説明

音声メッセージ伝達システム

【課題】ボイスメールのIDを有していない者に対して、極めて簡単な操作によって音声メッセージを伝達する。
【解決手段】各ユーザに割り当てられた、システムに接続するための複数の専用電話番号と、各ユーザを特定するユーザIDとの対応関係を登録しておく電話番号割当DB26と、各専用電話番号と、特定の伝達方法の選択情報及び当該伝達方法の実行に必要な関連情報との対応関係を登録しておく対応処理DB28と、ユーザの携帯電話32から何れかの専用電話番号に対して着信を受けた際に、対応処理DB28を参照し、当該専用電話番号に関連付けられた伝達方法及び関連情報を特定する対応処理特定部20と、携帯電話32から入力された音声メッセージに基づいて音声ファイルを生成する音声録音部16と、この音声ファイルを送信するのに必要な処理を実行する対応処理実行部22を備えた音声メッセージ伝達システム10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は音声メッセージ伝達システムに係り、特に、電話機から入力された音声メッセージを、予め設定された伝達先に対し、予め設定された伝達方法に従って伝達する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
メッセージの伝達手段として、従来の電話やファクシミリに加えて、現在では電子メールやツイッター、ブログなど、様々な手段が利用されているが、メッセージ入力の手軽さという点では、喋るだけで済む電話に勝るものはない。ただし、電話の場合には複数の相手に対して同一のメッセージを同時に伝達することができず、また相手が電話に出られる状況にない場合には、後で掛け直さなければならないという欠点があった。
【0003】
この電話の欠点を補うものとして、「ボイスメール」が実用化され、広く普及している。このボイスメールは、メッセージの送信者が予めセンターサーバ内に設けられた受信者のメールボックス内に電話を介して音声メッセージを録音しておくと、電子メール等によってメッセージの到着が受信者に通知され、受信者がセンターに電話を掛けると送信者の音声メッセージが再生される仕組みを備えている(非特許文献1参照)。
【0004】
このボイスメールを利用すれば、送信者は複数の受信者のIDを指定して音声メッセージを1回入力するだけで、多くの受信者に対して一斉にメッセージを発することができるし、受信者は自己の都合の良い時に送信者のメッセージを聴取することができる。
また、受信者は自己宛のボイスメールを第三者に転送したり、送信者のIDを指定せずにワンプッシュで簡単に音声メッセージを返信したりすることもできる。
【非特許文献1】ボイスメールとは インターネットURL:http://www.musashino.co.jp/vm/service/whatsvoice.html 検索日:平成22年12月24日
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、ボイスメールは電話の手軽さと電子メール類似の機能性を兼ね備えた、優れたメッセージ伝達手段と評価することができる。
しかしながら、このボイスメールを利用する場合、送信者には受信者のIDを事前に認識しておき、メッセージを録音する前にこれを入力して受信者を特定する手間が課せられるという問題があった。
また、そもそもボイスメールのIDを取得している者に対してのみメッセージの伝達が可能となり、IDを有していない者に対しては音声メッセージを送信できないという問題があった。
さらに、受信者にとっても、メッセージを聴取するためにはセンターに電話し、自己のIDやパスワードを入力する手間が課せられるという問題があった。
【0006】
この発明は、このような従来の音声メッセージ伝達方式が抱える問題点を解消するために案出されたものであり、ボイスメールのIDを有していない者に対して、極めて簡単な操作によって音声メッセージを伝達することが可能であり、受信者側も自己のIDやパスワードを入力することなくこれを聴取することを可能とする技術の実現を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載した音声メッセージ伝達システムは、各ユーザに割り当てられた、システムに接続するための複数の専用電話番号と、各ユーザを特定するユーザIDとの対応関係を登録しておく電話番号割当データベースと、各専用電話番号と、特定の伝達方法の選択情報及び当該伝達方法の実行に必要な関連情報との対応関係を登録しておく対応処理データベースと、ユーザの電話機から何れかの専用電話番号に対して着信を受けた際に、上記対応処理データベースを参照し、当該専用電話番号に関連付けられた伝達方法及び関連情報を特定する対応処理特定手段と、ユーザの電話機から入力された音声メッセージに基づいて、音声ファイルを生成する手段と、この音声ファイルを上記伝達方法に従って送信するのに必要な処理を実行する対応処理実行手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載した音声メッセージ伝達システムは、請求項1のシステムを前提とし、さらに上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして電子メール送信が規定されると共に、その関連情報として受信者の電子メールアドレスが少なくとも規定されており、ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記受信者の電子メールアドレスを宛先欄に設定すると共に、上記音声ファイルを添付した電子メールを生成し、ネットワーク上に送信する処理を実行することを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載した音声メッセージ伝達システムは、請求項1のシステムを前提とし、さらに上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして電子メール送信が規定されると共に、その関連情報として受信者の電子メールアドレスが少なくとも規定されており、ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記受信者の電子メールアドレスを宛先欄に設定すると共に、上記音声ファイルの格納場所を示すURLを記述した電子メールを生成し、ネットワーク上に送信する処理を実行することを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載した音声メッセージ伝達システムは、請求項1〜3のシステムを前提とし、さらに上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして特定のブログへの投稿が規定されると共に、その関連情報として当該ブログのログイン用のアカウント及びパスワードが少なくとも規定されており、ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記ブログのログインページにアクセスし、上記アカウント及びパスワードを入力してログインした後、上記音声ファイルの格納場所を示すURLをブログ記事として記述する処理を実行することを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載した音声メッセージ伝達システムは、請求項1〜4のシステムを前提とし、さらに上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして特定のSNSへの投稿が規定されると共に、その関連情報として当該SNSのログイン用のアカウント及びパスワードが少なくとも規定されており、ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記SNSのログインページにアクセスし、上記アカウント及びパスワードを入力してログインした後、上記音声ファイルの格納場所を示すURLをSNSの記事として記述する処理を実行することを特徴としている。
上記の「SNS」とは、Social Network Serviceの略称であり、人と人との繋がり(社会的ネットワーク)をインターネットのWeb上で実現する会員制のサービスを広く意味している。具体的には、「mixi/ミクシィ(登録商標)」や「Facebook/フェイスブック(登録商標)」などのサービスが該当する。これらのサービスでは、ブログサービスと同様、日記やウォール等へ記事を投稿し、他のユーザの閲覧に供する機能を備えている。この発明における「SNS」には、「Twitter/ツイッター(登録商標)」も含まれるものとする。
【0012】
請求項6に記載した音声メッセージ伝達システムは、請求項1〜5のシステムを前提とし、さらに上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして電話の発呼が規定されると共に、その関連情報として受信者の電話番号が少なくとも規定されており、ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記受信者の電話番号に発呼すると共に、通話路確立後に上記音声ファイルを再生する処理を実行することを特徴としている。
【0013】
請求項7に記載した音声メッセージ伝達システムは、請求項1〜6のシステムを前提とし、さらに上記対応処理データベースには、ユーザの電話機の電話番号と、各ユーザに割り当てられた専用電話番号とが関連付けて登録されており、上記対応処理特定手段は、ユーザの専用電話番号に対して着信を受けた際に、上記対応処理データベースを参照し、当該ユーザの電話機の電話番号及び専用電話番号に関連付けられた伝達方法及び関連情報を特定することを特徴としている。
【0014】
請求項8に記載した音声メッセージ伝達システムは、請求項1〜7のシステムを前提とし、さらに上記対応処理データベースには、専用電話番号と、当該専用電話番号の応答ガイダンス用のメッセージデータとが関連付けて登録されており、ユーザの電話機から特定の専用電話番号に対して着信を受けた際に、当該専用電話番号と関連付けて登録されているメッセージデータを音声データとして送信者の電話機に送信する手段を備えたことを特徴している。
【発明の効果】
【0015】
この発明に係る音声メッセージ伝達システムにあっては、音声メッセージの伝達方法として電子メール送信やブログへの投稿、SNSへの投稿等を予め設定しておくことにより、対応処理実行部によって音声ファイルの伝達(送信または公開)に必要な処理が自動的に実行される仕組みを備えているため、ボイスメールIDを有していない者に対しても広くメッセージを伝達できる利点を備えている。
しかも、伝達方法の選択情報や当該伝達方法の実現に必要な関連情報が、ユーザに割り当てられた専用電話番号単位で登録されているため、ユーザは複数の専用電話番号を確保すると共に、それぞれに異なった伝達方法や関連情報を関連付けておくことにより、電話機から入力する電話番号を使い分けるだけで、簡単に伝達方法や伝達先を切り替えることが可能となる。
【0016】
なお、請求項7に記載した音声メッセージ伝達システムのように、ユーザの電話機の電話番号と、各ユーザに割り当てられた専用電話番号とを関連付けて登録しておくと共に、ユーザの専用電話番号に対して着信を受けた際に、その発信者番号+専用電話番号によって対応処理が特定される仕組みを備えることにより、一個の専用電話番号が多数のユーザに割り当てられていたとしても、通知される各ユーザの電話番号により、当該ユーザを識別することができる。
このため、システム側はユーザ数の増加に比例して新たな専用電話番号を確保する必要がなく、低コストでのシステム運用が可能となる。
【0017】
また、請求項8に記載した音声メッセージ伝達システムのように、専用電話番号と、当該専用電話番号の応答ガイダンス用のメッセージデータとを関連付けて登録しておき、ユーザの電話機から特定の専用電話番号に対して着信を受けた際に、当該専用電話番号と関連付けて登録されているメッセージデータを再生し、音声データとして送信者の電話機に送信するよう構成すれば、例えばユーザが多数の専用電話番号を確保している場合において、各専用電話番号の「用途」を特定するメッセージデータを応答ガイダンスとして登録しておくことにより、音声メッセージの伝達先及び伝達手段を間違えることなく利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、この発明に係る音声メッセージ伝達システム10の全体構成を示すブロック図であり、着信処理部14と、音声録音部16と、音声記憶部18と、対応処理特定部20と、複数の対応処理実行部22と、対応処理登録部24と、電話番号割当DB26と、対応処理DB28とを備えている。
【0019】
上記着信処理部14、音声録音部16、対応処理特定部20、対応処理実行部22及び対応処理登録部24は、サーバコンピュータのCPUが、OS及び専用のアプリケーションプログラムに従って所定の処理を実行することで実現される。
また、上記音声記憶部18、電話番号割当DB26及び対応処理DB28は、同コンピュータの外部記憶装置内に設けられている。
【0020】
上記着信処理部14は、IP電話モデム29及び公衆回線網30を介して、送信者αの携帯電話32と接続される。
また、対応処理登録部24は、インターネット34を介して送信者αのPC36と接続される。
さらに、対応処理実行部22の一つは、インターネット34を介して、送信メールサーバ38に接続される。
【0021】
このシステム10を利用するに際し、送信者αは事前にシステム運用者と加入契約を締結し、専用電話番号の割当を受けておく。
この専用電話番号は「050〜」で始まる11桁の電話番号であり、電話番号割当DB26内には、各専用電話番号と送信者αのユーザIDとの対応関係が定義されている。
送信者αは、追加料金を支払うことにより、複数の専用電話番号の割当を受けることができる。
【0022】
また送信者αには、自己に割り当てられた個々の専用電話番号について、事前に対応処理(アクション)を設定しておくことが求められる。
すなわち、送信者αがPC36からインターネット34経由でシステム10のWebサイトにアクセスし、ユーザID及びパスワードを入力してログインした後、対応処理の設定をリクエストすると、対応処理登録部24から設定画面が送信され、PC36のWebブラウザ上に表示される。
【0023】
図2は、この設定画面40の一例を示すものであり、登録電話番号選択欄42と、アクションの設定欄44とを備えている。
登録電話番号の選択欄42は、送信者αに割り当てられた複数の専用電話番号の中から、一の番号を特定するための項目である。
またアクションの設定欄44は、送信者αが希望する伝達手段別に必要な情報を選択・入力する箇所である。図2においては「電子メールの送信」のみが示されているが、実際にはツイッターへの投稿、ミクシィへの投稿、フェイスブックへの投稿、ブログへの投稿、電話の発呼など様々な伝達手段が用意されており、送信者αは各伝達手段のチェックボックスにチェックを入れることにより、当該伝達手段の利用を選択する(詳細は後述)。
【0024】
ここで、送信者αが登録電話番号の選択欄42において▼(逆黒三角)ボタン50をクリックすると、プルダウンメニューが展開し、送信者αが事前に確保しておいた専用電話番号がリスト表示される。送信者αは、このリスト中から一の専用電話番号を選択する。図においては、「050−1111−1234」が選択されている。
【0025】
つぎに送信者αは、アクション設定欄44における「電子メールの送信」のチェックボックス46にチェックを入れて、音声メッセージの伝達手段として電子メールを選択する。
【0026】
また送信者αは、宛先指定欄48において宛先の設定を行う。具体的には、受信者の電子メールアドレスを入力すると共に、それぞれの宛先種別(To/Cc/Bcc)を選択する。
送信者αは、ここに多数(例えば30件)の宛先を設定することにより、同報送信を行うことが可能となる。
【0027】
つぎに送信者αは、タイトルの設定欄51において電子メールの定型的なタイトル文を入力すると共に、本文の設定欄52において電子メールの定型的な本文を入力する。
【0028】
必要な設定を完了した送信者αが登録ボタン54をクリックすると、PC36から設定データが対応処理登録部24に送信される。
これを受けた対応処理登録部24は、各設定データを対応処理DB28に格納する。
【0029】
図3は、対応処理DB28に格納された設定データのレコードを示しており、電子メールの送信の選択(電子メールフラグ/ON)や宛先の設定値等が、専用電話番号(050−1111−1234)に関連付けて登録されている。
【0030】
つぎに、図4のフローチャートに従い、このシステム10による音声メッセージの伝達処理について説明する。
まず送信者αは、携帯電話32から「050−1111−1234」の専用電話番号に電話を掛ける。
この電話の着信を受けた着信処理部14は(S10)、着信番号(050−1111−1234)を対応処理特定部20に渡すと共に、「ピーと鳴ったらメッセージを音声で入力してください。また、メッセージが終わりましたら、#を押してください。」などの音声ガイダンスを携帯電話32に返し、音声メッセージの入力を促す(S12)。
【0031】
これに対し送信者αは、携帯電話32から「田中です。おはようございます。これから新規プロジェクトに関する重要事項を伝達しますので、関係者は…」のように音声メッセージを入力する。
この送信者αによって入力された音声メッセージを受け付けた音声録音部16は(S14)、これに基づいて所定のファイル形式の音声ファイルを生成し、識別コード、録音日時、専用電話番号(着信番号)に関連付けて音声記憶部18に格納する(S16)。
【0032】
送信者αによる音声メッセージの録音が完了すると、対応処理特定部20が対応処理DB28を参照し、当該専用電話番号に関連付けられた対応処理として「電子メールの送信」を特定する(S18)。
つぎに対応処理特定部20は、電子メールの送信を担当する対応処理実行部22に対して、電子メールによる伝達を依頼する。
【0033】
これを受けた対応処理実行部22は、電子メール60を生成し、インターネット34を介して送信メールサーバ38に送信する(S20)。
この電子メール60の宛先には、送信者αが当該専用電話番号について設定しておいた各電子メールアドレスが記述されると共に、タイトル及び本文にはユーザが設定した定型文が記述されている。また、ユーザが録音した音声ファイルが、電子メール60に添付されている。
【0034】
この電子メール60は、各受信者の受信メールサーバ62内に格納される。
各受信者βは、自己の携帯電話64のメールクライアントによって当該電子メール60を受信し、当該電子メール60に添付された音声ファイルを選択する。この結果、携帯電話64に搭載された音声再生プログラムにより、音声メッセージが再生される。
受信者βは、携帯電話64の代わりにPCによって電子メール60を受信し、PC内の音声再生プログラムを通じて音声メッセージを聴取することもできる。
【0035】
この音声メッセージ伝達システム10によれば、電子メール60を受信して添付ファイルを選択するだけで自動的に音声メッセージが再生されるため、受信者βは極めて容易に音声メッセージを聴取することが可能となる。
また、受信者βはボイスメールのIDを取得している必要はなく、一般的な電子メールアドレスを有してさえいれば音声メッセージを受領できる利点がある。
【0036】
送信者αにとっても、事前に確保した専用電話番号に任意の電子メールアドレスを予め関連付けておけば、後は当該専用電話番号に電話を掛けて音声を録音するだけで、音声メッセージの伝達に必要な処理が自動的に実行されるため、極めて簡単な操作で音声メッセージの送信を完了させることが可能となる。
【0037】
なお、上記S20において、ユーザが録音した音声ファイルが添付された電子メール60を生成する場合を例示したが、音声ファイルの格納場所を示すURLを記述した電子メール60を作成することもできる。
この場合、上記S20において、対応処理実行部22は、宛先に送信者αが当該専用電話番号について設定しておいた各電子メールアドレスが記述されると共に、タイトル及び本文にはユーザが設定した定型文が記述され、さらに、ユーザが録音した音声ファイルの格納場所を示すURLが記述された電子メール60を生成し、インターネット34を介して送信メールサーバ38に送信する処理を行う。
この電子メール60を受信した各受信者βが、電子メール60に記述されたURLをクリックすると、対応の音声ファイルがダウンロードされ再生されることになる。
【0038】
上記においては、送信者αが録音した音声メッセージを、電子メールの添付ファイルとして送信する例を説明したが、音声メッセージの伝達方法はこれに限定されるものではなく、ツイッターへの投稿やミクシィへの投稿、フェイスブックへの投稿、ブログへの投稿、電話への発呼などを利用することができる。
【0039】
例えば、ツイッターへの投稿を送信者αが希望している場合、設定画面40においてツイッターへの投稿に必要な情報を事前に設定しておく。
図5は、ツイッターへの投稿に係る設定画面40の具体例を示すものであり、ユーザはアクション設定欄44における「ツイッターへの投稿」のチェックボックス66にチェックを入れた上で、ツイッターのユーザID、パスワード、タイトルの定型文、本文の定型文を設定する。
【0040】
この設定画面40を通じて設定された情報は、上記と同様、専用電話番号に関連付けて対応処理DB28に格納される。
そして、送信者αが携帯電話32から音声メッセージを録音した後には、ツイッター投稿専用の対応処理実行部22により、必要な処理が実行される。
【0041】
すなわち、対応処理実行部22はツイッターサービスを提供するサーバのログインページにアクセスし、対応処理DB28に登録されたユーザID及びパスワードを入力してログインした後、新規投稿をリクエストする。そして、サーバから送信されたWebページにタイトル及び本文の定型文を挿入すると共に、音声ファイルの格納場所を示すURLを本文中に追記する。
【0042】
この結果、送信者αのツイートの一部として上記URLが公開され、フォロワーがこれをPC上でクリックすると、対応の音声ファイルがダウンロードされ、再生されることになる。
【0043】
送信者αがブログへの投稿を希望している場合にも、図示は省略したが、設定画面40においてブログへの投稿に必要な情報(ブログ投稿用ページのURL、ユーザID、パスワード、タイトル及び本文の定型文等)を事前に設定し、専用電話番号に関連付けて対応処理DB28に登録しておく。
なお、図示は省略するが、設定画面40において送信者αが投稿する特定のブログ(例えばアメーバブログ、ヤフーブログ等)をシステム10側で選択可能にしておけば、送信者αが自らブログ投稿用ページのURLを設定する必要はなく、選択したブログのログイン用のユーザID及びパスワードのみを設定すれば良い。
【0044】
ここで送信者αが携帯電話32から音声メッセージを録音すると、ブログ投稿専用の対応処理実行部22により、必要な処理が実行される。
すなわち、対応処理実行部22はブログサーバのログインページにアクセスし、対応処理DB28に登録されたユーザID及びパスワードを入力してログインした後、新規投稿をリクエストする。そして、サーバから送信されたWebページにタイトル及び本文の定型文を挿入すると共に、音声ファイルの格納場所を示すURLを本文中に追記する。
【0045】
この結果、送信者αのブログ記事として上記URLが公開され、ブログの閲覧者がこれをクリックすると、閲覧者のPC上で対応の音声ファイルが再生されることになる。
【0046】
送信者αが電話での伝達を希望している場合にも、上記と同様、設定画面40において電話伝達に必要な情報(受信者の氏名、電話番号等)を事前に設定し、専用電話番号に関連付けて対応処理DB28に登録しておく。
【0047】
ここで送信者αが携帯電話32から音声メッセージを録音すると、電話発呼専用の対応処理実行部22により、必要な処理が実行される。
すなわち、対応処理実行部22はIP電話モデム29及び公衆回線網30を介して受信者の電話番号に発呼し、通話路が確立した後には、「田中太郎様からの音声メッセージをお預かりしております。」等の定形メッセージに続いて、送信者αが録音した音声メッセージを再生する。
【0048】
送信者αは、設定画面40を通じて一つの専用電話番号に複数の伝達手段を関連付けておくことにより、録音した音声メッセージを多くのチャンネルを通じて同時に伝達することが可能となる。
【0049】
また送信者αは、複数の専用電話番号を確保すると共に、それぞれに異なる対応処理を関連付けておき、携帯電話32や固定電話から入力する専用電話番号を必要に応じて切り替えることにより、音声メッセージの伝達先と伝達手段を簡単に使い分けることが可能となる。
【0050】
図6は、この使い分けのパターンを例示するものであり、送信者αが(1)〜(6)の専用電話番号を確保しておき、それぞれに異なる用途と伝達手段を自分で割り付けている様子が示されている。
【0051】
ここで、送信者αが従業員に対して業務連絡を行う場合には、(1)の専用電話番号である「050−1111−1234」を携帯電話32から入力し、システム10に着信させる。
これに対し対応処理特定部20は、送信者αが掛けてきた専用電話番号に基づいて「電子メールの送信」を対応処理と認識し、事前に登録された各従業員の電子メールアドレス宛に、送信者αが録音した音声メッセージのファイルを添付した電子メールを送信する。
【0052】
また、送信者αが従業員ではなく同居の家族に対してプライベートな連絡を行う場合には、(4)の専用電話番号である「050−4444−3456」を携帯電話32から入力し、システム10に着信させる。
これに対し対応処理特定部20は、送信者αが掛けてきた専用電話番号に基づいて「電子メールの送信」を対応処理と認識し、事前に登録された家族の電子メールアドレス宛に、送信者αが録音した音声メッセージのファイルを添付した電子メール、あるいは音声ファイルの格納場所を示すURLを記述した電子メールを送信する。
【0053】
送信者αが実家の両親に対して連絡を行う場合には、(6)の専用電話番号である「050−6666−1234」を携帯電話32から入力し、システム10に着信させる。
これに対し対応処理特定部20は、送信者αが掛けてきた専用電話番号に基づいて「電話発呼」を対応処理と認識し、事前に登録された実家の電話番号に発呼し、送信者αが録音した音声メッセージを再生する処理を行う。
【0054】
以上は何れも送信者αが音声メッセージの発信者となるパターンであるが、自己に対するメッセージの受信手段としてこのシステム10を利用することもできる。
例えば、(5)の専用電話番号である「050−5555−7890」について事前に電子メールを伝達手段として選択し、その宛先として自己の電子メールアドレスを設定しておく。そして、「050−5555−7890」の専用電話番号を自分に対する緊急用の連絡先として事前に実家の両親に告知しておく。
【0055】
この状態で実家の両親が「050−5555−7890」の番号に電話を掛けると、対応処理特定部20は両親が掛けてきた専用電話番号に基づいて「電子メールの送信」を対応処理と認識し、事前に登録された送信者αの宛先に対して、両親が録音した音声メッセージのファイルを添付した電子メール、あるいは音声ファイルの格納場所を示すURLを記述した電子メールを送信する。
【0056】
なお、本システム10では不正利用を防止する観点から、加入時に本システム10を利用するユーザの認証(コールバック認証)を行うことが望ましい。
図7は、本システム10への加入を希望するユーザのPC36のWebブラウザ上に表示された加入時の初期設定画面67を示すものであり、ユーザは先ず、本システム10で利用する電話番号の登録を求められる。
【0057】
ユーザが電話番号入力欄68に、本システム10で利用する電話機の電話番号(09012345678)を入力後、コールバック認証ボタン69をクリックすると、インターネット経由でシステム10に電話番号(09012345678)が送信される。これを受けてシステム10は、例えば4桁の英数字等より成る確認コードを生成すると共に、送信された電話番号(09012345678)に発呼し、通話路の確立後、「登録する電話番号の確認コードをお知らせします」等の定形メッセージに続いて、確認コードを自動音声で通知する。
確認コードの通知を受けたユーザは、初期設定画面67の確認コード入力欄70に確認コードを入力する。
後述の通り、この確認コードと「電話番号」(09012345678)の組合せが、システム10側に記録されている組合せと合致した場合にのみ、本システム10への加入が認められることとなる。この結果、ユーザが本システム10へ登録しようとする電話番号(09012345678)が、ユーザ自身の管理下にある電話機の電話番号であることが確認される。
【0058】
図7に示す通り、登録した1台目の電話番号の電話機が故障した場合や、バッテリー切れ等で使用できなくなった場合に備え、電話番号を2個まで登録できるようになっている。もちろん、2個目の電話番号の登録時にも、1個目の電話番号の場合と同じ認証(コールバック認証)手続が求められる。
2個に限らず、3個以上の電話番号の登録を認めることも当然に可能である。
【0059】
また、図7に示すように、本システム10では、電話用暗証番号の設定が求められ、ユーザは、10字以内の数字より成る暗証番号を決定し、電話用暗証番号入力欄71に入力する。
【0060】
さらにユーザは、電話をかけて本システム10の音声伝達サービスを利用する際の認証方法の選択を求められる。
本システム10では、この認証方法として、(1)「発信者番号」での自動認証、(2)「発信者番号」での自動認証の他に「電話用暗証番号」のキー入力を要求することによる認証、(3)「登録した電話番号」と「電話用暗証番号」のキー入力を要求することによる認証、の3方法が選択可能となっている。
図7の認証方法設定欄72においては、「発信者番号」での自動認証が選択された状態が例示されている。
【0061】
(1) 「発信者番号」での自動認証方法は、ユーザ以外の第三者がユーザの電話機を使用して本システム10を利用する可能性を排除できない反面、キー入力が不要であるため手間がかからない利点がある。
(2) 「発信者番号」での自動認証の他に「電話用暗証番号」のキー入力を要求する認証方法は、キー入力の手間はかかるが、暗証番号を他人に知られない限り、第三者による不正利用を防止することができ、安全性が高い利点がある。
(3) 「登録した電話番号」と「電話用暗証番号」のキー入力を要求する認証方法は、登録した電話番号の電話機以外の電話機(例えば公衆電話機)から本システム10を利用する場合や、登録した電話番号の電話機を非通知設定としている場合等、ユーザの発信者番号が不明な場合に用いられる認証方法である。なお、この「登録した電話番号」と「電話用暗証番号」のキー入力による認証方法により、バッテリー切れや紛失等により登録した電話番号の電話機が使用できない場合でも、本システム10の利用が可能になる。
【0062】
ユーザが図7の初期設定画面で必須項目の入力又は選択後、設定ボタン73をクリックすると、ユーザの電話番号(09012345678)、確認コード、電話用暗証番号及び選択した認証方法がシステム10へ送信される。
この際システム10は、送信された「電話番号」(09012345678)及び確認コードがメモリに格納されているものと一致することを確認した後、当該ユーザの電話番号、電話用暗証番号、認証方法を上記対応処理DB28内に格納する。この際、各ユーザには自動的に所定数(例えば30個)の専用電話番号がシステム10によって割り当てられる。
【0063】
この後、ユーザは図2に示した設定画面40を通じて、自己に割り当てられた各電話番号について、伝達方法及び関連情報の登録を行う。図8は、この場合における対応処理DB28の登録状態を例示するものであり、ユーザの専用電話番号(050−1111−1234〜050−1111−1238等)毎に、ユーザの電話番号、電話用暗証番号、認証種別、伝達方法、その関連情報等が格納されている。2台目の電話番号を登録した場合には、その番号が「電話番号(2)」のデータ項目に格納される。
【0064】
このように、ユーザの電話番号(09012345678)と、ユーザに割り当てられた専用電話番号(050−1111−1234〜050−1111−1238等)とを関連付けて登録しておくことにより、一個の専用電話番号を多数のユーザに割り当てることが可能となる。
【0065】
すなわち、ユーザの電話番号(09012345678)は各ユーザに固有の電話番号であり、各ユーザが自己に割り当てられた専用電話番号(例えば050−1111−1234)へ電話を掛けた場合、上記した「発信者番号での自動認証」又は「登録した電話番号と電話用暗証番号のキー入力による認証」により、ユーザ電話番号(09012345678)がシステム10側の着信処理部14に通知されることとなる。
したがって、一個の専用電話番号が多数のユーザに割り当てられていたとしても、システム10に通知される各ユーザの電話番号により、当該ユーザを識別することができる。
【0066】
このように、本システム10にあっては、ユーザの電話番号と、ユーザの専用電話番号とを関連付けて登録しておくことで、一個の専用電話番号を多数のユーザに割り当てることができるので、ユーザ数の増加に比例して新たな専用電話番号を確保する必要がなく、低コストでのシステム10運用が可能となる。
システム10側は、ユーザがある程度自由に好きな専用電話番号(例えば、下4桁がユーザの誕生日と一致する0101〜1231迄の専用電話番号や下4桁がゾロ目となる専用電話番号、語呂合わせの良い専用電話番号等)を選べるように、所定数の専用電話番号を確保しておけば良い。
【0067】
図9に示すように、設定画面40においてユーザは、写真等の画像データをメッセージフォトとして登録することもできる。すなわち、ユーザは、設定画面40におけるメッセージフォトのチェックボックスにチェックを入れると共に、自己のPC36に格納されており、メッセージフォトとして登録する画像データ(図9においてはsakura.jpg)のパスをメッセージフォト設定欄74に入力する。
ユーザが、メッセージフォトの設定後、登録ボタン(図示省略)をクリックすると、PC36から画像データ(sakura.jpg)が対応処理登録部24に送信され、これを受けた対応処理登録部24は、図10に示すように、専用電話番号に関連付けて対応処理DB28に格納する。
【0068】
この結果、音声ファイルの格納場所を示すURLを記述した電子メール60を受信した受信者βが、電子メール60に記述されたURLをクリックすると、対応の音声ファイルと共にメッセージフォトの画像データがダウンロードされ、受信者βの携帯電話64やPC上で音声メッセージが再生されると共に、画像データが表示されることになる。
なお、SNSへの投稿、ブログへの投稿の場合においても、専用電話番号に関連付けてメッセージフォトの画像データを登録しておけば、SNS又はブログの閲覧者が公開された音声ファイルの格納場所を示すURLをクリックすると、閲覧者のPC上で対応の音声ファイルが再生されると共に、画像データが表示される。
【0069】
また、設定画面40においてユーザは、各専用電話番号毎に、応答ガイダンス用のメッセージデータの登録を行うことができる。すなわち、図9に示すように、ユーザは設定画面40における応答ガイダンスの登録のチェックボックスにチェックを入れると共に、任意のメッセージデータを応答ガイダンス設定欄75に入力する。図9においては、メッセージデータとして「仕事メール用の番号です」がテキスト入力されている。
ユーザが、メッセージデータの入力後、登録ボタン(図示省略)をクリックすると、PC36からメッセージデータが対応処理登録部24に送信され、これを受けた対応処理登録部24は、専用電話番号に関連付けて対応処理DB28に格納する(図10)。
【0070】
この場合、送信者αが携帯電話32から例えば「050−1111−1234」の専用電話番号に電話を掛けると、この電話の着信を受けた着信処理部14は、対応処理特定部20を介して当該専用電話番号(050−1111−1234)に関連付けられた応答ガイダンス用のメッセージデータ「仕事メール用の番号です」を取得し、これを音声合成した上で、音声データとして送信者αの携帯電話32に送信する。
このように本システム10にあっては、応答ガイダンス用のメッセージデータを専用電話番号に関連付けて登録しておき、当該専用電話番号に対する着信があった際に、メッセージデータを音声データとして送信者αの携帯電話32に送信するようにしているので、例えばユーザが多数の専用電話番号を確保している場合において、各専用電話番号の「用途」を特定するメッセージデータを応答ガイダンスとして登録しておくことにより、音声メッセージの伝達先及び伝達手段を間違えることなく利用することができる。
【0071】
さらに、設定画面40においてユーザは、電子メール60の送信日時を設定することができる。すなわち、図9に示すように、ユーザは、設定画面40における送信日時の登録のチェックボックスにチェックを入れると共に、希望する送信日時を送信日時設定欄76に入力する。図9においては、送信日時として「05/01/2011 13:00」が入力されている。
ユーザが、送信日時を入力後、登録ボタン(図示省略)をクリックすると、PC36から送信日時データが対応処理登録部24に送信され、これを受けた対応処理登録部24は、専用電話番号に関連付けて対応処理DB28に格納する(図10)。
なお、時間は指定せずに「送信日」のみ、或いは、日にちを指定せず「送信時間」のみを登録することも当然に可能である。
【0072】
専用電話番号に関連付けて送信日時が登録されている場合には、当該専用電話番号から送信者αの音声メッセージが入力されて音声ファイルが生成されても直ちに受信者βへの電子メール60送信は行わず、登録された送信日時が到来した時点で、対応処理実行部22が電子メール60をインターネット34を介して送信メールサーバ38に送信する。
このため送信者αは、前もって登録しておいた音声メッセージを、受信者βの誕生日等、任意の日時に届けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】この発明に係る音声メッセージ伝達システムの機能構成を示すブロック図である。
【図2】設定画面の一例を示す図である。
【図3】対応処理DBに登録された設定データを示す図である。
【図4】音声メッセージの伝達処理を示すフローチャートである。
【図5】設定画面の一例を示す図である。
【図6】用途に応じて複数の専用電話番号を使い分ける例を示す図である。
【図7】加入時の初期設定画面を示す図である。
【図8】対応処理DBに登録された設定データを示す図である。
【図9】設定画面の一例を示す図である。
【図10】対応処理DBに登録された設定データを示す図である。
【符号の説明】
【0074】
10 音声メッセージ伝達システム
14 着信処理部
16 音声録音部
18 音声記憶部
20 対応処理特定部
22 対応処理実行部
24 対応処理登録部
26 電話番号割当DB
28 対応処理DB
29 IP電話モデム
30 公衆回線網
32 送信者の携帯電話
34 インターネット
38 送信メールサーバ
40 設定画面
42 専用電話番号選択欄
44 アクション設定欄
46 「電子メールの送信」のチェックボックス
48 宛先指定欄
51 タイトル設定欄
52 本文設定欄
54 登録ボタン
60 電子メール
62 受信メールサーバ
64 受信者の携帯電話
66 「ツイッターへの投稿」のチェックボックス
67 初期設定画面
68 電話番号入力欄
69 コールバック認証ボタン
70 確認コード入力欄
71 電話用暗証番号入力欄
72 認証方法設定欄
73 設定ボタン
74 メッセージフォト設定欄
75 応答ガイダンス設定欄
76 送信日時設定欄
α 送信者
β 受信者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各ユーザに割り当てられた、システムに接続するための複数の専用電話番号と、各ユーザを特定するユーザIDとの対応関係を登録しておく電話番号割当データベースと、
各専用電話番号と、特定の伝達方法の選択情報及び当該伝達方法の実行に必要な関連情報との対応関係を登録しておく対応処理データベースと、
ユーザの電話機から何れかの専用電話番号に対して着信を受けた際に、上記対応処理データベースを参照し、当該専用電話番号に関連付けられた伝達方法及び関連情報を特定する対応処理特定手段と、
ユーザの電話機から入力された音声メッセージに基づいて、音声ファイルを生成する手段と、
この音声ファイルを上記伝達方法に従って送信するのに必要な処理を実行する対応処理実行手段と、
を備えたことを特徴とする音声メッセージ伝達システム。
【請求項2】
上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして電子メール送信が規定されると共に、その関連情報として受信者の電子メールアドレスが少なくとも規定されており、
ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記受信者の電子メールアドレスを宛先欄に設定すると共に、上記音声ファイルを添付した電子メールを生成し、ネットワーク上に送信する処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の音声メッセージ伝達システム。
【請求項3】
上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして電子メール送信が規定されると共に、その関連情報として受信者の電子メールアドレスが少なくとも規定されており、
ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記受信者の電子メールアドレスを宛先欄に設定すると共に、上記音声ファイルの格納場所を示すURLを記述した電子メールを生成し、ネットワーク上に送信する処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の音声メッセージ伝達システム。
【請求項4】
上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして特定のブログへの投稿が規定されると共に、その関連情報として当該ブログのログイン用のアカウント及びパスワードが少なくとも規定されており、
ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記ブログのログインページにアクセスし、上記アカウント及びパスワードを入力してログインした後、上記音声ファイルの格納場所を示すURLをブログ記事として記述する処理を実行することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の音声メッセージ伝達システム。
【請求項5】
上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして特定のSNSへの投稿が規定されると共に、その関連情報として当該SNSのログイン用のアカウント及びパスワードが少なくとも規定されており、
ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記SNSのログインページにアクセスし、上記アカウント及びパスワードを入力してログインした後、上記音声ファイルの格納場所を示すURLをSNSの記事として記述する処理を実行することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の音声メッセージ伝達システム。
【請求項6】
上記対応処理データベースには、特定の専用電話番号に関して、伝達方法の選択情報の一つとして電話の発呼が規定されると共に、その関連情報として受信者の電話番号が少なくとも規定されており、
ユーザの電話機から当該専用電話番号に対する着信があった場合に、上記対応処理実行手段は、上記受信者の電話番号に発呼すると共に、通話路確立後に上記音声ファイルを再生する処理を実行することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の音声メッセージ伝達システム。
【請求項7】
上記対応処理データベースには、ユーザの電話機の電話番号と、各ユーザに割り当てられた専用電話番号とが関連付けて登録されており、
上記対応処理特定手段は、ユーザの専用電話番号に対して着信を受けた際に、上記対応処理データベースを参照し、当該ユーザの電話機の電話番号及び専用電話番号に関連付けられた伝達方法及び関連情報を特定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の音声メッセージ伝達システム。
【請求項8】
上記対応処理データベースには、専用電話番号と、当該専用電話番号の応答ガイダンス用のメッセージデータとが関連付けて登録されており、
ユーザの電話機から特定の専用電話番号に対して着信を受けた際に、当該専用電話番号と関連付けて登録されているメッセージデータを音声データとして送信者の電話機に送信する手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の音声メッセージ伝達システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−186778(P2012−186778A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154858(P2011−154858)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(511038592)株式会社アクセルソリューションズ (1)
【Fターム(参考)】