説明

電気コネクタ、相手電気コネクタ、電気プラグイン接続構造および電気ケーブル組立体

電気プラグ・ソケットコネクタ、相手電気コネクタ、電気プラグイン接続構造および電気ケーブル組立体。本発明は、電気プラグ・ソケットコネクタ(1)、特に電気ピンソケット(1)であって、
プラグ・ソケットコネクタボディ(10)と、前記プラグ・ソケットコネクタボディ(10)上に備えられる電磁シールド(20)を備え、
前記プラグ・ソケットコネクタボディおよび前記電磁シールドは、前記電磁シールドは、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上において所定方向に向けられることによって、互いに対応するコード化手段(100,200:110,210)を有する電気プラグ・ソケットコネクタ(1)、特に電気ピンソケット(1)に関する。さらに本発明は、相手電気コネクタすなわち相手電気プラグ・ソケットコネクタ、特に電気メスコネクタであって、
プラグ・ソケットコネクタボディと、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に備えられる電磁シールドを備え、
前記電磁シールドは、前記相手電気コネクタに対応する電気プラグ・ソケットコネクタ(1)のシールドに電気的に接触するための複数の電気コンタクトアームすなわち電気コンタクトアーム配置を備え、
2つまたは4つの電気コンタクトアームまたは電気コンタクトアーム配置とは異なり、前記電磁シールドの所定の外周における他の電気コンタクトアームまたは電気コンタクトアーム配置は、各場合において直接的に近接している電気コンタクトアームまたは電気コンタクトアーム配置からほぼ同じ外周距離にある相手電気コネクタまたは相手電気プラグ・ソケットコネクタ、特に電気メスコネクタに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気プラグ・ソケットコネクタ(特にピンソケット)および相手電気コネクタ(すなわち相手電気プラグ・ソケットコネクタ、特にメスコネクタ)であって、プラグ・ソケットコネクタボディと、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に備えられる電磁シールドを備えるコネクタに関する。さらに、本発明は、本発明のプラグ・ソケットコネクタおよび対応する相手プラグ・ソケットコネクタを備える電気プラグイン接続構造(特に自動車分野)に関する。さらに、本発明は、本発明のプラグ・ソケットコネクタを備えて構成される電気ケーブル組立体(特に自動車分野用)に関する。
【背景技術】
【0002】
電気工学の分野において、多数の電気ピンコネクタやメスコネクタ−以下(電気)プラグ・ソケットコネクタと称する−は、電力伝送(すなわち、高電流および/または高電圧、および/または電圧、電流、周波数およびデータ速度の最大限の可能な範囲の電気信号)に有用なものとして知られている。特に自動車分野において、電気プラグ・ソケットコネクタは、完全に満足する汚れ、湿気および/または化学的に苛酷な環境下で電力および電気信号の永続的伝送を確実にしなければならない。プラグ・ソケットコネクタ用のアプリケーションの幅は大きいので、多数の特別なプラグ・ソケットコネクタが知られている。
【0003】
電気プラグ・ソケットコネクタのアプリケーションにおける比較的新しい一分野は、(部分的な)電力モータを使用する乗り物における比較的大きな電気駆動エネルギー量および/または電気制動エネルギー量の伝送である。電気モータを使用する乗り物の電気駆動エネルギーおよび/または電気制動エネルギーは、バッテリなどの蓄電器や燃料電池等のエネルギー源と第二象限コンバータや第四象限コンバータなどのコンバータとの間を伝送されなければならない。電源とコンバータとの間においては、電力は、大抵直流電流の形態で伝送される。コンバータと駆動モータなどのモータとの間においては、電力は、大抵の場合は交流電流(例えば三相交流電流)によって伝送される。
【0004】
さらに、高電圧および/または高電流は、例えば、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)や横滑り防止装置(ESP)による制動介入制御上において、または、電気機械的ブレーキに電力供給する上などで、自動車分野においては生じる。非常に一般的なことであるが、高電圧および/または高電流は、電力使用の電子機器において生じる。高電圧および/または高電流が蓄電器または電源から電力使用の電子機器まで適切なプラグ・ソケットコネクタおよびケーブルによって再び戻ることも可能として伝送されなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スプリアス電磁信号は、特に交流電流および直流高電圧の上下によって生じる。エンジン・コントロール・ユニット(ECU)等の電力モータを使用する乗り物内の制御デバイス内や、電気制御手段または電子制御手段において、スプリアス電磁信号が繊細な電子機器に干渉する可能性がある。このため、制御手段または制御デバイスには、対応する電磁シールドが備えられる。モータを使用する乗り物が一定割合で増加しているので、スプリアス電磁信号が益々生じてしまうことになり、制御手段または制御デバイスにおけるシールドの需要が益々高くなる。それゆえに、制御手段または制御デバイスだけでなく、これに関するケーブルやプラグ・ソケットコネクタもシールドされることになる。
【0006】
すなわち、関連するプラグ・ソケットコネクタは、相手コネクタによって電気的に接触可能である電磁シールドを備える。プラグ・ソケットコネクタの電磁シールドの接触は、大抵、相手コネクタの電磁シールドの弾性電気コンタクトアームによってなされる。シールドの厚みが二倍になり、相手コネクタとの接触に問題を引き起こすので、そのような接触において問題となるのは、プラグ・ソケットコネクタの電磁シールド内の折り畳み部である。このことは、構成されたプラグイン接続構造の耐久性または相手コネクタの耐久性において、特に影響を与える。さらに、シールド、シールドの適切なプラグ・ソケットコネクタボディへシールドを締結させるコンタクトタブが問題を引き起こす。
【0007】
改善された電気プラグ・ソケットコネクタ、改善された対応する相手電気プラグ・ソケットコネクタ、改善されたプラグイン接続構造および改善された構成されたケーブルを利用可能にすることが本発明の目的である。この場合において、プラグ・ソケットコネクタは、具備するプラグイン接続構造が好適な耐久性を備えるように構成されるべきである。特に、プラグイン接続構造がプラグ・ソケットコネクタを正確に備える際には、対応する相手電気プラグ・ソケットコネクタは損傷の危険性がないようにするべきである。さらに、プラグ・ソケットコネクタにおける電磁シールドの頑丈で半永久的なシーティングが形成されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、請求項1記載の電気プラグ・ソケットコネクタ、特にピンソケット、請求項10記載の相手電気コネクタすなわち相手プラグ・ソケットコネクタ、特に雌コネクタ、請求項11記載の電気プラグイン接続構造(特に自動車分野用)、請求項12記載の構成された電気ケーブル(特に自動車分野用)によって達成される。本発明による効果は、これら従属項によって明らかになる。
【0009】
本発明の電気プラグ・ソケットコネクタは、プラグ・ソケットコネクタボディと、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に配置された電磁シールドを備える。前記プラグ・ソケットコネクタボディおよび前記電磁シールドは、前記電磁シールドは、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上において所定方向に向けられることによって、互いに対応するコード化手段を有する。好適には、この場合において、前記互いに対応するコード化手段の少なくとも一部は、前記プラグ・ソケットコネクタボディに前記電磁シールドを締結することに効果があることである。さらに、前記互いに対応するコード化手段は、前記電磁シールドを実装する上で前記電磁シールド内に折り畳み部が、前記プラグ・ソケットコネクタボディに対して所定方向を向くように、配置されると好適である。この場合においては、前記プラグ・ソケットコネクタボディに対して互いに点対称または鏡面対称である前記電磁シールドを特定の単一の方向付けのみまたは複数の方向付けとすることが可能である。
【0010】
本発明によれば、前記プラグ・ソケットコネクタにおける前記電磁シールドの生じる可能性のある折り畳み部は、前記プラグ・ソケットコネクタボディに対して規定された位置となる。前記プラグ・ソケットコネクタが対応するプラグ・ソケットコネクタ(すなわち相手プラグ・ソケットコネクタ)と共に所定方向に組み立てられる場合は、前記プラグ・ソケットコネクタの前記電磁シールドは、前記対応するプラグ・ソケットコネクタに対する所定位置や所定の方向付けを採用される。それゆえ、本発明において、前記対応するプラグ・ソケットコネクタおよびその前記電磁シールドを前記プラグ・ソケットコネクタボディに対して合わせること、そしてその逆に合わせることが可能となる。前記対応するプラグ・ソケットコネクタ上/内における前記対応するプラグ・ソケットコネクタおよび前記電磁シールドに対しての前記プラグ・ソケットコネクタに要求される正しい方向付けは、例えばそれぞれ対応するコード化付けによってなされる。
【0011】
このことは、特に前記プラグ・ソケットコネクタの折り畳み部において特に重要となる。前記折り畳み部が前記電磁シールド内の壁を二倍にし、利用可能搭載スペースが小さいので、前記対応するプラグ・ソケットコネクタの前記電磁シールドと電気接触することに効果があるからである。この場合において、2つのプラグ・ソケットコネクタが正しく組み立てられると、前記対応するプラグ・ソケットコネクタの前記電磁シールドが上述の位置に配置され、後述のように形成されるので、前記プラグ・ソケットコネクタの前記電磁シールドの前記折り畳み部が意図的に電気的に接触しないようにするのが好ましい。すなわち、前記対応するプラグ・ソケットコネクタの前記電磁シールドは、関連位置に弾性コンタクトアームや弾性コンタクトアーム配置などの対応するデバイスや手段を備えていない。
【0012】
本発明の前記プラグ・ソケットコネクタに具備されるプラグイン接続構造は、前記対応するプラグ・ソケットコネクタの前記電磁シールドにおける電気コンタクトアームやコンタクトアーム配置が前記プラグ・ソケットコネクタ内の折り畳み部と機械的に接触しないので、好適な耐久性を備える。すなわち、プラグ・ソケットコネクタおよび対応するプラグ・ソケットコネクタからなるプラグイン接続構造の具備または使用後、対応するプラグ・ソケットコネクタのシールドコンタクト、特に弾性コンタクトアームやコンタクトアーム配置が損傷する危険がないことになる。
【0013】
実施形態の第一例において、互いに対応するコード化手段は、コード化リブやコード化突起、および、コード化スロットやコード化溝である。この場合において、コード化リブやコード化突起は、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に好適に備えられ、対応する前記コード化スロットや前記コード化溝は、好適には前記電磁シールド内に備えられる。この場合において、特に互いに対応する複数のコード手段が備えられる。1つまたは2つの場所から離れて、複数のコード手段が前記プラグ・ソケットコネクタボディのリセプタクルの外周上に規則正しく配置されると前記電磁シールドおよび前記電磁シールドの外周にとって好適である。この場合において、前記電磁シールドの前記コード化手段が、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上の/への前記電磁シールドのために締結具として作用するようにすると好適である。すなわち、前記電磁シールドの前記コード化手段は、締結用スロットとしても有用な前記コード化スロットまたは締結用溝としても有用な溝を備え、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上の/への前記電磁シールドの固定手段を形成する。
【0014】
さらに、実施形態の第二例において、互いに対応するコード化手段は、凹部または切り取り部、および、材料部分または壁であってもよい。この場合において、凹部または切り取り部は、前記プラグ・ソケットコネクタボディと好適に連結され、前記プラグ・ソケットコネクタボディに対応する材料部分または対応する壁は、前記電磁シールドと連結されると好適である。そのような互いに対応するコード化手段は、上述の例に従って、上述の互いに対応するコード化手段が備えられない片方または両方の場所を採用することで、特定のケースにおいて1つだけ、または特定のケースにおいて2つだけ、備えられる。そのようなコード化手段は、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上の/への前記電磁シールドの任意の明確な締結作業には貢献しないが、これらをそのように構成するように提供することも可能である。
【0015】
すなわち、互いに対応する全てのコード化手段が前記リセプタクルや前記電磁シールド上に規則正しく分布するように提供されると好適である。互いに対応するコード化手段の一部または全部を不規則にまたは部分的に規則正しく分散することも当然可能である。7個が前者の実施形態の例に従って構成され、1個が後者の実施形態の例によって構成されるようにして、互いに対応する全部で8個のコード化手段が備えられると好適である。すなわち、そのように形成される条件において、7個の締結領域が前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に電磁シールドを保持する。このことにより、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上の前記電磁シールドの頑丈で半永久的なシーティングとなる。この各場合において、互いに対応するコード化手段は、個別のコード化性を生み、それゆえに、前記プラグ・ソケットコネクタボディの極の外周に対応するように備えられる。互いに対応する全てのコード化手段が異なる数(特に偶数)用いられてもよい。これらコード化手段は、対称的または少なくとも部分的に非対称的、および/または、均一に間隙で隔てられてまたは少なくとも部分的に不均一に間隙で隔てられていてもよい。
【0016】
プラグ・ソケットコネクタボディは、前記電磁シールドの実装領域がその上に/内に締結されることが可能とされる実装領域を有すると好適である。この場合において、互いに対応するコード化手段が、前記プラグ・ソケットコネクタボディの前記実装領域および前記電磁シールドの前記実装領域内に形成されるか備えられると好適である。特に、前記電磁シールドは、前記プラグ・ソケットコネクタボディのリセプタクルの上/内に締結可能となる。互いに対応する実施形態の好適な第一例の前記コード化手段において、リセプタクルには、例えば内部歯などによって、前記電磁シールドのコード化スロットの縁部が作用する少なくとも1個のコード化リブが備えられる。これによって、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上/内に前記電磁シールドが締結され、前記コード化スロットは締結スロットとして機能し、内部歯によって締結リブとして形成される前記コード化リブ上に強固に着座する。
【0017】
互いに対応する前記コード化手段の実施形態の第一例の実施形態において、前記電磁シールドの前記コード化スロットは、互いに対して反対側に位置する前記コード化スロットの2つの縁部上に内部歯を好適には備える。歯は、互いに反対側に位置する前記コード化リブの2つの側面に作用する。例えば前記電磁シールドのコンタクトタブ上などの外部歯とは対照的に、特にそのような内部歯は、前記プラグ・ソケットコネクタ上の前記電磁シールドの頑強で半永久的な締結を保証する。内部歯の代わりに、それぞれにおいて、個別の歯のみが存在してもよい。あるいは、内部歯は、前記リセプタクルや対応するコード化リブのラッチ手段と係合するラッチ手段によって置き換えられてもよい。それゆえ、例えば、コード化スロット毎の少なくとも1つのラッチフックが、前記リセプタクルのラッチ凹部と係合可能であり、適切である。このことは、運動学的に言えば、当然逆に実施されてもよい。
【0018】
互いに対応するコード化手段の実施形態の好適な第二例として、前記プラグ・ソケットコネクタボディの前記リセプタクルは、前記電磁シールドの壁の端面が着座される停止部を備える。前記壁の端面の関連部は、前記電磁シールドの前記折り畳み部の端面であると好適である。これによって、前記プラグ・ソケットコネクタの長手方向において、前記プラグ・ソケットコネクタ上/内の前記電磁シールドの実装位置、前記プラグ・ソケットコネクタボディへ/上の前記電磁シールドの実装時の壁への損傷を避ける折り畳み部の二重壁が規定される。
【0019】
例えばケーブルやハウジングのシールドなどの連続シールドの電気的接触のために、前記プラグ・ソケットコネクタボディの前記電磁シールドは、シールド部から離れた少なくとも1つのコンタクトタブ、コンタクトばね、コンタクトブレードを備えてもよい。この場合において、前記コンタクトタブは、関連するコード化手段に近接して設けられると好適である。特に、関連する前記コンタクトタブは、前記電磁シールドの2つのコード化手段の間に備えられ、前記電磁シールドおよび前記コード化手段から長手方向に離れるように延伸する。この場合において、前記電磁シールドの前記コンタクトタブおよび前記コード化手段が、前記電磁シールドの外周において、互い違いにするとさらに好適である。対応する前記プラグ・ソケットコネクタボディに対する前記プラグ・ソケットコネクタのコード化のために、後者は、別のコード化手段が前記プラグ・ソケットコネクタ上に形成されるか実装可能であるカラー上/内に備えられると好適である。
【0020】
本発明の前記電気プラグ・ソケットコネクタに好適に対応するプラグ・ソケットコネクタは、”相手コネクタ”とも称され、同様にプラグ・ソケットコネクタボディと、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に備えられる電磁シールドを備える。前記相手コネクタの前記電磁シールドは、前記相手コネクタに対応する前記プラグ・ソケットコネクタのシールドに電気的に接触するための弾性コンタクトアームまたはコンタクトアーム配置を備えると好適である。前記電磁シールドの2つまたは4つの電気コンタクトアームまたはコンタクトアーム配置とは別に、前記電磁シールドの所定の外周上の他の(好適には他の全ての)電気コンタクトアームまたはコンタクトアーム配置が、それぞれ直接的に近接する電気コンタクトアームまたはコンタクトアーム配置から実質的に同じ距離である。
【0021】
本願では、コンタクトアーム配置は、好適には複数の弾性コンタクトアームの群である意味であることが理解される。好適には、対応する複数の弾性コンタクトアーム(すなわち、コンタクトアーム配置の弾性コンタクトアーム)は、片側または両側の長手方向に、前記電磁シールドと一体的に接続されると好適である。関連するコンタクトアームの片側装着の場合における前記コンタクトアームの長手端部および関連するコンタクトアームの両側装着の場合における前記コンタクトアームの中央部は、前記電磁シールドの内側へまたは前記電磁シールドから外側へ突出する。両側面における前記コンタクトアームまたはコンタクトアーム配置の装着の場合において、これら長手端部および中央部は、接触ブレードまたは接触ブレード配置として形成される。用語”コンタクトアーム”は、用語”接触ブレード”および用語”接触スプリング”を含むものと意図される。前記電磁シールドにおける前記コンタクトアームまたは前記コンタクトアーム配置も、前記電磁シールドから分離して形成されてもよい。
【0022】
本発明のプラグ・ソケットコネクタおよび相手プラグ・ソケットコネクタからなる本発明の電気プラグイン接続構造は、本発明のプラグ・ソケットコネクタと同様に、2つのプラグ・ソケットコネクタが、1つまたは2つの相互交換可能な対応位置において互いに挿入可能であるように、形成されると好適である。2つのプラグ・ソケットコネクタは、これに対応してコード化付与される。これにより、例えば相手コネクタなどの一方のプラグ・ソケットコネクタの前記電磁シールドの電気コンタクトアームまたはコンタクトアーム配置は、前記相手プラグ・ソケットコネクタの前記電磁シールド内の折り畳み部と接触しないので、上述の利点を得、上述の不利点を避けることになる。このため、前記相手プラグ・ソケットコネクタは、対応する点でのコンタクトアームまたはコンタクトアーム配置がない。
【0023】
極の逆転に対して保護され、互いの中へ2つの電気プラグ・ソケットコネクタの挿入にも有用なこのコード化は、多方向を実現可能である。それゆえに、例えば突起や凹部などによって、例えば、対応するプラグ・ソケットコネクタのカラーを構成することが可能となる。コード化付与のための複数の突起または凹部を当然用いることができる。このとき、他方のプラグ・ソケットコネクタは、前記一方のプラグ・ソケットコネクタと対応するように形成され、それゆえに、対応する点において突起の代わりに凹部を備える(凹部の代わりに突起を備える)。この場合において、このコード化付与は、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に備えられてもよく、あるいは、第二プラグ・ソケットコネクタ上のカラー上に備えられてもよい。前記2つのプラグ・ソケットコネクタが互いに挿入可能な複数の相互相対位置が同様に実現され、コード化手段が削除可能であるか、前記コード化手段が前記2つのプラグ・ソケットコネクタ間に対応するように形成される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、本発明の実装済みおよび非実装の電磁シールドを備えた本発明の2極電気プラグ・ソケットコネクタを側面から見た斜視図である。
【図2】図2は、電磁シールドは備えないが個別に実装された電気コンタクト手段を備えた図1記載のプラグ・ソケットコネクタの本発明のプラグ・ソケットコネクタボディを上面から見た斜視図である。
【図3】図3は、プラグ・ソケットコネクタのコンタクト手段のために個別のリセプタクル内に2つの実装用クランプを備えた、図2のプラグ・ソケットコネクタボディを下から見た斜視図である。
【図4】図4は、プラグ・ソケットコネクタ用の2本の電気コンタクト手段を横から見た斜視図であって、1つ目は指保護部を備えない実装クランプであり、2つ目は頂部に指保護部を備える実装クランプである図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、添付の図面を参照して実施形態の例を用いて、以下より詳述される。
【0026】
本発明は、ピンコネクタとして形成される2極の電気プラグ・ソケットコネクタを参照して以下詳細に説明される。しかしながら、本発明は、そのような実施形態に限られる意図はないが、全プラグ・ソケットコネクタに適用可能である。それゆえに、例えば、三極ピンコネクタとしてプラグ・ソケットコネクタを形成することが可能となる。さらに、本発明は、電気メスコネクタに適用することも当然可能である。パワーエレクトロニクスの分野において、本発明のプラグ・ソケットコネクタを用いることが好適であるが、パワーエレクトロニクスの分野において、特に、ハイブリッド自動車や燃料電池自動車の分野において、自動車分野の外側に信号伝送またはデータ伝送用のピンコネクタおよび/またはメスコネクタに本発明を適用することも当然同様に可能となる。
【0027】
図1は、プラグ・ソケットコネクタボディ10、スクリーニング20として称することも可能な電磁シールド20、特にピンコンタクト30として形成される電気コンタクト手段30を含むピンソケット1として形成された電気プラグ・ソケットコネクタ1を示す。図示されたプラグ・ソケットコネクタ1は、二極コネクタであり、従って、2つのコンタクト手段30および2つのシールド20を備える。一方のシールド20は、プラグ・ソケットコネクタボディ10上/内の実装位置に示され、もう一方のシールド20は、実装直前で示される。プラグ・ソケットコネクタ1は、シールド20実装用の実装領域11およびコンタクト手段30の実装用の実装領域12を備える。
【0028】
この場合におけるシールド20用のプラグ・ソケットコネクタボディ10の実装領域11は、プラグ・ソケットコネクタボディ10のベースプレート130を通じて、プラグ・ソケットコネクタボディ10のコンタクト側面2即ち前側面2からプラグ・ソケットコネクタ10の後側面3まで延伸する。実装領域11に対応して、シールド20は、シールド部22から始まる、好適には一体的な実装領域21を備える。シールド20は、実装部によって、実装領域11上/内に実装可能である。そのために、シールド20が実装部21の一部(この点について以下参照)である締結部23を好適には備える。締結部23から長手方向Lに即ち長手軸Lに沿って離れるように延伸するコンタクト部24は連続シールドに接触するのに有用であり、コンタクト部24は同様に実装部21の一部である。シールド20の実装状態において、コンタクト部24は、ベースプレート130から始まり、プラグ・ソケットコネクタ1の後側面3までほぼ伸びている。
【0029】
コンタクト手段30用の実装領域12は、ベースプレート130の高さから始まり、プラグ・ソケットコネクタボディ10の後側面3までほぼ伸びている(この点については図2、図3も参照)。プラグ・ソケットコネクタボディ10の実装領域12に締結するために、コンタクト手段30は、コンタクト部31から始まり、相手コネクタ(図示せず)の電気コンタクト手段との電気接触のために有用であり、コンタクト手段30がプラグ・ソケットコネクタボディ10内に固定可能な締結部32を好適には一体的に備える。さらに、プラグ・ソケットコネクタボディ10のベースプレート130は、カラー(図示せず)を載せるまたは実装のための肩部132を備える。肩部は、機械的組立のためおよび相手プラグとのコード化用の選択に有用である。このために、カラーは、プラグ・ソケットコネクタボディ10上の外部に備えられ、一体形成されてもよい。
【0030】
電磁シールド20は、それぞれプラグ・ソケットコネクタボディ10の実装領域11のリセプタクル120(シールドリセプタクル120としても称される)
内に受容され、実装されることが可能である(この点については図2も参照)。シールド20用のリセプタクル120は、ベースプレート130を貫通する複数の凹部122を含み、ベースプレート130内の円形状部に配置され、互いに所定の距離で備えられる。好適には、ベースプレート130の堅牢部が貫通凹部122の間にあり、プラグ・ソケットコネクタ1の前側面において、ベースプレート130から始まり、長手方向Lへ上へと伸びる貫通凹部122と内部で隣接する中空環状壁124を備えることである。
【0031】
外側にコード化手段100(以下参照)が備えられまたは形成された中空環状壁124および貫通凹部122がリセプタクル120を適切に形成する。この場合において、シールド20の締結部23の内側面は、中空環状壁124の外側に置くことが可能である。この場合において、締結部23から離れるように長手方向Lに延伸するコンタクトタブ220は、シールド20のコンタクト部24をほぼ形成し、貫通凹部122内に受容可能である。シールド20が実装された状態において、コンタクトタブ220がプラグ・ソケットコネクタ1の後側面3上(図1参照。シールド20の右側)に突出する。コンタクトタブ220は、ケーブルまたはハウジング(図示せず)の連続シールドに電気的に接触可能である。シールド20のコード化手段200は、プラグ・ソケットコネクタボディ10のコード化手段100上に最終的に着座し、プラグ・ソケットコネクタボディ10上にシールド20をキーイングすることで締結する。
【0032】
電気コンタクト手段30は、プラグ・ソケットコネクタボディ10の実装領域12のリセプタクル140(コンタクト手段リセプタクル140としても称される:この点については図3および図4も参照)内に受容され、実装可能である。リセプタクル140は、後側面上3に、ベースプレート130から始まり、プラグ・ソケットコネクタ1の長手方向にコンタクト手段30が実装可能な中空環状壁144を備える。この場合において、後側面3上で視認可能な貫通凹部122が中空環状壁144の外側に少なくとも部分的に現れると好適である。全体において、前側面2の中空環状壁124および後側面3の中空環状壁144が互いに同軸上に配置され、中空環状壁144の外径が中空環状壁124の外径にほぼ対応すると好適である。
【0033】
コンタクト手段30用のリセプタクル140は、ほぼベースプレート130の高さにおいて、コンタクト手段30の回転防止手段の外郭342に対応するように形成される凹部142を内部に備える。外郭342は、縁のある輪郭構造、特に正方形プラグまたは六角形であると好適である。コンタクト手段30の締結部32は、リセプタクル140内に固定可能である。貫通凹部134を貫通するコンタクト手段30の電気コンタクト部31は、リセプタクル140に対して中央にあり、前側面2上のベースプレート130内に、それゆえに、実装されたシールド20内に配置される。シールド20内の長手方向の自由端部において、コンタクト手段30は、好適にはプラスチック材料から形成される指保護部310(図4参照)を備える。指保護部310を実装するために、コンタクト手段30は、頭部300と凹部302を備える。指保護部310の内部フックは、凹部302内に係合し、コンタクト手段30上に指保護部310を実装する。
【0034】
リセプタクル140内にコンタクト手段30を実装するために、コンタクト手段30は、締結部32における環状凹部330を好適には備える。それぞれ1つのリング部326を備える2本の実装用クランプ320は環状凹部330と係合する(この点については図4参照)。この場合において、各リング部326は、それぞれ形成されたラッチフック324によって互いに係合し、環状凹部330内のコンタクト手段30上に実装用クランプ320を保持する2つのリング部326が約180°覆う。コンタクト手段30は、リング部326から突出するラッチフック322によってリセプタクル140内に締結可能である。リセプタクル140は、ラッチフック322に対応する内部凹部148を備える。
【0035】
このために、実装用クランプ320を具備するコンタクト手段30は、正確な方向付けでリセプタクル140内へ進入する。外郭342は、回転防止を確実にするために、適切な突起または適切な凹部(図示せず)上のリセプタクル140内にラッチフック322でラッチ固定してリセプタクル140の凹部142内に配置される。端面からアクセス可能なリング部326の箇所に近接して、リセプタクル140内の1つ以上の実装突起146は、実装されたコンタクト手段30の遊びを最小限にし、実装突起146へ実装するコンタクト手段30をセンタリングすることに有用である。
【0036】
プラグ・ソケットコネクタボディ10のコード化手段100は、シールド20のキーイング手段としても称され、プラグ・ソケットコネクタ1の前側面上において、互いに隣接した貫通凹部122間におけるベースプレート130の堅牢部から長手方向Lに延伸する。コード化手段100は、断面においてT字形状であると好適であり、中空環状壁124と一体形成されると好適である。この場合において、個別のコード化手段100の(コード化)リブ102即ち(コード化)ランド102は、中空環状壁124と当接しており、材料の点において1ピースで接続されており、半径方向外側で、コード化リブ102の2つの長手側面と中空環状壁124の外壁との間に2つの切り欠き部が形成される棒状部104によって終端している。シールド20の領域は、これら切り欠き部と係合し、各領域は、シールド20のコード化手段200を形成する。
【0037】
シールド20のコード化手段200は、同様にシールド20用のキーイング手段として称され、シールド20の締結部23内に好適には形成される。関連するコード化手段200は、締結部23が長手方向Lに延伸し、プラグ・ソケットコネクタ1の前側面2における締結部23の間の配置スペースにおいて、シールド20の2つのコンタクトタブ220間に好適には配置される。また、スロット形状凹部すなわちコード化スロット200として、または溝(図示せず)として形成されたコード化手段200は、シールド20の壁240の一部などに設けられる。シールド20は、コード化スロット200によってプラグ・ソケットコネクタボディ10へほぼ締結可能である。
【0038】
コード化スロット200の各長手縁部は、シールド20用のリセプタクル120のコード化リブ100に作用可能な内部へ向けられた歯202を備え、それゆえに、プラグ・ソケットコネクタボディ10上におけるシールド20の信頼性の高い保持を確実にすると好適である。各コード化スロット200や溝の開いた片側の差し込み用傾斜部は、プラグ・ソケットコネクタボディ10上へのシールド20の実装を簡易にする。コード化用の溝は、溝が外周においてシールド20を閉じていることを除いては、コード化スロット200と同様のものと構成されると好適である。すなわち、コード化リブ100の各棒状部104がなく、溝は各コード化リブ100を囲むものとも言える。
【0039】
この場合において、プラグ・ソケットコネクタボディ10およびシールド20の各関連するコード化手段100,200は、互いにほぼ対応する。すなわち、プラスとマイナスのように形成され、キーイングおよび固定の原理によって設計される。本発明によれば、これによって生じた複数の構成が、必ずしも必要でないとされ、好適な一例が上述で説明された。それゆえに、ランドや突起は、プラグ・ソケットコネクタボディ10のコード化手段100として、シールド20のコード化手段200としての凹部または貫通凹部としてもさらに用いられてもよい。このことは、運動学的に言えば、当然逆に実施されてもよい。
【0040】
さらに、所望のコード化方法を達成するために、関連する対応するコード化手段100,200の寸法や形状を個別に多様に変えることが可能である。さらには、各場合において互いに対応するコード化手段100,200に幾分対称的な分布をもたらす異なる数や異なる距離がコード化方法のために用いられてもよい。このことは、プラグ・ソケットコネクタボディ10に対してのシールド20の明確なキーイングが可能である限りにおいて、以下(コード化手段がそのようである場合)に述べる対応するコード化手段110,210にも適用する。
【0041】
1つのコード化手段100/200、複数のコード化手段100/200による、すなわち、2つまたは偶数のコード化手段100,200によってのシールド20のキーイングや配置は、プラグ・ソケットコネクタボディ10に対してのシールド20内の折り畳み部230に所望位置を与えるために、好適には採用される。この場合において、シールド20のシールド部22は、ほぼ細長、特に長方形片242に構成されると好適である。折り畳み部230が片242に備えられ、コード化手段200または締結手段がコンタクトタブ220をその他の片242内にまたは上に備える片242と互い違いにされる。
【0042】
この場合におけるコンタクトタブ220は、片242と同じ幅であると好適である。コンタクトタブ220は、片242へ向かうにつれて傾斜していると好適である。シールド20またはシールド部22において、他の構成を当然用いてもよい。コンタクトタブ220は、この傾斜の後、長手方向Lに、コンタクトタブ220上に配置されたラッチフック224および連続シールドのために内側にスペースを作るために外側へ向けて折り曲げ部222を好適には備える。フック224は内側へ曲げられると好適であり、連続シールドと電気的に接触可能である。さらに、プラグ・ソケットコネクタボディ10は、ヒューズ(図2および3参照)のための別の電気コネクタ250を好適には備えてもよい。
【0043】
本発明によれば、相手コネクタ(図示せず)は、プラグ・ソケットコネクタボディ1の頂部に置くことが可能であり、相手コネクタが、シールドのコンタクトアームまたはコンタクトアーム配置によって、プラグ・ソケットコネクタ1のシールド20に電気的に接触すると好適である。この場合において、折り畳み部230の二重壁のために、相手コネクタのシールドが折り畳み部230に接触することは望ましくない。このため、相手コネクタは、少なくとも対応する箇所において関連するコンタクトアームまたはコンタクトアーム配置がない。相手コネクタのシールドは、本発明によるプラグ・ソケットコネクタ1のシールド20と2つの片242毎、相手コネクタのコード化手段とプラグ・ソケットコネクタ1のコード化手段、さらには、対応するように選択される必要があるプラグ・ソケットコネクタボディ10上のシールド20のコード化手段だけに電気的に接触するように形成される。
【0044】
コード化手段100,200の対称的な分布という条件において、本発明の好適な実施形態では、コード化手段100,200は、プラグ・ソケットコネクタボディ10のリセプタクル120の外周において少なくとも1箇所が削減される。すなわち、共通の外周に対して同じ外周距離である所定の数のコード化手段100/200、そのうちの2つは互いからより大きな距離、特には二倍の距離となる。これは、複数のコード化手段100/200にも適用可能である。しかしながら、本発明においては、互いから同じ外周距離を備えているわけではないコード化手段100/200を専ら用いることも可能である。
【0045】
すなわち、本実施形態では、状況に応じて、コード化手段100,200は削除されてもよく、別のコード化手段110/210が配置されてもよい。シールド20が間違った方向付けでプラグ・ソケットコネクタボディ10へ/上に締結可能であることだけが可能であってはならない。別のコード化手段110/210として見なされる場合には、代わりに、コード化手段210に対応するように形成されるコード化手段110を備える。プラグ・ソケットコネクタボディ10のコード化手段110は、それゆえに、例えば、凹部110、切り欠き部110、停止部110などである。一方で、シールド20のコード化手段200は、折り畳み部230の部分210または領域210、主要部210、壁210、壁240またはシールド20の折り畳み部230の端面210などである。
【0046】
本発明によれば、内部へ向けられたプレスイン締結および折り畳み部230を備える複数の遮蔽板の場合において、シールド20の間違った方向付けや不整合が回避可能である。このことは、本発明において、シールド20の外周において非対称的に配置されたコード化スロット200およびプラグ・ソケットコネクタボディ10内で所定のリセプタクル幾何学によって配置され方向付けされた圧入歯202を備えることで達成され、折り畳み部230の間違った方向付けや不整合を回避可能とさせる。
【符号の説明】
【0047】
1・・・電気プラグ・ソケットコネクタ(電気ピンソケット)
10・・・プラグ・ソケットコネクタボディ
20・・・電磁シールド
100,110,200,210・・・コード化手段
120・・・リセプタクル
202・・・内部歯
220・・・コンタクトタブ
230・・・折り畳み部
240・・・壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグ・ソケットコネクタボディ(10)と、前記プラグ・ソケットコネクタボディ(10)上に備えられる電磁シールド(20)を備える電気プラグ・ソケットコネクタ(1)、特に電気ピンソケット(1)であって、
前記プラグ・ソケットコネクタボディおよび前記電磁シールドは、前記電磁シールドは、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上において所定方向に向けられることによって、互いに対応するコード化手段(100,200:110,210)を有する電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項2】
前記互いに対応するコード化手段の少なくとも一部は、前記プラグ・ソケットコネクタボディに前記電磁シールドを締結させ、
前記互いに対応するコード化手段は、前記電磁シールド内に折り畳み部(230)が、前記プラグ・ソケットコネクタボディに対して所定方向を向くように、配置され、
前記プラグ・ソケットコネクタボディに対して互いに点対称または鏡面対称である前記電磁シールドを特定の単一の方向付けのみまたは複数の方向付けとすることが可能であることを特徴とする請求項1記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項3】
互いに対応するコード化手段は、コード化リブやコード化突起、および、コード化スロットやコード化溝であり、
コード化リブやコード化突起は、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に備えられ、
対応する前記コード化スロットや前記コード化溝は、前記電磁シールド内に備えられることを特徴とする請求項1または2記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項4】
互いに対応するコード化手段は、凹部または切り取り部、および、材料部分または壁であり、
前記凹部または前記切り取り部は、前記プラグ・ソケットコネクタボディと連結され、
前記プラグ・ソケットコネクタボディに対応する材料部分または対応する壁は、前記電磁シールドと連結されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項5】
前記プラグ・ソケットコネクタボディは、前記電磁シールドの実装領域(21)がその上に/内に締結される実装領域(11)を有し、
互いに対応するコード化手段が、前記プラグ・ソケットコネクタボディの前記実装領域および前記電磁シールドの前記実装領域内に形成されるか備えられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項6】
前記電磁シールドは、前記プラグ・ソケットコネクタボディのリセプタクル(120)上/内に締結され、
前記リセプタクルは、前記電磁シールドのコード化スロットの少なくとも1つの縁部が作用する少なくとも1個のコード化リブを備え、
前記電磁シールドは、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上/内に実装され、
互いに対して反対側に位置する前記コード化スロットの2つの縁部、好適には内部歯(202)は、互いに反対側に位置する前記コード化リブの2つの側面に作用することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項7】
前記プラグ・ソケットコネクタボディの前記リセプタクルは、前記電磁シールドの壁の一端面が着座される停止部を備え、
前記プラグ・ソケットコネクタの長手方向(L)において、前記プラグ・ソケットコネクタ上/内の前記電磁シールドの実装位置が規定され、
前記電磁シールドの前記壁の端面は、前記電磁シールドの前記折り畳み部の端面であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項8】
前記プラグ・ソケットコネクタボディおよび前記電磁シールドは、前記リセプタクルまたは前記電磁シールドの外周方向に分布して配置される複数のコード化手段を備え、
各前記コード化手段は、それぞれ2つまたは4つのコード化手段とは異なり、各隣接したコード化手段からの外周距離がほぼ同じであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項9】
連続シールドの電気的接触のために、前記電磁シールドは、少なくとも1つのコンタクトタブを備え、
前記コンタクトタブは、前記電磁シールドの2つのコード化手段(200,210)の間であって、前記コード化手段に直接的に近接して設けられ、
前記電磁シールドの前記コンタクトタブおよび前記コード化手段が、前記電磁シールドの外周において、互い違いにすることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項10】
前記プラグ・ソケットコネクタは、前記プラグ・ソケットコネクタまたは相手コネクタに対応するプラグ・ソケットコネクタ用のコード化手段を備え、
前記コード化手段が前記プラグ・ソケットコネクタ上に形成されるか実装可能であるカラー上/内に備えられることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ。
【請求項11】
プラグ・ソケットコネクタボディと、前記プラグ・ソケットコネクタボディ上に備えられる電磁シールドを備える相手電気コネクタすなわち相手電気プラグ・ソケットコネクタ、特に電気メスコネクタであって、
前記電磁シールドは、前記相手電気コネクタに対応する電気プラグ・ソケットコネクタ(1)のシールドに電気的に接触するための複数の電気コンタクトアームまたは電気コンタクトアーム配置を備え、
2つまたは4つの電気コンタクトアームまたは電気コンタクトアーム配置とは異なり、前記電磁シールドの所定の外周における他の電気コンタクトアームまたは電気コンタクトアーム配置は、それぞれ直接的に近接している電気コンタクトアームまたは電気コンタクトアームからほぼ同じ外周距離にあることを特徴とする相手電気コネクタ。
【請求項12】
プラグイン接続構造、特に自動車分野のプラグイン接続構造であって、
請求項1から10のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ、および/または、請求項11記載の相手電気コネクタを備え、
前記2つのプラグ・ソケットコネクタは、単一位置のみまたは2つの相互対応位置において、互いに挿入可能であるプラグイン接続構造。
【請求項13】
2極または3極の電気プラグ・ソケットコネクタを備えて構成された電気ケーブル組立体、特に自動車分野用の構成された電気ケーブル組立体であって、
請求項1から11のいずれか1項記載の電気プラグ・ソケットコネクタ(1)で構成されることを特徴とする電気ケーブル組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−521624(P2013−521624A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556437(P2012−556437)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【国際出願番号】PCT/EP2011/052882
【国際公開番号】WO2011/110434
【国際公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(501090342)タイコ エレクトロニクス アンプ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハウツンク (65)
【Fターム(参考)】