説明

電子血圧計

【課題】印字した血圧データの管理を容易にすること。
【解決手段】測定部を圧迫するカフと、カフを加圧する加圧手段と、血圧を算出する血圧算出手段と、算出した複数回の血圧データを測定日時と関連付けて記憶する記憶手段と、記憶した血圧データを印字するプリンタとを有する電子血圧計において、記憶手段が記憶している複数の血圧データをプリンタで印字するときに、操作手段によって選択され表示部に表示されている血圧データが、月の前半に属する場合は、その月の前半に測定された血圧データを印字し、表示部に表示された血圧データが、月の後半に属する場合は、その月の後半に測定された血圧データを印字することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子血圧計に関する。
【背景技術】
【0002】
測定した血圧データを記憶し、記憶した血圧データを印字するプリンタを備えた電子血圧計(プリンタ付き電子血圧計)がある。プリンタ付き電子血圧計は、測定した血圧データをメモリに記憶させ、必要に応じてメモリに記憶された血圧データをプリンタによって記録紙に印字できるようになっている。
【0003】
上記のような従来のプリンタ付き電子血圧計では、複数回分(例えば、14回分)の血圧データを記憶し印字できるようになっている。そして、記憶した血圧データを印字する場合、新しく記憶された血圧データから順番に印字されるようになっている(特許文献1)。
【0004】
例えば、14回分の血圧データがメモリに記憶されている場合、血圧計の印字スイッチを押すと、CPUはメモリに記憶された最も古い血圧データから順に一番最近に記憶された血圧データまでを読み出して順番に出力して印字させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平04−061503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の技術の電子血圧計においては、図8(a)に示されるように血圧データを記憶している場合に、11月2日に印刷を実行すると、記憶されている最新の14日分のデータである10月19日から11月2日までの血圧データを印字する。
【0007】
また、図8(b)に示されるように血圧データを記憶している場合に、11月12日に印刷を実行すると、記憶されている最新の14日分のデータである10月22日から11月5日までの血圧データを印字することになる。そうすると、11月2日に印刷した印刷用紙と11月12日に印刷した印刷用紙との両方に10月22日から11月2日の血圧データが印刷される。
【0008】
つまり、最新の測定から所定の回数分の血圧データを印字するので、印刷された血圧データが月を跨いだ血圧データであったり、別々の印字用紙に同じ血圧データを印字したりすることになり、印刷物を保管管理するのが煩雑であるという問題があった。
【0009】
また、上述した従来の電子血圧計においては、図8(b)に示されるように血圧データを記憶している場合に、11月12日に印刷を実行すると、記憶されている最新の14日分のデータを印字するため10月21日以前の血圧データは印字されない。
【0010】
つまり、最新の測定から所定の回数分の血圧データを印字するので、14回分(2週間)より前の血圧データが記憶されていても印刷することができず、印刷を忘れた場合にその期間の測定値を印刷して確認することができないという問題があった。
【0011】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、印字した血圧データの管理が容易にできる電子血圧計を提供することを目的とする。
【0012】
また、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、血圧の推移を容易に比較することができる電子血圧計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる電子血圧計は、測定部を圧迫するカフと、カフを加圧する加圧手段と、血圧を算出する血圧算出手段と、算出した複数回の血圧データを測定日時と関連付けて記憶する記憶手段と、記憶した血圧データを印字するプリンタとを有する電子血圧計において、血圧データを選択する操作手段を有し、記憶手段が記憶している複数の血圧データの所定範囲をプリンタで印字する場合に、操作手段よって選択された血圧データを含む所定範囲の血圧データを印字することを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる電子血圧計は、上記の発目において、血圧データを表示する表示手段を有し、操作手段よって選択され、表示手段に表示された血圧データを含む所定範囲の血圧データを印字することを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる電子血圧計は、上記の発目において、前記操作手段によって選択され、表示部に表示された血圧データが、1ヶ月の前半に属する場合は、その月の前半に測定された血圧データを印字し、
前記操作手段によって選択され、表示部に表示された血圧データが、1ヶ月の後半に属する場合は、その月の後半に測定された血圧データを印字することを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる電子血圧計は、上記の発目において、前記半月分の血圧データを1枚の印字用紙に印字することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
この発明にかかる電子血圧計によれば、選択された血圧データを含む所定範囲の血圧データを印字するので、血圧データの管理が容易になり血圧の推移を比較しやすくできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明にかかる実施の形態の電子血圧計を示す説明図である。
【図2】この発明にかかる実施の形態の電子血圧計を示す説明図である。
【図3】この発明にかかる実施の形態の電子血圧計の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】この発明にかかる実施の形態の電子血圧計のメモリと印刷範囲の関係を示す図である。
【図5】この発明にかかる実施の形態の電子血圧計の印字例を示す図である。
【図6】この発明にかかる実施の形態の電子血圧計の印字例を示す図である。
【図7】この発明にかかる実施の形態の電子血圧計の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】従来の電子血圧計のメモリと印刷範囲を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電子血圧計の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計の構成について説明する。図1、図2は、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計の、使用時における外観を斜めから見た状態を示している。
【0020】
図1において、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計100は、筐体101を備えている。筐体101は、電子血圧計100の使用時において前方となる側(前方側、使用者に向けられる側)が浅く、電子血圧計100の使用時において後方となる側(後方側、使用者から離れた側)が前方側よりも深い箱形形状をなしている。
【0021】
筐体101は、内側に、図示を省略するカフを収納可能な空間をなすカフ収納部202を備えている。カフ収納部202の上側には、上方に向けて開口する開口部が設けられている。カフは、カフ収納部202に対して開口部を介して出し入れされ、電子血圧計100の不使用時にカフ収納部202内に収納される。
【0022】
筐体101の側面には、筐体101に内蔵されたプリンタ601で印字された用紙を排出する用紙排出口103が設けられている。プリンタ601での血圧データの印字の詳細については後述する。
【0023】
筐体101には、蓋部材102が設けられている。蓋部材102は、カフ収納部からカフを出し入れ可能に開放する。蓋部材102は、筐体101に対して回動可能に連結されている。
【0024】
蓋部材102の一部は、電子血圧計100の使用を可能とする位置まで回動した状態において、電子血圧計100の設置面に当接する。
【0025】
蓋部材102の表面(開口部を閉塞する位置に位置付けられた状態における上面)には、図示を省略する液晶表示部(副液晶表示部)が設けられている。蓋部材102の裏面(開口部を開放し、電子血圧計100の使用を可能とする状態における上面)には、液晶表示部204および操作部205が設けられている。
【0026】
図2は、蓋部材102を示す説明図である。蓋部材102の表側に位置する副液晶表示部104は、時刻を表示する時計として機能する。時刻は、電子血圧計100が備える制御部における計時機能によって計時される時刻を表示する。蓋部材102の裏側に位置する液晶表示部204は、最高血圧値、最低血圧値、脈拍数、体動マーク、脈間隔変動マークなど、電子血圧計100が測定した各種の測定結果を表示する。液晶表示部204は、電池消耗マークや各種のエラーメッセージなどを表示してもよい。
【0027】
操作部205は、各種の操作キーを備えている。操作部205における各種の操作キーは、測定・停止ボタン206、ユーザ選択ボタン208、209、朝・夜選択ボタン212、213、データ前進ボタン210、データ後退ボタン211、印刷および時計設定ボタン207である。
【0028】
また、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計100は、図示を省略するが、ポンプ、センサ基板、バッファー、フィルター、電磁SL、カフコネクタ、などを備えている。ポンプ、センサ基板、バッファー、フィルター、電磁SLおよびカフコネクタは、筐体101内に設けられている。
【0029】
ポンプ、センサ基板、バッファー、フィルター、電磁、カフコネクタなど、電子血圧計100が備えるその他の各部については、公知の技術であるため説明を省略する。
(電子血圧計100の機能的構成)
つぎに、図3を用いて、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計100の機能的構成について説明する。図3は、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計100の機能的構成を示すブロック図である。電子血圧計100においては、被測定者がカフ内に腕を挿通させた状態で、操作部205における所定の操作キー(測定ボタンなど)を押すと、自動的にカフにエアを送り込んで測定が開始される。
【0030】
図3において、電子血圧計100は、メイン制御部501と、副液晶表示部104と、液晶表示部204と、操作部205と、ポンプ510と、エアバルブ507と、圧力センサ508と、印字制御部602と、印字部603などを備えて構成されている。メイン制御部501は、CPUや血圧データを記憶するメモリを有するとともにポンプおよびエアバルブの駆動制御、圧力センサ508からの圧力信号の処理など電子血圧計100全体の制御を司る。
【0031】
メイン制御部501は、CPUから出力された制御信号に基づいて、ポンプ510を駆動制御する。メイン制御部501は、ポンプ510を駆動制御することによって阻血袋509の内腔に空気を送り込み、阻血袋509の内腔を加圧する。具体的には、メイン制御部501は、測定時において、阻血袋509の内腔の圧力が所定の圧力となるように、阻血袋509の内腔に圧縮気体を送り込む。
【0032】
メイン制御部501は、CPUから出力された制御信号に基づいてエアバルブ507の開閉状態を制御する。メイン制御部501は、エアバルブ507を駆動制御することによって、阻血袋509の内腔の圧力を維持するとともに、阻血袋509の内腔の圧力の減圧をおこなう。具体的には、測定時においてポンプ510の動作によって高圧状態となった阻血袋509の内腔の圧力の維持および減圧をおこなうとともに、測定終了後において阻血袋509の内腔を大気圧に復帰させる。
【0033】
圧力センサ508は、測定時において変化する阻血袋509の内腔の圧力を検出し、阻血袋509の圧力検出信号を出力する。メイン制御部501は、圧力センサ508から出力された圧力検出信号を発振回路506によって周波数に変換した信号を入力して周波数の変化から阻血袋509の圧力を算出する。
【0034】
メイン制御部501は、タイマ機能によって時刻を計時し、計時した時刻信号を副液晶表示部104に出力する。副液晶表示部104は、メイン制御部501から出力された時刻信号に基づいて時刻を表示する。また、メイン制御部501は、周波数変換された圧力検出信号から最高血圧値、最低血圧値、脈拍数、体動の有無、脈間隔変動の有無を算出して液晶表示部204に出力する。液晶表示部204は、メイン制御部501から出力された出力信号に基づいて、最高血圧値、最低血圧値、脈拍数、体動マーク、脈間隔変動マークなど、電子血圧計100が測定した各種の測定結果(血圧データ)を表示する。
【0035】
液晶表示部204に表示された測定結果に基づき、被測定者によって記憶領域を指定するユーザ選択ボタン208、209(メモリー1、メモリー2)が操作されると、メイン制御部501は、測定結果をその測定日時と関連付けて所定のメモリ領域に記憶する。
【0036】
次に、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計100の測定結果の呼出について説明する。被測定者は、ユーザ選択ボタン208、209、または、朝・夜選択ボタン212、213のいずれかを押下する。これらの操作により、押下したボタンに該当するカテゴリーについての条件が指定され、該当する測定結果の平均値が表示される。
【0037】
被測定者はデータ前進ボタン210かデータ後退ボタン211のいずれかを選択して押
下する。
【0038】
データ前進ボタン210が選択された場合、電子血圧計100は、ユーザ「1」や「朝」など指定されたカテゴリーに合致する血圧データを最も新しいものから順に読出し・表示する。
【0039】
データ後退ボタン211が選択された場合には、上述とは逆に、ユーザ「1」や「朝」など指定されたカテゴリーに合致する血圧データを最も古いものから順に読出し表示する。以下データ前進ボタン210が押下された場合と同様の手順で読出し表示する。
【0040】
ユーザ選択ボタンでユーザを指定する前に朝・夜の条件を指定した場合には、直前に血圧データを呼出したユーザの当該朝・夜の血圧データを最も新しい血圧データを表示する。以下、データ前進ボタン210が押下される毎に、新しい順に表示して終了する。
【0041】
また、被測定者がユーザ選択ボタン208、209を押下した後、データ前進ボタン210あるいはデータ後退ボタン211を押下した場合には、朝・夜の区別なく、選択されたユーザの血圧データを最も新しいものから、あるいは最も古いものから順番に読出し表示する。
【0042】
ユーザ選択ボタン208、209を押下した後、朝・夜選択ボタン212、213を押下した場合は、該当するユーザの朝または夜の指定した条件の血圧データを表示する。
【0043】
また、データ前進ボタン210かデータ後退ボタン211以外のボタンが押下された場合には、押下された条件の血圧データに表示が切り替わる。
【0044】
血圧データの読出し方法は、最も古いデータと最も新しいデータとがエンドレスにつながるように、すなわち、例えばデータ前進ボタン210が選択されていた場合に、最も古いいデータの次は最も新しいデータが読み出されるようにし、循環的に読み出されるように構成してもよい。
【0045】
また、データ前進ボタン210またはデータ後退ボタン211が押下され続けた場合には、早送りされるように構成されてもよい。
【0046】
図4は、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計100の血圧データと印刷範囲を説明する図である。10月20日の血圧データを呼出して表示させた状態で、印刷ボタン207を押下して印刷を実行した場合を説明する。この場合、呼出した血圧データが、10月の後半に含まれるので、10月の後半である10月16日から10月31日の間に測定された血圧データが呼出されて印字される。
【0047】
図5は、上述の場合の印字結果である。印刷用紙に10月16日から10月31日の間に測定された血圧データが印字されている。上段には、最高血圧値、最低血圧値がそれぞれグラフ表示されている。下段の日付欄に測定日、脈拍欄には脈拍数が印字されている。
【0048】
このとき、10月16日、18日および26日は、血圧データが記憶されていないので、上段のグラフおよび下段の脈拍数が印字されていない。このように血圧データが記憶されていない日は何も印字しない状態でも良いが、上段のグラフは血圧データのない前後の日のデータを結ぶグラフを印字しても良い。
【0049】
次に、図4において、11月5日の血圧データを呼出して表示させた状態で、印刷ボタン207を押下して印刷を実行した場合を説明する。この場合、呼出した血圧データが、
11月の前半に含まれるので、11月の前半である11月5日から11月15日の間に測定された血圧データが呼出されて印字される。
【0050】
図6は、上述の場合の印字結果である。印刷用紙に11月1日から11月15日の間に測定された血圧データが印字されている。上段には、最高血圧値、最低血圧値がそれぞれグラフ表示されている。下段の日付欄に測定日、脈拍欄には脈拍数が印字されている。
【0051】
このとき、11月1日から11月5日までは、血圧データが記憶されているが、11月6日以降は血圧データが記憶されていない。さらに、11月12日以降は印刷実行日より先の日なので未測定となっている。したがって、11月6日以降は印刷用紙の上段のグラフおよび下段の脈拍数が印字されていない。
【0052】
このように、本発明では印刷実行日にかかわらず、呼出した血圧データがその月の前半もしく後半のどちらに含まれているかによって、血圧データの印刷範囲を決定して血圧データを印字することで、半月毎の印字結果を1枚ずつ保管しておけば、血圧データの印刷範囲が重複することなく、時系列に全ての血圧データを参照することができるので血圧データの管理が容易になり時系列の血圧の推移を容易に比較することができるものである。
【0053】
また、血圧データを選択して印刷範囲が決定するので、印刷を忘れた期間があってもその期間の血圧データを選択して印刷することで、血圧データの管理に抜けが生じないようにすることができるものである。
【0054】
なお、本実施例では、選択された血圧データが月の前半もしくは後半に含まれるかによって印刷範囲を月の前半もしくは後半に決定したが、選択した血圧データによって印刷後にそれぞれの印刷範囲が重複しないように印刷範囲を決定すれば、ひと月やふた月、さらには一週間などのように様々な印刷範囲とすることが可能である。
【0055】
図7は、この発明にかかる実施の形態の電子血圧計100の処理手順を示すフローチャートである。
【0056】
まず、上述のようにメモリに記憶された血圧データを表示する(ステップS701)。次に、血圧データが表示された状態で、印刷ボタン207を押下する(ステップS702)と、メイン制御部501は、表示している血圧データの測定日時を参照し、月の前半または後半のどちらに含まれるデータであるか判別する(ステップS703)。
【0057】
ステップS703で呼出している血圧データが月の前半に含まれる場合は、そのデータを含んでいる月の1日から15日までの15日分のデータをメモリから読み出し、印字制御部602に送信する(ステップS704)。
【0058】
印字制御部602は、メイン制御部から送信されたデータを受信し、受信したデータが印字用紙に適した形で印刷されるように印字部603を制御して、15日分のデータを印刷用紙に印字する(ステップS706)。
【0059】
ステップS703で呼出している血圧データの測定日時が月の後半にふくまれる場合は、そのデータを含んでいる月の16日から月の末日(30または31日、ただし2月の場合は、28または29日)までの日数(月の末日が30日の場合15、31日の場合16、28日の場合は13、29日の場合は14)分のデータをメモリから読み出し、印字制御部602に送信する(ステップS705)。
【0060】
印字制御部602は、メイン制御部から送信されたデータを受信し、受信したデータが
印字用紙に適した形で印刷されるように印字部603を制御して、日数分のデータを印刷用紙に印字する(ステップS706)。
以上説明したように、この実施の形態の電子血圧計100は、測定部位を圧迫するカフと、カフを加圧する加圧手段と、血圧を算出する血圧算出手段と、算出した複数回の血圧データを測定日時と関連付けて記憶する記憶手段と、記憶した血圧データを印字するプリンタ601とを有する電子血圧計において、血圧データを選択する操作手段を有し、記憶手段が記憶する複数の血圧データをプリンタ601で印字する場合に、操作手段よって選択された血圧データに基づいて、複数の血圧データの印刷範囲を決定して印字することを特徴とする。
【産業上の利用可能性】
【0061】
以上のように、この発明にかかる電子血圧計は、血圧の測定結果を印字する電子血圧計に適している。
【符号の説明】
【0062】
100 電子血圧計
101 筐体
102 蓋部材
103 用紙排出口
202 カフ収納部
204 液晶表示部
205 操作部
206 測定・停止ボタン
207 印刷・時刻設定ボタン
208 ユーザ選択ボタン(メモリー1)
209 ユーザ選択ボタン(メモリー2)
210 データ前進ボタン
211 データ後退ボタン
212 朝選択ボタン
213 夜選択ボタン
501 メイン制御部
507 エアバルブ
508 圧力センサ
509 阻血袋
510 ポンプ
601 プリンタ
602 印字制御部
603 印字部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定部を圧迫するカフと、カフを加圧する加圧手段と、血圧を算出する血圧算出手段と、算出した複数回の血圧データを測定日時と関連付けて記憶する記憶手段と、記憶した血圧データを印字するプリンタとを有する電子血圧計において、
血圧データを選択する操作手段を有し、前記記憶手段が記憶している複数の血圧データのうち所定範囲を前記プリンタで印字する場合に、前記操作手段よって選択された血圧データを含む所定範囲の血圧データを印字することを特徴とする電子血圧計。
【請求項2】
血圧データを表示する表示手段を有し、前記操作手段によって選択された血圧データを表示手段に表示し、表示された血圧データを含む所定範囲の血圧データを印字することを特徴とする請求項1に記載の電子血圧計。
【請求項3】
前記操作手段によって選択され、表示部に表示された血圧データが、月の前半に属する場合は、その月の前半に測定された血圧データを印字し、
前記操作手段によって選択され、表示部に表示された血圧データが、月の後半に属する場合は、その月の後半に測定された血圧データを印字することを特徴とする請求項1または2に記載の電子血圧計。
【請求項4】
前記半月分の血圧データを1枚の用紙に印字することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子血圧計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−205672(P2012−205672A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72290(P2011−72290)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000001960)シチズンホールディングス株式会社 (1,939)
【出願人】(507351883)シチズン・システムズ株式会社 (82)
【Fターム(参考)】