説明

電子部品搬送用ボトムカバーテープ

【課題】高い静電気防止性を維持しつつ、キャリアテープへの密着性を高め、生産性を向上させた電子部品搬送用の紙製ボトムカバーテープを提供すること。
【解決手段】電子部品収納用孔の底面に熱により接着される電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100であって、電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100は、紙製基材層1の一面側に熱接着層2が形成され、紙製基材層1のどちらかの表面或いは全体に帯電防止層3が形成されている。これにより、電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100では、熱接着層2と帯電防止層3とが紙製基材層1を挟んで別々に形成されることになるので、帯電防止層3によって熱接着層2の接着性が低下することがなく、また帯電防止層3が粘着性を持つ事がなくなる為、帯電防止層3に部品等が密着する事を防止する事ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品の搬送に使用されるキャリアテープの底面を被覆する電子部品搬送用ボトムカバーテープに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ICチップやコンデンサ等の小型電子部品等を搬送する方法の一つとして、テーピングリールを用いた搬送方法がある。このテーピングリールは、以下のようにして製作される。先ず、一定の幅であるテープ状厚紙にその長さ方向に一定間隔で角穴を打ち抜いて紙キャリア(キャリアテープ)を作成する。そして、この紙キャリアの底面にボトムカバーテープを熱接着して角穴を被膜する。これにより、紙キャリアの角穴を小型電子部品の収納部として形成される。次に、この収納部に小型電子部品を収納して紙キャリアの上面にトップカバーテープを熱接着して角穴を被膜する。そして、この紙キャリアをリール状に巻き取る。これにより、テーピングリールが完成する。
【0003】
このテーピングリールに使用されるボトムカバーテープの一つして、支持体層の一面に熱接着層を形成し、その熱接着層の上面に帯電防止層を塗布したものが採用されてきた。これにより、このボトムカバーテープを使用した紙キャリアでは、静電気中和性を高めて静電気による小型電子部品の張り付き等を防止することが可能となっている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−307032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したボトムカバーテープでは、熱接着層の上面に帯電防止層を塗布して、静電気中和性を高めることにより、収納部内における小型電子部品の張り付きを防止している。これにより、作業者は、紙キャリアの収納部から小型電子部品を確実かつ容易に取り出すことが可能となり、作業工程における不良を低減することができる。
【0005】
しかしながら、このようなボトムカバーテープでは、熱接着層の上面に帯電防止層が塗布されているため、高温高湿下において帯電防止層が粘性を持つ可能性がある。そして、帯電防止層が仮に粘性を持った場合には、この帯電防止層に小型電子部品が密着する虞があった。また、熱接着層の上面に帯電防止層が塗布されているため、この帯電防止層が接着阻害要因となって熱接着層の該接着性が低下する虞もあった。
【0006】
また、ボトムカバーテープをテーピング機により紙キャリアの底面に熱接着する際は、帯電防止層がテーピング機のコテ側につくため熱変化した帯電防止層がコテに付着する可能性もあった。
【0007】
また、基材層に薄い紙製基材を使用した場合には、帯電防止層を塗布する際に紙製基材が破断したり、紙製基材にシワが寄る虞があり、ボトムカバーテープの生産性を低下させる要因となっていた。
【0008】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、高い静電気防止性を維持しつつ、キャリアテープへの接着性を高め、生産性を向上させた電子部品搬送用の紙製のボトムカバーテープを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的達成のため、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、電子部品搬送用キャリアテープの底面を覆うように熱接着される電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープであって、紙製基材層の一面側に熱接着層が形成され、前記紙製基材層のどちらかの表面或いは全体に帯電防止層が形成されていることを特徴としている。
【0010】
これにより、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、熱接着層と帯電防止層とを基材層を挟んで別々に形成することが可能となるので、帯電防止層が熱接着層の接着阻害要因とならず、熱接着層の該接着性が帯電防止層によって低下することがない。また、帯電防止層が、高温高湿下でも粘着性を持つ事がなくなる為、帯電防止層に電子部品等が密着する事を防止する事ができる。
【0011】
上記目的達成のため、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、電子部品搬送用キャリアテープの底面を覆うように熱接着される電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープであって、紙製基材層のどちらかの表面或いは全体に帯電防止層が形成され、前記帯電防止層の上に熱接着層が形成されていることを特徴としている。
【0012】
これにより、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、帯電防止層が、熱接着層のキャリアテープとの熱接着面に形成されない為、帯電防止層が熱接着層の接着阻害要因とならず、熱接着層の該接着性が帯電防止層によって低下することがない。また、帯電防止層が、電子部品と接触する事がなくなるため、帯電防止層に電子部品等が密着する事を防止する事ができる。
【0013】
また、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、前記帯電防止層が、導電性微粉末を含有している導電コート剤、或いは低分子成分を含有している界面活性剤、または静電気中和機能を持つ帯電防止剤により形成されていることを特徴としている。また、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、前記帯電防止層を構成する塗工方式として、ディッピング方式又はロール塗工方式、或いはスプレーコート方式で形成されていることを特徴としている。
【0014】
これにより、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、帯電防止層を薄く塗布することが可能となり、熱接着層とキャリアテープとの接着力が低下することを防止することが可能となる。
【0015】
また、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、紙キャリアテープから剥離する際に剥離帯電が起こり難いことを特徴としている。これにより、本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープでは、この電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープが紙キャリアテープから剥離した場合でも薄利帯電が起こり難い為、帯電防止層に電子部品等が密着する事を防止する事ができ、電子部品等が紙キャリアから離脱することを防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば以下の効果を奏することができる。即ち、本発明によれば、帯電防止層が、熱接着層のキャリアテープとの熱接着面に形成されない為、帯電防止層が熱接着層の接着阻害要因とならず、熱接着層の該接着性が帯電防止層によって低下することがない。また、帯電防止層が、高温高湿下でも粘着性を持つ事がなくなる為、帯電防止層に電子部品等が密着する事を防止する事ができる。さらに、熱接着層の接着面に帯電防止層が形成されないため、電子部品搬送用ボトムカバーテープをテーピング機により紙キャリアの底面に熱接着する際に、テーピング機のコテに熱変化した帯電防止層が付着することを防止する事が可能となる。そして、帯電防止層が形成できることから、高い静電気中和性を維持することができる。
【0017】
また、熱接着層の融解が帯電防止層によって阻害されない為、熱接着層の融解温度を低くすることができ、作業の効率化と省エネ化を図ることが可能となる。そして、基材層に直接帯電防止層を塗布できるので、基材層に薄い紙製基材を使用した場合でも、紙製基材が破断したり、紙製基材にシワが寄ることを抑制することが可能となり、生産性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の成立に必須であるとは限らない。
【0019】
まず、第1の実施形態の電子部品搬送用ボトムカバーテープ100について図1を用いて説明する。ここで、図1は、本実施形態の電子部品搬送用ボトムカバーテープ100の概略断面図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100は、紙製基材層1と、熱接着層2と、帯電防止層3とによって略構成されており、紙製基材層1の一面側に熱接着層2が形成され、紙製基材層1の他面側に帯電防止層3が塗布されることによって形成されている。
【0021】
これにより、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100では、この電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100を紙キャリアに熱接着する際に、帯電防止層3が熱接着層2の接着阻害要因とならない為、熱接着層2の接着性が帯電防止層3によって低下することがない。さらに、紙製基材層1と熱接着層2との間の接着性も帯電防止層3によって阻害されないため、紙製基材層1と熱接着層2との接着性を向上させることが可能となっている。
【0022】
従って、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100では、紙キャリアに対する接着性を向上させることが可能となる。さらに、熱接着層2と紙キャリアとの接着面の間に帯電防止層3が形成されないため、電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100を熱接着する際にテーピング機のコテ側が帯電防止層3によって汚染されることを防止する事が可能となる。さらに、熱接着層2の接着面に帯電防止層3が形成されないため、電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100をテーピング機により紙キャリアの底面に熱接着する際に、テーピング機のコテに熱変化した帯電防止層3が付着することを防止する事が可能となる。
【0023】
また、帯電防止層3が、紙製基材層1を挟んで熱接着層2の形成された面の逆面に形成されているため、紙製基材層1によって熱接着層2の影響を帯電防止層3が受ける事を防止することができる。その為、例え高温高湿下においても、帯電防止層3が粘性を持つ現象を防ぐことが可能となり、帯電防止層3に部品等が密着する事を防止することが可能となる。
【0024】
また、熱接着層2の融解が帯電防止層3によって阻害されない為、熱接着層2の融解温度を低くすることができ、作業の効率化と省エネ化を図ることが可能となる。そして、紙製基材層1に直接帯電防止層3を塗布できるので、紙製基材層1が破断したり、紙製基材層1にシワが寄ることを抑制することが可能となり、生産性を向上させることが可能となる。
【0025】
従って、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ100では、帯電防止層3によって高い静電気中和性を維持したまま、紙キャリアテープから剥離する際に剥離帯電が起こる事を防止する事が可能となっており、紙キャリアへの接着性を高め、生産性、及び接着作業性を向上させる事ができる。
【0026】
次に、本発明の第2の実施形態について図2を用いて説明する。図2は、本発明の第2の実施形態における電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ200の概略断面図である。
【0027】
図2に示すように、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ200は、紙製基材層201と、熱接着層202と、帯電防止層203とによって略構成されており、紙製基材層201の一面側に帯電防止層203が形成され、その帯電防止層203の上面に熱接着層202が形成されている。
【0028】
これにより、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ200では、この電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ200を紙キャリアに熱接着する際に、帯電防止層203が熱接着層202の接着阻害要因とならない為、熱接着層202の接着性が帯電防止層203によって低下することがない。
【0029】
従って、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ200では、紙キャリアに対する接着性を向上させることが可能となる。さらに、熱接着層202と紙キャリアとの接着面の間に帯電防止層203が形成されないため、電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ200を熱接着する際にテーピング機のコテ側が帯電防止層203によって汚染されることを防止する事が可能となる。さらに、熱接着層202の接着面に帯電防止層203が形成されないため、電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ200をテーピング機により紙キャリアの底面に熱接着する際に、テーピング機のコテに熱変化した帯電防止層203が付着することを防止する事が可能となる。
【0030】
また、帯電防止層203が、紙製基材層201と熱接着層202とによって挟まれている為、帯電防止層203が直接部品等に接触することがない。その為、例え高温高湿下において、帯電防止層203が熱接着層202の影響を受けて粘性を持ったとしても、帯電防止層203に部品等が密着する事を防止することが可能となる。
【0031】
また、熱接着層202の融解が帯電防止層203によって阻害されない為、熱接着層202の融解温度を低くすることができ、作業の効率化と省エネ化を図ることが可能となる。そして、紙製基材層201に直接帯電防止層203を塗布できるので、紙製基材層201が破断したり、紙製基材層201にシワが寄ることを抑制することが可能となり、生産性を向上させることが可能となる。
【0032】
従って、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ200では、帯電防止層203によって高い静電気中和性を維持したまま、紙キャリアテープから剥離する際に剥離帯電が起こる事を防止する事が可能となっており、紙キャリアへの接着性を高め、生産性、及び接着作業性を向上させる事ができる。
【0033】
次に、本発明の第3の実施形態について図3を用いて説明する。図3は、本発明の第3の実施形態における電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300の概略断面図である。
【0034】
図3に示すように、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300は、紙製基材層301と、熱接着層302と、帯電防止層303とによって略構成されており、紙製基材層301の両面に帯電防止層303が形成され、その帯電防止層303の上面のうち、どちらか一面側に熱接着層302が形成されている。
【0035】
これにより、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300では、この電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300を紙キャリアに熱接着する際に、帯電防止層303が熱接着層302の接着阻害要因とならない為、熱接着層302の接着性が帯電防止層303によって低下することがない。
【0036】
従って、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300では、紙キャリアに対する接着性を向上させることが可能となる。さらに、熱接着層302と紙キャリアとの接着面の間に帯電防止層303が形成されないため、電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300を熱接着する際にテーピング機のコテ側が帯電防止層303によって汚染されることを防止する事が可能となる。さらに、熱接着層302の接着面に帯電防止層303が形成されないため、電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300をテーピング機により紙キャリアの底面に熱接着する際に、テーピング機のコテに熱変化した帯電防止層303が付着することを防止する事が可能となる。
【0037】
また、帯電防止層303が、紙製基材層301と熱接着層302とによって挟まれている為、帯電防止層303が直接部品等に接触することがない。その為、例え高温高湿下において、帯電防止層303が熱接着層302の影響を受けて粘性を持ったとしても、帯電防止層303に部品等が密着する事を防止することが可能となる。
【0038】
また、熱接着層302の融解が帯電防止層303によって阻害されない為、熱接着層302の融解温度を低くすることができ、作業の効率化と省エネ化を図ることが可能となる。そして、紙製基材層301に直接帯電防止層303を塗布できるので、紙製基材層301が破断したり、紙製基材層301にシワが寄ることを抑制することが可能となり、生産性を向上させることが可能となる。また、第3の実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300では、帯電防止層303を2層設けているため、高い帯電防止効果を奏する事も可能となる。
【0039】
従って、本実施形態の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ300では、帯電防止層303によって高い静電気中和性を維持したまま、紙キャリアテープから剥離する際に剥離帯電が起こる事を防止する事が可能となっており、紙キャリアへの接着性を高め、生産性、及び接着作業性を向上させる事ができる。
【0040】
なお、本実施形態では、熱接着層2、202、302には、低密度ポリエチレン(LDPE)が使用されているが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、ポリオレフィン系樹脂であれば、線状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒法ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、α−オレフィン共重合体(エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体など)等でも良いし、また、エチレン系共重合体の、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)などのエチレン−不飽和カルボン酸共重合体でも良い。さらに、アイオノマー;エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体などのエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体でも、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA);エチレン−ビニルアルコール共重合体でも良い。
【0041】
また、本実施形態では、帯電防止層3、203、303は、導電性微粉末を含有している導電コート剤、低分子成分を含有している界面活性剤、及び静電気中和機能を持つ帯電防止剤で形成されており、紙製基材1、201、301にディッピング方式又はロール塗工方式、或いはスプレーコート方式で塗布されているが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、帯電防止層を形成する物質は、上述した物質と同様の特性を有する物質であれば良いし、塗工方法も紙製基材層が破断したり、シワが寄ることを抑制することが可能で、且つ、帯電防止層を薄く塗布することが可能であればどのようは方法でも構わない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープは、どのような電子部品を搬送するためのキャリアテープであっても適用可能である。例えば、コンピュータ、家電機器等を構成する電子部品の搬送用キャリアテープに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本実施形態の電子部品搬送用ボトムカバーテープ100を説明するための概略断面図である。
【図2】第2の実施形態の電子部品搬送用ボトムカバーテープ200を説明するための概略断面図である。
【図3】第3の実施形態の電子部品搬送用ボトムカバーテープ300を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1、201、301 紙製基材層、
2、202、302 熱接着層、
3、203、303 帯電防止層、
100、200、300 電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品搬送用キャリアテープの底面を覆うように熱接着される電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープであって、
紙製基材層の一面側に熱接着層が形成され、前記紙製基材層のどちらかの表面或いは全体に帯電防止層が形成されていることを特徴とする電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ。
【請求項2】
電子部品搬送用キャリアテープの底面を覆うように熱接着される電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープであって、
紙製基材層のどちらかの表面或いは全体に帯電防止層が形成され、前記帯電防止層の上に熱接着層が形成されていることを特徴とする電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ。
【請求項3】
前記帯電防止層が、導電性微粉末を含有している導電コート剤、或いは低分子成分を含有している界面活性剤、または静電気中和機能を持つ帯電防止剤により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ。
【請求項4】
前記帯電防止層を構成する塗工方式として、ディッピング方式又はロール塗工方式、或いはスプレーコート方式で形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ。
【請求項5】
紙キャリアテープから剥離する際に剥離帯電が起こり難いことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電子部品搬送用紙製ボトムカバーテープ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−132418(P2009−132418A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−310129(P2007−310129)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(591012392)日本マタイ株式会社 (17)
【Fターム(参考)】