説明

電源回路

【課題】ドライブ回路が故障して昇圧回路内の整流用のMOSFETをオンさせることができなくなった場合であっても整流用のMOSFETに悪影響が及ぶことを抑えることが可能な電源回路を提供することを目的とする。
【解決手段】バッテリ5の電圧が一時的に低下しているとき、昇圧回路2のMOSFET8、10を交互にオン、オフさせるとともに、昇圧回路3のMOSFET8、10を交互にオン、オフさせ、バッテリ5の電圧が元の電圧に戻った後、昇圧回路2、3にそれぞれ流れる電流がアンバランスになると、昇圧回路2又は昇圧回路3のドライブ回路12が故障したものと判断して昇圧回路2、3に接続される複数の負荷7−1、7−2のうち、予め決められている負荷への電力供給を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリの電圧を一定に保って負荷に出力する電源回路に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、燃料消費量の節減と排ガスの低減を目的として、アイドルストップ車が実用化されている。アイドルストップ車は、信号待ち等で車両の停止動作を検知するとエンジンを自動的に停止し、その後車両の発進動作を検知するとエンジンを自動的に再始動するようにした車両である。
【0003】
このような車両では、エンジン再始動時において、エンジン始動用のスタータモータに大電流が流れることから、バッテリの電圧が一時的に低下する。また、これに伴って、バッテリに接続されるスタータモータ以外の電装部品などの負荷に供給される電圧も一時的に低下する。そのため、負荷によっては、供給される電圧が動作に必要な電圧の範囲から外れてしまい、一時的に正常に動作しないおそれがある。例えば、カーナビゲーションやオーディオにおいてはリセットが行われたり、オーディオにおいては音飛びが発生したり、運転者の意図せぬ動作が行われるおそれがある。そこで、このような車両では、バッテリの電圧が一時的に低下した場合であっても負荷への必要な電圧の供給を維持することができるように、補助の電源回路を備えるようにしている。
【0004】
補助の電源回路としては、例えば、昇圧回路を備え、その昇圧回路内のスイッチング素子をオン、オフさせることによりバッテリの電圧を昇圧して負荷への出力電圧を制御するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、このような電源回路は、一時的に低下していたバッテリの電圧が元の電圧に戻った後の通常時、昇圧回路内の整流用のダイオードに常時電流が流れることになるため、そのダイオードでの損失による効率の低下やダイオードの温度上昇が問題となる。
【0006】
そこで、電源回路として、整流用のダイオードの代わりにMOSFETを設け、通常時には、その整流用のMOSFETを常時オンさせることにより効率の低下や素子温度上昇を抑えるようにしたものがある。この電源回路では、整流用のMOSFETを駆動するドライブ回路が故障して整流用のMOSFETをオンさせることができなくなった場合でも、整流用のMOSFETのボディダイオード(寄生ダイオード)を通じて電流が流れるため、負荷への電力供給を継続させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−237149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述のように、整流用のMOSFETを駆動するドライブ回路が故障して整流用のMOSFETをオンさせることができなくなった場合、整流用のMOSFETのボディダイオードには常時電流が流れることになり、整流用のMOSFETの温度が上昇してしまう。この場合、昇圧回路内の制御回路によりボディダイオードを流れる電流を止めることはできないため、整流用のMOSFETの温度上昇を抑えることはできず、自己保護ができない。従って、その温度上昇により素子破損等の悪影響を整流用のMOSFETに及ぼすおそれがある。
【0009】
本発明は、ドライブ回路が故障して昇圧回路内の整流用のMOSFETをオンさせることができなくなった場合であっても整流用のMOSFETに悪影響が及ぶことを抑えることが可能な電源回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の電源回路は、バッテリと、互いに並列接続され、前記バッテリの電圧を昇圧する第1及び第2昇圧回路と、前記第1及び第2昇圧回路のそれぞれの動作を制御する制御手段とを備え、前記第1及び第2昇圧回路は、それぞれ、スイッチング素子と、前記バッテリと前記スイッチング素子との間に設けられるインダクタと、前記インダクタと複数の負荷との間に設けられる整流用MOSFETと、前記整流用MOSFETを駆動するドライブ回路とを備え、前記制御手段は、前記バッテリの電圧が一時的に低下しているとき、前記第1昇圧回路のスイッチング素子及び整流用MOSFETを交互にオン、オフさせるとともに、前記第2昇圧回路のスイッチング素子及び整流用MOSFETを交互にオン、オフさせることにより、前記負荷への出力電圧を一定に保つように制御し、一時的に低下していた前記バッテリの電圧が元の電圧に戻った後、前記第1及び第2昇圧回路にそれぞれ流れる電流がアンバランスになると、前記第1若しくは第2昇圧回路のドライブ回路から前記整流用MOSFETを駆動させるための駆動信号が出力されなくなると、又は、前記整流用MOSFETの温度が所定温度以上になると、前記第1又は第2昇圧回路のドライブ回路が故障したものと判断して前記複数の負荷のうち、予め決められている負荷への電力供給を停止する。
【0011】
これにより、第1及び第2昇圧回路にそれぞれ流れる電流を小さくさせることができるため、ドライブ回路が故障した昇圧回路の整流用MOSFETの温度上昇を抑えることができる。そのため、ドライブ回路が故障して整流用MOSFETをオンさせることができなくなった場合であっても整流用MOSFETに悪影響が及ぶことを抑えることができる。
【0012】
また、前記制御手段は、前記第1又は第2昇圧回路のドライブ回路が故障したものと判断した後、前記第1及び第2昇圧回路の各整流用MOSFETの温度が所定温度に保たれるように、前記ドライブ回路が故障している昇圧回路を間欠的に昇圧動作させるように構成してもよい。
【0013】
これにより、ドライブ回路が故障して整流用MOSFETをオンさせることができなくなった場合であっても、電源回路が交換されるまで、整流用MOSFETに悪影響が及ばないようにしつつバッテリから負荷へ電力を継続して供給することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、バッテリの電圧を一定に保って負荷に出力する電源回路において、ドライブ回路が故障して昇圧回路内の整流用のMOSFETをオンさせることができなくなった場合であっても整流用のMOSFETに悪影響が及ぶことを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態の電源回路を示す図である。
【図2】制御回路の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の実施形態の電源回路を示す図である。
図1に示す電源回路1は、互いに並列接続される昇圧回路2、3を備える。昇圧回路2、3は、それぞれ、コンデンサ4を介してバッテリ5に接続されているとともに、コンデンサ6を介して複数の負荷7−1、7−2に接続され、バッテリ5から得られる電力を1/2ずつ分担して複数の負荷7−1、7−2にそれぞれ供給する。本実施形態の電源回路1は、例えば、アイドルストップ車のエンジン始動用のスタータモータに電力を供給するバッテリ5の電圧を、一定に保って負荷7−1、7−2としてのカーナビゲーションやオーディオなどの電装部品(入力電圧の一時的な低下に伴って一時的に正常動作しなくなるような電装部品)に出力するものとして使用される。また、負荷7−1は、アイドルストップ車の走行中、電力供給を停止することができない負荷(例えば、アイドルストップ車において、走る、曲がる、止まるに関係する負荷)とし、負荷7−2は、アイドルストップ車の走行中、電力供給を停止してもよい負荷(例えば、カーナビゲーションやオーディオなど)とする。
【0017】
昇圧回路2、3は、それぞれ、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor FIELD Effect Transistor)8(スイッチング素子)と、バッテリ5とMOSFET8との間に設けられるインダクタ9と、インダクタ9と負荷7−1、7−2との間に設けられる整流用のMOSFET10(整流用MOSFET)と、MOSFET8を駆動させるドライブ回路11と、MOSFET10を駆動させるドライブ回路12と、MOSFET10の近傍に設けられるサーミスタ13(温度検出手段)と、サーミスタ13により検出される電圧に基づいて求められる温度が所定温度以上であるとき、ドライブ回路12が故障していることを検出する検出回路14と、バッテリ5とインダクタ9との間に設けられるヒューズ15と、ヒューズ15とインダクタ9との間に設けられるシャント抵抗16(電流検出手段)とを備えている。
【0018】
また、電源回路1は、昇圧回路2、3と負荷7−2との間に設けられるリレー17と、リレー17のオン、オフを制御する上位ECU18と、表示部19とを備えている。
また、昇圧回路2は、制御回路20を備えている。なお、制御回路20は、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。ソフトウェアによって実現される場合、制御回路20はCPUやメモリを含み、CPUがメモリに格納されている制御プログラムを読み出し実行することによって実現される。また、特許請求の範囲における制御手段は、例えば、リレー17、上位ECU18、及び、制御回路20により構成されるものとする。
【0019】
図2は、制御回路20の動作を示すフローチャートである。
まず、制御回路20は、ユーザによりイグニッションキー等が押された場合、又は、アイドルストップの状態からエンジンが始動する場合、エンジン始動用のスタータモータが駆動することで、バッテリ5の電圧(例えば、12V)が一時的に低下しているとき、昇圧回路2、3のそれぞれのMOSFET8をドライブ回路11を介してオン、オフさせることにより、バッテリ5の電圧(コンデンサ4にかかる電圧)を昇圧させて負荷7にかかる電圧(コンデンサ6にかかる電圧)を一定に保つ(S1)。このとき、制御回路20は、例えば、昇圧回路2のMOSFET8と昇圧回路3のMOSFET8とを180度位相をずらして(周期の1/2だけタイミングをずらして)オン、オフさせる。これにより、昇圧回路2、3の各MOSFET8のスイッチングにより発生するリップル電流が互いに相殺され、電源回路1全体のリップル電流を低減することができる。なお、制御回路20は、MOSFET8とMOSFET10とが同時にオンしないようにMOSFET10をドライブ回路12を介してオン、オフさせるものとする。
【0020】
次に、制御回路20は、一時的に低下していたバッテリ5の電圧が元の電圧に戻った後の通常時、昇圧回路2、3のそれぞれのMOSFET8を常時オフさせるとともに、昇圧回路2、3のそれぞれのMOSFET10を常時オンさせる(S2)。すると、バッテリ5からヒューズ15、シャント抵抗16、インダクタ9、及びMOSFET10を介して負荷7−1、7−2に電流が流れ、負荷7−1、7−2に電力が供給される。
【0021】
次に、制御回路20は、昇圧回路2又は昇圧回路3のドライブ回路12が故障したか否かを判断する(S3)。例えば、制御回路20は、シャント抵抗16にかかる電圧に基づいて求められる電流に基づいて、昇圧回路2、3にそれぞれ流れる電流がアンバランスになったと判断することにより、昇圧回路2又は昇圧回路3のドライブ回路12が故障したと判断することができる。また、例えば、制御回路20は、検出回路14の検出結果により、昇圧回路2又は昇圧回路3のドライブ回路12が故障したと判断する。
【0022】
昇圧回路2又は昇圧回路3のドライブ回路12が故障した判断すると(S3がYes)、制御回路20は、ドライブ回路12が故障した旨を上位ECU18に通信により通知する(S4)。上位ECU18は、ドライブ回路12が故障した旨が通知されると、リレー17をオフさせて、負荷7−2への電力供給を停止させる。また、上位ECU18は、ドライブ回路12が故障した旨が通知されると、電源回路1を交換する必要がある旨のメッセージを表示部19に表示させてもよい。
【0023】
次に、制御回路20は、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路のサーミスタ13により検出される電圧に基づいて温度を求める(S5)。ドライブ回路12が故障しMOSFET10を常時オンさせることができなくなると、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路に電流が集中しMOSFET10の温度が上昇する。
【0024】
次に、制御回路20は、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路のサーミスタ13により検出される電圧に基づいて求めた温度が所定温度以上になったか否かを判断する(S6)。
【0025】
ドライブ回路12が故障していない昇圧回路のサーミスタ13により検出される電圧に基づいて求めた温度が所定温度以上になったと判断した場合(S6がYes)、制御回路20は、ドライブ回路12が故障している昇圧回路のMOSFET8を小さいデューティの制御信号によりオン、オフさせる(S7)。これにより、ドライブ回路12が故障している昇圧回路からバッテリ5の電圧よりも少し高い電圧が出力されるため、ドライブ回路12が故障している昇圧回路に流れる電流が増加し、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路に流れる電流が減少する。そのため、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路のMOSFET10の温度が低下していき、ドライブ回路12が故障している昇圧回路のMOSFET10の温度が上昇していく。
【0026】
次に、制御回路20は、ドライブ回路12が故障している昇圧回路のサーミスタ13により検出される電圧に基づいて温度を求め(S8)、その温度が所定温度以上になったか否かを判断する(S9)。なお、S6、S9における各所定温度は、MOSFET10が破損されるなどMOSFET10に悪影響が及ぶおそれがあるときのMOSFET10の温度よりも低い温度とする。
【0027】
ドライブ回路12が故障している昇圧回路のサーミスタ13により検出される電圧に基づいて求めた温度が所定温度以上になったと判断した場合(S9がYes)、制御回路20は、ドライブ回路12が故障している昇圧回路のMOSFET8を常時オフさせた後(S10)、S5に戻る。これにより、再び、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路に電流が集中しMOSFET10の温度が上昇する。
【0028】
なお、制御回路20は、S8、S9の処理を行う代わりに、ドライブ回路12が故障している昇圧回路の昇圧動作を開始させた後(S7)、所定時間(ドライブ回路12が故障している昇圧回路が昇圧動作を開始してからMOSFET10の温度が所定温度になるまでにかかる時間)が経過したと判断すると、ドライブ回路12が故障している昇圧回路の昇圧動作を停止させて(S10)、S5に戻るように構成してもよい。
【0029】
このように、本実施形態の電源回路1では、通常時、昇圧回路2又は昇圧回路3のドライブ回路12が故障すると、ドライブ回路12が故障した旨を上位ECU18に通知して、リレー17をオフさせて、支障のない負荷7−2への電力供給を停止させている。これにより、負荷が軽減され、昇圧回路2、3にそれぞれ流れる電流を小さくさせることができるため、ドライブ回路が故障した昇圧回路のMOSFET10の温度上昇を抑えることができる。そのため、ドライブ回路が故障して昇圧回路のMOSFET10をオンさせることができなくなった場合であってもMOSFET10に悪影響が及ぶことを抑えることができる。
【0030】
また、本実施形態の電源回路1では、通常時、昇圧回路2又は昇圧回路3のドライブ回路12が故障して昇圧回路2、3にそれぞれ流れる電流を小さくした後、昇圧回路2、3の各MOSFET10の温度が、MOSFET10に悪影響が及ばない所定温度に保たれるように、ドライブ回路12が故障している昇圧回路を間欠的に昇圧動作させている。これにより、ドライブ回路が故障して昇圧回路のMOSFET10をオンさせることができなくなった場合であっても、電源回路1が交換されるまで、MOSFET10に悪影響が及ばないようにしつつバッテリ5から負荷7−1へ電力を継続して供給することができる。
【0031】
なお、上記実施形態では、制御回路20を昇圧回路2内に備える構成であるが、制御回路20を昇圧回路3内や昇圧回路2、3の外部に備えるように構成してもよい。
また、上記実施形態において、検出回路14は、通常時、MOSFET10を常時オンさせる駆動信号がドライブ回路12から出力されなくなったとき、ドライブ回路12が故障していることを検出するように構成してもよい。このように構成する場合、制御回路20は、検出回路14の検出結果により、昇圧回路2又は昇圧回路3のドライブ回路12が故障したと判断することができる。また、このように構成する場合、サーミスタ13を省略することができる。
【0032】
また、上記実施形態において、制御回路20は、ドライブ回路12が故障した旨を上位ECU18に通知した後(S4)、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路に流れる電流が、ドライブ回路12が故障していない場合に昇圧回路2、3に流れる2相分の電流の1/2(ドライブ回路12が故障していない場合に昇圧回路に流れる1相分の電流の最大値)以上であると判断したとき、S5以降の処理を行うように構成してもよい。また、このように構成する場合、制御回路20は、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路に流れる電流が、ドライブ回路12が故障していない場合に昇圧回路2、3に流れる2相分の電流の1/2よりも小さいと判断したとき、S5以降の処理を行わずに、ドライブ回路12が故障していない昇圧回路を使用して、切断されていない負荷7−1へ電力を継続して供給するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 電源回路
2、3 昇圧回路
4、6 コンデンサ
5 バッテリ
7−1、7−2 負荷
8、10 MOSFET
9 インダクタ
11、12 ドライブ回路
13 サーミスタ
14 検出回路
15 ヒューズ
16 シャント抵抗
17 リレー
18 上位ECU
19 表示部
20 制御回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと、
互いに並列接続され、前記バッテリの電圧を昇圧する第1及び第2昇圧回路と、
前記第1及び第2昇圧回路のそれぞれの動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記第1及び第2昇圧回路は、それぞれ、
スイッチング素子と、
前記バッテリと前記スイッチング素子との間に設けられるインダクタと、
前記インダクタと複数の負荷との間に設けられる整流用MOSFETと、
前記整流用MOSFETを駆動するドライブ回路と、
を備え、
前記制御手段は、
前記バッテリの電圧が一時的に低下しているとき、前記第1昇圧回路のスイッチング素子及び整流用MOSFETを交互にオン、オフさせるとともに、前記第2昇圧回路のスイッチング素子及び整流用MOSFETを交互にオン、オフさせることにより、前記複数の負荷への出力電圧を一定に保つように制御し、
一時的に低下していた前記バッテリの電圧が元の電圧に戻った後、前記第1及び第2昇圧回路にそれぞれ流れる電流がアンバランスになると、前記第1若しくは第2昇圧回路のドライブ回路から前記整流用MOSFETを駆動させるための駆動信号が出力されなくなると、又は、前記整流用MOSFETの温度が所定温度以上になると、前記第1又は第2昇圧回路のドライブ回路が故障したものと判断して前記複数の負荷のうち、予め決められている負荷への電力供給を停止する
ことを特徴とする電源回路。
【請求項2】
請求項1に記載の電源回路であって、
前記制御手段は、前記第1又は第2昇圧回路のドライブ回路が故障したものと判断した後、前記第1及び第2昇圧回路の各整流用MOSFETの温度が所定温度に保たれるように、前記ドライブ回路が故障している昇圧回路を間欠的に昇圧動作させる
ことを特徴とする電源回路。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−244534(P2011−244534A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−112101(P2010−112101)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】