説明

静電霧化装置及びそれを備えた美容装置

【課題】発生するオゾンを低濃度にして装置外に放出することのできる静電霧化装置及びそれを備えた美容装置を提供する。
【解決手段】ハウジング2内において、放電電極3の下方にファンモータM1を設け、グランド電極5の上方に遮蔽板8を設ける。そして、放電電極3とグランド電極5との間で発生したオゾンを、ファンモータM1にて遮蔽板8に案内させる。遮蔽板8に案内されたオゾンは、遮蔽板8と衝突して乱流させ攪拌して希釈化する。そして、ハウジング2の上側開口部から放出されるオゾンは、オゾン濃度が低濃度となって、ハウジング2の上側開口部から放出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノメータサイズの帯電微粒子化された液体を生成する静電霧化装置及びそれを備えた美容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水を発生させる静電霧化装置が知られている。静電霧化装置は、生成したナノメータサイズの帯電微粒子水をイオン風により、前方に飛散させる。そして、飛散した帯電微粒子水は、室内空気等の脱臭や、ダニ、花粉等のアレルゲン物質を不活性化させたり、又は、人の肌や髪に潤いとハリを与えることに利用される。
【0003】
図5に示すように、静電霧化装置50は、放電電極51の前方にグランド電極52を配置し、放電電極51の先端部に毛細管現象を利用してタンク53の水Wを供給した状態で、放電電極51とグランド電極52との間に高電圧発生装置54にて高電圧を印加する。これによって、放電電極51の先端部に供給された水Wは、静電霧化され活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水となる(例えば、特許文献1)。
【0004】
詳述すると、放電電極51の先端部に水Wを供給した状態で、放電電極51の先端側がマイナス電極となって電荷が集中するように、放電電極51とグランド電極52との間に5kV程度の高電圧を印加する。高電圧が印加されると、放電電極51に供給された水が帯電し、その帯電した水は、クーロン力の働きにより水の液面が局所的に円錐形状(テイラーコーン)に盛り上がる。そして、円錐状に盛り上がった水は、その水の先端に電荷が集中して電荷密度が高密度となり、高密度の電荷の反発力で弾けて、分裂・飛散(レーリー分裂)が繰り返されて静電霧化が行われて、活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水を大量に発生させる。
【0005】
また、上記静電霧化装置50の他に、放電電極51の先端部に水Wを供給する手段として、図6に示すように、ペルチェ素子等の冷却手段56を設けた静電霧化装置57がある。これは、冷却手段56の冷却面に放電電極51の基端部を固着し、放電電極51を冷却して、空気中の水分を放電電極51の先端部で結露させその結露水を供給する。そして、放電電極51の先端部の結露水をレーリー分裂させて静電霧化し、活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水を生成するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−104982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
とろで、上記静電霧化装置50,57は、ナノメータサイズの帯電微粒子水を大量に発生とともに、オゾンが発生する。このオゾンは、オゾン濃度が高くなると、人体に良くないことが知られている。そこで、静電霧化装置50,57では、グランド電極52を挟んで放電電極51と反対側の位置に筒状のオゾン確保部材58を設けている。そして、このオゾン確保部材58によって、オゾンを筒内に確保し装置の外へのオゾンの放出を抑制している。
【0008】
しかしながら、筒状のオゾン確保部材58を設けた場合、静電霧化装置50,57は、全体的にサイズが大きくなり、コストも高くなるとともに、構造が複雑になり商品化するのに問題となっていた。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、発生するオゾンを低濃度にして装置外に放出できる静電霧化装置及びそれを備えた美容装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、放電部に供給された液体に高電圧を印加して静電霧化して帯電微粒子化された液体を生成する静電霧化装置であって、前記放電部の下流側に向けて空気流を発生させる空気流発生手段を設けるとともに、前記放電部の下流側に乱気流を発生させる乱気流発生手段を設けた。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、放電部で帯電粒子化された液体が生成される際に発生する高濃度のオゾンは、空気流発生手段にて乱気流発生手段側へ案内される。乱気流発生手段側に案内されたオゾンは、乱気流発生手段が起こす乱気流にて撹拌され、希釈化されて低濃度に均一化されて外部に飛散する。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の静電霧化装置において、前記放電部は、放電電極と、中央部が円形の開口を有する環状のグランド電極とからなり、前記放電電極と前記グランド電極を、それぞれの中心軸線が一致するように配置するものであり、前記空気流発生手段は、前記放電電極を挟んで前記グランド電極と反対側に配置され、前記放電電極から前記グランド電極の方向に前記空気流を発生するファンである。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、ファンは、放電部で発生する高濃度のオゾンを、放電電極からグランド電極の方向に吹き流す。吹き流された高濃度のオゾンは、乱気流発生手段による乱気流にて撹拌され、希釈化されて低濃度に均一化されて外部に飛散する。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の静電霧化装置において、前記乱気流発生手段は、前記放電部を挟んで前記空気流発生手段と対向配置されている。
請求項3に記載の発明によれば、放電部で発生する高濃度のオゾンは、空気流発生手段により、乱気流発生手段まで吹き流れる。吹き流された高濃度のオゾンは、乱気流発生手段による乱気流にて撹拌され、希釈化されて低濃度に均一化されて外部に飛散する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1に記載の静電霧化装置において、前記放電部、前記空気流発生手段及び前記乱気流発生手段を、円筒状のハウジング内に設けた。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、放電部で生成される帯電粒子化された液体と高濃度のオゾンは、ハウジング内を案内されて外部に飛散する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1に記載の静電霧化装置において、前記乱気流発生手段は、遮蔽板である。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、吹き流されてきた高濃度のオゾンは、遮蔽板に衝突し撹拌され希釈化されて外部に飛散させる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1に記載の静電霧化装置において、前記乱気流発生手段は、円錐キャップ形状をなしその開口部を前記空気流発生手段側に向けて配置した。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、乱気流発生手段が、底面が開口した円錐キャップ形状をなし開口部を空気流発生手段側に向けて配置したことにより、吹き流されてきた高濃度のオゾンをより撹拌し希釈化するとともに、風切り音を低減させる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1に記載の静電霧化装置において、前記乱気流発生手段は、前記グランド電極に対して前記放電電極と反対側に配置され、前記グランド電極の中心軸線に対して交差する方向に空気流を発生する第2空気流発生手段ある。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、第2空気流発生手段は、吹き流された高濃度のオゾンを、空気流にて撹拌し希釈化する。
請求項8に記載の発明は、美容装置に請求項1〜7のいずれか1に記載の静電霧化装置を備えた。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、人の肌や髪により潤いとハリを与えることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、発生するオゾンを低濃度にして装置外に放出できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の静電霧化装置の一実施形態を説明するための概略構成図である。
【図2】静電霧化装置の別例を説明するための概略構成図である。
【図3】(a)(b)静電霧化装置の別例を説明するための概略構成図と概略平断面図である。
【図4】静電霧化装置を備えた美容装置の全体斜視図である。
【図5】従来の静電霧化装置を説明するための概略構成図である。
【図6】従来の静電霧化装置を説明するための概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を具体化した静電霧化装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態を説明するための静電霧化装置1の概略構成を示す。静電霧化装置1は、円筒形状のハウジング2内の中央位置に、液体としての水Wを貯留したタンクTがハウジング2に対して図示しない支持部材にて支持固定されている。タンクTには、放電部を構成する放電電極3が収容固定されている。放電電極3は、先端部が尖った棒状の電極であって、ハウジング2の中心軸線Lと一致するように、タンクTの開口部に設けた支持部材4にて支持固定されている。
【0025】
そして、放電電極3は、その基端部がタンクTに貯留した水Wに浸され、先端部がタンクTの開口部から上方へ中心軸線Lに沿って突出するように配置固定されている。タンクTに貯留した水Wに浸された放電電極3は、毛細管現象にてタンクTの水Wが毛細管現象にて放電電極3の先端部に供給される。
【0026】
放電電極3の先端部より上方の中央位置には、放電部を構成するグランド電極5がハウジング2に対して図示しない支持部材にて支持固定されている。グランド電極5は、本実施形態ではカップ状(椀形状)をなし、内側に湾曲した湾曲面を下方に向けて放電電極3と対向させている。カップ状(椀形状)のグランド電極5は、その中央部の貫通孔6が貫通形成され、その貫通孔6の中心が前記中心軸線Lと一致するように配置されている。
【0027】
放電電極3とグランド電極5との間には、放電電極3がマイナス電極となるように高電圧発生装置7にて高電圧(5kV)が印加される。高電圧が印加されることによって、放電電極3の先端部に供給された水Wは、レーリー分裂し静電霧化して、帯電微粒子化された液体としての活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水となる。この帯電微粒子水の発生とともに、オゾンが発生する。そして、放電電極3の先端部に供給された水Wから生成された帯電微粒子水は、オゾンとともに、グランド電極5の貫通孔6を介して上方に案内される。
【0028】
タンクTより下方の中央位置には、空気流発生手段としてのファンモータM1がハウジング2に対して図示しない支持部材にて支持固定されている。ファンモータM1は、その回転軸に固着したファンFを回転させることにより、下方から上方に向かって流れる空気流を発生させ、該空気流によって、放電電極3とグランド電極5との間で発生した帯電微粒子水及びオゾンをグランド電極5より上方へ案内する。
【0029】
このとき、放電電極3とグランド電極5との間で発生した帯電微粒子水及びオゾンの大部分は、グランド電極5に形成した貫通孔6を介して上方に案内され、残りの少数の帯電微粒子水及びオゾンはグランド電極5とハウジング2の内壁との間を通って上方に案内される。
【0030】
そして、グランド電極5に形成した貫通孔6を介して上方に案内される帯電微粒子水及びオゾンは、上方に位置するグランド電極5がカップ状(椀形状)されていることから、貫通孔6に向かって収束しながら案内される。その結果、帯電微粒子水及びオゾンは、流速を速めて貫通孔6から上方に案内される。
【0031】
グランド電極5の上方の中央位置には、乱気流発生手段としての遮蔽板8がハウジング2に対して図示しない支持部材にて支持固定されている。遮蔽板8は、本実施形態では円板であって、グランド電極5から5mm〜10mm程度上方位置に配置されている。また、遮蔽板8は、その外径が、本実施形態では、グランド電極5の貫通孔6の内径より大きく、5mm〜10mm程度に形成されている。
【0032】
そして、前記空気流によって、グランド電極5の貫通孔6を介して上方に案内されてくる帯電微粒子水とオゾンは、遮蔽板8の下面に衝突する。遮蔽板8に衝突したオゾンは、衝突することによって乱流し攪拌され希釈化されてオゾン濃度が低濃度となって、帯電微粒子水とともに遮蔽板8とハウジング2の内壁との間を通って上方に案内され、ハウジング2の上側開口部から放出される。
【0033】
次に、上記のように構成した静電霧化装置の作用について説明する。
今、放電電極3の先端部にタンクTの水Wを供給させているとともに、ファンモータM1のファンFを回転させてハウジング2内に下方から上方に向かって空気流を発生させている。
【0034】
この状態において、放電電極3とグランド電極5との間に、高電圧発生装置7から放電電極3がマイナス電極となるように高電圧(5kV)が印加されると、放電電極3の先端部に供給された水Wは、レーリー分裂し静電霧化して、活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する。この時、帯電微粒子水の発生とともに、オゾンが発生する。
【0035】
この帯電微粒子水とオゾンは、下方から上方に向かって流れる空気流によって、グランド電極5の貫通孔6を介して上方に案内される。そして、グランド電極5の貫通孔6を介して上方に案内されたオゾンは、遮蔽板8に衝突し、遮蔽板8の下側において乱流し攪拌される。その結果、オゾンは希釈化されてオゾン濃度が低濃度となって、帯電微粒子水とともに遮蔽板8とハウジング2の内壁との間を通って上方に案内され、ハウジング2の上側開口部から放出される。
【0036】
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、放電電極3の下方にファンモータM1を設けるとともに、グランド電極5の上方(下流側)に遮蔽板8を設けた。従って、ファンモータM1によって、放電電極3とグランド電極5との間で発生したオゾンは、グランド電極5の貫通孔6を介して上方に案内される。そして、グランド電極5の貫通孔6を介して上方に案内されるオゾンは、遮蔽板8と衝突して乱流させ攪拌して希釈化する。その結果、ハウジング2の上側開口部から放出されるオゾンは、オゾン濃度が低濃度となって、ハウジング2の上側開口部から放出される。
(2)上記実施形態によれば、グランド電極5をカップ状(椀形状)に形成し、グランド電極5に形成した貫通孔6を介して上方に案内される帯電微粒子水及びオゾンを、貫通孔6に向かって収束させ流速を上げるようにしている。その結果、遮蔽板8に衝突するオゾンを、より乱流させ攪拌して希釈化させることができる。
【0037】
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、乱気流発生手段としての遮蔽板8を平板で構成した。これを、図2に示すように、円錐キャップ形状なした遮蔽部材8aを、開口部をグランド電極5に向けて配置して実施してもよい。これにより、オゾンをより撹拌し希釈化して低濃度するとともに、風切り音を低減させることができる。
【0038】
・上記実施形態では、グランド電極5をカップ状(椀形状)に形成した。これを、図2及び図3に示すように、中央部に貫通孔6aを形成した円板形状のグランド電極5aで実施してもよい。
【0039】
・上記実施形態では、ハウジング2の中央位置に乱気流発生手段としての遮蔽板8を配置した。これを、図3(a)に示すように、ハウジング2の筒部にノズル11を貫設する。そして、図3(b)に示すように、ハウジング2内に配置されたノズル11のノズル口11aは、ハウジング2の中心軸線Lに対して直交する方向に拡開形成する。一方、ノズル11の基端部に、第2空気流発生手段としての第2ファンモータM2を配設し、該ファンモータM2のファンFが回転して発生する空気流をノズル11のノズル口11aから、ハウジング2の中心軸線Lに向かって案内し、該空気流にてオゾンを撹拌して希釈化し低濃度するようにして実施してもよい。
【0040】
なお、図3(a)(b)では、オゾンを攪拌する空気流と、帯電微粒子水及びオゾンを上方に案内する空気流をそれぞれ別々に作っていたが、これを1つのファンモータで空気流を生成し、それをそれぞれの空気流として分配するようにして実施してもよい。
【0041】
・上記実施形態では、放電電極3を、タンクTの水Wに浸して、毛細管現象にて放電電極3の先端部に水Wを供給する構成しにした。これを、図6に示すように、ペルチェ素子等の冷却手段56にて放電電極3を冷却して、空気中の水分を放電電極3の先端部で結露させその結露水を供給する形式の静電霧化装置に応用してもよいことは勿論である。
【0042】
・上記実施形態では、静電霧化装置に注目して説明したが、図4示す大径のスチームミストと帯電微粒子水を適宜発生させて人の肌や髪に潤いとハリを与える美容装置20に具体化させてもよい。
【0043】
図4に示す美容装置20は、筺体20aの上面にスチームミスト吐出口21と帯電微粒子水吐出口22が設けられている。
スチームミスト吐出口21は、スチームミストが放出される。スチームミストは、筐体20a内で、タンクの水をヒータで気化し、その気化したスチームを高圧放電装置にて微細化して生成される。そして、スチームミスト吐出口21から放出されるスチームミストは、人の肌に当てることにより肌のケアがなされる。
【0044】
一方、帯電微粒子水吐出口22は、活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水が放出される。活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水は、帯電微粒子水吐出口22内に設けた上記各実施形態で説明した静電霧化装置1にて生成され。そして、帯電微粒子水吐出口22から放出される帯電微粒子水によって、肌や髪に潤いとハリが与えられる。このとき、帯電微粒子水吐出口22から帯電微粒子水とともに放出されるオゾンは、撹拌され希釈化されて低濃度になって放出される。
【0045】
・上記実施形態では、液体として水を霧化してナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置に具体化したが、水以外の液体(例えば、化粧水、薬液等)を霧化してナノメータサイズの帯電微粒子液を生成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1…静電霧化装置、2…ハウジング、3…放電電極、5,5a…グランド電極、6,6a…貫通孔、7…高電圧発生装置、8…遮蔽板、8a…遮蔽部材、11…ノズル、11a…ノズル口、20…美容装置、21…スチームミスト吐出口、22…帯電微粒子水吐出口、F…ファン、L…中心軸線、T…タンク、W…水、M1…ファンモータ、M2…第2ファンモータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電部に供給された液体に高電圧を印加して静電霧化して帯電微粒子化された液体を生成する静電霧化装置であって、
前記放電部の下流側に向けて空気流を発生させる空気流発生手段を設けるとともに、前記放電部の下流側に乱気流を発生させる乱気流発生手段を設けたことを特徴とする静電霧化装置。
【請求項2】
請求項1に記載の静電霧化装置において、
前記放電部は、放電電極と、中央部が円形の開口を有する環状のグランド電極とからなり、前記放電電極と前記グランド電極を、それぞれの中心軸線が一致するように配置するものであり、
前記空気流発生手段は、前記放電電極を挟んで前記グランド電極と反対側に配置され、前記放電電極から前記グランド電極の方向に前記空気流を発生するファンであることを特徴とする静電霧化装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の静電霧化装置において、
前記乱気流発生手段は、前記放電部を挟んで前記空気流発生手段と対向配置されていることを特徴とする静電霧化装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1に記載の静電霧化装置において、
前記放電部、前記空気流発生手段及び前記乱気流発生手段を、円筒状のハウジングに設けたことを特徴とする静電霧化装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1に記載の静電霧化装置において、
前記乱気流発生手段は、遮蔽板であることを特徴とする静電霧化装置。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1に記載の静電霧化装置において、
前記乱気流発生手段は、円錐キャップ形状をなしその開口部を空気流発生手段側に向けて配置したことを特徴とする静電霧化装置。
【請求項7】
請求項2〜4のいずれか1に記載の静電霧化装置において、
前記乱気流発生手段は、前記グランド電極に対して前記放電電極と反対側に配置され、前記グランド電極の中心軸線に対して交差する方向に空気流を発生する第2空気流発生手段あることを特徴とする静電霧化装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1に記載の静電霧化装置を備えたことを特徴とする美容装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−67725(P2011−67725A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−218833(P2009−218833)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】