説明

鞍乗型車両

【課題】駆動モータの車幅方向外方への突出を抑制することができる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】車体フレーム11のピボットフレーム14付近にクランクケース51が固定され、クランクケース51の前部から上方に向けてシリンダブロック53及びシリンダヘッド54が設けられるエンジン50と、シリンダヘッド54の後面に形成される吸気ポートに接続される吸気通路60と、吸気通路60に設けられるスロットル弁70を開閉する駆動モータユニット72と、を備え、吸気通路60は、吸気ポートから後端部に接続されるエアクリーナ64にかけて、メインフレーム13の側方を通るように、車両平面視において斜めに配置され、スロットル弁70は、車体中心CLに対して一方にオフセットして配置され、駆動モータユニット72の駆動モータ73は、車両平面視において、車幅方向に対して斜めに配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両のスロットルバイワイヤ方式のスロットル制御装置の駆動モータユニットの配置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の鞍乗型車両として、エンジンのシリンダヘッドの後面から吸気通路が車両前後方向に沿って延出され、スロットル弁を開閉する駆動モータユニットの駆動モータが車幅方向に沿って配置されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4544603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、単気筒エンジンを備える自動二輪車においては、車幅が狭いと共に、吸気通路が車幅方向一方側に配置されるため、上記特許文献1のように、駆動モータユニットの駆動モータを車幅方向に沿って配置してしまうと、駆動モータが車幅方向外方に突出し、駆動モータをカバーなどの別部材で覆う必要があった。また、駆動モータが運転者の足に接触して不快になる可能性があった。
【0005】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動モータの車幅方向外方への突出を抑制することができる鞍乗型車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車体フレームのピボットフレーム付近にクランクケースが固定され、クランクケースの前部から上方に向けてシリンダブロック及びシリンダヘッドが設けられるエンジンと、シリンダヘッドの後面に形成される吸気ポートに接続される吸気通路と、吸気通路に設けられるスロットル弁を開閉する駆動モータユニットと、を備え、吸気通路は、吸気ポートから後端部に接続されるエアクリーナにかけて、車体フレームのメインフレームの側方を通るように、車両平面視において斜めに配置され、スロットル弁は、車体中心に対して一方にオフセットして配置される鞍乗型車両において、駆動モータユニットの駆動モータは、車両平面視において、車幅方向に対して斜めに配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、吸気通路は、車体フレームを避けつつ吸気ポートに向けて車幅方向内側に延設され、吸気通路の内側延設部にスロットル弁が配置され、駆動モータユニットの駆動モータは、駆動モータの長手方向の外端部が車両前方となるように配置されることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、駆動モータユニットは、駆動モータと、駆動モータの回転をスロットル弁に伝達する減速ギヤ部と、を備え、減速ギヤ部が車幅方向内側に配置され、駆動モータが車幅方向外側に配置されることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に加えて、駆動モータが吸気通路の下方に配置されることを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成に加えて、エンジン及び車体フレームで囲まれた空間に、駆動モータユニットの少なくとも一部が配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、駆動モータユニットの駆動モータが、車両平面視において、車幅方向に対して斜めに配置されるため、駆動モータの車幅方向長さを小さくすることができる。これにより、駆動モータの車幅方向外方への突出を抑制することができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、吸気通路は、車体フレームを避けつつ吸気ポートに向けて車幅方向内側に延設され、吸気通路の内側延設部にスロットル弁が配置され、駆動モータユニットの駆動モータは、駆動モータの長手方向の外端部が車両前方となるように配置されるため、駆動モータの前面で走行風を車幅方向内側に導入して、駆動モータの全体を冷却することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、駆動モータユニットは、駆動モータと、駆動モータの回転をスロットル弁に伝達する減速ギヤ部と、を備え、減速ギヤ部が車幅方向内側に配置され、駆動モータが車幅方向外側に配置されるため、駆動モータに走行風をあてて、駆動モータを冷却することができる。また、別途カバーを設けることなく、減速ギヤ部を保護することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、駆動モータが吸気通路の下方に配置されるため、車両の低重心化を図ることができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、エンジン及び車体フレームで囲まれた空間に、駆動モータユニットの少なくとも一部が配置されるため、別途カバーを設けることなく、駆動モータユニットを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る鞍乗型車両の第1実施形態を説明する左側面図である。
【図2】図1に示す鞍乗型車両の平面図である。
【図3】図1に示す燃料タンク、エンジン、及び吸気通路の周辺の拡大左側面図である。
【図4】本発明に係る鞍乗型車両の第2実施形態を説明する左側面図である。
【図5】図4に示す鞍乗型車両の平面図である。
【図6】図4に示す燃料タンク、エンジン、及び吸気通路の周辺の拡大左側面図である。
【図7】第2実施形態の鞍乗型車両の変形例を説明する燃料タンク、エンジン、及び吸気通路の周辺の拡大左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る鞍乗型車両の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、操縦者から見た方向に従い、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
【0018】
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明に係る鞍乗型車両の第1実施形態について説明する。
【0019】
本実施形態の自動二輪車(鞍乗型車両)10は、図1及び図2に示すように、車体フレーム11を、前端に設けられるヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から後方に延設される1本のメインフレーム13と、メインフレーム13の後部から下方に延設される後部メインフレーム13Rと、後部メインフレーム13Rの下端部から下方に延設されるピボットフレーム14と、メインフレーム13の後部から後上がりに延設されるシートフレーム15と、ピボットフレーム14とシートフレーム15との間を連結するサブフレーム16と、ヘッドパイプ12及びメインフレーム13の前部から下方に延設されるダウンフレーム17と、から構成し、ピボットフレーム14及びダウンフレーム17にエンジン50が取り付けられる。
【0020】
また、自動二輪車10は、ヘッドパイプ12に操向自在に支持されるフロントフォーク21と、フロントフォーク21の下端部に回転可能に支持される前輪WFと、フロントフォーク21の上端部に取り付けられる操舵用のハンドル22と、ピボットフレーム14に揺動可能に支持されるスイングアーム23と、スイングアーム23の後端部に回転可能に支持される後輪WRと、ヘッドパイプ12の前方に設けられるヘッドライト25と、シートフレーム15の上面に支持されるシート26と、シート26の前方に配置される燃料タンク27と、を備える。
【0021】
エンジン50は、空冷式の単気筒エンジンであり、図1及び図2に示すように、その外殻は、主に、クランクケース51と、クランクケース51の前部から上方に向けて突設され、シリンダブロック53、シリンダヘッド54、及びシリンダヘッドカバー55からなるシリンダ52と、クランクケース51の左側面の開口を覆うACG(発電機)カバー56と、クランクケース51の右側面の開口を覆うクラッチカバー57と、によって構成される。
【0022】
また、図2及び図3に示すように、シリンダヘッド54の後面に形成される不図示の吸気ポートには、インレットパイプ61、スロットルボディ62、及びコネクティングチューブ63からなる吸気通路60が後方に向けて接続され、コネクティングチューブ63の後端部には、エアクリーナ64が接続されている。また、シリンダヘッド54の前面に形成される不図示の排気ポートには、排気管65を介してマフラー66が接続される。
【0023】
また、吸気通路60は、車体中心CLに対して車幅方向右側にオフセットして配置されると共に、シリンダヘッド54の吸気ポートからエアクリーナ64にかけて、後部メインフレーム13Rの右側方を通るように、車両平面視において斜めに配置される。
【0024】
さらに、吸気通路60は、車両平面視において、エアクリーナ64側から後部メインフレーム13Rを避けつつ吸気ポートに向けて車幅方向内側に延設されており、この内側延設部であるスロットルボディ62には、吸気通路60を開閉するバタフライ式のスロットル弁70が弁軸71で回動自在に支持されている。そして、弁軸71の左端部には、スロットル弁70を開閉する駆動モータユニット72が設けられている。なお、スロットル弁70は、車体中心CLに対して右方にオフセットして配置されている。
【0025】
駆動モータユニット72は、駆動モータ73と、駆動モータ73の回転を弁軸71に伝達する減速ギヤ部74と、を備える。なお、駆動モータユニット72は、スロットル制御装置の一部を構成しており、このスロットル制御装置は、それぞれ不図示の右側スロットルグリップ、スロットルケーブル、アクセルポジションセンサ(APS)、各信号ケーブル、電子制御装置(ECU)、及び駆動モータユニット72から構成される。
【0026】
また、本実施形態では、駆動モータユニット72の減速ギヤ部74は、スロットルボディ62の車幅方向内側(左側面)に配置され、駆動モータ73は、減速ギヤ部74よりも車幅方向外側且つスロットルボディ62の下面側に配置される。さらに、駆動モータ73は、車両平面視において、駆動モータ73の長手方向の外端部が車両前方となるように、車幅方向に対して斜めに配置される。
【0027】
また、本実施形態では、エンジン50のクランクケース51、シリンダ52及び車体フレーム11のメインフレーム13、後部メインフレーム13Rで囲まれた空間に、駆動モータユニット72の駆動モータ73の一部及び減速ギヤ部74が配置されている。
【0028】
以上説明したように、本実施形態の自動二輪車10によれば、駆動モータユニット72の駆動モータ73が、車両平面視において、車幅方向に対して斜めに配置されるため、駆動モータ73の車幅方向長さを小さくすることができる。これにより、駆動モータ73の車幅方向外方への突出を抑制することができる。
【0029】
また、本実施形態の自動二輪車10によれば、吸気通路60は、後部メインフレーム13Rを避けつつ吸気ポートに向けて車幅方向内側に延設され、この吸気通路60の内側延設部であるスロットルボディ62にスロットル弁70が配置され、駆動モータユニット72の駆動モータ73が、駆動モータ73の長手方向の外端部が車両前方となるように配置されるため、駆動モータ73の前面で走行風を車幅方向内側に導入して、駆動モータ73の全体を冷却することができる。
【0030】
また、本実施形態の自動二輪車10によれば、駆動モータユニット72の減速ギヤ部74が車幅方向内側に配置され、駆動モータ73が車幅方向外側に配置されるため、駆動モータ73に走行風をあてて、駆動モータ73を冷却することができる。また、別途カバーを設けることなく、減速ギヤ部74を保護することができる。
【0031】
また、本実施形態の自動二輪車10によれば、駆動モータ73が吸気通路60のスロットルボディ62の下面側に配置されるため、車両10の低重心化を図ることができる。
【0032】
また、本実施形態の自動二輪車10によれば、エンジン50のクランクケース51、シリンダ52及び車体フレーム11のメインフレーム13、後部メインフレーム13Rで囲まれた空間に、駆動モータユニット72の駆動モータ73の一部及び減速ギヤ部74が配置されるため、別途カバーを設けることなく、駆動モータユニット72を保護することができる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、図4〜図7を参照して、本発明に係る鞍乗型車両の第2実施形態について説明する。
【0034】
本実施形態の自動二輪車(鞍乗型車両)110は、図4及び図5に示すように、車体フレーム111を、前端に設けられるヘッドパイプ112と、ヘッドパイプ112から後方に延設される1本のメインフレーム113と、メインフレーム113の後部から下方に延設される後部メインフレーム113Rと、後部メインフレーム113Rの下端部から下方に延設されるピボットフレーム114と、メインフレーム113の後部に連結され後上がりに延設される左右一対のシートフレーム115と、ピボットフレーム114とシートフレーム115との間を連結するサブフレーム116と、ヘッドパイプ112から下方に延設されるダウンフレーム117と、から構成し、ピボットフレーム114及びダウンフレーム117にエンジン150が取り付けられる。
【0035】
また、自動二輪車110は、ヘッドパイプ112に操向自在に支持されるフロントフォーク121と、フロントフォーク121の下端部に回転可能に支持される前輪WFと、フロントフォーク121の上端部に取り付けられる操舵用のハンドル122と、ピボットフレーム114に揺動可能に支持されるスイングアーム123と、スイングアーム123の後端部に回転可能に支持される後輪WRと、ヘッドパイプ112の前方に設けられるヘッドライト125と、シートフレーム115の上面に支持されるシート126と、シート126の前方に配置される燃料タンク127と、を備える。
【0036】
エンジン150は、空冷式の単気筒エンジンであり、図4及び図5に示すように、後部メインフレーム113Rの前方に配置されており、その外殻は、主に、クランクケース151と、クランクケース151の前部から上方に向けて突設され、シリンダブロック153、シリンダヘッド154、及びシリンダヘッドカバー155からなるシリンダ152と、クランクケース151の左側面の開口を覆うACG(発電機)カバー156と、クランクケース151の右側面の開口を覆うクラッチカバー157と、によって構成される。
【0037】
また、図5及び図6に示すように、シリンダヘッド154の後面に形成される不図示の吸気ポートには、インレットパイプ161、スロットルボディ162、及びコネクティングチューブ163からなる吸気通路160が後方に向けて接続され、コネクティングチューブ163の後端部には、エアクリーナ164が接続されている。また、シリンダヘッド154の前面に形成される不図示の排気ポートには、排気管165を介してマフラー166が接続される。
【0038】
また、吸気通路160は、車体中心CLに対して車幅方向右側にオフセットして配置されると共に、シリンダヘッド154の吸気ポートからエアクリーナ164にかけて、後部メインフレーム113Rの右側方を通るように、車両平面視において斜めに配置される。
【0039】
さらに、吸気通路160は、車両平面視において、エアクリーナ164側から後部メインフレーム113Rを避けつつ吸気ポートに向けて車幅方向内側に延設されており、この内側延設部であるスロットルボディ162には、吸気通路160を開閉するバタフライ式のスロットル弁170が弁軸171で回動自在に支持されている。そして、弁軸171の左端部には、スロットル弁170を開閉する駆動モータユニット172が設けられている。なお、スロットル弁170は、車体中心CLに対して右方にオフセットして配置されている。
【0040】
駆動モータユニット172は、駆動モータ173と、駆動モータ173の回転を弁軸171に伝達する減速ギヤ部174と、を備える。なお、駆動モータユニット172は、スロットル制御装置の一部を構成しており、このスロットル制御装置は、それぞれ不図示の右側スロットルグリップ、スロットルケーブル、アクセルポジションセンサ(APS)、各信号ケーブル、電子制御装置(ECU)、及び駆動モータユニット172から構成される。
【0041】
また、本実施形態では、駆動モータユニット172の減速ギヤ部174は、スロットルボディ162の車幅方向内側(左側面)に配置され、駆動モータ173は、減速ギヤ部174よりも車幅方向外側且つスロットルボディ162の下面側に配置される。さらに、駆動モータ173は、車両平面視において、駆動モータ173の長手方向の外端部が車両前方となるように、車幅方向に対して斜めに配置される。
【0042】
また、本実施形態では、エンジン150のクランクケース151、シリンダ152及び車体フレーム111のメインフレーム113、後部メインフレーム113Rで囲まれた空間に、駆動モータユニット172の駆動モータ173の一部及び減速ギヤ部174が配置されている。
【0043】
以上説明したように、本実施形態の自動二輪車110によれば、駆動モータユニット172の駆動モータ173が、車両平面視において、車幅方向に対して斜めに配置されるため、駆動モータ173の車幅方向長さを小さくすることができる。これにより、駆動モータ173の車幅方向外方への突出を抑制することができる。
【0044】
また、本実施形態の自動二輪車110によれば、吸気通路160は、後部メインフレーム113Rを避けつつ吸気ポートに向けて車幅方向内側に延設され、この吸気通路160の内側延設部であるスロットルボディ162にスロットル弁170が配置され、駆動モータユニット172の駆動モータ173が、駆動モータ173の長手方向の外端部が車両前方となるように配置されるため、駆動モータ173の前面で走行風を車幅方向内側に導入して、駆動モータ173の全体を冷却することができる。
【0045】
また、本実施形態の自動二輪車110によれば、駆動モータユニット172の減速ギヤ部174が車幅方向内側に配置され、駆動モータ173が車幅方向外側に配置されるため、駆動モータ173に走行風をあてて、駆動モータ173を冷却することができる。また、別途カバーを設けることなく、減速ギヤ部174を保護することができる。
【0046】
また、本実施形態の自動二輪車110によれば、駆動モータ173が吸気通路160のスロットルボディ162の下面側に配置されるため、車両110の低重心化を図ることができる。
【0047】
また、本実施形態の自動二輪車110によれば、エンジン150のクランクケース151、シリンダ152及び車体フレーム111のメインフレーム113、後部メインフレーム113Rで囲まれた空間に、駆動モータユニット172の駆動モータ173の一部及び減速ギヤ部174が配置されるため、別途カバーを設けることなく、駆動モータユニット172を保護することができる。
【0048】
なお、本実施形態の変形例として、図7に示すように、駆動モータユニット172の駆動モータ173をスロットルボディ162の上面側に配置してもよい。
【0049】
なお、本発明は上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記第1実施形態では、減速ギヤ部がスロットルボディの左側面に配置され、駆動モータがスロットルボディの下面側に配置されているが、これに限定されず、減速ギヤ部がスロットルボディの右側面に配置され、駆動モータがスロットルボディの下面側に配置されていてもよい。
また、上記第2実施形態では、減速ギヤ部がスロットルボディの左側面に配置され、駆動モータがスロットルボディの下面側又は上面側に配置されているが、これに限定されず、減速ギヤ部がスロットルボディの右側面に配置され、駆動モータがスロットルボディの下面側又は上面側に配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0050】
10,110 自動二輪車(鞍乗型車両)
11,111 車体フレーム
12,112 ヘッドパイプ
13,113 メインフレーム
14,114 ピボットフレーム
50,150 エンジン
51,151 クランクケース
52,152 シリンダ
53,153 シリンダブロック
54,154 シリンダヘッド
55,155 シリンダヘッドカバー
60,160 吸気通路
61,161 インレットパイプ
62,162 スロットルボディ(内側延設部)
63,163 コネクティングチューブ
64,164 エアクリーナ
70,170 スロットル弁
71,171 弁軸
72,172 駆動モータユニット
73,173 駆動モータ
74,174 減速ギヤ部
CL 車体中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレーム(11,111)のピボットフレーム(14,114)付近にクランクケース(51,151)が固定され、前記クランクケースの前部から上方に向けてシリンダブロック(53,153)及びシリンダヘッド(54,154)が設けられるエンジン(50,150)と、
前記シリンダヘッドの後面に形成される吸気ポートに接続される吸気通路(60,160)と、
前記吸気通路に設けられるスロットル弁(70,170)を開閉する駆動モータユニット(72、172)と、を備え、
前記吸気通路は、前記吸気ポートから後端部に接続されるエアクリーナ(64,164)にかけて、前記車体フレームのメインフレーム(13,113)の側方を通るように、車両平面視において斜めに配置され、
前記スロットル弁は、車体中心(CL)に対して一方にオフセットして配置される鞍乗型車両(10,110)において、
前記駆動モータユニットの駆動モータ(73,173)は、車両平面視において、車幅方向に対して斜めに配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項2】
前記吸気通路(60,160)は、前記車体フレーム(11,111)を避けつつ前記吸気ポートに向けて車幅方向内側に延設され、
前記吸気通路の内側延設部に前記スロットル弁(70,170)が配置され、
前記駆動モータユニット(72,172)の前記駆動モータ(73,173)は、前記駆動モータの長手方向の外端部が車両前方となるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両(10,110)。
【請求項3】
前記駆動モータユニット(72,172)は、前記駆動モータ(73,173)と、前記駆動モータの回転を前記スロットル弁に伝達する減速ギヤ部(74,174)と、を備え、
前記減速ギヤ部が車幅方向内側に配置され、前記駆動モータが車幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(10,110)。
【請求項4】
前記駆動モータ(73,173)が前記吸気通路(60,160)の下方に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両(10,110)。
【請求項5】
前記エンジン(50,150)及び前記車体フレーム(11,111)で囲まれた空間に、前記駆動モータユニット(72,172)の少なくとも一部が配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両(10,110)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−207544(P2012−207544A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71575(P2011−71575)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】