説明

非相補形フランジ穴を有するロータの組立方法

【課題】第1ロータと非相補形フランジ穴を有する第2ロータとを組み立てる方法を提供する。
【解決手段】第1ロータ102と非相補形フランジ穴120、122を有する第2ロータ104とを組み立てる方法は、ロータフランジ110、112の中央に嵌合要素を設け、ダウエル140をロータフランジ110のフランジ穴の中に結合し、嵌合要素を嵌合するとともに、ダウエルを、他方のロータフランジ112における対応するフランジ穴に貫通させることを含む。ロータフランジ間の整列を確保しながら、ねじ付き鍔部材150をダウエル140上にねじ込むことによって、ロータ102、104同士が漸進的に引き寄せられる。フランジ同士が接触すると、フランジ穴120、122を機械加工することによって、それらを相補形にする。ダウエル140が取り外されると、相補形フランジ穴120、122のそれぞれの組における締結部材によってロータ同士が結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的には回転機械に関する。より具体的には、本発明は非相補形フランジ穴を有する2つのロータの組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的な回転機械においては、主ロータが回転しいくつかの構成要素を駆動する、または主ロータがいくつかの構成要素によって駆動される。主ロータは、通常はそのフランジの周りに円形に配列される相補形フランジ穴を貫通するボルトを使用して、嵌合端部フランジを介して別の(制御)ロータに取り付けられる。一方のロータのフランジ穴が、他方のロータにおけるフランジ穴と同じ寸法ではない、またはそれと整列されない状況が起こり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の第1の態様は、第1ロータと、非相補形フランジ穴を有する第2ロータを組み立てる方法であって、前記第1ロータの第1ロータフランジの実質的に中央に雄突起を設けること、前記第2ロータの第2ロータフランジの実質的に中央に、前記雄突起に対応する雌穴を設けること、少なくとも部分的にねじが切られたダウエルを、前記第1ロータフランジにおける円周方向に間隔を空けて配置された複数のフランジ穴のそれぞれの中に結合すること、前記雄突起を前記雌穴に嵌合し、前記複数の少なくとも部分的にねじが切られたダウエルを前記第2ロータフランジにおける対応するフランジ穴に貫通させること、前記フランジの軸方向位置を基準に対して定期的に測定することによって前記第1ロータフランジと第2ロータフランジとの間の整列を確保しながら、ねじ付き鍔部材をそれぞれの少なくとも部分的にねじが切られたダウエル上にねじ込むことによって、前記第1ロータと前記第2ロータとを漸進的に引き寄せること、前記第1ロータフランジと前記第2ロータフランジが接触した状態で、前記第1ロータフランジにおけるフランジ穴と前記第2ロータフランジにおけるフランジ穴の少なくとも一方を機械加工し、相補形フランジ穴を形成すること、前記複数の少なくとも部分的にねじが切られたダウエルを取り外すこと、および相補形フランジ穴のそれぞれの組に締結部材を結合することによって、前記第1ロータを前記第2ロータに組み付けることを含む方法を提供する。
【0004】
本発明の第2の態様は、主ロータと、非相補形フランジ穴を有する制御ロータを組み立てる方法であって、前記主ロータの主ロータフランジと前記制御ロータの制御ロータフランジのうちの第1の一方の実質的に中央に雄突起を設けること、前記主ロータの前記主ロータフランジと前記制御ロータの前記制御ロータフランジのうちの第1の他方の実質的に中央に、前記雄突起に対応する雌穴を設けること、少なくとも部分的にねじが切られたダウエルを、前記主ロータフランジと前記制御ロータフランジのうちの第2の一方における円周方向に間隔を空けて配置された複数のフランジ穴のそれぞれの中に結合すること、前記雄突起を前記雌穴に嵌合し、前記複数の少なくとも部分的にねじが切られたダウエルを前記主ロータフランジと前記制御ロータフランジのうちの第2の他方における対応するフランジ穴に貫通させること、前記フランジの軸方向位置を基準に対して定期的に測定することによって前記主ロータフランジと前記制御ロータフランジとの間の整列を確保しながら、ねじ付き鍔部材をそれぞれの少なくとも部分的にねじが切られたダウエル上にねじ込むことによって、前記主ロータと前記制御ロータとを漸進的に引き寄せること、前記主ロータフランジと前記制御ロータフランジが接触した状態で、前記主ロータフランジにおけるフランジ穴と前記制御ロータフランジにおけるフランジ穴の少なくとも一方を機械加工し、相補形フランジ穴を形成すること、前記複数の少なくとも部分的にねじが切られたダウエルを取り外すこと、および相補形フランジ穴のそれぞれの組に締結部材を結合することによって、前記主ロータを前記制御ロータに組み付けることを含む方法を提供する。
【0005】
本発明のこれら、およびその他の特徴は、以下の本発明の様々な態様の詳細な説明を、本発明の様々な実施形態を示す添付の図面と合わせ読めば、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】非整列のフランジ穴を有するロータフランジの縦断面図である。
【図2】本発明による、非相補形フランジ穴を有するロータの組立方法の実施形態の斜視図である。
【図3】本発明による、非相補形フランジ穴を有するロータの組立方法の実施形態の斜視図である。
【図4】本発明による、非相補形フランジ穴を有するロータの組立方法の実施形態の斜視図である。
【図5】本発明による、非相補形フランジ穴を有するロータの組立方法の実施形態の斜視図である。
【図6】本発明による、非相補形フランジ穴を有するロータの組立方法の実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
なお、本発明の図面は実寸に比例していない。これらの図面は、本発明の典型的な態様を示すものであり、したがって本発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。
【0008】
本発明の実施形態は、非相補形フランジ穴を有するロータの組立方法を提供する。本発明の少なくとも1つの実施形態を、蒸気タービンの形態のターボ機械の動作と関係する、それの応用を参照して以下に説明する。しかしながら、当業者および本明細書における教示によって案内される者には、本発明の実施形態はタービンおよび/またはエンジンなどの任意好適な回転機械に適用可能であることは明らかである。
【0009】
図1は、例えば、組14のように整列していないか、または組16のように寸法が異なるという理由から整列していないフランジ穴を含む、1つのロータフランジ10と別のロータフランジ12の縦断面図を示す。このような状況は、例えば、蒸気タービンなどのターボ機械の点検の間に発生することがある。この場合には、1つの製造業者によって製造されたロータ、またはその一部が、別の製造業者によって製造されたロータ、またはその一部と取り換えられることがあり、フランジ穴同士が非相補形となることがある。
【0010】
図2〜5を見ると、本発明の実施形態による第1ロータ102および第2ロータ104が示されている。一実施形態において、第1または第2ロータ102、104(102が示されている)は、ターボ機械などの回転機械の主ロータであって、他方のロータは、主ロータに連結するための制御ロータとしてもよい。図2に示すように、第1ロータ102は、ロータ同士が一体構造として動作させるように、第2ロータ104の第2ロータフランジ112に結合するための、第1ロータフランジ110を含む。各フランジ110、112は、それぞれのシャフト114、116に固定的に結合されており、その後者は、異なる寸法、例えば直径、長さ、その他を有してもよい。各フランジ110、112はまた、それぞれ複数のフランジ穴120、122を含む。一方のフランジ、例えばフランジ110は、ねじ付き陥凹部124(図4)の形態のフランジ穴120を含んでもよく、他方のフランジ、例えばフランジ112は、ねじ付き、またはねじ無しの開口126の形態のフランジ穴122を含んでもよく、このフランジ穴122はフランジ110の反対面上に座ぐり穴128を含んでもよい。この場合に、本明細書において説明されるように、ねじ付き締結部材がフランジ穴122を通過して、フランジ穴120中にねじ込まれて、ロータ同士102、104を結合することができる。
【0011】
図1に関して説明するように、発生する可能性ある1つの状況は、フランジ穴120、122が非相補形となることである。フランジ穴120、122が相補形でないことの特質は、同一の寸法でないこと(例えば、一方の穴が他方よりも大きい、または異なる大きさのねじ山を有する、など)、および/または非同軸整列などの、様々な形態をとることがある。本明細書の別のところで記述するように、このような状況は、例えば、1つの製造業者によって製造されたロータまたはその一部が、別の製造業者によって製造されたロータ、またはその一部と置き換えられる場合に発生し得る。このような状況に対処するために、本発明の実施形態は、非相補形フランジ穴120、122を備えるロータ102、104の組立方法の実施形態を紹介する。
【0012】
図2を見ると、必須ではないが、第1ロータ102と第2ロータ104のうちの選択された一方を、機械106、例えば、発電機、タービン、モータなどに組み付けてもよく、この機械106において、選択された一方のロータが、以下の方法の一部に先立って動作する。図2に続いて、雄突起130が、第1ロータ102の第1ロータフランジ110の実質的に中央に設けられている。さらに、雄突起130に対応する雌穴132が、第2ロータ104の第2ロータフランジ112の実質的に中央に設けられている。各フランジの中央は、任意の現在知られている、または後に開発される方法、例えばフランジ110、112の横断直径、測定などによって決定することができる。雄突起130は、溶接によるか、またはねじ付き穴(図示せず)を作成して、雄突起130をフランジ110にねじ式に結合するなど、様々な方法で設けてもよい。雌穴132は、例えば、任意の穴あけ工法を用いて設けることができる。雄突起130および雌突起132は、対応する実質的な円形形状を有するのが示されているが、対応する形状は、円形に限定されるものではなく、雄突起130と雌穴132の嵌合を可能にする任意の形状とすることができる。一実施形態において、雄突起130は、結合されたときに雌穴132との間に締り嵌めを形成するように、雌穴132の直径D2よりも、例えば約0.003〜0.008cm(0.001〜0.003インチ)だけ大きい直径D1を有する。
【0013】
図3を参照すると、少なくとも部分的にねじが切られたダウエル140が、第1ロータフランジ110において円周方向に間隔を空けて配置された複数のフランジ穴120のそれぞれの中に結合されている。ダウエル140を備えるように選択されたフランジ穴120は、第2ロータフランジ112における対応するフランジ穴122を有し、このフランジ穴112は、ダウエル140をそれと嵌合させるのに十分な相補関係にある。したがって、使用されるダウエル140の数は、図示されている4つとは異なってもよい。各ダウエル140には、それをフランジ穴120にねじ込むのを助けるために、工具を受容する多角形端部142を含めてもよい。しかしながら、端部142は、すべての場合に必要であるわけではない。さらに、図4に示すように、1つのダウエル140Lは、第2ロータフランジ112のそれぞれのフランジ穴122に対する他のダウエル140の公差よりも、第2ロータフランジ112のそれぞれのフランジ穴122に対して狭い公差を有してもよい。例えば、ダウエル140Lは、他のダウエル140よりも大きな直径、すなわち直径D4を有してもよく、またはフランジ112における穴122Lは、より小さな内径を有してもよい。公差における差の大きさは、例えば、約0.005cm(0.002インチ)とすることができる。本明細書において明らかになるように、このより狭い公差が、円周方向におけるその結合中に、フランジ110、112同士を適正に配置する助けとなる。
【0014】
図4は、雄突起130の雌穴132への嵌合と、ダウエル140の第2ロータフランジ112における対応するフランジ穴122への貫通を示す。雄突起130と雌穴132との間の締り嵌めによって、ロータ102、104の軸方向整列が確保される。次いで、第1ロータ102と第2ロータ104とが、ねじ付き鍔部材150を各ダウエル140上にねじ込むことによって、漸進的に引き寄せられる。すなわち、各鍔部材150を介してフランジ穴122における座ぐり穴128へ力をかけることによって、ロータ同士102、104が互いに引き寄せられる。各鍔部材150には、工具を受容する多角形端部152と、それぞれのダウエルのねじ部に相補形のねじ付き穴154とを含めてもよい。ダウエル140と鍔部材150は、ねじ式相互作用を有するとして説明したが、その他の機構を応用して、フランジ110、112の漸進的な引き寄せを可能にしてもよいこと、例えば、油圧牽引ラム(pulling ram)によってねじ無しのダウエル140を係合してもよいことを理解されたい。
【0015】
ロータ102、104同士の漸進的な引き寄せが行われている間に、第1ロータフランジ110と第2のロータフランジ112の間の整列は、基準に対してフランジの軸方向位置を定期的に測定することによって確保される。使用される基準は様々な形態をとることができる。例えば、一実施形態において、整列を確保することは、第1ロータフランジ110を基準として使用して、第1ロータフランジ110に対する各鍔部材150の軸方向変位(AD)を定期的に測定することを含む。この測定は、現在知られているまたは後に開発される任意の技法、例えば、キャリパー、レーザ、その他を使用して行うことができる。このようにして、雄突起130と雌穴132の係合は、第1と第2ロータ102、104が軸方向に整列されて保持されることを保証し、これに対してダウエル140は、第2ロータ104が第1ロータ102と円周方向に整列されることを保証する。そのような軸方向測定は、第2ロータ104が第1ロータ102に接近させられるときに、適正な整列を確保するために、鍔部材150上にねじ切りする工程の全体にわたって行うことができる。
【0016】
図5に示すように、第1ロータフランジ110と第2ロータフランジ112とが接触した状態で、第1ロータフランジにおけるフランジ穴120と、第2ロータフランジ112におけるフランジ穴122のうちの少なくとも一方が機械加工されて、相補形フランジ穴120、122、すなわち相補形穴の組が形成される。機械加工は、任意の工具(複数を含む)160、例えば、ボアヘッド、シェルリーマなどのリーマヘッド、ねじ付きヘッド、その他によって実施することができる。この機械加工は、フランジ110、112における穴を軸方向に整列させ、穴の寸法を変更し、ねじの大きさを変更し、例示した装置における変更が可能な、その他任意の構造を修正する働きをすることができる。また図5に示されているように、機械加工が完了すると、ねじ式で取り外すことによって、ダウエル140(および鍔部材150)が取り外される。
【0017】
図6は、相補形フランジ穴120、122の各組において、締結部材170を結合することによる、第1ロータ102の第2ロータ104への組み付けを示している。一実施形態において、締結部材170は、ねじ付き部172とダウエル部174とを含む。ねじ付き部172は、ロータフランジ110のねじ付き陥凹部124(図4)が修正されているか、または修正されていないときに、それらに嵌合するように寸法決めされている。ダウエル部174は、結合部に荷重がかかるときに、せん断力に対して保護をする。元の締結部材が使用されるときには、寸法を変更された穴120、122に適合するように、各ダウエル部174を機械加工してもよい。次いで、締結部材170を挿入して、一回に円形配置の穴の一区間ずつ、ゆっくりと締め付けることができる。
【0018】
前記の図面は、本開示のいくつかの実施形態による、関連する処理の一部を示す。これに関して、各図面は、説明した方法の実施形態に関連する工程を表す。また、いくつかの代替的実現形態においては、図面において注記した行為が、図面および説明に示す順序と外れて発生することがあること、または、例えば、関係する行為に応じて、実際には実質的に同時に、または逆の順序で実行されることもあることに注意されたい。さらに、ある構造、例えば雄突起130、ねじ付き陥凹部124(図4)等は、一方または他方のロータ102、104上に図示されているが、配置は本発明の範囲から逸脱することなく切り換えることができることを理解されたい。さらに、処理を説明する追加の図面が、簡単にするために省略されていることがあることに、当業者であれば気付かれるであろう。
【0019】
「第1」、「第2」等の用語は、本明細書においては、いかなる順序、量、または重要性を示すものでもなく、要素同士を区別するために使用されるものであり、また本明細書において数詞がないことは量の限定を示すものではなく、参照された項目が少なくとも1つ存在することを示すものである。ある量と関係して使用される修飾語「約(about)」は、記載された値を包含するとともに、文脈により示される意味を有する(例えば、特定の量の測定に関連する誤差の程度を含む)。添え字「(s)」は本明細書においては、それが修飾する用語の単数と複数の両方を含み、それによってその用語の1つまたは2つ以上を含む(例えば、metal(s)は、1種または2種以上の金属を含む)ことを意図している。本明細書で開示する範囲は、包含的で独立に組み合わせ可能である(例えば、「最大約25重量%まで、またはより具体的に、約5重量%から約20重量%」の範囲は、「約5重量%から約25重量%」の範囲の端点およびすべての中間値を包含する)。
【0020】
本明細書において様々な実施形態について説明したが、要素の様々な組み合わせ、それらにおける変更または改善を当業者は行うことができ、それらは本発明の範囲に含まれることが、明細書から理解されるであろう。さらに、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、多数の修正を行うことができる。したがって、本発明は、本発明を実施するための企図される最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、添付の特許請求の範囲の範囲に含まれるすべての実施形態を含むことを意図するものである。
【符号の説明】
【0021】
102 第1ロータ
104 第2ロータ
106 機械
110 第1ロータフランジ
112 第2ロータフランジ
114 第1シャフト
116 第2シャフト
120 フランジ穴
122 フランジ穴
122L 穴
124 陥凹部
126 開口
128 座ぐり穴
130 雄突起
132 雌穴
140 ダウエル
142 多角形端部
140L ダウエル
150 鍔部材
152 多角形端部
154 穴
160 工具
170 締結部材
172 ねじ付き部
174 ダウエル部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ロータ(102)と、非相補形フランジ穴(120、122)を有する第2ロータ(104)を組み立てる方法であって、
前記第1ロータ(102)の第1ロータフランジ(110)の実質的に中央に雄突起(130)を設けること、
前記第2ロータ(104)の第2ロータフランジ(112)の実質的に中央に、前記雄突起(130)に対応する雌穴(132)を設けること、
少なくとも部分的にねじが切られたダウエル(140)を、前記第1ロータフランジ(110)における円周方向に間隔を空けて配置された複数のフランジ穴(120、122)のそれぞれの中に結合すること、
前記雄突起(130)を前記雌穴(132)に嵌合し、前記複数の少なくとも部分的にねじが切られたダウエル(140)を前記第2ロータフランジ(112)における対応するフランジ穴(122)に貫通させること、
前記フランジ(110、112)の軸方向位置を基準に対して定期的に測定することによって前記第1ロータフランジ(110)と前記第2ロータフランジ(112)との間の整列を確保しながら、ねじ付き鍔部材(150)をそれぞれの少なくとも部分的にねじが切られたダウエル(140)上にねじ込むことによって、前記第1ロータ(102)と前記第2ロータ(104)とを漸進的に引き寄せること、
前記第1ロータフランジ(110)と前記第2ロータフランジ(112)が接触した状態で、前記第1ロータフランジ(110)におけるフランジ穴(12)と前記第2ロータフランジ(112)におけるフランジ穴(122)の少なくとも一方を機械加工し、相補形フランジ穴(120、122)を形成すること、
前記複数の少なくとも部分的にねじが切られたダウエル(140)を取り外すこと、および
相補形フランジ穴(120、122)のそれぞれの組に締結部材(170)を結合することによって、前記第1ロータ(102)を前記第2ロータ(104)に組み付けること
を含む、方法。
【請求項2】
前記雄突起(130)の直径が、前記雌穴(132)の直径よりも大きい、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第2のロータフランジ(112)のそれぞれのフランジ穴(122)に対する、前記少なくとも部分的にねじが切られたダウエル(140)の1つの公差が、その前記第2ロータフランジ(112)のそれぞれのフランジ穴(122)に対する、他方の少なくとも部分的にねじが切られたダウエル(140)の公差よりも狭い、請求項1記載の方法。
【請求項4】
それぞれの締結部材(170)が、ねじ付き部(172)とダウエル部(174)と含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
それぞれの少なくとも部分的にねじが切られたダウエル(140)が、工具を受容する多角形端部(142)を含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
それぞれの鍔部材(150)が、工具を受容する多角形端部(152)を含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記ダウエルの結合に先行して、前記第1ロータ(102)と前記第2ロータ(104)のうちの選択された一方を、該選択された一方がその中で動作する機械(106)の中に組み付けることをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記第1ロータ(102)がターボ機械(106)の主ロータを含み、前記第2ロータ(104)が制御ロータを含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記第2ロータ(104)がターボ機械(106)の主ロータを含み、前記第1ロータ(102)が制御ロータを含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記の整列を確保することが、前記第1ロータフランジ(110)を前記基準として使用して、前記第1ロータフランジ(110)に対する各鍔部材(150)の軸方向変位を定期的に測定することを含む、請求項1記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−127762(P2011−127762A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277740(P2010−277740)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】