説明

電子装置におけるモーション応答出力を変更する装置及び方法

携帯電子装置が、複数のユーザ出力記録のうちの選択済みの1つのユーザ出力記録に対応して、ユーザが検出できる出力を生成するように構成された複数のユーザ出力記録及びユーザインタフェースを含む。装置は、携帯電子装置の動きを示すモーション情報を生成するように構成されたモーション検出器と、モーション情報に応じて、ユーザが検出できる出力としてユーザインタフェースにより生成される複数のユーザ出力記録のうちの1つをランダムに選択するように構成された制御装置も含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電子装置の分野に関し、特に、電子装置において変更を行う装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルマルチメディアファイル等の保存と出力を行うための(セルラ電話機などの)無線通信端末のような電子装置が広範に使用されている。デジタルマルチメディアファイルには、特に、デジタルオーディオ、デジタルビデオ、及びデジタル画像ファイルなどが含まれうる。電子装置は、オーディオ出力をユーザへ提供するためのスピーカと、スピーカジャック又はヘッドホンジャックとのうちの少なくともいずれかを含むことができる。電子装置によっては、デジタル画像ファイルとデジタルビデオファイルの表示を行う能力を有するビデオディスプレイを含むものもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、スライドショーとして所定のシーケンスに基づいてデジタルマルチメディアファイルを、ユーザへ配信することができる。ユーザは一連のファイルを手動で選択することもできる。例えば、オーディオファイルは、装置又はユーザにより作成された再生リストによって定められた順序で再生することができる。例えば、装置制御メニュー又は別の入力メカニズムを用いて再生リストを慎重に変更しなければ、ユーザは、通常、毎回同じ順序でオーディオファイルを聞くことになる。
【0004】
同様に、例えば、ディスプレイの背景で用いられる画像ファイルは、所定順序で表示されたり、所定のインターバルで変更されたりする。順序とインターバルのうちの少なくともいずれかが予想可能であれば、多くのユーザにとって興味を削がれることがあるかもしれない。しかし、多くのユーザには、一連の画像の順序又は表示を手動で変更するための時間、要望又は知識が不足している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、装置のモーション(motion)に応じて装置からの出力を変更する装置及び方法を提供するものである。複数のユーザ出力記録と、この複数のユーザ出力記録のうちの選択された1つのユーザ出力記録に対応した、ユーザが検出できる出力を生成するように構成されたユーザインタフェースとを含む携帯電子装置として実施形態を実現できるものもある。この装置には、モーション検出器と制御装置とを含み、モーション検出器は、電子装置の動き(movement)を示すモーション情報を生成するように構成されており、制御装置は、ユーザインタフェースにより生成される複数のユーザ出力記録のうちの1つを、モーション情報に応じて、ランダムに選択する。選択されたユーザ出力記録は、ユーザが検出可能な出力として選択されたものである。
【0006】
別の実施形態では、モーション検出器は指定された種類(タイプ)の動きを検出するように構成され、さらに、制御装置は、モーション情報が指定されたタイプの動きを示しているとき、複数のユーザ出力記録のうちの1つを選択するように構成される。指定されたタイプの動きはユーザによる定義が可能な設定にすることができ、制御装置は、制御装置をプログラムするためのプログラムモードが選択されると、モーション情報に基づいて指定されたタイプの動きを定義するように構成することができる。この指定されたタイプの動きは複数の指定されたタイプの動きであってもよく、制御装置は、ユーザ出力記録のうちの1つの異なるユーザ出力記録を、複数の指定されたタイプの動きのそれぞれに応じて選択するように構成することができる。
【0007】
別の実施形態では、電子装置は、モーション情報に応じて乱数を発生させるように構成された乱数発生モジュールを含み、そして、制御装置は、この乱数に基づいてユーザ出力記録のうちの1つをランダムに選択するように構成される。複数のユーザ出力記録を順序リストとして提供することができ、制御装置は、ユーザインタフェースにより出力されるユーザ出力記録を上記順序リストから連続して選択し、ユーザ出力記録のこの選択された順序をモーション情報に応じて変更するように構成することができる。ユーザインタフェースは表示装置であってもよく、かつ、ユーザ出力記録は、目に見えるテーマと、背景画像と、ビデオファイルとのうちの少なくともいずれかに対応して複数のビジュアル・プロパティを含むものであってもよい。このビジュアル・プロパティにはフォントと、色(カラー)と、形態(スタイル)とのうちの少なくともいずれかが含まれる。
【0008】
さらに別の実施形態では、装置はディスエーブル信号を生成するように構成されたディスエーブルスイッチを含む。制御装置は、ユーザ出力記録のうちの予め選択された1つの選択記録をディスエーブル信号の第1の状態に応じて保持するように構成され、かつ、ディスエーブル信号の第2の状態に応答するモーション情報に応じて、ユーザが検出できる出力としてユーザインタフェースにより生成されるユーザ出力記録のうちの1つをランダムに選択するように構成される。
【0009】
別の実施形態では、制御装置は、異なるユーザインタフェースに対してユーザ出力記録を別個に選択するように構成され、かつ、ディスエーブルスイッチはユーザインタフェースのいくつかのディスエーブル状態を選択するように構成された多機能スイッチである。ディスエーブル信号の第1の状態は多状態を含み、この多状態のうちのいくつかは異なるユーザインタフェースのうちの異なるいくつかのユーザインタフェースに対応している。制御装置は、多機能スイッチによって選択されたユーザインタフェース用として、予め選択された対応するユーザ出力記録のうちの1つを保持するように構成される。
【0010】
別の実施形態では、装置はメモリを含み、このメモリにはユーザ出力記録が記憶されている。装置はモーション情報に応じて乱数を発生させる手段を含むものであってもよい。
【0011】
さらに別の実施形態では、電子装置の出力を変更する方法が提供される。複数のユーザ出力記録が提供され、電子装置の動きが検出される。ユーザインタフェースによって生成される複数のユーザ出力記録のうちの1つが、モーション情報に応答して、ユーザが検出できる出力としてランダムに選択される。指定されたタイプの動きを検出することが可能であり、この指定されたタイプの動きに応じて多数のユーザ出力記録のうちの1つを選択することが可能となる。指定されたタイプの動きはユーザにより定義される動きにすることも可能である。選択ステップは、モーション情報に応じて乱数を発生させるステップに先行して行うことができ、該選択ステップは乱数に基づいて選択するステップを含むようにしてもよい。
【0012】
さらに別の実施形態では、複数のユーザ出力記録が順序リストの中に存在していてもよく、選択ステップには、出力用としてユーザ出力記録を順序リストから連続して選択するステップと、ユーザ出力記録の選択された順序をモーション情報に応じて変更するステップとが含まれる。選択ステップは、選択済みのユーザ出力記録の表示ステップに続いて行うことができ、かつ、この選択済みのユーザ出力記録は、目に見えるテーマと、背景画像と、ビデオファイルとのうちの少なくともいずれかに対応して複数のビジュアル・プロパティを含むことができる。選択ステップは、選択済みのユーザ出力記録の再生に続いて行うことができ、そして、この選択済みのユーザ出力記録はオーディオファイルと音楽再生リストの少なくともいずれかを含むことができる。
【0013】
別の実施形態では、選択ステップはディスエーブル信号の検出に先行して行われ、この選択ステップは、複数のユーザ出力記録のうちの予め選択された1つのユーザ出力記録の選択結果をディスエーブル信号の第1の状態に応じて保持するステップと、ディスエーブル信号の第2の状態に応答するモーション情報に応じて、ユーザが検出できる出力としてユーザインタフェースにより生成される複数のユーザ出力記録のうちの1つをランダムに選択するステップとを含む。
【0014】
さらに別の実施形態では、携帯電子装置はメモリ及びメモリ内に記憶された複数のユーザ出力記録を含む。この装置はまた、複数のユーザ出力記録のうちの選択された1つのユーザ出力記録に対応して、ユーザが検出できる出力を生成するように構成されたユーザインタフェースと、電子装置の動きを示すモーション情報を生成するように構成されたモーション検出器も含む。装置は、ディスエーブル信号を生成するように構成されたディスエーブルスイッチと、複数のユーザ出力記録のうちの予め選択された1つのユーザ出力記録の選択結果をディスエーブル信号の第1の状態に応じて保持するように構成され、かつ、モーション情報と、ディスエーブル信号の第2の状態とに応じて、ユーザが検出できる出力としてユーザインタフェースにより生成される複数のユーザ出力記録のうちの1つをランダムに選択するように構成された制御装置と、をさらに含む。
【0015】
さらに別の実施形態では、複数のユーザ出力記録のうちの少なくとも1つは画像ファイルである。複数のユーザ出力記録のうちの少なくとも1つは音楽再生リストであってもよい。そして、制御装置は、ユーザインタフェースによって再生する歌を音楽再生リストから連続して選択するように構成し、そして、モーション情報とディスエーブル信号の第2の状態とに応じて歌が選択される順序を変更するように構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のいくつかの実施形態に係る電子装置を例示するブロック図である。
【図2】本発明のいくつかの実施形態に係るディスプレイを備えた電子装置を例示するブロック図である。
【図3】本発明のいくつかの実施形態に係るオーディオ出力部を備えた電子装置を例示するブロック図である。
【図4】本発明のいくつかの実施形態に係るオーディオ出力部及びディスプレイを備えた電子装置を例示するブロック図である。
【図5】本発明のいくつかの実施形態に係る携帯電子装置のユーザが検出できる出力を選択する方法を例示するブロック図である。
【図6】本発明のいくつかの実施形態に係るディスエーブル機能を例示する流れ図である。
【図7】本発明のいくつかの実施形態に係る多機能ディスエーブルスイッチの例示の機能を示す表である。
【図8】本発明の別の実施形態に係る電子装置を例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の具体的な例示の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。しかしながら、本発明は各種多数の形式で実施され得るものであり、本発明がここに説明された実施例に限定されるものと解釈してはならない。むしろこれらの実施例は、この開示が完全であり完璧であって、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるために提供するものである。添付図面に例示されている特定の実施形態についての詳細な説明で使用されている用語は本発明の限定を意図するものではない。図面において、同一の参照番号は同一の要素を示すものとする。
【0018】
明示的に別段の定めをした場合を除き、本願明細書で使用されているように、単数形を示す「a」、「an」及び「the」は複数形も同様に含むことを意図するものである。本明細書で使用されている「含む(includes)」、「備える(comprises)」「含んでいる(including)」、「備えている(comprising)」という用語のうちの少なくともいずれかの用語は、本明細書で述べられている機能、数値、ステップ、動作、要素およびコンポーネントの少なくとも1つの存在を特定するために使用されていると理解されたい。1つの要素が別の要素と「接続される(connected)」又は「結合される(coupled)」と記載されている場合、この要素は、別の要素と直接接続又は結合することができる、あるいは、中間に介在する要素が存在しうると理解されたい。さらに、本明細書で使用されているような「接続される(connected)」又は「結合される(coupled)」という記載は無線での接続又は結合を含みうるものである。本明細書で使用されているように、「〜と〜との少なくともいずれか(and/or)」という用語は、1つ以上の関連づけられ、リストされた項目の任意の、及び、すべての組み合わせを含むものである。
【0019】
別段の規定がない限り、本明細書で使用されている(技術的用語と科学的用語とを含む)すべての用語は、本発明が属している技術分野の通常の当業者によって共通に理解されるものと同じ意味を有するものとする。一般に使用される辞書に定義されているような用語は、関連する技術分野の文脈における意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであり、本明細書で明示的に別段の定義がない限り、理想化した意味に解釈したり、過度に形式的な意味に解釈したりすべきではないことはさらに理解されよう。
【0020】
図1のブロック図を参照しながら本発明のいくつかの実施形態に係る携帯電子装置について以下説明する。図1の実施形態に示すように、携帯電子装置100は、例えば、装置内のメモリに記憶されているユーザ出力記録126を含むことができる。本発明を限定するものではないユーザ出力記録126の例には、オーディオファイル、音楽再生リスト、目に見えるテーマと、背景画像と、ビデオファイル、などのうちの少なくともいずれかに対応する複数のビジュアル・プロパティが含まれる。電子装置100は、ユーザが検出できる出力を提供するように構成されたユーザインタフェース110を含む。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース110は、デジタル画像とビデオコンテンツの少なくともいずれかの形でユーザ出力記録126を表示するように構成することができる。ユーザインタフェース110は、オーディオファイルと再生リストの少なくともいずれかのようなユーザ出力記録126を再生するように構成することもできる。いくつかの実施形態では、電子装置100は、画像ファイルと、ビデオコンテンツと、オーディオファイルと、再生リストとのうちの少なくともいずれかを表示するように構成することができる複数のユーザインタフェース110を含むことができる。
【0021】
例示の電子装置100は、電子装置100の動きを示すモーション情報を生成するように構成されたモーション検出器130も含む。モーション検出器130は、例えば、スイッチと、加速度計と、方向センサとのうちの少なくともいずれかを含むことができる。いくつかの実施形態では、モーション検出器130は、ユーザによる定義が可能な指定されたタイプの動きを検出するように構成される。例えば、モーション情報は指定されたタイプの動きによって弁別できるようにすることができる。このようにして、指定されたタイプの動きのみに対して電子装置100の応答が可能となるようにする。
【0022】
例示の電子装置100は、モーション検出器130によって生成されるモーション情報に応答し、かつ、該モーション情報に対応して乱数を発生させるように構成された乱数発生モジュール124を含むものであってもよい。例えば、モーション検出器130からモーション情報を受信した後、制御装置120はモーション情報の形でモーション関連値を乱数発生モジュール124へ送信することができる。このようにして、例えば、相対加速度値と、モーション値の頻度と、モーション値の強度とのうちの少なくともいずれかを用いて乱数を発生させることができる。いくつかの実施形態では、上述の(単複の)モーション情報値は乱数発生モジュール124のシード値として用いることができる。(単複の)モーション情報値は(単複の)モーション情報値のランダムな特性に依拠するアルゴリズムにおいて用いることもできる。
【0023】
例示の電子装置100は、ユーザが検出できる出力として利用するために1つのユーザ出力記録126をランダムに選択するように構成された制御装置120も含む。制御装置120は、例えば、乱数発生モジュール124から乱数を受信し、ユーザが検出できる出力として利用するために別のユーザ出力記録126を選択することができる。制御装置120によって選択されたユーザ出力記録126は、例えば、電子的に記憶された画像と、一連の音声データと、電子的に記憶されたオーディオファイルと、目に見えるテーマに対応する1つ以上のビジュアル・プロパティなどのうちの少なくともいずれかを含むものであってもよい。本明細書に説明されているような電子的に記憶された画像は、例えば、ディスプレイの背景画像又はー連のスライドショーの画像として用いることができる。一連の音声データは、例えば、音楽再生リスト、あるいは、着信音やイベントへの注意を喚起する音のような可聴音発生装置(enunciator)のための一連のファイルを含むものであってもよい。さらに、目に見えるテーマに対応するビジュアル・プロパティは、例えば、フォントと、カラーと、スタイルとのうちの少なくともいずれかを含むものであってもよい。
【0024】
制御装置120はモーション検出器130によって検出された指定されたタイプの動きを規定するように構成することができる。例えば、制御装置120は、モーション検出器130によって生成された特定のモーション情報を、指定されたタイプの動きと関連付けるプログラムモードを含むことができる。このようにして、制御装置120は、指定されたタイプの動きに対応するモーション情報に応じて、異なるユーザ出力記録126をランダムに選択するように構成することができる。例えば、ねじり運動は画像変更信号を制御装置120へ出力することができ、そして、ローリング運動はオーディオファイルと再生リストの少なくともいずれかの変更信号を制御装置120へ出力することができる。同様に、電子装置100のランダムな動きが結果として変化をもたらさない場合がある。ユーザ出力記録126は順序リストの形で配列することができるために、制御装置120はユーザインタフェース110に関連するユーザ出力記録126の選択済みの順序を変更するように構成することができる。
【0025】
例示の電子装置100は、モーション情報に応じてディスエーブル信号を生成するように構成されたディスエーブルスイッチ140を含むこともできる。制御装置120は、ディスエーブル信号が1つの状態にあるとき、現在選択されているユーザ出力記録126を保持するように構成することができ、かつ、ディスエーブル信号が別の状態にあるとき、モーション情報に応じてユーザ出力記録126をランダムに選択するように構成することができる。ディスエーブルスイッチ140は、ソフトウェアスイッチとハードウェアスイッチの少なくともいずれかを含むことができる。ディスエーブルスイッチ140は、モーション情報に対する制御装置120の応答を使用禁止にする物理的メカニズムであってもよい。ディスエーブルスイッチ140は、制御装置120の応答を選択的に使用禁止にするように構成された多機能スイッチであってもよい。このようにして、例えば、多機能スイッチは複数の状態を生成することが可能となり、該複数の状態を用いて、異なるユーザインタフェース110に関するモーション情報に対して選択的に応答するように制御装置120が構成される。例えば、ディスエーブルスイッチ140を用いて、表示装置120に関するモーション情報に対して制御装置120に応答させるようにするとともに、オーディオ出力装置114に関するモーション情報に対しては応答させないようにすることが可能となる。
【0026】
図2のブロック図を参照しながら本発明のいくつかの実施形態に係るディスプレイを有する電子装置について以下説明する。電子装置150はディスプレイ152、制御装置154、乱数発生装置156、及び加速度計158を含む。ディスプレイ152は、テキスト、画像、及びビデオをユーザへ伝えるように構成される。ユーザへのセンサ入力の提供に加えて、ユーザはディスプレイ152を用いて、例えばタッチスクリーン技術を利用して、電子装置150への入力を行うことも可能である。電子装置150には、電子装置150の動きに対応して加速度情報を生成するように構成された加速度計158も含まれる。このようにして、電子装置150が揺らされると、例えば、乱数発生装置156によって、モーション信号などの形の加速度情報を利用して乱数の発生が可能となり、これらの乱数を制御装置154へ送信することが可能となる。
【0027】
制御装置154は、複数のユーザ出力記録のうちの1つのユーザ出力記録を選択して、この選択したユーザ出力記録を表示するように構成される。モーション信号の受信時に、制御装置154は、複数のユーザ出力記録のうちの別のユーザ出力記録を選択するように構成される。ユーザ出力記録は、ディスプレイの背景又はスライドショーのプレゼンテーション、デジタルビデオ、例えば、目に見えるテーマ、及び、これら一連の画像に対応する1つ以上のビジュアル・プロパティとして利用するための電子的に記憶された画像を含むことができる。
【0028】
制御装置154によるモーション信号に対する応答が望ましくないものである事例では、ディスエーブルスイッチ156が設けられる。ディスエーブルスイッチ156は、モーション情報に対する制御装置の応答を使用禁止にするように構成される。これは、例えば、多状態を含むように構成されたディスエーブル信号を用いて達成することができる。このようにして、ユーザはモーション応答処理をイネーブルにすることができ、電子装置150を揺らせて、結果として1つ以上の表示の変化を達成することができる。さらに、1つの望ましい画像又は一連の画像が制御装置154によって電子装置150のモーションに応じて選択されるとき、ユーザは制御装置のモーション応答処理を使用禁止にする。ビジュアルファイルの記録は、ディスエーブルが選択されている間、電子装置150のモーションに依存することなく元のままであってもよい。
【0029】
図3のブロック図を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態に係るオーディオ出力を有する電子装置について以下説明する。電子装置170はオーディオ出力装置172を含む。いくつかの実施形態のオーディオ出力装置172は、電子装置170におけるスピーカと別のオーディオドライバ(駆動回路)の少なくともいずれかであってもよい。オーディオ出力装置172は、オーディオ出力に対応して電気信号を送信するように構成されたスピーカジャックであってもよい。このようにして、スピーカジャックは、例えば、有線接続を通じてスピーカ又は同様のドライバに接続され得る。オーディオ出力装置172は、遠隔地に配置され、かつ、無線送信技術を介してオーディオ出力に対応して電気信号を受信するように構成されたスピーカであってもよい。
【0030】
例示の電子装置170はオーディオ出力装置172を介して再生されるオーディオファイルを選択するように構成された制御装置174も含む。電子装置170は電子装置170の動きに対応して加速度情報を生成するように構成された加速度計178をさらに含む。加速度情報はモーション信号として構成することができる。乱数又は乱数値を発生させる乱数発生手段176によってモーション信号を利用することができる。乱数は制御装置174へ配信することができる。例示した電子装置170には、オーディオ出力装置172を介して電子装置170により送信されるオーディオファイル又はファイル記録に対応して一連のファイルを含む再生リスト180も含まれている。制御装置174が乱数発生装置176から乱数を受信すると、乱数に基づいて別の一連のオーディオファイルが生成され、再生リスト180として記憶することができる。このようにして、例えば、電子装置170が揺らされると、再生リスト180内の上記一連のオーディオファイルの変更が可能となる。
【0031】
モーション信号に対する制御装置の応答を使用禁止にするように構成された電子装置170の中にディスエーブルスイッチを含むことができる。電子装置170が揺らされるか、あるいは別様に動かされると、ディスエーブルスイッチ176は、一連の再生リスト180の変更を限定することができる。ディスエーブルスイッチ176は、加速度情報又はモーション信号の加速度計178による生成を限定するように機能することができる。制御装置174からのモーション信号の生成を限定することによって、対応する応答を限定することが可能となる。
【0032】
本発明のいくつかの実施形態に係るオーディオ出力部とディスプレイとを有する電子装置について図4のブロック図を参照しながら以下説明する。電子装置200は目に見える出力をユーザへ伝えるように構成されたディスプレイ202と、音声信号をユーザへ伝えるように構成されたオーディオ出力装置212とを含む。電子装置200はディスプレイ202及びオーディオ出力装置212のそれぞれに対してファイル記録を選択するように構成された制御装置204をさらに含む。例えば、制御装置204は、オーディオ出力装置212用の1つのオーディオファイル又は一連のオーディオファイルを選択することができる。同様に、制御装置204は、オーディオ出力装置212と協働して、又はオーディオ出力装置212とは独立にディスプレイ202に対して画像又はビデオファイルを選択することができる。
【0033】
電子装置200は、電子装置200の動きに対応して加速度情報を生成するように構成された加速度計208も含む。このようにして、モーション信号は、例えば電子装置200のモーションに応じて生成される。モーション信号は、乱数又は乱数値を発生させる乱数発生装置212によって用いられる。乱数は、モーションの頻度と、モーションの強度と、モーションの継続時間、などのうちの少なくともいずれか(但しこれらのみに限定されるわけではない)に基づいて種々のモーション関連値を含むアルゴリズム計算から生成することができる。さらに、アルゴリズムは、例えば、1日の時刻、直近の装置イベント間の時間の長さ及びメモリ使用状況のようなリソース割当て値を含む、電子装置200のモーションに関連性のない値をさらに用いることもできる。
【0034】
乱数は、例えば、ディスプレイ202とオーディオ出力装置212のいずれか又は両方に対して新規ファイル記録を選択できる制御装置204へ伝えられる。電子装置200は、1つ以上の一連のオーディオファイルとビデオファイルの少なくともいずれかであってもよい再生リスト210を含むこともできる。電子装置200は多機能ディスエーブルスイッチ206をさらに含む。多機能ディスエーブルスイッチ206によって、ユーザは、制御装置204が加速度計208からのモーション信号の受信に応答する方法を決定することが可能となる。例えば、1つの設定(状態)において、ディスプレイ202又はオーディオ出力装置212に関してモーション信号の受信が結果として再生リスト210の変更をもたらさないように多機能ディスエーブルスイッチ206を構成することができる。別の設定(状態)では、多機能ディスエーブルスイッチ206は、ディスプレイ202用の別ファイル記録の選択信号を制御装置204へ出力するが、モーション信号を受信したときのオーディオ出力装置に関連するオーディオファイル記録はそのまま放置されている。例えば、フォント、カラー、スタイルのようなテーマに対応する表示特性は、オーディオ出力装置212に対応して再生リスト210を変更することなく、電子装置200のモーションに応じて選択することができる。別の設定(状態)では、多機能ディスエーブルスイッチ206は、オーディオ出力装置212に関連して再生リスト210を変更している間、ディスプレイ202の表示が影響を受けない状態のままにしておくことができる。さらに別の多機能ディスエーブルスイッチ206構成では、ディスプレイ202とオーディオデバイス212の双方に対してモーション信号を選択するために種々のファイル記録又は一連のファイル記録を用いることができる。さらに、ディスプレイ202とオーディオ出力装置212とが連動するようにビジュアルコンテンツとオーディオコンテンツの両方を含むようになっているビデオ信号の場合、別の1つのビデオファイル又は一連のビデオファイルを選択するためにモーション信号を用いることができる。多機能ディスエーブルスイッチ206はハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチの少なくともいずれかとして実装することができる。
【0035】
次に図5を参照すると、この図は、携帯電子装置のユーザが検出できる出力をいくつかの実施形態により選択する方法を示すブロック図である。方法230は、ユーザ出力記録を規定する(ブロック232)ステップを含む。ユーザ出力記録は、例えば携帯電子装置に配置されているメモリに記憶することができる。ユーザ出力記録は遠隔地にあるメモリに記憶し、携帯電子装置へ送信することもできる。ユーザ出力記録は1つ以上のユーザインタフェースを通じてユーザへ伝えることができる。例示のユーザインタフェースは、例えば、ディスプレイ及びオーディオ出力装置を含む。
【0036】
方法230は装置の動きを検出するステップ(ブロック234)をさらに含む。この動きは、いくつかの実施形態では、電子装置のモーションに対応し、次いで、加速度計又は別のモーション検出装置を用いて検知することが可能であり、動きを検出する上記ステップは、ユーザが定義できる指定されたタイプの動きを検出するステップを含む。本方法はさらに、ユーザ出力記録をランダムに選択する(ブロック236)ステップを備える。ユーザ出力記録は電子装置の検出された動きに応じて選択される。ランダムに選択されたユーザ出力記録は、例えば、乱数値発生モジュールによって発生させた乱数値を用いて実行することができる。このようにして、電子装置の動きを引き起こすことによって電子装置からの出力をランダムに変更することが可能となる。選択を行った後、本方法は、例えば、目に見えるテーマと、背景画像と、ビデオファイルとのうちの少なくともいずれかに対応するビジュアル・プロパティを表示するステップを含むことができる。選択を行った後、本方法はオーディオファイルと音楽再生リストの少なくともいずれかを再生するステップを含むようにすることもできる。
【0037】
方法230は選択機能を選択的に使用禁止にするステップを含むこともできる。例えば、ユーザがユーザ出力記録のランダムな選択を結果としてもたらす装置の動きを望まなければ、例えばディスエーブルスイッチを用いて選択機能を使用禁止にすることができる。ディスエーブルスイッチは、ハードウェアスイッチ、ソフトウェアスイッチ、又はこれらのスイッチのいくつかの組み合わせであってもよい。ユーザへの出力は、例えば、オーディオファイルと画像ファイルの少なくともいずれかのような一連の電子的に記憶されたファイルなどであってもよい。さらに、方法230は電子装置の内部又は遠隔装置の少なくともいずれかにおいてファイルを記憶するステップを含むことができる。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態に係るディスエーブル処理を示す流れ図である図6を参照する。ブロック250において、ユーザインタフェース出力の再生リスト又は別の一連のユーザインタフェース出力が確立される。例えば揺らす動きを介するように電子装置が動かされると、ブロック252で電子装置のモーションが検知される。ブロック254で生成処理がディスエーブルにされれば、ブロック250で確立された再生リストはそのまま未変更状態に保たれることになる。上記とは別に、ブロック254において処理がディスエーブルにされなければ、新たな再生リストがブロック256において生成される。生成処理は、種々のアプローチを用いて使用禁止にすることができる。この点に関して、いくつかの実施形態では、制御装置が、生成されたモーション信号を無視するように構成することができる。モーション検出器は、モーション信号が電子装置の動きに応じて生成されないように使用禁止にすることも可能である。
【0039】
図7を参照すると、この図は本発明の各種の実施形態に係る多機能ディスエーブルスイッチの例示の機能を示す表である。表270には多機能ディスエーブルスイッチのモードについて記述する列が含まれている。多機能ディスエーブルスイッチの1つのモードはモーション応答ディスエーブルモード274である。モーション応答ディスエーブルモード274において、制御装置はモーション検出装置からのモーション信号に応答しなくなる。このようにして、1つの画像と、1つのオーディオファイル又は一連の画像シーケンスファイルとオーディオファイルとのうちの少なくともいずれかは、電子装置の動きに応じて変更されなくなる。別のモードとしてオーディオイネーブルモード276がある。オーディオイネーブルモード276は、ユーザが、1つの新たなオーディオファイルと一連のオーディオファイルの少なくともいずれかの選択を引き起こすために電子装置を動かしたり、電子装置を揺らしたりすることを可能にするモードである。同様に、ビデオイネーブルモード278は、ユーザが、電子装置を揺らしたり、電子装置を動かしたりすることによって、1つの新たな画像ファイル、ビデオファイル、又は一連のこれらファイルの選択を可能にするモードである。さらに別のモードは、オーディオ及びビデオイネーブルモード280であってもよい。このモードでは、ユーザは、電子装置を揺らすことによって、オーディオ及びビデオファイルの双方と、一連のファイルと、プロパティとのうちの少なくともいずれかを変更することができる。例えば、多状態を含むディスエーブル信号を用いて、多機能ディスエーブルスイッチの種々のモードを選択することが可能であり、個々の状態は種々のモードのうちの1つのモードに対応するものとなる。
【0040】
本発明の別の実施形態による携帯電子装置について、図8のブロック図を参照しながら以下説明する。携帯電子装置300は、ユーザインタフェース310を通じてユーザへ伝えることができるユーザ出力記録312を含む。ユーザインタフェース310は、ユーザ出力記録312をビデオ又はオーディオ出力として提供するように構成することができる。いくつかの実施形態のなかには、ビデオ出力とオーディオ出力の双方をユーザへ提供する複数のユーザインタフェースを含むものもある。この点に関して、ユーザ出力記録312は、画像ファイル、オーディオファイル、再生リスト、又はこれらを組み合わせたものを含むことができる。携帯電子装置300は、電子装置の動きを示すモーション情報を生成するように構成されたモーション検出器308をさらに含む。このようにして、携帯電子装置300が動かされると、モーション検出器308によってモーション信号を発生させることが可能となる。モーション検出器308は、例えば、加速度計と、モーションスイッチと、方向センサとのうちの少なくともいずれかを含むことができる。携帯電子装置300は、オーディオファイル又はオーディオセグメントのようなユーザ出力記録312を電子的に記憶するように構成されたメモリ304をさらに含む。携帯電子装置300は、ディスエーブル信号を生成するように構成されたディスエーブルスイッチ306をさらに含む。ディスエーブル信号は、例えば2状態を含むものであってもよい。
【0041】
携帯電子装置300は、ディスエーブル信号状態のうちの1つの状態に応じて、予め選択されたユーザ出力記録312の選択結果を保持するように構成された制御装置302を含む。制御装置302は、ディスエーブル信号が別の状態にあるとき、モーション信号に応じてユーザ出力記録312のうちの1つをランダムに選択するように構成される。このようにして、モーション検出器308がモーション信号を生成し、かつ、ディスエーブルスイッチ306がイネーブル信号を生成するとき、制御装置302は新たなランダムな順序又は一連のユーザ出力記録312を決定することになる。ディスエーブルスイッチ306がディスエーブル信号を生成すると、携帯電子装置300のモーションに関係なくオリジナルのシーケンスが保持される。ディスエーブルスイッチ306を複数のファンクションスイッチとして構成して、1つ以上のユーザインタフェース308を含む携帯電子装置300においてモーション応答を選択的に使用禁止にするようにすることが可能となる。
【0042】
当業者には理解できると思われるが、本発明は方法、回路、又は通信システムとして実現することができる。従って、本発明は、ハードウェアのみによる実施形態、ソフトウェアのみによる実施形態、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの態様を組み合わせた実施形態という形を取り得るものもある。本明細書ではこれらすべてを一般的に「回路」と呼ぶことがある。
【0043】
本発明の演算を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向言語と、従来の手続きプログラミング言語と、例えばC言語と、あるいは低レベル・コードと、例えばアセンブリ言語やマイクロコードとの少なくともいずれかで書かれていてもよい。このプログラムコードは、単一のプロセッサのみによるものと、複数のプロセッサにわたるものとの少なくともいずれかの形で、独立型ソフトウエアパッケージとして、又は、他のソフトウエアパッケージの一部としてプログラムコード全体を実行することができる。
【0044】
本発明の実施形態による方法、装置(システム)、コンピュータプログラムを示すフローチャート図及びブロック図の少なくともいずれかに言及しながら、本発明について以上説明した。フローチャート図とブロック図の少なくともいずれかの個々のブロック、及び、フローチャート図内のブロックとブロック図の少なくともいずれかの組み合わせはコンピュータプログラム命令により実現可能であることは理解できよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ、機械を生産するための他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに対して提供される。コンピュータと、その他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサとにより実行される命令は、フローチャートとブロック図のブロック又はブロック群との少なくともいずれかのブロックで特定される機能を実行する手段を創り出すことができる。
【0045】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読メモリに記憶することが可能であり、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータあるいは他のプログラム可能なデータプロセッサに対して、特定の方法で機能するように指示を与え、それによって、コンピュータ可読メモリに記憶されたこれらの命令は、フローチャートと、単複のブロック図との少なくともいずれかにおいて指定された機能の実行命令を含む製造品目を生成することになる。
【0046】
上記コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータプロセッサにロードされて、該コンピュータ又は他のデータプロセッサ上で行うべき一連の処理ステップを行わせて、コンピュータにより実行される処理を生成するようにすることも可能であり、それによって、上記コンピュー又は他のデータプロセッサにおいて実行する命令は、フローチャートのブロックと、単複のブロック図との少なくともいずれかにおいて指定された機能又は動作を実行するステップを提供することになる。
【0047】
図面及び明細書において本発明の例示の実施形態を開示した。特定の用語を使用したが、これらの用語は単に一般的な意味で、かつ、説明的な意味で使用したものであって、限定を意図するものではない。本発明の範囲は請求項により特定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用電子装置であって、
複数のユーザ出力記録と、
前記複数のユーザ出力記録のうちから1つ選択されたユーザ出力記録に対応した、ユーザが検出できる出力を生成するように構成されたユーザインタフェースと、
前記携帯用電子装置の動きを示すモーション情報を生成するように構成されたモーション検出器と、
前記モーション情報に応じた前記ユーザが検出できる出力として、前記ユーザインタフェースにより生成された前記複数のユーザ出力記録のうちから1つのユーザ出力記録をランダムに選択するように構成された制御装置と
を備えることを特徴とする携帯用電子装置。
【請求項2】
前記モーション検出器は、指定されたタイプの動きを検出するように構成されており、
前記制御装置は、前記モーション情報が前記指定されたタイプの動きを示すと、前記複数のユーザ出力記録のうちの1つを選択するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
【請求項3】
前記指定されたタイプの動きはユーザによる定義が可能であり、
前記制御装置は、該制御装置のプログラムモードが選択されると、前記モーション情報に基づいて前記指定されたタイプの動きを定義するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯用電子装置。
【請求項4】
前記指定されたタイプの動きには、複数の指定されたタイプの動きが含まれており、
前記制御装置は、前記ユーザ出力記録のうちの1つの異なるユーザ出力記録を前記複数の指定されたタイプの動きのそれぞれに応じて選択するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯用電子装置。
【請求項5】
前記モーション情報に応じて乱数を発生させるように構成された乱数発生モジュールをさらに備え、
前記制御装置は、前記複数のユーザ出力記録のうちの1つのユーザ出力記録を前記乱数に基づいてランダムに選択するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
【請求項6】
前記複数のユーザ出力記録は順序リストであり、
前記制御装置は、前記ユーザインタフェースによる出力用として前記ユーザ出力記録を前記順序リストから連続して選択するように構成されており、かつ、前記ユーザ出力記録の選択される順序を前記モーション情報に応じて変更するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
【請求項7】
前記ユーザインタフェースは表示装置を備え、
前記ユーザ出力記録は、目に見えるテーマと、背景画像と、ビデオファイルとのうちの少なくともいずれかに対応した複数のビジュアル・プロパティを有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
【請求項8】
前記複数のビジュアル・プロパティは、フォントと、カラーと、スタイルとのうちの少なくともいずれかを有することを特徴とする請求項7に記載の携帯用電子装置。
【請求項9】
前記ユーザインタフェースはオーディオ出力装置を備え、
前記ユーザ出力記録は、オーディオファイルと音楽再生リストの少なくともいずれかを有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
【請求項10】
ディスエーブル信号を生成するように構成されたディスエーブルスイッチをさらに備え、
前記制御装置は、前記ディスエーブル信号が第1の状態であれば、前記複数のユーザ出力記録のうちから予め定められた1つのユーザ出力記録を選択することを維持するように構成されており、かつ、前記ディスエーブル信号が第2の状態であれば、前記モーション情報に応じた前記ユーザが検出できる出力として前記ユーザインタフェースにより生成される前記複数のユーザ出力記録のうちの1つのユーザ出力記録をランダムに選択するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
【請求項11】
前記制御装置は、複数の異なるユーザインタフェースのそれぞれに対して前記複数のユーザ出力記録を個別的に選択するように構成されており、
前記ディスエーブルスイッチは、前記複数の異なるユーザインタフェースのうちの1つ1つを使用禁止として選択するように構成された多機能スイッチを備え、
さらに、前記ディスエーブル信号の前記第1の状態には複数の状態が含まれ、該複数の状態のうちの1つ1つの状態は前記複数の異なるユーザインタフェースのうちの1つ1つのユーザインタフェースに対応しており、
前記制御装置は、前記多機能スイッチによって選択された前記ユーザインタフェースに対して、前記ユーザ出力記録のうちから予め定められた1つのユーザ出力記録を選択するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の携帯用電子装置。
【請求項12】
メモリをさらに備え、
前記複数のユーザ出力記録は前記メモリ内に記憶されることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
【請求項13】
前記モーション情報に応じて乱数を発生させる手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
【請求項14】
携帯電子装置のユーザが検出できる出力を選択する方法であって、
複数のユーザ出力記録を規定するステップと、
前記携帯用電子装置の動きを検出するステップと、
前記モーション情報に応じた前記ユーザが検出できる出力として、前記複数のユーザ出力記録のうちユーザインタフェースによって生成されるべき1つのユーザ出力記録をランダムに選択するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項15】
指定されたタイプの動きを検出するステップをさらに備え、
前記ユーザ出力記録をランダムに選択する前記ステップは、前記複数のユーザ出力記録のうちの1つのユーザ出力記録を前記指定されたタイプの動きに応じて選択するステップを有する
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記指定されたタイプの動きにはユーザにより定義された動きが含まれることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザ出力記録をランダムに選択する前記ステップは、前記モーション情報に応じて乱数を生成するステップに先行して実行され、
前記ユーザ出力記録をランダムに選択する前記ステップは、前記乱数に基づいて選択を実行するステップを有する
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のユーザ出力記録は順序リストを有し、
前記ユーザ出力記録をランダムに選択する前記ステップは、
前記ユーザ出力記録を出力用として前記順序リストから連続して選択するステップと、
前記ユーザ出力記録の選択順序を前記モーション情報に応じて変更するステップと
を有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記ユーザ出力記録をランダムに選択する前記ステップは、前記選択されたユーザ出力記録を表示するステップに続いて実行され、
前記選択されたユーザ出力記録は、目に見えるテーマと、背景画像と、ビデオファイルとのうちの少なくともいずれかに対応する複数のビジュアル・プロパティを有する
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザ出力記録をランダムに選択する前記ステップは、前記選択されたユーザ出力記録の再生ステップに続いて実行され、
前記選択されたユーザ出力記録はオーディオファイルと音楽再生リストの少なくともいずれかを有する
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記ユーザ出力記録をランダムに選択する前記ステップは、ディスエーブル信号の検出ステップに先行して実行され、
前記ディスエーブル信号が第1の状態であれば、前記ユーザ出力記録をランダムに選択する前記ステップは、前記複数のユーザ出力記録のうちの予め定められた1つのユーザ出力記録を選択するステップと、
前記ディスエーブル信号が第2の状態であれば、前記モーション情報に応じた前記ユーザが検出できる出力として、前記ユーザインタフェースにより生成されるべき前記複数のユーザ出力記録のうちの1つのユーザ出力記録をランダムに選択するステップと
を有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項22】
請求項14に記載の方法を実行するように構成されていることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項23】
携帯電子装置のユーザが検出できる出力を選択するコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムは、コンピュータにより読み出し可能な媒体の形で具現化されるコンピュータプログラムコードを含み、該コンピュータプログラムコードは、請求項14に記載の方法を実行するように構成されたプログラムコードを含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項24】
携帯用電子装置であって、
メモリと、
前記メモリ内に記憶された複数のユーザ出力記録と、
前記複数のユーザ出力記録のうちの選択された1つのユーザ出力記録に対応して、ユーザが検出できる出力を生成するように構成されたユーザインタフェースと、
前記携帯用電子装置の動きを示すモーション情報を生成するように構成されたモーション検出器と、
ディスエーブル信号を生成するように構成されたディスエーブルスイッチと、
前記ディスエーブル信号が第1の状態であれば、前記複数のユーザ出力記録のうちの予め定められた1つのユーザ出力記録を選択することを維持するように構成されているとともに、前記ディスエーブル信号が第2の状態であれば、前記モーション情報に応じた前記ユーザが検出できる出力として、前記ユーザインタフェースにより生成されることになる前記複数のユーザ出力記録のうちの1つのユーザ出力記録をランダムに選択するように構成された制御装置と
を備えることを特徴とする携帯用電子装置。
【請求項25】
前記複数のユーザ出力記録のうちの少なくとも1つは画像ファイルであることを特徴とする請求項24に記載の携帯用電子装置。
【請求項26】
前記複数のユーザ出力記録のうちの少なくとも1つは音楽再生リストであるとともに、前記制御装置は、前記ユーザインタフェースにより再生されるべき複数の歌を前記音楽再生リストから連続して選択するように構成され、かつ、前記複数の歌が前記モーション情報と、前記ディスエーブル信号の前記第2の状態とに応じて選択済みの再生順序を変更するように構成されていることを特徴とする請求項24に記載の携帯用電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−544098(P2009−544098A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−520732(P2009−520732)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/003640
【国際公開番号】WO2008/010853
【国際公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】