説明

電子装置及びコネクタ

【課題】コネクタが備える端子同士の接触状況を精度よく検出することができる電子装置及びコネクタを提供する。
【解決手段】端子を備える主装置3に対して接続されるモジュールコネクタ5を含む光伝送装置1であって、モジュールコネクタ5が、基板と、基板上に設けられている複数の接触検出用端子と、を備え、光伝送装置1が、複数の接触検出用端子それぞれと、接触検出用端子に対応する主装置3が備える端子と、が接触したことを検出する検出回路8を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置及びコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
相手側コネクタと接続されることにより導通されるカードエッジコネクタなどのコネクタが存在する。例えば、図9に例示する、光伝送モジュールなどが備えるモジュールコネクタ5は、基板50上に端子52が設けられている。なお、図9に例示するモジュールコネクタ5は、カードエッジコネクタである。そして、図9に例示するモジュールコネクタ5を、相手側コネクタに挿入すると、モジュールコネクタ5と相手側コネクタとが導通される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
モジュールコネクタ5と相手側コネクタとの間で高周波信号の送受信が行われる場合には、モジュールコネクタ5が備える端子52の、相手側コネクタが備える端子52との接触位置から先端までの部分がスタブとして作用して、高周波特性が低下する可能性がある。そのため、モジュールコネクタ5が備える端子52の挿入方向の長さはできるだけ短くすることが望ましい。
【0004】
しかし、モジュールコネクタ5が備える端子52の挿入方向の長さを短くするほど、両コネクタを確実に接続させることが困難となる。このとき、モジュールコネクタ5が備える端子52とホストコネクタが備える端子52との接触状況を精度よく検出することができれば、両コネクタを確実に接続させることが容易となる。なお、このことはカードエッジコネクタに限らず、コネクタ一般やコネクタを備える電子装置一般においてもあてはまる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、コネクタが備える端子同士の接触状況を精度よく検出することができる電子装置及びコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る電子装置は、端子を備える主装置に対して接続されるコネクタを含む電子装置であって、前記コネクタが、基板と、前記基板上に設けられている複数の接触検出用端子と、を備え、前記電子装置が、前記複数の接触検出用端子それぞれと、当該接触検出用端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことを検出する検出手段を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、検出手段によって、コネクタが備える複数の接触検出用端子それぞれと、対応する主装置が備える端子と、が接触したことが検出されるので、コネクタが備える端子同士の接触状況を精度よく検出することができる。
【0008】
本発明の一態様では、前記コネクタが、前記複数の接触検出用端子同士を電気的に接続する接続配線、をさらに備えることを特徴とする。この態様によれば、接続配線を利用した、コネクタが備える複数の接触検出用端子それぞれと、対応する主装置が備える端子と、の接触の検出が可能となる。
【0009】
また、本発明の一態様では、前記基板上に、前記複数の接触検出用端子とは異なる少なくとも1つの他の端子がさらに設けられており、前記複数の接触検出用端子及び前記他の端子は前記基板の縁に沿って並んで配置されていることを特徴とする。
【0010】
この態様では、前記複数の接触検出用端子の、前記コネクタの挿入方向の長さが、前記他の端子の前記長さよりも短くてもよい。
【0011】
また、この態様では、前記基板の縁に沿って並んで配置されている複数の端子のうちの最外側の端子が、前記接触検出用端子であってもよい。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記複数の接触検出用端子それぞれと、当該接触検出用端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことを前記検出手段が検出した際に、前記電子装置に対して予め定められた制御を行う制御手段、をさらに備えることを特徴とする。この態様によれば、検出手段による検出結果に基づく電子装置の制御が可能となる。
【0013】
この態様では、前記検出手段が、前記他の端子と、当該他の端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことをさらに検出し、前記制御手段が、前記他の端子と、当該他の端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことを前記検出手段が検出してから、前記複数の接触検出用端子それぞれと、当該接触検出用端子に対応する主装置が備える端子とが接触したことを検出するまでの間に、所定の制御を行ってもよい。
【0014】
また、本発明に係るコネクタは、基板と、前記基板上に設けられている複数の接触検出用端子と、前記複数の接触検出用端子同士を電気的に接続する接続配線と、を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の一態様では、前記複数の接触検出用端子それぞれと、当該接触検出用端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことを示す信号が、前記複数の接触検出用端子のうちの少なくとも1つを経由して出力されることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る光伝送装置1の一例を示す構成図である。図1に例示するように、本実施形態に係る光伝送装置1は、光伝送モジュール2と、主装置3と、を含む。そして、光伝送モジュール2と主装置3とは接続されている。
【0018】
光伝送モジュール2は、例えば、光トランシーバなどであり、光伝送部4と、モジュールコネクタ5と、を含む。主装置3は、例えば、サーバなどの情報処理装置やルータなどの通信装置などであり、処理部6と、ホストコネクタ7と、を含む。
【0019】
光伝送部4は、光電変換により、光信号と電気信号との変換を行う。そして、光伝送部4は、光伝送部4に接続される光ファイバなどを介して外部装置と光信号の入力や出力を行う。また、光伝送部4は、モジュールコネクタ5と電気的に接続されている。モジュールコネクタ5は、光伝送部4、及び、主装置3のホストコネクタ7と電気的に接続されている。
【0020】
処理部6は、例えば、CPU等の制御装置、ハードディスク等の記憶装置などを備えて構成されており、ホストコネクタ7と電気的に接続されている。ホストコネクタ7は、処理部6、及び、光伝送モジュール2のモジュールコネクタ5と、電気的に接続されている。そして、ホストコネクタ7は、電流を検出する検出回路8を備えている。検出回路8の詳細については後述する。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態に係るモジュールコネクタ5を示す平面図である。図3は、図2に例示するモジュールコネクタ5を示す裏面図の一例を示す図である。図4は、図2に例示するモジュールコネクタ5を示す側面図の一例を示す図であるである。図5は、図2中の矢印V−V方向から見た拡大断面図の一例を示す図である。
【0022】
本実施形態に係るモジュールコネクタ5は、例えば、カードエッジコネクタであり、基板50と、基板50上に設けられた複数の導体の端子52と、を備えている。基板50は、例えば、樹脂などの絶縁体を含んで形成されている。複数の端子52は、基板50の縁に沿って並んで配置されている。本実施形態に係るモジュールコネクタ5では、例えば、基板50の表側の面に配置されている複数の端子52のうちの最外側の端子52(すなわち、基板50上に設けられた複数の導体の端子52のうちの両端の端子52)が、接触検出用端子52a(モジュールコネクタ5の挿入方向左側に設けられている左側接触検出用端子52a−1、及び、モジュールコネクタ5の挿入方向右側に設けられている右側接触検出用端子52a−2)として機能し、その他の端子52が、光伝送用端子52bとして機能する。そして、基板50の裏側の面に配置されている複数の端子52は、電源用端子52cとして機能する。このように、本実施形態に係るモジュールコネクタ5の基板50上には、複数の接触検出用端子52aとは異なる少なくとも1つの他の端子52(本実施形態では、光伝送用端子52bや電源用端子52c)がさらに設けられている。
【0023】
各端子52からは配線54が延伸している。例えば、光伝送用端子52bからは、導体の光伝送用配線54bが長手方向に延伸している。そして、光伝送用配線54bは、光伝送用端子52bと、光伝送部4とを電気的に接続している。電源用端子52cからは、導体の電源用配線54cが長手方向に延伸している。
【0024】
本実施形態に係るモジュールコネクタ5が備える基板50は、複数層構造になっており、中間導体層に配線54を形成することができるようになっている。基板50には、基板50の表側の面と、中間導体層とを接続するスルーホール50aが設けられている。そして、スルーホール50aは、接触検出用端子52aが設けられている位置の近傍に設けられている。
【0025】
本実施形態に係るモジュールコネクタ5は、接触検出用端子52a同士を電気的に接続する接続配線54aをさらに備えている。すなわち、複数の接触検出用端子52aは、互いに接続配線54aにより接続されている。具体的には、例えば、接続配線54aは、左側接触検出用端子52a−1から、基板50上を、縁から離れるようにして長手方向に延伸する。そして、接続配線54aは、モジュールコネクタ5の挿入方向左側のスルーホール50aを経由して、中間導体層を、基板50の幅方向に、光伝送用配線54bを横断するようにして延伸する。そして、接続配線54aは、モジュールコネクタ5の挿入方向右側のスルーホール50aを経由して、基板50上を、縁に向かうようにして長手方向に延伸して、右側接触検出用端子52a−2に到達する。
【0026】
図6は、本発明の一実施形態に係るホストコネクタ7を示す側面図の一例を示す図である。図7は、図6中の矢印VII−VII方向から見た断面図の一例を示す図である。ホストコネクタ7は、例えば有底角筒形状のモジュールコネクタ挿入孔70aが形成されている端子支持部材70と、モジュールコネクタ挿入孔70aの上側及び下側に設けられている複数の端子72と、備えている。端子支持部材70は、例えば、樹脂などを含んで形成されている。モジュールコネクタ挿入孔70aの上側に設けられている複数の端子72のうちの最外側の端子72が、接触検出用端子72a(モジュールコネクタ5の挿入方向左側に設けられている左側接触検出用端子72a−1、及び、モジュールコネクタ5の挿入方向右側に設けられている右側接触検出用端子72a−2)として機能し、その他の端子72が、光伝送用端子72bとして機能する。そして、モジュールコネクタ挿入孔70aの下側に設けられている複数の端子72は、電源用端子72cとして機能する。
【0027】
モジュールコネクタ5をホストコネクタ7に挿入することで、モジュールコネクタ5の接触検出用端子52aは、対応するホストコネクタ7の接触検出用端子72aと電気的に接続されるようになっており、モジュールコネクタ5の光伝送用端子52bは、対応するホストコネクタ7の光伝送用端子72bと電気的に接続されるようになっている。
【0028】
そして、本実施形態に係る主装置3では、ホストコネクタ7の左側接触検出用端子72a−1の電位がホストコネクタ7の右側接触検出用端子72a−2の電位より高くなるよう構成されている。また、ホストコネクタ7の右側接触検出用端子72a−2は、検出回路8と電気的に接続されている。
【0029】
そのため、モジュールコネクタ5の左側接触検出用端子52a−1と、ホストコネクタ7の左側接触検出用端子72a−1とが電気的に接続され、モジュールコネクタ5の右側接触検出用端子52a−2と、ホストコネクタ7の右側接触検出用端子72a−2とが電気的に接続されると、ホストコネクタ7の左側接触検出用端子72a−1、モジュールコネクタ5の左側接触検出用端子52a−1、接続配線54a、モジュールコネクタ5の右側接触検出用端子52a−2、ホストコネクタ7の右側接触検出用端子72a−2、を経由して検出回路8へと電流が流れる。そして、検出回路8がこの電流を検出する。このようにして、モジュールコネクタ5が備える接触検出用端子52aが、対応するホストコネクタ7が備える接触検出用端子72aと接触したことを示す信号が、モジュールコネクタ5が備える接触検出用端子52aを経由して検出回路8へと出力される。
【0030】
そして、本実施形態では、検出回路8は、電流を検出した際に、処理部6が備える制御装置に検出信号を出力する。そして、制御装置は、この検出信号を受け付けた際に、光伝送部4の起動信号を、光伝送部4へと出力する。そして、光伝送部4は、この起動信号を受け付けると、光入力や光出力を開始する。
【0031】
このようにして、本実施形態では、モジュールコネクタ5の接触検出用端子52aと、対応するホストコネクタ7の接触検出用端子72aと、が接続されることによって検出回路8に流れる電流によって、光伝送部4の制御を行うことができる。そして、例えば、モジュールコネクタ5が、幅方向や長手方向にずれてホストコネクタ7に挿入されるような状況や、モジュールコネクタ5がホストコネクタ7に対して斜めに挿入されるような状況などといった、モジュールコネクタ5がホストコネクタ7に正常に挿入されていない状況が発生しても、検出回路8が電流を検出しないので、光伝送部4に対する起動制御などの制御を抑制することができる。
【0032】
なお、モジュールコネクタ5の接触検出用端子52aと、対応するホストコネクタ7の接触検出用端子72aと、が接続されたことを検出する方法は上述の方法に限定されない。検出回路8は、例えば、電流とは異なる値(例えば、電圧など)に基づいて、モジュールコネクタ5の接触検出用端子52aと、対応するホストコネクタ7の接触検出用端子72aと、が接続されたことを検出するようにしてもよい。また、例えば、主装置3にインストールされた検出プログラムを主装置3が備える制御装置で実行して、モジュールコネクタ5の接触検出用端子52aと、対応するホストコネクタ7の接触検出用端子72aと、が接続されたことを検出しても構わない。
【0033】
また、制御装置が行う制御は、光伝送部4の制御に限定されない。
【0034】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0035】
図8は、別の実施形態に係るモジュールコネクタ5の平面図の一例を示す図である。図8に例示するように、この実施形態に係るモジュールコネクタ5は、基板50の表側の面上に設けられている複数の端子52のうちの最外側の端子52、及び、中央付近の端子52が、接触検出用端子52a(左側接触検出用端子52a−1、右側接触検出用端子52a−2、及び、中央接触検出用端子52a−3)として機能する。なお、この実施形態では、中央接触検出用端子52a−3は2つ存在する。なお、この実施形態では、中央接触検出用端子52a−3は、電源用端子52cとしても機能する。このように、接触検出用端子52aが電源用端子52cとしても機能してもよい。そして、その他の端子52が、光伝送用端子52bとして機能する。そして、この実施形態では、各接触検出用端子52aは、接続配線54aにより互いに接続されている。
【0036】
そして、この実施形態に係るモジュールコネクタ5に接続されるホストコネクタ7は、検出回路8を複数備えている。そして、モジュールコネクタ5の中央接触検出用端子52a−3が接続されるホストコネクタ7の端子72の電位が、モジュールコネクタ5の左側接触検出用端子52a−1及び右側接触検出用端子52a−2が接続されるホストコネクタ7の端子72の電位より高くなるよう構成されている。
【0037】
そして、モジュールコネクタ5の左側接触検出用端子52a−1に接続されるホストコネクタ7の端子72には、一方の検出回路8が接続されており、モジュールコネクタ5の右側接触検出用端子52a−2に接続されるホストコネクタ7の端子72には、他方の検出回路8が接続されている。
【0038】
そのため、モジュールコネクタ5の中央接触検出用端子52a−3が、対応するホストコネクタ7の端子72と接続し、モジュールコネクタ5の左側接触検出用端子52a−1が、対応するホストコネクタ7の端子72と接続すると、一方の検出回路8に電流が流れる。そして、この一方の検出回路8がこの電流を検出する。そして、モジュールコネクタ5の中央接触検出用端子52a−3が、対応するホストコネクタ7の端子72と接続し、モジュールコネクタ5の右側接触検出用端子52a−2が、対応するホストコネクタ7の端子72と接続すると、他方の検出回路8に電流が流れる。そして、この他方の検出回路8がこの電流を検出する。
【0039】
こうすれば、モジュールコネクタ5が備える端子52とホストコネクタ7が備える端子72との接触状況を、複数の検出回路8それぞれに流れる電流に基づいて検出することができる。そのため、モジュールコネクタ5が備える端子52とホストコネクタ7が備える端子72との接触状況を精度よく検出することができる。
【0040】
そして、図8に例示するように、接触検出用端子52aの長手方向の長さが、他の端子52の長手方向の長さよりも短くてもよい。このようにすると、モジュールコネクタ5の接触検出用端子52aと、対応するホストコネクタ7の接触検出用端子72aと、の接触状況を検出回路8により精度よく検出することができる。
【0041】
また、図8に例示するように、基板50の縁から接触検出用端子52aまでの長さが、基板50の縁から他の端子52までの長さよりも長くてもよい。このようにすると、モジュールコネクタ5の他の端子52が、対応するホストコネクタ7の端子72と接触したとしても、モジュールコネクタ5の接触検出用端子52aと、対応するホストコネクタ7の端子72とが接触するまでは、検出回路8が制御装置に検出信号を出力しないようにすることができる。
【0042】
また、基板50の縁から電源用端子52cまでの長さが、基板50の縁から他の端子52までの長さよりも長くてもよい。このようにすると、まず、モジュールコネクタ5をホストコネクタ7に挿入する際に、最初に、電源用端子52cが、対応するホストコネクタ7の端子72と接触する。そのため、モジュールコネクタ5が備える他の端子52の接触前に主装置3から光伝送モジュール2に駆動電源を供給することができる。また、図8に例示するように、電源用端子52cの長手方向の長さが、他の端子52の長手方向の長さよりも長くてもよい。
【0043】
上述のように、基板50の縁からの長さを、モジュールコネクタ5の各端子52において異なるようにして、モジュールコネクタ5の端子52とホストコネクタ7の端子72との接触順を調整するようにしてもよい。なお、ホストコネクタ7が備える端子72の、ホストコネクタ7の縁からの位置によって、モジュールコネクタ5の端子52とホストコネクタ7の端子72との接触順を調整してもよい。
【0044】
なお、検出回路8が、モジュールコネクタ5が備える接触検出用端子52aとは異なる端子52(例えば、電源用端子52c)が、対応するホストコネクタ7の端子72に接触したことを検出するようにしてもよい。そして、このとき、主装置3が備える制御装置が、接触検出用端子52aとは異なる端子52が、対応するホストコネクタ7の端子72に接触したことを検出回路8が検出してから、モジュールコネクタ5が備える接触検出用端子52aが、対応するホストコネクタ7の端子72に接触したことを検出回路8が検出するまでの間、予め定められた制御を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、主装置3が備える制御装置が、上述の間中、ずっと、光伝送モジュール2に省電力稼働させる制御や、アラーム音を出力する制御などを行うようにしてもよい。
【0045】
なお、本発明は上記実施形態にも限定されない。
【0046】
例えば、検出回路8が光伝送モジュール2に設けられていてもよい。そして、電源用端子52cを経由して検出回路8が駆動電源の供給を受けるようにしてもよい。また、光伝送モジュール2に検出回路8の駆動電源が設けられていてもよい。
【0047】
また、主装置3が備える制御装置が光伝送部4の制御を行う代わりに、ホストコネクタ7やモジュールコネクタ5や光伝送部4が備える制御回路などが、光伝送部4の制御を行うようにしてもよい。なお、光伝送部4の制御は、制御回路により実現する必要はなく、例えば、主装置3にインストールされるプログラムを、主装置3が備えるCPU等で実行することにより実現してもよい。
【0048】
また、モジュールコネクタ5に設けられる各端子52の配置は上述の実施形態に限定されない。例えば、モジュールコネクタ5の基板50の裏側の面に接触検出用端子52aが設けられていてもよい。また、例えば、モジュールコネクタ5の基板50の裏側の面上に端子52や配線54が設けられていなくてもよい。
【0049】
また、例えば、モジュールコネクタ5が、主装置3を通電した状態でも、ホストコネクタ7に対して挿抜可能なホットプラガブルコネクタであってもよい。
【0050】
また、光伝送モジュール2は、光送信又は光受信のいずれか一方を行うモジュールであってもよい。また、本発明を、光伝送装置1以外の電気機器に適用しても構わない。また、本発明を、光伝送モジュール2以外のモジュールに適用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態に係る光伝送装置の構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るモジュールコネクタの平面図の一例を示す図である。
【図3】図2に例示するモジュールコネクタの裏面図の一例を示す図である。
【図4】図2に例示するモジュールコネクタの側面図の一例を示す図である。
【図5】図2中の矢印V−V方向から見た拡大断面図の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るホストコネクタの側面図の一例を示す図である。
【図7】図6中の矢印VII−VII方向から見た断面図の一例を示す図である。
【図8】本発明の別の実施形態に係るモジュールコネクタの平面図の一例を示す図である。
【図9】従来のモジュールコネクタの平面図の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0052】
1 光伝送装置、2 光伝送モジュール、3 主装置、4 光伝送部、5 モジュールコネクタ、6 処理部、7 ホストコネクタ、8 検出回路、50 基板、50a スルーホール、52 端子、52a 接触検出用端子、52b 光伝送用端子、52c 電源用端子、54 配線、54a 接続配線、54b 光伝送用配線、54c 電源用配線、70 端子支持部材、70a モジュールコネクタ挿入孔、72 端子、72a 接触検出用端子、72b 光伝送用端子、72c 電源用端子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子を備える主装置に対して接続されるコネクタを含む電子装置であって、
前記コネクタが、基板と、前記基板上に設けられている複数の接触検出用端子と、を備え、
前記電子装置が、前記複数の接触検出用端子それぞれと、当該接触検出用端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことを検出する検出手段を備える、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記コネクタが、前記複数の接触検出用端子同士を電気的に接続する接続配線、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記基板上に、前記複数の接触検出用端子とは異なる少なくとも1つの他の端子がさらに設けられており、
前記複数の接触検出用端子及び前記他の端子は前記基板の縁に沿って並んで配置されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記複数の接触検出用端子の、前記コネクタの挿入方向の長さが、前記他の端子の前記長さよりも短い、
ことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記基板の縁に沿って並んで配置されている複数の端子のうちの最外側の端子が、前記接触検出用端子である、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記複数の接触検出用端子それぞれと、当該接触検出用端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことを前記検出手段が検出した際に、前記電子装置に対して予め定められた制御を行う制御手段、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項7】
前記検出手段が、前記他の端子と、当該他の端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことをさらに検出し、
前記制御手段が、前記他の端子と、当該他の端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことを前記検出手段が検出してから、前記複数の接触検出用端子それぞれと、当該接触検出用端子に対応する主装置が備える端子とが接触したことを検出するまでの間に、所定の制御を行う、
ことを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
基板と、
前記基板上に設けられている複数の接触検出用端子と、
前記複数の接触検出用端子同士を電気的に接続する接続配線と、
を備えることを特徴とするコネクタ。
【請求項9】
前記複数の接触検出用端子それぞれと、当該接触検出用端子に対応する前記主装置が備える端子と、が接触したことを示す信号が、前記複数の接触検出用端子のうちの少なくとも1つを経由して出力される、
ことを特徴とする請求項8に記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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