説明

電子的表示機能付き提灯

【課題】胴部の外表面にフレキシブルなディスプレイを取り付けることによって、広告宣伝のための文字・画像情報を、静的あるいは動的に表示することができる提灯を提供する。
【解決手段】提灯1は、胴部2の外表面に取り付けたフレキシブルなディスプレイ3と、前記ディスプレイ3を作動し表示を制御する表示制御装置4とを備え、前記表示制御装置4は、画像データを記憶する記憶部と、前記ディスプレイ3に表示させるための画像データを前記記憶部から取り出し、この画像データを前記ディスプレイ3に送信する中央制御部とを含み構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
胴部の外表面にフレキシブルなディスプレイを取り付けることによって、広告宣伝のための文字・画像情報を、静的あるいは動的に表示することができる提灯に関するものである。
【背景技術】
【0002】
提灯は、以前は葬祭の用具あるいは照明の手段として用いられ民芸品的な道具であった。
その素朴なたたずまいは郷愁を誘い、現代でも飲食店などの軒先に吊り下げられて広告手段の一種として利用されているのをしばしば目にする。
物は時代とともに少しずつ変化していくが、提灯も例外ではなく、いろいろな工夫が加えられてきている。
実用新案登録第3141497号公報(特許文献1)は、提灯とりわけ地を赤、黄、青、緑などに着色することで、内部光源の使用・不使用を問わず表示部をくっきりと浮き出させて、高い視認性を実現することができる提灯を開示している。
特開2004−22473号公報(特許文献2)は、提灯の装飾の立体視に関する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3141497号公報
【特許文献2】特開2004−22473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1および特許文献2はいずれも提灯の見栄えを向上させることを意図するものである。
しかしながら、特許文献1の提灯は、表面に固定的な文字を書いているにすぎず、例えば「○○家」と書いてある提灯を「□□家」に使用することができない。
一方、特許文献2の提灯は、あらかじめ製作した立体図柄表示体を提灯の外表面に貼り付けなくてはならず製造コストも手間もかかるし、提灯の図柄をいろいろ変化させることもできない。立体視できる魅力的な提灯ではあるが、やはり昨今の多様でしかも絶えず変化していく広告宣伝を担わせる媒体とは言えない。
【0005】
このような問題点に鑑み、本発明は胴部表面の文字を簡単に変更したり、胴部表面に使用目的や日時などに応じて適当な画像を表示したりすることが可能で、使い回しでき且つ装飾的効果のきわめて高い提灯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、提灯であって、
胴部の外表面に取り付けたフレキシブルなディスプレイと、前記ディスプレイを作動し表示を制御する表示制御装置とを備え、
前記表示制御装置は、画像データを記憶する記憶部と、前記ディスプレイに表示させるための画像データを前記記憶部から取り出し、この画像データを前記ディスプレイに送信する中央制御部とを含み構成されることを特徴とする。
これにより、従来の提灯と形状を踏襲しつつ、現代感覚があふれた人の印象に強く残る提灯を提供できる。従来は、文字や絵柄を胴部の表面に手書きしたり、印刷物を貼り付けたりと常に同じ外観を呈していた。しかし、電子的な表示手段を取り入れたので、表示・非表示は自在であって、表面の外観を瞬時に替えることができる。しかも、静止画だけではなく、静止画の連続表示によるスライドショーや動画も表示できるのできわめて表現力に富んだ広告宣伝手段となる。
【0007】
「提灯」には、吊り下げた状態で使用するタイプと、地面などに設置した状態で使用するタイプとがあるが、本発明はいずれのタイプも含む。なお、「胴部」とは提灯の上輪と下輪の間の「火袋」とも呼ばれる部分を指す。
「フレキシブルなディスプレイ」には、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、折り曲がる液晶ディスプレイなどがある。ディスプレイは管状にして取り付けるので、胴部の全体形状あるいは一部の形状が円柱状であることが望まれる。したがって、胴部の形状は円柱形や俵形などが好ましく、球形は適さない。
ディスプレイに表示させる画像には、静止画と動画のいずれも含まれる。また、静止画には文字を画像データとして表現したものも含まれる。
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の提灯において、
前記提灯は、前記ディスプレイに表示させる画像の選択のための入力手段を備えるとともに、前記表示制御装置はさらに前記入力手段を制御する入力手段制御部を含み、
前記記憶部に格納されているか又は前記表示制御装置に接続の外部記憶媒体に格納されている画像データ群から前記入力手段を介して、単一画像(静止画と動画の双方を含む)データあるいは定期的に切替えて表示するための複数画像データを選択し、前記ディスプレイに送信して表示させることを特徴とする。
これにより、胴部表面の模様を替えたり、胴部表面に任意の映像を表示させたりでき、しかも、表示の切替が容易である。
なお、入力手段として主なものは、操作ボタンである。
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の提灯において、前記入力手段が遠隔の場所に設けられ、前記表示制御装置と前記入力手段とがケーブル、赤外線あるいは無線で接続されていることを特徴とする。
これにより、例えば店頭に吊り下げた提灯の表示を店内のリモコンで表示制御が可能となる。
【0010】
上記の目的を達成するために、請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1に記載の提灯において、前記表示制御装置の前記記憶部にコンピュータプログラムを組み込み、前記中央制御部による前記コンピュータプログラムの実行によって前記ディスプレイの表示内容が決定されることを特徴とする。
このコンピュータプログラムは、
前記表示制御装置に内蔵されている時計の示す日時によって駆動され、あるいは、
前記表示制御装置に備えたセンサ制御部に接続するセンサ(周囲の明暗、気温、人間の接近などを検知する各種センサが含まれる)の検知情報によって駆動され、
所定のアルゴリズムのもと前記記憶部に記憶されている画像データから前記ディスプレイに表示する画像データを取り出す機能を有していることが好ましい。
これにより、手動操作によらずディスプレイの表示が自動的に制御される。
【0011】
上記の目的を達成するために、請求項7に係る発明は、請求項1に記載の提灯において、動画像撮影装置が遠隔の場所に設けられているとともに前記表示制御装置は撮影画像受信部を備え、前記中央制御部が前記動画像撮影装置から前記撮影画像受信部を介して受信する動画像を前記ディスプレイに送信することを特徴とする。
これにより、例えば店内のスタッフの働く様子をリアルタイムで店外の提灯の表面に映し出すことが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
胴部表面の文字や模様を可変にできるので、提灯のレンタルなど使い回しができる。
時刻やそのときの外界の状態などにあわせて表示内容を随時変更できるので、人の心を引き付ける広告宣伝手段たりうる。また、ビデオカメラなどの撮影画像をリアルタイムに表示するので、街頭テレビのような役割を果たし、新しいスタイルの映像媒体ともなりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態の提灯の構成を説明する図である。
【図2】第1の実施の形態の表示制御装置の機能ブロック図である。
【図3】第1の実施の形態で表示する動画像の例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態の日時と動画像の対応表を示す図である。
【図5】第2の実施の形態の表示制御装置の処理フローを示す図である。
【図6】第3の実施の形態の表示制御装置の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1、図2を参照しながら、本実施の形態の提灯について説明する。
図1の提灯100は従来の提灯である。本実施形態の提灯1は、提灯100の胴部2の外方に面する側を覆うように管形のフレキシブルなディスプレイ3を取り付け、胴部2の内側に表示制御装置4を設けたものである。
従来の提灯100は胴部2の内部に電球などの光源を設けるが、ディスプレイ3がバックライト付きであるならば提灯1では電球などは無くてもよい。
【0015】
ディスプレイ3と表示制御装置4とは、図示しないケーブルによって電気的に接続されている。また、提灯1には、表示制御装置4とディスプレイ3に電力を供給するケーブル(図示せず)も備えている。ただし、外部から電力を供給するかわりに、電池を使用してもよい。
【0016】
図2は、表示制御装置4の機能ブロック図である。
表示制御装置4は、中央制御部(CPU)5と、記憶部6と、表示制御部7と、入力手段制御部8と、外部記憶媒体制御部9と、センサ制御部10とを含み構成される。
【0017】
中央制御部5は、ディスプレイ3に画像を表示させたり、消去させたり、表示画像を変更させたりする処理を行うとともに、表示制御装置4の他の各部の動作を制御する。
記憶部6は、いわゆる内部メモリであって、任意個数の画像データを記憶するとともに、必要なパラメータや中央制御部5が実行するプログラム等も記憶する。
表示制御部7は、ディスプレイ3の動作を制御する。記憶部6から読み出された画像データは、表示制御部7を介してディスプレイ3に送信され表示される。
入力手段制御部8は、入力手段11と中央制御部5とのインターフェースの役割を果たす。
入力手段11は、表示制御装置4に内蔵していてもよいが、外部に設けてもよい。例えば飲食店の店頭に提灯1を吊り下げて使用する場合、店内のレジなどに備えておくとよい。いわゆるリモコンであって、接客などで多忙な時間帯に店内にいながら表示の変更ができると便利だからである。なお、図1では離れた場所にある入力手段11と表示制御装置4とを接続するケーブルの図示は省略している。ケーブルを使わず、無線或いは赤外線で接続してもよい。
外部記憶媒体制御部9は、USBメモリなどの外部記憶媒体12を挿入するいわゆる入出力ポートに相当する。ディスプレイ3に表示する画像データは、記憶部6あるいは外部記憶媒体12のいずれかに記憶されていればよい。
センサ制御部10は、提灯1の適宜の位置に設けたセンサ13と接続する。センサ13は、気温や周囲の明暗や人間の接近などを検知するものであり、検知情報はセンサ制御部10を介して中央制御部5に送信される。
【0018】
次に、本実施形態の提灯1の使用について説明する。
例えば、メニューの中心が焼き鳥の飲食店が提灯1を店の看板がわりに店頭にかざっているものと想定する。
図3に示すように、
「焼き鳥」の文字⇒焼き鳥の絵⇒「○○屋」の文字
が連続して表示される動画像ファイルFを作成し記憶部6に記憶させる。
この動画像をディスプレイ3に表示させたいときは、入力手段11を手動で操作してファイルFを選択すると、中央制御部5が記憶部6からファイルFを取り出してディスプレイ3に送信して表示させる。
もし、表示させる画像が1種類の場合は、入力手段11から表示終了のトリガ信号がくるまで繰り返しディスプレイ3に送信して表示させればよい。
なお、表示の開始と終了の指示は入力手段11の操作によるものに限らず、電源操作によってもよい。
【0019】
センサ13を適宜利用すると、きめ細かい表示ができる。例えばセンサ13は近接センサであって、人間が近づいてきたことを検知すると中央制御部5に検知情報を送信するようにする。中央制御部5は、検知情報を受信するとディスプレイ3の輝度を高く設定するための指示信号をディスプレイ3に送信する。つまり、人が近くにいるときは画像を見やすく表示して通行人の注意を引くのである。
これはセンサ利用の一例であり、複数種類のセンサ13を設けて周囲の状況にマッチした表示の制御をすると好ましい。
【0020】
別の動画像を表示させるときは次のようにする。
内蔵の記憶部6に記憶されている画像データに変更する場合は、入力手段10を操作して所望の画像データを選択すればよい。操作の仕方は、デジタルフォトフレームやDVDプレーヤーと同様である。中央制御部5は選択された画像データを記憶部6から読み出し、ディスプレイ3に転送する。これにより、提灯1の表面に表示される動画は瞬時に切替えられる。
あるいは、USBメモリのような外部記憶媒体12を表示制御装置4のポートに挿入し、格納されているファイルを中央制御部5がディスプレイ3に転送してもよい。
【0021】
次に、第2の実施の形態について説明する。
この実施形態が第1の実施形態と相違するのは、表示画像の制御は手動ではなくコンピュータプログラム(以下、「プログラム」)により自動制御される点である。提灯1および表示制御装置4の構成は上記の第1の実施の形態と同様であるので、同一の符号を用いて説明をする。
プログラムは記憶部6に格納しておき、電源スイッチがONになったとき、あるいは入力手段11から表示開始信号が送信されたときに中央制御部5がこのプログラムを記憶部6から読み出して実行する。
【0022】
上記プログラムは種々が考えられるが以下に、日時と気温とによって動画表示を制御するプログラムの例を示す。
例えば、図4に示すような日時と表示する画像との対応表を記憶部6に格納しておく。この表の(1)は、平日の昼(午前11時から午後2時まで)は、「定食」の文字といろいろな種類の定食が次々と表示される動画を表示することを意味する。夏の夜(午後5時から閉店時間)は既定画面はビールと枝豆の画像であるが(2−1)、気温が20度以下であればビールと焼肉の画像(2−2)を表示する、といった対応が記述されている。同様に、気温が0度以下の冬の夜は日本酒と寄せ鍋の動画(3−2)を表示させる。このように見慣れた鍋料理をリアルに、場合によってはユーモラスに表現できるのは、提灯1が電子的なディスプレイ3を備え、しかも動画像もサポートしているからなのである。単に提灯に塗料で「寄せ鍋」の文字が書いてある場合と比べて、注目度が飛躍的にアップする。
【0023】
このプログラム例について中央制御部5を中心とした処理を、図5の流れ図に従い説明する。
操作ボタン11の操作あるいは電源操作による表示開始のトリガ信号を受信(ステップS1)すると、記憶部6から図4のような日時・画像対応表ファイルを読み出しメインメモリ上に書き込む(ステップS2)。現在の日時を読み取り(ステップS3)、センサが検知した情報を参照する(ステップS4)。日時・画像対応表ファイルから日時およびセンサからのデータに対応する画像ファイル名を抽出し(ステップS5)、このファイル名を持つ画像ファイルを記憶部6から取り出してディスプレイ3に送信する(ステップS6)。表示終了のトリガ信号を受信したなら(ステップS7でYes)、処理を終了する。表示終了のトリガ信号を受信しない間(ステップS7でNo)は、ステップS3へ戻り、表示制御処理を繰り返す。
この処理フローはあくまでも一例にすぎず、例えばセンサが備わっていないときは、センサに関するフェーズは省略される。
【0024】
上記第2の実施形態のプログラム例では温度センサを利用したが、他のセンサを利用してもよい。あるいは温度センサと湿度センサなどの他のセンサとの併用でもよい。
さらに、日時によって駆動されるのではなく、センサの検知情報のみによって駆動されてもよい。例えば、通常は「焼き鳥」の文字を表示し、近くに人がいることを検知した場合に、「日本酒と焼き鳥」の画像を表示する等が考えられる。
要は、上記の第2の実施形態では忙しい店員たちの手を煩わすことなくコンピュータプログラムによって自動的に表示制御される点が重要なのである。
【0025】
次に、第3の実施の形態について説明する。
前記の第1および第2の実施形態では、記憶部6に格納されている既存のファイルを読み込み表示させていたが、この第3の実施形態では、ビデオカメラなどの動画像撮影装置15で撮影した画像をリアルタイムでディスプレイ3に表示させる点が相違する。
この実施形態の機能ブロック図を図6に示す。第1の実施の形態と同様の機能の要素は、図2と同一の符号を用い、説明を省略する。なお、本実施形態では図6に記載する外部記憶媒体12、各種センサ13などを必ず使用するわけではない。
店内にビデオカメラ15を設置し、撮影画像をリアルタイムで提灯1側に送信すると、中央制御部5は撮影画像受信部14を介して受信した映像をディスプレイ3に転送する。たとえば、厨房でスタッフがキビキビと働く様子を店先の提灯1に表示する。通りかかった人は、店内の楽しげな宴会とライブ感あふれる店内の調理風景を合わせ眺め、入店しようと思うだろう。
ビデオカメラ15で撮影した画像はファイルに保存して記憶部6あるいは外部記憶媒体12に格納し、再利用に供してもよい。
【0026】
なお、上記の第1〜第3の実施の形態は適宜組み合わせてもよい。組み合わせ方も順序も自由である。例えば当初は手動で表示させ、途中からコンピュータプログラムによる表示に切替えてもよい。これらの既存のファイルを読み込み表示させている間に、操作ボタン11を操作して、ビデオカメラ15からの映像を流すような割り込みを指示してもよい。
【0027】
前記のいずれの実施形態も動画像の表示を念頭においていた。しかし、静止画の表示に際しても従来の提灯に比べて利点がある。
例えば、ラーメン専門店である「○□軒」は通常は人気商品の「味噌ラーメン」の文字を表示した提灯を店頭に飾っているが、夏季だけは「冷やし中華」の文字を提灯に表示したいと考えているとする。「味噌ラーメン」の文字が提灯に書かれているので、別途「冷やし中華」の文字が書かれた別の提灯を用意しなくてはならない。しかし、本発明の提灯1であれば、「味噌ラーメン」の文字からなる画像ファイルに代えて「冷やし中華」の文字からなる画像ファイルを読み込み表示変更するだけでよい。
【0028】
前記の実施形態は、もっぱら飲食店で広告宣伝手段として使用される場合を想定していた。しかし、表示内容を瞬時かつ容易に変更できるという特徴から様々な場面での活用が考えられる。
活用例を一つ挙げると、町内会のお祭りなどでこの提灯1を利用すると次のような利点がある。寄付者のリストを板に張り紙することが行われるが、これは非常に手間がかかる。もし、提灯1を利用するならば、寄付者名の文字データから画像データファイルを作成して、ディスプレイ3へ送信すればよいので手間が省ける。
このように、本発明の提灯は、純日本風の外観を備えつつ、フレキシブルなディスプレイという最新の技術を取り入れて、従来に無い効果をかもし出している。
前記の実施形態では、いずれも1個の提灯1の使用について説明してきたが、複数個の提灯1をコンピュータプログラムで並列に制御することによって全体の視覚的効果としてより注目度の高い広告媒体とすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
若い人の間にも浸透している和風という流れのなかで、本発明のような和の感覚とフレキシブルなディスプレイという先端の技術との融合は、その斬新性や意外性で多くの人にアピールすると期待される。更に使用される場所や形態においてもその範囲は広く、広告宣伝媒体として今後注目され普及していくものと期待される。例えば、ビールメーカー等が居酒屋等へ本発明の提灯にメーカーロゴを入れて提供すれば効果的な営業ツールになると考えられる。

【符号の説明】
【0030】
1 提灯
2 胴部
3 ディスプレイ
4 表示制御装置
5 中央制御部
6 記憶部
7 表示制御部
8 入力手段制御部
9 外部記憶媒体制御部
10 センサ制御部
11 入力手段
12 外部記憶媒体
13 センサ
14 撮影画像受信部
15 動画像撮影装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴部の外表面に取り付けたフレキシブルなディスプレイと、前記ディスプレイを作動し表示を制御する表示制御装置とを備え、
前記表示制御装置は、画像データを記憶する記憶部と、前記ディスプレイに表示させるための画像データを前記記憶部から取り出し、この画像データを前記ディスプレイに送信する中央制御部とを含み構成される、
ことを特徴とする提灯。
【請求項2】
前記提灯は、前記ディスプレイに表示させる画像の選択のための入力手段を備えるとともに、前記表示制御装置はさらに前記入力手段を制御する入力手段制御部を含み、
前記記憶部に格納されているか又は前記表示制御装置に接続の外部記憶媒体に格納されている画像データ群から前記入力手段を介して、単一画像データあるいは定期的に切替えて表示するための複数画像データを選択し、前記ディスプレイに送信して表示させることを特徴とする請求項1に記載の提灯。
【請求項3】
前記入力手段が遠隔の場所に設けられ、前記表示制御装置と前記入力手段とがケーブル、赤外線あるいは無線で接続されていることを特徴とする請求項2に記載の提灯。
【請求項4】
前記表示制御装置の前記記憶部にコンピュータプログラムを組み込み、前記中央制御部による前記コンピュータプログラムの実行によって前記ディスプレイの表示内容が決定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の提灯。
【請求項5】
前記コンピュータプログラムは、前記表示制御装置に内蔵されている時計の示す日時によって駆動され、所定のアルゴリズムのもと前記記憶部に記憶されている画像データから前記ディスプレイに表示する画像データを取り出すことを特徴とする請求項4に記載の提灯。
【請求項6】
前記表示制御装置はセンサ制御部を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記センサ制御部に接続するセンサの検知情報によって駆動され、所定のアルゴリズムのもと前記記憶部に記憶されている画像データから前記ディスプレイに表示する画像データを取り出すことを特徴とする請求項4に記載の提灯。
【請求項7】
動画像撮影装置が遠隔の場所に設けられているとともに前記表示制御装置は撮影画像受信部を備え、前記中央制御部が前記動画像撮影装置から前記撮影画像受信部を介して受信する動画像を前記ディスプレイに送信することを特徴とする請求項1に記載の提灯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−14469(P2011−14469A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−159370(P2009−159370)
【出願日】平成21年7月4日(2009.7.4)
【出願人】(599020184)
【Fターム(参考)】