説明

電気錠システム

【課題】家人が宅内に入った後に、宅内にいる家人の持つ応答器を誤検出して電気錠を解錠してしまうのを防止した電気錠システムを提供する。
【解決手段】電気錠システムは、個別の識別情報が予め登録された携帯型発信装置3と、通信エリア内の携帯型発信装置3との間で非接触通信を行うことによって携帯型発信装置3から識別情報を取得するリーダ装置2と、扉に設けた電気錠5を施錠又は解錠する電気錠駆動部12を具備し、リーダ装置2の取得した識別情報が予め登録された識別情報に一致すると、電気錠駆動部12により電気錠5を一定時間解錠させるとともに、上記一定時間が経過した時点で電気錠5を施錠し、且つ、施錠時より所定の保持時間が経過するまでの間施錠状態を保持する電気錠制御装置1とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気錠システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より一般住宅などにおいて特許文献1に示されるような電気錠システムが用いられている。この電気錠システムは、個別のIDコード情報が書き込まれた非接触IDタグと、非接触IDタグとの間で電磁誘導によりデータ通信を行うことによって非接触IDタグからIDコード情報を読み取るリーダ装置と、玄関扉に設けた電気錠を施錠又は解錠する電気錠駆動部を具備し、リーダ装置の読み取ったIDコード情報が予め登録されているIDコード情報に一致すると電気錠駆動部により電気錠を施錠又は解錠させる電気錠制御装置とで構成されている。
【0003】
この電気錠システムでは、外出していた家人が非接触IDタグを持って建物の入口に近付き、リーダ装置の通信エリア内に入ると、リーダ装置と非接触IDタグとの間で電磁誘導により非接触でデータ通信が行われ、リーダ装置が非接触IDタグに書き込まれたIDコード情報を読み取って、電気錠制御装置に出力する。電気錠制御装置では、リーダ装置から入力されたIDコード情報と、予め登録されているIDコード情報とを照合し、リーダ装置から入力されたIDコード情報が登録されていれば、電気錠を一定時間解錠した後、施錠するので、電気錠が解錠されている間に家人が宅内に入ることができる。
【0004】
ところで、この電気錠システムでは、リーダ装置から常時電波を発信して、通信エリア内に入った非接触IDタグからの応答を受信待ちしているため、電力消費が大きいという問題があった。そこで、建物の入口付近に設定した検知エリア内で人の存否を検知する人体検知センサを設け、この人体検知センサが人体を検知していない場合はリーダ装置が電波の発信を停止し、人体検知センサが人体を検知すると、リーダ装置が電波を発信して、非接触IDタグとの間で電磁誘導によりデータ通信を行うようにすることで、リーダ装置の電力消費を低減した電気錠システムが従来より提案されている。
【特許文献1】特開平11−161747号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した後者の電気錠システムでは、リーダ装置と非接触IDタグとの通信距離が短い場合、使用者はいちいち非接触IDタグを取り出して、リーダ装置の読み取り部に非接触IDタグを近付けねばならず、使い勝手が悪いという問題があった。そこで、リーダ装置の送信電力を大きくし、通信距離を伸ばすことによって、非接触IDタグをリーダ装置の読み取り部に近付けることなく、リーダ装置と非接触IDタグとの間の非接触通信を可能にすることが考えられるが、その場合は以下のような問題が発生する。
【0006】
すなわち、帰宅時に非接触IDタグを持った家人が宅内に入り、電気錠制御器が電気錠を施錠した後も、家人が玄関に留まっている間、つまりリーダ装置の通信エリア内にいる間はリーダ装置と非接触IDタグとの間で非接触通信が可能である。したがって、この間に家人の後をついてきた不審者が玄関扉の前に立つと、人体検知センサが不審者を検知し、不審者の検知をトリガとしてリーダ装置が電波を発信する。この時、リーダ装置の通信エリア内に家人の持っている非接触IDタグが存在するため、リーダ装置と家人の持つ非接触IDタグとの間で非接触通信が行われてIDコード情報が読み取られ、電気錠制御装置が電気錠駆動部により電気錠を解錠させてしまう可能性があった。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、家人が宅内に入った後に、宅内にいる家人の持つ応答器を誤検出して電気錠を解錠してしまうのを防止した電気錠システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、個別の識別情報が予め登録された応答器と、通信エリア内の応答器との間で非接触通信を行うことによって当該応答器から識別情報を取得する非接触通信部を備えた質問器と、扉に設けた電気錠を施錠又は解錠する電気錠駆動部を具備し、質問器の取得した識別情報が予め登録された識別情報に一致すると、電気錠駆動部により電気錠を解錠状態にした後施錠し、施錠時より所定の保持時間が経過するまでの間施錠状態を保持する電気錠制御装置とを備えて成ることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、応答器を持った家人が宅内に入って、電気錠が施錠された後に、その家人が上記保持時間が経過するまでの間通信エリア内に留まっていたとしても、電気錠制御装置ではこの間に施錠状態を保持しているので、家人の持っている応答器から質問器が識別情報を取得したために、電気錠が解錠されてしまうのを防止できる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、応答器に、操作に応じて解錠信号を発生する解錠操作部と、非接触通信部に比べて通信距離の長い信号送信部とを設け、解錠操作部の操作に応じて自己の識別情報および解錠信号を信号送信部から送信させるとともに、質問器に、応答器の信号送信部から送信された識別情報および解錠信号を受信する信号受信部を設け、電気錠制御装置では、質問器の信号受信部が識別情報および解錠信号を受信した際に、受信した識別信号が予め登録された識別情報に一致すると、解錠信号に応じて電気錠駆動部により電気錠を解錠状態にした後施錠し、施錠時より所定の保持時間が経過するまでの間施錠状態を保持することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、非接触通信部に比べて通信距離の長い信号送信部を応答器に設け、応答器の解錠操作部を操作することによって信号送信部から識別信号と解錠信号を送信させて、電気錠の解錠操作が行えるので、より遠くから電気錠を解錠させることができ、応答器を持った人物が、扉の前で電気錠が解錠するのを待つことなく、短時間で扉を通過して中に入ることができる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、応答器を持った家人が宅内に入って、電気錠が施錠された後に、その家人が上記保持時間が経過するまでの間通信エリア内に留まっていたとしても、電気錠制御装置ではこの間に施錠状態を保持しているので、家人の持っている応答器から質問器が識別情報を取得したために、電気錠が解錠されてしまうのを防止できる。
【0013】
請求項2の発明によれば、非接触通信部に比べて通信距離の長い信号送信部を応答器に設け、応答器の解錠操作部を操作することによって信号送信部から識別信号と解錠信号を送信させて、電気錠の解錠操作が行えるので、より遠くから電気錠を解錠させることができ、応答器を持った人物が、扉の前で電気錠が解錠するのを待つことなく、短時間で扉を通過して中に入ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の電気錠システムは扉、例えば住宅の玄関扉に設置された電気錠を施錠又は解錠するためのシステムであり、図1のブロック図に示すように、電気錠制御装置1と、リーダ装置2(質問器)と、携帯型発信装置3(応答器)と、接近検知装置4と、電気錠5とを主要な構成として備える。
【0015】
電気錠制御装置1は、CPU10と、リーダ装置2および接近検知装置4との間でデータ通信を行うデータ送受信部11と、CPU10から入力される制御信号に応じて玄関扉に設けた電気錠5を施錠又は解錠する電気錠駆動部12とを備える。
【0016】
リーダ装置2は、CPU20と、CPU20から入力された信号を変調、増幅し、コイルL1とコンデンサC1とで構成されるアンテナ21aを介して電磁誘導により送信するLF帯送信IC21と、アンテナ22aを介して特定小電力無線信号を受信する小電力受信モジュール22(信号受信部)と、電気錠制御装置1との間でデータ通信を行うデータ送受信部23と、ブザー部24とを備える。
【0017】
携帯型発信装置3は、CPU30と、コイルL2とコンデンサC2とで構成されるアンテナ31aを介して電磁誘導により信号を受信し、受信した信号を復調するLF帯受信IC31と、アンテナ32aを介して特定小電力無線信号を送信する小電力送信モジュール32(信号送信部)と、送信信号を暗号化する暗号化処理部33と、解錠操作を行うための操作SW34(解錠操作部)と、内部回路に電源を供給する電池35とを備える。また携帯型発信装置3には個別の識別情報が予め設定されており、図示しないメモリに保存されている。ここで、LF帯送信IC21とLF帯受信IC31とで構成される非接触通信部に比べて、小電力受信モジュール22および小電力送信モジュール32の通信距離は長くなっており、非接触通信部の通信エリア外から小電力通信が行えるようになっている。
【0018】
接近検知装置4は、宅外において電気錠5が設置された玄関扉に近付いてくる人物を検知するためのものであり、CPU40と、人感検出部41と、電気錠制御装置1に信号を送信するデータ送信部42とを備える。人感検出部41は例えば人体から放射される熱線を検知することによって人の存否を検出する焦電センサからなり、宅外において玄関扉の近傍に設定された検知エリア内で人の存否を検出する。なお人感検出部41の検知エリア内では、上述の非接触通信部(LF帯送信IC21およびLF帯受信IC31からなる)により非接触通信が行えるようになっている。
【0019】
本実施形態の電気錠システムは以上のような構成を有しており、この電気錠システムの動作について図2のフローチャートを参照して説明する。携帯型発信装置3を持った家人が接近検知装置4の検知エリア内に存在しない状態では、リーダ装置2のCPU20はLF帯送信IC21から電波を送信させておらず、リーダ装置2は待機状態となる(S1)。また待機状態においては電気錠制御装置1により電気錠5が施錠されている。
【0020】
この待機状態において、携帯型発信装置3を持った家人が接近検知装置4の検知エリア内に入ると、人感検出部41が家人を検知し(S2)、CPU40が検出信号を生成して、データ送信部42より検出信号を電気錠制御装置1に送信する。電気錠制御装置1ではデータ送受信部11が接近検知装置4から送信された検出信号を受信すると、この検出信号をリーダ装置2へ転送しており、接近検知装置4の検出信号が電気錠制御装置1を介してリーダ装置2へ送信される(S3)。リーダ装置2では、データ送受信部23が接近検知装置4から送信された検出信号を受信すると、CPU20が検出信号の受信をトリガとして起動信号を生成し、この起動信号をLF帯送信IC21が変調、増幅し、アンテナ21aを介してLF帯の電波信号で送信する(S4)。家人の持つ携帯型発信装置3のLF帯受信IC31が起動信号を受信すると、CPU30は、メモリから自己の識別情報(IDコード情報)を読み出し、暗号化処理部33により暗号化させた後、小電力送信モジュール32から送信させる(S5)。このときリーダ装置2では、小電力モジュール22が暗号化された識別情報を受信し、受信した識別情報をCPU20がデータ送受信部23から電気錠制御装置1へ送信させる(S6)。電気錠制御装置1では、データ送受信部11がリーダ装置2から送信された識別情報を受信すると、CPU10が、受信した識別情報を復号し、メモリに予め登録された識別情報と照合して、ID認証を行う(S7)。
【0021】
ID認証の結果、リーダ装置2から送信された識別情報がメモリに登録された識別情報と一致すれば(認証OK)、CPU10は、電気錠駆動部12により電気錠5を解錠させるとともに(S8)、内蔵するタイマ13により所定の解錠時間の限時動作を開始させ、解錠時間の限時が終了するまでの間解錠状態を維持する(S9)。タイマ13がタイムアップすると、CPU10は、電気錠駆動部12により電気錠5を施錠状態とした後(S10)、タイマ13により所定の保持時間(例えば5秒から30秒)の限時動作を開始させ、保持時間の限時が終了するまでの間施錠状態を維持し(S11)、保持時間の限時を終了すると待機状態に戻る(S12)。なお上記解錠時間は、人が扉を開けて中に入った後、その扉を閉めるまでに必要と予想される程度の短い時間に設定されている。また本実施形態では、解錠状態を一定時間保持した後に施錠しているが、CPU10が電気錠駆動部12により電気錠5を解錠した後、扉の開閉を検知する開閉センサ(図示せず)により扉が閉じられるのを検知してから電気錠5を施錠するようにしても良い。
【0022】
一方ID認証の結果、リーダ装置2から送信された識別情報がメモリに登録された識別情報と一致しなければ(認証NG)、CPU10はデータ送受信部11からリーダ装置2へエラー信号を送信する。このとき、リーダ装置2ではデータ送受信部23が電気錠制御装置1から送信されたエラー信号を受信し、CPU20がこのエラー信号に応じてブザー部24を鳴動させることにより(S13)、玄関扉の前にいる人物に対して認証に失敗したことを知らしめることができ、ブザー鳴動後S1の待機状態に戻る(S14)。
【0023】
上述のように本実施形態ではID認証に成功すると、電気錠制御装置1が電気錠5を所定の解錠時間解錠させるとともに、解錠時間が経過した時点で電気錠5を施錠し、且つ、施錠時より所定の保持時間が経過するまでの間施錠状態を保持しており、携帯型発信装置3を持った家人が宅内に入って、電気錠5が施錠された後に、上記保持時間が経過するまでの間その家人がリーダ装置2の通信エリア内に留まっていたとしても、電気錠制御装置1ではこの間に施錠状態を維持しているので、家人の持っている携帯型発信装置3からリーダ装置2が識別情報を読み取ったために、電気錠が解錠されてしまうのを防止でき、家人の後をついてきた不審者が宅内に進入するのを防止できる。
【0024】
ところで、図2のフローチャートでは、リーダ装置2が、通信エリア内に入った携帯型発信装置3から識別情報を読み取って電気錠5を解錠させる場合の動作について説明を行ったが、携帯型発信装置3を持つ家人が自分で電気錠5を解錠させる場合の動作について図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0025】
携帯型発信装置3を持った家人が接近検知装置4の検知エリア内に存在しない状態では、リーダ装置2のCPU20はLF帯送信IC21から電波を送信させておらず、リーダ装置2は待機状態となっている(S20)。
【0026】
この待機状態において、携帯型発信装置3を持った家人が、人感検出部41の検知エリア内に入る前に、携帯型発信装置3の操作SW34を押し操作すると、CPU30が、操作SW34から入力される操作信号に基づいて、自己の識別情報と解錠信号を暗号化処理部33によって暗号化させた後、小電力送信モジュール32から送信させる(S21)。このときリーダ装置2では、小電力モジュール22が暗号化された識別情報および解錠信号を受信し、受信した識別情報および解錠信号をCPU20がデータ送受信部23から電気錠制御装置1へ送信させる(S22)。電気錠制御装置1では、データ送受信部11がリーダ装置2から送信された識別情報および解錠信号を受信すると、CPU10が、受信した識別情報および解錠信号を復号し、メモリに予め登録された識別情報と照合して、ID認証を行う(S23)。
【0027】
ID認証の結果、リーダ装置2から送信された識別情報がメモリに登録された識別情報と一致すれば(認証OK)、CPU10は、解錠信号に応じて電気錠駆動部12により電気錠5を解錠させるとともに(S24)、内蔵するタイマ13により所定の解錠時間の限時動作を開始させ、解錠時間の限時が終了するまでの間解錠状態を維持する(S25)。タイマ13がタイムアップすると、CPU10は、電気錠駆動部12により電気錠5を施錠状態とした後(S26)、タイマ13により所定の保持時間(例えば1分から5分)の限時動作を開始させ、保持時間の限時が終了するまでの間施錠状態を維持し(S27)、保持時間の限時を終了するとS1の待機状態に戻る(S28)。
【0028】
一方、ID認証の結果、リーダ装置2から送信された識別情報がメモリに登録された識別情報と一致しなければ(認証NG)、CPU10はデータ送受信部11からリーダ装置2へエラー信号を送信する。このとき、リーダ装置2ではデータ送受信部23が電気錠制御装置1から送信されたエラー信号を受信し、CPU20がこのエラー信号に応じてブザー部24を鳴動させることにより(S29)、玄関扉の前にいる人物に対して認証に失敗したことを知らしめることができ、ブザー鳴動後S1の待機状態に戻る(S30)。
【0029】
上述のように電気錠制御装置1では、ID認証に成功すると、電気錠制御装置1が電気錠5を所定の解錠時間だけ解錠させた後に電気錠5を施錠し、さらに施錠時より所定の保持時間が経過するまでの間施錠状態を保持しており、携帯型発信装置3を持った家人が宅内に入って、電気錠5が施錠された後に、上記保持時間が経過するまでの間その家人がリーダ装置2の通信エリア内に留まっていたとしても、電気錠制御装置1ではこの間に施錠状態を維持しているので、家人の持っている携帯型発信装置3からリーダ装置2が識別情報を読み取ったために、電気錠が解錠されてしまうのを防止でき、家人の後をついてきた不審者が宅内に進入するのを防止できる。
【0030】
しかも小電力送信モジュール32の通信距離は、LF帯送信IC21およびLF帯受信IC31からなる非接触通信部の通信距離よりも長いので、携帯型発信装置3の操作SW34を操作することによって、より遠くから電気錠5を解錠することが可能になる。したがって、携帯型発信装置3を持った家人が玄関扉の前に到達するまでに電気錠5を解錠させておくことが可能になり、家人が玄関扉の前で電気錠5が解錠するのを待つ時間を短縮でき、玄関扉の前で待っている間に犯罪に巻き込まれるのを防止できる。なお家人が携帯型発信装置3を用いて自分で電気錠5を解錠する場合は、不審者が後をついて来ているために早く宅内に入ろうとしているといった状況も予想されるので、リーダ装置2が携帯型発信装置3から識別情報を読み取って解錠する場合に比べて、施錠後に電気錠5の施錠状態を維持する保持時間を長めに設定しており、不審者の侵入をより確実に防止することができる。
【0031】
なお、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、特定の実施形態に制約されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施形態の電気錠システムのシステム構成図である。
【図2】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図3】同上の他の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0033】
1 電気錠制御装置
2 リーダ装置
3 携帯型発信装置
4 接近検知装置
5 電気錠
12 電気錠駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別の識別情報が予め登録された応答器と、通信エリア内の応答器との間で非接触通信を行うことによって当該応答器から識別情報を取得する非接触通信部を備えた質問器と、扉に設けた電気錠を施錠又は解錠する電気錠駆動部を具備し、質問器の取得した識別情報が予め登録された識別情報に一致すると、電気錠駆動部により電気錠を解錠状態にした後施錠し、施錠時より所定の保持時間が経過するまでの間施錠状態を保持する電気錠制御装置とを備えて成ることを特徴とする電気錠システム。
【請求項2】
前記応答器に、操作に応じて解錠信号を発生する解錠操作部と、前記非接触通信部に比べて通信距離の長い信号送信部とを設け、解錠操作部の操作に応じて自己の識別情報および解錠信号を信号送信部から送信させるとともに、前記質問器に、応答器の信号送信部から送信された識別情報および解錠信号を受信する信号受信部を設け、電気錠制御装置では、質問器の信号受信部が識別情報および解錠信号を受信した際に、受信した識別信号が予め登録された識別情報に一致すると、解錠信号に応じて電気錠駆動部により電気錠を解錠状態にした後施錠し、施錠時より所定の保持時間が経過するまでの間施錠状態を保持することを特徴とする請求項1記載の電気錠システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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