説明

電源装置、ACプラグ、電源装置の本体、電源装置セット

【課題】ACプラグを着脱可能な電源装置において、ユーザの誤った操作や取扱いによってACプラグが電源装置の本体から外れることを抑制する。
【解決手段】電源装置は、AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備えたプラグ部と、プラグ部が前記プラグを外方に向けた状態で着脱可能に構成された本体とを備えている。この電源装置は、プラグ部を本体に装着した際に、プラグ部と本体とを係止する係止部と、所定部位が所定方向に作用力を受けることにより、係止部を変位させて、プラグ部と本体との係止関係を解除可能とする解除部と、プラグ部を本体に装着した状態において解除部を覆う覆部とを備えている。この覆部は、覆部の外部から所定部位まで通じる細隙を有し、細隙を除いて、覆部の外部から所定部位へのアクセスが不能となるように解除部を覆っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備えたプラグ部と、プラグ部がプラグを外方に向けた状態で着脱可能に構成された本体とを備えた電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
AC電源のコンセントや、それに接続するACプラグの形状は、使用目的や国によって規格が異なる。このようなことから、AC電源に接続する電源装置、例えば、ACアダプタでは、ACプラグとアダプタ本体とが着脱可能な製品が開発されている。例えば、下記特許文献1では、ACプラグとアダプタ本体との係止関係を所定の解除ボタンを押して解除して、ACプラグをアダプタ本体から取り外し可能とするタイプの着脱式ACアダプタを開示している。こうしたACアダプタは、複数のACプラグを用意した場合、1つのアダプタ本体を共通して使用しつつ、使用目的や各国の規格に応じてACプラグを付け替えることができ、省資源化に資する。また、誰にでも簡単にワンタッチで着脱操作をおこなうことができるので、規格が異なる複数の国に連続して旅行するような場合に携帯すると便利である。
【0003】
しかしながら、特許文献1のACアダプタでは、ACプラグとアダプタ本体との着脱が容易なために、かえって不具合が生じることがある。例えば、ユーザが取り外しを意図しない場合でも、解除ボタンにうっかり触ってしまったなど、誤った操作を行って、ACプラグがアダプタ本体から外れることがあった。かかる問題は、ACアダプタに限らず、ACプラグを着脱可能な電源装置に共通する問題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−280921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の問題の少なくとも一部を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、ACプラグを着脱可能な電源装置において、ユーザの誤った操作や取扱いによってACプラグが電源装置の本体から外れることを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備えたプラグ部と、該プラグ部を、前記プラグを外方に向けた状態で着脱可能に構成された本体とを備えた電源装置であって、
前記プラグ部を前記本体に装着した際に、該プラグ部と該本体とを係止する係止部と、
所定部位が所定方向に作用力を受けることにより、前記係止部を変位させて、前記プラグ部と前記本体との係止関係を解除可能とする解除部と、
前記装着の状態において前記解除部を覆う覆部と
を備え、
前記覆部は、該覆部の外部から前記所定部位まで通じる細隙を有し、該細隙を除いて、該覆部の外部から前記所定部位へのアクセスが不能となるように前記解除部を覆った
電源装置。
【0008】
かかる構成の電源装置は、本体とプラグ部とを装着した状態において、プラグ部と本体との係止関係を解除する解除部が覆部によって覆われる。この覆部は、覆部の外部から、係止関係の解除の際に作用力を受ける所定部位まで通じる細隙を有し、この細隙以外から所定部位へのアクセスができないように形成される。したがって、ユーザは、本体からプラグ部を取り外す場合には、細隙を介して、所定部位にアクセスし、所定の作用力を作用させる必要がある。その結果、ユーザの誤った操作や取扱いによってプラグ部が電源装置の本体から外れることを抑制することができる。
【0009】
[適用例2]前記細隙は、直線的なラインでは、前記外部から前記所定部位まで到達不能な形状に形成された適用例1記載の電源装置。
【0010】
かかる構成の電源装置において、細隙は、直線的なラインでは、外部から解除部の所定部位まで到達できないように形成されているので、ユーザの誤った操作や取扱いによってプラグ部が電源装置の本体から外れることを抑制する効果を向上させることができる。例えば、子供が誤って、直線形状のピンなどを細隙に挿入したとしても、挿入したピンは、所定部位には届かないので、ユーザの意に反してプラグ部が電源装置の本体から外れることがない。
【0011】
[適用例3]前記細隙は、非汎用工具を用いた場合にのみ、前記アクセスが可能となる形状に形成された適用例1記載の電源装置。
【0012】
かかる構成の電源装置において、細隙は、非汎用工具を用いた場合にのみ、外部から解除部の所定部位までアクセスが可能となるので、プラグ部の取り外し用の工具を用いなければ、取り外しを行うことができない。このような工具は、特定の者によって管理されることが多く、また、取り外しの意図なく使用されることも少ないので、ユーザの誤った操作や取扱いによってプラグ部が電源装置の本体から外れることを抑制する効果を向上させることができる。
【0013】
[適用例4]前記細隙は、汎用工具を用いて前記アクセスが可能となる形状に形成された適用例1記載の電源装置。
【0014】
かかる構成の電源装置において、細隙は、汎用工具を用いて外部から解除部の所定部位までアクセスが可能となるので、汎用工具を用いたプラグ部の取り外し作業が可能である。したがって、ユーザにプラグ部の取り外しの意図がある場合には、ユーザは汎用工具を用いて容易に取り外しを行うことができ、ユーザの利便性が向上する。
【0015】
また、本発明は、上述した電源装置のほか、適用例5のACプラグ装置、適用例6の電源装置の本体、適用例7の電源装置セット等としても実現することができる。
[適用例5]AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備え、該プラグを外方に向けた状態で電源装置の本体に装着可能なACプラグ装置であって、前記ACプラグ装置を前記電源装置の本体に装着した際に該ACプラグ装置と前記電源装置の本体とを係止するために該ACプラグ装置及び/または該電源装置の本体に設けられた係止部を、所定部位が所定方向に作用力を受けることによって変位させて、該ACプラグ装置と該電源装置の本体との係止関係を解除可能とするために該ACプラグ装置及び/または該電源装置の本体に設けられた解除部を、前記装着した状態において覆う覆部を備え、前記覆部は、該覆部の外部から前記所定部位まで通じる細隙を有し、該細隙を除いて、該覆部の外部から前記所定部位へのアクセスが不能となるように前記解除部を覆ったACプラグ装置。
【0016】
[適用例6]AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備えたプラグ部を、該プラグを外方に向けた状態で着脱可能に構成された電源装置の本体であって、前記プラグ部を前記本体に装着した際に該プラグ部と前記電源装置の本体とを係止するために該プラグ部及び/または該本体に設けられた係止部を、所定部位が所定方向に作用力を受けることによって変位させて、該プラグ部と該電源装置の本体との係止関係を解除可能とするために該プラグ部及び/または該電源装置の本体に設けられた解除部を、前記装着した状態において覆う覆部を備え、前記覆部は、該覆部の外部から前記所定部位まで通じる細隙を有し、該細隙を除いて、該覆部の外部から前記所定部位へのアクセスが不能となるように前記解除部を覆った電源装置の本体。
【0017】
[適用例7]AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備え、該プラグの形式が相互に異なる複数種類のプラグ部と、該複数種類のプラグ部のいずれもが前記プラグを外方に向けた状態で着脱可能に構成された本体とを備えた電源装置セットであって、前記複数種類のプラグ部のうちの少なくとも1つと前記本体とのセットは、前記少なくとも1つのプラグ部を前記本体に装着した際に、該プラグ部と該本体とを係止する係止部と、所定部位が所定方向に作用力を受けることにより、前記係止部を変位させて、前記少なくとも1つのプラグ部と前記本体との係止関係を解除可能とする解除部と、前記装着の状態において前記解除部を覆う覆部とを備え、前記覆部は、該覆部の外部から前記所定部位まで通じる細隙を有し、該細隙を除いて、該覆部の外部から前記所定部位へのアクセスが不能となるように前記解除部を覆った電源装置セット。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ACアダプタ20の外観を示す説明図である。
【図2】ACアダプタ20を構成する本体部100の構造を示す説明図である。
【図3】ACアダプタ20を構成するプラグ部200の構造を示す説明図である。
【図4】本体部100とプラグ部200とを装着した際のACアダプタ20の一部分を示す透視図である。
【図5】本体部100からプラグ部200を取り外す方法を示す説明図である。
【図6】第2実施例としてのプラグ部400の構造を示す説明図である。
【図7】本体部100とプラグ部400とを装着した際のACアダプタの一部分を示す透視図である。
【図8】本体部100からプラグ部400を取り外す方法を示す説明図である。
【図9】第3実施例としてのプラグ部600の構造を示す説明図である。
【図10】本体部100からプラグ部600を取り外す方法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施例について説明する。
A.第1実施例:
A−1.ACアダプタ20の構成:
本発明の電源装置の実施例としてのACアダプタ20の外観図を図1に示す。ACアダプタ20は、周知の通り、商用電源などのAC電源のコンセントに差し込んで、所定の形式の電源を出力する装置である。本実施例では、ACアダプタ20は、入力した交流電源を所定の電圧の直流電源に変換して出力するAC−DCアダプタである。ただし、変圧だけを目的としたAC−ACアダプタであってもよい。図1に示すように、ACアダプタ20は、本体部100とプラグ部200とを備えている。この本体部100とプラグ部200とは、着脱可能に構成されている。なお、本体部100とプラグ部200との着脱方法については後述する。
【0020】
本体部100の構造を図2に示す。本体部100は、図2に示すように、略直方体の筐体110と、筐体110から延出したケーブル180とを備えている。略直方体の筐体110の内部には、プラグ部200を介してAC電源のコンセントから受け付けた交流電力を所定の電圧に変換した後、直流電力を出力するための変圧器、整流器、安定化回路などが内蔵されている。ケーブル180は、一端が筐体110の内部の回路に接続され、筐体110の延出部160(図1参照)から延出している。ケーブル180の他端には、コネクタが設けられている(図示省略)。このコネクタを介して、本体部100は、直流電力を利用する電子機器と接続される。なお、本体部100は、ケーブル180に代えて、出力端子や出力コネクタ(例えば、USBコネクタ)を備えていてもよい。この出力端子や出力コネクタは、電子機器に直接的に接続可能に構成してもよいし、ケーブルに接続可能に構成してもよい。
【0021】
筐体110の1つの面の延出部160と反対側の端部には、凹部120が形成されている。以下、延出部160が形成された側から凹部120が形成された側に向かう方向を凹部120側ともいい、凹部120が形成された側から延出部160が形成された側に向かう方向を延出部160側ともいう。凹部120は、凹部120側から見た場合に、凹部120の両脇が中央部よりも延出部160側に長く凹んで形成された凹部121,122を備えている。この凹部121,122には、端子131,132が設けられている。この端子131,132は、筐体110の内部回路と接続されている。端子131,132は、外方に向けて付勢されており、内方に向けて押圧力を受けると、内方側に変位可能に構成されている。また、凹部120の凹部121,122側の側面には、下方側のみが切り欠かれた溝部123,124が形成されている。
【0022】
凹部121,122の間の筐体110の表面には、可動板111が形成されている。この可動板111は、凹部120側の端部が筐体110と一体的に形成され、その他の部位は、クリアランス112によって、筐体110と分離して形成されている。可動板111の略中央部には、外方に向かって突出した係止部140が形成されている。この係止部140は、凹部120側に傾斜面が形成されている。係止部140の傾斜面と反対側の側面は、可動板111と略直交する角度で形成されている。可動板111の延出部160側の端部には、係止部140と同一の方向に突出した解除部150が形成されている。この解除部150は、凹部121,122よりも延出部160側に張り出した位置に形成されている。
【0023】
かかる可動板111の内部側は、空洞を有しており、解除部150の上面部に上部から下方に向かって押圧力を作用させると、可動板111は、凹部120側の端部を支点として下方に変位する。このとき、係止部140,解除部150も可動板111の変位量に対応する距離だけ下方に変位することとなる。そして、この押圧力を解除すると、可動板111の弾性によって、可動板111は元の位置に戻る。
【0024】
プラグ部200の構造を図3に示す。図示するように、プラグ部200は、筐体210と、プラグ221〜223と覆部240とを備えている。筐体210のプラグ221〜223と反対側には、外方に向かって突出した2つのリード板231,232が形成されている。このリード板231,232は、プラグ221,222からプラグ223に向かう方向に沿って互いに平行に形成されている。リード板232の外側の端部には、外側に突出した凸部233が形成されている。なお、図2では、プラグ221側に設けられたリード板231,232及び凸部233のみを図示しているが、プラグ222側にも、リード板231,232及び凸部233が形成されている。また、このように両側に形成されたリード板231の間には、係止板234が形成されている。本実施例では、この係止板234は、リード板231と一体的に形成されている。
【0025】
プラグ221〜223は、ACコンセントに差し込まれるプラグであり、筐体110に直交する方向に突出して形成されている。本実施例では、プラグ221〜223は、BFタイプの形状を有している。プラグ221,222は、ブレードである。プラグ223は、本実施例では、ACコンセントのシャッタを開けるためのダミープラグである。ただし、プラグ223は、アースピンであってもよい。なお、かかるプラグの形状は、特に限定するものではなく、例えば、Aタイプ、Cタイプなど、種々の形状とすることができる。
【0026】
覆部240は、筐体210のプラグ223側の先端に筐体210と一体的に形成されている。この覆部240は、プラグ部200を本体部100に装着した際に、本体部100の解除部150を隠すために設けられる。具体的には、覆部240は、後述する細隙245を除いて、外部から解除部150の上面部にアクセスが不能となるように、解除部150を覆う形状で形成される。本実施例においては、この覆部240は、プラグ223からプラグ221,222に向かう方向から見て、正面と側面と平面(上面)とを備えている。覆部240の内部には、下方が開放された空洞部242が形成されている。覆部240の正面は、上方から下方に沿って、プラグ223からプラグ221に向かう方向に斜めに形成された斜面241を備えている。この斜面241の下方は切り欠かれ、切り欠かれた開口部である切欠部243が形成されている。斜面241には、下端の中央部に孔部244が形成されている。この切欠部243と孔部244とは、覆部240の内部の空洞部242に通じている。この空洞部242と切欠部243と孔部244とを総じて細隙245ともいう。この細隙245の開口部である切欠部243と孔部244とは、本実施例では、切欠部243のサイズが2mm×15mm程度、孔部244の直径が2mm程度に形成されている。細隙245の開口部は、人の指先が挿入不可能に小さい程度のサイズであればよい。
【0027】
A−2.プラグ部200の装着方法:
本体部100へのプラグ部200の装着方法について説明する。本体部100へのプラグ部200の装着においては、まず、プラグ221〜223を外方に向けた状態で、覆部240が延出部160側に向かう方向にプラグ部200をスライドさせて、本体部100の凹部121,122にプラグ部200のリード板231,232を挿入する。このとき、プラグ部200の凸部233は、本体部100の溝部123,124に挿入され、上下方向(プラグ221〜223の突出方向)にプラグ部200を固定する。また、端子131,132は、リード板231とリード板232との間に挿入される。
【0028】
さらに、プラグ部200を延出部160側にスライドさせると、プラグ部200の斜面241が解除部150に当接する。この状態でプラグ部200をさらにスライドさせると、斜面241は、解除部150に押圧力を与える。この押圧力は、斜面241の傾斜によって下方方向の力成分を生じるので、解除部150が形成された可動板111は、下方へ変位する。これにより、解除部150は、斜面241よりも下方へ変位し、プラグ部200をさらにスライドさせることができる。こうしてスライドを進めると、プラグ部200の係止板234が本体部100の係止部140に当接する。この状態で、プラグ部200をさらにスライドさせると、係止部140の傾斜面は、プラグ部200をスライドさせるための押圧力を受ける。この押圧力は、傾斜面によって下方方向の力成分を生じるので、係止部140が形成された可動板111は、下方へ変位する。これにより、係止部140は、係止板234の下端部よりも下方へ変位し、係止板234は、係止部140を乗り越えた位置までスライドされる。このとき、凸部233は、溝部123,124の延出部160側の端部に当接し、これ以上、プラグ部200を延出部160側にスライドできなくなる。一方、下方へ変位していた係止部140は、係止板234が係止部140を乗り換えた時点で元の位置に戻るので、プラグ部200は、反対側にスライドすることもできなくなる。こうして、本体部100とプラグ部200との係止関係が保たれる。このとき、プラグ部200のリード板231とリード板232との間に設けられた端子(図3では図示省略)と本体部100の端子131,132とが接触し、本体部100とプラグ部200とが電気的に接続されることとなる。こうして、本体部100とプラグ部200とは、係止関係を保持しつつ、電気的に接続された状態で装着される。なお、覆部240の切欠部243は、上述した装着手順において、係止部140が覆部240に当接することを防止する役割を持っている。係止部140と覆部240とが当接しない高さ関係を確保するのであれば、切欠部243は必ずしも設けなくてもよい。
【0029】
本体部100とプラグ部200とが装着されたACアダプタ20の側面を、プラグ222からプラグ221に向かう方向に見た透視図を図4に示す。図4では、解除部150の周辺部のみを図示し、その他の部分は、図示を省略している。図示するように、プラグ部200の係止板234は、上述の装着動作によって、係止部140と解除部150との間に位置し、本体部100とプラグ部200とが係止された状態となっている。解除部150は、覆部240の内部に形成された空洞部242に収納されている。
【0030】
孔部244の上端部分である上端244aの高さは、解除部150の上面部の高さよりも低くなっている。また、孔部244は、解除部150の上面部の延出部160側の端部と上端244aとを結ぶ仮想線VLが、筐体110の上面と交わる位置に形成されている。
【0031】
A−3.プラグ部200の取り外し方法:
本体部100からプラグ部200を取り外す方法について図5を用いて説明する。プラグ部200の取り外しは、特殊工具300を用いてのみ行うことができる。特殊工具300は、プラグ部200の取り外し作業のために専用に作成された工具であり、種々の工作に共通して利用可能な汎用的なものではない。特殊工具300は、図示するように、グリップ部310と、特殊形状部320とを備えている。特殊形状部320は、細長い棒状の形状を有し、以下に説明するプラグ部200の取り外し方法に合わせて、屈曲して形成されている。
【0032】
この特殊工具300の特殊形状部320を、本体部100の孔部244及び切欠部243へ挿入すると、特殊形状部320の先端部は、解除部150の上面部に当接することができる(位置A)。この状態から、特殊工具300をプラグ部200側へ回転させて、特殊工具300を図示する位置Bまで移動させると、特殊形状部320の先端部は、解除部150の上面部に当接したまま、当該上面部に下方への押圧力を作用させることができる。これにより、解除部150は、装着時の位置Cから、下方に変位した位置Dまで変位する。この動作に伴い、解除部150と同じく可動板111に形成された係止部140も下方に移動し、係止部140の上端が係止板234の下端よりも下方まで変位する。かかる位置関係で、プラグ部200を延出部160側と反対側にスライドさせれば、係止板234が係止部140に当接しないので、プラグ部200を本体部100から取り外すことができる。
【0033】
このような取り外し作業は、特殊工具300の特殊形状部320が屈曲形状を有していることによって実現する。それは、細隙245の形状が、直線的なラインでは、孔部244及び切欠部243から解除部150の上面部まで到達不能な形状に形成されているからである。具体的には、上述したように、孔部244は、解除部150の上面部の延出部160側の端部と上端244aとを結ぶ仮想線VLが、筐体110の上面と交わる位置に形成されているので、例えば、直線形状のピンやドライバでは、孔部244及び切欠部243から孔部244を介して解除部150の上面部にアクセスすることはできないからである。なお、斜面241は、上述のとおり、プラグ200を本体部100へ装着する際に解除部150への押圧力を発生させるために形成されるものであり、解除部150の係止部140側の側面が傾斜面で形成されるならば、傾斜を有さない面として形成されてもよい。また、切欠部243のサイズが特殊形状部320の先端部を挿入可能なものであれば、孔部244は必須ではない。
【0034】
かかるプラグ部200の取り外し作業に利用する細隙245は、所定の工具のみで覆部240の内部の解除部150の上面部にアクセスできる形状で形成されればよい。換言すれば、細隙245の開口部に人の指が入らない程度の大きさに形成されればよい。あるいは、仮に開口部に指が入ったとしても、解除部150の上面部にアクセスできないように、人の指が入らない程度に先細り、または、屈曲した形状で形成されればよい。例えば、細隙245の開口部は、人の指が入らない程度の大きさとして、約φ5mm以下、または、縦横寸法のうちの少なくとも一方を約5mm以下とすることが望ましく、φ2mm未満、または、縦横寸法のうちの少なくとも一方を2mm未満とすることがさらに望ましい。
【0035】
A−4.効果:
かかる構成のACプラグ20は、本体部100とプラグ部200とを装着した状態において、本体部100とプラグ部200とを係止する係止部140を、所定部位(ここでは解除部150の上面部)が所定の作用力を受けることによって変位させ、係止関係を解除可能とする解除部150が覆部240によって覆われる。この覆部240は、覆部240の外部から、係止関係の解除の際に作用力を受ける所定部位まで通じる細隙245を有し、この細隙245以外から所定部位へのアクセスができないように形成される。したがって、ユーザは、本体部100からプラグ部200を取り外す場合には、細隙245を介して、解除部150の上面部にアクセスし、所定の作用力を作用させる必要がある。その結果、ユーザの誤った操作や取扱いによってプラグ部200が本体部100から外れることを抑制することができる。
【0036】
また、ACプラグ20において、細隙245は、直線的なラインでは、外部から解除部150の上面部まで到達できないように形成されているので、ユーザの誤った操作や取扱いによってプラグ部200が本体部100から外れることを抑制する効果を向上させることができる。例えば、子供が誤って、直線形状のピンなどを細隙245に挿入したとしても、挿入したピンは、解除部150の上面部には届かないので、プラグ部200が本体部100から外れることがない。
【0037】
また、ACプラグ20において、細隙245は、非汎用工具を用いた場合にのみ、外部から解除部150の上面部アクセスが可能となるので、プラグ部200の取り外し用の工具を用いなければ、取り外しを行うことができない。このような工具は、特定の者によって管理されることが多く、また、取り外しの意図なく使用されることも少ないので、ユーザの誤った操作や取扱いによってプラグ部200が本体部100から外れることを抑制する効果を向上させることができる。
【0038】
B.第2実施例:
本発明の第2実施例について説明する。第2実施例としてのACアダプタは、プラグ部の形状のみが第1実施例と異なる。以下、第2実施例としてのプラグ部400について説明する。以下の説明及び説明図において、プラグ部400のうちの第1実施例と共通する構成については、各構成要素に付す番号の下二桁を第1実施例の各図と共通の番号で表示し、説明を省略する。プラグ部400の構造を図6に示す。プラグ部400は、第1実施例の覆部240に代えて、覆部450を備えている。その他の点については、第1実施例と共通している。プラグ部400が備える覆部450は、プラグ423からプラグ421,422に向かう方向から見て、正面と側面と平面(上面)とを備えている。覆部450の内部には、下方が開放された空洞部452が形成されている。覆部450の正面は、上方から下方に向かって、プラグ423からプラグ421,422に向かう方向に斜めに形成された斜面451を備えている。この斜面451は、第1実施例と同様に、プラグ400を本体部100へ装着する際に解除部150への押圧力を発生させるために形成されている。斜面451の下方は切り欠かれ、切り欠かれた開口部である切欠部453が形成されている。この切欠部453は、第1実施例と同様に、プラグ部400を本体部100に装着する際に、プラグ部400の覆部450が本体部100の係止部140に当接しないために形成されている。覆部450の上面には、孔部454が形成されている。本実施例においては、孔部454の直径は3mm程度である。この孔部454と切欠部453とは、空洞部452と通じている。この空洞部452と孔部454とを総じて、細隙455ともいう。
【0039】
本体部100とプラグ部400とが装着されたACアダプタの側面を、プラグ422からプラグ421に向かう方向に見た透視図を図7に示す。図7では、解除部150の周辺部のみを図示し、その他の部分は、図示を省略している。図示するように、解除部150は、覆部450の内部に形成された空洞部452に収納されている。この空洞部452は、孔部454側から見ると、内部に向かって、階段状に屈曲して形成されている。この屈曲形状は、直線的なラインでは、孔部454から解除部150の上面部まで到達不可能な形状に形成されている。なお、図7では、孔部454から解除部150の上面部まで直線的にアクセス可能なラインが存在するようにも見えるが、解除部150を押圧可能な強度を確保できるサイズの工具では、実質的にアクセス不能なサイズで細隙455は形成されている。
【0040】
かかる本体部100とプラグ部400との装着状態において、本体部100からプラグ部400を取り外す方法について図8を用いて説明する。プラグ部400の取り外しは、特殊工具500を用いてのみ行うことができる。特殊工具500は、プラグ部400の取り外し作業のために専用に作成された工具である。特殊工具500の先端部は、細長い棒状の形状を有し、細隙455の形状に合わせて、階段状に屈曲して形成されている。
【0041】
この特殊工具500を孔部454から空洞部452の内面に突き当たるまで挿入した後(位置E)、延出部160からプラグ部400に向かう方向に特殊工具500をスライドさせ、さらに、特殊工具500を下方に挿入すると、特殊工具500の先端は、解除部150の上面部と当接することができる。この状態からさらに特殊工具500を下方に挿入すると、解除部150は、特殊工具500の押圧力を受けて、位置Cから位置Dまで変位する。これによって、第1実施例と同様にして、プラグ部400を本体部100から取り外すことができる。
【0042】
かかる構成のプラグ部400は、本体部100とプラグ部400とを装着した状態において、解除部150を覆う覆部450が、直線的なラインでは孔部454から解除部150の上面部まで到達不可能な形状に形成された細隙455を備えているので、特殊工具500を用いた場合のみ、解除部150を押圧して、本体部100とプラグ部400との係止関係を解除することができる。したがって、第1実施例と同様の効果を奏する。以上の説明からも明らかなように、覆部に形成される細隙の形状は、直線的なラインでは、外部から解除部150の所定部位、すなわち、解除部150を変位させるための押圧力を作用させる部位まで到達不能な形状に形成されていればよく、種々の形状とすることができる。
【0043】
C.第3実施例:
本発明の第3実施例について説明する。第3実施例としてのACアダプタは、プラグ部の形状のみが第1実施例と異なる。以下、第3実施例としてのプラグ部600について説明する。以下の説明及び説明図において、プラグ部600のうちの第1実施例と共通する構成については、各構成要素に付す番号の下二桁を第1実施例の各図と共通の番号で表示し、説明を省略する。プラグ部600の構造を図9に示す。プラグ部600は、第1実施例の覆部240に代えて、覆部660を備えている。その他の点については、第1実施例と共通している。プラグ部600が備える覆部660は、プラグ623からプラグ621,622に向かう方向から見て、側面と平面(上面)とを備えている。覆部660の内部には、正面と下方が開放された細隙665が形成されている。本実施例においては、細隙665の正面側の開口部のサイズは、10mm×5mm程度である。
【0044】
本体部100とプラグ部600とが装着されたACアダプタの側面を、プラグ622からプラグ621に向かう方向に見た透視図を図10に示す。図10では、解除部150の周辺部のみを図示し、その他の部分は、図示を省略している。図示するように、解除部150は、覆部660の内部に形成された細隙665に収納されている。この細隙665は、延出部160側の開口部から直線的なラインで解除部150の上面部まで到達可能な形状で形成されている。
【0045】
かかる本体部100とプラグ部600との装着状態において、プラグ部600の取り外しは、直線的な形状を有する汎用工具を用いて行うことができる。例えば、図10に示すように、マイナス型のドライバ700を用いることができる。具体的には、ドライバ700の先端を細隙665の延出部160側の開口部から挿入し、当該先端が解除部150の上面部に当接した状態(位置G)で先端を下方に移動させると(位置H)、解除部150は、ドライド700の押圧力を受けて、位置Cから位置Dまで変位する。これによって、第1実施例と同様にして、プラグ部600を本体部100から取り外すことができる。
【0046】
かかる構成のプラグ部600は、細隙665が、延出部160側の開口部から直線的なラインで解除部150の上面部まで到達可能な形状で形成されているので、直線的な形状を有する汎用工具を用いて外部から解除部150の上面部までアクセスが可能となる。したがって、汎用工具を用いたプラグ部600の取り外し作業が可能である。その結果、ユーザにプラグ部600の取り外しの意図がある場合には、ユーザは汎用工具を用いて容易に取り外しを行うことができ、ユーザの利便性が向上する。
【0047】
上述した実施形態の変形例について説明する。
D:変形例:
D−1.変形例1:
上述の実施形態においては、細隙を除いて外部から解除部150の上面部へのアクセスが不能となるように解除部150を覆う覆部は、プラグ部と一体的に形成された例を示したが、かかる覆部は、本体部100と一体的に形成されてもよい。あるいは、本体部100に形成された部材と、プラグ部に形成された部材とで、覆部を構成してもよい。
【0048】
あるいは、覆部は、プラグ部や本体部100と別体に用意され、プラグ部または本体部100に装着解除機構付きのソケット形状などによって装着可能に構成してもよい。こうすれば、ACアダプタ20の使用状況やユーザの考え方に応じて、覆部を着脱することができ、ユーザの利便性が向上する。また、このようにプラグ部や本体部100と別体に用意される覆部は、装着解除機構を有さない構成としてもよい。つまり、覆部は、プラグ部や本体部100に一度装着すると、取り外しができないように構成してもよい。こうすれば、誤った操作や取扱によって覆部が取り外されることを抑制することができる。
【0049】
D−2.変形例2:
上述の実施形態においては、本体部100とプラグ部とを係止する係止部140と、所定の方向に作用力を受けることにより係止部140を変位させる解除部150とを、本体部100が備える構成について示したが、これらは、ACアダプタ全体として備えていればよい。例えば、係止部140と解除部150とは、プラグ部が備える構成としてもよい。あるいは、本体部100とプラグ部の両方がそれぞれ備える構成としてもよい。
【0050】
D−3.変形例3:
上述の実施形態においては、解除部は、1つの押しボタンであったが、複数の押しボタンとして構成してもよい。例えば、係止部の構成を、2箇所にロック爪を備えるソケット形状とし、ロック爪の各々に対応させて、解除部としての押しボタンを備える構成としてもよい。もとより、解除部は、押しボタン式に限らず、種々の構成とすることができる。例えば、横方向に押圧力を受けてスライドするスライドスイッチとしてもよい。あるいは、所定方向に付勢されたフック構造としてもよい。例えば、工具の先端部を当該フック構造に引っかけて、付勢力に抗って引っ張ることで係止部を変位させてもよい。
【0051】
D−4.変形例4:
上述の実施形態においては、1つのプラグ部と1つの本体部100とからなるACアダプタの例について示したが、本発明は、着脱可能な複数のプラグ部と、これらのプラグ部に共通して用いる本体部100とを備えたACアダプタセットとしても実現することができる。かかる場合、少なくとも1つのプラグ部と、本体部100とのセットが、上述した係止部と解除部と覆部とを備える構成としてもよい。
【0052】
例えば、かかるセットにおいて、複数のプラグ部は、所定の形式のプラグと覆部とを備えた第1のプラグ部と、第1のプラグと同一の形式のプラグを備え、覆部を備えない第2のプラグ部とを含んでいてもよい。こうすれば、ユーザは、誤った操作等により本体部100から外れることを防止できる第1のプラグ部と、取り外しが容易な第2プラグ部とを、ユーザの所望する使用方法に応じて、使い分けることができる。あるいは、複数のプラグ部は、相互に種類の異なるプラグを備え、そのうちの少なくとも1つが覆部を備える構成としてもよい。こうすれば、ACプラグの取り外しに関する安全基準が国によって異なる場合に、各々の国の安全基準に応じてプラグの種類ごとに覆部の有無を設定することもできる。
【0053】
あるいは、覆部を本体部100側に備える構成としてもよい。こうすれば、いずれのプラグ部を装着した際も、誤った操作等によりプラグ部が本体部100から外れることを防止できる。
【0054】
D−5.変形例5:
上述の実施形態においては、ACアダプタとしての例を示したが、本発明の電源装置は、ACアダプタに限るものではなく、種々の電源装置として実現することができる。例えば、コンセント取付型の雷サージプロテクタとして実現してもよいし、コンセント取付型の漏電ブレーカとして実現してもよい。
【0055】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態における本発明の構成要素のうち、独立クレームに記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略が可能である。また、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、電源装置としての構成のほか、ACプラグ装置、電源装置の本体、複数種類のACプラグ装置と、これらに共通して使用される本体とを備えた電源装置セット等としても実現することができる。
【符号の説明】
【0056】
20…ACアダプタ
100…本体部
110…筐体
111…可動板
112…クリアランス
120,121,122…凹部
123,124…溝部
131,132…端子
140…係止部
150…解除部
160…延出部
180…ケーブル
200,400,600…プラグ部
210,410…筐体
221〜223,421〜423,621〜623…プラグ
231,232,431,432,631,632…リード板
233,433,633…凸部
234,434,634…係止板
240,450,650…覆部
241…斜面
242…空洞部
243…切欠部
244…孔部
244a…上端
245…細隙
300…特殊工具
310…グリップ部
320…特殊形状部
451…斜面
452…空洞部
453…切欠部
454…孔部
455…細隙
500…特殊工具
665…細隙
700…ドライバ
VL…仮想線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備えたプラグ部と、該プラグ部を、前記プラグを外方に向けた状態で着脱可能に構成された本体とを備えた電源装置であって、
前記プラグ部を前記本体に装着した際に、該プラグ部と該本体とを係止する係止部と、
所定部位が所定方向に作用力を受けることにより、前記係止部を変位させて、前記プラグ部と前記本体との係止関係を解除可能とする解除部と、
前記装着の状態において前記解除部を覆う覆部と
を備え、
前記覆部は、該覆部の外部から前記所定部位まで通じる細隙を有し、該細隙を除いて、該覆部の外部から前記所定部位へのアクセスが不能となるように前記解除部を覆った
電源装置。
【請求項2】
前記細隙は、直線的なラインでは、前記外部から前記所定部位まで到達不能な形状に形成された請求項1記載の電源装置。
【請求項3】
前記細隙は、非汎用工具を用いた場合にのみ、前記アクセスが可能となる形状に形成された請求項1記載の電源装置。
【請求項4】
前記細隙は、汎用工具を用いて前記アクセスが可能となる形状に形成された請求項1記載の電源装置。
【請求項5】
AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備え、該プラグを外方に向けた状態で電源装置の本体に装着可能なACプラグ装置であって、
前記ACプラグ装置を前記電源装置の本体に装着した際に該ACプラグ装置と前記電源装置の本体とを係止するために該ACプラグ装置及び/または該電源措置の本体に設けられた係止部を、所定部位が所定方向に作用力を受けることによって変位させて、該ACプラグ装置と該電源装置の本体との係止関係を解除可能とするために該ACプラグ装置及び/または該電源装置の本体に設けられた解除部を、前記装着した状態において覆う覆部を備え、
前記覆部は、該覆部の外部から前記所定部位まで通じる細隙を有し、該細隙を除いて、該覆部の外部から前記所定部位へのアクセスが不能となるように前記解除部を覆った
Cプラグ装置。
【請求項6】
AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備えたプラグ部を、該プラグを外方に向けた状態で着脱可能に構成された電源装置の本体であって、
前記プラグ部を前記本体に装着した際に該プラグ部と前記電源装置の本体とを係止するために該プラグ部及び/または該電源装置の本体に設けられた係止部を、所定部位が所定方向に作用力を受けることによって変位させて、該プラグ部と該本体との係止関係を解除可能とするために該プラグ部及び/または該電源装置の本体に設けられた解除部を、前記装着した状態において覆う覆部を備え、
前記覆部は、該覆部の外部から前記所定部位まで通じる細隙を有し、該細隙を除いて、該覆部の外部から前記所定部位へのアクセスが不能となるように前記解除部を覆った
電源装置の本体。
【請求項7】
AC電源のコンセントに抜挿されるプラグを備え、該プラグの形式が相互に異なる複数種類のプラグ部と、該複数種類のプラグ部のいずれもが前記プラグを外方に向けた状態で着脱可能に構成された本体とを備えた電源装置セットであって、
前記複数種類のプラグ部のうちの少なくとも1つと前記本体とのセットは、
前記少なくとも1つのプラグ部を前記本体に装着した際に、該プラグ部と該本体とを係止する係止部と、
所定部位が所定方向に作用力を受けることにより、前記係止部を変位させて、前記少なくとも1つのプラグ部と前記本体との係止関係を解除可能とする解除部と、
前記装着の状態において前記解除部を覆う覆部と
を備え、
前記覆部は、該覆部の外部から前記所定部位まで通じる細隙を有し、該細隙を除いて、該覆部の外部から前記所定部位へのアクセスが不能となるように前記解除部を覆った
電源装置セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−99377(P2012−99377A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247079(P2010−247079)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】