説明

電撃殺虫器

【課題】最小限の誘虫光源で殺虫性能を向上すると共に、低コストでコンパクトな電撃殺虫器を提供する。
【解決手段】電撃殺虫器1は本体2、格子状の保護部材21、反射板25、誘虫光源31、電撃格子35、高圧トランス41、及び虫受け皿11を具備する。本体2は上面、両側面及び後面が閉じられ、前面のみ開放されている。本体2の前面を保護部材21で覆うと共に、入射光を前側に反射する反射板25を本体2内に設ける。点灯時に誘虫光を発する誘虫光源31を誘虫光で反射板25及び本体2の開放された前面を照らすように反射板25の前側でかつ本体2内に配設する。電撃格子35を本体2内でかつ誘虫光源31の前後の内の一方に配設する。電撃格子35に高電圧を印加する高圧トランス41を本体2に取付ける。本体2に支持される虫受け皿11を反射板25、誘虫光源31及び電撃格子35の下方に配設したことを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の軒下や調理場のバックヤード等に設置されて飛翔する虫を誘引して電撃により殺虫する電撃殺虫器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前面開口の略直方体を備え、前記前面開口を略覆うように格子状保護部材を前記略直方体に設け、かつ、直管型ランプからなる光源(誘虫灯)を前記略直方体内に前後及び上下に離れて配置するとともに、高圧発生回路の異極に接続された電撃格子を前後の光源間に配置して、光源が発した光で前記略直方体内に誘引され電撃格子部に侵入した虫を、電撃格子により殺虫するようにした電撃殺虫器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−252000号公報(段落0002−00040、0012、図1、図10−図14)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載の電撃殺虫器で、直管型ランプからなる光源が発した光は、略直方体の前面開口を通って、この前面開口の大きさに基づいて限定された照射エリアに達する。しかし、このエリア内の虫から見た光源の大きさは直管型ランプの大きさそのものであるから、特許文献1に記載の電撃殺虫器で虫から見た光源部の大きさは、上下方向に離して配設された直管型ランプ二本分の大きさに相当した大きさである。
【0004】
このように虫から見た光源部が大きいと、光源部に向けて虫を誘う効果(誘虫効果)はよくなるが、直管型ランプを二本必要とするので、コスト高である。
【0005】
これとともに、前後二本の直管型ランプの夫々は、それらの間の電撃格子に対して所定の絶縁距離を隔てて配置する必要があるので、その配置スペースを確保するために略直方体が前後方向に長くなる。したがって、従来の電撃殺虫器は大形である。
【0006】
更に、直管型ランプからなる光源はその全周から光を放射するが、略直方体の前面開口とは反対方向に向かった光の多くは、前記照射エリアを照射する上では利用されないで無駄となっているので、この点で誘虫効果が低い。
【0007】
本発明の目的は、最小限の誘虫光源でこの光源に向けての誘虫効果が高められて殺虫性能を向上できるとともに、低コストで、前後方向にコンパクトにするのに適する電撃殺虫器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、上面、両側面、及び後面が閉じられるとともに前面が開放された本体と;この本体の開放された前面を覆うように前記本体に配設された格子状の保護部材と;前記本体内に設けられ入射光を前側に反射する反射部材と;点灯時に誘虫光を発し、この誘虫光で前記反射部材及び前記本体の開放された前面を照らすように前記反射部材の前側でかつ前記本体内に配設された誘虫光源と;前記本体内でかつ前記誘虫光源の前後の内の一方に配設された電撃格子と;前記本体に取付けられ前記電撃格子に高電圧を印加する電圧印加装置と;前記反射部材、誘虫光源、及び電撃格子の下方に位置して前記本体に配設された虫受け皿と;を具備したことを特徴としている。
【0009】
この発明で、保護部材は、複数の桟を縦横に組んで形成され、或いは金網等で形成することができる。この保護部材が格子状であるとは、光源に誘われる虫の通過は許すが、虫より大きい人体の手指等の物体を通さないか又は通し難い構成を指している。
【0010】
この発明で、入射光とは光源から差し込む光を指している。更にこの発明で反射部材は、本体とは別に設置される反射板で好適に形成できる他、本体の後面を閉じた背板自体で形成することもできる。反射部材の反射面は拡散反射面であっても鏡面反射面であってもよい。
【0011】
反射面が拡散反射面である場合、この反射面への入射光により反射部材全面が明るく光るようになる点で好ましいとともに、この拡散反射面として、反射部材の基材を高反射性材料例えばステンレス等の金属で形成する場合にはその地肌面を利用でき、基材が高反射性材料でない場合には、その基材の地肌面上に塗装等により積層された白色等の光拡散層を用いることが可能である。
【0012】
又、反射面が鏡面反射面である場合、強度が強い反射光を得られる点で好ましいとともに、配光制御をする上でも好ましい。更に、鏡面反射面は、反射部材の基材の表面をメッキ処理や蒸着処理すること等により基材の表面上に金属の反射層を積層して設けることが可能である。
【0013】
この発明で、誘虫光源は、虫を誘う効果が認められている352nmの波長を含んだ紫外線(誘虫光)を出力する光源を指している。この紫外線出力型の誘虫光源としては、直管型又はサークライン型或いは片口金型の蛍光ランプを使用できる他、安定器が内蔵された電球型の蛍光ランプを好適に使用できる。この発明で、誘虫光源の使用数は1個以上であればよい。
【0014】
誘虫光源として前記電球型蛍光ランプを使用することは、誘虫光源としてのサイズが、直管型又はサークライン型或いは片口金型の蛍光ランプに比較して小さいので、それに伴い電撃格子等も小形化でき、加えて、安定器の設置スペースも不要になるので、電撃殺虫器の小形化を促進する上で好ましい。更に、既述のように誘虫光源としてのサイズが小さくなることに伴い、この光源から放射された光を反射部材で配光制御する場合に、その制御が容易となるので、誘虫効果を高めるために目的の照射エリアを狙った紫外線照射をする上でも好ましい。しかも、電球型蛍光ランプは、直管型又はサークライン型或いは片口金型の蛍光ランプに比較して消費電力も少ないので、夜間を通じて長時間連続点灯される用途においても、電球型蛍光ランプを誘虫光源として用いることは、省エネルギーを促進する上でも好ましい。
【0015】
この発明で、電撃格子は、誘虫光源を取巻くように環状に配設されるものでも、或いは誘虫光源の前後両側に夫々配設されるものではなく、誘虫光源の前(つまり、誘虫光源と保護部材との間)、又は誘虫光源の後(つまり、誘虫光源と反射部材との間)のいずれかに配設される。この電撃格子は、保護部材と略平行に配設することが可能であるとともに、誘虫光源が電球型蛍光ランプである場合、このランプの半周に略沿うように円弧状に配設できるなど、任意に配設することが可能である。
【0016】
この発明で、電圧印加装置としては、例えば高圧トランスを挙げることができるが、これには制約されない。これとともに、電圧印加装置は、反射部材、電撃格子、及び誘虫光源の上方に位置して本体内に設けることが好ましい。又、本発明で、虫受け皿は、本体に対して着脱可能に取付けられるものであっても、或いは本体の下面を閉じる底壁によって形成することもできる。後者の場合には、虫受け皿を兼ねる底壁の掃除を可能とするために底壁の少なくとも一部を開閉可能に形成することが好ましい。
【0017】
請求項1の発明では、誘虫光源はその周囲に誘虫光を放射し、この誘虫光源から前側に直接向かった誘虫光が、本体の開放された前面に配置された保護部材を通って本体外に投光される。この一方で、誘虫光源から後側に向かった誘虫光は、反射部材に入射するから、この反射部材で前側に反射されて保護部材を通って本体外に投光される。このように反射部材により誘虫光源の後側に向かった誘虫光が無駄になることを抑制して、その光を本体の前方へ投光できるので、誘虫効果が高められる。それだけではなく、誘虫光源がその後側の反射部材の反射面に映り込み、この反射部材が擬似的な二次光原となる。そのため、本体外の虫から見た光源の大きさが見掛け上大きくなるので、誘虫効果が高められる。
【0018】
こうした光量及び光源の見掛け上の大きさの増加による誘虫効果の向上は、誘虫光源の数が多いほど高められるが、誘虫光源が1個の場合でも実現できるので、最小限の誘虫光源の数でこの光源に向けての誘虫効果が高められて、それに伴い電撃格子に侵入する虫を電撃で殺虫する性能を向上できる。しかも、本体外の虫から見た誘虫光源の大きさを大きく確保するために数多くの誘虫光源を要することなく、誘虫光源の使用数を最小にできる。それにより、コストを低減することができる。
【0019】
これとともに、電撃格子を誘虫光源の前又は後のみに配設したので、電撃格子と誘虫光源とを配置するのに要する前後方向のスペースは、電撃格子の前後両側に誘虫光源が配設された構成、及び誘虫光源の周りを囲んで電撃格子が環状に配設された場合に比較して、略半分で済む。したがって、電撃格子及び誘虫光源を内蔵した本体の前後方向の長さを短くするのに適しており、それにより、更なるコスト低減を図ることができる。
【0020】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記反射部材が前記誘虫光源及び電撃格子の後に配設されているとともに、この反射部材が入射光を斜め下方に向けて反射して前記本体の開放された前面を通過させる配光制御部を有していることを特徴としている。
【0021】
請求項2の発明では、反射部材に入射された誘虫光の一部が、反射部材の配光制御部で、斜め下方に向けて反射され本体の開放された前面を通過することによって、本体の前面開口の大きさに基づく照射エリアに対する配光を、上方向には少なく、斜め下方向には多く確保されるように制御できる。それにより、特定の照射エリアに絞って誘虫光を照射して、誘虫効果を向上させることができるとともに、特定の照射エリア外にいる虫を誘い込んで殺虫しないようにできる。
【0022】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記反射部材がその反射面に積層された透光性でかつ前記反射面よりも滑性が高い材料からなる保護層を有していることを特徴としている。
【0023】
この発明で、保護層は、例えば透明な四弗化エチレン樹脂を材料とするコーティング層で形成することができる他、光触媒作用を発揮する透明な酸化チタンを材料とする層であってもよい。
【0024】
この請求項3の発明では、反射部材の保護層により、反射部材の反射面が曇ることを抑制できる。これとともに、保護層は高い滑性を有しているので、電撃殺虫により飛び散って反射部材に到達した虫の死骸が、反射部材の表面に付着し難く、付着した死骸を除去する場合にも容易である。
【0025】
請求項4の発明は、請求項1から3の内のいずれかの発明において、前記電撃格子が平面視略半円弧状に曲がっていて前記誘虫光源をその周方向に囲むように配設されていることを特徴としている。
【0026】
この請求項4の発明では、誘虫光源に対する電撃格子の各部の距離が略等しくなるように電撃格子が配設されるので、本体内に誘き寄せられて誘虫光源の周りを飛び交う虫が、電撃格子の電撃によって殺虫される可能性が高められる。
【0027】
請求項5の発明は、請求項1から4の内のいずれかの発明において、ひさし状の遮光凸部を備え、この遮光凸部が前記本体の開放された前面の上側に設けられて前記前面の前方に突出されていることを特徴としている。
【0028】
この請求項5の発明では、ひさし状の遮光凸部によって、本体の開放された前面を斜め上方に向けて通過する誘虫光を遮ることができるため、店舗など建物の軒下のような吊下げ設置面の塗装を、紫外線を含んだ誘虫光で劣化させることを防止できる。
【発明の効果】
【0029】
請求項1の発明によれば、最小限の誘虫光源でこの光源に向けての誘虫効果が高められて殺虫性能を向上できるとともに、低コストで、前後方向にコンパクトにするのに適する電撃殺虫器を提供できる。
【0030】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、更に、特定の照射エリアに絞って誘虫光を照射して、誘虫効果を向上させることができるとともに、特定の照射エリア外にいる虫を誘い込んで殺虫しないようにできる。
【0031】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明において、更に、反射部材の保護層により、反射性能の低下を抑制できるとともに、電撃殺虫された虫の死骸が、反射部材の表面に付着し難く、かつ、反射部材の表面に付着した虫の死骸を除去も容易にできる。
【0032】
請求項4の発明によれば、請求項1から3の内のいずれかの発明において、更に、電撃格子の電撃による殺虫性能を高めることができる。
【0033】
請求項5の発明によれば、請求項1から4の内のいずれかの発明において、電撃殺虫器の吊下げ設置面を、紫外線を含んだ誘虫光によって劣化させることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
図1〜図8を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0035】
図1及び図2中符号1は電撃殺虫器を示している。電撃殺虫器1は本体2を備えている。
【0036】
本体2は、図3〜図5等に示すように左右一対の側フレーム3と、上フレーム4と、連結棒5と、背板6と、左右一対の側フレームカバー7と、上部カバー8を備えている。
【0037】
詳しくは、側フレーム3は、図4に示すように四角形であり、本体2の側壁をなしている。これら左右の側フレーム3は、所定の間隔を空けて平行に配設されている(図3参照)とともに、その後部でかつ下部に、図2及び図4に記載の一方の側フレーム3で代表して示すように切起こし片3aと嵌合溝3bを有している。切起こし片3aは側フレーム3の内側に切起こされており、その切起こし跡によって嵌合溝3bが形成されている。
【0038】
上フレーム4は、本体2の天板をなすものであり、一対の側フレーム3の上端にねじ止めなどにより固定されていて、図3に示すように左右の側フレーム3に渡って取付けられている。図4及び図5に示すように上フレーム4は、その前縁から上向きに折れ曲がった前フランジ4aと、後縁から上向きに折れ曲がった後フランジ4bを有している。
【0039】
連結棒5は、断面コの字形の棒材からなり、その長手方向両端部は、側フレーム3の嵌合溝3bに嵌められていて切起こし片3aにねじ止めされている。それにより、この連結棒5で左右の側フレーム3が連結されている。
【0040】
背板6は、左右方向に延びていて、その両端部に固定部6a(図2及び図4に一端部の固定部のみを図示する。)を有している。これらの固定部6aを側フレーム3にねじ止めすることにより、背板6が左右の側フレーム3に渡って取付けられている。背板6の上縁6bは前向きに折れ曲がっていて、この上縁6bは図2に示すように上フレーム4の後縁部下面に接している。以上のように取付けられた背板6は連結棒5を後側から覆っている。
【0041】
左右の側フレームカバー7は、夫々側フレーム3に外側から嵌合されてこれら側フレーム3にねじ止めされている。
【0042】
図2に示すように上部カバー8はこれを端面方向から見た形状が湾曲形状をなしていて、したがって、例えば蒲鉾状の外観を呈しているが、これには制約されず、端面方向から見た形状が四角をなしていてもよい。上部カバー8は、上フレーム4の前フランジ4aと後フランジ4bにねじ止めされることにより、上フレーム4を上方から覆って、この上フレーム4に取付けられている。
【0043】
なお、本実施形態では上部カバー8が左右の端板8aを有している。しかし、これらの端板8aを省略して上部カバー8の左右両端を開放させるとともに、側フレームカバー7を上部カバー8の開放された端を覆うことができる大きさに形成して、この側フレームカバー7の上部を上部カバー8の左右両端部に嵌合させる構成としてもよい。
【0044】
以上の構成の本体2は、その上面が上フレーム4により閉じられているとともに、両側面が側フレーム3及び側フレームカバー7により夫々閉じられていて、かつ、後面が背板6により閉じられていて、夫々遮光されている。又、図2に示すように本体2の内部は、上フレーム4を境に、上フレーム4より上側の上部室2aと、上フレーム4より下側の下部室2bとに仕切られている。
【0045】
電撃殺虫器1は本体2と別体の虫受け皿11を備えている。この虫受け皿11は、本体2の下部を閉じて本体2に着脱可能に取付けられている。この着脱のために、図3等に示すように一方の側フレーム3の下部内面にL字形状のフック12が二個突設されているとともに、他方の側フレーム3の下部内面にねじ受け金具13が突設されている。これとともに、前記一方の側フレーム3の下部内面に重なるように配置される虫受け皿11の一側に、図4に示すように縦長の係止孔14がフック12と同数形成されているとともに、前記他方の側フレーム3の下部内面に重なるように配置される虫受け皿11の他側寄りに、ねじ受け金具13に対応してこれに挿脱される化粧ねじ15のねじ部が通される部位(図示しない)が設けられている。
【0046】
虫受け皿11は、その係止孔14をフック12に引掛けるとともに、前記部位に対して化粧ねじ15を上向きに螺挿してねじ受け金具13に螺合させることにより、図1及び図2に示すように本体2の下部に支持される。そして、この取付けと逆の手順により虫受け皿11は本体2から外せるように設けられている。
【0047】
虫受け皿11が本体2に装着された状態で、この虫受け皿11の前縁と、側フレームカバー7で覆われた左右の側フレーム3の前縁と、上部カバーで覆われた上フレーム4の前フランジ4aとは、互いに直角に連続するように配設されている。それによって、本体2は前面が開放された状態、正確には下部室2bの前面が開放された状態となっている。
【0048】
図1及び図2に示すように下部室2bにはその開放された前面を覆うように保護部材21が配設されている。保護部材21は例えば金属棒を縦横に組み合わせて格子状に形成されていて、飛翔する虫は通過できる。この保護部材21の左右両端に配置されて端部金属棒21aの上下両端部は夫々後方向に折り曲げられていて、これら上下両端部はその先端に固定部21b(図2参照)を有している。これらの固定部21bを左右の側フレーム3に取外し可能なねじ等で固定することにより、保護部材21が本体2の前面部に着脱可能に支持されている。
【0049】
図1及び図2に示すように本体2内、詳しくは、下部室2b内に、反射部材例えば反射板25が配設されている。反射板25は保護部材21の後方に配置され、本実施形態の場合には下部室2bの後部に背板6に寄せて配置されている。反射板25の左右方向の幅W1(図5参照)は、後述する誘虫光源の直径W2(図2参照)より広い。
【0050】
反射板25はその幅方向(左右方向)両端部の上縁から前向きに折れ曲がった固定片25aを夫々有している。これらの固定片25aを上フレーム4にねじ等で固定することにより、反射板25が上フレーム4に吊持された状態に支持されている。図6に示すように反射板25の左右両端部側の部位25bは、これらの部位25b間に位置された反射板25の中央部25cに対して斜め前側に折り曲げられている。
【0051】
反射板25の中央部25cは、図1に示すように電撃殺虫器1を正面に見て後述する誘虫光源31の真後ろに対向して位置されている。これとともに、反射板25の左右両端部側の部位25bは、図1に示すように電撃殺虫器1を正面に見て誘虫光源31の真後ろから右又は左に外れていて、この誘虫光源31に対して斜め後方から対向するように位置されている。したがって、電撃殺虫器1を正面に見て誘虫光源31は、反射板25の中央部25cには投影されているが、反射板25の左右両端部側の部位25bには投影されていない。
【0052】
反射板25の中央部25cは、曲がって形成されていて、具体的には図6に示すように前側に凸をなして曲げられている。この曲げによって中央部25cは、前側への突出高さが小さいV形断面をなしているが、その断面はV形以外にもU形若しくは円弧状等であっても差し支えない。
【0053】
このように曲がった中央部25cを有した反射板25の構成は、その中央部25cに前側から入射する光が、入射光路を通って誘虫光源31に戻るように反射することを防止し、それにより、誘虫光源31から放射される光の利用効率を高める上で好ましい。しかし、この中央部25cは曲がっていなくてもよい。又、曲がった中央部25cとする場合、前側に凸をなすのではなく、この逆に後側に凸をなして曲げてもよい。
【0054】
図7に示すように反射板25は、基材26と、この基材26の表面に積層された反射層からなる反射面27と、この反射面27に積層された保護層28とを有している。基材26は金属からなり、反射面27は蒸着金属等により設けられている。保護層28は、透光性でかつ反射面27よりも滑性が高い材料、例えば光触媒作用を発揮する透明な酸化チタンからなる透光性のコーティング層で形成されている。
【0055】
図2に示すように反射板25と保護部材21との間に位置して誘虫光源31が本体2に配設されている。そのため、誘虫光源31は反射板25の前に配設されている。この誘虫光源31は、図示しない安定器が内蔵された電球型の蛍光ランプであって、そのバルブ31aから352nmの波長を含んだ紫外線(誘虫光)を放射するものである。なお、安定器は、鉄心とコイルを組合せてなるものではなく、回路基板上に複数の電子部品を組合せてなるもので、バルブ31aとこれより上側に位置された口金部31bとの間の外郭部31cに内蔵されている。
【0056】
この誘虫光源31を支持するためのソケット32がブラケット33に固定されている。図1、図3、及び図5に示すようにブラケット33は、上フレーム4の幅方向中央に位置してこの上フレーム4の上面に固定されている。そして、図2に示すようにソケット32は上フレーム4を貫通して下部室2bに突出されている。したがって、誘虫光源31はその口金部31bをソケット32に上向きにねじ込むことで、口金部31bに対してバルブ31aを下に配した立ち姿勢で、ソケット32を介して上フレーム4に吊持された状態に下部室2bに配設されている。
【0057】
本実施形態の場合、例えば保護部材21を外した状態で本体2の奥に作業者の手を深く差し込まないで誘虫光源31を着脱できるように、誘虫光源31、ソケット32、及びブラケット33は、保護部材21に寄せて配設されている。又、誘虫光源31は虫受け皿11を外した状態で本体2の下方から交換できる。
【0058】
また、図1〜図4中符号34は円筒状のカバーを示している。カバー34はソケット32と誘虫光源31の外郭部31cにわたって被されている。このカバー34により誘虫光源31の取付け部に対する防水と虫の死骸の侵入を防止できる。
【0059】
図2に示すように本体2には、誘虫光源31と反射板25との間、言い換えれば、反射板25の前でかつ誘虫光源31の後に位置して電撃格子35が配設されている。電撃格子35は、その前に配置されている誘虫光源31に対して絶縁上十分離れているとともに、後に配置されている反射板25に対しても絶縁上十分離れている。
【0060】
電撃格子35は、図5に示すように前後一対設けられていて、本体2の幅方向に真っ直ぐ延びて形成されている。これらの電撃格子35の両端は夫々図3及び図5に示すように左右一対の碍子36に支持されている。碍子36は上フレーム4にその左右両端部を貫通して装着されている。したがって、電撃格子35は碍子36を介して上フレーム4に両端支持されることにより本体2の下部室2bに吊持状態に配設されている。
【0061】
本体2の下部室2bとは隔離された上部室2aに高圧印加装置例えば高圧トランス41が配設されている。高圧トランス41は上フレーム4の左右方向中央部の上面に固定されている。この位置に高圧トランス41を配置することは、電撃殺虫される虫の死骸が付着しないとともに、電撃殺虫器1をチェーン等で吊持した場合に重量バランスがよく電撃殺虫器1が左右に傾かないようにできるので好ましい。
【0062】
この高圧トランス41には図1〜図4に示した一次側配線42が供給され、高圧トランス41から導出された二次側配線43は電撃格子35に接続され、それにより、高圧トランス41で作られる高電圧が電撃格子35に印加されるようになっている。一次側配線42は上部カバー8を貫通しているとともに、この上部カバー8に防水コードストッパ44により固定されている。
【0063】
図1及び図3中符号45は電源スイッチを示しており、この電源スイッチ45のスイッチ摘み45aは上部カバー8の前側に配設されている。そのため、上部カバー8の外部から電源スイッチ45がオン・オフ操作され、そのオン操作により電撃殺虫器1に電源が供給される。
【0064】
図1〜図5中符号47は吊り具受けを示している。吊り具受け47は上フレーム4の左右両端部上面に夫々固定されている。これら吊り具受け47の上端に例えば金属製チェーン等の吊り具が接続され、この吊り具を用いて電撃殺虫器1がその使用箇所に吊持された状態に設置されるようになっている。
【0065】
図8(A)(B)に電撃殺虫器1の設置例を示す。これらの図中符号51は建物例えばコンビニエンスストアを示している。コンビニエンスストア51は、その店内への人の出入りに伴い開閉されるドア52を有しているとともに、このドア52より高い位置にひさし状の軒53を有している。軒53はコンビニエンスストア51の横方向に延びていて、ドア52の真上からずれて電撃殺虫器1が吊り具54を用いて設置されている。このように軒下に設置された電撃殺虫器1の開放された前面は、ドア52側に位置されていて、この開放された前面を通った誘虫光がドア側に向けて投射されるようになっている。
【0066】
図2に示すように電撃殺虫器1はひさし状の遮光凸部49を備えている。なお、図2以外の各図では、説明の都合上、遮光凸部49の図示が省略されている。この遮光凸部49は、本体2の開放された前面の上側に取付けられていて、この開放された前面を通った光の一部が軒53に入射することを妨げるために、本体2の開放された前面の前方に突出されている。
【0067】
誘虫光源31を点灯させて電撃殺虫器1が使用されると、誘虫光源31はその周囲及び下方に誘虫光を放射し、この誘虫光源31から前側に直接向かった誘虫光(図6中矢印Cで代表して示す。)は、本体2の開放された前面に配置された保護部材21を通って本体2外に投光される。この一方で、誘虫光源31から後側に向かった誘虫光(図6中矢印Dで示す)は、反射板25に入射するから、この反射板25で前側に反射されて保護部材21を通って本体2外に投光される。
【0068】
このように反射板25により誘虫光源31の後側に向かった誘虫光が無駄になることが抑制されて、その光を本体の前方へ投光できるので、誘虫効果が高められる。それだけではなく、誘虫光源31がその後側の反射板25の両端部側の部位25b等の反射面27に映り込むので、反射板25が擬似的な二次光原となる。これにより、コンビニエンスストア51のドア52付近にいる虫から見た光源の大きさが見掛け上大きくなるので、誘虫効果が高められる。
【0069】
以上のような光量の増加及び光源の見かけ上の大きさが増えることにより誘虫効果を向上できるに伴い、本体2内に誘われて電撃格子35に侵入する虫を電撃で殺虫する性能を向上できる。
【0070】
こうした誘虫効果は、誘虫光源31の数が多いほど高められるが、本実施形態のように誘虫光源31が1個の場合でも、誘虫光源31に向けての誘虫効果が高められ、かつ、それに伴い、電撃格子35による電撃での殺虫性能が向上される。なお、電撃殺虫された虫の死骸の多くは周囲に飛び散って、下方の虫受け皿11で受止められる。
【0071】
しかも、本体2外の虫から見た光源の大きさを大きく確保するために数多くの誘虫光源31を要することなく、誘虫光源31の使用数を最小(本実施形態の場合には1個)にできる。それにより、コストを低減することができる。
【0072】
これとともに、電撃格子35を誘虫光源31の後のみに配設したので、電撃格子35と誘虫光源31とを配置するのに要する前後方向のスペースは、電撃格子35の前後両側に誘虫光源が配設された構成、及び誘虫光源の周りを囲んで電撃格子が環状に配設された場合に比較して、略半分で済む。したがって、電撃格子35に対して誘虫光源31等を所定の絶縁距離を隔てて配置する必要はあるものの、電撃格子35及び誘虫光源31を内蔵した本体2の前後方向の長さを短くするのに適しており、こうして電撃殺虫器1を前後方向にコンパクトに形成できるに伴い更なるコスト低減を図ることができる。
【0073】
更に、反射板25の反射面27を保護層28で覆ったので、反射面27が曇って、反射性能が低下することを抑制できる。これとともに、保護層28は高い滑性を有しているので、電撃殺虫により飛び散って反射板25に到達した虫の死骸が、反射板25の表面に付着し難く、反射板25の表面に付着した虫の死骸を除去する場合にも、除去し易い。
【0074】
又、電撃殺虫器1の本体2にはひさし状の遮光凸部49が突設されているので、この遮光凸部49によって、本体2の開放された前面を斜め上方に向けて通過する誘虫光が、遮られる。そのため、吊下げ設置面例えば軒下に吊下げ設置された電撃殺虫器1の本体2から出射された紫外線を含んだ誘虫光の一部が軒下を照射して、軒下の塗装を劣化させることを防止できる。
【0075】
なお、既述のように電撃殺虫器1は、その本体2の開放された前面を通って、この前面の大きさに基づいて限定された照射エリアに誘虫光を投光できる。即ち、図8(A)に示すように上方から見たときの照射エリアは、コンビニエンスストア51の前面に略沿うように前後方向に狭い角度範囲αであり、コンビニエンスストア51を正面に見たときの照射エリアは、図8(B)に示すように軒53の真下からドア52の下部にわたる角度範囲βで規定されるエリアである。このように照射エリアが限定されたことによって、光で誘って本体2内で電撃殺虫する虫を、ドア52の付近にいる虫に限定できる。
【0076】
言い換えれば、ドア52付近以外のエリアに誘虫光が投射されて、周囲の虫を無闇に引き寄せて殺虫することがない。これに伴い、電撃殺虫される虫の数が最小限に止められるので、電撃殺虫に伴う放電の音が発生する回数が減るとともに、電撃殺虫されて飛び散った虫の死骸による反射板25及び誘虫光源31の汚れも軽減されて、それらのメンテナンスをする上でも有利となる。
【0077】
図9及び図10(A)〜(C)は本発明の第2実施形態を示している。第2実施形態は、誘虫光源31、電撃格子35、及び高圧トランス41の配置とともに、反射板(反射部材)の構成が第1実施形態とは異なり、それ以外は図9及び図10(A)〜(C)に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。そのため、第1実施形態と同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下の説明においては必要に応じて図8(B)を参照する。
【0078】
図9に示すように保護部材21と反射板25との間において、誘虫光源31が、反射板25に寄せて本体2の下部室2b内の奥側(後部側)に配設されているとともに、電撃格子35が、誘虫光源31の前に位置してこの誘虫光源31と保護部材21との間に配設されている。こうして配置された電撃格子35の真上に対応して位置されるように高圧トランス41が前側に寄せて上部室2aに配置されている。
【0079】
電撃格子35及び誘虫光源31の後側に配置された反射板25は斜状の配光制御部29を有している。図10(A)〜(C)に示すように配光制御部29は、そこへの入射光を斜め下方に向けて反射する部位であり、例えば中央部25cの上縁から斜め前側に折り曲げられている。こうした斜状の配光制御部29を設けるために、左右の固定片25aは、反射板25の両端部側の部位25bの上縁が配光制御部29の高さに見合って上方に延長された部分から折り曲げられている。なお、第2実施形態での反射板25の中央部は曲がっておらず平坦である。以上説明した構成以外は図9及び図10(A)〜(C)に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。
【0080】
したがって、この第2実施形態においても、第1実施形態で既に説明した作用と同様な作用を得て本発明の課題を解決できる。
【0081】
しかも、電撃格子35を誘虫光源31の前に配設したので、この電撃格子35と反射板25との間の距離が第1実施形態よりも大きく隔たっている。そのため、電撃格子35で電撃殺虫された虫の死骸が反射板25に到達して付着することが抑制され、反射板25のメンテナンス上有利である、という利点がある。
【0082】
更に、誘虫光源31は第1実施形態の場合よりも反射板25に寄せて下部室2bの奥側に配設されている。そのため、誘虫光源31から斜め上向きに向かう誘虫光を本体2の上フレーム4で遮光できるに伴い、第1実施形態で採用した遮光凸部を省略できるか、若しくは遮光凸部を用ける場合でもその突出長さを短くできる利点がある。それだけではなく、誘虫光源31が反射板25に近付けられていることにより、光強度が強い状態の誘虫光を前方へ反射できるので、誘虫効果を高める上で好ましい、という利点がある。
【0083】
その上、反射板25に設けられた配光制御部29で、そこに入射した光を斜め下方に向けて反射させて本体2の開放された前面から投光できるので、本体2の開放された前面の大きさに基づく照射エリアに対する配光を、上方向には少なく、斜め下方向には多く確保できる。こうした配光制御が加味された照射角度範囲β1を図8(B)に示す。この点は、第1実施形態で採用した遮光凸部を省略できるか、若しくは遮光凸部を用いる場合でもその突出長さを短くするのに貢献できる。
【0084】
それだけではなく、図8(B)に示すように特定の照射エリア、具体的にはドア52付近に的を絞ってより多く誘虫光を照射できる。このため、特定の照射エリア以外にいる虫を誘い込んで殺虫しないようにしつつ、特定の照射エリアにいる虫を本体2内に誘う効果を向上させることができる、という利点がある。
【0085】
図11は本発明の第3実施形態を示している。第3実施形態は、電撃格子35の構成が第2実施形態とは異なり、それ以外は図11に示されない構成を含めて第2実施形態と同じである。そのため、第2実施形態と同じ構成については第2実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
【0086】
保護部材21とその後方に配置された誘虫光源31との間に配設された電撃格子35は、図11に示すように平面視略半円弧状に曲がっていて、誘虫光源31をその周方向に半周程度囲むように配設されている。以上説明した以外の構成は図11に示されない構成を含めて第2実施形態と同じである。
【0087】
したがって、この第3実施形態においても、第2実施形態で既に説明した作用と同様な作用を得て本発明の課題を解決できる。
【0088】
しかも、前記構成の電撃格子35によれば、その各部と誘虫光源31との離間距離が略等しい。このため、照射エリアに投光された光によって本体2内に誘き寄せられて誘虫光源31の周りを飛び交う虫が、電撃格子35の電撃によって殺虫される可能性が高められる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電撃殺虫器を示す正面図。
【図2】図1の電撃殺虫器を示す断面図。
【図3】図1の電撃殺虫器を分解して示す正面図。
【図4】図1の電撃殺虫器を分解して示す断面図。
【図5】上部カバーが外された図1の電撃殺虫器を分解して示す平面図。
【図6】図1の電撃殺虫器の光源と反射板との関係を示す略平面図。
【図7】図1の電撃殺虫器の反射板の一部を拡大して示す断面図。
【図8】(A)及び(B)は図1の電撃殺虫器とこれが設置された建物との位置関係を示す略平面図及び略正面図。
【図9】本発明の第2実施形態に係る電撃殺虫器を示す断面図。
【図10】(A)は図9の電撃殺虫器の反射板を示す正面図。(B)は同反射板を示す平面図。(C)は図10(B)中F10−F10に沿って同反射板を示す断面図。
【図11】本発明の第3実施形態に係る電撃殺虫器を示す略横断平面図。
【符号の説明】
【0090】
1…電撃殺虫器、2…本体、3…本体の側フレーム、4…本体の上フレーム、6…本体の背板、11…虫受け皿、21…保護部材、25…反射板(反射部材)、25b…反射板の両端部側の部位、25c…反射板の中央部、26…反射板の基材、27…反射板の反射面、28…反射板の保護層、29…反射板の配光制御部、31…誘虫光源、35…電撃格子、41…高圧トランス(電圧印加装置)、49…遮光凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面、両側面、及び後面が閉じられるとともに前面が開放された本体と;
この本体の開放された前面を覆うように前記本体に配設された格子状の保護部材と;
前記本体内に設けられ入射光を前側に反射する反射部材と;
点灯時に誘虫光を発し、この誘虫光で前記反射部材及び前記本体の開放された前面を照らすように前記反射部材の前側でかつ前記本体内に配設された誘虫光源と;
前記本体内でかつ前記誘虫光源の前後の内の一方に配設された電撃格子と;
前記本体に取付けられ前記電撃格子に高電圧を印加する電圧印加装置と;
前記反射部材、誘虫光源、及び電撃格子の下方に位置して前記本体に配設された虫受け皿と;
を具備したことを特徴とする電撃殺虫器。
【請求項2】
前記反射部材が前記誘虫光源及び電撃格子の後に配設されているとともに、この反射部材が入射光を斜め下方に向けて反射して前記本体の開放された前面を通過させる配光制御部を有していることを特徴とする請求項1に記載の電撃殺虫器。
【請求項3】
前記反射部材がその反射面に積層された透光性でかつ前記反射面よりも滑性が高い材料からなる保護層を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電撃殺虫器。
【請求項4】
前記電撃格子が平面視略半円弧状に曲がっていて前記誘虫光源をその周方向に囲むように配設されていることを特徴とする請求項1から3の内のいずれか一項に記載の電撃殺虫器。
【請求項5】
ひさし状の遮光凸部を備え、この遮光凸部が前記本体の開放された前面の上側に設けられて前記前面の前方に突出されていることを特徴とする請求項1から4の内のいずれか一項に記載の電撃殺虫器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−130969(P2010−130969A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311440(P2008−311440)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】