説明

電子素子内蔵シールドコネクタ

【課題】内蔵した電子素子を視認することができる電子素子内蔵シールドコネクタを提供すること。
【解決手段】シールド電線Wの芯線Waに電子素子3を介して接続される内導体端子2を電子素子3と共に内包する誘電体4の外面には、電子素子3の識別表示部3dを視認可能にする第1の開口部4eが形成され、更に、シールド電線Wのシールド導体Wdに接続されると共に誘電体4を内包する外導体端子5の外面には、第1の開口部4eを介して電子素子3の識別表示部3dを視認可能にする第2の開口部5kが形成され、更に、外導体端子5を内包するコネクタハウジング7の外面には、第1の開口部4e及び第2の開口部5kを介して電子素子3の識別表示部3dを視認可能にする第3の開口部7eが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来、自動車等の分野においては、シールド電線の端末部分に接続されるシールドコネクタの内部に電子素子が実装されたものとして、図5(a)(b)に示すものが知られている。この電子素子内臓シールドコネクタは、いわゆるJASOプラグと称されるシールドコネクタの内部に、電子素子として静電容量を補正するコンデンサが直列に実装されたもので、ラジオ用アンテナハーネス等に使用されるものである。
【0002】
図示される電子素子内蔵シールドコネクタ100は、一対のリード線101a、101bが相反する方向へ延出されたリード線付コンデンサ102と、シールド電線103のシールド導体104に圧着される外導体端子105と、リード線付コンデンサ102の外周を覆う絶縁チューブ106と、リード線付コンデンサ102を介してシールド電線103の芯線107と接続される筒形状の内導体端子108と、内導体端子108を固定するとともにリード線付コンデンサ102及び絶縁チューブ106が内装されるコネクタハウジング109と、コネクタハウジング109の後端部に嵌合される嵌合蓋110とを備えている。
【0003】
この電子素子内蔵シールドコネクタ100を同軸線103の端末部分に接続するにあたっては、先ず、シールド電線103の端末部分の外被111を皮剥して芯線107とシールド導体104を露出させるとともに、シールド導体104を後方に折り返して束ねた後、芯線107にリード線付コンデンサ102の一方のリード線101bをハンダ112により接続する。次いで、外導体端子105のシールド導体圧着部113により同軸線103のシールド導体104部分を圧着するとともに、リード線付コンデンサ102の外周に筒状の絶縁チューブ106を覆い被せる。
【0004】
そして、コネクタハウジング109の前端部に内導体端子108を固定し、この内導体端子108の先端に形成された挿通孔114にリード線付コンデンサ102の他方のリード線101aを挿通してハンダ115により接続し、リード線101aの余った部分を切断する。最後に、予め同軸線103に先通ししておいた嵌合蓋110をコネクタハウジング109の後端部に嵌合する。このようにしてコネクタ内部にリード線付コンデンサ102が直列に実装された電子素子内蔵シールドコネクタ100が得られる。
【0005】
【特許文献1】特開平11−74036号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この従来の電子素子内蔵シールドコネクタに内蔵されるリード線付コンデンサ102は、車載システムによって静電容量を変更する必要があり、システム毎に異なる静電容量のコンデンサを内蔵している。しかしながら、このような電子素子内蔵シールドコネクタに一旦コンデンサを組み込んでしまうと、外部からコンデンサが見えなくなるため、何らかの組み立てミス等で、端子(端子+シールド電線)を混合してしまうと、後で、容量を外観的に確認できない問題があった。
【0007】
そこで本発明が解決しようとする課題は、内蔵した電子素子を視認することができる電子素子内蔵シールドコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明に係る電子素子内蔵シールドコネクタは、電子素子内蔵シールドコネクタにおいて、シールド電線の芯線と内導体端子を中継接続する電子素子の識別表示部を視認可能にする開口部が、コネクタハウジングの外面に形成されていることを要旨とするものである。
【0009】
また、電子素子内蔵シールドコネクタにおいて、シールド電線の芯線に電子素子を介して接続される内導体端子を該電子素子と共に内包する誘電体の前記電子素子位置の外面には、前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第1の開口部が形成されていることを要旨とするものである。
【0010】
この場合、更に、前記シールド電線のシールド導体に接続されると共に前記誘電体を内包する外導体端子の外面には、前記第1の開口部を介して前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第2の開口部が形成されていると良い。また、更に、前記外導体端子を内包するコネクタハウジングの外面には、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を介して前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第3の開口部が形成されていると良い。
【発明の効果】
【0011】
上記構成を有する電子素子内蔵シールドコネクタによれば、シールド電線の芯線と内導体端子を中継接続する電子素子の識別表示部を視認可能にする開口部が、コネクタハウジングの外面に形成されていることという構成なので、例えば電子素子がコンデンサである場合、静電容量違いの他のコネクタとの混合が起きても、外観的に静電容量の違いを確認できるので、適切に分けることができ作業性が向上する。また、電子素子の有無も確認できる。
【0012】
また、電子素子内蔵シールドコネクタにおいて、シールド電線の芯線に電子素子を介して接続される内導体端子を該電子素子と共に内包する誘電体の前記電子素子位置の外面には、前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第1の開口部が形成されている構成の電子素子内蔵シールドコネクタによれば、コネクタ組み立て途中段階の誘電体アッセンブリの状態でも、例えば電子素子がコンデンサである場合、静電容量違いの他の誘電体アッセンブリとの混合が起きても、外観的に静電容量の違いを確認できるので、適切に分けることができる。また、電子素子の有無も確認できる。
【0013】
この場合、更に、前記シールド電線のシールド導体に接続されると共に前記誘電体を内包する外導体端子の外面には、前記第1の開口部を介して前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第2の開口部が形成されている構成にすれば、コネクタ組み立て途中段階の外導体端子アッセンブリの状態でも、例えば電子素子がコンデンサである場合、静電容量違いの他の外導体端子アッセンブリとの混合が起きても、外観的に静電容量の違いを確認できるので、適切に分けることができる。また、電子素子の有無も確認できる。そして、更に、前記外導体端子を内包するコネクタハウジングの外面には、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を介して前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第3の開口部が形成されている構成にすれば、コネクタ組み立て完了後のアッセンブリの状態でも、例えば電子素子がコンデンサである場合、静電容量違いの他のコネクタアッセンブリとの混合が起きても、外観的に静電容量の違いを確認できるので、適切に分けることができる。また、電子素子の有無も確認できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る電子素子内蔵シールドコネクタの一実施形態について、図1〜図4を参照して詳細に説明する。図1及び図2は、図3(c)のコネクタハウジング7に装着前の図2(c)のコネクタ端子アッセンブリ60の組み立て手順を示した断面図である。図3は誘電体4、外導体端子5、コネクタハウジング7の本発明の特徴部分である内蔵された電子素子3の識別表示部3dを視認可能にする開口部4e,5k,7eを示した図である。
【0015】
図4は電子素子内蔵シールドコネクタ1の組み立ての各アッセンブリ40,50,60段階及び組み立て完了後のコネクタ1における内蔵された電子素子3の識別表示部3dの視認可能状態を示した図である。尚、以下の説明においては、電子素子内蔵シールドコネクタ1の相手側コネクタとの嵌合方向を先端側(前方側)とし、その反対方向を基端側(後方側)として説明する。
【0016】
先ず、図2(c)に示すように、コネクタハウジング7に装着前のコネクタ端子アッセンブリ60は、リード線3a、3bを備えた電子素子3と、リード線3bとシールド電線Wの芯線Waとを共圧着する共圧着部材6と、リード線3aを圧着するリード線圧着部2aを備えた内導体端子2と、内導体端子2及び電子素子3を収容保持する誘電体4と、誘電体4を内装し、シールド電線Wのシールド導体Wdを圧着するシールド導体圧着部5bを備えた外導体端子5とを備えている。以下、各構成部材について詳細に説明する。
【0017】
初めに、本発明に係る電子素子内蔵シールドコネクタ1が好適に接続されるシールド電線Wについて説明する。図2(a)に示すように、シールド電線Wは、銅等からなる素線が複数本撚り合わされた芯線Waと、芯線Waの外周に覆設された絶縁体Wbと、銅等からなる素線が編み込まれて形成され、絶縁体Wbの外周に覆設されたシールド導体としての編組Wdと、編組Wdの外周に覆設された外被Weとが同軸状に配された構造を有しており、芯線Waの外周が編組Wdで覆われることよって外部から侵入するノイズ等を電磁気的に遮蔽することができるようになっている。
【0018】
尚、図2(a)においては、シールド電線Wの端末部分は、外被Wdが所定長さ皮剥されて内部の芯線Wa、絶縁体Wb及び編組Wdが露出された形態とされている(以下、この状態のシールド電線を「端末処理されたシールド電線」という)。
【0019】
次に、内導体端子2について説明する。図1(a)に示すように、内導体端子2は、導電性を有する板状部材が折り曲げ加工されて一体的に形成されたもので、基端に電子素子3のリード線3aを圧着するリード線圧着部2aを備えるとともに、先端に図示しない相手側コネクタの相手側端子に導通接続される接続部2bを備えている。
【0020】
リード線圧着部2aは、二股状の一対の圧着片2cを備えており、この圧着片2cの間にリード線3aを配置して圧着することにより、内導体端子2と電子素子3とを抜き止め状態に導通接続することができるようになっている(図1(b)参照)。
【0021】
一方、接続部2bは、前端に接続部2b内に折り返されることにより形成された一対の接触片2dを備えている。これら接触片2dは、弾性変形可能に形成されており、接触片2dの間に挿入された図示しない相手側端子のタブ部と弾性接触して電気信号の受け渡しを行うことができるようになっている。また、接続部2bの上面には、後述する誘電体4の端子収容室4aの内周壁に係合する係合片2eが上方に向けて突出している。
【0022】
次に、電子素子3について説明する。図1(b)に示すように、電子素子3は、シールドコネクタの電気的特性を種々調節するためのもので、本体部3cと、一対のリード線3a、3bから構成されている。一方のリード線3aは内導体端子2側に延出され、他方のリード線3bはシールド電線W側に延出されている。また、本体部3cの外面には、識別表示部3dが印刷形成されており、この実施例では、コンデンサの静電容量を示すカラーバー表示となっている。
【0023】
次に、誘電体4について説明する。図1(c)に示すように、誘電体4は、所定の誘電率を有する絶縁性の合成樹脂より略円柱形状に一体的に形成されたもので、内導体端子2と外導体端子5との間を絶縁状態に保つためのものである。この誘電体4の内部には、前後方向に開口する端子収容室4aが貫通形成されており、上述した内導体端子2をリード線圧着部2aを露出させた状態で収容保持可能とされている。また、この端子収容室4aの天井面には、上述したように、内導体端子2の係合片2eが係合して抜け止めとなる係合孔4bが形成されている。
【0024】
一方、誘電体2の基端側には、電子素子3の本体部3cの外周を覆う素子保護部4cが後方に向かって延設されており、内部に素子収容室4dが貫通形成されている。そして、この素子収容室4dの下側には電子素子3の識別表示部3dを外部から視認できる第1の開口部4eが下方に向けて開口形成されている(図3(a)の誘電体4底面図参照)。この第1の開口部4eにより、誘電体4に内導体端子2及び電子素子3を内包した誘電体アッセンブリ40の状態でも、電子素子3の識別表示部3dを視認することができる(図4(a)参照)。また、端子収容室4aと素子収容室4dとの間の上方に開口した開口部4gは、図示しない治具等を用いて内導体端子2を収容するためのスペースを確保するためのものである。
【0025】
次に、外導体端子5について説明する。図1(d)に示すように、外導体端子5は、導電性を有する板状部材が折り曲げ加工されて一体的に形成されたもので、先端に誘電体4が内装される略円筒状のシェル部5aを備えるとともに、基端にシールド電線Wのシールド導体としての編組Wdに圧着されるシールド導体圧着部5bと、シールド電線Wの外被Weに圧着される外被圧着部5cとを備えている。
【0026】
シールド導体圧着部5bは、二股状の一対の圧着片5dを備えており、この圧着片5dの間に端末処理されたシールド電線Wが配置された後、圧着することにより、外導体端子5とシールド電線Wとを導通接続することができるようになっている。また、シェル部5aの内側下面には、上述した誘電体4のロック突部4fが係合するロック片5eが上方に向けて形成されている。
【0027】
このようなシェル部5aとシールド導体圧着部5bとの間は、上下に開口した開口部5f,5gにより形成された側壁5hにより連設されている。図2(b),(c)の順に示すように、この開口部5fの上方からの図示しない圧着機のクリンパと、開口部5gの下方からの同じく図示しないアンビルとにより共圧着部材6を挟み込むかしめ加工が行われる。共圧着部材6は、電子素子3のリード線3bとシールド電線Wの芯線Waとを共に圧着して両者を電気的に接続するためのものである。
【0028】
そして、シェル部5aの下側外面には、前述した誘電体4の第1の開口部4eを介して電子素子3の識別表示部3dを外部から視認できる第2の開口部5kが開口形成されている(図3(b)の外導体端子5底面図参照)。この第2の開口部5kにより、外導体端子5に前述の誘電体アッセンブリ40を内包した外導体端子アッセンブリ50の状態でも、電子素子3の識別表示部3dを視認することができる(図4(b)参照)。
【0029】
次に、コネクタハウジング7について説明する。図3(c)に示すように、コネクタハウジング7は、絶縁性の合成樹脂より前後に開口した略角柱形状に一体的に形成されたもので、その内部に図2(c)及び図4(c)に示されるコネクタ端子アッセンブリ60を収容保持して、図示しない相手側コネクタと嵌合する。コネクタハウジング7の前方には、相手側コネクタを収容可能なフード部7aが設けられている。このフード部7aの奥面からは後方に向かって、筒状のコネクタ端子収容室7bが形成されており、コネクタ端子収容室7bの内側空間には、外導体端子5の後半部分が収容可能とされている。
【0030】
フード部7aの前端部からは、ロック部7cが後方に撓み可能に延設されており、図示しない相手側コネクタのコネクタハウジングに係合して両コネクタハウジングを抜け止め状態にする。また、ロック部7cの後端にはロック解除部7dが形成されており、このロック解除部7dを押圧動作させることで、相手側コネクタとのコネクタハウジングとの係合が外れ、抜け止め状態が解除される。
【0031】
そして、コネクタハウジング7のコネクタ端子収容室7b位置の側壁外面には、前述した誘電体4の第1の開口部4e及び外導体端子5の第2の開口部5kを介して電子素子3の識別表示部3dを視認できる第3の開口部7eが開口形成されている。この第3の開口部7eにより、コネクタハウジング7に前述のコネクタ端子アッセンブリ60を内包した状態でも、電子素子3の識別表示部3dを視認することができる(図4(d)参照)。
【0032】
次に、上記構成を備えた図2(c)に示すコネクタ端子アッセンブリ60の組み立て手順について説明する。図1(a)に示した内導体端子2のリード線圧着部2aに電子素子3のリード線3aが圧着されて接続される(図1(b)参照)。次に、図1(c)に示したように、電子素子3が接続された内導体端子2を、誘電体4の後方から挿入することで、内導体端子2が端子収容室4aに、電子素子3が素子収容室4dに収容された状態で保持される。
【0033】
次に、図1(d)に示すように、内導体端子2及び電子素子3とが誘電体4に内包されて一体化された誘電体アッセンブリ40を、外導体端子5のシェル部5aの前方から挿入していくと、誘電体4のロック突部4fが、シェル部5aのロック片5eとストッパ部5jとの間に挟まれた状態で移動不能になり、誘電体4は外導体端子5に保持される。
【0034】
次に、この状態にアッセンブリされた外導体端子アッセンブリ50に、図2(a)に示すシールド電線Wを供給する。図2(b)に示すように、シールド電線Wの芯線Waの端部が、電子素子3のリード線3bと重なり、シールド導体圧着部5b上に編組Wdが位置し、更に外被圧着部5c上に外被Weが位置するように、電子素子内蔵シールドコネクタ1に対してシールド電線Wを配置する。
【0035】
その後、図2(c)に示すように、外導体端子5の開口部5fの上方からの図示しない圧着機のクリンパと、開口部5gの下方からの同じく図示しないアンビルとにより共圧着部材6を挟み込むかしめ加工を行われると、電子素子3のリード線3bとシールド電線Wの芯線Waは、共圧着部材6により接続される。図4(c)に示すように、この状態においても、外導体端子5のシェル部5aに形成された第2の開口部5kからは、誘電体4の第1の開口部4eを介して内蔵される電子素子3の識別表示部3dを視認することができる。
【0036】
そして、図4(d)に示すように、この状態のコネクタ端子アッセンブリ60を横向きにして、コネクタハウジング7の後方から挿入して保持させることで、電子素子内蔵シールドコネクタ1の組み立ては完了する。
【0037】
このようにして組み立てられる電子素子内臓シールドコネクタ1は、図4(a)〜(d)に示すように、いずれのアッセンブリ段階においても、電子素子3の識別表示部3dが、誘電体4の第1の開口部4e、外導体端子5の第2の開口部5k、そしてコネクタハウジング7の第3の開口部7eを介して視認可能となっている。従って、例えば電子素子3がコンデンサである場合、静電容量違いの他のアッセンブリとの混合が起きても、外観的に静電容量の違いを確認できるので、適切に分けることができる。また、電子素子の有無も確認できる。
【0038】
以上、本発明に係る電子素子内臓シールドコネクタの実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、電子素子3として、本実施例ではリード線付きコンデンサを用いて説明したば、その他にリード線付抵抗、リード線付ダイオード等に適用できるのは勿論である。また、カラーバー表示の識別表示部の形態についても、例えば12pF(ピコファラド)等の文字が印刷された形態のものでも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子素子内臓シールドコネクタの組み立て手順を示した図である。
【図2】図1の次の組み立て手順を示した図である。
【図3】(a)誘電体4の第1の開口部4eを示した底面図、(b)外導体端子5の第2の開口部5kを示した底面図、(c)コネクタハウジング7の第3の開口部7eを示した側面図である。
【図4】(a)〜(d)の各アッセンブリ段階において、電子素子3の識別表示部3dが、誘電体4の第1の開口部4e、外導体端子5の第2の開口部5k、コネクタハウジング7の第3の開口部7eを介して視認可能となっている状態を示した図である。
【図5】従来用いられてきた電子素子内臓シールドコネクタを示した図である。
【符号の説明】
【0040】
1 電子素子内臓シールドコネクタ
2 内導体端子
3 電子素子
3a,3b リード線
3c 本体部
3d 識別表示部
4 誘電体
4a 端子収容室
4c 素子保護部
4d 素子収容室
4e 第1の開口部
40 誘電体アッセンブリ
5 外導体端子
5a シェル部
5k 第2の開口部
50 外導体端子アッセンブリ
6 圧着部材
60 コネクタ端子アッセンブリ
7 コネクタハウジング
7b コネクタ端子収容室
7e 第3の開口部
W シールド電線
Wa 芯線
Wb 絶縁体
Wd 編組
We 外被

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子素子内蔵シールドコネクタにおいて、シールド電線の芯線と内導体端子を中継接続する電子素子の識別表示部を視認可能にする開口部が、コネクタハウジングの外面に形成されていることを特徴とする電子素子内蔵シールドコネクタ。
【請求項2】
電子素子内蔵シールドコネクタにおいて、シールド電線の芯線に電子素子を介して接続される内導体端子を該電子素子と共に内包する誘電体の前記電子素子位置の外面には、前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第1の開口部が形成されていることを特徴とする電子素子内蔵シールドコネクタ。
【請求項3】
更に、前記シールド電線のシールド導体に接続されると共に前記誘電体を内包する外導体端子の外面には、前記第1の開口部を介して前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第2の開口部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電子素子内蔵シールドコネクタ。
【請求項4】
更に、前記外導体端子を内包するコネクタハウジングの外面には、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を介して前記電子素子の識別表示部を視認可能にする第3の開口部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電子素子内蔵シールドコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−107802(P2006−107802A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−289692(P2004−289692)
【出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】