説明

電池交換システム、利用者装置、充電装置、管理装置及び電池交換方法

【課題】適切な時期に充電池を充電するために充電済みの他の充電池と容易に交換する。
【解決手段】固有の識別情報を有する端末101にて、電池111が装着された際にシリアル番号読み出し部112によって電池111からシリアル番号が読み出され、識別情報とシリアル番号とが対応付けられて対応付け情報として管理装置103へ送信され、充電器102にて、電池111の充電が完了した際にシリアル番号読み出し部122によって電池111からシリアル番号が読み出され、当該シリアル番号が管理装置103へ送信され、管理装置103にて、端末101から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいて充電器102から送信されたシリアル番号を有する電池111の予定充電時刻が算出され、算出された予定充電時刻よりも前に電池交換を促す通知が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池の交換を行う電池交換システム、利用者装置、充電装置、管理装置及び電池交換方法に関し、特に充電を必要とする電池の交換を行う電池交換システム、利用者装置、充電装置、管理装置及び電池交換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の日本は、高齢者社会を迎え、高齢者や要介護の人が年々増えてきている。これらの人々(以下、高齢者等と称する)の一人暮らしも少なくはなく、安否を把握するために適した連絡手段を持っておくことが重要となっている。
【0003】
通常の連絡手段として自宅の固定電話が挙げられるが、自宅内であっても高齢者等がトイレ等の固定電話から離れた場所で動くことができなくなった場合、連絡を取ることが困難となってしまう。
【0004】
そこで、高齢者等と連絡が取れるように携帯端末を所持させることが多い。
【0005】
一方、携帯端末等の電子機器に対する電源供給手段として電池が用いられている。さらに、この電池を充電することによって再利用できる充電池が主流となってきている。
【0006】
これらの充電池は定期的もしくは使用状況によっては不定期に充電をする必要があるが、携帯端末の電池の充電が必要となる時期を当該携帯端末の所有者が認識するために、充電池の残量比率等を表示する機能が多くの携帯端末に設けられている。
【0007】
携帯端末に表示された充電池の電池残量比率を参照して、携帯端末の電池の充電が必要であると判断されると、専用の充電器を用いて電池の充電が行われる。
【0008】
近年においては、旅行先などで充電器を所持していない場合であっても携帯端末の電池を充電することができるように、所定の場所に携帯端末を充電するための充電器を有する充電ステーションを設置し、その充電ステーションにて携帯端末の充電を行うことができるシステムが考えられている。
【0009】
しかし、上述した充電ステーションの空き状況や位置情報等が不明であるため、使用者が充電ステーションを利用しがたいという問題点がある。
【0010】
そこで、携帯端末にて電池残量を監視し、電池残量が所定の閾値を下回った場合、管理サーバに通知し、管理サーバにて適当な充電ステーションを予約する方法が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−348757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、高齢者等に携帯端末を所持させても、高齢者等が電子機器の使用に不慣れであることにより、充電池の充電が行えずに電池切れを起こしてしまう虞があるという問題点がある。
【0012】
そこで、特許文献1に記載された方法を用いて、管理サーバが携帯端末の電池残量を監視し、電池残量が所定の閾値を下回った場合、当該携帯端末を所持する高齢者等の自宅にヘルパー等が出向き、携帯端末の充電池を充電するという方法が考えられる。
【0013】
しかし上記の方法においては、携帯端末に電池残量を監視する機構を設けなければならないという問題点がある。また、携帯端末の使用状況に基づいて電池残量を算出しなければならなく、携帯端末の装置としての規模が大きくなってしまうという問題点がある。さらに、携帯端末にかかる処理の負担が大きくなってしまうという問題点がある。
【0014】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、適切な時期に充電池を充電するために充電済みの他の充電池と容易に交換することができる電池交換システム、利用者装置、充電装置、管理装置及び電池交換方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために本発明は、
固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給される利用者が所有する利用者装置と、前記電池の充電を行う充電装置と、前記電池の状態を管理する管理装置とを有してなる電池交換システムにおいて、
前記利用者装置は、固有の識別情報を有し、前記電池が装着された際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、前記識別情報と前記シリアル番号とを対応付けて対応付け情報として前記管理装置へ送信し、
前記充電装置は、前記電池の充電が完了した際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、該シリアル番号を前記管理装置へ送信し、
前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報を受信して記憶し、前記充電装置から送信されたシリアル番号を受信し、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいて前記シリアル番号を有する電池の次回に予定される予定充電時刻を算出し、前記充電装置から送信されたシリアル番号と前記予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶し、記憶された予定充電時刻よりも前に当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して電池交換を促す通知を行うことを特徴とする。
【0016】
また、前記管理装置は、前記記憶された予定充電時刻よりも予め設定された期間だけ早い時刻に電池交換を促す通知を行うことを特徴とする。
【0017】
また、前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在する場合、前記充電情報から当該シリアル番号と該シリアル番号に対応付けられた予定充電時刻とを消去することを特徴とする。
【0018】
また、前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在しない場合、当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して充電が完了していない電池が装着された旨の通知を行うことを特徴とする。
【0019】
また、前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と利用者状況情報データベースにて収集された前記利用者装置の利用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出することを特徴とする。
【0020】
また、前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と使用状況情報データベースにて収集された前記電池の使用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出することを特徴とする。
【0021】
また、前記管理装置は、前記利用者の情報である利用者情報に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池に充電する充電量を算出し、前記算出された充電量を前記充電装置へ送信し、
前記充電装置は、前記電池の充電を開始する際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、該シリアル番号を前記管理装置へ送信し、前記管理装置から送信された充電量を前記電池に充電することを特徴とする。
【0022】
また、前記電池は、
前記利用者装置に電源を供給する電源部と、
前記シリアル番号を記憶する記憶部とを有することを特徴とする。
【0023】
また、前記識別情報は、前記利用者装置の電話番号であることを特徴とする。
【0024】
また、固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給され、前記電池の状態を管理する管理装置に接続可能に構成された利用者装置であって、
固有の識別情報を有し、前記電池が装着された際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、前記識別情報と前記シリアル番号とを対応付けて対応付け情報として前記管理装置へ送信する。
【0025】
また、利用者が所有する利用者装置に装着された固有のシリアル番号を有する電池の状態を管理する管理装置に接続可能に構成され、前記電池の充電を行う充電装置であって、
前記電池の充電が完了した際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、該シリアル番号を前記管理装置へ送信する。
【0026】
また、前記電池の充電を開始する際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、該シリアル番号を前記管理装置へ送信し、前記管理装置にて前記利用者の情報である利用者情報に基づいて算出された当該シリアル番号を有する電池に充電する充電量を前記電池に充電することを特徴とする。
【0027】
また、固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給される利用者装置と前記電池の充電を行う充電装置とに接続可能に構成され、前記電池の状態を管理する管理装置であって、
前記利用者装置から送信された対応付け情報を受信して記憶し、前記充電装置から送信された前記シリアル番号を受信し、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいて前記シリアル番号を有する電池の次回に予定される予定充電時刻を算出し、前記充電装置から送信されたシリアル番号と前記予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶し、記憶された予定充電時刻よりも前に当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して電池交換を促す通知を行う。
【0028】
また、前記記憶された予定充電時刻よりも予め設定された期間だけ早い時刻に電池交換を促す通知を行うことを特徴とする。
【0029】
また、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在する場合、前記充電情報から当該シリアル番号と該シリアル番号に対応付けられた予定充電時刻とを消去することを特徴とする。
【0030】
また、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在しない場合、当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して充電が完了していない電池が装着された旨の通知を行うことを特徴とする。
【0031】
また、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と利用者状況情報データベースにて収集された前記利用者装置の利用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出することを特徴とする。
【0032】
また、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と使用状況情報データベースにて収集された前記電池の使用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出することを特徴とする。
【0033】
また、前記利用者の情報である利用者情報に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池に充電する充電量を算出することを特徴とする。
【0034】
また、固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給される利用者が所有する利用者装置と、前記電池の充電を行う充電装置と、前記電池の状態を管理する管理装置とを有してなる電池交換システムにおける電池交換方法であって、
前記充電装置が、前記電池の充電が完了した際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す処理と、
前記充電装置が、前記シリアル番号を前記管理装置へ送信する処理と、
前記利用者装置が、前記電池が装着された際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す処理と、
前記利用者装置が、該利用者装置が有する固有の識別情報と前記シリアル番号とを対応付けて対応付け情報として前記管理装置へ送信する処理と、
前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報を受信した受信時刻に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池の次回に予定される予定充電時刻を算出する処理と、
前記管理装置が、前記充電装置から送信されたシリアル番号と前記予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶する処理と、
前記管理装置が、前記予定充電時刻よりも前に当該電池のシリアル番号と対応付けられた前記識別情報を表示して電池交換を促す通知を行う処理とを有する。
【0035】
また、前記管理装置が、前記予定充電時刻よりも予め設定された期間だけ早い時刻に電池交換を促す通知を行う処理を有することを特徴とする。
【0036】
また、前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在する場合、前記充電情報から当該シリアル番号と該シリアル番号に対応付けられた予定充電時刻とを消去する処理を有することを特徴とする。
【0037】
また、前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在しない場合、当該電池のシリアル番号と対応付けられている前記識別情報を表示して充電が完了していない電池が装着された旨の通知を行う処理を有することを特徴とする。
【0038】
また、前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と利用者状況情報データベースにて収集された前記利用者装置の利用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出する処理を有することを特徴とする。
【0039】
また、前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と使用状況情報データベースにて収集された前記電池の使用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出する処理を有することを特徴とする。
【0040】
また、前記充電装置が、前記電池の充電を開始する際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す処理と、
前記充電装置が、前記読み出されたシリアル番号を前記管理装置へ送信する処理と、
前記管理装置が、前記利用者の情報である利用者情報に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池に充電する充電量を算出する処理と、
前記管理装置が、前記算出された充電量を前記充電装置へ送信する処理と、
前記充電装置が、前記管理装置から送信された充電量を前記電池に充電する処理を有することを特徴とする。
【0041】
また、固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給され、前記電池の状態を管理する管理装置に接続可能に構成され、固有の識別情報を有する利用者装置に、
前記電池が装着された際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す手順と、
前記識別情報と前記シリアル番号とを対応付ける手順と、
前記識別情報と前記シリアル番号とが対応付けられた情報を対応付け情報として前記管理装置へ送信する手順とを実行させる。
【0042】
また、利用者が所有する利用者装置に装着された固有のシリアル番号を有する電池の状態を管理する管理装置に接続可能に構成され、前記電池の充電を行う充電装置に、
前記電池の充電が完了した際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す手順と、
該シリアル番号を前記管理装置へ送信する手順とを実行させる。
【0043】
また、前記電池の充電を開始する際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す手順と、
該シリアル番号を前記管理装置へ送信する手順と、
前記管理装置にて前記利用者の情報である利用者情報に基づいて算出された当該シリアル番号を有する電池に充電する充電量を前記電池に充電する手順とを実行させることを特徴とする。
【0044】
また、固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給される利用者装置と前記電池の充電を行う充電装置とに接続可能に構成され、前記電池の状態を管理する管理装置に、
前記利用者装置から送信された対応付け情報を受信して記憶する手順と、
前記充電装置から送信された前記シリアル番号を受信する手順と、
前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいて前記シリアル番号を有する電池の次回に予定される予定充電時刻を算出する手順と、
前記充電装置から送信されたシリアル番号と前記予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶する手順と、
記憶された予定充電時刻よりも前に当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して電池交換を促す通知を行う手順とを実行させる。
【0045】
また、前記記憶された予定充電時刻よりも予め設定された期間だけ早い時刻に電池交換を促す通知を行う手順を実行させることを特徴とする。
【0046】
また、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在する場合、前記充電情報から当該シリアル番号と該シリアル番号に対応付けられた予定充電時刻とを消去する手順を実行させることを特徴とする。
【0047】
また、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在しない場合、当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して充電が完了していない電池が装着された旨の通知を行う手順を実行させることを特徴とする。
【0048】
また、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と利用者状況情報データベースにて収集された前記利用者装置の利用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出する手順を実行させることを特徴とする。
【0049】
また、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と使用状況情報データベースにて収集された前記電池の使用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出する手順を実行させることを特徴とする。
【0050】
また、前記利用者の情報である利用者情報に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池に充電する充電量を算出する手順を実行させることを特徴とする。
【0051】
上記のように構成された本発明においては、固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給され、固有の識別情報を有する利用者装置にて、電池が装着された際に電池からシリアル番号が読み出され、識別情報とシリアル番号とが対応付けられて対応付け情報として管理装置へ送信され、電池の充電を行う充電装置にて、電池の充電が完了した際に電池からシリアル番号が読み出され、当該シリアル番号が管理装置へ送信され、電池の状態を管理する管理装置にて、利用者装置から送信された対応付け情報が受信されて記憶され、充電装置から送信されたシリアル番号が受信され、利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいてシリアル番号を有する電池の予定充電時刻が算出され、充電装置から送信されたシリアル番号と予定充電時刻とが対応付けられて充電情報として記憶され、記憶された予定充電時刻よりも前に電池交換を促す通知が行われる。
【0052】
これにより、利用者装置に電池が装着された時刻に基づいて、電池の予定充電時刻が算出され、予定充電時刻よりも前に通知が行われるため、利用者装置の電池切れを容易に防止することができる。
【発明の効果】
【0053】
以上説明したように本発明においては、固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給され、固有の識別情報を有する利用者装置が、電池が装着された際に電池からシリアル番号を読み出し、識別情報とシリアル番号とを対応付けて対応付け情報として管理装置へ送信し、電池の充電を行う充電装置が、電池の充電が完了した際に電池からシリアル番号を読み出し、当該シリアル番号を管理装置へ送信し、電池の状態を管理する管理装置が、利用者装置から送信された対応付け情報を受信して記憶し、充電装置から送信されたシリアル番号を受信し、利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいてシリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出し、充電装置から送信されたシリアル番号と予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶し、記憶された予定充電時刻よりも前に電池交換を促す通知を行う構成としたため、適切な時期に充電池を充電するために充電済みの他の充電池と容易に交換することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0054】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の電池交換システムの第1の実施の形態を示す図である。
【0055】
本形態は図1に示すように、端末101と、充電器102と、管理装置103とから構成されている。端末101は、本システムを利用する利用者が所持する携帯端末等の利用者装置である。充電器102は、端末101に装着された充電池を充電する充電装置である。管理装置103は、端末101に装着された充電池の充電状態を管理し、端末101及び充電器102との間にて情報の送受信ができるように接続可能に設けられている。
【0056】
また、端末101には、電池111と、シリアル番号読み出し部112と、メモリ113と、識別情報読み出し部114と、送信部115とが設けられている。電池111は、端末101を動作させるために端末101に電源を供給する充電池であり、取り外し可能なものである。
【0057】
図2は、図1に示した電池111の一構成例を示す図である。
【0058】
図1に示した電池111は図2に示すように、電源部116と、記憶部117とから構成されている。電源部116は、端末101を動作させるために端末101に電源を供給する。記憶部117は、電池111を識別するための固有のシリアル番号を記憶する。
【0059】
シリアル番号読み出し部112は、電池111に予め記憶されているシリアル番号を読み出す。メモリ113は、端末101を識別するための固有の識別情報を記憶する記憶部である。識別情報読み出し部114は、メモリ113に記憶されている識別情報を読み出す。送信部115は、シリアル番号読み出し部112によって読み出されたシリアル番号と、識別情報読み出し部114によって読み出された識別情報とを管理装置103へ送信する。送信手段は、PHS等の無線を使用してもかまわない。
【0060】
また、充電器102には、充電部121と、シリアル番号読み出し部122と、送信部123とが設けられている。充電部121は、端末101から取り外された電池111を充電する。シリアル番号読み出し部122は、充電部121にて充電された電池111からシリアル番号を読み出す。送信部123は、シリアル番号読み出し部122によって読み出されたシリアル番号を管理装置103へ送信する。
【0061】
また、管理装置103には、電池情報データベース131と、端末情報データベース132とが設けられている。電池情報データベース131は、電池111の情報を記憶する第1のデータベースである。具体的な構造については後述する。端末情報データベース132は、端末101の情報を記憶する第2のデータベースである。これについても、具体的な構造を後述する。
【0062】
以下に、上記のように構成された電池交換システムにおける電池交換方法について説明する。
【0063】
図3は、図1及び図2に示した電池交換システムにおける電池交換方法を説明するためのシーケンス図である。
【0064】
まず、充電器102の充電部121にて、電池111の充電が行われる(ステップS1)。このとき、電池111は充電部121に装着されて充電が行われる。
【0065】
充電器102の充電部121にて、電池111の充電が完了すると、シリアル番号読み出し部122によって充電部121に装着されている電池111からシリアル番号が読み出される(ステップS2)。電池111から読み出されるシリアル番号は、電池111が識別可能な固有の番号であり、電池111が製造された段階で、電池111の記憶部117に予め記憶されたものである。
【0066】
充電部121に装着されている電池111からシリアル番号がシリアル番号読み出し部122によって読み出されると、読み出されたシリアル番号が送信部123から管理装置103へ送信される(ステップS3)。
【0067】
送信部123から送信されたシリアル番号が管理装置103にて受信されると(ステップS4)、受信されたシリアル番号が電池情報データベース132に記憶される(ステップS5)。
【0068】
図4は、図1に示した電池情報データベース131の構造の一例を示す図である。
【0069】
図1に示した電池情報データベース131には図4に示すように、シリアル番号と次回に予定される予定充電時刻とが対応付けられた充電情報が記憶されている。ここでは、説明の便宜上、予定充電時刻を予定充電日として説明する。このシリアル番号は、充電器102から送信されて管理装置103にて受信されたシリアル番号である。また、予定充電日は、当該電池が消耗して充電が必要となる日(当該電池を充電すべき日、あるいは充電が完了した他の電池に交換すべき日)を示すものであり、詳細については後述する。なお、この最初の充電完了の段階では、シリアル番号のみが記憶される。
【0070】
その後、電池111が端末101に装着されると(ステップS6)、シリアル番号読み出し部112によって電池111からシリアル番号が読み出される(ステップS7)。同時に、識別情報読み出し部114によってメモリ113に予め記憶されている識別情報が読み出される(ステップS8)。ここで、メモリ113に予め記憶されている識別情報は、端末101を識別可能な固有の情報であれば良く、端末101の電話番号であっても良い。
【0071】
そして、シリアル番号読み出し部112によって電池111から読み出されたシリアル番号と、識別情報読み出し部114によってメモリ113から読み出された識別情報とが対応付けられて対応付け情報として送信部115から管理装置103へ送信される(ステップS9)。
【0072】
端末101の送信部115から送信された対応付け情報が管理装置103にて受信されると(ステップS10)、受信された対応付け情報が端末情報データベース132に記憶される(ステップS11)。
【0073】
図5は、図1に示した端末情報データベース132の構造の一例を示す図である。
【0074】
図1に示した端末情報データベース132には図5に示すように、シリアル番号と識別情報とが対応付けられて記憶されている。これらは端末101から送信された対応付け情報である。つまり、どの端末101にどの電池111が装着されているかを示す情報が記憶されている。例えば、シリアル番号が「00000001」である電池111は、識別情報が「090−1234−5678」である端末101に装着されている情報が記憶されている。また、シリアル番号が「11111111」である電池111は、識別情報「080−2222−3333」である端末101に装着されている情報が記憶されている。また、シリアル番号が「55555555」である電池111は、識別情報が「090−7777−8888」である端末101に装着されている情報が記憶されている。
【0075】
また、ステップS10にて、端末101の送信部115から送信された対応付け情報が管理装置103にて受信された際に、管理装置103にて電池情報データベース131が参照される。具体的には、管理装置103にて受信された対応付け情報に含まれるシリアル番号が、電池情報データベース131にすでに記憶されているかどうかが判断される。
【0076】
管理装置103にて受信された対応付け情報に含まれるシリアル番号が、電池情報データベース131にすでに記憶されていると判断された場合、ステップS11の処理が行われる。そして、当該シリアル番号とそのシリアル番号に対応付けられた予定充電日との充電情報が電池情報データベース131から消去される。
【0077】
一方、管理装置103にて受信された対応付け情報に含まれるシリアル番号が、電池情報データベース131に記憶されていないと判断された場合は、充電が完了していない電池111が端末101に装着されたと認識され、その旨が管理装置103に表示される。そのとき、当該シリアル番号の電池111が装着された端末101の識別情報が表示されるものであっても良い。
【0078】
また、ステップS11にて、管理装置103にて受信された対応付け情報に含まれる識別情報を持つ対応付け情報が端末情報データベース132にすでに記憶されている場合、すでに記憶されている対応付け情報が消去され、受信された対応付け情報が端末情報データベース132に記憶される。これにより、同じ識別情報を含む複数の対応付け情報が端末情報データベース132に存在することを防止する。
【0079】
また、端末101の送信部115から送信された対応付け情報が管理装置103にて受信されると、電池111の予定充電日が算出される(ステップS12)。
【0080】
予定充電日は、端末101の送信部115から送信された対応付け情報がステップS10にて管理装置103にて受信された時刻、つまり電池111が端末101に装着された時刻に基づいて算出される。ここでは、説明の便宜上、予定充電日は電池111が端末101に装着された日に基づいて算出されるものとして説明する。例えば、電池111の平均寿命が1ヶ月であったとすると、電池111が端末101に装着された日が8月1日である場合、予定充電日は9月1日であると算出される。
【0081】
このとき、ステップS4にてシリアル番号が受信された受信時刻が考慮されて予定充電日が算出されるものであっても良い。つまり、ステップS4にてシリアル番号が受信された受信時刻から、ステップS10にて対応付け情報が受信された時刻までの時間(以下、保管時間と称する)が予め設定された時間よりも長い場合は、保管時間が予め設定された時間よりも短い場合よりも予定充電時刻が早い時刻であると算出されるものであっても良い。これは、保管時間が予め設定された時間よりも長い場合、自然放電により充電量が少なくなったことを考慮するものである。また、何らかの手段を用いて自然放電を防ぐものであれば、ステップS4にてシリアル番号が受信された受信時刻を考慮する必要はない。また、ステップS4にてシリアル番号が受信された受信時刻のみを用いて予定充電日が算出されるものであっても良い。
【0082】
また、どの端末101においても使用頻度等の利用状況がある程度同じであれば上記の算出方法で良いが、利用状況に基づいて予定充電時刻(予定充電日)が算出されるものであっても良い。
【0083】
図6は、端末101の識別情報と端末101の利用状況情報との対応付けが記憶された利用状況情報データベース(不図示)の構造の一例を示す図である。
【0084】
図6に示した利用状況情報データベースの構造を参照すると、各端末101の識別情報と利用状況情報である通話時間とが対応付けられている。この利用状況情報データベースは、管理装置103に設けられているものである。例えば、識別情報が「090−1234−5678」である端末101の通話時間は、10分45秒である情報が記憶されている。また、識別情報が「080−2222−3333」である端末101の通話時間は、2分10秒である情報が記憶されている。また、識別情報が「090−7777−8888」である端末101の通話時間は、3分32秒である情報が記憶されている。これらの利用状況情報は、通話が行われるたびに管理装置103にて収集されるものである。これらの情報を考慮して、上述した予定充電日が算出されるものであっても良い。当然、通話時間が短い端末101に装着されている電池111の予定充電日は、通話時間が長い端末101に装着されている電池111の予定充電日よりも後の日になることは言うまでもない。なお、ここでの通話時間は、端末101が管理装置103と通話した時間であって、端末101が他の装置と通話した時間については考慮されていない。そのため、端末101は、管理装置103とのみ通話が可能なものであることが望ましい。
【0085】
また、電池111の使用期間や使用頻度といった使用状況が、予定充電日の算出に考慮されるものであっても良い。
【0086】
図7は、電池111のシリアル番号と電池111の使用状況情報との対応付けが記憶された使用状況情報データベース(不図示)の構造の一例を示す図である。
【0087】
図7に示した使用状況情報データベースの構造を参照すると、電池111のシリアル番号と電池111の使用状況情報である電池111の製造時期と電池111の過去の充電回数とが対応付けられている。この使用状況情報データベースは、管理装置103に設けられているものである。例えば、シリアル番号が「00000001」である電池111の製造時期は、2005年10月であり、過去の充電回数が8回である情報が記憶されている。また、シリアル番号が「11111111」である電池111の製造時期は、2004年12月であり、過去の充電回数が12回である情報が記憶されている。また、シリアル番号が「55555555」である電池111の製造時期は、2006年1月であり、過去の充電回数が3回である情報が記憶されている。これらの使用状況情報は予め収集され、充電が行われるたびに管理装置103にて更新されるものである。これらの情報を考慮して、上述した予定充電日が算出されるものであっても良い。当然、製造時期が早く、過去の充電回数が多い電池111の予定充電日は、製造時期が遅く、過去の充電回数が少ない電池111の予定充電日よりも先の日になることは言うまでもない。
【0088】
以上により算出された予定充電日が電池情報データベース131に記憶される(ステップS13)。ここで、図4に示した電池情報データベース131の構造の予定充電日に記憶されることとなる。例えば、図4に示すように、シリアル番号が「00000001」である電池111の予定充電日は、2006年9月22日である情報が記憶される。また、シリアル番号が「11111111」である電池111の予定充電日は、2006年11月11日である情報が記憶される。また、シリアル番号が「55555555」である電池111の予定充電日は、2006年10月3日である情報が記憶される。ここで、予定充電日とは、端末101に装着されている電池111が消耗して充電が必要となる日を示すものであり、充電が完了した他の電池に交換すべき交換日を示すものでもある。
【0089】
その後、予定充電日よりも予め設定された日だけ早い日である予定通知日になったことが管理装置103にて認識されると(ステップS14)、電池を充電あるいは交換を促す通知が行われる(ステップS15)。この通知は管理装置103に設けられた表示部(不図示)に表示されるものであっても良い。なお、このとき対象の電池111が装着された端末101の識別情報が、当該電池111のシリアル番号を検索キーとして端末情報データベース132にて検索されて読み出され、読み出された端末101の識別情報が表示されるものであっても良い。例えば、次回の充電日が10月1日であり、予め設定された日が3日間であれば、10月1日の3日前である9月28日が予定通知日となり、9月28日に通知が行われるものであっても良い。
【0090】
上述したように、端末101に電池111が装着された時に基づいて、電池111の予定充電日、あるいは他の電池111への交換日が算出され、当該日よりも前に通知が行われることにより、端末101の電池切れを容易に防止することができる。
【0091】
次に、上述した方法によって充電された電池111が装着された端末101の使用例について説明する。ここでは、介護が必要な高齢者等が端末101を所持した場合を例に挙げて説明する。
【0092】
図8は、図1に示した端末101の外観構成の一例を示す図である。
【0093】
図1に示した端末101の外観は図8に示すように、発着信ボタン1001と、切断ボタン1002と、スピーカー1003と、マイク1004と、ねじ1005と、ふた1006とから構成されている。発着信ボタン1001は、管理装置103が設けられたセンターへの発信及びセンターからの着信に応答する際に押すボタンである。切断ボタン1002は、通話が終了し、切断する際に押すボタンである。スピーカー1003は、通話の相手から送信された音声を出力する一般的な音声出力手段である。マイク1004は、一般的な集音手段である。ねじ1005は、利用者がふた1006を容易に開けることができないように専用の工具のみを用いて回すことができるねじであるが、特に本発明に特化した形状でなくても良い。ふた1006は、電池111が端末101に装着された際に閉めるふたである。
【0094】
図9は、図8に示した端末101の構成の一例を示す図である。
【0095】
図8に示した端末101には図9に示すように、発着信ボタン1001と、スピーカー1003と、マイク1004と、受信部1014と、着信検出部1015と、発信者番号確認部1016と、タイマー1017,1022,1028と、発信者番号保持部1018,1026と、復調部1019と、着信部1020と、アンプ1021,1024と、増幅度制御部1023と、変調部1025と、送信部1027とが含まれている。受信部1014は、センターからの発信を受信する。着信検出部1015は、受信部1014にて受信された発信の着信を検出する。発信者番号確認部1016は、着信検出部1015にて検出された着信について、発信者番号を確認する。タイマー1017,1022,1028は、満了値が予め設定されたタイマーである。発信者番号保持部1018は、着信可能な発信者番号を予め保持する。復調部1019は、着信した音声を復調する。着信部1020は、端末101をオフフックする。アンプ1021,1024は、音声を増幅する。増幅度制御部1023は、アンプ1024の増幅度を制御する。変調部1025は、アンプ1024にて増幅された音声を変調する。発信者番号保持部1026は、端末101が発信できる発信者の番号を保持する。送信部1027は、変調部1025にて変調された音声を発信先へ送信する。
【0096】
以下に、図9に示した構成を有する端末101における着信処理について説明する。
【0097】
図10は、図9に示した構成を有する端末101における着信処理を説明するためのフローチャートである。
【0098】
受信部1014にてセンターからの発信が受信されると、着信検出部1015にて着信が検出される(ステップS21)。検出された着信について発信者番号が発信者番号確認部1016にて確認される。このとき、発信者番号が発信者番号保持部1018に予め登録されている番号であるかどうかが判断される(ステップS22)。
【0099】
発信者番号が発信者番号保持部1018に予め登録されている番号ではない場合、処理は終了する。つまり、着信拒否となる。
【0100】
一方、発信者番号が発信者番号保持部1018に予め登録されている番号であると判断された場合、呼び出しが開始され(ステップS23)、タイマー1017が起動する(ステップS24)。
【0101】
その後、発着信ボタン1001が押されたかどうかが判断され(ステップS25)、発着信ボタン1001が押されたと判断された場合、タイマー1017が停止する(ステップS26)。そして、着信部1020にて着信が行われ、センターから送信された音声が復調部1019にて復調され、アンプ1021にて増幅され、スピーカー1003から出力される(ステップS27)。また、マイク1004が有効に設定され、マイク1004によって利用者の音声が集められ、増幅度制御部1023にて制御された増幅度でアンプ1024にて増幅され、変調部1025にて変調され、送信部1027からセンターへ送信される(ステップS28)。
【0102】
一方、ステップS25にて、利用者によって発着信ボタン1001が押されていないと判断された場合、タイマー1017が満了したかどうかが判断される(ステップS29)。
【0103】
タイマー1017が満了していないと判断された場合、ステップS25の処理に戻る。
【0104】
一方、タイマー1017が満了したと判断された場合は、着信部1020にて着信が行われ、センターから送信された音声が復調部1019にて復調され、アンプ1021にて増幅され、スピーカー1003から出力される(ステップS30)。同時に、タイマー1022が起動する(ステップS31)。
【0105】
その後、さらに発着信ボタン1001が押されたかどうかが判断され(ステップS32)、発着信ボタン1001が押されたと判断された場合、タイマー1022が停止する(ステップS33)。そして、マイク1004が有効に設定され、マイク1004によって利用者の音声が集められ、増幅度制御部1023にて制御された増幅度でアンプ1024にて増幅され、変調部1025にて変調され、送信部1027からセンターへ送信される(ステップS28)。
【0106】
一方、ステップS32にて、利用者によって発着信ボタン1001が押されていないと判断された場合、タイマー1022が満了したかどうかが判断される(ステップS34)。
【0107】
タイマー1022が満了していないと判断された場合、ステップS32の処理に戻る。
【0108】
一方、タイマー1022が満了したと判断された場合は、マイク1004が有効に設定され、マイク1004によって利用者の音声が集められ、増幅度制御部1023にて制御された増幅度でアンプ1024にて増幅され、変調部1025にて変調され、送信部1027からセンターへ送信される(ステップS35)。同時に、タイマー1028が起動する(ステップS36)。
【0109】
その後、マイク1004を通してセンターにて音声が認識されたかどうかが判断され(ステップS37)、音声が認識されないと判断された場合、タイマー1028が満了したかどうかが判断される(ステップS38)。
【0110】
タイマー1028が満了していないと判断された場合、ステップS37の処理に戻る。
【0111】
一方、タイマー1028が満了したと判断された場合は、増幅度制御部1023によってアンプ1024の増幅度が変更される(ステップS39)。つまりマイク1004によって集められる音声の増幅度を上げて、小さな音声であってもセンターにて認識できるようにする。
【0112】
なお、タイマー1017,1022,1028の満了値、及び増幅度制御部1023にて制御される増幅度は、予め設定された値であっても良いが、センターから変更できるものであっても良い。
【0113】
図11は、図9に示した増幅度制御部1023にて制御される増幅度をセンターから変更できる構成の一例を示す図である。
【0114】
図11に示した構成は、図9に示した構成に増幅度変更指示検出部1029を追加したものである。増幅度変更指示がセンターから送信されると、増幅度変更指示検出部1029にて検出され、検出された指示に基づいた増幅度が増幅度制御部1023に設定される。
(第2の実施の形態)
以下に、本発明の電池交換システムの第2の実施の形態について説明する。
【0115】
本形態は、自宅から駅または学校または職場(以下、駅等と称する)まで自転車を利用して通勤または通学する利用者をターゲットとして、夜間自転車のライトを点灯させるための電池の充電に関するものである。
【0116】
図12は、本発明の電池交換システムの第2の実施の形態を示す図である。
【0117】
本形態は図12に示すように、自転車201と、充電器202と、管理装置203とから構成されている。自転車201は、本システムを利用する利用者が使用する利用者装置である。充電器202は、自転車201に装着された充電池を充電する充電装置であり、駅等の駐輪場に設けられたものである。管理装置203は、自転車201に装着された充電池の充電状態を管理し、自転車201及び充電器202との間にて情報の送受信ができるように接続可能に設けられている。なお、自転車201は装着された電池によってライトが点灯するものである。
【0118】
また、自転車201には、電池211と、シリアル番号読み出し部212と、メモリ213と、利用者情報読み出し部214と、送信部215と、ライト216とが設けられている。電池211は、ライト216を点灯させるためにライト216に電源を供給する充電池であり、取り外し可能なものである。電池211の構成については、第1の実施の形態にて説明した電池111の構成と同様である。シリアル番号読み出し部212は、電池211に予め記憶されているシリアル番号を読み出す。メモリ213は、自転車201を利用する利用者(または所有者)の利用者情報を記憶する記憶部である。利用者情報読み出し部214は、メモリ213に記憶されている利用者情報を読み出す。送信部215は、シリアル番号読み出し部212によって読み出されたシリアル番号と、利用者情報読み出し部214によって読み出された利用者情報とを管理装置203へ送信する。送信方法は、ここでは特に規定しない。
【0119】
また、充電器202には、充電部221と、シリアル番号読み出し部222と、送受信部223とが設けられている。充電部221は、自転車201から取り外された電池211を充電する。シリアル番号読み出し部222は、充電部221にて充電される電池211からシリアル番号を読み出す。送受信部223は、シリアル番号読み出し部222によって読み出されたシリアル番号を管理装置203へ送信し、管理装置203から送信された充電量の情報を受信する。
【0120】
また、管理装置203には、利用者情報データベース231と、自転車情報データベース232と、充電量情報データベース233とが設けられている。利用者情報データベース231は、利用者に関する情報を記憶する。具体的な構造については後述する。自転車情報データベース232は、自転車201に関する情報を記憶する。これについても、具体的な構造を後述する。充電量情報データベース233は、自転車201の走行距離とそれに必要な電池211の充電量とを対応付けて記憶する。
【0121】
以下に、上記のように構成された電池交換システムにおける電池交換方法について説明する。
【0122】
図13は、図12に示した電池交換システムにおける電池交換方法を説明するためのシーケンス図である。
【0123】
まず、メモリ213に利用者の利用者情報を予め記憶しておく。この利用者情報は、利用者を識別できる識別情報(例えば、利用者名)と自転車201の走行距離(例えば、自宅から駅等までの距離)とが対応付けられた情報である。
【0124】
また、駐輪場を最初に利用する際に、自転車201の利用者登録が必要となる。
【0125】
まずは、シリアル番号読み出し部212によって、電池211に予め記憶されているシリアル番号が読み出される(ステップS51)。また、利用者情報読み出し部214によって、メモリ213に予め記憶されている利用者情報が読み出される(ステップS52)。
【0126】
その後、シリアル番号読み出し部212によって電池211から読み出されたシリアル番号と、利用者情報読み出し部214によってメモリ213から読み出された利用者情報とが送信部215から管理装置203へ送信される(ステップS53)。
【0127】
自転車201の送信部215から送信されたシリアル番号と利用者情報とが管理装置203にて受信されると(ステップS54)、利用者情報が利用者情報データベース231に、また、シリアル番号と利用者情報に含まれる利用者名とが自転車情報データベース232にそれぞれ記憶される(ステップS55)。
【0128】
図14は、図12に示した利用者情報データベース231の構造の一例を示す図である。
【0129】
図12に示した利用者情報データベース231には図14に示すように、利用者名と走行距離とが対応付けられて記憶されている。これらは自転車201から送信された利用者情報である。例えば、福沢諭吉さん所有の自転車201の走行距離は4.3kmである情報が記憶されている。また、樋口一葉さん所有の自転車201の走行距離は2.1kmである情報が記憶されている。また、野口英世さん所有の自転車201の走行距離は1.7kmである情報が記憶されている。
【0130】
図15は、図12に示した自転車情報データベース232の構造の一例を示す図である。
【0131】
図12に示した自転車情報データベース232には図15に示すように、電池211のシリアル番号と利用者名とが対応付けられて記憶されている。これらは自転車201から送信されたシリアル番号と利用者情報に含まれる利用者名である。例えば、シリアル番号が「10000834」である電池211が装着された自転車201は福沢諭吉さん所有の自転車201である情報が記憶されている。また、シリアル番号が「05000872」である電池211が装着された自転車201は樋口一葉さん所有の自転車201である情報が記憶されている。また、シリアル番号が「01000876」である電池211が装着された自転車201は野口英世さん所有の自転車201である情報が記憶されている。
【0132】
その後、電池211を充電するために、充電器202の充電部221に電池211が装着されると、シリアル番号読み出し部222によって電池211からシリアル番号が読み出される(ステップS56)。シリアル番号読み出し部222によって電池211から読み出されたシリアル番号は、送受信部223から管理装置203へ送信される(ステップS57)。
【0133】
充電器202の送受信部223から送信されたシリアル番号が管理装置203にて受信されると(ステップS58)、受信されたシリアル番号に基づいて電池の充電量が算出される(ステップS59)。具体的な算出方法を以下に説明する。
【0134】
図16は、図12に示した充電量情報データベース233の構造の一例を示す図である。
【0135】
図12に示した充電量情報データベース233には図16に示すように、走行距離と充電量とが対応付けられて記憶されている。これは、ある走行距離を走る際にライトを点灯させるために必要な充電量を段階的に区分けしているものである。例えば、走行距離が0.0〜1.9kmを走る際にライトを点灯させるために必要な充電量は「1」である情報が記憶されている。また、走行距離が2.0〜3.9kmを走る際にライトを点灯させるために必要な充電量は「3」である情報が記憶されている。また、走行距離が4.0〜5.9kmを走る際にライトを点灯させるために必要な充電量は「6」である情報が記憶されている。これらの情報は、予め記憶されているものである。また、図16に示した充電量については、説明の便宜上、単純な整数値としたが、充電量を測る単位であっても良い。
【0136】
管理装置203にて受信されたシリアル番号を検索キーとして自転車情報データベース232の中から利用者名が検索される。そして、検索の結果得られた利用者名を検索キーとして利用者情報データベース231の中から走行距離が検索される。そして、検索の結果得られた走行距離を検索キーとして充電量情報データベース233の中から充電量が検索される。
【0137】
例えば、管理装置203にて受信されたシリアル番号が「10000834」であった場合、図15に示した自転車情報データベース232の中からシリアル番号が「10000834」に対応付けられた利用者名が福沢諭吉さんであるという情報が得られる。そして、図14に示した利用者情報データベース231の中から福沢諭吉さんに対応付けられた走行距離が4.3kmであるという情報が得られる。そして、図16に示した充電量情報データベース233の中から走行距離4.3kmに対応付けられた充電量が「6」であるという情報が得られる。よって、シリアル番号「10000834」である電池211に充電する充電量は「6」であることが算出されることとなる。
【0138】
同様に、管理装置203にて受信されたシリアル番号が「05000872」であった場合、図15に示した自転車情報データベース232の中からシリアル番号が「05000872」に対応付けられた利用者名が樋口一葉さんであるという情報が得られる。そして、図14に示した利用者情報データベース231の中から樋口一葉さんに対応付けられた走行距離が2.1kmであるという情報が得られる。そして、図16に示した充電量情報データベース233の中から走行距離2.1kmに対応付けられた充電量が「3」であるという情報が得られる。よって、シリアル番号「05000872」である電池211に充電する充電量は「3」であることが算出されることとなる。
【0139】
また同様に、管理装置203にて受信されたシリアル番号が「01000876」であった場合、図15に示した自転車情報データベース232の中からシリアル番号が「01000876」に対応付けられた利用者名が野口英世さんであるという情報が得られる。そして、図14に示した利用者情報データベース231の中から野口英世さんに対応付けられた走行距離が1.7kmであるという情報が得られる。そして、図16に示した充電量情報データベース233の中から走行距離1.7kmに対応付けられた充電量が「1」であるという情報が得られる。よって、シリアル番号「01000876」である電池211に充電する充電量は「1」であることが算出されることとなる。
【0140】
上記のように管理装置203にて受信されたシリアル番号に基づいて電池の充電量が算出されると、算出された充電量が充電器202へ送信される(ステップS60)。
【0141】
管理装置203から充電器202へ送信された充電量が充電器202の送受信部223にて受信されると(ステップS61)、受信された充電量が充電部221にて電池211に充電される(ステップS62)。
【0142】
その後、充電された電池211が自転車201に装着される(ステップS63)。
【0143】
なお、充電量として1日の充電量を充電する場合を例に挙げて説明したが、例えば1ヶ月等の長期の充電についても同様な方法が考えられる。この場合、充電の1ヶ月後よりも予め設定された日だけ早い日に第1の実施の形態と同様に充電を促す通知が管理装置203に表示されるものであっても良い。さらに、利用者名を同時に表示して通知が行われるものであっても良い。
【0144】
また、利用者名は、実際の利用者の氏名ではなく、利用者を識別することができる情報や番号であれば他のものであってもかまわない。
【0145】
なお、本発明においては、利用者装置、充電装置、及び管理装置内の処理は上述の専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを利用者装置、充電装置、及び管理装置にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを利用者装置、充電装置、及び管理装置に読み込ませ、実行するものであっても良い。利用者装置、充電装置、及び管理装置にて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、利用者装置、充電装置、及び管理装置に内蔵されたHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、例えば、それぞれの装置が有する制御部(不図示)にて読み込まれ、制御部の制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、それぞれの装置が有する制御部は、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】本発明の電池交換システムの第1の実施の形態を示す図である。
【図2】図1に示した電池の一構成例を示す図である。
【図3】図1及び図2に示した電池交換システムにおける電池交換方法を説明するためのシーケンス図である。
【図4】図1に示した電池情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図5】図1に示した端末情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図6】端末の識別情報と端末の利用状況情報との対応付けが記憶された利用状況情報データベース(不図示)の構造の一例を示す図である。
【図7】電池のシリアル番号と電池の使用状況情報との対応付けが記憶された使用状況情報データベース(不図示)の構造の一例を示す図である。
【図8】図1に示した端末の外観構成の一例を示す図である。
【図9】図8に示した端末の構成の一例を示す図である。
【図10】図9に示した構成を有する端末における着信処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図9に示した増幅度制御部にて制御される増幅度をセンターから変更できる構成の一例を示す図である。
【図12】本発明の電池交換システムの第2の実施の形態を示す図である。
【図13】図12に示した電池交換システムにおける電池交換方法を説明するためのシーケンス図である。
【図14】図12に示した利用者情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図15】図12に示した自転車情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図16】図12に示した充電量情報データベースの構造の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0147】
101 端末
102,202 充電器
103,203 管理装置
111,211 電池
112,122,212,222 シリアル番号読み出し部
113,213 メモリ
114 識別情報読み出し部
115,123,215,1027 送信部
116 電源部
117 記憶部
121,221 充電部
131 電池情報データベース
132 端末情報データベース
201 自転車
214 利用者情報読み出し部
216 ライト
223 送受信部
231 利用者情報データベース
232 自転車情報データベース
233 充電量情報データベース
1001 発着信ボタン
1002 切断ボタン
1003 スピーカー
1004 マイク
1005 ねじ
1006 ふた
1014 受信部
1015 着信検出部
1016 発信者番号確認部
1017,1022,1028 タイマー
1018,1026 発信者番号保持部
1019 復調部
1020 着信部
1021,1024 アンプ
1023 増幅度制御部
1025 変調部
1029 増幅度変更指示検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給される利用者が所有する利用者装置と、前記電池の充電を行う充電装置と、前記電池の状態を管理する管理装置とを有してなる電池交換システムにおいて、
前記利用者装置は、固有の識別情報を有し、前記電池が装着された際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、前記識別情報と前記シリアル番号とを対応付けて対応付け情報として前記管理装置へ送信し、
前記充電装置は、前記電池の充電が完了した際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、該シリアル番号を前記管理装置へ送信し、
前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報を受信して記憶し、前記充電装置から送信されたシリアル番号を受信し、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいて前記シリアル番号を有する電池の次回に予定される予定充電時刻を算出し、前記充電装置から送信されたシリアル番号と前記予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶し、記憶された予定充電時刻よりも前に当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して電池交換を促す通知を行うことを特徴とする電池交換システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電池交換システムにおいて、
前記管理装置は、前記記憶された予定充電時刻よりも予め設定された期間だけ早い時刻に電池交換を促す通知を行うことを特徴とする電池交換システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電池交換システムにおいて、
前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在する場合、前記充電情報から当該シリアル番号と該シリアル番号に対応付けられた予定充電時刻とを消去することを特徴とする電池交換システム。
【請求項4】
請求項3に記載の電池交換システムにおいて、
前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在しない場合、当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して充電が完了していない電池が装着された旨の通知を行うことを特徴とする電池交換システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電池交換システムにおいて、
前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と利用者状況情報データベースにて収集された前記利用者装置の利用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出することを特徴とする電池交換システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電池交換システムにおいて、
前記管理装置は、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と使用状況情報データベースにて収集された前記電池の使用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出することを特徴とする電池交換システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電池交換システムにおいて、
前記管理装置は、前記利用者の情報である利用者情報に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池に充電する充電量を算出し、前記算出された充電量を前記充電装置へ送信し、
前記充電装置は、前記電池の充電を開始する際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、該シリアル番号を前記管理装置へ送信し、前記管理装置から送信された充電量を前記電池に充電することを特徴とする電池交換システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電池交換システムにおいて、
前記電池は、
前記利用者装置に電源を供給する電源部と、
前記シリアル番号を記憶する記憶部とを有することを特徴とする電池交換システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電池交換システムにおいて、
前記識別情報は、前記利用者装置の電話番号であることを特徴とする電池交換システム。
【請求項10】
固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給され、前記電池の状態を管理する管理装置に接続可能に構成された利用者装置であって、
固有の識別情報を有し、前記電池が装着された際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、前記識別情報と前記シリアル番号とを対応付けて対応付け情報として前記管理装置へ送信する利用者装置。
【請求項11】
利用者が所有する利用者装置に装着された固有のシリアル番号を有する電池の状態を管理する管理装置に接続可能に構成され、前記電池の充電を行う充電装置であって、
前記電池の充電が完了した際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、該シリアル番号を前記管理装置へ送信する充電装置。
【請求項12】
請求項11に記載の充電装置において、
前記電池の充電を開始する際に前記電池から前記シリアル番号を読み出し、該シリアル番号を前記管理装置へ送信し、前記管理装置にて前記利用者の情報である利用者情報に基づいて算出された当該シリアル番号を有する電池に充電する充電量を前記電池に充電することを特徴とする充電装置。
【請求項13】
固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給される利用者装置と前記電池の充電を行う充電装置とに接続可能に構成され、前記電池の状態を管理する管理装置であって、
前記利用者装置から送信された対応付け情報を受信して記憶し、前記充電装置から送信された前記シリアル番号を受信し、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいて前記シリアル番号を有する電池の次回に予定される予定充電時刻を算出し、前記充電装置から送信されたシリアル番号と前記予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶し、記憶された予定充電時刻よりも前に当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して電池交換を促す通知を行う管理装置。
【請求項14】
請求項13に記載の管理装置において、
前記記憶された予定充電時刻よりも予め設定された期間だけ早い時刻に電池交換を促す通知を行うことを特徴とする管理装置。
【請求項15】
請求項13または請求項14に記載の管理装置において、
前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在する場合、前記充電情報から当該シリアル番号と該シリアル番号に対応付けられた予定充電時刻とを消去することを特徴とする管理装置。
【請求項16】
請求項15に記載の管理装置において、
前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在しない場合、当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して充電が完了していない電池が装着された旨の通知を行うことを特徴とする管理装置。
【請求項17】
請求項13乃至16のいずれか1項に記載の管理装置において、
前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と利用者状況情報データベースにて収集された前記利用者装置の利用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出することを特徴とする管理装置。
【請求項18】
請求項13乃至17のいずれか1項に記載の管理装置において、
前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と使用状況情報データベースにて収集された前記電池の使用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出することを特徴とする管理装置。
【請求項19】
請求項13乃至18のいずれか1項に記載の管理装置において、
前記利用者の情報である利用者情報に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池に充電する充電量を算出することを特徴とする管理装置。
【請求項20】
固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給される利用者が所有する利用者装置と、前記電池の充電を行う充電装置と、前記電池の状態を管理する管理装置とを有してなる電池交換システムにおける電池交換方法であって、
前記充電装置が、前記電池の充電が完了した際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す処理と、
前記充電装置が、前記シリアル番号を前記管理装置へ送信する処理と、
前記利用者装置が、前記電池が装着された際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す処理と、
前記利用者装置が、該利用者装置が有する固有の識別情報と前記シリアル番号とを対応付けて対応付け情報として前記管理装置へ送信する処理と、
前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報を受信した受信時刻に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池の次回に予定される予定充電時刻を算出する処理と、
前記管理装置が、前記充電装置から送信されたシリアル番号と前記予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶する処理と、
前記管理装置が、前記予定充電時刻よりも前に当該電池のシリアル番号と対応付けられた前記識別情報を表示して電池交換を促す通知を行う処理とを有する電池交換方法。
【請求項21】
請求項20に記載の電池交換方法において、
前記管理装置が、前記予定充電時刻よりも予め設定された期間だけ早い時刻に電池交換を促す通知を行う処理を有することを特徴とする電池交換方法。
【請求項22】
請求項20または請求項21に記載の電池交換方法において、
前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在する場合、前記充電情報から当該シリアル番号と該シリアル番号に対応付けられた予定充電時刻とを消去する処理を有することを特徴とする電池交換方法。
【請求項23】
請求項22に記載の電池交換方法において、
前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在しない場合、当該電池のシリアル番号と対応付けられている前記識別情報を表示して充電が完了していない電池が装着された旨の通知を行う処理を有することを特徴とする電池交換方法。
【請求項24】
請求項20乃至23のいずれか1項に記載の電池交換方法において、
前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と利用者状況情報データベースにて収集された前記利用者装置の利用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出する処理を有することを特徴とする電池交換方法。
【請求項25】
請求項20乃至24のいずれか1項に記載の電池交換方法において、
前記管理装置が、前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と使用状況情報データベースにて収集された前記電池の使用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出する処理を有することを特徴とする電池交換方法。
【請求項26】
請求項20乃至25のいずれか1項に記載の電池交換方法において、
前記充電装置が、前記電池の充電を開始する際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す処理と、
前記充電装置が、前記読み出されたシリアル番号を前記管理装置へ送信する処理と、
前記管理装置が、前記利用者の情報である利用者情報に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池に充電する充電量を算出する処理と、
前記管理装置が、前記算出された充電量を前記充電装置へ送信する処理と、
前記充電装置が、前記管理装置から送信された充電量を前記電池に充電する処理を有することを特徴とする電池交換方法。
【請求項27】
固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給され、前記電池の状態を管理する管理装置に接続可能に構成され、固有の識別情報を有する利用者装置に、
前記電池が装着された際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す手順と、
前記識別情報と前記シリアル番号とを対応付ける手順と、
前記識別情報と前記シリアル番号とが対応付けられた情報を対応付け情報として前記管理装置へ送信する手順とを実行させるプログラム。
【請求項28】
利用者が所有する利用者装置に装着された固有のシリアル番号を有する電池の状態を管理する管理装置に接続可能に構成され、前記電池の充電を行う充電装置に、
前記電池の充電が完了した際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す手順と、
該シリアル番号を前記管理装置へ送信する手順とを実行させるプログラム。
【請求項29】
請求項28に記載のプログラムにおいて、
前記電池の充電を開始する際に前記電池から前記シリアル番号を読み出す手順と、
該シリアル番号を前記管理装置へ送信する手順と、
前記管理装置にて前記利用者の情報である利用者情報に基づいて算出された当該シリアル番号を有する電池に充電する充電量を前記電池に充電する手順とを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項30】
固有のシリアル番号を有する電池から電源が供給される利用者装置と前記電池の充電を行う充電装置とに接続可能に構成され、前記電池の状態を管理する管理装置に、
前記利用者装置から送信された対応付け情報を受信して記憶する手順と、
前記充電装置から送信された前記シリアル番号を受信する手順と、
前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻に基づいて前記シリアル番号を有する電池の次回に予定される予定充電時刻を算出する手順と、
前記充電装置から送信されたシリアル番号と前記予定充電時刻とを対応付けて充電情報として記憶する手順と、
記憶された予定充電時刻よりも前に当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して電池交換を促す通知を行う手順とを実行させるプログラム。
【請求項31】
請求項30に記載のプログラムにおいて、
前記記憶された予定充電時刻よりも予め設定された期間だけ早い時刻に電池交換を促す通知を行う手順を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項32】
請求項30または請求項31に記載のプログラムにおいて、
前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在する場合、前記充電情報から当該シリアル番号と該シリアル番号に対応付けられた予定充電時刻とを消去する手順を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項33】
請求項32に記載のプログラムにおいて、
前記利用者装置から送信された対応付け情報のシリアル番号が前記充電情報に存在しない場合、当該電池のシリアル番号と対応付けて記憶されている前記識別情報を表示して充電が完了していない電池が装着された旨の通知を行う手順を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項34】
請求項30乃至33のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と利用者状況情報データベースにて収集された前記利用者装置の利用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出する手順を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項35】
請求項30乃至34のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記利用者装置から送信された対応付け情報の受信時刻と使用状況情報データベースにて収集された前記電池の使用状況情報とに基づいて前記シリアル番号を有する電池の予定充電時刻を算出する手順を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項36】
請求項30乃至35のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記利用者の情報である利用者情報に基づいて前記充電装置から送信されたシリアル番号を有する電池に充電する充電量を算出する手順を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−141827(P2008−141827A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−323928(P2006−323928)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【出願人】(394017491)株式会社NEC情報システムズ (33)
【出願人】(000232254)日本電気通信システム株式会社 (586)
【Fターム(参考)】