説明

非線形ディジタル編集用下見フィルム

同期化処理から、音声データ処理、映像データ処理、前記音声データ処理及び前記映像データ処理からの音声データ及び映像データの同期化、並びに前記同期化された音声データ及び映像データの出力処理の少なくとも2つの少なくとも部分的な並列化を記憶するステップを有する方法について開示している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、フィルム処理に関し、特に、非線形ディジタル編集用下見フィルム(Dayly)を生成する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
シーンとは、一般に、映画のスクリプトの特定の一部のことをいうとして理解されている。それ故、例えば、シーン10はカーチェイスのことをいい、シーン111は最初のシーンのことをいう。テークは、あるシーンの1つの記録されたパフォーマンスであり、各々のシーンは複数のテークを有する。
【0003】
スティック(クラッパとしても知られている)とは、各々のテークの初めに“クラップ”と一緒にされる明るい色に塗られた木片のことをいう。スティックを伴う撮影画像は、典型的には、同期化のための共通音声及び映像基準点を与えるように、スティックの記録された音声及び報告と関連して用いられる。
【0004】
映画が撮影されているとき、選択されたテークのみがプリントされるように、監督により選択される。それらのテークは、オリジナルのネガと共にフィルムラボラトリに送られるカメラレポートに丸印が付けられる。プロダクション音声ミキサはまた、テークがプロダクション音声マスタから有孔磁気フィルムに転写されるようになっている、彼/彼女の音声レポートにおける“丸印が付けられたテーク”を示す。
【0005】
丸印が付けられたテークについての音声は、典型的には、“ストライプ”と言われるフィルムに転写される。
【0006】
ネガがフィルムラボラトリに到着したとき、それは“カメラロール”として認識される。 カメラロールは現像され、次いで、丸印が付けられたテークの全てにより、物理的に切断され、“ラボロール”に共に繋ぎ合わされる。ラボロールは、次いで、転写のために編集用下見フィルム(Daily)の設備に送られる。
【0007】
ネガが処理される間、プロダクション音声マスタは別個の設備で転写される。プロダクションテープは、通常、DAT(Digital Audio Tape)等の又はより新しいファイルベースのシステムの何れかのディジタル要素であるが、アナログテープを含む他の媒体が用いられることが可能である。編集用下見フィルムの設備において、ラボロールは、ビデオテープか又はファイルベースの記録システムのどちらかに転写される。複数のラボテープが、“編集用下見フィルムのロール又はテープ”を構成するように互いに連結される。
【0008】
画像が転写されるとき、音声はピクチャと同期化される。上記のように、これは、典型的には、スティックが終了された映像を同様にスティックが終了された音声と同期化されることにより実行される。このことは、カメラレポート及び音声レポートにより指定された全ての“丸印が付けられたテーク”について行われる。
【0009】
従って、編集用下見フィルムを生成する処理は、通常、次の段階が始まる前に1つの段階が終了する必要がある連続処理である。
【0010】
残念ながら、この処理は時間を要する処理である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、上記及び他における従来技術の短所に対処することであり、非線形ディジタル編集用下見フィルムを製造する方法及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の特徴に従って、音声データ処理、映像データ処理、音声データ処理及び映像データ処理からの音声及び映像データの同期化、並びにその同期化された音声及び映像データの出力処理の少なくとも2つの少なくとも部分的並列化を可能にする記憶装置を提供する。
【0013】
本発明の他の特徴に従って、ディジタル編集用下見フィルムを生成するシステムを提供する。そのシステムは、共通記憶装置、音声インジェストステーション、仮想テレシネ及び出力ステーションを有する。音声インジェストステーションは、共通記憶装置と信号通信状態にあり、共通記憶装置において音声データを処理し、処理された音声データを記憶するためのものである。画像インジェストステーションは、共通記憶装置と信号通信状態にあり、共通記憶装置において映像データを処理し、処理された映像データを記憶するためのものである。仮想テレシネは、共通記憶装置と信号通信状態にあり、処理された映像データを処理された音声データと同期化し、共通記憶装置において同期化された映像データ及び映像データを記憶するためのものである。出力ステーションは、共通記憶装置と信号通信状態にあり、その出力ステーションからディジタル編集用下見フィルムを出力するように同期化された映像データ及び音声データを処理するためのものである。共通記憶装置は、音声インジェストステーション、画像インジェストステーション、仮想テレシネ及び出力ステーションの少なくとも2つにより実行される少なくとも一部の処理の少なくとも部分的並列化を可能にする。
【0014】
本発明の更なる特徴に従って、方法は、音声データ処理、映像データ処理、音声データ処理及び映像データ処理からの音声及び映像データの同期化処理、並びに同期化処理からの音声及び映像データの出力処理の少なくとも2つの少なくとも部分的並列かを記憶する段階を有する。
【0015】
本発明の他の特徴に従って、ディジタル編集用下見フィルムを生成する方法を提供する。その方法は、共通記憶装置を指定する段階を有する。その方法はまた、音声データを処理する音声インジェスト処理を実行する段階と、共通記憶装置に処理された音声データを記憶する段階とを有する。その方法は更に、映像データを処理する画像インジェスト処理を実行する段階と、共通記憶装置に処理された映像データを記憶する段階とを有する。その方法は更に、処理された音声データを処理された映像データと同期化する同期化処理を実行する段階と、共通記憶装置に同期化された映像データ及び音声データを記憶する段階とを有する。また、その方法は、ディジタル編集用下見フィルムを出力するように、同期化された映像データ及び音声データを処理する出力処理を実行する段階を有する。共通記憶装置は、音声インジェストステーション、画像インジェストステーション、仮想テレシネ及び出力ステーションの少なくとも2つにより実行される処理の少なくとも一部の少なくとも部分的並列化を可能にする。
【0016】
本発明の上記の及び他の特徴、側面及び有利点については、添付図に関連付けられている以下の例示としての実施形態の詳細説明を読むことにより理解できる。
【0017】
本発明については、以下の例示としての図によってより理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、非線形ディジタル編集用下見フィルムを生成する方法及び装置に関する。有利であることに、本発明の原理は、優先結果を与えるように典型的な順次処理の並列化を可能にする。
【0019】
本明細書においては、本発明の原理について例示している。それ故、当業者は、本発明の範囲及び主旨に包含され、本発明の原理を具現化することができる、ここで明示されていないし、図示もされていない種々の構成を案出することができることが理解できる。
【0020】
本明細書において用いられている全ての実施例及び条件付き用語の全ては、教示目的で、本発明の原理及び当該技術分野に本発明者が寄与することができる概念を理解する上で読者を支援するように意図され、そのような特定の列挙されている実施例及び条件に対する制限を伴うことなく解釈されるべきものであるが、それらに限定されるものではない。
【0021】
更に、本発明の原理、特徴及び実施形態並びに本発明の特定の実施例についての以下の説明全てにおいては、本発明の構造的に及び機能的に同等なものを包含するように意図されている。更に、そのような同等なものは、現時点で既知の同等なもの及び将来、開発される同等なものの両方を、即ち、構造の如何に拘わらず、同じ機能を実行する開発された何れかの要素を包含することが意図されている。
【0022】
それ故、ここで提供するブロック図は、例えば、本発明の原理を具現化する例示としての回路の概念図を示していることを、当業者は理解することができる。同様に、何れかのフローチャート、流れ図、状態遷移図、疑似コード等は、コンピュータ読み取り可能媒体において実質的に表される、それ故、コンピュータ又は処理器により、そのようなコンピュータ又は処理器が明示的に示されているかどうかに拘わらず、実行されることが可能である。
【0023】
図に示している種々の要素の機能は、特殊のソフトウェアと関連してソフトウェアを実行することができるハードウェア及び専用ハードウェアを使用することにより与えられることが可能である。処理器により与えられるとき、それらの機能は、単独の専用処理器により、単独の共用処理器(それらの一部は共用されることが可能である)により又は複数の別個の処理器により与えられることが可能である。更に、用語“処理器”又は“制御器”の明示的使用は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアのみをいうように解釈されるべきでなく、ディジタル信号処理器(DSP)ハードウェア、ソフトウェアを記憶する読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び不揮発性記憶押す値を暗示的に含むことが可能であるが、それらに限定されるものではない。
【0024】
他の従来の及び/又は特注のハードウェアがまた、含まれることが可能である。同様に、図に示されている何れかのスイッチは、単に概念的なものである。それらの機能は、プログラムロジックの演算により、専用ロジックにより、プログラム制御及び専用ロジックの相互作用により、又はマニュアルでさえ、実行されることが可能であり、特定技術は、文脈からより具体的に理解できるが、実施者により選択可能なものである。
【0025】
本発明の請求項においては、特定の機能を実行する手段として表されている何れかの要素は、例えば、a)その機能を実行する回路要素の組み合わせ、又は、b)それ故、その機能を実行するソフトウェアを実行する適切な回路に結合されたファームウェア、マイクロコード等を含む何れかの形式のソフトウェア、を含む機能を実行する何れの様式を包含するように意図されている。そのような請求項に記載した本発明は、種々の記載した手段により与えられる機能が請求項に記載した様式で組み合わされる及びまとめられることを備えている。それ故、それらの機能を備えることができる何れかの手段は、以下に示す手段と同等であるとみなされる。
【0026】
本発明の“一実施形態”又は“実施形態”を明細書において参照するに、その実施形態に関連付けて説明している特定の特徴、構造、特性等は、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれる。それ故、明細書を通して種々の位置で現れる表現“一実施形態において”又は“実施形態において”の出現は、同じ実施形態を全てがいう必要はない。
【0027】
上記のように、本発明は、非線形ディジタル編集用下見フィルムに関する。順次的であって、それ故、時間を要する処理である従来技術の映画編集用下見フィルムとは対照的に、本発明の実施形態は、非線形(並列)様式のディジタル編集用下見フィルムの生成を可能にする。このように、ディジタル編集用下見フィルムの生成は、その生成の効率を向上させるように並列的に実行されることが可能である。
【0028】
実施形態においては、ディジタル編集用下見フィルムの生成は、5つの要素を用いて実行される。それらの5つの要素は、本発明の実施形態に従ったディジタル編集用下見フィルムの生成方法及びシステムの副処理及び/又は副部分とみなされる。しかしながら、それらの5つの要素は、異なる数の要素を有するように、容易に再定義される及び/又は修正されることが可能である。その実施形態においては、それらの5つの要素は、共通記憶装置と、音声インジェストと、画像インジェストと、色補正及び同期化(又は、短縮して、“同期化”といい、集合的にまた、ここでは、“ボックスにおける編集用下見フィルム”又は“仮想テレシネ”ともいう)と、出力及び実行(ここではまた、単に“出力”という)とを有する。色補正は、典型的には、殆どの編集用下見フィルムの生成において用いられることが可能である一方、それにも拘わらず、ここでは、任意部分とみなされることを理解することができる。共通記憶装置は、例えば、ストレージエリアネットワーク(Storage Area Network:SAN)及び/又はネットワーク接続記憶(Network Attached Storage:NAS)を用いて実行されることが可能である。共通記憶装置は4つの残りの要素の各々によりアクセス可能であり、残りの4つの要素の各々の一部であるとみなされることが可能である。実施形態においては、代表的な構成は、システム当たり、1つの音声インジェストステーションと、1つの画像インジェストステーションと、ボックスステーションにおける2つの編集用下見フィルムと、2つの出力ステーションとを有する。
【0029】
図1を参照するに、ディジタル編集用下見フィルムを生成するシステムは、一般に、参照番号100で示されている。システム100は、共通記憶装置110と、音声インジェストステーション120と、画像インジェストステーション130と、仮想テレシネ135と、出力ステーション140とを有する。本発明は上記の要素に厳密に限定されているのではなく、それらの要素の構成に対応し、本発明の教示が与えられ、当業者は、上記の及び他の要素並びに並列的にディジタル編集用下見フィルムを生成する対応する構成を検討することができる一方、本発明の範囲を維持することができる。
【0030】
実施形態においては、音声インジェストは次のものを有することが可能である。ファイルベースの音声システムは、製品の音声を記録する従来の手段になるため、音声インジェスト要素は、そのようなファイルベースの音声記録システム及び/又は他の種類の音声記録システムを用いることが可能である。テープ又はファイルに記録されているに拘わらず、全てのテークは、共通記憶装置(SAN/NAS)に取り込まれる。インジェストソフトウェアは、その場合、インデックスポインタリスト(ファイルにサンプルオフセットをインデックス付けする)を生成することにより各々のテークの“クラップ”の素材及び基準をディジタル的に解析するように用いられることが可能である。この処理は、リアルタイムに比べて速い。一旦、終了すると、オペレータは各々の生成されたインデックスポイントにジャンプし、関連するメタデータ(シーン及びテーク)をデータベース(次の例示としてのフィールド、即ち、インデックス位置、音声ロール番号、シーン及びテーク等を含むことが可能である)に入力する。
【0031】
実施形態においては、画像インジェストは次のものを有することが可能である。テレシネ装置は、共通記憶装置に画像要素を転写するように用いられることが可能である。テレシネは、セッション開始時に、オペレータにより1つの標準化された“露光”に対して較正されることが可能である。映画の空間位置決め及びフレーミングが顧客のフレーミングチャートに対して実行される。オペレータは、その場合、ラボロールをロードし、共通記憶装置に画像を転写する。テレシネは、1秒当たり30フレームを実行することができ、それは“リアルタイム”に比べて25%速い。素材を転写している間に、オペレータは、後の方の同期化処理の間に用いるインデックスリストをもたらす視覚的スティッククロージャ又は白色フラッシュをマニュアルで印付けすることが可能である。このリストは、正確なフレームではなく、クロージャポイントに対して迅速な探索を可能にする。更に、キーコード(KeyKode)は自動的に読み取られ、結果として得られる画像ファイルのヘッダに埋め込まれることが可能である。全ての素材が転写(全てプリント)されることが可能である。1人のオペレータは、8時間シフト当たり8時間の素材を転写し、それにより、複数の仮想テレシネ(ボックスにおける編集用下見フィルム)を供給することが可能である。
【0032】
実施形態においては、ボックスにおける編集用下見フィルム(仮想テレシネ)は、次のものを有することが可能である。ファイルがラボにある間に、音声が処理されることが可能であるため、第1ラボロールが転写された直後に、“カラーリスト”又は編集用下見フィルムオペレータは、テークからテークへの移動、色補正及び音声トラックの同期化を開始することができる。その同期化処理は、画像捕捉ステップからインデックスポイントを探索し、次いで、スティックが閉状態にあるフレームに進むことにより実行されることが可能である。オペレータは、その場合、メニューから対応する音声素材を選択することが可能である(音声インジェストステーションからのデータベースを用いて)。これは同期化ポイントを指定する。オペレータは、その場合、色補正を適用し、次の画像インデックスポイントにジャンプし、出力ポイントを生成する。タイムラインデータベースは、音声からのメタデータ、画像並びに局所的に生成された入力及び出力ポイント及び色補正データから構築されることが可能である。オペレータは、彼/彼女がその日に転写されたプロジェクトについての全ての素材を同期化し、色補正するまで、この操作を継続することが可能である。オペレータは、その場合、次のプロジェクトに進むことが可能である。
【0033】
実施形態においては、出力及び供給要素は、次のものを有することが可能である。出力及び供給要素は、色補正制御パネルが存在しないことを除いて、“ボックスにおける編集用下見フィルム”要素と実質的に同様である。出力及び供給要素は、コンテンツへの同時アクセスを可能にする前要素と同じ記憶装置を共有する。このことは、前ステップ(ボックスにおける編集用下見フィルム)が終了する前に、編集用下見フィルム生成システムが出力を開始することが可能であることを意味する。出力システムはリアルタイム下にあり、前ステップはリアルタイムに比べて速いことが可能であるため、全体的な時間の節約が、従来技術を凌駕して実現可能である。素材の量が十分多くある場合、最初のインジェストが終了する前に、出力動作が開始することができる可能である。このステップにいるオペレータは、最後の品質管理及び編集用下見フィルムのパッケージングを実行することが可能である。オペレータは同期化及び色補正要素からタイムラインを取り込み、実際のテープの長さに基づいて新しいタイムラインを作成する。更に、シーン及びテーク等のメタデータに基づいて、素材は異なる順序にソーティングされることが可能である(“撮影”順序に対して反対であるように)。
【0034】
実施形態においては、本発明に従った非線形ディジタル編集用下見フィルム生成システムは、1つの音声転写ステーションと、1つの画像転写ステーションと、2つの“ボックスにおける編集用下見フィルム”(仮想テレシネ)ステーションと、2つの出力ステーションとを有することが可能である。この構成は、1日当たり4乃至6セットの編集用下見フィルム(個別のプロジェクト)を支援することが可能である。典型的には、従来のテレシネルーム(テレシネ、カラーコレクタ及びオペレータ)は、シフト/日当たり1つのセットの編集用下見フィルムのみしか支援することができない。勿論、ここで提供される本発明の教示が与えられる場合、本発明の実施形態は上記の特定の要素の数のみに限定されるものではなく、それ故、要素及び副要素の他の数をまた、用いることが可能である一方、本発明の主旨を維持することが可能であることが理解できる。
【0035】
図1に示し、その図に関連付けて説明している本発明の実施形態は、非線形ディジタル編集用下見フィルム生成システムの一実施形態である。対応する要素の更なる詳細及び構成についてはまた、図2乃至4に示し、それらの図に関連付けて説明している。
【0036】
図2を参照するに、ディジタル編集用下見フィルムを生成する方法が、一般に、参照番号200で示されている。その方法200は、機能ブロック210に制御を渡す開始ブロック205を有する。機能ブロック210は、音声インジェストステーション、画像インジェストステーション、仮想テレシネ及び出力ステーションの少なくとも2つにより実行される処理の少なくとも一部の少なくとも部分的並列化を可能にするように、方法200で用いられる共通記憶装置を指定し、機能ブロック215及び機能ブロック220の一又は両方に制御を渡す。機能ブロック215及び220は図2においては並列に示されている一方、機能ブロック225で実行される処理はまた、機能ブロック215、220及び230の少なくとも1つで実行される処理の少なくとも1つと少なくとも部分的に並列して実行されることが可能であり、機能ブロック230で実行される処理はまた、機能ブロック215、220及び225の少なくとも1つで実行される処理の少なくとも1つにより少なくとも部分的に並列して実行されることが可能である。
【0037】
機能ブロック215は、音声データを処理する音声インジェスト処理を実行し、共通記憶装置に処理された音声データを記憶し、機能ブロック225に制御を渡す。
【0038】
機能ブロック220は、映像データを処理する映像インジェスト処理を実行し、共通記憶装置に処理された映像データを記憶し、機能ブロック225に制御を渡す。
【0039】
機能ブロック225は、処理された映像データの色補正を可能にする任意の色補正処理を実行し、処理された映像データを処理された音声データと同期化する同期化処理を実行し、同期化された映像データ及び音声データを共通記憶装置に記憶し、機能ブロック230に制御を渡す。
【0040】
機能ブロック230は、ディジタル編集用下見フィルムを得るように同期化された映像データ及び音声データを処理し、終了ブロック299に制御を渡す出力処理を実行する。
【0041】
図3を参照するに、フィルム処理システムの編集用下見フィルム動作部分が、一般に、参照番号300で示されている。
【0042】
編集用下見フィルム操作部分300は、オリジナルカメラネガ(OCN)ラボロール351と、テレシネ(例えば、1秒当たり30フレームで動作する)354と、フィルムインジェストステーション357と、ディジタルカメラからの任意のディジタルフィルム360と、シリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(SATA)記憶領域ネットワーク(SAN)装置363と、出力ルックアップテーブル(LUT)399を有する“ボックスにおけるテレシネ”システム(以下、“仮想テレシネ”という)366と、ピクチャモニタ及びスコープ330と、音声転写ステーション369と、生成音声システム(ディジタル音声テープ(DAT)、DEVA等)372とを有する。
【0043】
OCNラボロール351はテレシネ354に入力される。テレシネ354は、キーコード及びHDSDI(High Definition Serial Digital Interface)4:4:4 10ビットログ(色空間)ストリームをフィルムインジェストシステム357に入力される。フィルムインジェストステーション357は、データをSATA SAN装置363に供給する。
【0044】
生成音声システム372は、音声を表す出力信号をSATA SAN装置363に順に供給する音声転送ステーション369に音声出力信号を供給する。
【0045】
仮想テレシネ366は、SATA SAN装置363に接続されている。更に、仮想テレシネ366は、線形信号(対数信号から変換された)及びプリントエミュレーション信号をピクチャモニタ及びスコープ330に供給する。
【0046】
テレシネ354は、例えば、適切な較正フィルムを用いて、セッションの開始時に較正されることが可能である。
【0047】
OCNラボロール351は、30fpsで設定されたキーコードを伴ってプリントされたロール351の全てをテレシネ366に“保存”される。動作はリフレームのために中止されることが可能である。ホワイトフラッシュ検出器がインデックス付けのために用いられることが可能である。
【0048】
キーコードを有する4:4:4 10ビットログフォーマットにある24P高品位(HD:High Definition)信号は、SATA SAN装置363にDXPファイルフォーマットで記憶される。
【0049】
音声は、San−SticksにBroadcast Wave Format(BWF)としてインジェストされ、シーン、テーク及びSRメタデータデータベースが作成される。この動作は、フィルムが現像されている間に、実行されることが可能である。
【0050】
テレシネ366は、タイムライン及び色補正リストを構築する。テレシネ366に関しては、(1)オペレータはテークのスティッククロージャに待機していて、(2)格付けが設定され(プリンタライトか又は、リフト、ガンマ、ゲインのどちらか)、(3)Mit Out Sprechen(MOS)の場合に、音声データベースから適合しているテークを呼び出す、又はシーン及びテークデータを入力し、(4)オペレータはテークの開始及び終了を再生し、次いで、次のテークにジャンプし、(5)全てのテークが終了するとすぐ、タイムライン及び媒体は出力システム(図示せず)に渡される。
【0051】
図4を参照するに、フィルム処理システムの編集用下見フィルム動作出力及び品質制御(QC)部分は、一般に、参照番号400で示されている。
【0052】
編集用下見フィルム動作出力及び品質制御部分400は、SATA SAN装置363と、アーカイブシステム475と、出力ルックアップテーブル(LUT)499を有する出力ステーション466と、ピクチャモニタ及びスコープ330と、ディジタルテープレコーダ479とを有する。
【0053】
SATA SAN装置363は、アーカイブシステム475及び出力ステーション466に接続されている。出力ステーション466は、ピクチャモニタ及びスコープ330と、ディジタルテープレコーダ479とに接続されている。
【0054】
再生の間、編集用下見フィルムは品質制御の影響下に置かれ、正確さが確認される。
【0055】
RP−215が、高品位(HD)出力安全コピーのために生成される。SR編集用下見フィルム安全コピーは対数でることが可能である。
【0056】
ウィンドウバーンが標準品位(SD)出力のために生成されることが可能である。
【0057】
ファイルベースの成果物は、“テープの少ない”成果物のために生成されることが可能であり、例えば、メタデータを有するJPEG(Joint Photographic Expert Group)2000、ランダムアクセスメニュー(SD及びHDの両方)を有するDVD(Digital Versatile Disc)、avid media及びビン、最終的なcut pro媒体及びEeXtended Markup Language(XML)並びにアプリケーションをストリームするための低ビットレートとして表されることが可能である。
【0058】
観察するための色管理が適用されることが可能である。
【0059】
CDLは、プレビュー及びDI処理における後の色補正のために保存されることが可能である。
【0060】
本発明の実施形態により提供される有利点/特徴の一部について、次に説明する。
【0061】
本発明の実施形態は、読み取りの知能型解関による正確さを確実にする能力、及びソフトリフレームを用い且つ更に正確さを維持する能力を有する正確なキーコード読み取りシステムを提供する。
【0062】
更に、本発明の実施形態は、30fpsにおけるクロスプレー転送及び24fpsにおける再生を提供する。
【0063】
音声に関しては、本発明の実施形態は、次の有利点/特徴の1つ又はそれ以上を提供することが可能である。それらの有利点/特徴は、(1)ファイルベースのインポート又はAESリアルタイム捕捉、(2)ソフトウェアサンプルレート変換、(3)スティックを位置付けるための“スティックファインダ”の適用、(4)データベース作成、又は、例えば、音声ロール、シーン及びテークに関するメタデータについてのインポート、並びに(5)ファイル又はLTCがインポートされたwitherからのタイムコードである。
【0064】
本発明に従った“ボックスにおけるテレシネ”(以下、“テレシネ”という)は、音声同期化及びピクチャ格付けを与える。音声インジェストステーションからのデータベースを用いて、スティッククロージャにピクチャをマニュアルで存在させ、適切な音声イベントを呼び出すことにより、タイムラインエントリが生成される。テレシネは、キーコード又はオリジナルのディジタルカメラコード、カメラロール及びラボロール、カメラ、音声ロール、音声タイムコード、仮想編集用下見フィルムテープタイムコード(タイムラインコード)、シーン及びテークを含むアイテムのためのメタデータ収集を管理することが可能であるが、それらに限定されるものではない。供給される又はテレシネを有する成果物は、高品位(HD)のためのPR−215及びPR 188並びに標準品位(SD)のためのVITC(Vertual Interval Time Code)を有する高品位(HD)又は標準品位(SD)テープと、シーンランダムアクセスのためのメニューを有するDVD画像と、JPEG 2000編集用下見フィルム要素と、avid media及びビンと、最終的なcut pro媒体及びXMLと、映像をストリームするファイルソースとを有することが可能であるが、それらに限定されるものではない。
【0065】
それ故、本発明の実施形態は、ディジタル編集用下見フィルムの非線形(並列)生成のための有効且つ便宜的なシステム及び方法を提供することができることが理解できる。
【0066】
本発明の上記の及び他の特徴及び有利点については、本明細書における教示に基づいて当業者により容易に確認することが可能である。本発明の教示は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特殊目的のプロセッサ又はそれらの組み合わせの多様な様式で実施されることが可能であることを理解することができる。
【0067】
最も好適には、本発明の教示は、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実施される。更に、そのソフトウェアは、プログラム記憶ユニットにおいて具体的に実施されるアプリケーションプログラムとして実行されることが可能である。そのアプリケーションプログラムは、何れかの適切なアーキテクチャを有する機械にアップロードされ、その機械により実行されることが可能である。好適には、その機械は、1つ又はそれ以上の中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入力/出力(I/O)インタフェース等のハードウェアを有するコンピュータプラットホームにおいて実施される。そのコンピュータプラットホームはまた、オペレーティングシステム及びマイクロインストラクションコードを有することが可能である。ここで述べている種々の処理及び機能は、マイクロインストラクションコードの一部、アプリケーションプログラムの一部、又は何れかのそれらの組み合わせであることが可能であり、その処理及び機能はCPUにより実行されることが可能である。更に、例えば、種々の他の周辺ユニットが、付加データ記憶ユニット及びプリンティングユニット等のコンピュータプラットホームに接続されることが可能である。
【0068】
添付図に示している方法及びシステム構成要素の一部は、好適には、ソフトウェアにおいて実施されるため、システム構成要素又は処理機能ブロック間の実際の接続は、本発明がプログラムされた様式に応じて変わることが可能である。本明細書において教示が与えられているが、当業者は、それらの教示及び類似する実施形態又は本発明の構成について検討することができる。
【0069】
例示としての実施形態について、添付図を参照して説明しているが、本発明はまさにそれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲及び主旨から逸脱することなく、種々の変形及び修正が可能であることを当業者は理解することができる。そのような変形及び修正は、同時提出の特許請求の範囲に記載している本発明の範囲内に包含されるように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の例示としての実施形態に従ったディジタル編集用下見フィルムを生成するシステムのブロック図である。
【図2】本発明の例示としての実施形態に従ったディジタル編集用下見フィルムを生成する方法の流れ図である。
【図3】本発明の例示としての実施形態に従ったフィルム処理システムの編集用下見フィルム操作部分についての高レベルブロック図である。
【図4】本発明の例示としての実施形態に従ったフィルム処理システムの編集用下見フィルム操作部分及び品質制御(QC)部分についての高レベルブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データ処理、映像データ処理、前記音声データ処理及び前記映像データ処理からの音声データ及び映像データの同期化、並びに前記同期化された音声データ及び映像データの出力処理の少なくとも2つの少なくとも部分的な並列化を可能にする記憶装置;
を有する装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、前記記憶装置と通信状態にあり、音声データを処理し、前記記憶装置に前記処理された音声データを記憶することにより前記音声データ処理を実行する音声インジェストステーションを更に有する、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、前記記憶装置と通信状態にあり、映像データを処理し、前記記憶装置に前記処理された映像データを記憶することにより前記映像データ処理を実行する画像インジェストステーションを更に有する、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、前記記憶装置と通信状態にあり、前記処理された映像データを前記処理された音声データを同期化し、前記同期化された映像データ及び音声データを前記記憶装置に記憶する仮想テレシネを更に有する、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、ディジタル編集用下見フィルムを出力するように、前記同期化された映像データ及び音声データを処理する前記記憶装置と通信状態にある出力ステーションを更に有する、装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置であって、前記同期化された音声データ及び映像データの前記出力処理は、テレビ編集用下見フィルム及び動画編集用下見フィルムの一に対応するディジタル編集用下見フィルムを与える、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、前記音声データ処理及び前記映像データ処理からの音声データ及び映像データの前記同期化は、前記処理された映像データを前記処理された音声データと同期化する前又は同期化した後、及び前記記憶装置に前記同期化された映像データ及び音声データを記憶する前の何れかにおいて、前記映像データの色補正を更に可能にする、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、前記記憶装置は、前記映像データ及び前記音声データの量に応じて、前記映像処理及び音声処理により実行される映像処理の終了前に開始されるようになっている前記音声データ処理及び映像データ処理からの音声データ及び映像データの前記同期化により実行される同期化処理及び色補正処理の少なくとも一を可能にする、装置。
【請求項9】
ディジタル編集用下見フィルムを生成するシステムであって:
共通記憶装置;
音声データを処理し、前記共通記憶装置に前記処理された音声データを記憶するように、該共通記憶装置と信号通信状態にある音声インジェストステーション;
映像データを処理し、前記共通記憶装置に前記処理された映像データを記憶するように、前記共通記憶装置と信号通信状態にある画像インジェストステーション;
前記処理された映像データを前記処理された音声データと同期化し、前記同期化された映像データ及び音声データを前記共通記憶装置に記憶するように、前記共通記憶装置と信号通信状態にある仮想テレシネ;並びに
前記ディジタル編集用下見フィルムを出力するように前記同期化された映像データ及び音声データを前記共通記憶装置に処理するように、該共通記憶装置と信号通信状態にある出力ステーション;
を有するシステムであって、
前記共通記憶装置は、前記音声インジェストステーション、前記画像インジェストステーション、前記仮想テレシネ及び前記出力ステーションの少なくとも2つにより実行される少なくとも一部の処理の少なくとも部分的な並列を可能にする;
システム。
【請求項10】
請求項9に記載のシステムであって、前記ディジタル編集用下見フィルムはテレビ編集用下見フィルム又は動画編集用下見フィルムの一に対応する、システム。
【請求項11】
請求項9に記載のシステムであって、前記仮想テレシネは、前記処理された映像データを前記処理された音声データと同期化する前又は同期化した後、及び前記記憶装置に前記同期化された映像データ及び音声データを記憶する前の何れかにおいて、前記映像データの色補正を更に可能にする、システム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムであって、前記共通記憶装置は、前記映像データ及び前記音声データの量に応じて、前記映像インジェストステーションにより実行される音声処理及び前記画像インジェストステーションにより実行される映像処理の終了前に開始されるようになっている前記仮想テレシネにより実行される同期化処理及び色補正処理の少なくとも一を可能にする、システム。
【請求項13】
請求項12に記載のシステムであって、前記共通記憶装置は、前記映像データ及び前記音声データの量に応じて、前記音声インジェストステーションにより実行される音声処理、前記画像インジェストステーションにより実行される映像処理、前記仮想テレシネにより実行される前記同期化処理、及び前記仮想テレシネにより実行される前記色補正処理の少なくとも1つの終了前に開始されるようになっている前記出力ステーションにより実行される出力処理を可能にする、システム。
【請求項14】
請求項11に記載のシステムであって、前記共通記憶装置は、前記映像データ及び前記音声データの量に応じて、前記音声インジェストステーションにより実行される音声処理、前記画像インジェストステーションにより実行される映像処理、前記仮想テレシネにより実行される前記同期化処理、及び前記仮想テレシネにより実行される前記色補正処理の少なくとも1つの終了前に開始されるようになっている前記出力ステーションにより実行される出力処理を可能にする、システム。
【請求項15】
請求項9に記載のシステムであって、前記音声インジェストステーションは、リアルタイムより速い音声処理を実行することができる、システム。
【請求項16】
請求項9に記載のシステムであって、前記音声インジェストステーションにより処理された前記音声データは、テープ及びファイルの何れかから抽出される、システム。
【請求項17】
請求項9に記載のシステムであって、前記画像インジェストステーションにより処理された前記映像データは、フィルムから抽出される、システム。
【請求項18】
請求項9に記載のシステムであって、前記画像インジェストステーションはテレシネを有する、システム。
【請求項19】
請求項9に記載のシステムであって、前記出力ステーションにより実行される前記出力処理は、品質制御処理、出力ファイル作成処理及びパッケージング処理の少なくとも1つを有する、システム。
【請求項20】
請求項9に記載のシステムであって、前記共通記憶装置は、記憶領域ネットワーク装置及びネットワーク接続記憶装置の少なくとも1つを有する、システム。
【請求項21】
音声データ処理、映像データ処理、前記音声データ処理及び前記映像データ処理からの音声データ及び映像データの同期化処理、並びに前記同期化処理からの前記音声データ及び前記映像データの出力処理の少なくとも2つの少なくとも部分的な並列化を記憶するステップ;
を有する方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記音声データ処理は、前記記憶するステップのために音声データを処理する段階を有する、方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、前記映像データ処理は、前記記憶するステップのために映像データを処理する段階を有する、方法。
【請求項24】
請求項21に記載の方法であって、前記出力処理は、ディジタル編集用下見フィルムを出力するように前記同期化処理から前記音声データ及び前記映像データを処理する段階を有する、方法。
【請求項25】
請求項21に記載の方法であって、前記出力処理は、テレビ編集用下見フィルム及び動画編集用下見フィルムの一に対応するディジタル編集用下見フィルム与える、方法。
【請求項26】
請求項21に記載の方法であって、前記の音声データ及び映像データの同期化処理は、前記処理された映像データを前記処理された音声データと同期化する前又は同期化した後、及び前記同期化された映像データ及び音声データを記憶する前の何れかにおいて、前記映像データの色補正を更に可能にする、方法。
【請求項27】
請求項21に記載の方法であって、前記記憶するステップは、前記映像データ及び前記音声データの量に応じて、映像処理及び音声処理の前に開始されるようになっている前記同期化により実行される同期化処理及び色補正処理の少なくとも一を可能にする、方法。
【請求項28】
ディジタル編集用下見フィルムを生成する方法であって:
共通記憶装置を指定する段階;
音声データを処理する音声インジェスト処理を実行し、前記共通記憶装置に前記処理された音声データを記憶する段階;
映像データを処理する画像インジェスト処理を実行し、前記共通記憶装置に前記処理された映像データを記憶する段階;
前記処理された音声データを前記処理された映像データと同期化する同期化処理を実行し、前記同期化された映像データ及び音声データを前記共通記憶装置に記憶する段階;並びに
前記ディジタル編集用下見フィルムを出力するように前記同期化された映像データ及び音声データを処理する出力処理を実行する段階;
を有する方法であって、
前記共通記憶装置は、前記音声インジェストステーション、前記画像インジェストステーション、前記仮想テレシネ及び前記出力ステーションの少なくとも2つにより実行される少なくとも一部の処理の少なくとも部分的な並列を可能にする;
方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、前記ディジタル編集用下見フィルムはテレビ編集用下見フィルム又は動画編集用下見フィルムの一に対応する、方法。
【請求項30】
請求項28に記載の方法であって、前記仮想テレシネは、前記処理された映像データを前記処理された音声データと同期化する前又は同期化した後、及び前記共通記憶装置に前記同期化された映像データ及び音声データを記憶する前の何れかにおいて、前記映像データにおける色補正を実行する段階を更に有する、方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法であって、前記共通記憶装置は、前記映像データ及び前記音声データの量に応じて、前記画像インジェスト処理及び前記音声インジェスト処理の終了前に前記同期化処理及び前記色補正の少なくとも一が開始されるようになっている、方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法であって、前記共通記憶装置は、前記映像データ及び前記音声データの量に応じて、前記画像インジェスト処理及び前記音声インジェスト処理の終了前に前記同期化処理及び前記色補正の少なくとも一が開始されるようになっている、方法。
【請求項33】
請求項30に記載の方法であって、前記共通記憶装置は、前記映像データ及び前記音声データの量に応じて、前記音声インジェスト処理、前記画像インジェスト処理、前記同期化処理及び前記色補正の少なくとも一の終了前に前記出力処理が開始されるようになっている、方法。
【請求項34】
請求項28に記載の方法であって、前記音声インジェスト処理はリアルタイムより速く実行することができる、方法。
【請求項35】
請求項28に記載の方法であって、前記音声インジェスト処理により処理された前記音声データはテープ及びファイルの何れかから抽出される、方法。
【請求項36】
請求項28に記載の方法であって、前記画像インジェストステーションにより処理された前記映像データはフィルムから抽出される、方法。
【請求項37】
請求項28に記載の方法であって、前記画像インジェスト処理はテレシネを有する、方法。
【請求項38】
請求項28に記載の方法であって、前記出力処理は、品質制御処理、出力ファイル作成処理及びパッケージング処理の少なくとも1つを有する、方法。
【請求項39】
請求項28に記載の方法であって、前記共通記憶装置は、記憶領域ネットワーク装置及びネットワーク接続記憶装置の少なくとも1つを有する、方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−527188(P2009−527188A)
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555230(P2008−555230)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/048531
【国際公開番号】WO2007/097801
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】46 Quai A. Le Gallo, F−92100 Boulogne−Billancourt, France
【Fターム(参考)】