説明

電線の着色方法

【課題】インクの乾燥を防止して、インク使用量を低減することが可能な電線の着色方法を提供する。
【解決手段】着色装置1は、インク付着部材20a,20bを備えている。インク着色部材20a,20bは、インクを吸収した状態で内部に保持し、接触物に対して弾性変形し、この弾性変形により保持しているインクを接触物に付着させるものである。このインク付着部材20a,20bは、電線100を着色しない状態で互いに接触している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の着色方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電線の所定箇所に着色(マーキング)を行う着色装置が提案されている。この着色装置は、フェルト製のマーキングヘッドを有し、マーキングヘッドを電線の外表面に接触させることで、電線の所定箇所に着色する構成となっている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−162839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の電線の着色装置のように、マーキングヘッドからインクが乾燥してしまい、電線にインクを付着できなくなる可能性がある。このため、インクが乾燥してもよいようにマーキングヘッドを常にインクで満たしておくなどの対処が必要となり、インク使用量が多大となってしまう。
【0005】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、インクの乾燥を防止して、インク使用量を低減することが可能な電線の着色方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電線の着色方法は、インクを吸収した状態で内部に保持し、接触物に対して弾性変形し、この弾性変形により保持しているインクを接触物に付着させる2つのインク付着部材を、電線に接触させて電線を着色する電線の着色方法であって、電線を着色しない状態では2つのインク付着部材が互いに接触していることを特徴とする。
【0007】
この電線の着色方法によれば、電線を着色しない状態では2つのインク付着部材が互いに接触しているため、電線を着色しない状態においてインク付着部材の外気に触れる部分が少なくなり、インクの乾燥が抑制されることとなる。従って、インクの乾燥を防止して、インク使用量を低減することができる。
【0008】
また、電線の着色方法において、2つの前記インク付着部材が接触する接触箇所を押し広げつつ電線を通過往復させることにより、電線に着色することが好ましい。
【0009】
この電線の着色方法によれば、2つのインク付着部材が接触する接触箇所を押し広げつつ電線を通過往復させることにより、電線に着色する。このため、まず2つのインク付着部材の接触箇所を行き方向に移動させた場合に電線の片面に着色され、帰り方向に移動させた場合に残りの片面に着色されることとなる。これにより、電線の全周に着色する場合に、効果的にインクを付着させることができ、インク使用量を低減することができる。
【0010】
また、電線の着色方法において、電線に対して2つの前記インク付着部材の接触箇所を通過させることなく、2つの前記インク付着部材を電線に接触させることにより、電線に着色することが好ましい。
【0011】
この電線の着色方法によれば、電線に対して2つのインク付着部材の接触箇所を通過させることなく、2つのインク付着部材を電線に接触させることにより、電線に着色する。このため、接触箇所を通過させることなくインク付着部材を接触させた段階で、電線の片面には着色がなされることとなる。これにより、インク使用量を低減しつつも、片面着色を可能とすることができる。
【0012】
また、電線の着色方法において、2つの前記インク付着部材を互いに引き離して、その間隔を電線径と同程度にし、前記間隔を電線に対して往復させ、又は、2つの前記インク付着部材を電線に接触させることにより、電線に着色することが好ましい。
【0013】
この電線の着色方法によれば、2つのインク付着部材を互いに引き離して、その間隔を電線径と同程度にし、間隔を電線に対して往復させ、又は、2つのインク付着部材を電線に接触させることにより、電線に着色する。このように、間隔が電線径と同程度であると、間隔を電線に対して往復させたり、2つのインク付着部材を電線に接触させたりした場合、インクは電線の両端にしか着色されず、両面着色を実現することができる。従って、インク使用量を低減しつつも、両面着色を可能とすることができる。
【0014】
また、電線の着色方法において、色毎に複数セット設けられた2つの前記インク付着部材うち、電線に着色すべき色に応じて、いずれか1セットを選択して、電線に着色することが好ましい。
【0015】
この電線の着色方法によれば、色毎に複数セット設けられた2つのインク付着部材うち、電線に着色すべき色に応じて、いずれか1セットを選択して、電線に着色する。このため、着色する色に変更にも迅速に対応でき、着色効率を向上させることができる。
【0016】
また、電線の着色方法において、2つの前記インク付着部材で、電線を挟み込むことにより、電線に着色することが好ましい。
【0017】
この電線の着色方法によれば、2つのインク付着部材で電線を挟み込むことにより電線に着色する。このため、2つのインク付着部材で挟み込むことにより、電線の両端側から同時的に着色が為され、全周に亘って着色されることとなる。これにより、電線の全周に着色する場合に、効果的にインクを付着させることができ、インク使用量を低減することができる。
【0018】
また、電線の着色方法において、2つの前記インク付着部材を、電線径と同程度の間隔を隔てて電線を挟むことにより、電線に着色することが好ましい。
【0019】
この電線の着色方法によれば、2つのインク付着部材を電線径と同程度の間隔を隔てて電線を挟むことにより電線に着色する。このため、インクは電線の両端にしか着色されず、両面着色を実現することができる。従って、インク使用量を低減しつつも、両面着色を可能とすることができる。
【0020】
また、電線の着色方法において、2つの前記インク付着部材のうちいずれか一方のみを電線に接触させることにより、電線に着色することが好ましい。
【0021】
この電線の着色方法によれば、2つのインク付着部材のうちいずれか一方のみを電線に接触させることにより、電線に着色する。このため、インクは電線の片面にしか着色されず、片面着色を実現することができる。従って、インク使用量を低減しつつも、片面着色を可能とすることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、インク使用量を低減することが可能な電線の着色方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係る電線の着色装置を示す概略構成図である。
【図2】着色後の電線の状態を示す断面図であって、(a)は全周着色状態を示し、(b)は片面着色状態を示し、(c)は両面着色状態を示している。
【図3】本実施形態によって着色された電線の例を示す概略図であって、(a)は第1の例を示し、(b)は第2の例を示し、(c)は第3の例を示し、(d)は第4の例を示し、(e)は第5の例を示している。
【図4】本実施形態によって着色された電線の例を示す概略図であって、(a)は第6の例を示し、(b)は(a)の第1断面図を示し、(c)は(a)の第2断面図を示している。
【図5】第2実施形態に係る電線の着色装置の構成図である。
【図6】図4に示した着色部の詳細を示す正面図である。
【図7】第3実施形態に係る電線の着色装置の概略構成図である。
【図8】第1参考例に係る電線100の着色装置4を示す概略構成図である。
【図9】図9は、第2参考例に係る電線の着色部を示す概略構成図である。
【0024】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電線の着色装置を示す概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る電線の着色装置1は、2つのインクカートリッジ10a,10bと、2つのインク付着部材20a,20bとによって構成されている。
【0025】
インクカートリッジ10a,10bは、インクを保持するものである。インク付着部材20a,20bは、例えばインクを受容及び保持できるフェルト、又は浸透性ゴムにより構成され、インクカートリッジ10a,10bから供給されるインクを吸収した状態で内部に保持するものである。このインク付着部材20a,20bは、接触物に対して弾性変形し、この弾性変形により保持しているインクを接触物に付着させるものである。
【0026】
このようなインク付着部材20a,20bは、断面が楕円形状となる楕円部21a,21bと、楕円部21a,21bとインクカートリッジ10a,10bとを接続するインク導入部22a,22bとを備えている。インクは、インク導入部22a,22bを経て楕円部21a,21bまで至ることとなる。このようなインク付着部材20a,20bは、電線100を着色しない状態において楕円部21a,21bが互いに接触している。
【0027】
また、インク付着部材20a,20bは可動する構成となっている。具体的にインク付着部材20a,20bは、互いに離接する方向に可動する構成となっている(矢印A参照)。これにより、インク付着部材20a,20bは、互いの間隔を調整可能となっている。さらに、インク付着部材20a,20bは、インク導入部22a,22bを回転中心として所定角度回転可能となっている(矢印B参照)。加えて、インク付着部材20a,20bは、インクカートリッジ10a,10bごと上下動可能となっている(矢印C1,C2参照)。
【0028】
次に、本実施形態に係る着色装置1による電線の着色方法について図1及び図2を参照して説明する。図2は、着色後の電線100の状態を示す断面図であって、(a)は全周着色状態を示し、(b)は片面着色状態を示し、(c)は両面着色状態を示している。この着色装置1では、電線100の全周、片面及び両面に着色可能となっている。
【0029】
まず、電線100の全周に対して着色する場合を説明する。2つのインク付着部材20a,20bは初期状態において接触している。そして、電線100の全周に着色する場合、2つのインク付着部材20a,20bの接触箇所dを電線100に対して往復させる。
【0030】
詳細に説明すると、まず2つのインク付着部材20a,20bを行き方向C1に移動させる。そして、電線100に対してインク付着部材20a,20bを接触させる。さらに、接触後においてもインク付着部材20a,20bを電線100に対して付勢する。これにより、2つのインク着色部材20a,20bはインク導入部22a,22bを中心に回転する。そして、インク付着部材20a,20bの接触箇所は電線100を通過する。これにより、電線100の片面に着色される。
【0031】
その後、2つのインク付着部材20a,20bを帰り方向C2に移動させる。帰り方向C2に移動させる場合についても行き方向C1と同様にして、残りの片面に着色される。以上により、図2(a)に示すように、電線100の全周に着色することができる(符号101参照)。
【0032】
次に、電線100の片面に対して着色する場合を説明する。電線100の片面に着色する場合、接触箇所dを電線100に対して往復させることなく、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させる。このように、接触箇所dを通過させることなくインク付着部材20a,20bを電線100に接触させた場合、電線100の片面には着色がなされ、残り片面には着色がされず、片面着色が実現されることとなる。以上により、インク使用量を低減しつつも、図2(b)に示すように、片面着色を可能とすることができる(符号103参照)。
【0033】
次に、電線100の両面に対して着色する場合を説明する。電線100の両面に着色する場合、2つのインク付着部材20a,20bを互いに引き離し、2つのインク付着部材20a,20bの間隔を電線径と同程度に調整する。そして、電線径と同程度の間隔を電線100に対して往復させる。ここで、間隔は電線径と同程度となっているため、インクは電線100の両端にしか着色されないこととなる。これにより、両面着色が実現されることとなる。以上により、インク使用量を低減しつつも、図2(c)に示すように、両面着色を可能とすることができる(符号102参照)。
【0034】
なお、上記では間隔を電線100に対して往復させているが、これに限らず、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させるだけであってもよい。これによっても、電線100の両端に着色を行うことができるからである。
【0035】
図3は、本実施形態によって着色された電線100の例を示す概略図であって、(a)は第1の例を示し、(b)は第2の例を示し、(c)は第3の例を示し、(d)は第4の例を示し、(e)は第5の例を示している。
【0036】
図3(a)に示すように、電線100の端末部位には全周に亘る全周着色101が付されている。なお、電線100の中間部位には、電線100の接続先を示す回路情報104が印字により付与されている。また、回路情報104は、所定長の電線において等間隔に複数印字されている。この回路情報104については、本実施形態に係る着色装置1ではなく、別の印字装置により付されることなる。
【0037】
また、図3(b)〜図3(e)に示す例では、電線100の端末部位に、両面着色102(裏側にも同様の着色あり)及び片面着色103が付されている。これらの例に示すように、1本の電線100に対して、両面着色102及び片面着色103が混在するように着色されていてもよい。
【0038】
図4は、本実施形態によって着色された電線100の例を示す概略図であって、(a)は第6の例を示し、(b)は(a)の第1断面図を示し、(c)は(a)の第2断面図を示している。
【0039】
本実施軽形態に係る電線100の着色方法では、電線100の配置個所やインク付着部材10a,10bによる付着のさせ方によっては、図4に示すように着色することができる。すなわち、図4(a)及び図4(b)に示すように、電線100の端末部位には略全周に亘る略全周着色105を付すこともできる。
【0040】
また、電線100の両面に着色する場合を応用して、図4(c)に示すように、略両面着色106を付すこともできる。
【0041】
このようにして、本実施形態に係る電線100の着色方法によれば、電線100を着色しない状態では2つのインク付着部材20a,20bが互いに接触しているため、電線100を着色しない状態においてインク付着部材20a,20bの外気に触れる部分が少なくなり、インクの乾燥が抑制されることとなる。従って、インクの乾燥を防止して、インク使用量を低減することができる。
【0042】
また、2つのインク付着部材20a,20bが接触する接触箇所dを押し広げつつ電線100を通過往復させることにより、電線100に着色する。このため、まず2つのインク付着部材20a,20bを行き方向C1に移動させた場合に電線100の片面に着色され、帰り方向C2に移動させた場合に残りの片面に着色されることとなる。これにより、電線100の全周に着色する場合に、効果的にインクを付着させることができ、インク使用量を低減することができる。
【0043】
また、電線100に対して2つのインク付着部材20a,20bの接触箇所dを通過させることなく、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させることにより、電線100に着色する。このため、接触箇所dを通過させることなくインク付着部材20a,20bを接触させた段階で、電線100の片面には着色がなされることとなる。これにより、インク使用量を低減しつつも、片面着色を可能とすることができる。
【0044】
また、2つのインク付着部材20a,20bを互いに引き離して、その間隔を電線径と同程度にし、間隔を電線100に対して往復させ、又は、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させることにより、電線100に着色する。このように、間隔が電線径と同程度であると、間隔を電線100に対して往復させたり、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させたりした場合、インクは電線100の両端にしか着色されず、両面着色を実現することができる。従って、インク使用量を低減しつつも、両面着色を可能とすることができる。
【0045】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係る電線100の着色装置2を示す構成図である。図5に示すように、第2実施形態に係る電線100の着色装置2は、複数のインクカートリッジ30と、複数の着色部40と、複数の蓋部材50と、複数の円柱61,62と、可動板70とを備えている。
【0046】
複数のインクカートリッジ30は、インクを保持するものであって、それぞれが異なる色のインクを保持している。複数の着色部40は、それぞれがインクカートリッジ30から供給されるインクによって電線100に着色を行う部位である。
【0047】
複数の蓋部材50は、複数のインクカートリッジ30それぞれの上部に蓋として設けられる部材である。また、各蓋部材50には貫通孔51が設けられ、貫通孔51を介してインクカートリッジ30にインクを注入可能となっている。このような蓋部材50は断面略L字形状となっており、L字の一辺側に2本の円柱61,62が貫通する貫通孔52が形成されている。
【0048】
また、蓋部材50は、2本の円柱61,62に沿って上下動可能となっている。これにより、蓋部材50にインクカートリッジ30を介して接続される着色部40についても、上下動することとなる。また、本装置2において電線100は、着色部40の下側領域に配置されるようになっており、着色部40が上下動する過程で、電線100に着色が施されることとなる。
【0049】
また、複数の円柱61,62の下端側は可動板70に取り付けられている。この可動板70は電線100の長手方向に沿って移動可能となっている。これにより、電線100に対して着色する位置を調整可能となっている。
【0050】
図6は、図5に示した着色部40の詳細を示す正面図である。着色部40は、基部41と、足部42と、2つのインク付着部材43a,43bとから構成されている。
【0051】
基部41は、インクカートリッジ30の下部に接続される接続部材である。足部42は、基部41から下方に伸びる部材である。この足部42は、正面視した場合、下方に伸びる2本の直線部42aと直線部42aの先端側において互いの直線部42a側に伸びる突出部42bからなり、突出部42bに2つのインク付着部材43a,43bが内包された状態で対抗して設けられている。また、突出部42bは互いに接触しており、接触箇所に開放部42cが形成され、インク付着部材43a,43bについても接触している。このため、足部42は2つのインク付着部材43a,43bのケースの役割を果たすこととなる。
【0052】
また、着色部40には、基部41から足部42を通じて2つのインク付着部材43a,43bまで延びるインク導入路44が設けられている。インクカートリッジ30からのインクは、インク導入路44を通じて2つのインク付着部材43a,43bまで導かれることとなる。
【0053】
また、足部42には切り欠き45が形成されている。この切り欠き45により足部42は、2つのインク付着部材43a,43bが互いに離れる方向に撓み可能となっている。
【0054】
次に、第2実施形態に係る着色装置2による電線100の着色方法について図5、図6及び図2を参照して説明する。
【0055】
第2実施形態に係る着色方法についても、第1実施形態と同様に、インク付着部材43a,43bを電線100に接触させることにより行われる。ここで、図4を参照して説明したように、複数のインクカートリッジ30はそれぞれが異なる色のインクを保持している。このため、2つのインク付着部材43a,43bは、色毎に複数セット設けられていることとなる。
【0056】
そして、電線100が複数の着色部40の下側領域に配置されると、着色装置2は、着色すべき色に応じて、複数のインクカートリッジ30(すなわち複数セット設けられた2つのインク付着部材43a,43b)のうち、いずれか1つを選択する。そして、選択したインクカートリッジ30を下方に移動させ、電線100を着色する。
【0057】
なお、第2実施形態に係る着色装置2では、電線100の全周に着色可能となっている。
【0058】
詳細に説明すると、まず2つのインク付着部材43a,43bを行き方向C1に移動させ、突出部42bの接触箇所を電線100に対して通過させる。すなわち、電線100に対して突出部42bの接触箇所を通過させると、電線100が突出部42bに当接した後、足部42は、2つのインク付着部材43a,43bが互いに離れる方向に撓む。これにより、突出部42bの接触箇所は電線100を通過する。
【0059】
その後、2つのインク付着部材43a,43bを帰り方向C2に移動させる。以上により、図2(a)に示すように、電線100の全周に着色することができる。
【0060】
なお、第2実施形態において2つのインク付着部材43a,43bは突出部42bに覆われているが、これに限らず、インク付着部材43a,43の全面(特に下面側)を覆わない構成としてもよい。これにより、片面着色を行うことができるからである。
【0061】
すなわち、接触箇所を電線100に対して往復させることなく、2つのインク付着部材43a,43bに接触させる。このように、接触箇所を通過させることなく2つのインク付着部材43a,43bを電線100に接触させた場合、電線100の片面には着色がなされ、残り片面には着色がされず、片面着色が実現されることとなる。以上により、インク使用量を低減しつつも、図2(b)に示すように、片面着色を可能とすることができる。
【0062】
このようにして、第2実施形態に係る電線100の着色方法によれば、第1実施形態と同様に、インクの乾燥を防止して、インク使用量を低減することができる。電線100の全周に着色する場合に、効果的にインクを付着させることができる。
【0063】
さらに、第2実施形態によれば、色毎に複数セット設けられた2つのインク付着部材43a,43bうち、電線100に着色すべき色に応じて、いずれか1セットを選択して、電線100に着色する。このため、着色する色に変更にも迅速に対応でき、着色効率を向上させることができる。
【0064】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態に係る電線100の着色装置3を示す概略構成図である。図7に示すように、第3実施形態に係る電線100の着色装置3は、2つのインク付着部材80a,80bと、2つの収容ケース90a,90bとを備えている。
【0065】
2つのインク付着部材80a,80bは、第1実施形態及び第2実施形態のものと同様である。2つの収容ケース90a,90bは、それぞれインク付着部材80a,80bを収容した凹形状のケースであり、凹部にインク付着部材80a,80bがはまり込むようになっている。
【0066】
また、収容ケース90a,90bは、それぞれ移動可能となっている。これらの収容ケース20a,20bは、待機位置Eにおいて互いの開放部21a,21bを合致させるようになっている。これにより、待機時におけるインク付着部材10a,10bからのインクの乾燥を防止している。
【0067】
また、収容ケース90a,90bは互いに離間しつつ下方に移動する。これにより、収容ケース90a,90bは中間位置Fまで移動可能となっている。さらに、収容ケース90a,90bは、中間位置Fを経て、互いに近づきつつ下方に移動する。これにより、収容ケース90a,90bは最終位置Gまで移動可能となっている。
【0068】
次に、第3実施形態に係る着色装置3による電線100の着色方法について図7及び図2を参照して説明する。第3実施形態に係る着色装置3では、電線100の全周、片面及び両面に着色可能となっている。
【0069】
まず、電線100の全周に対して着色する場合を説明する。電線100の全周に着色する場合、2つのインク付着部材80a,80bで電線100を挟み込むことにより、電線100に着色する。具体的に説明すると、電線100が所定位置に配置された状態で、2つの収容ケース90a,90bを移動させる。このとき、2つの収容ケース90a,90bは、中間位置Fを経て最終位置Gまで移動させられる。この最終位置Gでは、2つのインク付着部材80a,80bは互いに接触しているため、図2(a)に示すように、電線100の全周に着色することができる。
【0070】
なお、最終位置Gにおいて2つのインク付着部材80a,80bは、電線径よりも短い距離を隔てる程度に電線100を挟み込んでもよい。すなわち、全周に着色する場合、2つのインク付着部材80a,80bの距離は、最終位置Gにおいて電線径よりも短くなっていればよい。
【0071】
次に、電線100の片面に対して着色する場合を説明する。電線100の片面に着色する場合、2つのインク付着部材80a,80bのうちいずれか一方のみを電線100に接触させることにより、電線100に着色する。具体的に説明すると、2つの収容ケース90a,90bのうち、いずれか一方のみを移動させ、他方を待機位置Eのまま停止させる。そして、一方の収容ケース90a,90bについては、中間位置Fを経て最終位置Gまで移動させる。これにより、図2(b)に示すように、片面着色を可能とすることができる。
【0072】
次に、電線100の両面に対して着色する場合を説明する。電線100の両面に着色する場合、2つのインク付着部材80a,80bを、電線径と同程度の間隔を隔てて電線100を挟むことにより、電線100に着色する。具体的に説明すると、2つの収容ケース90a,90bの双方について最終位置G近傍(すなわち2つのインク付着部材80a,80bが合致せず、わずかに隙間が空けられた位置)まで移動させる。このとき、2つのインク付着部材80a,80bの間の距離は電線径と同程度となる。これにより、図2(c)に示すように、両面着色を可能とすることができる。
【0073】
このようにして、第3実施形態に係る電線100の着色方法によれば、第1実施形態と同様に、インクの乾燥を防止して、インク使用量を低減することができる。
【0074】
さらに、第3実施形態によれば、2つのインク付着部材80a,80bで電線100を挟み込むことにより電線100に着色する。このため、2つのインク付着部材80a,80bで挟み込むことにより、電線100の両端側から同時的に着色が為され、全周に亘って着色されることとなる。これにより、電線100の全周に着色する場合に、効果的にインクを付着させることができ、インク使用量を低減することができる。
【0075】
また、2つのインク付着部材80a,80bを電線径と同程度の間隔を隔てて電線100を挟むことにより電線100に着色する。このため、インクは電線100の両端にしか着色されず、両面着色を実現することができる。従って、インク使用量を低減しつつも、両面着色を可能とすることができる。
【0076】
また、2つのインク付着部材80a,80bのうちいずれか一方のみを電線100に接触させることにより、電線100に着色する。このため、インクは電線100の片面にしか着色されず、片面着色を実現することができる。従って、インク使用量を低減しつつも、片面着色を可能とすることができる。
【0077】
次に、第1参考例を説明する。図8は、第1参考例に係る電線100の着色装置4を示す概略構成図である。図8に示す着色装置4は、第1実施形態のものと同様であるが、一部異なっている。なお、図1と同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
【0078】
図8に示す着色装置4は、初期状態において2つのインク付着部材20a,20bは接触しておらず、間隔hを隔てて配置されている。そして、これら2つのインク付着部材20a,20bで、電線100の両側から電線100に着色する。
【0079】
次に、第1参考例に係る着色装置4による電線の着色方法について図8及び図2を参照して説明する。この着色装置4では、電線100の全周、片面及び両面に着色可能となっている。
【0080】
まず、電線100の全周に対して着色する場合を説明する。電線100の全周に着色する場合、2つのインク付着部材20a,20bの間隔hを調整する。このとき、2つのインク付着部材20a,20bは、電線径よりも短い距離の間隔hだけ離れるように調整される。なお、このときの間隔hは距離がゼロとなっていてもよい。そして、2つのインク付着部材20a,20bの間隔hを電線100に対して往復させる。
【0081】
詳細に説明すると、まず2つのインク付着部材20a,20bを行き方向C1に移動させ、電線100に対して間隔hを通過させる。これにより、電線100の片面に着色されることとなる。すなわち、電線100に対して間隔hを通過させる場合、2つのインク着色部材20a,20bは、電線100への当接後にインク導入部22a,22bを中心に回転する。これにより、間隔hは広がり、電線100は間隔hを通過して、電線100の片面に着色が行われることとなる。
【0082】
その後、2つのインク付着部材20a,20bを帰り方向C2に移動させた場合、残りの片面にも着色されることとなる。このときについても行き方向C1の移動と同様に、残り片面に着色が行われることとなる。以上により、図2(a)に示すように、電線100の全周に着色することができる(符号101参照)。
【0083】
そして、上記ではインク付着部材20a,20bによって着色するため、噴射ノズル等による吹き付けを行うことなく、インク付着部材20a,20bに接触した分に応じた量のインクのみを使用することができる。特に、インク付着部材20a,20bで電線100の両側から電線に着色するため、電線100の全周に着色する場合に、ノズルスイング等の必要がなく、効果的にインクを電線100に付着させることができる。
【0084】
すなわち、従来、噴射ノズル等からインクを吹き付けて電線を着色する電線の着色方法が種々提案されている(特開平6−190341号公報、特開2008−93617号公報、特表2004−15721号公報参照)しかし、従来の電線の着色方法のように、インクを吹き付けると、吹き付けの過程で電線に付着しないインクもあり、インク使用量が多大となってしまう。特に、電線の全周に着色する場合、噴射ノズルからインクを噴射しながら噴射ノズルをスイングさせる必要がある。このため、スイング中に噴射ノズルから噴射されるインクは電線に当たらないものも多く、インク使用量が一層多大となってしまう。
【0085】
ところが、第1参考例に係る電線100の着色方法によれば、インク付着部材20a,20bを用いると共に、ノズルスイングの必要がないことから、効果的にインクを電線100に付着させることができ、インク使用量を軽減することができる。
【0086】
次に、電線100の片面に対して着色する場合を説明する。電線100の片面に着色する場合、2つのインク付着部材20a,20bの間隔hを調整する。このとき、2つのインク付着部材20a,20bは、電線径よりも短い距離の間隔hだけ離れるように調整される。なお、このときの間隔hは距離がゼロとなっていてもよい。
【0087】
そして、間隔hを電線100に対して往復させることなく、2つのインク付着部材20a,20bに接触させる。このように、間隔hを通過させることなくインク付着部材20a,20bを電線100に接触させた場合、電線100の片面には着色がなされ、残り片面には着色がされず、片面着色が実現されることとなる。以上により、インク使用量を低減しつつも、図2(b)に示すように、片面着色を可能とすることができる(符号103参照)。
【0088】
次に、電線100の両面に対して着色する場合を説明する。電線100の両面に着色する場合、2つのインク付着部材20a,20bの間隔hを電線径と同程度に調整する。そして、電線径と同程度の間隔hを電線100に対して往復させる。ここで、間隔hは電線径と同程度となっているため、インクは電線100の両端にしか着色されないこととなる。これにより、両面着色が実現されることとなる。以上により、インク使用量を低減しつつも、図2(c)に示すように、両面着色を可能とすることができる(符号102参照)。
【0089】
なお、上記では間隔hを電線100に対して往復させているが、これに限らず、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させるだけであってもよい。これによっても、電線100の両端に着色を行うことができるからである。
【0090】
このようにして、第1参考例に係る電線100の着色方法によれば、インクを吸収した状態で内部に保持し、接触物に対して弾性変形し、この弾性変形により保持しているインクを接触物に付着させるインク付着部材20a,20bで、電線100の両側から電線に着色する。このため、噴射ノズル等による吹き付けを行うことなく、インク付着部材20a,20bに接触した分に応じた量のインクのみを使用することができる。特に、インク付着部材20a,20bで電線100の両側から電線100に着色するため、電線100の全周に着色する場合にノズルスイング等の必要がなく、効果的にインクを電線に付着させることができる。従って、インク使用量を低減することができる。
【0091】
また、2つのインク付着部材20a,20bが電線径よりも短い距離の間隔hを隔てて配置されており、間隔hを電線100に対して往復させることにより、電線に着色する。このため、まず2つのインク付着部材20a,20bの間隔dを行き方向C1に移動させた場合に電線100の片面に着色され、帰り方向C2に移動させた場合に残りの片面に着色されることとなる。これにより、電線100の全周に着色する場合に、効果的にインクを付着させることができ、インク使用量を低減することができる。
【0092】
また、電線100に対して2つのインク付着部材20a,20bの間隔dを通過させることなく、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させることにより、電線100に着色する。このため、間隔dを通過させることなくインク付着部材20a,20bを接触させた段階で、電線100の片面には着色がなされることとなる。これにより、インク使用量を低減しつつも、片面着色を可能とすることができる。
【0093】
また、2つのインク付着部材20a,20bの間隔dを電線径と同程度にし、間隔dを電線100に対して往復させ、又は、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させることにより、電線100に着色する。このように、間隔dが電線径と同程度であると、間隔dを電線100に対して往復させたり、2つのインク付着部材20a,20bを電線100に接触させたりした場合、インクは電線100の両端にしか着色されず、両面着色を実現することができる。従って、インク使用量を低減しつつも、両面着色を可能とすることができる。
【0094】
次に、第2参考例を説明する。図9は、第2参考例に係る電線100の着色部40を示す概略構成図である。図9に示す着色部40は、第2実施形態のものと同様であるが、一部異なっている。なお、図6と同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
【0095】
図9に示す着色部40は、初期状態において2つのインク付着部材43a,43bは接触しておらず、間隔hを隔てて配置されている。そして、これら2つのインク付着部材20a,20bで、電線100の両側から電線100に着色する。
【0096】
具体的に説明すると、足部42は、基部41から下方に伸びる部材である。この足部42は、正面視して逆向きの凹形状となっており、凹形状の凹み部分に2つのインク付着部材43a,43bが対抗して設けられている。
【0097】
次に、第2参考例に係る着色装置2による電線100の着色方法について図9、図5及び図2を参照して説明する。
【0098】
第2実施形態に係る着色方法についても、第1実施形態と同様に、インク付着部材43a,43bを電線100に接触させることにより行われる。ここで、図5を参照して説明したように、複数のインクカートリッジ30はそれぞれが異なる色のインクを保持している。このため、2つのインク付着部材43a,43bは、色毎に複数セット設けられていることとなる。
【0099】
そして、電線100が複数の着色部40の下側領域に配置されると、着色装置2は、着色すべき色に応じて、複数のインクカートリッジ30(すなわち複数セット設けられた2つのインク付着部材43a,43b)のうち、いずれか1つを選択する。そして、選択したインクカートリッジ30を下方に移動させ、電線100を着色する。
【0100】
なお、第2参考例に係る着色装置2では、電線100の全周及び片面に着色可能となっている。まず、電線100の全周に対して着色する場合を説明する。電線100の全周に着色する場合、2つのインク付着部材43a,43bの間隔hを電線100に対して往復させる。
【0101】
詳細に説明すると、まず2つのインク付着部材43a,43bを行き方向C1に移動させ、電線100に対して間隔hを通過させる。これにより、電線100の片面に着色される。すなわち、電線100に対して間隔hを通過させると、電線100が2つのインク付着部材43a,43bに当接した後、足部42は、2つのインク付着部材43a,43bが互いに離れる方向に撓む。これにより、間隔hは広がり、間隔hは電線100を通過して、電線100の片面に着色が行われることとなる。
【0102】
その後、2つのインク付着部材43a,43bを帰り方向C2に移動させた場合、残りの片面にも着色されることとなる。このときについても行き方向C1の移動と同様に、残り片面に着色が行われることとなる。以上により、図2(a)に示すように、電線100の全周に着色することができる。
【0103】
次に、電線100の片面に対して着色する場合を説明する。電線100の片面に着色する場合、間隔hを電線100に対して往復させることなく、2つのインク付着部材43a,43bに接触させる。このように、間隔hを通過させることなく2つのインク付着部材43a,43bを電線100に接触させた場合、電線100の片面には着色がなされ、残り片面には着色がされず、片面着色が実現されることとなる。以上により、インク使用量を低減しつつも、図2(b)に示すように、片面着色を可能とすることができる。
【0104】
このようにして、第2参考例に係る電線100の着色方法によれば、第1参考例と同様に、インク使用量を低減することができると共に、電線100の全周に着色する場合に、効果的にインクを付着させることができる。また、片面着色を可能とすることができる。
【0105】
さらに、第2実施形態によれば、色毎に複数セット設けられた2つのインク付着部材43a,43bうち、電線100に着色すべき色に応じて、いずれか1セットを選択して、電線100に着色する。このため、着色する色に変更にも迅速に対応でき、着色効率を向上させることができる。
【0106】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態を組み合わせてもよい。
【0107】
例えば、第1実施形態及び参考例1においてインク付着部材20a,20bは楕円部21a,21bとインク導入部22a,22bとから構成されており、着色の過程においてインク導入部22a,22bを中心に回転する構造となっている。このため、回転の際にインク導入部22a,22bからインク漏れが発生する可能性がある。このため、インク導入部22a,22bにカバーを設けて、インク漏れを防止するようにしてもよい。
【0108】
さらに、上記実施形態において電線100の被覆部は白色又は被覆樹脂本来の色で統一されていることが望ましい。加えて、被覆部を被覆樹脂本来の色で統一する場合、導体の種類(例えば銅(銅においても軟銅、純銅及び硬銅など)及びアルミ)に応じて被覆する樹脂を決定し、被覆部の色を参照することにより導体の種類が判別できるようにすることが望ましい。これにより、外観により導体を判別できるからである。
【符号の説明】
【0109】
1〜4…着色装置
10a,10b…インクカートリッジ
20a,20b…インク付着部材
21a,21b…楕円部
22a,22b…インク導入部
30…複数のインクカートリッジ
40…複数の着色部
41…基部
42…足部
42a…直線部
42b…突出部
42c…開放部
43a,43b…インク付着部材
44…インク導入路
45…切り欠き
50…複数の蓋部材
61,62…複数の円柱
70…可動板
80a,80b…インク付着部材
90a,90b…収容ケース
91a,91b…開放部
100…電線
101…全周着色
102…両面着色
103…片面着色
104…回路情報
105…略全周着色
106…略両面着色
d…間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを吸収した状態で内部に保持し、接触物に対して弾性変形し、この弾性変形により保持しているインクを接触物に付着させる2つのインク付着部材を、電線に接触させて電線を着色する電線の着色方法であって、
電線を着色しない状態では2つのインク付着部材が互いに接触している
ことを特徴とする電線の着色方法。
【請求項2】
2つの前記インク付着部材が接触する接触箇所を押し広げつつ電線を通過往復させることにより、電線に着色する
ことを特徴とする請求項1に記載の電線の着色方法。
【請求項3】
電線に対して2つの前記インク付着部材の接触箇所を通過させることなく、2つの前記インク付着部材を電線に接触させることにより、電線に着色する
ことを特徴とする請求項2に記載の電線の着色方法。
【請求項4】
2つの前記インク付着部材を互いに引き離して、その間隔を電線径と同程度にし、前記間隔を電線に対して往復させ、又は、2つの前記インク付着部材を電線に接触させることにより、電線に着色する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれか1項に記載の電線の着色方法。
【請求項5】
色毎に複数セット設けられた2つの前記インク付着部材うち、電線に着色すべき色に応じて、いずれか1セットを選択して、電線に着色する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれか1項に記載の電線の着色方法。
【請求項6】
2つの前記インク付着部材で、電線を挟み込むことにより、電線に着色する
ことを特徴とする請求項1に記載の電線の着色方法。
【請求項7】
2つの前記インク付着部材を、電線径と同程度の間隔を隔てて電線を挟むことにより、電線に着色する
ことを特徴とする請求項6に記載の電線の着色方法。
【請求項8】
2つの前記インク付着部材のうちいずれか一方のみを電線に接触させることにより、電線に着色する
ことを特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の電線の着色方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−181399(P2011−181399A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45656(P2010−45656)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】