説明

電気機器

【課題】開閉部材の変形やインタロックスイッチの誤作動を防止することができる電気機器を提供すること。
【解決手段】圧縮状態で開閉部材311を開放する方向に付勢力を発生する弾性部材316と、開閉部材311が閉状態のときにインタロックスイッチ312の接点312aを閉じるとともに、開閉部材311が半開き状態のときにのみ、弾性部材316を圧縮してマグネット314とマグネットキャッチ315との間に働く吸着力よりも大きな付勢力を弾性部材316に発生させる弾性部材圧縮機構(カム部材313、当接部材319、押し当て部材317等)と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉可能な開閉部材を備える電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器、特に外装カバー等の開閉部材が大きい大型の電気機器においては、開閉式の開閉部材を開閉させる際に、開閉部材が半開きになってしまったり、開閉部材が半開きであるにも関わらずインタロックスイッチがオンとなって開閉部材が閉じたと誤検知してしまうことがあった。後者の場合、開閉部材が閉じていない状態で電気機器を作動することになってしまうため、製品品質および安全性に悪影響を与える恐れがあった。
【0003】
従来、この種の電気機器においては、開閉部材のロック機構として用いられるマグネットと、マグネットに吸着される金属部材の取付け位置を調整することが可能な構成とすることにより、マグネットの吸着力を調整し、開閉部材の半開きを軽減するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、マグネットを2つ配置し、インタロックスイッチ付近に配置されたマグネットの吸着力を、インタロックスイッチの反発力と略等しい力だけもう一方のマグネットの吸着力よりも強くすることにより、開閉部材の半開きを軽減するようにした技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
このように、特許文献1、2の技術によれば、開閉部材の半開きを軽減することができるが、大型の電気機器で剛性の弱い開閉部材を用いた場合、マグネットの吸着力が及ぶ範囲内にマグネットを吸着する部材が届かないほどに開閉部材が変形することにより開閉部材が半開き状態になってしまう恐れがある。
【0006】
そこで、マグネットを2つ配置するとともに、インタロックスイッチ側のマグネット付近に弾性部材を配置することにより、開閉部材が半開きになることの軽減はできないが、開閉部材が半開きであるにも関わらずインタロックスイッチがオン状態(開閉部材が閉じたと誤検知した状態)となってしまうことを防止するようにしたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献3の技術では、開閉部材が閉じた状態では常に弾性部材による力が開閉部材に加わることになり、剛性の弱い開閉部材を用いると開閉部材が変形してしまう恐れがあった。また、弾性部材の反発力の分だけ強いマグネットを使用する必要があるため、大きなまたは高コストなマグネットを使用する必要があった。
【0008】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、開閉部材の変形やインタロックスイッチの誤作動を防止することができる電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電気機器は、
筐体にヒンジを介して回動自在に設けられた開閉部材と、接点が閉じると前記開閉部材が閉状態であると検知するインタロックスイッチと、前記筺体または前記開閉部材の一方に設けられた磁性体と、前記筺体または前記開閉部材の他方に設けられ、前記磁性体の磁力により吸着される金属部材と、圧縮状態で前記開閉部材を開放する方向に付勢力を発生する弾性部材と、前記開閉部材が閉状態のときに前記インタロックスイッチの接点を閉じるとともに、前記開閉部材が半開き状態のときにのみ、前記弾性部材を圧縮して前記磁性体と前記金属部材との間に働く吸着力よりも大きな付勢力を前記弾性部材に発生させる弾性部材圧縮機構と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
この構成により、開閉部材が開状態から半開き状態になると、弾性部材が圧縮されて付勢力を発生し、この付勢力が磁性体と金属部材との間に働く吸着力に打ち勝って開閉部材を開状態に戻すことで、開閉部材の半開き状態およびインタロックスイッチの誤検知を防止でき、開閉部材が閉状態のときには、弾性部材が圧縮されず且つ付勢力を発生しないので、開閉部材が閉状態のときに弾性部材からの付勢力が作用したままとなって開閉部材が変形してしまうことを防止することができる。
【0011】
したがって、開閉部材の変形やインタロックスイッチの誤作動を防止することができる。
【0012】
また、本発明に係る電気機器は、前記弾性部材圧縮機構が、前記筺体または前記開閉部材の一方に設けられ、回動支点回りに回動自在な一端部および他端部を有するカム部材と、前記筺体または前記開閉部材の他方に設けられ、前記開閉部材が閉状態のときに前記カム部材の一端部に当接して前記カム部材を回動させるとともに、前記当接した一端部を介して前記インタロックスイッチの接点を閉じる当接部材と、前記筺体または前記開閉部材の他方に、前記カム部材の他端部と前記弾性部材との間を移動可能に設けられ、前記開閉部材が半開き状態となって前記当接部材により前記カム部材が回動した状態でのみ、前記カム部材の他端部により押圧されて前記弾性部材を圧縮する押し当て部材と、から構成されることを特徴とする。
【0013】
この構成により、当接部材および押し当て部材の長さの設定を変更することにより、弾性部材の付勢力を容易に変更することができる。
【0014】
また、本発明に係る電気機器は、前記筺体または前記開閉部材の一方が、前記押し当て部材が挿通される穴と、前記穴の前記筺体または前記開閉部材の他方側に対向する入口に形成され、前記押し当て部材の挿通方向先端部を前記穴に案内する案内部と、を有することを特徴とする。
【0015】
この構成により、押し当て部材の穴への挿通、および弾性部材の付勢力の発生を安定して行うことができるので、インタロックスイッチの誤作動を防止することができる。
【0016】
また、本発明に係る電気機器は、前記穴の径が、前記開閉部材が閉状態から開状態に移動し始めるときに前記押し当て部材の中心軸線が前記穴の中心軸線から変位する分以上、前記押し当て部材の径より大きいことを特徴とする。
【0017】
この構成により、押し当て部材の穴への挿通、および弾性部材の付勢力の発生を安定して行うことができるので、インタロックスイッチの誤作動を防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、開閉部材の変形やインタロックスイッチの誤作動を防止することができる電気機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置のADFの概略構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部の構成図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の開閉部材の開閉機構を示す断面図であり、開閉部材が開いた状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の開閉部材の開閉機構を示す断面図であり、開閉部材が半開きの状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の開閉部材の開閉機構を示す断面図であり、開閉部材が閉じた状態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
まず、構成について説明する。
【0022】
図1〜図3に示すように、画像形成装置である複写機20の装置本体301の上面にはコンタクトガラス22が設けられており、このコンタクトガラス22に隣接する装置本体301の上面にはコンタクトガラス22よりも小面積のスリットガラス131が設けられている。なお、スリットガラス131は、シートスルーDF用コンタクトガラスと称されたり、または単にコンタクトガラスと称されることもある。
【0023】
また、装置本体301の上部には自動原稿搬送装置としてのADF23が設けられており、このADF23は図示しないヒンジ機構を介してコンタクトガラス22を開放および閉塞するように開閉自在になっている。ここで、コンタクトガラス22は、コンタクトガラス22上に載置され停止した状態の原稿を読取るためのものである。一方、スリットガラス131は、ADF23によって搬送される原稿を読取るためのものである。
【0024】
また、ADF23は、積層原稿からなる原稿束Pが原稿面を上向きにして載置される原稿テーブル24と、原稿テーブル24に載置された原稿束Pから原稿を一枚ずつ分離して給紙する分離給紙部25と、給紙された原稿を突き当て整合してスキューの矯正を行うとともに、整合後の原稿を引き出して搬送するレジスト部26と、搬送される原稿を反転させて、原稿面をスリットガラス131側に向けて搬送するターン部27と、原稿の表面画像をコンタクトガラス22の下方に設けられた読取り部81により読取らせる第1読取搬送部28と、読取り終了後の原稿の裏面画像を読取る第2読取搬送部29と、表裏の読取りが完了した原稿をADF23機外に排出する排紙部30と、読取り完了後の原稿を積載保持するスタック部31とを備えている。
【0025】
また、ADF23は、図4に示すように、搬送動作を含む種々の駆動を行うピックアップモータ101、給紙モータ102、読取モータ103、排紙モータ104および底板上昇モータ105と、ADF23の一連の動作を制御するコントローラ100とを備えている。
【0026】
原稿テーブル24のテーブル面には原稿の長さを検知する原稿長さ検知センサ32、33が設けられており、この原稿長さ検知センサ32、33は反射型センサ、または、1枚の原稿でも検知可能なアクチェータータイプのセンサ等から構成され、原稿の搬送方向の長さを検知して検知信号をコントローラ100に出力するようになっている。したがって、原稿長さ検知センサ32、33は少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能なように原稿テーブル24のテーブル面に配置されている。
【0027】
また、原稿テーブル24の先端(原稿搬送方向下流側)には可動テーブル34が設けられている。可動テーブル34は底板上昇モータ105によって矢印a−bで示すように上下動するようになっている。
【0028】
また、原稿テーブル24には図示しないサイドガイドが設けられており、このサイドガイドによって原稿束Pの幅方向(原稿搬送方向と直行する方向)の位置決めが行われるようになっている。
【0029】
また、可動テーブル34の近傍にはセットフィラー35および原稿セットセンサ36が設けられている。セットフィラー35は、原稿テーブル24に原稿束Pが載置されたときに破線で示す位置から実線で示す位置に移動し、原稿セットセンサ36は、セットフィラー35を検知した状態から未検知状態に変化すると、コントローラ100に信号を出力するようになっている。この信号がI/F107を介してコントローラ100から装置本体301の本体制御部111に出力されると、装置本体301側では原稿の読取りを行うための待機状態に移行するようになっている。
【0030】
また、コントローラ100は、原稿セットセンサ36からの検知信号に基づいて原稿テーブル24に原稿束Pが載置されたことを判断したときに、底板上昇モータ105を上昇させ、原稿束Pの最上面をピックアップローラ37に接触させるようになっている。
【0031】
ピックアップローラ37は、ピックアップモータ101からの駆動力が図示しないカム機構を介して伝達されるとともに、ピックアップモータ101およびカム機構により矢印c−dで示すように原稿束Pの上面に接触する位置と待避する位置の間で上下移動するようになっている。
【0032】
また、可動テーブル34の上方にはテーブル上昇センサ38が設けられている。テーブル上昇センサ38は、可動テーブル34が矢印c方向に上昇してピックアップローラ37が上昇すると、ピックアップローラ37の位置を検知することにより、上昇可能な上限を検知するようになっている。
【0033】
また、装置本体301側に設けられた操作部108のプリントキーが押下され、I/F107を介して本体制御部111からコントローラ100に原稿給紙信号が送信されると、ピックアップローラ37は、給紙モータ102の正転により回転駆動し、原稿テーブル24上の数枚(理想的には1枚)の原稿を給紙するようになっている。
【0034】
この給紙された原稿は、ピックアップローラ37の下流側に設けられた給紙ベルト39およびリバースローラ40からなる分離給紙手段に搬送されるようになっている。
【0035】
給紙ベルト39は、給紙モータ102の正転駆動により給紙方向(時計方向)に回転駆動されるようになっている。リバースローラ40は、内蔵された図示しないトルクリミッタの働きにより、給紙モータ102が正転駆動したときには、給紙方向と逆方向(時計方向)に回転駆動されるようになっている。このため、ピックアップローラ37が数枚の原稿をピックアップした場合であっても、最上位の原稿とその下の原稿が分離されて、最上位の原稿のみが給紙される。
【0036】
具体的には、リバースローラ40は、給紙ベルト39と予め設定された圧力で接しており、給紙ベルト39と直に接触しているとき、または原稿1枚を介して接している状態では給紙ベルト39の回転につられて反時計方向に連れ回りし、原稿が万が一2枚以上給紙ベルト39とリバースローラ40の間に進入した時は、連れ回り力がトルクリミッタの設定トルクよりも低くなり、本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻して重送を防止するようになっている。給紙ベルト39とリバースローラ40の作用により1枚に分離された原稿は給紙ベルト39によって搬送されるようになっている。
【0037】
給紙ベルト39の下流側には突き当てローラ41が設けられている。突き当てローラ41は、駆動ローラ41aおよび従動ローラ41bから構成され、給紙モータ102により回転駆動されるようになっている。
【0038】
突き当てローラ41は、給紙ベルト39とリバースローラ40の作用により1枚に分離された原稿に対してスキューの矯正をするとともに、スキュー補正した原稿をさらに下流側に搬送するようになっている。
【0039】
すなわち、原稿の給紙時には給紙モータ102が停止しているため、突き当てローラ41も停止した状態となっており、分離された原稿の先端は、突き当てローラ41の上流側に設けられた突き当てセンサ42によって検知された後、突き当てローラ41に突き当てられるようになっている。
【0040】
そして、突き当てセンサ42が原稿の先端を検知してコントローラ100に信号を出力すると、コントローラ100は、突き当てセンサ42の検知から予め定められた距離だけ給紙モータ102を駆動して給紙ベルト39を周回移動させ、予め定められた一定量の撓みを持って原稿が突き当てローラ41に押し当てられた状態にするようになっている。
【0041】
また、コントローラ100は、給紙モータ102の停止前にピックアップモータ101を回転させて、ピックアップローラ37を原稿束Pの上面から退避させるようになっている。このとき、原稿が給紙ベルト39の搬送力のみで送られることにより、原稿の先端が突き当てローラ41の駆動ローラ41aおよび従動ローラ41bのニップに進入して原稿のスキューが矯正される。
【0042】
また、コントローラ100は、スキューの矯正後に給紙モータ102を逆転駆動するようになっている。このとき、給紙モータ102によって突き当てローラ41が回転駆動され、分離された原稿が中間ローラ43に搬送される。中間ローラ43は、駆動ローラ43aおよび従動ローラ43bから構成されており、給紙モータ102によって駆動されるようになっている。
【0043】
なお、給紙モータ102が逆転駆動されたとき、給紙モータ102の駆動力は、突き当てローラ41と中間ローラ43に伝達されるが、ピックアップローラ37と給紙ベルト39には伝達されないようになっている。
【0044】
また、突き当てローラ41の下流側には原稿幅センサ44が設けられている。原稿幅センサ44は、図3の手前側から奥側に複数個設けられ、搬送された原稿を検知してコントローラ100に信号を出力するようになっている。コントローラ100は、原稿幅センサ44からの信号に基づいて原稿の幅方向(原稿搬送方向に直行する方向)のサイズを検知するようになっている。
【0045】
また、原稿の搬送方向の長さは、原稿の突き当てセンサ42からの検知信号に基づいてコントローラ100が検知するようになっている。すなわち、突き当てセンサ42が原稿の先端を検知してONになり、その後、突き当てセンサ42が原稿の後端を検知してOFFになったときの給紙モータ102のパルス信号をコントローラ100により計数することにより、原稿の長さが検知される。
【0046】
また、中間ローラ43の下流側には読取入口ローラ45が設けられている。読取入口ローラ45は、駆動ローラ45aおよび従動ローラ45bから構成され、読取モータ103によって駆動される。
【0047】
また、スリットガラス131の上面には、搬送される原稿をガイドするように断面略U字状に形成された白色の背景板47が設けられている。
【0048】
背景板47の下流側には読取出口ローラ48が設けられている。読取出口ローラ48は、駆動ローラ48aおよび従動ローラ48bから構成されている。
【0049】
また、読取出口ローラ48の下流側には第2読取ローラ49が設けられている。第2読取ローラ49は、駆動ローラから構成されている。また、第2読取ローラ49の下流側には読取出口ローラ50が設けられている。読取出口ローラ50は、駆動ローラ50aおよび従動ローラ50bから構成されている。読取入口ローラ45、読取出口ローラ48、第2読取ローラ49および読取出口ローラ50は、読取モータ103によって駆動されるようになっている。
【0050】
また、第2読取ローラ49の上方にはCCDまたはCIS等のイメージセンサ51が設けられている。イメージセンサ51は、原稿の他方の面を読取るようになっている。
【0051】
また、中間ローラ43の下流側には入口センサ46が設けられている。入口センサ46は、原稿の先端を検知するとコントローラ100に信号を出力するようになっている。
【0052】
コントローラ100は、入口センサ46から信号が入力されると、読取入口ローラ45の駆動ローラ45aおよび従動ローラ45bのニップに原稿の先端が進入する前に原稿搬送速度を読取搬送速度と同速にするために、給紙モータ102の減速を開始するのと同時に、読取モータ103を正転駆動して中間ローラ43を読取モータ103側の駆動系に接続するとともに、読取入口ローラ45、読取出口ローラ48、第2読取ローラ49を駆動するようになっている。
【0053】
また、突き当てローラ41および中間ローラ43の駆動によりレジスト部26からターン部27に原稿が搬送される際に、レジスト部26での搬送速度を第1読取搬送部28での搬送速度よりも高速に設定することにより、原稿をスリットガラス131に送り込む処理時間を短縮するとともに、原稿の紙間距離を短縮するようになっている。
【0054】
読取入口ローラ45の下流側にはレジストセンサ71が設けられている。レジストセンサ71は、原稿の先端を検知してコントローラ100に信号を出力するようになっている。
【0055】
コントローラ100は、レジストセンサ71から信号が入力されると、給紙モータ102を予め定められた搬送距離をかけて減速させて、スリットガラス131の手前で原稿を一時停止させるとともに、I/F107を介して本体制御部111にレジスト停止信号を送信するようになっている。また、コントローラ100は、本体制御部111から読取開始信号を受信すると、レジスト停止していた原稿の先端がスリットガラス131に到達するまでに予め定められた搬送速度に立ち上がるように読取モータ103を増速して中間ローラ43および読取入口ローラ45により原稿を搬送させるようになっている。
【0056】
原稿の先端がレジストセンサ71に到達するより前にコントローラ100が読取開始信号を受信した場合は、レジスト非停止読取動作となり、レジスト非停止読取動作においては、レジスト停止が行われず、読取搬送速度が維持されたまま読取りが行われるようになっている。
【0057】
また、読取モータ103のパルスカウントにより算出された原稿の先端がスリットガラス131に到達するタイミングで、原稿表面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が本体制御部111に対して出力されるようになっている。ゲート信号は、原稿の後端がスリットガラス131を抜けるまで継続して出力される。
【0058】
片面原稿読取りの場合には、スリットガラス131を通過した原稿は、第2読取搬送部29を経て排紙部30に搬送されるようになっている。この際、排紙センサ74が原稿の先端を検知すると、排紙モータ104の正転駆動により排紙ローラ73が反時計方向に回転するようになっている。
【0059】
また、コントローラ100は、原稿の先端を排紙センサ74により検知してから排紙モータ104のパルスをカウントし、排紙ローラ73の駆動ローラ73aおよび従動ローラ73bのニップから原稿の後端が抜ける直前に排紙モータ104の駆動速度を減速させることにより、排出される原稿がスタック部31の外に飛び出さないようにしている。
【0060】
一方、両面原稿読取りの場合には、コントローラ100により、排紙センサ74で原稿の先端を検知してからの読取モータ103のパルスがカウントされるとともに、読取モータ103のパルスカウントにより算出された原稿の先端がスリットガラス131に到達するタイミングで、原稿表面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号がイメージセンサ51に対して出力されるようになっている。ゲート信号は、原稿の後端がイメージセンサ51を抜けるまで継続して出力される。
【0061】
なお、第2読取ローラ49は白色となっている。これは、第2読取ローラ49がイメージセンサ51においてシェーディングデータを取得するための基準白部として供されるためである。また、イメージセンサ51の下方には第2読取ローラ49が設けられている。これは、イメージセンサ51による読取り時に原稿の浮きを抑えるためである。
【0062】
複写機20の装置本体301内には、図3に示すように、キセノンランプやハロゲンランプ等からなる円筒形状の光源77、反射ミラー78a〜78c、集光レンズ79、CCD等のイメージセンサ80からなる読取り部81が設けられており、この読取り部81によって読取られた画像情報は書込部82によって感光体ドラム83に照射されるようになっている。光源77は、原稿面での照度分布を良好なものにするためのリフレクタ77aを備えている。なお、光源77としては、キセノンランプやハロゲンランプに限らず、蛍光灯を用いることもできる。読取り部81、スリットガラス131、フレーム132は、本発明における画像読取装置を構成している。
【0063】
図5に示すように、感光体ドラム83の周囲には、感光体ドラム83とともに画像形成手段を構成する帯電装置84と、レーザダイオード等から構成される書込部82と、電位センサ85と、現像装置86と、転写ベルト87と、クリーニング装置88と、LED(Light Emitting Diode)等から構成される除電装置89とが設けられている。帯電装置84は暗中においてプラス電荷のコロナ放電をグリッドにより制御して感光体ドラム83の表面を一定電位に帯電させるようになっている。
【0064】
書込部82は、一定電位に帯電された感光体ドラム83上に画像情報を含んだレーザを照射することにより、感光体ドラム83上のマイナス電荷を除去して静電潜像を形成するようになっている。電位センサ85は、感光体ドラム83上の電位を測定してプロセスコントロールによって補正を行うようになっている。すなわち、複写機20は、レーザビームプリンタとして構成されている。
【0065】
現像装置86は、感光体ドラム83上の電気除去された部分にマイナスに帯電されたトナーを付着させて可視像を形成するようになっている。転写ベルト87は、プラスのバイアスが印加されており、マイナスに帯電された可視像を記録紙(記録媒体)に転写して搬送するようになっている。
【0066】
クリーニング装置88は、クリーニングブレード88aを備えており、感光体ドラム83に残ったトナーをクリーニングブレード88aにより掻き落とすようになっている。除電装置89は、LEDを点灯させることにより感光体ドラム83の残留電荷を除去して、次の記録紙に新たな画像を形成するための準備を行うものである。
【0067】
これら一連の動作によりトナー画像が形成された記録紙は、定着装置90に搬送され、定着装置90において、熱と圧力によりトナー画像が記録紙に定着される。すなわち、複写機20は、電子写真複写機として構成されている。
【0068】
また、図2に示すように、装置本体301内にはそれぞれ異なるサイズの記録紙S1〜S5が収納された収納カセット91〜95が設けられている。収納カセット91〜95に収納された記録紙は、呼出しローラ91a〜95aによって給紙された後、搬送方向に回転する給紙ローラ91b〜95b、および給紙ローラ91b〜95bに摺接して分離阻止方向に回転するリバースローラ91c〜95cによって分離された後、中継ローラ対96、97を介してレジストローラ対98に搬送され、レジストローラ対98によってタイミングを取られて感光体ドラム83と転写ベルト87の間の搬送路に搬送されるようになっている。
【0069】
このように、複写機20は、電子写真複写機、レーザビームプリンタとして構成されており、また、公衆通信網等との通信を行う通信部270(図4参照)を備えることによりファクシミリ装置としても構成されている。
【0070】
図1に示すように、装置本体301の上部には、利用者による入力操作および利用者への表示が行われる操作表示面304aを有する操作表示部304が設けられている。操作表示部304は、支柱305、および支持アーム306等により装置本体301の上部に支持されている。操作表示面304aは、入力装置のためのキー、表示のための液晶パネル等から構成されている。
【0071】
また、装置本体301には、紙詰まりや消耗品の補給等のメンテナンスの際に開閉する開閉部材311が回動支点としてのヒンジ318を介して設けられている。
【0072】
以下、図6〜図8を参照して、開閉部材311の開閉機構について詳細を説明する。なお、図1では、開閉部材311の右側にヒンジ318が配置され、開閉部材311が向って右側に開くいわゆる"右開き"となっているが、ヒンジ318の位置と開閉部材311の開き方向はこれに限定されるものではなく、例えば左開き、下開きであってもよい。
【0073】
図6〜図8に示すように、複写機20は、装置本体301にヒンジ318を介して回動自在に設けられた開閉部材311と、接点312aが閉じると開閉部材311が閉状態であると検知するインタロックスイッチ312と、装置本体301または開閉部材311の一方(本実施の形態では装置本体301側であるが、開閉部材311側でもよい。)に設けられたマグネット314と、装置本体301または開閉部材311の他方(本実施の形態では開閉部材311側であるが、装置本体301側でもよい。)に設けられ、マグネット314の磁力により吸着されるマグネットキャッチ315と、を備えている。
【0074】
また、複写機20は、圧縮状態で開閉部材311を開放する方向に付勢力を発生する弾性部材316と、開閉部材311が閉状態のときにインタロックスイッチ312の接点312aを閉じるとともに、開閉部材311が半開き状態のときにのみ、弾性部材316を圧縮してマグネット314とマグネットキャッチ315との間に働く吸着力よりも大きな付勢力を弾性部材316に発生させる弾性部材圧縮機構(カム部材313、当接部材319、押し当て部材317等)と、を備えている。
【0075】
この弾性部材圧縮機構は、装置本体301または開閉部材311の一方(本実施の形態では装置本体301側であるが、開閉部材311側でもよい。)に設けられ、回動支点313cの回りに回動自在な一端部313aおよび他端部313bを有するカム部材313と、装置本体301または開閉部材311の他方(本実施の形態では開閉部材311側であるが、装置本体301側でもよい。)に設けられ、開閉部材311が閉状態のときにカム部材313の一端部313aに当接してカム部材313を回動させるとともに、当接した一端部313aを介してインタロックスイッチ312の接点312aを閉じる当接部材319と、装置本体301または開閉部材311の他方(本実施の形態では開閉部材311側であるが、装置本体301側でもよい。)に、カム部材313の他端部313bと弾性部材316との間を移動可能に設けられ、開閉部材311が半開き状態となって当接部材319によりカム部材313が回動した状態でのみ、カム部材313の他端部313bにより押圧されて弾性部材316を圧縮する押し当て部材317と、から構成されている。
【0076】
また、装置本体301または開閉部材311の一方(本実施の形態では装置本体301側であるが、開閉部材311側でもよい。)が、押し当て部材317が挿通される穴320と、穴320の装置本体301または開閉部材311の他方側(本実施の形態では開閉部材311側であるが、装置本体301側でもよい。)に対向する入口に形成され、押し当て部材317の挿通方向先端部を穴320に案内する案内部321と、を有している。
【0077】
また、穴320の径は、開閉部材311が閉状態から開状態に移動し始めるときに押し当て部材317の中心軸線が穴320の中心軸線から変位する分以上、押し当て部材317の径より大きい。
【0078】
本実施の形態では、装置本体301にマグネット314が設けられ、開閉部材311にマグネットキャッチ315が設けられている。また、インタロックスイッチ312は、装置本体301に設けられている。
【0079】
インタロックスイッチ312は、開閉部材311が閉じられた状態では、カム部材313の一端部313aに押されて接点312aが閉じてオンとなり、開閉部材311が開かれた状態では、接点312aが開いてオフとなるようになっている。
【0080】
装置本体301にマグネット314が設けられるとともに、開閉部材311にマグネットキャッチ315が設けられており、開閉部材311が僅かに開いているときおよび開閉部材311を閉めたときに、マグネット314がマグネットキャッチ315を磁力で吸着し、開閉部材311が装置本体301に対して閉じた状態とする、または開閉部材311が装置本体301に対して閉じた状態を維持するようになっている。マグネット314とマグネットキャッチ315は、装置本体301と開閉部材311に複数組設けられており、少なくとも1組がインタロックスイッチ312の近傍に配置されている。これにより、開閉部材311を閉じたときに、インタロックスイッチ312が確実にオンの状態になるようになっている。なお、装置本体301にマグネットキャッチ315を設け、開閉部材311にマグネット314を設けるように構成してもよい。
【0081】
装置本体301と開閉部材311の間には、弾性部材316が設けられており、弾性部材316は、圧縮されているときには、開閉部材311を開放させる反発力を開閉部材311に対して発生させ、開閉部材311が半開きの状態でインタロックスイッチ312がオンとなることを防止するようになっている。
【0082】
また、装置本体301には、押し当て部材317を差し込むための穴320が開いており、この穴320の径は、開閉部材311の回動軌跡を考慮して余裕を持たせるために、押し当て部材317の径より大きく形成されている。また、穴320の入口には、押し当て部材317を穴320の内部に案内する案内部321が設けられている。これにより、安定して、弾性部材316の付勢力を発生および解放することができる。
【0083】
次に、このように構成された開閉部材311の開閉機構の動作を説明する。
【0084】
図6に示すように、開閉部材311を開放させた状態では、当接部材319がカム部材313の一端部313aに当接しておらず、カム部材313および弾性部材316に外力は加わらない。
【0085】
図7に示すように、開閉部材311が半開きの状態では、当接部材319がカム部材313の一端部313aに当接してカム部材313を回動し、弾性部材316は、カム部材313の他端部313bに押し当たった押し当て部材317により圧縮され、開閉部材311を開く方向に反発力を発生し、開閉部材311を開状態に戻す。これにより、インタロックスイッチ312がオンで且つ開閉部材311が半開きになってしまう状態を防止している。
【0086】
図8に示すように、開閉部材311が閉じた状態では、マグネットキャッチ315がマグネット314に吸引されて接触し、マグネット314の吸着力により開閉部材311の閉状態が維持される。
【0087】
また、インタロックスイッチ312がオンとなる。開閉部材311が閉じた状態では、カム部材313は、押し当て部材317に対して弾性部材316の伸縮に影響しない姿勢となり、弾性部材316が自由長まで復帰し、開閉部材311が閉じた状態で常に弾性部材316の付勢力が開閉部材311にかかり続けることがなくなる。また、マグネット314も、弾性部材316の付勢力を考慮する必要がないので、開閉部材311の閉状態を維持する最低限の吸着力で充分となる。
【0088】
なお、本実施の形態では、開閉カバー311が複写機20の外装カバーとして機能しているが、複写機20の内部において回動支点を介して回動自在に設けられた部材に本発明を適用することもできる。
【0089】
以上のように、本実施の形態に係る複写機20は、装置本体301にヒンジ318を介して回動自在に設けられた開閉部材311と、接点312aが閉じると開閉部材311が閉状態であると検知するインタロックスイッチ312と、装置本体301または開閉部材311の一方に設けられたマグネット314と、装置本体301または開閉部材311の他方に設けられ、マグネット314の磁力により吸着されるマグネットキャッチ315と、圧縮状態で開閉部材311を開放する方向に付勢力を発生する弾性部材316と、開閉部材311が閉状態のときにインタロックスイッチ312の接点312aを閉じるとともに、開閉部材311が半開き状態のときにのみ、弾性部材316を圧縮してマグネット314とマグネットキャッチ315との間に働く吸着力よりも大きな付勢力を弾性部材316に発生させる弾性部材圧縮機構(カム部材313、当接部材319、押し当て部材317等)と、を備えたことを特徴とする。
【0090】
この構成により、開閉部材311が開状態から半開き状態になると、弾性部材316が圧縮されて付勢力を発生し、この付勢力がマグネット314とマグネットキャッチ315との間に働く吸着力に打ち勝って開閉部材311を開状態に戻すことで、開閉部材311の半開き状態およびインタロックスイッチ312の誤検知を防止でき、開閉部材311が閉状態のときには、弾性部材316が圧縮されず且つ付勢力を発生しないので、開閉部材311が閉状態のときに弾性部材316からの付勢力が作用したままとなって開閉部材311が変形してしまうことを防止することができる。
【0091】
したがって、開閉部材311の変形やインタロックスイッチ312の誤作動を防止することができる。
【0092】
また、本実施の形態に係る複写機20は、弾性部材圧縮機構が、装置本体301または開閉部材311の一方に設けられ、回動支点313cの回りに回動自在な一端部313aおよび他端部313bを有するカム部材313と、装置本体301または開閉部材311の他方に設けられ、開閉部材311が閉状態のときにカム部材313の一端部313aに当接してカム部材313を回動させるとともに、当接した一端部313aを介してインタロックスイッチ312の接点312aを閉じる当接部材319と、装置本体301または開閉部材311の他方に、カム部材313の他端部313bと弾性部材316との間を移動可能に設けられ、開閉部材311が半開き状態となって当接部材319によりカム部材313が回動した状態でのみ、カム部材313の他端部313bにより押圧されて弾性部材316を圧縮する押し当て部材317と、から構成されることを特徴とする。
【0093】
この構成により、当接部材319および押し当て部材317の長さの設定を変更することにより、弾性部材316の付勢力を容易に変更することができる。
【0094】
また、本実施の形態に係る複写機20は、装置本体301または開閉部材311の一方が、押し当て部材317が挿通される穴320と、穴320の装置本体301または開閉部材311の他方側に対向する入口に形成され、押し当て部材317の挿通方向先端部を穴320に案内する案内部321と、を有することを特徴とする。
【0095】
この構成により、押し当て部材317の穴320への挿通、および弾性部材316の付勢力の発生を安定して行うことができるので、インタロックスイッチ312の誤作動を防止することができる。
【0096】
また、本実施の形態に係る複写機20は、穴320の径が、開閉部材311が閉状態から開状態に移動し始めるときに押し当て部材317の中心軸線が穴320の中心軸線から変位する分以上、押し当て部材317の径より大きいことを特徴とする。
【0097】
この構成により、押し当て部材317の穴320への挿通、および弾性部材316の付勢力の発生を安定して行うことができるので、インタロックスイッチ312の誤作動を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
以上説明したように、本発明に係る電気機器は、開閉部材の変形やインタロックスイッチの誤作動を防止することができるという効果を有し、開閉可能な開閉部材を備える電気機器として有用である。
【符号の説明】
【0099】
20 複写機(電気機器)
301 装置本体(筺体)
311 開閉部材
312 インタロックスイッチ
313 カム部材
313a 一端部
313b 他端部
313c 回動支点
314 マグネット(磁性体)
315 マグネットキャッチ(金属部材)
316 弾性部材
317 押し当て部材
318 ヒンジ
319 当接部材
320 穴
321 案内部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0100】
【特許文献1】特開2002−271052号公報
【特許文献2】特開2006−47772号公報
【特許文献3】特開2006−53193号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体にヒンジを介して回動自在に設けられた開閉部材と、
接点が閉じると前記開閉部材が閉状態であると検知するインタロックスイッチと、
前記筺体または前記開閉部材の一方に設けられた磁性体と、
前記筺体または前記開閉部材の他方に設けられ、前記磁性体の磁力により吸着される金属部材と、
圧縮状態で前記開閉部材を開放する方向に付勢力を発生する弾性部材と、
前記開閉部材が閉状態のときに前記インタロックスイッチの接点を閉じるとともに、前記開閉部材が半開き状態のときにのみ、前記弾性部材を圧縮して前記磁性体と前記金属部材との間に働く吸着力よりも大きな付勢力を前記弾性部材に発生させる弾性部材圧縮機構と、を備えたことを特徴とする電気機器。
【請求項2】
前記弾性部材圧縮機構が、
前記筺体または前記開閉部材の一方に設けられ、回動支点回りに回動自在な一端部および他端部を有するカム部材と、
前記筺体または前記開閉部材の他方に設けられ、前記開閉部材が閉状態のときに前記カム部材の一端部に当接して前記カム部材を回動させるとともに、前記当接した一端部を介して前記インタロックスイッチの接点を閉じる当接部材と、
前記筺体または前記開閉部材の他方に、前記カム部材の他端部と前記弾性部材との間を移動可能に設けられ、前記開閉部材が半開き状態となって前記当接部材により前記カム部材が回動した状態でのみ、前記カム部材の他端部により押圧されて前記弾性部材を圧縮する押し当て部材と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記筺体または前記開閉部材の他方が、
前記押し当て部材が挿通される穴と、
前記穴の前記筺体または前記開閉部材の一方側に対向する入口に形成され、前記押し当て部材の挿通方向先端部を前記穴に案内する案内部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記穴の径が、前記開閉部材が閉状態から開状態に移動し始めるときに前記押し当て部材の中心軸線が前記穴の中心軸線から変位する分以上、前記押し当て部材の径より大きいことを特徴とする請求項3に記載の電気機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−154231(P2011−154231A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−16310(P2010−16310)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】