説明

音の残響装置を内蔵した玩具

【課題】従来の音の残響装置を内蔵した玩具は、電池などの電源が必要で、不経済であり、また、音の残響の原理がブラックボックスとなり、玩具の教育的効果が損なわれるという問題があった。これは電子的に音の残響を作り出しているためである。
【解決手段】音の残響装置を内蔵した玩具において、内蔵する残響装置に、ばねの音の共鳴と反射の作用を利用する方法を用いた装置を設けて構成した。これにより電池などの電源を必要としないため経済性を高めることができる。また、電子回路を使用しないため音の残響の原理がブラックボックスにならないので、教育的効果の高い玩具を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内蔵された音の残響装置の非電子化を図った玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の音の残響装置を内蔵した玩具は電子的に音の残響を作り出す装置を利用したものであった。
【0003】
以下、図2により従来の電子的に音の残響を作り出す装置を内蔵した玩具について説明する。図は内蔵された音の残響装置の回路図のブロック図である。5は増幅回路で、マイクロフォン6、遅延回路7、スピ−カ−8が接続されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた従来の玩具では、電池などの電源が必要で、不経済であり、また、音の残響の原理がブラックボックスとなり、玩具の教育的効果が損なわれるものであった。
【0004】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、内蔵された電子的に音の残響を作り出す装置の不経済と教育的効果が損なわれる困難を効果的に解消し、経済性と教育的効果の高揚を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そして、本発明は上記目的を達成するためにばねを備えた残響装置を設けたものである。
【0006】
上記の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、音がばねに伝わると共鳴と反射のため、音の残響を作り出すという効果を発揮する。
【発明の効果】
【0007】
上記のように本発明の玩具は、音の残響を経済的に作り出すことことができるとともに、教育的効果の高い玩具を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0009】
図においては、1は本体ケ−スで、振動板左2と振動板右3を有している。ばね4は振動板左2と振動板右3に支持されている。
【0010】
以下、上記構成の動作を説明する。音が振動板左2を振動させると、振動はばね4に伝わる。ばね4に伝わった振動は共鳴と反射の後、振動板右3に伝わる。振動板右3に伝わった振動は残響音として聞こえる効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】 本発明の実施形態を示す音の残響装置を内蔵した玩具の断面図
【図2】 従来の玩具に内蔵された音の残響装置の回路図のブロック図
【符号の説明】
【0012】
1 本体ケ−ス
2 振動板左
3 振動板右
4 ばね
5 増幅回路
6 マイクロフォン
7 遅延回路
8 スピ−カ−

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ばねを備えた音の残響装置を内蔵した玩具

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−334383(P2006−334383A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−195520(P2005−195520)
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【出願人】(592260044)
【Fターム(参考)】