電話番号処理装置
【課題】内線電話から外線の電話網に電話発信させる際に、内線電話内に外線の発信元の電話番号を残さずに、発信元を特定できる情報を通話履歴として残すことにより、内線電話側でどこへの発信なのかを利用者は把握でき、内線電話を紛失した場合であっても、顧客情報の漏洩リスクを減らすことができ、登録された共通の管理番号を他の内線電話の利用者が利用していない場合に、登録した管理番号を削除できる仕組みを提供すること。
【解決手段】内線の電話網から、内線番号とシステム番号とシステム番号の削除要求を受信し、通話履歴に、受信した内線番号と受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定し、ある場合にのみシステム番号をデータベースから削除する。
【解決手段】内線の電話網から、内線番号とシステム番号とシステム番号の削除要求を受信し、通話履歴に、受信した内線番号と受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定し、ある場合にのみシステム番号をデータベースから削除する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電話番号処理装置及び制御方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話網と固定電話網を融合するFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスが通信事業者から提供される中で、携帯端末通信事業者が提供するFMCサービスのメリットとして、携帯端末通信事業者の指定する携帯端末を用いた社員間で行う通話が全て内線発信による通話扱いとなり、社員間の通話が社内電話網電波の外であっても通話に係る通話料(通信費)が発生しない事があげられる。
【0003】
すなわち携帯端末通信事業者が提供するFMCサービスに契約した携帯端末同士の通話は、当該携帯端末通信事業者が提供する携帯電話網を使用した場所における発信であっても内線通話扱いとなる。これに対し、一方の携帯端末が当該FMCサービスに契約していない携帯端末で通話する場合、発信により通話料(通信費)が発生してしまう外線通話扱いとなる。
【0004】
現在、通信事業者が提供するFMCサービスを統合したマルチFMCサービスが提供されているが、社員がFMCサービスを利用する場合に、通話料の発生する外線発信または通話料の発生しない内線発信する場合、その運用には通信事業者間のルールが異なる為、以下の様な方法が開示されている。
【0005】
先行文献1においては、複数の通信事業者間で行うFMCサービスを連携する為に、発信位置情報を管理テーブルに送信して、現在の発信位置を確認した後、ユーザ固有の発信位置に関連した電話番号を付与されて発信要求をする事により複数の通信事業者間のFMCサービス間の接続を実現している。
【0006】
先行文献2において電話番号が複数割り当てられた相手に予め電話番号毎に優先度を付与し、発信番号から電話番号料金が最も安いと想定される番号を選択して中継発信している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−251622号公報
【特許文献2】特開2009−38557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、背景技術においては携帯端末通信事業者が提供するFMCサービスの使用が可能な社員が携帯端末を社外に持ち出し、お客からの電話を社内から持ち出した携帯端末にて受信して通話する場合に、お客の発信番号が携帯端末の着信番号履歴に残ってしまう為、万が一携帯端末を紛失した場合には顧客情報漏洩のリスクをもっている。
【0009】
さらにお客に着信番号にて折り返し電話をする場合に、0発信である為、一般の携帯電話網や公衆網を経由した外線発信となってしまい、折り返し電話した事実や通話データを会社固有の通話管理システムにオンラインで登録できないという問題がある。
【0010】
さらにFMCサービスを利用しながら、お客からの着信番号のままで折り返し電話をする場合、例えば携帯端末に記録された発信番号をつかって発信した場合には、一般の携帯電話網や公衆網を経由した外線発信となってしまい、FMCサービスのメリットである、社内内線利用といった通話回線を選択することができず、発信者が必ず0発信を選択してしまう、というような様々な問題がある。
【0011】
このような課題に対して、本出願人により、外線の電話網から内線電話に電話着信させる際に、SIPサーバ(電話番号変換装置)を用いて外線の発信元の電話番号に対してユニークに発番されるシステム番号に変換することにより、内線電話内に外線の発信元の電話番号を残さずに、発信元を特定できる情報を通話履歴として残す仕組みが提案されている。この手法により、内線電話側でどこからの発信なのかを利用者は認識できるとともに、内線電話を紛失した場合であっても、外線の電話番号は携帯の内線電話に記録されていないため、顧客情報の漏洩リスクを減らすことができる。
【0012】
しかしながら、この手法では、外線の電話網から内線電話に電話着信する際に、外線の発信元の電話番号が電話番号変換装置に登録されていない場合には、必ず新規にユニークなシステム番号が発番されてしまうため、間違い電話がかかってきた場合にもシステム番号が発番されてしまう。そのため、不要なシステム番号が制限なく登録されてしまうと、電話番号変換装置のデータベースを圧迫し、電話番号の変換処理のスループットが低下してしまうという問題が想定できる。
【0013】
そして、電話番号変換装置のデータベースに、この電話番号変換テーブルを保持しているが、これを管理者が常に管理して、不要な電話番号を特定し、電話番号変換テーブルから削除するという運用は、間違い電話であることを認識しているのは内線電話の受信者であることからも、管理者の負担が大きく現実的ではないという問題がある。
【0014】
そこで、本発明は、電話番号変換装置に登録されている外線の電話番号とシステム番号の組を保持している変換テーブルから、不要な外線の電話番号とシステム番号の組を内線電話からの指示により削除するための仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、内線の電話網からの通信確立要求時に管理サーバが記憶する電話番号の削除を行う管理サーバであって、外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する第1の記憶手段と、前記システム番号と前記内線の電話網の電話番号との通話履歴データを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、前記内線の電話網の内線電話から、システム番号と当該システム番号の削除要求とを受信する第1の受信手段と、前記内線の電話網の内線電話から、内線の電話網の電話番号を受信する第2の受信手段と、前記受信した削除要求に従って、前記通話履歴データに前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号と前記第1の受信手段が受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除する削除手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記通話履歴データに前記第1の受信手段が受信したシステム番号と前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号ではない内線の電話網の電話番号の組み合わせがないかを判定する第2の判定手段とをさらに備え、前記削除手段は、前記第1の判定手段があると判定し、かつ、前記第2の判定手段でないと判定された場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除することを特徴とする。
【0017】
また、前記第1の記憶手段は、前記外線情報データにシステム番号と内線の電話番号から外線の電話番号へ発信する際に該システム番号の登録をしたことを示す情報である手動登録情報を対応づけてさらに記憶し、前記第1の受信手段が受信したシステム番号に対応づけられた手動登録情報が前記外線情報データにあるかを判定する第3の判定手段と、をさらに備え、前記第3の判定手段が前記手動登録情報があると判定した場合に、前記第1の判定手段は前記通話履歴データから組み合わせがあるかを判定することを特徴とする。
【0018】
また、前記第1の記憶手段は、前記外線情報データにシステム番号と前記手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号を対応づけてさらに記憶し、前記第3の判定手段が前記手動登録情報があると判定した場合に、前記第2の受信手段が受信した内線番号と、前記第3の判定手段があると判定したシステム番号に対応づけられた前記手動登録情報の登録者情報である内線番号とが一致するかを判定する第4の判定手段と、をさらに備え、前記第1の判定手段は、かつ、前記第4の判定手段が一致すると判定した場合に、前記通話履歴データから組み合わせがあるかを判定することを特徴とする。
【0019】
また、前記内線の電話網の内線電話から、手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号とシステム番号の問い合わせ要求とを受信する第3の受信手段と、前記内線の電話網の内線電話から、外線の電話網の電話番号を受信する第4の受信手段と、前記第3の受信手段が前記問い合わせ要求を受信した場合に、前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号を前記外線情報データから検索し、前記受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかを判定する第5の判定手段と、第5の判定手段が前記外線情報データに一致する外線の電話網の電話番号がないと判定したした場合に、前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と対応づけたシステム番号を新規発行し、前記外線情報データに前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と新規発行したシステム番号と手動登録情報と前記第3の受信手段が受信した内線番号とを対応づけて登録する第1の登録手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
また、前記外線の電話網からの電話番号である第1の発信元番号を受信する第5の受信手段と、前記第5の受信手段が受信した前記第1の発信元番号と一意に対応づけられているシステム番号が前記外線情報データにあるかを判定する第5の判定手段と、前記第5の判定手段がないと判定した場合に、第1の発信元番号に対応づけたシステム番号を新規発行し、前記外線情報データに第1の発信元番号と新規発行したシステム番号とを対応づけて登録する第2の登録手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、電話番号変換装置に登録されている外線の電話番号とシステム番号の組を保持している変換テーブルから、不要な外線の電話番号とシステム番号の組を内線電話からの指示により削除するための仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】システム構成の一例を示す図。
【図2】ハードウエア構成の一例を示す図
【図3】機能ブロックの一例を示す図
【図4】電話番号処理のフローチャートの一例を示す図
【図5】外線の電話網から発信され内線の電話網で着信した場合の一例を示す図
【図6】内線の電話網から発信され外線の電話網で着信した場合の一例を示す図
【図7】データベースの一例を示す図
【図8】問い合わせ処理のフローチャートの一例を示す図
【図9】システム番号削除処理のフローチャートの一例を示す図
【図10】問い合わせ処理のダイヤル操作の一例を示す図
【図11】システム番号削除処理のダイヤル操作の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の電話番号処理装置に好適なIP電話番号処理装置(管理サーバ)101が構成するシステムの全体図である。IP電話(インターネットプロトコル電話)とは、音声をデータ圧縮・符号化してIPパケットに分割し、IPネットワークにより伝送する技術を採用した電話のことである。
【0024】
図1に示すように、管理サーバ101は、携帯端末通信事業者A社から提供されるIP-GW(A社GWサーバ)102、携帯端末通信事業者B社から提供されるIP-GW(B社GWサーバ)103、携帯端末通信事業者C社から提供されるIP-GW(C社GWサーバ)104といった複数のIP電話専用ゲートウエイと通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0025】
A社から提供されるA社GWサーバ102はA社が提供するA社FMCサービス網404から提供されるA社のIP電話サービス網406と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0026】
B社から提供されるB社GWサーバ103はB社が提供するB社FMCサービス網411から提供されるB社のIP電話サービス網413と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0027】
C社から提供されるC社GWサーバ104はC社が提供するC社FMCサービス網418から提供されるC社のIP電話サービス網420と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
A社の携帯電話サービス網405はA社携帯通信網400を介して携帯端末401、402と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
B社の携帯電話サービス網412はB社携帯通信網407を介して携帯端末408、409と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
C社の携帯電話サービス網419はC社携帯通信網414を介して携帯端末415、416と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0028】
本発明の内線の電話網から発信可能なユーザは全てユーザ所有の携帯端末が属する携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしているものとする。すなわち社員等の会社内部の携帯端末ユーザが該当する。
【0029】
本発明の外線の電話網から発信可能なユーザは全てユーザ所有の携帯端末が属する携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしていないものとする。すなわちお客様等の会社外部の携帯端末ユーザが該当する。
【0030】
A社の携帯端末401、402はA社との契約により、A社がサービス提供するA社FMCサービス網404を利用できるか否かが選択可能である。契約者がA社FMCサービス網404を使用する契約をA社とした場合、契約した携帯端末を利用してA社FMCサービスでのA社のIP電話サービス網406を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0031】
B社の携帯端末408、409はB社との契約により、B社がサービス提供するB社FMCサービス網411を利用できるか否かが選択可能である。契約者がB社FMCサービス網411を使用する契約をB社とした場合、契約した携帯端末を利用してB社FMCサービスでのB社のIP電話サービス網413を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0032】
C社の携帯端末415、416はC社との契約により、C社がサービス提供するC社FMCサービス網418を利用できるか否かが選択可能である。契約者がC社FMCサービス網418を使用する契約をC社とした場合、契約した携帯端末を利用してC社FMCサービスでのC社のIP電話サービス網420を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0033】
以上の形態から、例えば会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の携帯端末401と会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の携帯端末408がA社FMCサービス網404とB社FMCサービス網411を利用して音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは必ず本発明の管理サーバ101を介するものである。
【0034】
以上の形態から、例えば会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の携帯端末401と会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末がA社FMCサービス網を利用して音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは必ず本発明の管理サーバ101を介するものである。
【0035】
以上の形態から、例えば会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末と会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末が音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは本発明の管理サーバ101を介しないものである。
【0036】
さらに本発明の管理サーバ101は他の通信事業者が提供する本発明に類似するFMCサービス網ともその通信データ及び音声通話データの送受信や接続可能である。
【0037】
公衆回線421、422は一般回線であり、各携帯端末通信事業者のサービス網と音声通話及びデータ通信可能に接続されている。これにより社員がお客様と外線通話することが可能になる。
図2は管理サーバ101のハードウエア構成図を示す図であり、A社GWサーバ102、B社GWサーバ103、C社GWサーバ104も同様の構成図である。
【0038】
図2において、301はCPUで、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM302あるいは外部メモリ311には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0039】
303はRAMで、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM302あるいは外部メモリ311からRAM303にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0040】
305は入力コントローラで、キーボード(KB)309や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。306はビデオコントローラで、表示部310への表示を制御する。なお、表示部310はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
【0041】
307はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0042】
308は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信貝回線)300を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0043】
なお、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU301は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0044】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ311または記憶手段に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
以下、図2を用いて、図1に示したIP電話番号処理装置の機能ブロックについて説明する。
図3は管理サーバ101の機能ブロック図である。
【0045】
記憶手段(記憶部)は第1の役割として、お客様番号とシステム番号と手動登録情報と手動登録をした内線番号を外線情報テーブル7102に対応づけてデータベースとして予め記憶する。第2の役割として、ダイヤルイン番号を内線番号とを内線情報テーブル7103に対応づけてデータベースとして予め記憶する。第3の役割として、お客様番号(外線の電話網の電話番号)とダイヤルイン番号(外線の電話網から着信する電話番号)とを通話履歴テーブル7101に対応づけてデータベースとして予め記憶する。第4の役割として、内線番号(内線の電話網の電話番号)とシステム番号(外線の電話網の電話番号に対応づけられた電話番号)とを通話履歴テーブル7101に対応づけてデータベースとして予め記憶する。当該記憶手段はROM302または外部メモリ311であってもよい。
【0046】
受信手段(受信部)はゲートウエイに対して発信元番号や着信先番号を含んだセッション確立(通信確立)情報をSIP(Session Initiation Protocol)通信にて受信する。第1の役割として、内線の電話網の内線電話からシステム番号と外線の電話網の電話番号に対応するシステム番号の削除要求とを受信する。第2の役割として、内線の電話網の内線電話から内線の電話網の電話番号を受信する。第3の役割として、内線の電話網の内線電話から手動登録情報(内線の電話番号から外線の電話番号へ発信する際に該システム番号の登録をしたことを示す情報)を登録した登録者情報である内線番号とシステム番号の問い合わせ要求とを受信する。第4の役割として、内線の電話網の内線電話から外線の電話網の電話番号を受信する。
【0047】
検索手段(検索部)は第1の役割として、受信したシステム番号と対応づけられた外線の電話網の電話番号を外線情報データから検索する。第2の役割として、受信した内線の電話網の電話番号と対応づけられたダイヤルイン番号を内線情報データから検索する。第3の役割として、受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号を外線情報データから検索する。
【0048】
登録手段(登録部)は第1の役割として、外線情報データに第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と新規発行したシステム番号と手動登録情報と第3の受信手段が受信した内線番号とを対応づけて登録する。
【0049】
第2の役割として、第1の発信元番号に対応づけたシステム番号を新規発行し、外線情報データに第1の発信元番号と新規発行したシステム番号とを対応づけて登録する。
【0050】
判定手段(判定部)は第1の役割として、通話履歴データに第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号と第1の受信手段が受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する。第2の役割として、通話履歴データに第1の受信手段が受信したシステム番号と第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号ではない内線の電話網の電話番号の組み合わせがないかを判定する。第3の役割として、第1の受信手段が受信したシステム番号に対応づけられた手動登録情報が外線情報データにあるかを判定する。第4の役割として、第2の受信手段が受信した内線番号と、第3の判定手段があると判定したシステム番号に対応づけられた手動登録情報の登録者情報である内線番号とが一致するかを判定する。第5の役割として、受信した第1の発信元番号と一意に対応づけられているシステム番号が外線情報データにあるかを判定する。
削除手段(削除部)は第1の役割として、受信したシステム番号を外線情報データから削除する。
受付指示手段(受付指示部)は指定の応答メッセージ再生し、クライアント端末に所望の操作指示内容を選択させる。公知技術では音声自動応答装置を用いる。
受付手段(受付部)内線電話から切断指示、システム番号発信指示、キャンセル指示、システム番号取得指示、応答指示、を受け付ける。
再生指示手段(再生指示部)は指定の応答メッセージ再生し発信者の端末に送信する。公知技術では音声自動応答装置を用いる。
音声通知手段(音声通知部)はシステム番号を音声案内する。公知技術では音声自動応答装置を用いる。
送信手段(送信部)は第1の役割として、発信元番号と着信先番号を受信手段に送信する。
切断指示手段(切断指示部)は第1の役割として、現在の通話(管理サーバとの通信)を切断するべく指示をする。
【0051】
指定手段(指定部)は第1の役割として、受信手段が受信し、RAMに一時記憶された発信元番号または着信先番号から発信元番号を指定する。第2の役割として、受信手段が受信し、RAMに一時記憶された着信先番号を送信手段が送信する着信先番号を指定する。
【0052】
変換手段(変換部)は第1の役割として、お客様番号とシステム番号とそれぞれ外線情報テーブル7102を用いて変換(入替)し、変換した前後の発信元番号をRAMに一時記憶する。第2の役割として、ダイヤルイン番号と内線番号とそれぞれ内線情報テーブル7103を用いて変換(入替)し、変換した前後の着信先番号をRAMに一時記憶する。
【0053】
発行手段(発行部)はシステム番号が既に登録されていない場合には、外線の電話網の電話番号(お客様の電話番号。以下、お客様番号と呼ぶ)と外線情報テーブル7102に対応づけられる新規システム番号を発行する。
【0054】
着信要求手段(着信要求部)はゲートウエイに対して発信元番号や着信先番号を含んだセッション確立(通信確立)情報をSIP(Session Initiation Protocol)通信にて発信(送信)することで着信要求する。
【0055】
このように、管理サーバ101は、例えばSIPサーバ(SIPプロキシサーバ)であり、SIPメッセージのルーティング(転送先決定)、電話番号のIPアドレスと対応付け、音声自動応答機能の機能も備えている。さらに音声自動応答機能を備えたSIPサーバや、SIPサーバとIVR(Interactive Voice Response)サーバを組み合わせた形態であってもよい。
次に、図4では本発明の電話番号処理装置に好適な管理サーバ101が実行する電話番号処理について説明する。
【0056】
図4は、管理サーバ101による電話番号処理の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS402〜ステップS410は管理サーバ101のCPU301の指示により実行する。
【0057】
ステップS401では、外線の電話網から管理サーバに内線の電話網への着信要求を送信(発信)する場合(外線の電話網からの通信確立要求時)は、お客様の携帯端末または固有の電話機により、外線電話のクライアント端末(お客様)は、お客様番号「080−2222−2222」を第1の発信元番号、ダイヤルイン番号「050−1111−1111」を着信先番号として、お客様番号とダイヤルイン番号を管理サーバに送信(着信要求)する。ここでダイヤルイン番号とは外線の電話網(お客様)から内線の電話網(社員)に着信すべく発信されるために、社員毎に割り当てられた電話番号である。この場の以降の電話番号処理は図5のようになる。
【0058】
お客様は携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしていない会社外部の携帯端末ユーザである。お客様番号はお客様固有の電話番号である。
社員は携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしている会社内部の携帯端末ユーザである。また社員は内線番号も同時に持っている。
お客様番号とダイヤルイン番号は管理サーバ101に送信される。言い換えれば第1の発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を送信する。
【0059】
更に内線の電話網から管理サーバに外線の電話網への着信要求を送信(発信)する場合(内線の電話網からの通信確立要求時)は、ステップS401では、社員の携帯端末または固有の電話機により、内線電話のクライアント端末(社員)は、内線番号「4700001」を発信元番号、システム番号「80001234」を着信先番号として、内線番号とシステム番号を管理サーバに送信(着信要求)する。ここで内線番号は社員固有の番号である。この場合の以降の電話番号処理は図6のようになる。
内線番号「4700001」を発信元番号、削除要求番号「8888」を着信先番号として、内線番号と問い合わせ番号を管理サーバに発信(着信要求)する。
社員は携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしている会社内部の携帯端末ユーザである。
内線番号とシステム番号は管理サーバ101に送信される。言い換えれば発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を送信する。
【0060】
また内線の電話網から管理サーバにシステム番号の問い合わせ要求を送信(発信)する場合は、内線番号「4700001」を発信元番号、問い合わせ番号「7777」を着信先番号として、内線番号と問い合わせ番号を管理サーバに発信(着信要求)する。この場合の以降の電話番号処理は図8のようになる。
【0061】
また内線の電話網から管理サーバにシステム番号の削除要求を送信(発信)する場合は、内線番号「4700001」を発信元番号、削除要求番号「8888」を着信先番号として、内線番号と問い合わせ番号を管理サーバに発信(着信要求)する。この場合の以降の電話番号処理は図9のようになる。
【0062】
ステップS402では、外線の電話網から送信された場合は、S401で着信要求(電話番号送信)された何れかのGWサーバを介して外線の電話網から管理サーバ101に送信された第1の発信元番号(お客様番号)及び着信先番号(ダイヤルイン番号)を受信する(第5の受信手段)。言い換えれば外線の電話網から発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を受信する。
【0063】
また、内線の電話網から送信された場合は、S401では着信要求(電話番号送信)された何れかのGWサーバを介して内線の電話網から管理サーバ101に送信された発信元番号(内線番号)及び着信先番号(システム番号、問い合わせ要求、削除要求)を受信する(受信手段)。言い換えれば内線の電話網から、発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求または問い合わせ要求または削除要求のいずれか1つを受信する。
【0064】
S402で受信した全ての発信元番号及び全ての着信先番号は、管理サーバが受信した外線の電話網と内線の電話網との通話履歴データとして管理サーバのRAM303のワークエリアに一時記憶する。一時記憶した発信元番号及び着信先番号を通話履歴テーブル(通話履歴データ)に通話履歴情報として登録する(登録手段)。
【0065】
通話履歴データに登録されるのは、図7の7101のように、システム番号と内線電話との組み合わせ、お客様番号とダイヤルイン電話との組み合わせといったように、外線の電話網の電話番号と内線の電話網の電話番号との組み合わせであればよい。
【0066】
更に外線の電話網の電話番号は外線情報データにおいてお客様番号とシステム番号とが一意に対応づけられているので、通話情報データでは外線情報データで対応づけられた番号のいずれか一方を管理すれば他方の番号も読み出すことができる。
【0067】
同様に、内線の電話網の電話番号は内線情報データにおいて内線番号とダイヤルイン番号とが一意に対応づけられているので、通話情報データでは内線情報データで対応づけられた番号のいずれか一方を管理すれば他方の番号も読み出すことができる。
【0068】
ステップS403では、S402で管理サーバのRAM303が一時記憶した着信先番号がシステム番号の問い合わせ番号(問い合わせ要求)であるかを判定する(判定手段)。問い合わせ番号「7777」等の問い合わせ要求であると判断した場合、発信元番号である内線番号「4700001」と着信先番号である問い合わせ番号「7777」とをS801に送信しS404に進む。問い合わせ要求ではないと判断した場合はS405に進む。
ステップS404では、図8の問い合わせ処理を実行すべくS801に進む。
【0069】
ステップS405では、S402で管理サーバのRAM303が一時記憶した着信先番号がシステム番号の削除要求番号(削除要求)であるかを判定する(判定手段)。削除要求番号「8888」等の問い合わせ要求であると判断した場合、発信元番号である内線番号「4700001」と着信先番号である削除要求番号「8888」とをS901に送信しS406に進む。削除要求ではないと判断した場合、S407に進む。
ステップS406では、図9の削除処理を実行すべくS901に進む。
【0070】
ステップS407では、外線の電話網からの場合は、CPU301は外線情報テーブル7102を参照し、第5の受信手段が受信した第1の発信元番号(お客様番号)と一意に対応づけたシステム番号が外線情報テーブル7102にあるかを判定する(第6の判定手段)。外線情報テーブルにシステム番号があると判定した場合はお客様番号と対応づけたシステム番号をRAM303に一時記憶しS409に進む。外線情報テーブルに第5の受信手段が受信した第1の発信元番号と一意に対応づけたシステム番号がないと判定した場合はS408に進む。
【0071】
ステップS408では、管理サーバのCPU301は第1の発信元番号と対応づけたシステム番号を、既に外線情報データに登録されているシステム番号と重複しないようなシステム番号を新規発行(発行手段)し、新規発行したシステム番号を外線情報テーブル7102に第1の発信元番号と対応づけて新規登録する(第2の登録手段)。登録したシステム番号はRAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0072】
ステップS409では、S402で外線の電話網からお客様番号とダイヤルイン番号とを受信した場合は、お客様番号に対応づけられたシステム番号を外線情報テーブル7102から検索し、受信した発信元番号をお客様番号(第1の発信元番号)からシステム番号(第2の発信元番号)に変換をする(変換手段)。
【0073】
更に、ダイヤルイン番号に対応づけられた内線番号を内線情報テーブル7103から検索し、受信した着信先番号をダイヤルイン番号から内線番号に変換をする(変換手段)。
【0074】
またS402で内線の電話網からシステム番号と内線番号とを受信した場合は、の場合は、ステップS407では、システム番号に対応づけられたお客様番号を外線情報テーブル7102から検索し、受信した着信先番号をシステム番号からお客様番号に変換をする(変換手段)。
【0075】
更に、内線番号に対応づけられたダイヤルイン番号を内線情報テーブル7103から検索し、受信した発信元番号を内線番号からダイヤルイン番号に変換をする(変換手段)。
【0076】
ステップS410では、S402で外線の電話網からお客様番号とダイヤルイン番号とを受信した場合は、S409で変換した発信元番号(システム番号)と着信先番号(内線番号)で内線の電話網に着信すべく着信要求をする(着信要求手段)。言い換えれば発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を送信する。この着信要求により内線の電話網である社員の端末に着信(通信接続)可能となる。
【0077】
またS402で内線の電話網からシステム番号と内線番号とを受信した場合は、ステップS410では、S409で変換した発信元番号(ダイヤルイン番号)と着信先番号(お客様番号)で外線の電話網に着信すべく着信要求をする(着信要求手段)。言い換えれば発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を送信する。この着信要求により外線の電話網であるお客様の端末に着信(通信接続)可能となる。
図5は、図4で説明した管理サーバ101が実行する電話番号処理と本発明で実際に使用する電話番号で説明したフローチャートである。
【0078】
ここで説明する例は、「080−2222−2222」(お客様番号)の番号を持つ利用者Xが「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)を持つFMCサービスを利用する利用者Yにダイヤル発信した場合である。当該装置を用いた場合において、利用者Xは利用者Yに対して、「050」であるIP電話番号にて発信した場合に通話可能とする。
【0079】
ここで説明する「080−2222−2222」の番号を持つ利用者Xは一般利用者(お客様が望ましい。ここでの一般の利用者とは後述する、社員の様な社内の内部利用者ではないとの意味である。さらにFMCサービスを利用していない者である。
【0080】
利用者Xが持つ番号は080を始めとする番号に限らず、初めの番号が「0」である番号、たとえば「090、03、095、050、070」のような固定電話を含む電話番号であってもよい。
また利用者Xが持つ端末は携帯端末のみならず固定端末であってもよい。
【0081】
図5は利用者Xの「080−2222−2222」の携帯端末から発信(着信要求)し、FMCサービスを利用する利用者Yのダイヤルイン番号「050−1111−1111」は携帯端末401に着信する場合の電話番号処理を説明する。
【0082】
ステップS501では、管理サーバ101はGWサーバから公知技術であるルーティングにより発信元番号「080−2222−2222」と着信先番号「050−1111−1111」を受信する(受信手段)。(S402の処理)
【0083】
ステップS502では、発信元番号「080−2222−2222」と着信先番号「050−1111−1111」をRAM303に一時記憶する。発信元番号「080−2222−2222」と着信先番号「050−1111−1111」を通話履歴テーブルに登録する。(S402の処理)
ステップS503では、着信先番号「050−1111−1111」が問い合わせ要求ではないと判定する。(S403の処理)
ステップS504では、システム番号がない場合システム番号「80001234」を新規発行する。(S405の処理)
【0084】
新規発行した「80001234」(システム番号)を外線情報テーブル7102に新規登録する。外線情報テーブルに「080−2222−2222」と「80001234」を対応づける。外線情報テーブルはお客様を対象としたデータである。外線情報テーブルはお客様番号とシステム番号を一意に対応づけるデータである。管理サーバ101を利用して通話するお客様番号は全て、システム番号と一意に対応づけて管理される。
【0085】
ステップS505では、発信元番号「080−2222−2222」は、外線情報テーブルにより対応づけた発信元番号「80001234」になる。着信先番号「050−1111−1111」は、内線情報テーブルにより対応づけた着信先番号「4700001」になる(変換手段)。(S407の処理)
この「4700001」は社員固有の内線番号である。
【0086】
内線情報テーブルは社員を対象としたデータである。内線情報テーブルはダイヤルイン番号と内線番号を一意に対応づけるデータである。管理サーバ101を利用して通話するダイヤルイン番号は全て、内線番号と一意に対応づけて管理される。
【0087】
ステップS506では、管理サーバ101はIP−ゲートウエイに公知技術であるルーティングにより発信元番号「80001234」と着信先番号「4700001」で着信要求(着信要求手段)をする。(S408の処理)
【0088】
ステップS507、S508、S509は応答であり、「050−1111−1111」を持つ利用者Yからの応答を表している。ここでの応答は公知技術である。その後RTPセッションにより音声信号の通信が行われる。
図6は、図4で説明した管理サーバ101が実行する電話番号処理と本発明で実際に使用する電話番号で説明したフローチャートである。
【0089】
図6では、図5で説明した利用者Xの「080−2222−2222」(お客様番号)はお客様の携帯端末から発信し、FMCサービスを利用する利用者Yの「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)は携帯端末401で着信した後に、Y(社員)がX(お客様)に折り返し発信する場合を説明する。
【0090】
図6は、お客様が知っている番号である「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)の電話番号を持つYが「080−2222−2222」(お客様番号)を持つ利用者Xに発信する場合の電話番号処理である。すなわち図5で説明した場合の逆である。
【0091】
「050−1111−1111」の番号を持つY(社員)は、社員の様な社内の内部利用者が望ましく、Yが発信する場合は、「080−2222−2222」(お客様番号)ではなく「80001234」(システム番号)を着信先番号として選択し発信する。
【0092】
「80001234」は社員のみが知るお客様の番号「080−2222−2222」に割り当てられた番号であり、社員は「80001234」を着信先番号として選択し発信することができる。
さらに社員が発信する場合の発信元番号は「4700001」(内線番号)が送信される。
【0093】
着信先番号としてYが発信する「80001234」(システム番号)はFMCサービスを利用する利用者がボタン操作によりダイヤルしてもよく、既に受信した場合に携帯端末に保存された番号を選択して発信してもよい。
またFMCサービスを利用する利用者Yが持つ端末は携帯端末のみならず固定端末であってもよい。
【0094】
ステップS601では、管理サーバ101はGWサーバから公知技術であるルーティングにより発信元番号「4700001」と着信先番号「80001234」を受信する(受信手段)。(S402の処理)
【0095】
ステップS602では、発信元番号「4700001」と着信先番号「80001234」をRAM303に一時記憶する。発信元番号「4700001」と着信先番号「80001234」を通話履歴テーブルに登録する。(S402の処理)
ステップS603では、着信先番号「80001234」が問い合わせ要求ではないと判定する。(S403の処理)
ステップS604では、システム番号「80001234」を外線情報テーブルから検索する。(S405の処理)
【0096】
ステップS605では、発信元番号「4700001」は、内線情報テーブルにより対応づけた発信元番号「050−1111−1111」になる。着信先番号「80001234」は、外線情報テーブルにより対応づけた着信先番号「080−2222−2222」になる(変換手段)。(S407の処理)
【0097】
ステップS606では、管理サーバ101はIP−ゲートウエイに公知技術であるルーティングにより発信元番号「050−1111−1111」と着信先番号「080−2222−2222」で着信要求(第2の着信要求手段)をする。(S408の処理)
【0098】
ステップS607、S608、S609は応答であり、「080−2222−2222」を持つXからの応答を表している。ここでの応答は公知技術である。その後RTPセッションにより音声信号の通信が行われる。
図7は、本願発明で使用するデータテーブルである。
【0099】
7101は通話履歴テーブルであり、S402で受信した通話毎の外線の電話網の電話番号及び内線の電話網の電話番号のペア(組み合わせ)を通話履歴として通話毎に通話履歴データベースに登録する。通話履歴テーブルは外部メモリ311に記憶されている。
【0100】
7102は外線情報テーブルであり、外線情報データを検索して外線情報データにお客様番号が存在しない(つまり新規のお客様番号である)場合に、自動でシステム番号を発行し、発行されたシステム番号を外線情報データベースに登録する。また予め外線情報データのお客様番号とシステム番号を関連付けて登録しても何ら問題はない。外線情報テーブルは外部メモリ311に記憶されている。
【0101】
7103は内線情報テーブルであり、予め内線情報データのダイヤルイン番号と内線番号を関連付けて登録したデータである。内線情報テーブルは外部メモリ311に記憶されている。
図8は、管理サーバ101による問い合わせ処理の一例を示すフローチャートである。図4のステップS404の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0102】
なお、ステップS801〜ステップS829(S803、S808、S811、S814、S819、S824、S827を除く)管理サーバ101のCPU301が実行する。
S803、S808、S811、S814、S819、S824、S827はクライアント端末のCPUが実行する。
【0103】
ステップS801では、内線の電話網の内線電話から手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号と問い合わせ番号(問い合わせ要求)を受信する(第3の受信手段)。
【0104】
受信した問い合わせ番号は例えば「7777」(問い合わせ番号)とする。更にS403で発信元番号として送信された内線番号「4700001」を受信し(第3の受信手段)、RAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0105】
ステップS802では、システム番号を問い合わせしたい着信先番号(お客様番号)を受け付ける指示により、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している(問い合わせ要求送信者)がシステム番号の問い合わせを所望する着信先番号(お客様番号)を入力(ダイヤル操作)するように促すものである。
【0106】
ステップS803では、内線電話のクライアント端末は、S802での音声メッセージの再生指示後、お客様番号「080−2222−2222」または「080−2222−2222*」の入力(ダイヤル操作)により着信先番号を管理サーバ101に送信する。
【0107】
ステップS804では、内線の電話網の内線電話から送信された着信先番号(外線の電話網の電話番号)を受信する(第4の受信手段)。受信した着信先番号(お客様番号)をRAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0108】
ステップS805では、CPU301は外線情報テーブル7102を参照し、S804で受信した着信先番号(お客様番号)と対応づけたシステム番号を検索する。つまり第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号を外線情報テーブル7102から検索し、受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号が外線情報テーブル7102にあるかを判定する(第5の判定手段)。
【0109】
一致する外線の電話網の電話番号がある場合はお客様番号と対応づけたシステム番号を外線情報データから読み出し、RAM303に一時記憶し、S807に進む。一致する外線の電話網の電話番号が外線情報テーブルにない場合はS806に進む。
【0110】
ステップS806では、第5の判定手段が受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号が外線情報テーブル7102にないと判定したので、外線情報テーブル7102に、S804で受信した外線の電話網の電話番号(お客様番号)と対応づけてシステム番号を新規発行し、新規発行したシステム番号はRAM303のワークエリアに一時記憶し、外線情報テーブル7102に、第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と、新規発行したシステム番号と、問い合わせ情報(手動登録情報)であることを示す手動登録情報フラグと、第3の受信手段が受信した内線番号(手動登録情報を登録した登録者の内線番号)とを対応づけて登録する(第1の登録手段)。
【0111】
図7の7102に示すように、手動登録情報フラグが「1」の場合は、問い合わせ要求によりシステム番号を登録したということである。手動登録情報フラグが「Null」の場合は、お客様から社員への着信によりシステム番号が自動登録されたということである。
【0112】
図7の7102に示すように、登録者が「4700001」の場合、内線電話番号で「4700001」である社員がシステム番号を手動で登録したことである。すなわち外線情報データには、手動登録情報フラグが「1」の場合は、登録者の内線電話番号も合わせて登録される。手動登録情報フラグが「Null」の場合は、登録者の内線電話番号は登録されない。
【0113】
ステップS807では、クライアントの所望の選択(システム番号処理)を受け付ける指示により、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している(問い合わせ要求送信者)が所望する選択番号(システム番号処理)を入力(ダイヤル操作)するように促すものである。たとえば電話番号「1」〜「9」「♯」「*」等、所望する選択が識別可能な方法であればよい。例えば音声メッセージの内容は『ダイヤル「1」を選択するとシステム番号を発信者としての問い合わせ要求送信者の端末に着信し番号の通知(システム番号取得指示)可能です。ダイヤル「2」を選択するとシステム番号取得の中止が(キャンセル指示)可能です。ダイヤル「3」を選択するとシステム番号に変換してお客様に発信(システム番号発信指示)可能です。』である。
【0114】
ステップS808では、内線電話のクライアント端末は、問い合わせ要求送信者が所望する「1」〜「3」の選択番号(操作指示)を管理サーバ101に送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「1」〜「3」ボタン等を押下し、選択番号を識別可能な方法であればよい。
【0115】
ステップS809では、システム番号取得指示を受信(受付)したかを判定する。システム番号取得指示を受信したと判定した場合はS810に進む。受信しないと判定した場合はS817に進む。
【0116】
ステップS810では、現在通話中のクライアント端末から切断指示を受け付けるために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している問い合わせ要求を切断(通話終了ボタン)するように促すものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様の電話番号を受け付けました。通話を切断し、しばらくお待ちください。』である。
【0117】
もし、音声メッセージ(音声案内)のみでシステム番号を通知する場合は、現在通話中のクライアント端末に次のような録音された音声メッセージの再生指示をしてもよい。音声メッセージの内容は『お客様の電話番号を受け付けました。システム番号は「80001234」です。通話を切断してください。』である。この場合はS811で処理が終了する。
【0118】
ステップS811では、内線電話のクライアント端末は、管理サーバに切断指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「終了」「OFF」ボタン等を押下し、通話を切断可能な方法であればよい。
【0119】
ステップS812では、現在行っている問い合わせ要求送信者の端末から切断指示を受け付けたかを判定する。端末から切断指示を受け付けたと判定した場合、S813に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0120】
ステップS813では、お客様番号に対応づけられたシステム番号を外線情報テーブル7102から検索し、着信先番号(お客様番号)と対応づけられたシステム番号を発信元番号に指定する。またS401及びS801で発信元番号として受信した内線番号「4700001」を着信先番号として指定する。
【0121】
発信元番号(システム番号)と着信先番号(内線番号)にて、問い合わせ要求を送信した内線電話に着信するように要求(システム番号着信要求)する。管理サーバ101が着信要求すると、システム番号が発信者として問い合わせ要求送信者の端末が着信する。
【0122】
ステップS814では、問い合わせ要求送信者の端末(内線電話)はS813の管理サーバの着信要求により着信(システム番号の通知着信)し、システム番号が発信者として端末の表示部にシステム番号「80001234」が表示される。これにより問い合わせ要求送信者はシステム番号を端末に受信する事ができる。
【0123】
着信後、内線電話のクライアント端末は、問い合わせ要求送信者が応答指示を管理サーバに送信するために、応答指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「通話」「開始」「ON」ボタン等を押下し、着信を応答可能な方法であればよい。
【0124】
ステップS815では、S813で着信要求をした問い合わせ要求送信者の端末から応答指示を受け付けたかを判定する。端末から応答指示を受け付けたと判定した場合、S816に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0125】
ステップS816では、現在行っている問い合わせ要求送信者との通話(通信)を切断指示し、通話を切断する。この通話が切断指示された後に、問い合わせ要求送信者はシステム番号を端末に登録する事ができる。
【0126】
ステップS817では、キャンセル指示を受信(受付)したかを判定する。キャンセル指示を受信したと判定した場合はS818に進む。受信しないと判定した場合はS822に進む。
【0127】
ステップS818では、現在通話中のクライアント端末から切断指示を受け付けるために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している問い合わせ要求を切断(通話終了ボタン)するように促すものである。例えば音声メッセージの内容は『キャンセルされました。サービスを終了致します。』である。
【0128】
ステップS819では、内線電話のクライアント端末は、管理サーバに切断指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「終了」「OFF」ボタン等を押下し、通話を切断可能な方法であればよい。
【0129】
ステップS820では、現在行っている問い合わせ要求送信者の端末から切断指示を受け付けたかを判定する。端末から切断指示を受け付けたと判定した場合、S821に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0130】
ステップS821では、外線情報テーブル7102を参照し、受信した着信先番号(お客様番号)とS806で新規に対応づけられたシステム番号を削除し、図8の処理を終了する。これによりシステム番号の新規登録は解除される。
【0131】
ステップS822では、システム番号発信指示を受信(受付)したかを判定する。システム番号発信指示を受信したと判定した場合はS823に進む。受信しないと判定した場合はS807に進む。
【0132】
ステップS823では、現在通話中のクライアント端末から切断指示を受け付けるために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している問い合わせ要求を切断(通話終了ボタン)するように促すものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様の電話番号を受け付けました。通話を切断し、しばらくお待ちください。』である。
【0133】
ステップS824では、内線電話のクライアント端末は、管理サーバに切断指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「終了」「OFF」ボタン等を押下し、通話を切断可能な方法であればよい。
【0134】
ステップS825では、現在行っている問い合わせ要求送信者の端末から切断指示を受け付けたかを判定する。端末から切断指示を受け付けたと判定した場合、S826に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0135】
ステップS826では、お客様番号に対応づけられたシステム番号を外線情報テーブル7102から検索し、着信先番号(お客様番号)と対応づけられたシステム番号を発信元番号に指定する。またS401及びS801で発信元番号として受信した内線番号「4700001」を着信先番号として指定する。
【0136】
発信元番号(システム番号)と着信先番号(内線番号)にて着信要求(システム番号通知着信要求)する。管理サーバ101が着信要求すると、システム番号が発信者として問い合わせ要求送信者の端末が着信する。
【0137】
ステップS827では、問い合わせ要求送信者の端末はS826の管理サーバの着信要求により着信(システム番号通知着信)し、システム番号が発信者として端末の表示部に表示される。これにより問い合わせ要求送信者はシステム番号を端末に受信する事ができる。
【0138】
着信後、内線電話のクライアント端末は、問い合わせ要求送信者が応答指示を管理サーバに送信するために、応答指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「通話」「開始」「ON」ボタン等を押下し、着信を応答可能な方法であればよい。
【0139】
ステップS828では、S826で着信要求をした問い合わせ要求送信者の端末から応答指示を受け付けたかを判定する。端末から応答指示を受け付けたと判定した場合、S829に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0140】
ステップS829では、お客様番号に対応づけられたシステム番号を外線情報テーブル7102から検索し、着信先番号をお客様番号対応づけられたシステム番号に着信先番号として変換する。またS401及びS801で発信元番号として受信した内線番号「4700001」をそのまま指定する。発信元番号(内線番号)と着信先番号(システム番号)をS402の受信手段に送信する。
【0141】
この発信元番号(内線番号)と着信先番号(システム番号)はS402の受信手段が受信する。この場合は発信元番号(内線番号)と着信先番号(システム番号)を受信した場合と同じ処理がされる。つまりS402以降の処理によりお客様番号(着信先番号)に発信する事ができる。つまりS408にて着信先番号に着信すべく着信要求する。
【0142】
以上説明したように、本実施の形態によれば、内線電話からお客様の電話に発信させる際に、内線電話内にお客様の電話番号を残さず、お客様と対応づけた管理番号(システム番号)を内線電話端末内に履歴として残すことにより、内線電話側ではどこへの発信なのかを社員は把握でき、かつ、もし社員が内線電話端末を紛失した場合であっても、顧客情報(お客様の電話番号)が内線電話端末から漏洩するリスクを減らすことがでる。またお客様の番号と対応づけた管理番号(システム番号)を内線電話の発信者(社員)が分からない場合にも、問い合わせ要求によりシステム番号を知ることができる。
図9は、管理サーバ101による削除要求処理の一例を示すフローチャートである。図4のステップS406の詳細を説明するためのフローチャートである。
なお、ステップS901〜ステップS925(S903、S908を除く)管理サーバ101のCPU301が実行する。
S903、S908はクライアント端末のCPUが実行する。
ステップS901では、内線の電話網の内線電話から削除要求した要求者情報である内線番号と削除要求番号(削除要求)を受信する(第2の受信手段)。
【0143】
受信した削除要求番号は例えば「8888」(削除要求番号)とする。更にS405で発信元番号として送信された内線番号「4700001」を受信し(第2の受信手段)、RAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0144】
ステップS902では、システム番号を受け付ける指示により、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している(削除要求送信者)が削除を所望するシステム番号を入力(ダイヤル操作)するように促すものである。
【0145】
ステップS903では、内線電話のクライアント端末は、S902での音声メッセージの再生指示後、システム番号「80001234」または「80001234*」の入力(ダイヤル操作)によりシステム番号を管理サーバ101に送信する。
ステップS904では、送信されたシステム番号を受信する(第1の受信手段)。受信したシステム番号をRAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0146】
ステップS905では、CPU301は外線情報テーブル7102を参照し、受信したシステム番号を検索し、外線情報テーブル7102に受信したシステム番号があるかないかを判定する。あると判定した場合はS907に進む。ないと判定した場合はS906に進む。
【0147】
ステップS906では、現在通話中のクライアント端末にシステム番号が登録されていないこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、システム番号の削除要求の実行が出来ないものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望するシステム番号は現在登録されておりません。削除を希望されるシステム番号をもう一度ご確認後、お掛け直しください。』である。削除要求処理は終了する。
【0148】
ステップS907では、クライアントの所望の削除方法の選択(削除方法選択)を受け付ける指示により、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している(削除要求送信者)が所望する選択番号(削除方法選択)を入力(ダイヤル操作)するように促すものである。たとえば電話番号「1」〜「9」「♯」「*」等、所望する選択が識別可能な方法であればよい。例えば音声メッセージの内容は『ダイヤル「1」を選択すると、着信により自動登録されたシステム番号の中で、現在あなただけが利用しているシステム番号の削除(自動登録番号削除指示)が可能です。ダイヤル「2」を選択すると、問い合わせ要求により手動登録されたシステム番号の中で、現在あなただけが利用しているシステム番号の削除(手動登録番号削除指示)が可能です。ダイヤル「3」を選択するとシステム番号削除サービスの中止が(キャンセル指示)可能です。』である。
【0149】
ステップS908では、内線電話のクライアント端末は、削除要求送信者が所望する「1」〜「3」の選択番号(操作指示)を管理サーバ101に送信する。たとえば削除要求送信者は電話番号「1」〜「3」ボタン等を押下し、選択番号を識別可能な方法であればよい。
【0150】
ステップS909では、自動登録番号削除指示を受信(受付)したかを判定する。自動登録番号削除指示を受信したと判定した場合はS910に進む。受信しないと判定した場合はS915に進む。
【0151】
ステップS910では、外線情報テーブル7102を参照し、S904で受信したシステム番号を検索し、外線情報テーブル7102に、システム番号に対応づけられた問い合わせ情報(手動登録情報)があるかないかを判定する(第3の判定手段)。ないと判定した場合は、外線情報テーブル7102からシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号を特定し、S911に進む。あると判定した場合は、他の内線電話のユーザからシステム番号の登録が行われたことを意味しているため、今回の削除要求では削除できないため、S914に進む。
【0152】
ステップS911では、内線情報テーブル7103を参照し、S901で受信した発信元番号(内線番号)と一意に対応づけられたダイヤルイン番号(外線の電話網から着信する電話番号)を検索する。
【0153】
ステップS912では、通話履歴テーブル7101を参照し、S901で受信した内線番号と受信したS904で受信したシステム番号との組み合わせが通話履歴データにあるかを判定する(第1の判定手段)。第1の判定手段が組み合わせがない(いいえ)と判定した場合に、S914に進む。第1の判定手段が組み合わせがある(はい)と判定した場合に、さらに通話履歴テーブル7101を参照し、S901で受信した内線番号ではない内線番号と受信したS904で受信したシステム番号との組み合わせが通話履歴データにないかを判定する(第2の判定手段)。第2の判定手段が組み合わせがない(はい)と判定した場合に、S913に進む。この場合は、受信した内線番号とシステム番号との通話履歴があり、かつこのシステム番号を使った他人の通話履歴がない場合に、S913に進むことができる。第2の判定手段が組み合わせがある(いいえ)と判定した場合に、S914に進む。
【0154】
変形例として、第1の判定手段が組み合わせがある(はい)と判定した場合に、第2の判定手段の判定処理をせずS913進んでもよい。この場合は、受信した内線番号とシステム番号との通話履歴がある場合に、S913に進むことができる。
【0155】
ステップS913では、外線情報テーブル7102からS904で受信したシステム番号及びシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号を削除する(削除手段)。これにより一旦自動で登録されたシステム番号及びシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号が電話番号処理装置から削除されることになる。
【0156】
ステップS914では、現在通話中のクライアント端末に自動登録されたシステム番号の削除を実行しなかったこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、システム番号の削除要求を実行しなかったものである。
【0157】
S912からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望する自動登録されたシステム番号は、他の利用者が確認された為、削除されませんでした。』である。
【0158】
S910からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望するシステム番号は、手動での登録が確認された為、削除されませんでした。』である。削除要求処理は終了する。
【0159】
ステップS915では、現在通話中のクライアント端末に自動登録されたシステム番号の削除が完了したこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、自動登録されたシステム番号の削除要求を実行出来たものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望する自動登録されたシステム番号は削除されました。』である。削除要求処理は終了する。
【0160】
ステップS916では、手動登録番号削除指示を受信(受付)したかを判定する。手動登録番号削除指示を受信したと判定した場合はS917に進む。受信しないと判定した場合はS924に進む。
【0161】
ステップS917では、外線情報テーブル7102を参照し、S904で受信したシステム番号を検索し、外線情報テーブル7102に、システム番号に対応づけられた問い合わせ情報(システム番号を手動で登録をした情報である手動登録情報)があるかないかを判定する(第3の判定手段)。あると判定した場合は、外線情報テーブル7102からシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号及び手動登録情報を登録した登録者情報(内線番号)を特定し、S918に進む。ないと判定した場合はS922に進む。
【0162】
ステップS918では、外線情報データから、S917で第3の判定手段があると判定したシステム番号に対応づけられた内線番号(手動登録情報を登録した登録者の内線番号)とS901で受信した発信者番号(内線番号)が一致するか否かを判定する(第4の判定手段)。一致する場合は、S919に進む。一致しない場合はS922に進む。
【0163】
ステップS919では、内線情報テーブル7103を参照し、S901で受信した(発信元番号)内線番号を検索し、内線情報テーブル7103から内線番号と一意に対応づけられたダイヤルイン番号を特定する。
【0164】
ステップS920では、通話履歴テーブル7101を参照し、S901で受信した内線番号と受信したS904で受信したシステム番号との組み合わせが通話履歴データにあるかを判定する(第1の判定手段)。第1の判定手段が組み合わせがない(いいえ)と判定した場合に、S922に進む。第1の判定手段が組み合わせがある(はい)と判定した場合に、さらに通話履歴テーブル7101を参照し、S901で受信した内線番号ではない内線番号と受信したS904で受信したシステム番号との組み合わせが通話履歴データにないかを判定する(第2の判定手段)。第2の判定手段が組み合わせがない(はい)と判定した場合に、S921に進む。この場合は、受信した内線番号とシステム番号との通話履歴があり、かつこのシステム番号を使った他人の通話履歴がない場合に、S921に進むことができる。第2の判定手段が組み合わせがある(いいえ)と判定した場合に、S922に進む。
【0165】
変形例として、第1の判定手段が組み合わせがある(はい)と判定した場合に、第2の判定手段の判定処理をせずS921進んでもよい。この場合は、受信した内線番号とシステム番号との通話履歴がある場合に、S921に進むことができる。
【0166】
ステップS921では、外線情報テーブル7102からS904で受信したシステム番号及びシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号を削除する(削除手段)。これにより削除要求者が手動で登録したシステム番号及びシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号が電話番号処理装置から削除されることになる。
【0167】
ステップS922では、現在通話中のクライアント端末に手動登録されたシステム番号の削除を実行しなかったこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、システム番号の削除要求を実行しなかったものである。
【0168】
S920からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望する手動登録されたシステム番号は、他の利用者が確認された為、削除されませんでした。』である。
【0169】
S917からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望するシステム番号は、手動での登録ではなく自動登録が確認された為、削除されませんでした。』である。削除要求処理は終了する。
【0170】
S918からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望するシステム番号は、お客様自身が手動で登録されておりませんので、削除されませんでした。』である。削除要求処理は終了する。
【0171】
ステップS923では、現在通話中のクライアント端末に手動で登録されたシステム番号の削除が完了したこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、手動で登録されたシステム番号の削除要求を実行出来たものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望する手動で登録されたシステム番号は削除されました。』である。削除要求処理は終了する。
【0172】
ステップS924では、キャンセル指示を受信(受付)したかを判定する。キャンセル指示を受信したと判定した場合はS924に進む。受信しないと判定した場合はS907に進む。
【0173】
ステップS925では、現在通話中のクライアント端末にキャンセル指示を受け付けた事を通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している削除要求を中止することを案内するものである。例えば音声メッセージの内容は『システム番号削除処理はキャンセルされました。サービスを終了致します。』である。削除要求処理は終了する。
図10は問い合わせ要求送信者の端末で行う、図4及び図8に示したシステム番号取得処理のダイヤル操作手順を示した図である。
図11は削除要求送信者の端末で行う、図4及び図9に示したシステム番号削除処理のダイヤル操作手順を示した図である。
【0174】
また、本発明におけるプログラムは、図4及び図9に示すフローチャートの処理を管理サーバ101が実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4及び図9の処理方法を実行可能なプログラムとして記憶している。
(本発明の他の実施形態)
【0175】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0176】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0177】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0178】
また、管理サーバ101が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0179】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0180】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0181】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0182】
また、本発明の電話番号処理装置は、管理サーバ101としてSIPサーバを想定して説明したが、SIPサーバでの実現に限るものではなく、FMCサーバ、PBX装置でも、本発明の電話番号処理方法を実現可能であり、そのような装置における実施形態も本発明の技術的範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0183】
101 管理サーバ
401 携帯端末
301 CPU
302 ROM
303 RAM
【技術分野】
【0001】
電話番号処理装置及び制御方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話網と固定電話網を融合するFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスが通信事業者から提供される中で、携帯端末通信事業者が提供するFMCサービスのメリットとして、携帯端末通信事業者の指定する携帯端末を用いた社員間で行う通話が全て内線発信による通話扱いとなり、社員間の通話が社内電話網電波の外であっても通話に係る通話料(通信費)が発生しない事があげられる。
【0003】
すなわち携帯端末通信事業者が提供するFMCサービスに契約した携帯端末同士の通話は、当該携帯端末通信事業者が提供する携帯電話網を使用した場所における発信であっても内線通話扱いとなる。これに対し、一方の携帯端末が当該FMCサービスに契約していない携帯端末で通話する場合、発信により通話料(通信費)が発生してしまう外線通話扱いとなる。
【0004】
現在、通信事業者が提供するFMCサービスを統合したマルチFMCサービスが提供されているが、社員がFMCサービスを利用する場合に、通話料の発生する外線発信または通話料の発生しない内線発信する場合、その運用には通信事業者間のルールが異なる為、以下の様な方法が開示されている。
【0005】
先行文献1においては、複数の通信事業者間で行うFMCサービスを連携する為に、発信位置情報を管理テーブルに送信して、現在の発信位置を確認した後、ユーザ固有の発信位置に関連した電話番号を付与されて発信要求をする事により複数の通信事業者間のFMCサービス間の接続を実現している。
【0006】
先行文献2において電話番号が複数割り当てられた相手に予め電話番号毎に優先度を付与し、発信番号から電話番号料金が最も安いと想定される番号を選択して中継発信している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−251622号公報
【特許文献2】特開2009−38557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、背景技術においては携帯端末通信事業者が提供するFMCサービスの使用が可能な社員が携帯端末を社外に持ち出し、お客からの電話を社内から持ち出した携帯端末にて受信して通話する場合に、お客の発信番号が携帯端末の着信番号履歴に残ってしまう為、万が一携帯端末を紛失した場合には顧客情報漏洩のリスクをもっている。
【0009】
さらにお客に着信番号にて折り返し電話をする場合に、0発信である為、一般の携帯電話網や公衆網を経由した外線発信となってしまい、折り返し電話した事実や通話データを会社固有の通話管理システムにオンラインで登録できないという問題がある。
【0010】
さらにFMCサービスを利用しながら、お客からの着信番号のままで折り返し電話をする場合、例えば携帯端末に記録された発信番号をつかって発信した場合には、一般の携帯電話網や公衆網を経由した外線発信となってしまい、FMCサービスのメリットである、社内内線利用といった通話回線を選択することができず、発信者が必ず0発信を選択してしまう、というような様々な問題がある。
【0011】
このような課題に対して、本出願人により、外線の電話網から内線電話に電話着信させる際に、SIPサーバ(電話番号変換装置)を用いて外線の発信元の電話番号に対してユニークに発番されるシステム番号に変換することにより、内線電話内に外線の発信元の電話番号を残さずに、発信元を特定できる情報を通話履歴として残す仕組みが提案されている。この手法により、内線電話側でどこからの発信なのかを利用者は認識できるとともに、内線電話を紛失した場合であっても、外線の電話番号は携帯の内線電話に記録されていないため、顧客情報の漏洩リスクを減らすことができる。
【0012】
しかしながら、この手法では、外線の電話網から内線電話に電話着信する際に、外線の発信元の電話番号が電話番号変換装置に登録されていない場合には、必ず新規にユニークなシステム番号が発番されてしまうため、間違い電話がかかってきた場合にもシステム番号が発番されてしまう。そのため、不要なシステム番号が制限なく登録されてしまうと、電話番号変換装置のデータベースを圧迫し、電話番号の変換処理のスループットが低下してしまうという問題が想定できる。
【0013】
そして、電話番号変換装置のデータベースに、この電話番号変換テーブルを保持しているが、これを管理者が常に管理して、不要な電話番号を特定し、電話番号変換テーブルから削除するという運用は、間違い電話であることを認識しているのは内線電話の受信者であることからも、管理者の負担が大きく現実的ではないという問題がある。
【0014】
そこで、本発明は、電話番号変換装置に登録されている外線の電話番号とシステム番号の組を保持している変換テーブルから、不要な外線の電話番号とシステム番号の組を内線電話からの指示により削除するための仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、内線の電話網からの通信確立要求時に管理サーバが記憶する電話番号の削除を行う管理サーバであって、外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する第1の記憶手段と、前記システム番号と前記内線の電話網の電話番号との通話履歴データを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、前記内線の電話網の内線電話から、システム番号と当該システム番号の削除要求とを受信する第1の受信手段と、前記内線の電話網の内線電話から、内線の電話網の電話番号を受信する第2の受信手段と、前記受信した削除要求に従って、前記通話履歴データに前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号と前記第1の受信手段が受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除する削除手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記通話履歴データに前記第1の受信手段が受信したシステム番号と前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号ではない内線の電話網の電話番号の組み合わせがないかを判定する第2の判定手段とをさらに備え、前記削除手段は、前記第1の判定手段があると判定し、かつ、前記第2の判定手段でないと判定された場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除することを特徴とする。
【0017】
また、前記第1の記憶手段は、前記外線情報データにシステム番号と内線の電話番号から外線の電話番号へ発信する際に該システム番号の登録をしたことを示す情報である手動登録情報を対応づけてさらに記憶し、前記第1の受信手段が受信したシステム番号に対応づけられた手動登録情報が前記外線情報データにあるかを判定する第3の判定手段と、をさらに備え、前記第3の判定手段が前記手動登録情報があると判定した場合に、前記第1の判定手段は前記通話履歴データから組み合わせがあるかを判定することを特徴とする。
【0018】
また、前記第1の記憶手段は、前記外線情報データにシステム番号と前記手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号を対応づけてさらに記憶し、前記第3の判定手段が前記手動登録情報があると判定した場合に、前記第2の受信手段が受信した内線番号と、前記第3の判定手段があると判定したシステム番号に対応づけられた前記手動登録情報の登録者情報である内線番号とが一致するかを判定する第4の判定手段と、をさらに備え、前記第1の判定手段は、かつ、前記第4の判定手段が一致すると判定した場合に、前記通話履歴データから組み合わせがあるかを判定することを特徴とする。
【0019】
また、前記内線の電話網の内線電話から、手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号とシステム番号の問い合わせ要求とを受信する第3の受信手段と、前記内線の電話網の内線電話から、外線の電話網の電話番号を受信する第4の受信手段と、前記第3の受信手段が前記問い合わせ要求を受信した場合に、前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号を前記外線情報データから検索し、前記受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかを判定する第5の判定手段と、第5の判定手段が前記外線情報データに一致する外線の電話網の電話番号がないと判定したした場合に、前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と対応づけたシステム番号を新規発行し、前記外線情報データに前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と新規発行したシステム番号と手動登録情報と前記第3の受信手段が受信した内線番号とを対応づけて登録する第1の登録手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
また、前記外線の電話網からの電話番号である第1の発信元番号を受信する第5の受信手段と、前記第5の受信手段が受信した前記第1の発信元番号と一意に対応づけられているシステム番号が前記外線情報データにあるかを判定する第5の判定手段と、前記第5の判定手段がないと判定した場合に、第1の発信元番号に対応づけたシステム番号を新規発行し、前記外線情報データに第1の発信元番号と新規発行したシステム番号とを対応づけて登録する第2の登録手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、電話番号変換装置に登録されている外線の電話番号とシステム番号の組を保持している変換テーブルから、不要な外線の電話番号とシステム番号の組を内線電話からの指示により削除するための仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】システム構成の一例を示す図。
【図2】ハードウエア構成の一例を示す図
【図3】機能ブロックの一例を示す図
【図4】電話番号処理のフローチャートの一例を示す図
【図5】外線の電話網から発信され内線の電話網で着信した場合の一例を示す図
【図6】内線の電話網から発信され外線の電話網で着信した場合の一例を示す図
【図7】データベースの一例を示す図
【図8】問い合わせ処理のフローチャートの一例を示す図
【図9】システム番号削除処理のフローチャートの一例を示す図
【図10】問い合わせ処理のダイヤル操作の一例を示す図
【図11】システム番号削除処理のダイヤル操作の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の電話番号処理装置に好適なIP電話番号処理装置(管理サーバ)101が構成するシステムの全体図である。IP電話(インターネットプロトコル電話)とは、音声をデータ圧縮・符号化してIPパケットに分割し、IPネットワークにより伝送する技術を採用した電話のことである。
【0024】
図1に示すように、管理サーバ101は、携帯端末通信事業者A社から提供されるIP-GW(A社GWサーバ)102、携帯端末通信事業者B社から提供されるIP-GW(B社GWサーバ)103、携帯端末通信事業者C社から提供されるIP-GW(C社GWサーバ)104といった複数のIP電話専用ゲートウエイと通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0025】
A社から提供されるA社GWサーバ102はA社が提供するA社FMCサービス網404から提供されるA社のIP電話サービス網406と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0026】
B社から提供されるB社GWサーバ103はB社が提供するB社FMCサービス網411から提供されるB社のIP電話サービス網413と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0027】
C社から提供されるC社GWサーバ104はC社が提供するC社FMCサービス網418から提供されるC社のIP電話サービス網420と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
A社の携帯電話サービス網405はA社携帯通信網400を介して携帯端末401、402と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
B社の携帯電話サービス網412はB社携帯通信網407を介して携帯端末408、409と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
C社の携帯電話サービス網419はC社携帯通信網414を介して携帯端末415、416と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0028】
本発明の内線の電話網から発信可能なユーザは全てユーザ所有の携帯端末が属する携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしているものとする。すなわち社員等の会社内部の携帯端末ユーザが該当する。
【0029】
本発明の外線の電話網から発信可能なユーザは全てユーザ所有の携帯端末が属する携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしていないものとする。すなわちお客様等の会社外部の携帯端末ユーザが該当する。
【0030】
A社の携帯端末401、402はA社との契約により、A社がサービス提供するA社FMCサービス網404を利用できるか否かが選択可能である。契約者がA社FMCサービス網404を使用する契約をA社とした場合、契約した携帯端末を利用してA社FMCサービスでのA社のIP電話サービス網406を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0031】
B社の携帯端末408、409はB社との契約により、B社がサービス提供するB社FMCサービス網411を利用できるか否かが選択可能である。契約者がB社FMCサービス網411を使用する契約をB社とした場合、契約した携帯端末を利用してB社FMCサービスでのB社のIP電話サービス網413を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0032】
C社の携帯端末415、416はC社との契約により、C社がサービス提供するC社FMCサービス網418を利用できるか否かが選択可能である。契約者がC社FMCサービス網418を使用する契約をC社とした場合、契約した携帯端末を利用してC社FMCサービスでのC社のIP電話サービス網420を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0033】
以上の形態から、例えば会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の携帯端末401と会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の携帯端末408がA社FMCサービス網404とB社FMCサービス網411を利用して音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは必ず本発明の管理サーバ101を介するものである。
【0034】
以上の形態から、例えば会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の携帯端末401と会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末がA社FMCサービス網を利用して音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは必ず本発明の管理サーバ101を介するものである。
【0035】
以上の形態から、例えば会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末と会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末が音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは本発明の管理サーバ101を介しないものである。
【0036】
さらに本発明の管理サーバ101は他の通信事業者が提供する本発明に類似するFMCサービス網ともその通信データ及び音声通話データの送受信や接続可能である。
【0037】
公衆回線421、422は一般回線であり、各携帯端末通信事業者のサービス網と音声通話及びデータ通信可能に接続されている。これにより社員がお客様と外線通話することが可能になる。
図2は管理サーバ101のハードウエア構成図を示す図であり、A社GWサーバ102、B社GWサーバ103、C社GWサーバ104も同様の構成図である。
【0038】
図2において、301はCPUで、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM302あるいは外部メモリ311には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0039】
303はRAMで、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM302あるいは外部メモリ311からRAM303にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0040】
305は入力コントローラで、キーボード(KB)309や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。306はビデオコントローラで、表示部310への表示を制御する。なお、表示部310はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
【0041】
307はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0042】
308は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信貝回線)300を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0043】
なお、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU301は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0044】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ311または記憶手段に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
以下、図2を用いて、図1に示したIP電話番号処理装置の機能ブロックについて説明する。
図3は管理サーバ101の機能ブロック図である。
【0045】
記憶手段(記憶部)は第1の役割として、お客様番号とシステム番号と手動登録情報と手動登録をした内線番号を外線情報テーブル7102に対応づけてデータベースとして予め記憶する。第2の役割として、ダイヤルイン番号を内線番号とを内線情報テーブル7103に対応づけてデータベースとして予め記憶する。第3の役割として、お客様番号(外線の電話網の電話番号)とダイヤルイン番号(外線の電話網から着信する電話番号)とを通話履歴テーブル7101に対応づけてデータベースとして予め記憶する。第4の役割として、内線番号(内線の電話網の電話番号)とシステム番号(外線の電話網の電話番号に対応づけられた電話番号)とを通話履歴テーブル7101に対応づけてデータベースとして予め記憶する。当該記憶手段はROM302または外部メモリ311であってもよい。
【0046】
受信手段(受信部)はゲートウエイに対して発信元番号や着信先番号を含んだセッション確立(通信確立)情報をSIP(Session Initiation Protocol)通信にて受信する。第1の役割として、内線の電話網の内線電話からシステム番号と外線の電話網の電話番号に対応するシステム番号の削除要求とを受信する。第2の役割として、内線の電話網の内線電話から内線の電話網の電話番号を受信する。第3の役割として、内線の電話網の内線電話から手動登録情報(内線の電話番号から外線の電話番号へ発信する際に該システム番号の登録をしたことを示す情報)を登録した登録者情報である内線番号とシステム番号の問い合わせ要求とを受信する。第4の役割として、内線の電話網の内線電話から外線の電話網の電話番号を受信する。
【0047】
検索手段(検索部)は第1の役割として、受信したシステム番号と対応づけられた外線の電話網の電話番号を外線情報データから検索する。第2の役割として、受信した内線の電話網の電話番号と対応づけられたダイヤルイン番号を内線情報データから検索する。第3の役割として、受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号を外線情報データから検索する。
【0048】
登録手段(登録部)は第1の役割として、外線情報データに第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と新規発行したシステム番号と手動登録情報と第3の受信手段が受信した内線番号とを対応づけて登録する。
【0049】
第2の役割として、第1の発信元番号に対応づけたシステム番号を新規発行し、外線情報データに第1の発信元番号と新規発行したシステム番号とを対応づけて登録する。
【0050】
判定手段(判定部)は第1の役割として、通話履歴データに第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号と第1の受信手段が受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する。第2の役割として、通話履歴データに第1の受信手段が受信したシステム番号と第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号ではない内線の電話網の電話番号の組み合わせがないかを判定する。第3の役割として、第1の受信手段が受信したシステム番号に対応づけられた手動登録情報が外線情報データにあるかを判定する。第4の役割として、第2の受信手段が受信した内線番号と、第3の判定手段があると判定したシステム番号に対応づけられた手動登録情報の登録者情報である内線番号とが一致するかを判定する。第5の役割として、受信した第1の発信元番号と一意に対応づけられているシステム番号が外線情報データにあるかを判定する。
削除手段(削除部)は第1の役割として、受信したシステム番号を外線情報データから削除する。
受付指示手段(受付指示部)は指定の応答メッセージ再生し、クライアント端末に所望の操作指示内容を選択させる。公知技術では音声自動応答装置を用いる。
受付手段(受付部)内線電話から切断指示、システム番号発信指示、キャンセル指示、システム番号取得指示、応答指示、を受け付ける。
再生指示手段(再生指示部)は指定の応答メッセージ再生し発信者の端末に送信する。公知技術では音声自動応答装置を用いる。
音声通知手段(音声通知部)はシステム番号を音声案内する。公知技術では音声自動応答装置を用いる。
送信手段(送信部)は第1の役割として、発信元番号と着信先番号を受信手段に送信する。
切断指示手段(切断指示部)は第1の役割として、現在の通話(管理サーバとの通信)を切断するべく指示をする。
【0051】
指定手段(指定部)は第1の役割として、受信手段が受信し、RAMに一時記憶された発信元番号または着信先番号から発信元番号を指定する。第2の役割として、受信手段が受信し、RAMに一時記憶された着信先番号を送信手段が送信する着信先番号を指定する。
【0052】
変換手段(変換部)は第1の役割として、お客様番号とシステム番号とそれぞれ外線情報テーブル7102を用いて変換(入替)し、変換した前後の発信元番号をRAMに一時記憶する。第2の役割として、ダイヤルイン番号と内線番号とそれぞれ内線情報テーブル7103を用いて変換(入替)し、変換した前後の着信先番号をRAMに一時記憶する。
【0053】
発行手段(発行部)はシステム番号が既に登録されていない場合には、外線の電話網の電話番号(お客様の電話番号。以下、お客様番号と呼ぶ)と外線情報テーブル7102に対応づけられる新規システム番号を発行する。
【0054】
着信要求手段(着信要求部)はゲートウエイに対して発信元番号や着信先番号を含んだセッション確立(通信確立)情報をSIP(Session Initiation Protocol)通信にて発信(送信)することで着信要求する。
【0055】
このように、管理サーバ101は、例えばSIPサーバ(SIPプロキシサーバ)であり、SIPメッセージのルーティング(転送先決定)、電話番号のIPアドレスと対応付け、音声自動応答機能の機能も備えている。さらに音声自動応答機能を備えたSIPサーバや、SIPサーバとIVR(Interactive Voice Response)サーバを組み合わせた形態であってもよい。
次に、図4では本発明の電話番号処理装置に好適な管理サーバ101が実行する電話番号処理について説明する。
【0056】
図4は、管理サーバ101による電話番号処理の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS402〜ステップS410は管理サーバ101のCPU301の指示により実行する。
【0057】
ステップS401では、外線の電話網から管理サーバに内線の電話網への着信要求を送信(発信)する場合(外線の電話網からの通信確立要求時)は、お客様の携帯端末または固有の電話機により、外線電話のクライアント端末(お客様)は、お客様番号「080−2222−2222」を第1の発信元番号、ダイヤルイン番号「050−1111−1111」を着信先番号として、お客様番号とダイヤルイン番号を管理サーバに送信(着信要求)する。ここでダイヤルイン番号とは外線の電話網(お客様)から内線の電話網(社員)に着信すべく発信されるために、社員毎に割り当てられた電話番号である。この場の以降の電話番号処理は図5のようになる。
【0058】
お客様は携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしていない会社外部の携帯端末ユーザである。お客様番号はお客様固有の電話番号である。
社員は携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしている会社内部の携帯端末ユーザである。また社員は内線番号も同時に持っている。
お客様番号とダイヤルイン番号は管理サーバ101に送信される。言い換えれば第1の発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を送信する。
【0059】
更に内線の電話網から管理サーバに外線の電話網への着信要求を送信(発信)する場合(内線の電話網からの通信確立要求時)は、ステップS401では、社員の携帯端末または固有の電話機により、内線電話のクライアント端末(社員)は、内線番号「4700001」を発信元番号、システム番号「80001234」を着信先番号として、内線番号とシステム番号を管理サーバに送信(着信要求)する。ここで内線番号は社員固有の番号である。この場合の以降の電話番号処理は図6のようになる。
内線番号「4700001」を発信元番号、削除要求番号「8888」を着信先番号として、内線番号と問い合わせ番号を管理サーバに発信(着信要求)する。
社員は携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしている会社内部の携帯端末ユーザである。
内線番号とシステム番号は管理サーバ101に送信される。言い換えれば発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を送信する。
【0060】
また内線の電話網から管理サーバにシステム番号の問い合わせ要求を送信(発信)する場合は、内線番号「4700001」を発信元番号、問い合わせ番号「7777」を着信先番号として、内線番号と問い合わせ番号を管理サーバに発信(着信要求)する。この場合の以降の電話番号処理は図8のようになる。
【0061】
また内線の電話網から管理サーバにシステム番号の削除要求を送信(発信)する場合は、内線番号「4700001」を発信元番号、削除要求番号「8888」を着信先番号として、内線番号と問い合わせ番号を管理サーバに発信(着信要求)する。この場合の以降の電話番号処理は図9のようになる。
【0062】
ステップS402では、外線の電話網から送信された場合は、S401で着信要求(電話番号送信)された何れかのGWサーバを介して外線の電話網から管理サーバ101に送信された第1の発信元番号(お客様番号)及び着信先番号(ダイヤルイン番号)を受信する(第5の受信手段)。言い換えれば外線の電話網から発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を受信する。
【0063】
また、内線の電話網から送信された場合は、S401では着信要求(電話番号送信)された何れかのGWサーバを介して内線の電話網から管理サーバ101に送信された発信元番号(内線番号)及び着信先番号(システム番号、問い合わせ要求、削除要求)を受信する(受信手段)。言い換えれば内線の電話網から、発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求または問い合わせ要求または削除要求のいずれか1つを受信する。
【0064】
S402で受信した全ての発信元番号及び全ての着信先番号は、管理サーバが受信した外線の電話網と内線の電話網との通話履歴データとして管理サーバのRAM303のワークエリアに一時記憶する。一時記憶した発信元番号及び着信先番号を通話履歴テーブル(通話履歴データ)に通話履歴情報として登録する(登録手段)。
【0065】
通話履歴データに登録されるのは、図7の7101のように、システム番号と内線電話との組み合わせ、お客様番号とダイヤルイン電話との組み合わせといったように、外線の電話網の電話番号と内線の電話網の電話番号との組み合わせであればよい。
【0066】
更に外線の電話網の電話番号は外線情報データにおいてお客様番号とシステム番号とが一意に対応づけられているので、通話情報データでは外線情報データで対応づけられた番号のいずれか一方を管理すれば他方の番号も読み出すことができる。
【0067】
同様に、内線の電話網の電話番号は内線情報データにおいて内線番号とダイヤルイン番号とが一意に対応づけられているので、通話情報データでは内線情報データで対応づけられた番号のいずれか一方を管理すれば他方の番号も読み出すことができる。
【0068】
ステップS403では、S402で管理サーバのRAM303が一時記憶した着信先番号がシステム番号の問い合わせ番号(問い合わせ要求)であるかを判定する(判定手段)。問い合わせ番号「7777」等の問い合わせ要求であると判断した場合、発信元番号である内線番号「4700001」と着信先番号である問い合わせ番号「7777」とをS801に送信しS404に進む。問い合わせ要求ではないと判断した場合はS405に進む。
ステップS404では、図8の問い合わせ処理を実行すべくS801に進む。
【0069】
ステップS405では、S402で管理サーバのRAM303が一時記憶した着信先番号がシステム番号の削除要求番号(削除要求)であるかを判定する(判定手段)。削除要求番号「8888」等の問い合わせ要求であると判断した場合、発信元番号である内線番号「4700001」と着信先番号である削除要求番号「8888」とをS901に送信しS406に進む。削除要求ではないと判断した場合、S407に進む。
ステップS406では、図9の削除処理を実行すべくS901に進む。
【0070】
ステップS407では、外線の電話網からの場合は、CPU301は外線情報テーブル7102を参照し、第5の受信手段が受信した第1の発信元番号(お客様番号)と一意に対応づけたシステム番号が外線情報テーブル7102にあるかを判定する(第6の判定手段)。外線情報テーブルにシステム番号があると判定した場合はお客様番号と対応づけたシステム番号をRAM303に一時記憶しS409に進む。外線情報テーブルに第5の受信手段が受信した第1の発信元番号と一意に対応づけたシステム番号がないと判定した場合はS408に進む。
【0071】
ステップS408では、管理サーバのCPU301は第1の発信元番号と対応づけたシステム番号を、既に外線情報データに登録されているシステム番号と重複しないようなシステム番号を新規発行(発行手段)し、新規発行したシステム番号を外線情報テーブル7102に第1の発信元番号と対応づけて新規登録する(第2の登録手段)。登録したシステム番号はRAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0072】
ステップS409では、S402で外線の電話網からお客様番号とダイヤルイン番号とを受信した場合は、お客様番号に対応づけられたシステム番号を外線情報テーブル7102から検索し、受信した発信元番号をお客様番号(第1の発信元番号)からシステム番号(第2の発信元番号)に変換をする(変換手段)。
【0073】
更に、ダイヤルイン番号に対応づけられた内線番号を内線情報テーブル7103から検索し、受信した着信先番号をダイヤルイン番号から内線番号に変換をする(変換手段)。
【0074】
またS402で内線の電話網からシステム番号と内線番号とを受信した場合は、の場合は、ステップS407では、システム番号に対応づけられたお客様番号を外線情報テーブル7102から検索し、受信した着信先番号をシステム番号からお客様番号に変換をする(変換手段)。
【0075】
更に、内線番号に対応づけられたダイヤルイン番号を内線情報テーブル7103から検索し、受信した発信元番号を内線番号からダイヤルイン番号に変換をする(変換手段)。
【0076】
ステップS410では、S402で外線の電話網からお客様番号とダイヤルイン番号とを受信した場合は、S409で変換した発信元番号(システム番号)と着信先番号(内線番号)で内線の電話網に着信すべく着信要求をする(着信要求手段)。言い換えれば発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を送信する。この着信要求により内線の電話網である社員の端末に着信(通信接続)可能となる。
【0077】
またS402で内線の電話網からシステム番号と内線番号とを受信した場合は、ステップS410では、S409で変換した発信元番号(ダイヤルイン番号)と着信先番号(お客様番号)で外線の電話網に着信すべく着信要求をする(着信要求手段)。言い換えれば発信元番号と着信先番号を含んだ接続要求を送信する。この着信要求により外線の電話網であるお客様の端末に着信(通信接続)可能となる。
図5は、図4で説明した管理サーバ101が実行する電話番号処理と本発明で実際に使用する電話番号で説明したフローチャートである。
【0078】
ここで説明する例は、「080−2222−2222」(お客様番号)の番号を持つ利用者Xが「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)を持つFMCサービスを利用する利用者Yにダイヤル発信した場合である。当該装置を用いた場合において、利用者Xは利用者Yに対して、「050」であるIP電話番号にて発信した場合に通話可能とする。
【0079】
ここで説明する「080−2222−2222」の番号を持つ利用者Xは一般利用者(お客様が望ましい。ここでの一般の利用者とは後述する、社員の様な社内の内部利用者ではないとの意味である。さらにFMCサービスを利用していない者である。
【0080】
利用者Xが持つ番号は080を始めとする番号に限らず、初めの番号が「0」である番号、たとえば「090、03、095、050、070」のような固定電話を含む電話番号であってもよい。
また利用者Xが持つ端末は携帯端末のみならず固定端末であってもよい。
【0081】
図5は利用者Xの「080−2222−2222」の携帯端末から発信(着信要求)し、FMCサービスを利用する利用者Yのダイヤルイン番号「050−1111−1111」は携帯端末401に着信する場合の電話番号処理を説明する。
【0082】
ステップS501では、管理サーバ101はGWサーバから公知技術であるルーティングにより発信元番号「080−2222−2222」と着信先番号「050−1111−1111」を受信する(受信手段)。(S402の処理)
【0083】
ステップS502では、発信元番号「080−2222−2222」と着信先番号「050−1111−1111」をRAM303に一時記憶する。発信元番号「080−2222−2222」と着信先番号「050−1111−1111」を通話履歴テーブルに登録する。(S402の処理)
ステップS503では、着信先番号「050−1111−1111」が問い合わせ要求ではないと判定する。(S403の処理)
ステップS504では、システム番号がない場合システム番号「80001234」を新規発行する。(S405の処理)
【0084】
新規発行した「80001234」(システム番号)を外線情報テーブル7102に新規登録する。外線情報テーブルに「080−2222−2222」と「80001234」を対応づける。外線情報テーブルはお客様を対象としたデータである。外線情報テーブルはお客様番号とシステム番号を一意に対応づけるデータである。管理サーバ101を利用して通話するお客様番号は全て、システム番号と一意に対応づけて管理される。
【0085】
ステップS505では、発信元番号「080−2222−2222」は、外線情報テーブルにより対応づけた発信元番号「80001234」になる。着信先番号「050−1111−1111」は、内線情報テーブルにより対応づけた着信先番号「4700001」になる(変換手段)。(S407の処理)
この「4700001」は社員固有の内線番号である。
【0086】
内線情報テーブルは社員を対象としたデータである。内線情報テーブルはダイヤルイン番号と内線番号を一意に対応づけるデータである。管理サーバ101を利用して通話するダイヤルイン番号は全て、内線番号と一意に対応づけて管理される。
【0087】
ステップS506では、管理サーバ101はIP−ゲートウエイに公知技術であるルーティングにより発信元番号「80001234」と着信先番号「4700001」で着信要求(着信要求手段)をする。(S408の処理)
【0088】
ステップS507、S508、S509は応答であり、「050−1111−1111」を持つ利用者Yからの応答を表している。ここでの応答は公知技術である。その後RTPセッションにより音声信号の通信が行われる。
図6は、図4で説明した管理サーバ101が実行する電話番号処理と本発明で実際に使用する電話番号で説明したフローチャートである。
【0089】
図6では、図5で説明した利用者Xの「080−2222−2222」(お客様番号)はお客様の携帯端末から発信し、FMCサービスを利用する利用者Yの「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)は携帯端末401で着信した後に、Y(社員)がX(お客様)に折り返し発信する場合を説明する。
【0090】
図6は、お客様が知っている番号である「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)の電話番号を持つYが「080−2222−2222」(お客様番号)を持つ利用者Xに発信する場合の電話番号処理である。すなわち図5で説明した場合の逆である。
【0091】
「050−1111−1111」の番号を持つY(社員)は、社員の様な社内の内部利用者が望ましく、Yが発信する場合は、「080−2222−2222」(お客様番号)ではなく「80001234」(システム番号)を着信先番号として選択し発信する。
【0092】
「80001234」は社員のみが知るお客様の番号「080−2222−2222」に割り当てられた番号であり、社員は「80001234」を着信先番号として選択し発信することができる。
さらに社員が発信する場合の発信元番号は「4700001」(内線番号)が送信される。
【0093】
着信先番号としてYが発信する「80001234」(システム番号)はFMCサービスを利用する利用者がボタン操作によりダイヤルしてもよく、既に受信した場合に携帯端末に保存された番号を選択して発信してもよい。
またFMCサービスを利用する利用者Yが持つ端末は携帯端末のみならず固定端末であってもよい。
【0094】
ステップS601では、管理サーバ101はGWサーバから公知技術であるルーティングにより発信元番号「4700001」と着信先番号「80001234」を受信する(受信手段)。(S402の処理)
【0095】
ステップS602では、発信元番号「4700001」と着信先番号「80001234」をRAM303に一時記憶する。発信元番号「4700001」と着信先番号「80001234」を通話履歴テーブルに登録する。(S402の処理)
ステップS603では、着信先番号「80001234」が問い合わせ要求ではないと判定する。(S403の処理)
ステップS604では、システム番号「80001234」を外線情報テーブルから検索する。(S405の処理)
【0096】
ステップS605では、発信元番号「4700001」は、内線情報テーブルにより対応づけた発信元番号「050−1111−1111」になる。着信先番号「80001234」は、外線情報テーブルにより対応づけた着信先番号「080−2222−2222」になる(変換手段)。(S407の処理)
【0097】
ステップS606では、管理サーバ101はIP−ゲートウエイに公知技術であるルーティングにより発信元番号「050−1111−1111」と着信先番号「080−2222−2222」で着信要求(第2の着信要求手段)をする。(S408の処理)
【0098】
ステップS607、S608、S609は応答であり、「080−2222−2222」を持つXからの応答を表している。ここでの応答は公知技術である。その後RTPセッションにより音声信号の通信が行われる。
図7は、本願発明で使用するデータテーブルである。
【0099】
7101は通話履歴テーブルであり、S402で受信した通話毎の外線の電話網の電話番号及び内線の電話網の電話番号のペア(組み合わせ)を通話履歴として通話毎に通話履歴データベースに登録する。通話履歴テーブルは外部メモリ311に記憶されている。
【0100】
7102は外線情報テーブルであり、外線情報データを検索して外線情報データにお客様番号が存在しない(つまり新規のお客様番号である)場合に、自動でシステム番号を発行し、発行されたシステム番号を外線情報データベースに登録する。また予め外線情報データのお客様番号とシステム番号を関連付けて登録しても何ら問題はない。外線情報テーブルは外部メモリ311に記憶されている。
【0101】
7103は内線情報テーブルであり、予め内線情報データのダイヤルイン番号と内線番号を関連付けて登録したデータである。内線情報テーブルは外部メモリ311に記憶されている。
図8は、管理サーバ101による問い合わせ処理の一例を示すフローチャートである。図4のステップS404の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0102】
なお、ステップS801〜ステップS829(S803、S808、S811、S814、S819、S824、S827を除く)管理サーバ101のCPU301が実行する。
S803、S808、S811、S814、S819、S824、S827はクライアント端末のCPUが実行する。
【0103】
ステップS801では、内線の電話網の内線電話から手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号と問い合わせ番号(問い合わせ要求)を受信する(第3の受信手段)。
【0104】
受信した問い合わせ番号は例えば「7777」(問い合わせ番号)とする。更にS403で発信元番号として送信された内線番号「4700001」を受信し(第3の受信手段)、RAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0105】
ステップS802では、システム番号を問い合わせしたい着信先番号(お客様番号)を受け付ける指示により、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している(問い合わせ要求送信者)がシステム番号の問い合わせを所望する着信先番号(お客様番号)を入力(ダイヤル操作)するように促すものである。
【0106】
ステップS803では、内線電話のクライアント端末は、S802での音声メッセージの再生指示後、お客様番号「080−2222−2222」または「080−2222−2222*」の入力(ダイヤル操作)により着信先番号を管理サーバ101に送信する。
【0107】
ステップS804では、内線の電話網の内線電話から送信された着信先番号(外線の電話網の電話番号)を受信する(第4の受信手段)。受信した着信先番号(お客様番号)をRAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0108】
ステップS805では、CPU301は外線情報テーブル7102を参照し、S804で受信した着信先番号(お客様番号)と対応づけたシステム番号を検索する。つまり第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号を外線情報テーブル7102から検索し、受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号が外線情報テーブル7102にあるかを判定する(第5の判定手段)。
【0109】
一致する外線の電話網の電話番号がある場合はお客様番号と対応づけたシステム番号を外線情報データから読み出し、RAM303に一時記憶し、S807に進む。一致する外線の電話網の電話番号が外線情報テーブルにない場合はS806に進む。
【0110】
ステップS806では、第5の判定手段が受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号が外線情報テーブル7102にないと判定したので、外線情報テーブル7102に、S804で受信した外線の電話網の電話番号(お客様番号)と対応づけてシステム番号を新規発行し、新規発行したシステム番号はRAM303のワークエリアに一時記憶し、外線情報テーブル7102に、第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と、新規発行したシステム番号と、問い合わせ情報(手動登録情報)であることを示す手動登録情報フラグと、第3の受信手段が受信した内線番号(手動登録情報を登録した登録者の内線番号)とを対応づけて登録する(第1の登録手段)。
【0111】
図7の7102に示すように、手動登録情報フラグが「1」の場合は、問い合わせ要求によりシステム番号を登録したということである。手動登録情報フラグが「Null」の場合は、お客様から社員への着信によりシステム番号が自動登録されたということである。
【0112】
図7の7102に示すように、登録者が「4700001」の場合、内線電話番号で「4700001」である社員がシステム番号を手動で登録したことである。すなわち外線情報データには、手動登録情報フラグが「1」の場合は、登録者の内線電話番号も合わせて登録される。手動登録情報フラグが「Null」の場合は、登録者の内線電話番号は登録されない。
【0113】
ステップS807では、クライアントの所望の選択(システム番号処理)を受け付ける指示により、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している(問い合わせ要求送信者)が所望する選択番号(システム番号処理)を入力(ダイヤル操作)するように促すものである。たとえば電話番号「1」〜「9」「♯」「*」等、所望する選択が識別可能な方法であればよい。例えば音声メッセージの内容は『ダイヤル「1」を選択するとシステム番号を発信者としての問い合わせ要求送信者の端末に着信し番号の通知(システム番号取得指示)可能です。ダイヤル「2」を選択するとシステム番号取得の中止が(キャンセル指示)可能です。ダイヤル「3」を選択するとシステム番号に変換してお客様に発信(システム番号発信指示)可能です。』である。
【0114】
ステップS808では、内線電話のクライアント端末は、問い合わせ要求送信者が所望する「1」〜「3」の選択番号(操作指示)を管理サーバ101に送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「1」〜「3」ボタン等を押下し、選択番号を識別可能な方法であればよい。
【0115】
ステップS809では、システム番号取得指示を受信(受付)したかを判定する。システム番号取得指示を受信したと判定した場合はS810に進む。受信しないと判定した場合はS817に進む。
【0116】
ステップS810では、現在通話中のクライアント端末から切断指示を受け付けるために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している問い合わせ要求を切断(通話終了ボタン)するように促すものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様の電話番号を受け付けました。通話を切断し、しばらくお待ちください。』である。
【0117】
もし、音声メッセージ(音声案内)のみでシステム番号を通知する場合は、現在通話中のクライアント端末に次のような録音された音声メッセージの再生指示をしてもよい。音声メッセージの内容は『お客様の電話番号を受け付けました。システム番号は「80001234」です。通話を切断してください。』である。この場合はS811で処理が終了する。
【0118】
ステップS811では、内線電話のクライアント端末は、管理サーバに切断指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「終了」「OFF」ボタン等を押下し、通話を切断可能な方法であればよい。
【0119】
ステップS812では、現在行っている問い合わせ要求送信者の端末から切断指示を受け付けたかを判定する。端末から切断指示を受け付けたと判定した場合、S813に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0120】
ステップS813では、お客様番号に対応づけられたシステム番号を外線情報テーブル7102から検索し、着信先番号(お客様番号)と対応づけられたシステム番号を発信元番号に指定する。またS401及びS801で発信元番号として受信した内線番号「4700001」を着信先番号として指定する。
【0121】
発信元番号(システム番号)と着信先番号(内線番号)にて、問い合わせ要求を送信した内線電話に着信するように要求(システム番号着信要求)する。管理サーバ101が着信要求すると、システム番号が発信者として問い合わせ要求送信者の端末が着信する。
【0122】
ステップS814では、問い合わせ要求送信者の端末(内線電話)はS813の管理サーバの着信要求により着信(システム番号の通知着信)し、システム番号が発信者として端末の表示部にシステム番号「80001234」が表示される。これにより問い合わせ要求送信者はシステム番号を端末に受信する事ができる。
【0123】
着信後、内線電話のクライアント端末は、問い合わせ要求送信者が応答指示を管理サーバに送信するために、応答指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「通話」「開始」「ON」ボタン等を押下し、着信を応答可能な方法であればよい。
【0124】
ステップS815では、S813で着信要求をした問い合わせ要求送信者の端末から応答指示を受け付けたかを判定する。端末から応答指示を受け付けたと判定した場合、S816に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0125】
ステップS816では、現在行っている問い合わせ要求送信者との通話(通信)を切断指示し、通話を切断する。この通話が切断指示された後に、問い合わせ要求送信者はシステム番号を端末に登録する事ができる。
【0126】
ステップS817では、キャンセル指示を受信(受付)したかを判定する。キャンセル指示を受信したと判定した場合はS818に進む。受信しないと判定した場合はS822に進む。
【0127】
ステップS818では、現在通話中のクライアント端末から切断指示を受け付けるために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している問い合わせ要求を切断(通話終了ボタン)するように促すものである。例えば音声メッセージの内容は『キャンセルされました。サービスを終了致します。』である。
【0128】
ステップS819では、内線電話のクライアント端末は、管理サーバに切断指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「終了」「OFF」ボタン等を押下し、通話を切断可能な方法であればよい。
【0129】
ステップS820では、現在行っている問い合わせ要求送信者の端末から切断指示を受け付けたかを判定する。端末から切断指示を受け付けたと判定した場合、S821に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0130】
ステップS821では、外線情報テーブル7102を参照し、受信した着信先番号(お客様番号)とS806で新規に対応づけられたシステム番号を削除し、図8の処理を終了する。これによりシステム番号の新規登録は解除される。
【0131】
ステップS822では、システム番号発信指示を受信(受付)したかを判定する。システム番号発信指示を受信したと判定した場合はS823に進む。受信しないと判定した場合はS807に進む。
【0132】
ステップS823では、現在通話中のクライアント端末から切断指示を受け付けるために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している問い合わせ要求を切断(通話終了ボタン)するように促すものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様の電話番号を受け付けました。通話を切断し、しばらくお待ちください。』である。
【0133】
ステップS824では、内線電話のクライアント端末は、管理サーバに切断指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「終了」「OFF」ボタン等を押下し、通話を切断可能な方法であればよい。
【0134】
ステップS825では、現在行っている問い合わせ要求送信者の端末から切断指示を受け付けたかを判定する。端末から切断指示を受け付けたと判定した場合、S826に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0135】
ステップS826では、お客様番号に対応づけられたシステム番号を外線情報テーブル7102から検索し、着信先番号(お客様番号)と対応づけられたシステム番号を発信元番号に指定する。またS401及びS801で発信元番号として受信した内線番号「4700001」を着信先番号として指定する。
【0136】
発信元番号(システム番号)と着信先番号(内線番号)にて着信要求(システム番号通知着信要求)する。管理サーバ101が着信要求すると、システム番号が発信者として問い合わせ要求送信者の端末が着信する。
【0137】
ステップS827では、問い合わせ要求送信者の端末はS826の管理サーバの着信要求により着信(システム番号通知着信)し、システム番号が発信者として端末の表示部に表示される。これにより問い合わせ要求送信者はシステム番号を端末に受信する事ができる。
【0138】
着信後、内線電話のクライアント端末は、問い合わせ要求送信者が応答指示を管理サーバに送信するために、応答指示を送信する。たとえば問い合わせ要求送信者は電話番号「通話」「開始」「ON」ボタン等を押下し、着信を応答可能な方法であればよい。
【0139】
ステップS828では、S826で着信要求をした問い合わせ要求送信者の端末から応答指示を受け付けたかを判定する。端末から応答指示を受け付けたと判定した場合、S829に進む。受け付けたと判定しない場合、図8の処理を終了する。
【0140】
ステップS829では、お客様番号に対応づけられたシステム番号を外線情報テーブル7102から検索し、着信先番号をお客様番号対応づけられたシステム番号に着信先番号として変換する。またS401及びS801で発信元番号として受信した内線番号「4700001」をそのまま指定する。発信元番号(内線番号)と着信先番号(システム番号)をS402の受信手段に送信する。
【0141】
この発信元番号(内線番号)と着信先番号(システム番号)はS402の受信手段が受信する。この場合は発信元番号(内線番号)と着信先番号(システム番号)を受信した場合と同じ処理がされる。つまりS402以降の処理によりお客様番号(着信先番号)に発信する事ができる。つまりS408にて着信先番号に着信すべく着信要求する。
【0142】
以上説明したように、本実施の形態によれば、内線電話からお客様の電話に発信させる際に、内線電話内にお客様の電話番号を残さず、お客様と対応づけた管理番号(システム番号)を内線電話端末内に履歴として残すことにより、内線電話側ではどこへの発信なのかを社員は把握でき、かつ、もし社員が内線電話端末を紛失した場合であっても、顧客情報(お客様の電話番号)が内線電話端末から漏洩するリスクを減らすことがでる。またお客様の番号と対応づけた管理番号(システム番号)を内線電話の発信者(社員)が分からない場合にも、問い合わせ要求によりシステム番号を知ることができる。
図9は、管理サーバ101による削除要求処理の一例を示すフローチャートである。図4のステップS406の詳細を説明するためのフローチャートである。
なお、ステップS901〜ステップS925(S903、S908を除く)管理サーバ101のCPU301が実行する。
S903、S908はクライアント端末のCPUが実行する。
ステップS901では、内線の電話網の内線電話から削除要求した要求者情報である内線番号と削除要求番号(削除要求)を受信する(第2の受信手段)。
【0143】
受信した削除要求番号は例えば「8888」(削除要求番号)とする。更にS405で発信元番号として送信された内線番号「4700001」を受信し(第2の受信手段)、RAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0144】
ステップS902では、システム番号を受け付ける指示により、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している(削除要求送信者)が削除を所望するシステム番号を入力(ダイヤル操作)するように促すものである。
【0145】
ステップS903では、内線電話のクライアント端末は、S902での音声メッセージの再生指示後、システム番号「80001234」または「80001234*」の入力(ダイヤル操作)によりシステム番号を管理サーバ101に送信する。
ステップS904では、送信されたシステム番号を受信する(第1の受信手段)。受信したシステム番号をRAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0146】
ステップS905では、CPU301は外線情報テーブル7102を参照し、受信したシステム番号を検索し、外線情報テーブル7102に受信したシステム番号があるかないかを判定する。あると判定した場合はS907に進む。ないと判定した場合はS906に進む。
【0147】
ステップS906では、現在通話中のクライアント端末にシステム番号が登録されていないこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、システム番号の削除要求の実行が出来ないものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望するシステム番号は現在登録されておりません。削除を希望されるシステム番号をもう一度ご確認後、お掛け直しください。』である。削除要求処理は終了する。
【0148】
ステップS907では、クライアントの所望の削除方法の選択(削除方法選択)を受け付ける指示により、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している(削除要求送信者)が所望する選択番号(削除方法選択)を入力(ダイヤル操作)するように促すものである。たとえば電話番号「1」〜「9」「♯」「*」等、所望する選択が識別可能な方法であればよい。例えば音声メッセージの内容は『ダイヤル「1」を選択すると、着信により自動登録されたシステム番号の中で、現在あなただけが利用しているシステム番号の削除(自動登録番号削除指示)が可能です。ダイヤル「2」を選択すると、問い合わせ要求により手動登録されたシステム番号の中で、現在あなただけが利用しているシステム番号の削除(手動登録番号削除指示)が可能です。ダイヤル「3」を選択するとシステム番号削除サービスの中止が(キャンセル指示)可能です。』である。
【0149】
ステップS908では、内線電話のクライアント端末は、削除要求送信者が所望する「1」〜「3」の選択番号(操作指示)を管理サーバ101に送信する。たとえば削除要求送信者は電話番号「1」〜「3」ボタン等を押下し、選択番号を識別可能な方法であればよい。
【0150】
ステップS909では、自動登録番号削除指示を受信(受付)したかを判定する。自動登録番号削除指示を受信したと判定した場合はS910に進む。受信しないと判定した場合はS915に進む。
【0151】
ステップS910では、外線情報テーブル7102を参照し、S904で受信したシステム番号を検索し、外線情報テーブル7102に、システム番号に対応づけられた問い合わせ情報(手動登録情報)があるかないかを判定する(第3の判定手段)。ないと判定した場合は、外線情報テーブル7102からシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号を特定し、S911に進む。あると判定した場合は、他の内線電話のユーザからシステム番号の登録が行われたことを意味しているため、今回の削除要求では削除できないため、S914に進む。
【0152】
ステップS911では、内線情報テーブル7103を参照し、S901で受信した発信元番号(内線番号)と一意に対応づけられたダイヤルイン番号(外線の電話網から着信する電話番号)を検索する。
【0153】
ステップS912では、通話履歴テーブル7101を参照し、S901で受信した内線番号と受信したS904で受信したシステム番号との組み合わせが通話履歴データにあるかを判定する(第1の判定手段)。第1の判定手段が組み合わせがない(いいえ)と判定した場合に、S914に進む。第1の判定手段が組み合わせがある(はい)と判定した場合に、さらに通話履歴テーブル7101を参照し、S901で受信した内線番号ではない内線番号と受信したS904で受信したシステム番号との組み合わせが通話履歴データにないかを判定する(第2の判定手段)。第2の判定手段が組み合わせがない(はい)と判定した場合に、S913に進む。この場合は、受信した内線番号とシステム番号との通話履歴があり、かつこのシステム番号を使った他人の通話履歴がない場合に、S913に進むことができる。第2の判定手段が組み合わせがある(いいえ)と判定した場合に、S914に進む。
【0154】
変形例として、第1の判定手段が組み合わせがある(はい)と判定した場合に、第2の判定手段の判定処理をせずS913進んでもよい。この場合は、受信した内線番号とシステム番号との通話履歴がある場合に、S913に進むことができる。
【0155】
ステップS913では、外線情報テーブル7102からS904で受信したシステム番号及びシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号を削除する(削除手段)。これにより一旦自動で登録されたシステム番号及びシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号が電話番号処理装置から削除されることになる。
【0156】
ステップS914では、現在通話中のクライアント端末に自動登録されたシステム番号の削除を実行しなかったこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、システム番号の削除要求を実行しなかったものである。
【0157】
S912からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望する自動登録されたシステム番号は、他の利用者が確認された為、削除されませんでした。』である。
【0158】
S910からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望するシステム番号は、手動での登録が確認された為、削除されませんでした。』である。削除要求処理は終了する。
【0159】
ステップS915では、現在通話中のクライアント端末に自動登録されたシステム番号の削除が完了したこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、自動登録されたシステム番号の削除要求を実行出来たものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望する自動登録されたシステム番号は削除されました。』である。削除要求処理は終了する。
【0160】
ステップS916では、手動登録番号削除指示を受信(受付)したかを判定する。手動登録番号削除指示を受信したと判定した場合はS917に進む。受信しないと判定した場合はS924に進む。
【0161】
ステップS917では、外線情報テーブル7102を参照し、S904で受信したシステム番号を検索し、外線情報テーブル7102に、システム番号に対応づけられた問い合わせ情報(システム番号を手動で登録をした情報である手動登録情報)があるかないかを判定する(第3の判定手段)。あると判定した場合は、外線情報テーブル7102からシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号及び手動登録情報を登録した登録者情報(内線番号)を特定し、S918に進む。ないと判定した場合はS922に進む。
【0162】
ステップS918では、外線情報データから、S917で第3の判定手段があると判定したシステム番号に対応づけられた内線番号(手動登録情報を登録した登録者の内線番号)とS901で受信した発信者番号(内線番号)が一致するか否かを判定する(第4の判定手段)。一致する場合は、S919に進む。一致しない場合はS922に進む。
【0163】
ステップS919では、内線情報テーブル7103を参照し、S901で受信した(発信元番号)内線番号を検索し、内線情報テーブル7103から内線番号と一意に対応づけられたダイヤルイン番号を特定する。
【0164】
ステップS920では、通話履歴テーブル7101を参照し、S901で受信した内線番号と受信したS904で受信したシステム番号との組み合わせが通話履歴データにあるかを判定する(第1の判定手段)。第1の判定手段が組み合わせがない(いいえ)と判定した場合に、S922に進む。第1の判定手段が組み合わせがある(はい)と判定した場合に、さらに通話履歴テーブル7101を参照し、S901で受信した内線番号ではない内線番号と受信したS904で受信したシステム番号との組み合わせが通話履歴データにないかを判定する(第2の判定手段)。第2の判定手段が組み合わせがない(はい)と判定した場合に、S921に進む。この場合は、受信した内線番号とシステム番号との通話履歴があり、かつこのシステム番号を使った他人の通話履歴がない場合に、S921に進むことができる。第2の判定手段が組み合わせがある(いいえ)と判定した場合に、S922に進む。
【0165】
変形例として、第1の判定手段が組み合わせがある(はい)と判定した場合に、第2の判定手段の判定処理をせずS921進んでもよい。この場合は、受信した内線番号とシステム番号との通話履歴がある場合に、S921に進むことができる。
【0166】
ステップS921では、外線情報テーブル7102からS904で受信したシステム番号及びシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号を削除する(削除手段)。これにより削除要求者が手動で登録したシステム番号及びシステム番号と一意に対応づけられたお客様番号が電話番号処理装置から削除されることになる。
【0167】
ステップS922では、現在通話中のクライアント端末に手動登録されたシステム番号の削除を実行しなかったこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、システム番号の削除要求を実行しなかったものである。
【0168】
S920からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望する手動登録されたシステム番号は、他の利用者が確認された為、削除されませんでした。』である。
【0169】
S917からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望するシステム番号は、手動での登録ではなく自動登録が確認された為、削除されませんでした。』である。削除要求処理は終了する。
【0170】
S918からの処理の場合、例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望するシステム番号は、お客様自身が手動で登録されておりませんので、削除されませんでした。』である。削除要求処理は終了する。
【0171】
ステップS923では、現在通話中のクライアント端末に手動で登録されたシステム番号の削除が完了したこと通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、手動で登録されたシステム番号の削除要求を実行出来たものである。例えば音声メッセージの内容は『お客様が削除を希望する手動で登録されたシステム番号は削除されました。』である。削除要求処理は終了する。
【0172】
ステップS924では、キャンセル指示を受信(受付)したかを判定する。キャンセル指示を受信したと判定した場合はS924に進む。受信しないと判定した場合はS907に進む。
【0173】
ステップS925では、現在通話中のクライアント端末にキャンセル指示を受け付けた事を通知するために、予め録音された音声メッセージの再生指示をする。ここで再生される音声メッセージの内容は、現在通信(通話)している削除要求を中止することを案内するものである。例えば音声メッセージの内容は『システム番号削除処理はキャンセルされました。サービスを終了致します。』である。削除要求処理は終了する。
図10は問い合わせ要求送信者の端末で行う、図4及び図8に示したシステム番号取得処理のダイヤル操作手順を示した図である。
図11は削除要求送信者の端末で行う、図4及び図9に示したシステム番号削除処理のダイヤル操作手順を示した図である。
【0174】
また、本発明におけるプログラムは、図4及び図9に示すフローチャートの処理を管理サーバ101が実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4及び図9の処理方法を実行可能なプログラムとして記憶している。
(本発明の他の実施形態)
【0175】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0176】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0177】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0178】
また、管理サーバ101が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0179】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0180】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0181】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0182】
また、本発明の電話番号処理装置は、管理サーバ101としてSIPサーバを想定して説明したが、SIPサーバでの実現に限るものではなく、FMCサーバ、PBX装置でも、本発明の電話番号処理方法を実現可能であり、そのような装置における実施形態も本発明の技術的範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0183】
101 管理サーバ
401 携帯端末
301 CPU
302 ROM
303 RAM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内線の電話網からの通信確立要求時に管理サーバが記憶する電話番号の削除を行う管理サーバであって、
外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する第1の記憶手段と、
前記システム番号と前記内線の電話網の電話番号との通話履歴データを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、システム番号と当該システム番号の削除要求とを受信する第1の受信手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、内線の電話網の電話番号を受信する第2の受信手段と、
前記受信した削除要求に従って、前記通話履歴データに前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号と前記第1の受信手段が受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除する削除手段と、
を備えることを特徴とする管理サーバ。
【請求項2】
前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記通話履歴データに前記第1の受信手段が受信したシステム番号と前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号ではない内線の電話網の電話番号の組み合わせがないかを判定する第2の判定手段とをさらに備え、
前記削除手段は、前記第1の判定手段があると判定し、かつ、前記第2の判定手段でないと判定された場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除することを特徴とする請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記第1の記憶手段は、前記外線情報データにシステム番号と内線の電話番号から外線の電話番号へ発信する際に該システム番号の登録をしたことを示す情報である手動登録情報を対応づけてさらに記憶し、
前記第1の受信手段が受信したシステム番号に対応づけられた手動登録情報が前記外線情報データにあるかを判定する第3の判定手段と、
をさらに備え、
前記第3の判定手段が前記手動登録情報があると判定した場合に、前記第1の判定手段は前記通話履歴データから組み合わせがあるかを判定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記第1の記憶手段は、前記外線情報データにシステム番号と前記手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号を対応づけてさらに記憶し、
前記第3の判定手段が前記手動登録情報があると判定した場合に、前記第2の受信手段が受信した内線番号と、前記第3の判定手段があると判定したシステム番号に対応づけられた前記手動登録情報の登録者情報である内線番号とが一致するかを判定する第4の判定手段と、
をさらに備え、
前記第1の判定手段は、かつ、前記第4の判定手段が一致すると判定した場合に、前記通話履歴データから組み合わせがあるかを判定することを特徴とする請求項3に記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記内線の電話網の内線電話から、手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号とシステム番号の問い合わせ要求とを受信する第3の受信手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、外線の電話網の電話番号を受信する第4の受信手段と、
前記第3の受信手段が前記問い合わせ要求を受信した場合に、前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号を前記外線情報データから検索し、前記受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかを判定する第5の判定手段と、
第5の判定手段が前記外線情報データに一致する外線の電話網の電話番号がないと判定したした場合に、前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と対応づけたシステム番号を新規発行し、前記外線情報データに前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と新規発行したシステム番号と手動登録情報と前記第3の受信手段が受信した内線番号とを対応づけて登録する第1の登録手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記外線の電話網からの電話番号である第1の発信元番号を受信する第5の受信手段と、
前記第5の受信手段が受信した前記第1の発信元番号と一意に対応づけられているシステム番号が前記外線情報データにあるかを判定する第6の判定手段と、
前記第6の判定手段がないと判定した場合に、第1の発信元番号に対応づけたシステム番号を新規発行し、前記外線情報データに第1の発信元番号と新規発行したシステム番号とを対応づけて登録する第2の登録手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の管理サーバ。
【請求項7】
内線の電話網からの通信確立要求時に管理サーバが記憶する電話番号の削除を行う管理サーバの制御方法であって、
前記管理サーバは、
外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する第1の記憶手段と、
前記システム番号と前記内線の電話網の電話番号との通話履歴データを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、
を備え、
前記管理サーバの第1の受信手段が、前記内線の電話網の内線電話から、システム番号と当該システム番号の削除要求とを受信する第1の受信工程と、
前記管理サーバの第2の受信手段が、前記内線の電話網の内線電話から、内線の電話網の電話番号を受信する第2の受信工程と、
前記管理サーバの第1の判定手段が、前記受信した削除要求に従って、前記通話履歴データに前記第2の受信工程で受信した内線の電話網の電話番号と前記第1の受信工程で受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する第1の判定工程と、
前記管理サーバの削除手段が、前記第1の判定工程であると判定した場合に、前記第1の受信工程で受信したシステム番号を前記外線情報データから削除する削除工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項8】
内線の電話網からの通信確立要求時に管理サーバが記憶する電話番号の削除を行う管理サーバで読み取り実行可能なプログラムあって、
前記管理サーバを、
外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する第1の記憶手段と、
前記システム番号と前記内線の電話網の電話番号との通話履歴データを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、システム番号と当該システム番号の削除要求とを受信する第1の受信手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、内線の電話網の電話番号を受信する第2の受信手段と、
前記受信した削除要求に従って、前記通話履歴データに前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号と前記第1の受信手段が受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除する削除手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
内線の電話網からの通信確立要求時に管理サーバが記憶する電話番号の削除を行う管理サーバであって、
外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する第1の記憶手段と、
前記システム番号と前記内線の電話網の電話番号との通話履歴データを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、システム番号と当該システム番号の削除要求とを受信する第1の受信手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、内線の電話網の電話番号を受信する第2の受信手段と、
前記受信した削除要求に従って、前記通話履歴データに前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号と前記第1の受信手段が受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除する削除手段と、
を備えることを特徴とする管理サーバ。
【請求項2】
前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記通話履歴データに前記第1の受信手段が受信したシステム番号と前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号ではない内線の電話網の電話番号の組み合わせがないかを判定する第2の判定手段とをさらに備え、
前記削除手段は、前記第1の判定手段があると判定し、かつ、前記第2の判定手段でないと判定された場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除することを特徴とする請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記第1の記憶手段は、前記外線情報データにシステム番号と内線の電話番号から外線の電話番号へ発信する際に該システム番号の登録をしたことを示す情報である手動登録情報を対応づけてさらに記憶し、
前記第1の受信手段が受信したシステム番号に対応づけられた手動登録情報が前記外線情報データにあるかを判定する第3の判定手段と、
をさらに備え、
前記第3の判定手段が前記手動登録情報があると判定した場合に、前記第1の判定手段は前記通話履歴データから組み合わせがあるかを判定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記第1の記憶手段は、前記外線情報データにシステム番号と前記手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号を対応づけてさらに記憶し、
前記第3の判定手段が前記手動登録情報があると判定した場合に、前記第2の受信手段が受信した内線番号と、前記第3の判定手段があると判定したシステム番号に対応づけられた前記手動登録情報の登録者情報である内線番号とが一致するかを判定する第4の判定手段と、
をさらに備え、
前記第1の判定手段は、かつ、前記第4の判定手段が一致すると判定した場合に、前記通話履歴データから組み合わせがあるかを判定することを特徴とする請求項3に記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記内線の電話網の内線電話から、手動登録情報を登録した登録者情報である内線番号とシステム番号の問い合わせ要求とを受信する第3の受信手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、外線の電話網の電話番号を受信する第4の受信手段と、
前記第3の受信手段が前記問い合わせ要求を受信した場合に、前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号を前記外線情報データから検索し、前記受信した外線の電話網の電話番号と一致する外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかを判定する第5の判定手段と、
第5の判定手段が前記外線情報データに一致する外線の電話網の電話番号がないと判定したした場合に、前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と対応づけたシステム番号を新規発行し、前記外線情報データに前記第4の受信手段が受信した外線の電話網の電話番号と新規発行したシステム番号と手動登録情報と前記第3の受信手段が受信した内線番号とを対応づけて登録する第1の登録手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記外線の電話網からの電話番号である第1の発信元番号を受信する第5の受信手段と、
前記第5の受信手段が受信した前記第1の発信元番号と一意に対応づけられているシステム番号が前記外線情報データにあるかを判定する第6の判定手段と、
前記第6の判定手段がないと判定した場合に、第1の発信元番号に対応づけたシステム番号を新規発行し、前記外線情報データに第1の発信元番号と新規発行したシステム番号とを対応づけて登録する第2の登録手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の管理サーバ。
【請求項7】
内線の電話網からの通信確立要求時に管理サーバが記憶する電話番号の削除を行う管理サーバの制御方法であって、
前記管理サーバは、
外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する第1の記憶手段と、
前記システム番号と前記内線の電話網の電話番号との通話履歴データを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、
を備え、
前記管理サーバの第1の受信手段が、前記内線の電話網の内線電話から、システム番号と当該システム番号の削除要求とを受信する第1の受信工程と、
前記管理サーバの第2の受信手段が、前記内線の電話網の内線電話から、内線の電話網の電話番号を受信する第2の受信工程と、
前記管理サーバの第1の判定手段が、前記受信した削除要求に従って、前記通話履歴データに前記第2の受信工程で受信した内線の電話網の電話番号と前記第1の受信工程で受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する第1の判定工程と、
前記管理サーバの削除手段が、前記第1の判定工程であると判定した場合に、前記第1の受信工程で受信したシステム番号を前記外線情報データから削除する削除工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項8】
内線の電話網からの通信確立要求時に管理サーバが記憶する電話番号の削除を行う管理サーバで読み取り実行可能なプログラムあって、
前記管理サーバを、
外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する第1の記憶手段と、
前記システム番号と前記内線の電話網の電話番号との通話履歴データを対応づけて記憶する第2の記憶手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、システム番号と当該システム番号の削除要求とを受信する第1の受信手段と、
前記内線の電話網の内線電話から、内線の電話網の電話番号を受信する第2の受信手段と、
前記受信した削除要求に従って、前記通話履歴データに前記第2の受信手段が受信した内線の電話網の電話番号と前記第1の受信手段が受信したシステム番号との組み合わせがあるかを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段があると判定した場合に、前記第1の受信手段が受信したシステム番号を前記外線情報データから削除する削除手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−80281(P2012−80281A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−222980(P2010−222980)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
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