電子物品監視システムの電力管理のための方法およびシステム
セキュリティシステムにおける電力使用を管理するための方法、システム、および装置であって、検出領域を確立するステップと、検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと、人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始するステップと、タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するステップと、を含む。該方法、システム、および装置は、人物の運動の相対方向を判定するステップをさらに含むことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、概して電子セキュリティシステムに関し、特に電子物品監視（ＥＡＳ）システムの電力管理のための改良されたシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
電子物品監視（ＥＡＳ）システムは、所与の検出領域の中でマーカーまたはタグの識別を可能にする検出システムである。ＥＡＳシステムは、様々な用途があるが、多くの場合は店舗での万引きまたは事務所ビルでの所有物の持ち出しを防止するためにセキュリティシステムとして使用されている。ＥＡＳシステムは様々な形態があり、幾つかの異なる技術を採用している。
【０００３】
典型的なＥＡＳシステムは電子検出器、タグおよび／またはマーカー、ならびに取り外し装置または無効化装置を含む。検出器は、例えば台座として形成されること、床の下に埋め込まれること、壁に取り付けること、および天井から吊るすことが可能である。検出器は一般的に、店舗または事務所ビルの出入り口等の人通りが多い場所に設置される。タグおよび／またはマーカーは特別な特徴を有し、保護することを目的とする商品またはその他の物品に装着するまたは埋め込むように特に設計されるものである。有効タグがタグ検出領域を通過すると、ＥＡＳシステムは、所定場所からタグが取り出されたことを示すために、アラームが鳴る、ライトが点灯するおよび／またはその他適切な警告装置が有効化される。
【０００４】
一般的なＥＡＳシステムはこれらの同じ原理に従って動作し、各々送信および受信を行う送受信機または個別の送信機および受信機を使用する。典型的に送信機は検出領域の一方の側に設置され、受信機は検出領域の反対側に設置される。送信機はタグ検出領域内に所定の励磁信号を発生する。店舗の場合は、この検出領域は一般的に出口に形成される。タグが検出領域に入ると、タグは励磁信号に対して検出できる特徴的な反応を生じる。例えば、タグは送信機により送信された信号に対して、単純な半導体接合部、誘導子およびコンデンサからなる同調回路、軟磁気ストリップあるいはワイヤ、または振動磁気音響共振回路を使用することにより反応してもよい。その後、受信機はこの特徴的な反応を検出する。設計により、このタグの特徴的な反応は独特であり自然な状況で発生するものではない。
【０００５】
そのようなＥＡＳシステムの使用に関する重要な配慮は、ＥＡＳ検出装置の電力使用を最小限にすることである。一旦電源が入れられると、現在のＥＡＳシステムは、検出領域またはゾーンを継続的に生成および監視するように動作する。取り調べ信号を送信するために必要な電力は、ＥＡＳシステムの他の部分の電力消費と比べて大きいため、送信機が動作する時間の長さを管理するスマートなＥＡＳシステムを搭載することによって、大幅な電力削減を実現することができる。
【０００６】
特に、送信機の電力消費を管理することによって、ＥＡＳシステムの電力消費を削減するために使用可能な方法およびシステムが必要とされる。
【発明の概要】
【０００７】
一態様に従って、本発明は、セキュリティシステムにおける電力管理のための方法を有利に提供し、電力管理のための方法は、検出領域を確立するステップと、検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと、人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始するステップと、タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するステップとを含む。該方法は、人物の運動の相対方向を判定するステップをさらに含むことができる。
【０００８】
別の態様に従って、本発明は、セキュリティシステムにおける電力管理のためのシステムを提供し、該電力管理のためのシステムは、選択された領域で印加電磁界を生成する送信機と、選択された領域を通過する人物を検出するセンサーと、検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガし、人物検出イベントの検出に応じて、タイマーを開始し、タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するように動作するプロセッサと、を含む。
【０００９】
別の態様に従って、本発明は、セキュリティシステムにおける電力管理のためのコンピュータ可読プログラムを有するコンピュータ使用可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、該プログラムをコンピュータ上で実行すると、コンピュータは、検出領域を確立するステップと、検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと、人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始するステップと、タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するステップと、を含む方法を行う。
【００１０】
下記の説明において本発明のさらなる態様の一部が記載され、その一部は、説明を読むと明らかであるか、または本発明を具体的に実現することにより学べる。本発明の態様は、添付の特許請求の範囲において特に指摘された要素および組み合せにより実現され達成される。上記の発明の概要および下記の発明を実施するための形態が例示および説明にすぎず、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限しないものであることを理解されたい。
【００１１】
本発明、ならびにその利点、および特長は、添付の図面と関連付けて考慮し下記の発明を実施するための形態を参照することで、より容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の原理に従い構成された電子物品監視システムのブロック図である。
【図２】本発明の原理に従い構成された図１の電子物品監視システムにおけるＥＡＳ検出装置の一実施形態の図である。
【図３】本発明の原理に従い構成された図１の電子物品監視システムにおけるＥＡＳ検出装置のコントローラの図である。
【図４】本発明の原理に従い構成された図１の電子物品監視システムにおけるＥＡＳ検出装置のコントローラの代替実施形態の図である。
【図５】本発明の原理に従う例示的電力管理プロセスの詳細なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
ここで図面を参照すると、図面では同様の参照番号が同様の要素を指すが、本発明の原理に従い構成され、一般的に「１００」と名付けられた例示的なシステムの図が図１に示される。電子物品監視（ＥＡＳ）システム１００は、略平行に、かつ互いに離間して配置されたＥＡＳ検出装置１０２、１０４を含む。ＥＡＳ検出装置１０２は、保護する商品に取り付けられたタグ１０６、１０８等のタグの有無を検出するために、そのようなシステムとともに使用される電磁界を生成するための送信機２０２（図２）および送信アンテナ２０４（図２）を含むことができる。もう一方のＥＡＳ検出装置１０４は、受信機２０６（図２）および受信アンテナ２０８（図２）を含み、ＥＡＳ検出装置１０２により生成された電磁界内で（有効なタグ１０６の存在の結果生じる）外乱を検出するように動作する。ＥＡＳシステム１００は店舗１１２内で検出領域１１０を生成することができる。検出領域１１０は、有効なアラーム領域１１４および範囲外または現場裏領域１１６を含むことができる。店舗出口１１８も検出領域１１０内に位置されてもよい。
【００１４】
さらに、ＥＡＳ検出装置１０２、１０４のうちの一つ、好ましくは受信機２０６（図２）を含むＥＡＳ検出装置１０４は、ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４の間で店舗を出入りしている人物の有無を検出できるセンサー１２０Ａ、１２０Ｂ（本明細書では、まとめてセンサーシステム１２０と記載）を含むセンサーシステム１２０を提供する。センサーシステム１２０は、人物が店舗を入る、または出るのに従って、人物の運動の相対方向を検出することができる。この目的で、ビームを提供するセンサー等、例えば、赤外線ビームセンサー、または、要望に応じて、光電センサー、体温センサー、フロアスイッチまで、その他人物検出センサー等、様々な人物検出技術を採用できる。これらのセンサーはＥＡＳシステム１００の様々な箇所に配置してもよい。例えば、センサーシステム１２０はＥＡＳ検出装置１０２、１０４、建物の柱、扉枠、および天井に配置することができる。いずれの特定の実装方法にしても、センサーシステム１２０は、ＥＡＳシステム１００の受信機２０６（図２）に電気的に接続され、それによりＥＡＳシステム１００は、人物１２２、例えば顧客が、「外向き」方向または「内向き」方向に向かってＥＡＳ検出装置１０２、１０４の間を通って、検出領域１１０内の人物検出線１２４を越える際に報告を受けることができる。
【００１５】
図１において、人物１２２は人物検出線１２４を越えた側の地点で有効な検出領域１１４内に位置しているように示され、一方人物１２６は、人物検出線１２４の手前側の地点で有効な検出領域１１４内に位置しているように示される。動作時は、図３、図４を参照し、以下により詳細に説明されるように、人物１２２は、人物検出イベントを発生させるが、この場合、人物１２２が外向き方向に向かって検出線１２４を越えているため、「人物検出外向き」イベントである。一方、人物１２６は、人物１２６が検出線１２４を越えていないため、人物検出イベントを発生しない。しかしながら、人物１２６が「内向き」方向に向かって検出線１２４を越える場合、人物検出イベントを発生させるが、この場合、「人物検出内向き」イベントである。これは、有利なことに、ＥＡＳシステム１００のユーザに、どの条件によって人物検出イベントを生じさせ、それによりＥＡＳ送信機２０２を作動するかを選択するように、システム１００を構成する能力を提供する。例えば、ＥＡＳシステム１００のユーザ、例えば小売店経営者が、人物１２６が「内向き」方向に向かって人物検出線１２４を越える時、ＥＡＳ送信機を作動したくない場合、ユーザは、「内向き」方向に向かって検出線１２４を越える場合は、非検出イベントとして定義してもよい。換言すると、「内向き」方向に向かって人物検出線１２４を越える場合は、送信有効化方向にはない。
【００１６】
別の実施形態において、保護する商品に取り付けられたタグ１０６、１０８等のタグの有無を検出するために使用される電磁界を生成することにより、送受信機２０２（図２）および送受信機アンテナ２０４（図２）を使用し検出領域１１０を生成する単一のＥＡＳ検出装置１０２を提供する。本実施形態において、送受信機２０２および送受信機アンテナ２０４は、ＥＡＳ検出装置１０２の生成された電磁界内の外乱を受信するようにも機能する。例えば、図２はＥＡＳ検出装置１０２を台座に配置することを示すが、送受信機２０２および／または送受信機アンテナ２０４、あるいは両方は、店舗出口１１８に位置する扉に配置することができる。本実施形態において、送受信機アンテナ２０４は、検出領域１１０を生成するために適切な電磁界または無線周波数界を放射する。
【００１７】
ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４により発生したデータおよび信号の処理、ならびにセンサーシステム１２０とのやりとりは、一般的に送受信機／受信機２０２、２０６内に位置することができ、ＥＡＳシステム１００に付随するコントローラ２１０により達成される。ある実施形態では、コントローラ２１０は、ＥＡＳ用途に付随する１つ以上のプロセスを実行する。図３は、ＥＡＳ検出装置１０２、１０４のコントローラ２１０の実施形態を示す。本実施形態では、コントローラ２１０は、センサーシステム１２０により発生された検出データおよび受信機２０６により受信された信号を分析し、ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４間のタグ１０６の有無を判定するために使用される。コントローラ２１０は、ＥＡＳシステム１００の操作を行うための命令の実行およびデータの操作を行い、例えば、中央処理装置（「ＣＰＵ」）、特定用途向け集積回路（「ＡＳＩＣ」）、またはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ（「ＦＰＧＡ」）であってもよい。コントローラ２１０は、ＥＡＳシステム１００のあらゆる種々の構成のために、送信機、例えば送信機２０２の起動または有効化の制御も行う。
【００１８】
コントローラ２１０は、人物検出イベントレジスターおよび送信タイマー、例えば「ＴＸ＿ＯＮ＿Ｔｉｍｅｒ」等の様々なレジスタおよびカウンターも制御するが、これらの各々がＥＡＳシステム１００の動作に関係するものである。これらのレジスタおよびタイマーは、コントローラ２１０、またはコントローラ２１０と通信しているＥＡＳシステム１００の他のメモリに位置することができる。図２はＥＡＳシステム１００における単一のコントローラ２１０を図示するが、複数のコントローラ２１０を特定の実装の必要性に応じて使用してもよく、該当する場合、コントローラ２１０を参照する際は、複数のコントローラ２１０も含むことを意味する。本実施形態では、送信機２０２は、コントローラ２１０から送信可能コマンド信号を受信するまで、無効化状態のままである。
【００１９】
図４は、ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４のコントローラ２１０の代替設計を示す。本実施形態では、ＥＡＳシステムコントローラ４０２は、ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４の間のタグ１０６の有無を判定するための受信機２０６により受信される信号の処理等、ＥＡＳシステム操作を行うことができる。しかしながら、図示されるように、別個の電力コントローラ４０４が、送信機、例えば送信機２０２の起動または有効化を制御する。本実施形態では、電力コントローラ４０４は、人物検出イベントレジスターおよび送信タイマー、例えば「ＴＸ＿ＯＮ＿Ｔｉｍｅｒ」等の様々なレジスタおよびカウンターを制御するが、それぞれＥＡＳシステム１００の送信機２０２の動作に関係する。本実施形態では、送信機２０２は、電力コントローラ４０４から送信可能コマンド信号を受信するまで、無効化状態のままである。
【００２０】
再度図２を参照すれば、移動検出装置または人物センサー１２０は、２本の柱または支柱に統合されたＥＡＳ装置１０２、１０４により画定される店舗の出入口の上部近くに設置されることが図示される。本実施形態では、センサー１２０は、人物検出線１２４を画定する赤外線ビームセンサーである。人物検出線１２４は、人物が人物検出線１２４を越えると、コントローラ２１０に通知し、人物検出イベントを生成するイベントトリガ地点として機能する。本発明は、センサーシステム１２０を介して、検出領域１１０内の人物１２２、１２６の移動を判定するための手段をさらに提供する。例えば、センサーシステム１２０の複数のセンサー、例えば１２０Ａおよび１２０Ｂは、１つ以上の人物検出線または地点１２４を生成することができる。人物または物体が各検出線を越えると、イベント信号が発生し、コントローラ２１０により処理され、人物の相対方向を判定する。
【００２１】
図５はセンサーシステム１２０を使用するＥＡＳシステム１００の電力管理のための例示的方法５００を示すフローチャートである。例示的方法５００はＥＡＳシステム１００を参照し説明されるが、その他のいかなる好適なシステムまたはシステムの一部が方法５００の適切な実施形態を使用し、ＥＡＳ検出領域１１０内のＥＡＳ検出装置１０２、１０４の電力消費を管理するためのＥＡＳ情報を読み出しおよび処理してもよい。一般的に、方法５００は、人物１２６が検出領域１１０に入り、人物検出線または地点１２４を通過し、送信機２０２を、通信信号、例えば取り調べ信号を送信機タイマーの期間等の所定時間の間送信可能にすることを説明する。
【００２２】
例示的方法５００は、ステップＳ５０２から開始し、そこで、人物１２２が人物検出線または地点１２４を通過するまたは越える等の人物検出イベントが生じたかどうかを判定する。人物検出イベントは、人物が人物検出線または地点１２４を通過するまたは越える場合すべてを含むように定義することができる、あるいは人物検出線１２４をある方向、例えば「外向き」方向に向かって越える場合のみを含むように限定することができる。図１で図示された例では、人物１２２、１２６は、検出領域１１０の有効検出領域１１４に示される。しかしながら、人物１２６は人物検出線の手前に位置するように示されるが、一方人物１２２は人物検出線１２４を「外向き」方向に越えたように示される。本実施例では、人物１２２は人物検出イベントを引き起こし、それにより人物検出イベントフラグは、ステップＳ５０４で設定される。人物検出イベントが検出されない場合は、人物検出イベントが発生するまでステップＳ５０２を繰り返す。
【００２３】
ステップＳ５０６では、人物検出イベントは、送信機タイマーをリセットまたはクリアし、次いで開始させる。次に、送信機タイマーフラグは、ステップＳ５０８で設定することができる。ステップＳ５１０では、送信機、例えば送信機２０２を有効化または起動して、適切な電磁界または無線周波数界を送信または放射し、検出領域１１０を生成する。送信機タイマーが終了している場合、送信機は無効化され（ステップＳ５１４）、プロセスはステップＳ５０２に戻り、次の人物検出イベントを待機する。他方、送信機タイマーが終了していない場合、送信機は有効のままであって、その適切な電磁界または無線周波数界を継続して送信する。
【００２４】
送信機タイマーは、ＥＡＳシステムユーザにより規定および定義可能な送信機操作のための時間を提供するタイマーである。
【００２５】
本発明は、赤外線ビームセンサー等の人物検出技術を使用しＥＡＳシステムにおいて電力消費を管理するための総合的なシステムおよび方法を有利に提供および定義する。
【００２６】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組み合せにより実現することができる。本発明の方法およびシステムの実装は、一つのコンピュータシステムにより集中的に、または異なる要素がいくつかの相互接続されたコンピュータシステムに渡って分散的に、実現することができる。本明細書に記載された方法を行うために適合されたいかなる種類のコンピュータシステムまたはその他の機器でも、本明細書に記載された機能を実行するのに適切である。
【００２７】
典型的なハードウェアおよびソフトウェアの組み合せは、一つ以上の処理要素を有する専用または汎用コンピュータシステム、および読み込まれ実行される時に本明細書に記載された方法を行うようにコンピュータシステムを制御するストレージ媒体に保存されたコンピュータプログラムであってもよい。本発明は、本明細書に記載された方法の実現を可能にする全ての機能を含み、コンピュータシステムに読み込めばこれらの方法を行えるコンピュータプログラム製品に組み込まれてもよい。ストレージ媒体は、いかなる揮発性または非揮発性のストレージ装置を指す。
【００２８】
本明細書においてのコンピュータプログラムまたはアプリケーションとは、情報処理能力を有するシステムに、直接に、あるいは次の（ａ）別の言語、コード、または表記法への変換と、（ｂ）異なる材料形態での複製との一方または両方の後に、特定の機能を行わせるように意図された一連の命令の、いかなる言語、コード、または表記法におけるいかなる表現をも意味する。さらに、上記で相容れないことが記述されていない限り、全ての添付図面はノンスケールであることに留意すべきである。重要な事に、本発明はその思想または本質的な特徴から離れず、他の具体的な形態として実現することができ、従って本発明の範囲を示すものとして、上記の明細書よりも下記の特許請求の範囲を参照すべきである。
【００２９】
当業者は、本発明が上記明細書に特に示され説明されたものには限られていないことを理解するであろう。上記の教示を踏まえて、その思想または本質的な特徴から離れず様々な改造および変形が可能であり、従って本発明の範囲を示すものとして、上記の明細書よりも下記特許請求の範囲を参照すべきである。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、概して電子セキュリティシステムに関し、特に電子物品監視（ＥＡＳ）システムの電力管理のための改良されたシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
電子物品監視（ＥＡＳ）システムは、所与の検出領域の中でマーカーまたはタグの識別を可能にする検出システムである。ＥＡＳシステムは、様々な用途があるが、多くの場合は店舗での万引きまたは事務所ビルでの所有物の持ち出しを防止するためにセキュリティシステムとして使用されている。ＥＡＳシステムは様々な形態があり、幾つかの異なる技術を採用している。
【０００３】
典型的なＥＡＳシステムは電子検出器、タグおよび／またはマーカー、ならびに取り外し装置または無効化装置を含む。検出器は、例えば台座として形成されること、床の下に埋め込まれること、壁に取り付けること、および天井から吊るすことが可能である。検出器は一般的に、店舗または事務所ビルの出入り口等の人通りが多い場所に設置される。タグおよび／またはマーカーは特別な特徴を有し、保護することを目的とする商品またはその他の物品に装着するまたは埋め込むように特に設計されるものである。有効タグがタグ検出領域を通過すると、ＥＡＳシステムは、所定場所からタグが取り出されたことを示すために、アラームが鳴る、ライトが点灯するおよび／またはその他適切な警告装置が有効化される。
【０００４】
一般的なＥＡＳシステムはこれらの同じ原理に従って動作し、各々送信および受信を行う送受信機または個別の送信機および受信機を使用する。典型的に送信機は検出領域の一方の側に設置され、受信機は検出領域の反対側に設置される。送信機はタグ検出領域内に所定の励磁信号を発生する。店舗の場合は、この検出領域は一般的に出口に形成される。タグが検出領域に入ると、タグは励磁信号に対して検出できる特徴的な反応を生じる。例えば、タグは送信機により送信された信号に対して、単純な半導体接合部、誘導子およびコンデンサからなる同調回路、軟磁気ストリップあるいはワイヤ、または振動磁気音響共振回路を使用することにより反応してもよい。その後、受信機はこの特徴的な反応を検出する。設計により、このタグの特徴的な反応は独特であり自然な状況で発生するものではない。
【０００５】
そのようなＥＡＳシステムの使用に関する重要な配慮は、ＥＡＳ検出装置の電力使用を最小限にすることである。一旦電源が入れられると、現在のＥＡＳシステムは、検出領域またはゾーンを継続的に生成および監視するように動作する。取り調べ信号を送信するために必要な電力は、ＥＡＳシステムの他の部分の電力消費と比べて大きいため、送信機が動作する時間の長さを管理するスマートなＥＡＳシステムを搭載することによって、大幅な電力削減を実現することができる。
【０００６】
特に、送信機の電力消費を管理することによって、ＥＡＳシステムの電力消費を削減するために使用可能な方法およびシステムが必要とされる。
【発明の概要】
【０００７】
一態様に従って、本発明は、セキュリティシステムにおける電力管理のための方法を有利に提供し、電力管理のための方法は、検出領域を確立するステップと、検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと、人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始するステップと、タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するステップとを含む。該方法は、人物の運動の相対方向を判定するステップをさらに含むことができる。
【０００８】
別の態様に従って、本発明は、セキュリティシステムにおける電力管理のためのシステムを提供し、該電力管理のためのシステムは、選択された領域で印加電磁界を生成する送信機と、選択された領域を通過する人物を検出するセンサーと、検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガし、人物検出イベントの検出に応じて、タイマーを開始し、タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するように動作するプロセッサと、を含む。
【０００９】
別の態様に従って、本発明は、セキュリティシステムにおける電力管理のためのコンピュータ可読プログラムを有するコンピュータ使用可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、該プログラムをコンピュータ上で実行すると、コンピュータは、検出領域を確立するステップと、検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと、人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始するステップと、タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するステップと、を含む方法を行う。
【００１０】
下記の説明において本発明のさらなる態様の一部が記載され、その一部は、説明を読むと明らかであるか、または本発明を具体的に実現することにより学べる。本発明の態様は、添付の特許請求の範囲において特に指摘された要素および組み合せにより実現され達成される。上記の発明の概要および下記の発明を実施するための形態が例示および説明にすぎず、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限しないものであることを理解されたい。
【００１１】
本発明、ならびにその利点、および特長は、添付の図面と関連付けて考慮し下記の発明を実施するための形態を参照することで、より容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の原理に従い構成された電子物品監視システムのブロック図である。
【図２】本発明の原理に従い構成された図１の電子物品監視システムにおけるＥＡＳ検出装置の一実施形態の図である。
【図３】本発明の原理に従い構成された図１の電子物品監視システムにおけるＥＡＳ検出装置のコントローラの図である。
【図４】本発明の原理に従い構成された図１の電子物品監視システムにおけるＥＡＳ検出装置のコントローラの代替実施形態の図である。
【図５】本発明の原理に従う例示的電力管理プロセスの詳細なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
ここで図面を参照すると、図面では同様の参照番号が同様の要素を指すが、本発明の原理に従い構成され、一般的に「１００」と名付けられた例示的なシステムの図が図１に示される。電子物品監視（ＥＡＳ）システム１００は、略平行に、かつ互いに離間して配置されたＥＡＳ検出装置１０２、１０４を含む。ＥＡＳ検出装置１０２は、保護する商品に取り付けられたタグ１０６、１０８等のタグの有無を検出するために、そのようなシステムとともに使用される電磁界を生成するための送信機２０２（図２）および送信アンテナ２０４（図２）を含むことができる。もう一方のＥＡＳ検出装置１０４は、受信機２０６（図２）および受信アンテナ２０８（図２）を含み、ＥＡＳ検出装置１０２により生成された電磁界内で（有効なタグ１０６の存在の結果生じる）外乱を検出するように動作する。ＥＡＳシステム１００は店舗１１２内で検出領域１１０を生成することができる。検出領域１１０は、有効なアラーム領域１１４および範囲外または現場裏領域１１６を含むことができる。店舗出口１１８も検出領域１１０内に位置されてもよい。
【００１４】
さらに、ＥＡＳ検出装置１０２、１０４のうちの一つ、好ましくは受信機２０６（図２）を含むＥＡＳ検出装置１０４は、ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４の間で店舗を出入りしている人物の有無を検出できるセンサー１２０Ａ、１２０Ｂ（本明細書では、まとめてセンサーシステム１２０と記載）を含むセンサーシステム１２０を提供する。センサーシステム１２０は、人物が店舗を入る、または出るのに従って、人物の運動の相対方向を検出することができる。この目的で、ビームを提供するセンサー等、例えば、赤外線ビームセンサー、または、要望に応じて、光電センサー、体温センサー、フロアスイッチまで、その他人物検出センサー等、様々な人物検出技術を採用できる。これらのセンサーはＥＡＳシステム１００の様々な箇所に配置してもよい。例えば、センサーシステム１２０はＥＡＳ検出装置１０２、１０４、建物の柱、扉枠、および天井に配置することができる。いずれの特定の実装方法にしても、センサーシステム１２０は、ＥＡＳシステム１００の受信機２０６（図２）に電気的に接続され、それによりＥＡＳシステム１００は、人物１２２、例えば顧客が、「外向き」方向または「内向き」方向に向かってＥＡＳ検出装置１０２、１０４の間を通って、検出領域１１０内の人物検出線１２４を越える際に報告を受けることができる。
【００１５】
図１において、人物１２２は人物検出線１２４を越えた側の地点で有効な検出領域１１４内に位置しているように示され、一方人物１２６は、人物検出線１２４の手前側の地点で有効な検出領域１１４内に位置しているように示される。動作時は、図３、図４を参照し、以下により詳細に説明されるように、人物１２２は、人物検出イベントを発生させるが、この場合、人物１２２が外向き方向に向かって検出線１２４を越えているため、「人物検出外向き」イベントである。一方、人物１２６は、人物１２６が検出線１２４を越えていないため、人物検出イベントを発生しない。しかしながら、人物１２６が「内向き」方向に向かって検出線１２４を越える場合、人物検出イベントを発生させるが、この場合、「人物検出内向き」イベントである。これは、有利なことに、ＥＡＳシステム１００のユーザに、どの条件によって人物検出イベントを生じさせ、それによりＥＡＳ送信機２０２を作動するかを選択するように、システム１００を構成する能力を提供する。例えば、ＥＡＳシステム１００のユーザ、例えば小売店経営者が、人物１２６が「内向き」方向に向かって人物検出線１２４を越える時、ＥＡＳ送信機を作動したくない場合、ユーザは、「内向き」方向に向かって検出線１２４を越える場合は、非検出イベントとして定義してもよい。換言すると、「内向き」方向に向かって人物検出線１２４を越える場合は、送信有効化方向にはない。
【００１６】
別の実施形態において、保護する商品に取り付けられたタグ１０６、１０８等のタグの有無を検出するために使用される電磁界を生成することにより、送受信機２０２（図２）および送受信機アンテナ２０４（図２）を使用し検出領域１１０を生成する単一のＥＡＳ検出装置１０２を提供する。本実施形態において、送受信機２０２および送受信機アンテナ２０４は、ＥＡＳ検出装置１０２の生成された電磁界内の外乱を受信するようにも機能する。例えば、図２はＥＡＳ検出装置１０２を台座に配置することを示すが、送受信機２０２および／または送受信機アンテナ２０４、あるいは両方は、店舗出口１１８に位置する扉に配置することができる。本実施形態において、送受信機アンテナ２０４は、検出領域１１０を生成するために適切な電磁界または無線周波数界を放射する。
【００１７】
ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４により発生したデータおよび信号の処理、ならびにセンサーシステム１２０とのやりとりは、一般的に送受信機／受信機２０２、２０６内に位置することができ、ＥＡＳシステム１００に付随するコントローラ２１０により達成される。ある実施形態では、コントローラ２１０は、ＥＡＳ用途に付随する１つ以上のプロセスを実行する。図３は、ＥＡＳ検出装置１０２、１０４のコントローラ２１０の実施形態を示す。本実施形態では、コントローラ２１０は、センサーシステム１２０により発生された検出データおよび受信機２０６により受信された信号を分析し、ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４間のタグ１０６の有無を判定するために使用される。コントローラ２１０は、ＥＡＳシステム１００の操作を行うための命令の実行およびデータの操作を行い、例えば、中央処理装置（「ＣＰＵ」）、特定用途向け集積回路（「ＡＳＩＣ」）、またはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ（「ＦＰＧＡ」）であってもよい。コントローラ２１０は、ＥＡＳシステム１００のあらゆる種々の構成のために、送信機、例えば送信機２０２の起動または有効化の制御も行う。
【００１８】
コントローラ２１０は、人物検出イベントレジスターおよび送信タイマー、例えば「ＴＸ＿ＯＮ＿Ｔｉｍｅｒ」等の様々なレジスタおよびカウンターも制御するが、これらの各々がＥＡＳシステム１００の動作に関係するものである。これらのレジスタおよびタイマーは、コントローラ２１０、またはコントローラ２１０と通信しているＥＡＳシステム１００の他のメモリに位置することができる。図２はＥＡＳシステム１００における単一のコントローラ２１０を図示するが、複数のコントローラ２１０を特定の実装の必要性に応じて使用してもよく、該当する場合、コントローラ２１０を参照する際は、複数のコントローラ２１０も含むことを意味する。本実施形態では、送信機２０２は、コントローラ２１０から送信可能コマンド信号を受信するまで、無効化状態のままである。
【００１９】
図４は、ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４のコントローラ２１０の代替設計を示す。本実施形態では、ＥＡＳシステムコントローラ４０２は、ＥＡＳシステム１００のＥＡＳ検出装置１０２、１０４の間のタグ１０６の有無を判定するための受信機２０６により受信される信号の処理等、ＥＡＳシステム操作を行うことができる。しかしながら、図示されるように、別個の電力コントローラ４０４が、送信機、例えば送信機２０２の起動または有効化を制御する。本実施形態では、電力コントローラ４０４は、人物検出イベントレジスターおよび送信タイマー、例えば「ＴＸ＿ＯＮ＿Ｔｉｍｅｒ」等の様々なレジスタおよびカウンターを制御するが、それぞれＥＡＳシステム１００の送信機２０２の動作に関係する。本実施形態では、送信機２０２は、電力コントローラ４０４から送信可能コマンド信号を受信するまで、無効化状態のままである。
【００２０】
再度図２を参照すれば、移動検出装置または人物センサー１２０は、２本の柱または支柱に統合されたＥＡＳ装置１０２、１０４により画定される店舗の出入口の上部近くに設置されることが図示される。本実施形態では、センサー１２０は、人物検出線１２４を画定する赤外線ビームセンサーである。人物検出線１２４は、人物が人物検出線１２４を越えると、コントローラ２１０に通知し、人物検出イベントを生成するイベントトリガ地点として機能する。本発明は、センサーシステム１２０を介して、検出領域１１０内の人物１２２、１２６の移動を判定するための手段をさらに提供する。例えば、センサーシステム１２０の複数のセンサー、例えば１２０Ａおよび１２０Ｂは、１つ以上の人物検出線または地点１２４を生成することができる。人物または物体が各検出線を越えると、イベント信号が発生し、コントローラ２１０により処理され、人物の相対方向を判定する。
【００２１】
図５はセンサーシステム１２０を使用するＥＡＳシステム１００の電力管理のための例示的方法５００を示すフローチャートである。例示的方法５００はＥＡＳシステム１００を参照し説明されるが、その他のいかなる好適なシステムまたはシステムの一部が方法５００の適切な実施形態を使用し、ＥＡＳ検出領域１１０内のＥＡＳ検出装置１０２、１０４の電力消費を管理するためのＥＡＳ情報を読み出しおよび処理してもよい。一般的に、方法５００は、人物１２６が検出領域１１０に入り、人物検出線または地点１２４を通過し、送信機２０２を、通信信号、例えば取り調べ信号を送信機タイマーの期間等の所定時間の間送信可能にすることを説明する。
【００２２】
例示的方法５００は、ステップＳ５０２から開始し、そこで、人物１２２が人物検出線または地点１２４を通過するまたは越える等の人物検出イベントが生じたかどうかを判定する。人物検出イベントは、人物が人物検出線または地点１２４を通過するまたは越える場合すべてを含むように定義することができる、あるいは人物検出線１２４をある方向、例えば「外向き」方向に向かって越える場合のみを含むように限定することができる。図１で図示された例では、人物１２２、１２６は、検出領域１１０の有効検出領域１１４に示される。しかしながら、人物１２６は人物検出線の手前に位置するように示されるが、一方人物１２２は人物検出線１２４を「外向き」方向に越えたように示される。本実施例では、人物１２２は人物検出イベントを引き起こし、それにより人物検出イベントフラグは、ステップＳ５０４で設定される。人物検出イベントが検出されない場合は、人物検出イベントが発生するまでステップＳ５０２を繰り返す。
【００２３】
ステップＳ５０６では、人物検出イベントは、送信機タイマーをリセットまたはクリアし、次いで開始させる。次に、送信機タイマーフラグは、ステップＳ５０８で設定することができる。ステップＳ５１０では、送信機、例えば送信機２０２を有効化または起動して、適切な電磁界または無線周波数界を送信または放射し、検出領域１１０を生成する。送信機タイマーが終了している場合、送信機は無効化され（ステップＳ５１４）、プロセスはステップＳ５０２に戻り、次の人物検出イベントを待機する。他方、送信機タイマーが終了していない場合、送信機は有効のままであって、その適切な電磁界または無線周波数界を継続して送信する。
【００２４】
送信機タイマーは、ＥＡＳシステムユーザにより規定および定義可能な送信機操作のための時間を提供するタイマーである。
【００２５】
本発明は、赤外線ビームセンサー等の人物検出技術を使用しＥＡＳシステムにおいて電力消費を管理するための総合的なシステムおよび方法を有利に提供および定義する。
【００２６】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組み合せにより実現することができる。本発明の方法およびシステムの実装は、一つのコンピュータシステムにより集中的に、または異なる要素がいくつかの相互接続されたコンピュータシステムに渡って分散的に、実現することができる。本明細書に記載された方法を行うために適合されたいかなる種類のコンピュータシステムまたはその他の機器でも、本明細書に記載された機能を実行するのに適切である。
【００２７】
典型的なハードウェアおよびソフトウェアの組み合せは、一つ以上の処理要素を有する専用または汎用コンピュータシステム、および読み込まれ実行される時に本明細書に記載された方法を行うようにコンピュータシステムを制御するストレージ媒体に保存されたコンピュータプログラムであってもよい。本発明は、本明細書に記載された方法の実現を可能にする全ての機能を含み、コンピュータシステムに読み込めばこれらの方法を行えるコンピュータプログラム製品に組み込まれてもよい。ストレージ媒体は、いかなる揮発性または非揮発性のストレージ装置を指す。
【００２８】
本明細書においてのコンピュータプログラムまたはアプリケーションとは、情報処理能力を有するシステムに、直接に、あるいは次の（ａ）別の言語、コード、または表記法への変換と、（ｂ）異なる材料形態での複製との一方または両方の後に、特定の機能を行わせるように意図された一連の命令の、いかなる言語、コード、または表記法におけるいかなる表現をも意味する。さらに、上記で相容れないことが記述されていない限り、全ての添付図面はノンスケールであることに留意すべきである。重要な事に、本発明はその思想または本質的な特徴から離れず、他の具体的な形態として実現することができ、従って本発明の範囲を示すものとして、上記の明細書よりも下記の特許請求の範囲を参照すべきである。
【００２９】
当業者は、本発明が上記明細書に特に示され説明されたものには限られていないことを理解するであろう。上記の教示を踏まえて、その思想または本質的な特徴から離れず様々な改造および変形が可能であり、従って本発明の範囲を示すものとして、上記の明細書よりも下記特許請求の範囲を参照すべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
セキュリティシステムにおける電力使用を管理するための方法であって：
検出領域を確立するステップと；
前記検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと；
前記人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始させるステップと；
前記タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するステップと；
を含む、方法。
【請求項２】
前記人物の運動の相対方向を判定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記相対方向が送信有効化方向にある場合、前記人物検出イベントがトリガされる、請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記人物検出イベントのトリガに応じて、人物検出イベントフラグを設定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記人物検出イベントのトリガに応じて、送信機タイマーフラグを設定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記人物検出イベントは、人物が前記検出領域内の人物検出線を越えたことの検出を含む、請求項１に記載の方法。
【請求項７】
前記人物検出線は、人物検出センサーを使用して発生される、請求項６に記載の方法。
【請求項８】
前記人物検出センサーは赤外線ビームである、請求項７に記載の方法。
【請求項９】
前記タイマーを所定の時間の長さに設定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
セキュリティシステムにおける電力を管理するためのシステムであって：
選択された領域に印加電磁界を生成する送信機と；
前記選択された領域を通過する人物を検出するセンサーと；
プロセッサであって、
前記検出領域における前記人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガし、
前記人物検出イベントのトリガに応じてタイマーを開始させ、
前記タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信する、
ように動作するプロセッサと；
を含む、システム。
【請求項１１】
前記プロセッサは、前記人物の移動の相対方向を判定するようにさらに動作する、請求項１０に記載のシステム。
【請求項１２】
前記相対方向が送信有効化方向にある場合、前記人物検出イベントがトリガされる、請求項１１に記載のシステム。
【請求項１３】
前記プロセッサは、前記人物検出イベントのトリガに応じて、人物検出イベントフラグを設定するようにさらに動作する、請求項１０に記載のシステム。
【請求項１４】
前記プロセッサは、前記人物検出イベントのトリガに応じて、送信機タイマーフラグを設定するようにさらに動作する請求項１０に記載のシステム。
【請求項１５】
前記人物検出イベントが、人物が前記検出領域内の人物検出線を越えたことの検出を含む、請求項１０に記載のシステム。
【請求項１６】
前記人物検出線は、人物検出センサーを使用して発生される、請求項１５に記載のシステム。
【請求項１７】
セキュリティシステムのためのコンピュータ可読プログラムを有するコンピュータで使用可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムをコンピュータ上で実行すると、前記コンピュータは：
検出領域を確立するステップと；
前記検出領域における前記人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと；
前記人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始させるステップと；
前記タイマーが終了するまで、送信機を有効化するステップと；
を含む方法を実行する、コンピュータプログラム製品。
【請求項１８】
前記人物の移動の相対方向を判定するステップをさらに含む請求項１７に記載の方法。
【請求項１９】
前記相対方向が送信有効化方向にある場合、前記人物検出イベントがトリガされる、請求項１８に記載の方法。
【請求項２０】
前記タイマーを所定の時間の長さに設定するステップをさらに含む、請求項１７に記載の方法。
【請求項１】
セキュリティシステムにおける電力使用を管理するための方法であって：
検出領域を確立するステップと；
前記検出領域における人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと；
前記人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始させるステップと；
前記タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信するステップと；
を含む、方法。
【請求項２】
前記人物の運動の相対方向を判定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記相対方向が送信有効化方向にある場合、前記人物検出イベントがトリガされる、請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記人物検出イベントのトリガに応じて、人物検出イベントフラグを設定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記人物検出イベントのトリガに応じて、送信機タイマーフラグを設定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記人物検出イベントは、人物が前記検出領域内の人物検出線を越えたことの検出を含む、請求項１に記載の方法。
【請求項７】
前記人物検出線は、人物検出センサーを使用して発生される、請求項６に記載の方法。
【請求項８】
前記人物検出センサーは赤外線ビームである、請求項７に記載の方法。
【請求項９】
前記タイマーを所定の時間の長さに設定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
セキュリティシステムにおける電力を管理するためのシステムであって：
選択された領域に印加電磁界を生成する送信機と；
前記選択された領域を通過する人物を検出するセンサーと；
プロセッサであって、
前記検出領域における前記人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガし、
前記人物検出イベントのトリガに応じてタイマーを開始させ、
前記タイマーが終了するまで、タグ取り調べ信号を送信する、
ように動作するプロセッサと；
を含む、システム。
【請求項１１】
前記プロセッサは、前記人物の移動の相対方向を判定するようにさらに動作する、請求項１０に記載のシステム。
【請求項１２】
前記相対方向が送信有効化方向にある場合、前記人物検出イベントがトリガされる、請求項１１に記載のシステム。
【請求項１３】
前記プロセッサは、前記人物検出イベントのトリガに応じて、人物検出イベントフラグを設定するようにさらに動作する、請求項１０に記載のシステム。
【請求項１４】
前記プロセッサは、前記人物検出イベントのトリガに応じて、送信機タイマーフラグを設定するようにさらに動作する請求項１０に記載のシステム。
【請求項１５】
前記人物検出イベントが、人物が前記検出領域内の人物検出線を越えたことの検出を含む、請求項１０に記載のシステム。
【請求項１６】
前記人物検出線は、人物検出センサーを使用して発生される、請求項１５に記載のシステム。
【請求項１７】
セキュリティシステムのためのコンピュータ可読プログラムを有するコンピュータで使用可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムをコンピュータ上で実行すると、前記コンピュータは：
検出領域を確立するステップと；
前記検出領域における前記人物の検出に基づく人物検出イベントをトリガするステップと；
前記人物検出イベントのトリガに応じて、タイマーを開始させるステップと；
前記タイマーが終了するまで、送信機を有効化するステップと；
を含む方法を実行する、コンピュータプログラム製品。
【請求項１８】
前記人物の移動の相対方向を判定するステップをさらに含む請求項１７に記載の方法。
【請求項１９】
前記相対方向が送信有効化方向にある場合、前記人物検出イベントがトリガされる、請求項１８に記載の方法。
【請求項２０】
前記タイマーを所定の時間の長さに設定するステップをさらに含む、請求項１７に記載の方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公表番号】特表２０１０−５２７４８５（Ｐ２０１０−５２７４８５Ａ）
【公表日】平成２２年８月１２日（２０１０．８．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−５０８４４３（Ｐ２０１０−５０８４４３）
【出願日】平成２０年５月１６日（２００８．５．１６）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００８／００６３０６
【国際公開番号】ＷＯ２００８／１４３９８７
【国際公開日】平成２０年１１月２７日（２００８．１１．２７）
【出願人】（５９２１９２６４２）センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】ＳＥＮＳＯＲＭＡＴＩＣ ＥＬＥＣＴＯＲＯＮＩＣＳ ＣＯＲＰＯＲＡＴＩＯＮ
【住所又は居所原語表記】６６００ Ｃｏｎｇｒｅｓｓ Ａｖｅｎｕｅ，Ｂｏｃａ Ｒａｔｏｎ，Ｆｌｏｒｉｄａ ３３４８７，Ｕｎｉｔｅｄ Ｓｔａｔｅ ｏｆ Ａｍｅｒｉｃａ
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２２年８月１２日（２０１０．８．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年５月１６日（２００８．５．１６）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００８／００６３０６
【国際公開番号】ＷＯ２００８／１４３９８７
【国際公開日】平成２０年１１月２７日（２００８．１１．２７）
【出願人】（５９２１９２６４２）センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】ＳＥＮＳＯＲＭＡＴＩＣ ＥＬＥＣＴＯＲＯＮＩＣＳ ＣＯＲＰＯＲＡＴＩＯＮ
【住所又は居所原語表記】６６００ Ｃｏｎｇｒｅｓｓ Ａｖｅｎｕｅ，Ｂｏｃａ Ｒａｔｏｎ，Ｆｌｏｒｉｄａ ３３４８７，Ｕｎｉｔｅｄ Ｓｔａｔｅ ｏｆ Ａｍｅｒｉｃａ
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]