説明

音声通知装置

【課題】車両に搭載される音声通知装置であって、車両の乗員に対して短時間に必要な情報を提供する報知方法を決定することができる音声通知装置を提供すること。
【解決手段】車載装置などから取得した音声情報データが記憶装置12に記憶される。次に、同時に報知する必要がある音声情報データ数を検出する。次に、音声情報処理部13は先に取得した音声情報データを基に報知用音声情報データを出力する。この場合、同時に報知する必要がある音声情報データ数が多い場合は、車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行う必要があると判断し、報知用音声情報データのメッセージ長を短くするのが特徴である。また、音声情報データ数が少なくメッセージ長を短くする必要がない場合は、音声情報データのメッセージ長を変更せず報知用音声情報データを出力する。次に、出力された報知用音声情報データに基づいて音声による報知が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される音声通知装置であって、車両の乗員に対して短時間に必要な情報を提供する報知方法を決定することができる音声通知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載される音声通知装置がメッセージを報知する場合、車速などに基づいて報知方法を決定する技術が知られている。例えば、特許文献1において、音声通知を行う車載装置は、車速やメッセージの緊急度に基づいて発話速度を決定し、メッセージを強調することによって車両の乗員に対して直感的に注意喚起を行うことができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−279975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1記載の従来技術では、複数のメッセージを同時に報知する必要がある場合、発話速度が速いためメッセージの内容が聞き取り難くなるという問題がある。また、運転者が運転操作に集中できるように短時間に多くの情報提供を行いたいという要望がある。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、車両の乗員に対して短時間に必要な情報を提供する報知方法を決定することができる音声通知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両に搭載され、車両の乗員に対して報知を行う音声通知装置であって、報知内容を表す音声情報データを車載装置、車外装置の少なくとも一つから取得する音声情報データ取得手段と、前記音声情報データ取得手段により取得された前記音声情報データに基づいて、同時に報知する必要がある音声情報データ数を判断する音声情報データ数判断手段と、前記音声情報データ数判断手段により、前記同時に報知する必要がある音声情報データ数が複数あると判断した場合に、前記音声情報データに基づいてメッセージ長が変更された報知用音声情報データを出力する音声情報処理手段と、前記音声情報処理手段により、メッセージ長が変更された前記報知用音声情報データに基づいて、音声による報知を行う報知手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の音声通知装置であって、前記音声情報処理手段は、前記同時に報知する必要がある音声情報データ数が多いほど、メッセージ長を短く変更することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の音声通知装置であって、前記音声情報処理手段は、前記音声情報データから単語または単語を含む文節を抽出することにより、メッセージ長が短い前記報知用音声情報データを出力することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3に記載の音声通知装置であって、前記音声情報処理手段は、前記音声情報データから所定の文字数に相当する音声情報データを抽出することにより、メッセージ長が短い前記報知用音声情報データを出力することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4に記載の音声通知装置であって、前記音声情報処理手段は、前記音声情報データから所定の報知時間分に相当する音声情報データを抽出することにより、メッセージ長が短い報知用音声情報データを出力することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5に記載の音声通知装置であって、前記音声情報データは、テキストデータないし録音音声の信号情報であることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6に記載の音声通知装置であって、前記音声情報データの一部ないし全部は、前記音声通知装置に予め記憶されていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7に記載の音声通知装置であって、前記音声情報データ取得手段は、車載装置、車外装置の少なくとも一つから、前記音声情報データの一部を取得すると共に、前記音声通知装置に予め記憶されている前記音声情報データと照合することにより、前記音声情報データを取得することを特徴とする。
【0014】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請求項8に記載の音声通知装置であって、前記音声情報データ取得手段は、前記音声情報データを取得するのと同時に同一内容を意味するメッセージ長が短い予め記憶された第二の音声情報データを取得し、前記音声情報処理手段は、前記音声情報データ取得手段が取得したメッセージ長が短い前記第二の音声情報データを報知用音声情報データとして出力することを特徴とする。
【0015】
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、同時に報知する必要がある音声情報データ数に基づいて、報知用音声情報データのメッセージ長を決定することができる。その結果、同時に報知する必要がある音声情報データが複数ある場合、報知用音声情報データのメッセージ長を短くすることによって、車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行うことができる。
【0016】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし請求項9に記載の音声通知装置であって、前記報知方法決定手段は、前記音声情報データの発話速度を決定することを特徴とする。
【0017】
請求項10に記載の発明によれば、同時に報知する必要がある音声情報データ数に基づいて、報知用音声情報データのメッセージ長および発話速度を決定することができる。その結果、同時に報知する必要がある音声情報データが複数ある場合、報知用音声情報データのメッセージ長を短くし発話速度を速くすることにより、第一乃至第九の発明と比較して更に車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行うことができる。
【0018】
また、請求項11に記載の発明は、請求項1ないし請求項10に記載の音声通知装置であって、前記報知方法決定手段は、自車両の車速に基づいて前記報知方法を決定することを特徴とする。
【0019】
また、請求項12に記載の発明は、請求項1ないし請求項11に記載の発明に係る音声通知装置であって、前記報知方法決定手段は、自車両が走行している道路形状に基づいて前記報知方法を決定することを特徴とする。
【0020】
また、請求項13に記載の発明は、請求項1ないし請求項12に記載の発明に係る音声通知装置であって、前記報知方法決定手段は、自車両のブレーキ状態に基づいて前記報知方法を決定することを特徴とする。
【0021】
また、請求項14に記載の発明は、請求項1ないし請求項13に記載の発明に係る音声通知装置であって、前記報知方法決定手段は、前記音声情報データに設けられている緊急度に基づいて前記報知方法を決定することを特徴とする。
【0022】
請求項10ないし請求項14に記載の発明によれば、同時に報知する必要がある音声情報データ数に加えて、音声情報データの緊急度や自車両の走行状態に基づいて、報知用音声情報データのメッセージ長および発話速度を決定することができる。その結果、車両の乗員の運転負荷を考慮したうえで、運転者が運転操作に集中できるように報知用音声情報データのメッセージ長および発話速度を決定し情報提供を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明における音声通知装置の構成図である。
【図2】本発明における音声通知装置を車両に搭載した場合の構成図である。
【図3】本発明における第一の実施例のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明における第一の実施例において、記憶装置12に予め記憶されている音声情報データと車載装置などから受信したコード番号との対応表の一例を示す図である。
【図5】本発明における第一の実施例において、メッセージ長を決定するテーブル表の概要を示す図である。
【図6】本発明における第二の実施例において、メッセージ長および発話速度を決定するテーブル表の概要を示す図である。
【図7】本発明における第三の実施例のフローチャートを示す図である。
【図8】本発明における第三の実施例において、メッセージ長および発話速度を決定するテーブル表の概要を示す図である。
【図9】本発明における第三の実施例において、メッセージ長および発話速度を決定する一例を示す図である。
【図10】本発明における音声通知装置に無線部を組込んだ場合の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0025】
図1は、本発明の第一の実施例を実現する音声通知装置10の構成図である。音声通知装置10は、本発明に係る音声通知装置の一実施形態であり、車両に搭載される装置である。
【0026】
音声通知装置10は、制御部11と、記憶装置12と、音声情報処理部13と、音声発生部14と、通信部15とからなる。
【0027】
制御部11は、音声通知装置10全体の制御を行う回路であり、マイコンやROM、RAMおよびこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。制御部11には、記憶装置12、音声情報処理部13、通信部15などが接続されている。記憶装置12は、フラッシュメモリに代表される不揮発性の記憶手段であり、音声情報処理部13において報知用音声情報データを出力する際に必要となる音声情報データや、予め定めた単語や単語を含む文節に対応した特徴量を表す音響モデルなどが記憶されるようになっている。音声情報処理部13は、記憶装置12に記憶されている音声情報データに基づいて、メッセージ長が短い報知用音声情報データを出力する。音声発生部14は音声情報処理部13に接続されており、音声情報処理部13により出力された報知用音声情報データに基づいて、音声による報知を行う。通信部15は、図2に示すように、車内LANを通じてエンジンの情報を検出するエンジンECU21、運転者によるブレーキペダルの踏込み状態などを検出するブレーキECU22、車速パルスを検出する車速センサやハンドルの操舵角を検出する操舵角センサなどのセンサECU23、車外と無線通信を行う無線部24が接続している。
【0028】
車両LANには、無線部24およびアンテナ25aが接続されており、アンテナ25bを有している路側機26と無線通信を行うことができる。路側機26との間の無線通信では、DSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)方式を採用した通信処理が行われる。
【0029】
次に、第一の実施例の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理はイグニッションがオンとなった場合に開始される。
【0030】
最初に、制御部11は音声情報データの取得を行う(ステップ301)。制御部11は、通信部15に接続されている車両LANを通じて自車両のエンジンECU21、ブレーキECU22、センサECU23などの自車両の車載装置から車内の音声情報データを取得し、記憶装置12に記憶する。また、自車両が路側機26の通信エリアに入ると、制御部11は無線部24を介して路側機26が発信する車外の音声情報データを取得し、記憶装置12に記憶する。例えば、エンジンECU21からエンジンの水温やエンジンオイルの状態に関する音声情報データなどを取得することができる。また、路側機26からは、自動料金収受システムにおける料金決済情報に関する音声情報データなどを取得することができる。また、記憶装置12に予め複数の音声情報データを記憶しておき、例えば、図4に示すように自車両の車載装置などから受信したコード番号に対応する音声情報データを記憶装置12から取得することもできる。取得した音声情報データは、テキスト・ツー・スピーチ(TTS)用のテキストデータないし録音音声の信号情報である。音声情報データを取得した場合はステップ302に進み、音声情報データが取得されない場合はステップ301の処理を繰り返す。
【0031】
次に、制御部11は、ステップ301で取得した同時に報知する必要がある音声情報データ数を検出する(ステップ302)。
【0032】
次に、音声情報処理部13は、ステップ302で検出した音声情報データ数に基づいて、報知用音声情報データを出力する(ステップ303)。図5に音声情報データ数を6段階に分類した一例を示す。図5では、音声情報データ数が多いほど車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行う必要があると判断し、報知用音声情報データのメッセージ長を短くするのが特徴である。例えば、メッセージ長を短くする場合「オイル不足です。オイル交換をして下さい」といった音声情報データから、「オイル」といったメッセージ長が短い報知用音声情報データを出力する。具体的には、音声情報データがテキストデータである場合、テキストデータから単語または単語を含む文節を抽出することにより、「オイル」や「オイル不足です」といったメッセージ長が短い報知用音声情報データを出力することができる。また、音声情報データが録音音声の信号情報である場合、信号情報から抽出した特徴量と記憶装置12に記憶されている単語または単語を含む文節に対応した特徴量を表す音響モデルとを比較し、メッセージ長が短い報知用音声情報データを出力することができる。また、音声情報データの先頭から、例えば5文字といった所定の文字数に相当する音声情報データを抽出することにより、メッセージ長が短い報知用音声情報データを出力することができる。また、報知時間として、例えば1秒といった時間を設定し、設定した報知時間分に相当する音声情報データからメッセージ長が短い報知用音声情報データを出力することができる。また、同時に報知する必要がある音声情報データ数が少なくメッセージ長を短くする必要がない場合は、音声情報データのメッセージ長を変更せず報知用音声情報データを出力する。
【0033】
次に、音声発生部14は、音声情報処理部13により出力された報知用音声情報データに基づいて音声による報知を行い、ステップ301へ戻り処理を繰り返す(ステップ304)。
【0034】
第一の実施例によれば、同時に報知する必要がある音声情報データ数に基づいて、報知用音声情報データのメッセージ長を決定することができる。その結果、同時に報知する必要がある音声情報データが複数ある場合、報知用音声情報データのメッセージ長を短くすることによって、車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行うことができる。
【0035】
また、第二の実施例として図3のステップ303において、図6に示すように、音声情報データ数に基づいて報知用音声情報データのメッセージ長を決定することに加えて、発話速度を決定することができる。図6においては、音声情報データ数が多いほど車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行う必要があると判断し、報知用音声情報データのメッセージ長を短くし発話速度を速くするのが特徴である。
【0036】
第二の実施例によれば、同時に報知する必要がある音声情報データ数に基づいて、報知用音声情報データのメッセージ長および発話速度を決定することができる。その結果、同時に報知する必要がある音声情報データが複数ある場合、報知用音声情報データのメッセージ長を短くし発話速度を速くすることにより、第一の実施例と比較して更に車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行うことができる。
【0037】
図7および図8は本発明の第三の実施例を示すものである。第三の実施例は、音声情報データから報知用音声情報データを出力する場合、同時に報知する必要がある音声情報データ数に加えて自車両の走行状態や音声情報データの緊急度に基づいて、メッセージ長および発話速度を決定するのが特徴である。
【0038】
図7において、最初に、制御部11は第一の実施例と同様に自車両の車載装置などから音声情報データを取得する(ステップ701)。
【0039】
次に、制御部11は、ステップ701で取得した同時に報知する必要がある音声情報データ数および自車両の走行状態を検出する(ステップ702)。具体的には、通信部15に接続されている車両LANを通じて車速センサから検出する車速パルスなどから自車両の車速を取得することができる。また、ブレーキECU22から運転者によるブレーキペダルの踏込み状態を取得することができる。また、操舵角センサから検出するハンドルの操舵角や自車両の位置を測定するGPS(Global Positioning System)や加速度センサなどから自車両の走行軌跡を検出し、現在走行している道路形状を取得することができる。
【0040】
次に、音声情報処理部13は、ステップ702で取得した自車両の走行状態と同時に報知する必要がある音声情報データ数と音声情報データに含まれている音声情報データの緊急度に基づいて、報知用音声情報データを出力する(ステップ703)。例えば、図8にステップ702で検出した自車両の車速などの項目を5段階に分類した一例を示す。音声情報処理部13は各項目のポイントの合計が大きいほど車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行う必要があると判断し、報知用音声情報データのメッセージ長を短くし発話速度を速くするのが特徴である。図8において、自車両の走行状態に関する項目である車速、ブレーキ状態、道路形状については、運転者に対する運転負荷が大きくなるにつれて各項目のポイントを大きくする。具体的には、車速が速くなるにつれて運転者はより運転に集中する必要があるため、運転者に対する運転負荷が大きくなると判断する。同様に、ブレーキペダルの踏込みが強い場合、運転者は運転に集中しているため運転負荷が大きいと判断する。また、自車両が現在走行している道路形状が直線形状からカーブ形状になるにつれて、運転者のハンドル操作が増えるため、運転者に対する運転負荷が大きくなると判断する。また、同時に報知する必要がある音声情報データ数が多く、音声情報データの緊急度が高い場合、運転者にできる限り早く情報を伝える必要があると判断し、ポイントを大きくする。
【0041】
次に、音声発生部14は、音声情報処理部13により出力された報知用音声情報データおよび決定された発話速度に基づいて音声による報知を行い、ステップ701へ戻り処理を繰り返す(ステップ704)。
【0042】
第三の実施例によれば、同時に報知する必要がある音声情報データ数に加えて、音声情報データの緊急度や自車両の走行状態に基づいて、報知用音声情報データのメッセージ長および発話速度を決定することができる。その結果、車両の乗員の運転負荷を考慮したうえで、運転者が運転操作に集中できるように報知用音声情報データのメッセージ長および発話速度を決定し情報提供を行うことができる。
【0043】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されることはなく、本発明の技術的範囲に存在する限り、様々な形態を採りうる。
【0044】
例えば、図3のステップ301において、制御部11が車載装置または車外装置から音声情報データを取得する際、同時に同一内容を意味するメッセージ長が短い第二の音声情報データを取得し、記憶装置12に記憶する。
【0045】
次に、音声情報処理部13がステップ302で取得した音声情報データ数に基づいて、メッセージ長が短い報知用音声情報データを出力する必要がある場合、ステップ301において取得したメッセージ長が短い第二の音声情報データを報知用音声情報データとして出力してもよい。その結果、音声情報処理部13は、音声情報データに対して単語抽出といった処理を行わずにメッセージ長が短い報知用音声情報データを短時間に出力することができる。
【0046】
更に、第三の実施例において、図8に示す各項目のポイントを合計した値が同じであっても、各項目ごとのポイントによって報知用音声情報データのメッセージ長および発話速度の決定に差をつけてもよい。例えば、図9において、報知内容1と報知内容2とでポイントの合計は同じであるが、報知内容2は報知内容1よりも同時に報知する必要がある音声情報データ数が多く、音声情報データの緊急度も高い。そのため、報知内容2は報知内容1と比較してメッセージ長を短くし発話速度を速くすることによって、車両の乗員に対して短時間に多くの情報提供を行えるようにしてもよい。
【0047】
また、図2において、無線部24は路側機26との間で無線通信を行っているが、無線広域網接続システムを介して基地局などと無線通信を行い、音声情報データを取得するようにしてもよい。また、車内の携帯電話と接続し、例えば、電話の着信やメール着信などの音声情報データを取得するようにしてもよい。
【0048】
また、図2において、無線部24は車内LANに接続されているが、図10に示すように音声通知装置10に無線部24を組込んだ構造にしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
10 音声通知装置
11 制御部
12 記憶装置
13 音声情報処理部
15 通信部
21 エンジンECU
22 ブレーキECU
23 センサECU
24 無線部
26 路側機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、車両の乗員に対して報知を行う音声通知装置であって、
報知内容を表す音声情報データを車載装置、車外装置の少なくとも一つから取得する音声情報データ取得手段と、
前記音声情報データ取得手段により取得された前記音声情報データに基づいて、同時に報知する必要がある音声情報データ数を判断する音声情報データ数判断手段と、
前記音声情報データ数判断手段により、前記同時に報知する必要がある音声情報データ数が複数あると判断した場合に、前記音声情報データに基づいてメッセージ長が変更された報知用音声情報データを出力する音声情報処理手段と、
前記音声情報処理手段により、メッセージ長が変更された前記報知用音声情報データに基づいて、音声による報知を行う報知手段と、
を備えることを特徴とする音声通知装置。
【請求項2】
請求項1記載の音声通知装置であって、
前記音声情報処理手段は、前記同時に報知する必要がある音声情報データ数が多いほど、メッセージ長を短く変更すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の音声通知装置であって、
前記音声情報処理手段は、前記音声情報データから単語または単語を含む文節を抽出することにより、メッセージ長が短い前記報知用音声情報データを出力すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項4】
請求項1乃至3記載の音声通知装置であって、
前記音声情報処理手段は、前記音声情報データから所定の文字数に相当する音声情報データを抽出することにより、メッセージ長が短い前記報知用音声情報データを出力すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項5】
請求項1乃至4記載の音声通知装置であって、
前記音声情報処理手段は、前記音声情報データから所定の報知時間分に相当する音声情報データを抽出することにより、メッセージ長が短い報知用音声情報データを出力すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項6】
請求項1乃至5記載の音声通知装置であって、
前記音声情報データは、テキストデータないし録音音声の信号情報であること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項7】
請求項1乃至6記載の音声通知装置であって、
前記音声情報データの一部ないし全部は、前記音声通知装置に予め記憶されていること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項8】
請求項1乃至7記載の音声通知装置であって、
前記音声情報データ取得手段は、車載装置、車外装置の少なくとも一つから、前記音声情報データの一部を取得すると共に、
前記音声通知装置に予め記憶されている前記音声情報データと照合することにより、前記音声情報データを取得すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項9】
請求項1乃至8記載の音声通知装置であって、
前記音声情報データ取得手段は、前記音声情報データを取得するのと同時に同一内容を意味するメッセージ長が短い予め記憶された第二の音声情報データを取得し、
前記音声情報処理手段は、前記音声情報データ取得手段が取得したメッセージ長が短い前記第二の音声情報データを報知用音声情報データとして出力すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項10】
請求項1乃至9記載の音声通知装置であって、
前記報知方法決定手段は、前記音声情報データの発話速度を決定すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項11】
請求項1乃至10記載の音声通知装置であって、
前記報知方法決定手段は、自車両の車速に基づいて前記報知方法を決定すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項12】
請求項1乃至11記載の音声通知装置であって、
前記報知方法決定手段は、自車両が走行している道路形状に基づいて前記報知方法を決定すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項13】
請求項1乃至12記載の音声通知装置であって、
前記報知方法決定手段は、自車両のブレーキ状態に基づいて前記報知方法を決定すること、
を特徴とする音声通知装置。
【請求項14】
請求項1乃至13記載の音声通知装置であって、
前記報知方法決定手段は、前記音声情報データに設けられている緊急度に基づいて前記報知方法を決定すること、
を特徴とする音声通知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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