説明

音楽再生装置

【課題】 利用者の目を惹く広告効果の高い曲間広告を出力させる音楽再生装置を提供する。
【解決手段】 演奏曲の出力に伴ってマイクロフォン22から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段60と、その演奏評価手段60による評価結果に応じた曲間広告を表示させる曲間広告表示手段64とを、含むことから、利用者が必然的に注目する演奏評価を反映した曲間広告とすることで、その広告効果を高めることができる。すなわち、利用者の目を惹く広告効果の高い曲間広告を出力させるカラオケ装置10を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、カラオケボックスで使用されるカラオケ装置等の音楽再生装置に関し、特に、曲間広告出力機能の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
斯かるカラオケ装置では、通常、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報や選曲ランキング等の文字情報(テロップ)を映像表示装置に曲間情報として出力させる。この曲間情報として広告をはじめとする各種情報を出力させるカラオケ装置が開発されている。例えば、特許文献1に記載されたカラオケ装置がそれである。このカラオケ装置によれば、予めデータベースに記憶された広告映像を適宜選択して曲間に表示させることで、その店舗において販売されているフードやドリンクの紹介をはじめとする様々な広告を出力させることができる。
【0004】
【特許文献1】特開2000−29478号公報
【0005】
しかし、カラオケ演奏が行われていない曲間は、次に歌う演奏曲を選んだり、会話や飲食を楽しむ時間とされるのが一般的であり、画面に曲間広告が表示されてもほとんど注目されないため、前記従来の技術では、広告の効果があまり期待できないという弊害があった。このため、利用者の目を惹く広告効果の高い曲間広告を出力させる音楽再生装置の開発が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、利用者の目を惹く広告効果の高い曲間広告を出力させる音楽再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択された所望の演奏曲を出力させると共に、その演奏曲の出力が行われていない曲間に所定の曲間広告を出力させる音楽再生装置であって、前記演奏曲の出力に伴って音声入力装置から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段と、その演奏評価手段による評価結果に応じた曲間広告を表示させる曲間広告表示手段とを、含むことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
このようにすれば、前記演奏曲の出力に伴って音声入力装置から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段と、その演奏評価手段による評価結果に応じた曲間広告を表示させる曲間広告表示手段とを、含むことから、利用者が必然的に注目する演奏評価を反映した曲間広告とすることで、その広告効果を高めることができる。すなわち、利用者の目を惹く広告効果の高い曲間広告を出力させる音楽再生装置を提供することができる。
【0009】
ここで、好適には、予め定められた複数種類の曲間広告から前記演奏評価手段による評価結果に応じて何れかの曲間広告を選択する曲間広告選択手段を含み、前記曲間広告表示手段は、その曲間広告選択手段により選択された曲間広告を表示させるものである。このようにすれば、実用的な態様で利用者の目を惹く広告効果の高い曲間広告を出力させることができる。
【0010】
また、好適には、前記曲間広告表示手段は、前記演奏評価手段による評価結果とその評価結果に応じた曲間広告とを同期して表示させるものである。このようにすれば、利用者が必然的に注目する演奏評価と同期して曲間広告を表示させることで、その広告効果を可及的に高めることができる。
【0011】
また、好適には、前記曲間広告表示手段は、前記曲間広告と同期してその曲間広告に関するキーワードを表示させるものである。このようにすれば、前記曲間広告と同期して表示されるキーワードを覚える等することで、その曲間広告が確かに表示されたことを利用者の側で証明できる。
【0012】
また、好適には、前記曲間広告は、前記演奏曲と関連付けられたものである。このようにすれば、前記演奏曲のジャンルや歌手等に応じた特徴的な文言を用いる等、前記曲間広告に多様性を与えることができ、その広告効果を更に高めることができる。
【0013】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0014】
図1は、本発明の音楽再生装置の一実施例であるカラオケ装置10の構成を例示するブロック線図である。この図1に示すように、上記カラオケ装置10は、CRT等の映像表示装置12と、映像情報デコーダ14と、ビデオミキサ16と、アンプミキサ18と、スピーカ20と、音声入力装置であるマイクロフォン22と、操作パネル24と、中央演算処理装置であるCPU26と、ROM28と、RAM30と、記憶装置であるハードディスク32と、モデム34と、CRTコントローラ36と、上記操作パネル24等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス38と、音源であるシンセサイザ40と、リモコン装置48や電子早見本装置50等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部42と、その電子早見本装置50等との間で無線LAN通信を行うための無線LAN通信部44と、A/Dコンバータ46とを、備えて構成されている。
【0015】
上記CPU26は、上記RAM30の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM28に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、上記リモコン装置48や電子早見本装置50等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を上記RAM30に設けられた予約曲リストに登録したり、その予約曲リストの演奏順に従って上記ハードディスク32から上記RAM30に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM30から上記シンセサイザ40へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して上記CRTコントローラ36へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して上記CRTコントローラ36へ送ったり、上記映像情報デコーダ14を制御して所定の背景映像を再生させる等の基本的な制御に加えて、後述する演奏評価制御及び曲間広告出力制御を実行する。
【0016】
前記操作パネル24は、前記カラオケ装置10の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置10には、前記操作パネル24の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置48及び電子早見本装置50が備えられており、前記リモコン受信部42は、それら入力装置から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU26へ供給する。また、前記無線LAN通信部44は、前記電子早見本装置50との間で無線LAN通信を行うことによりその電子早見本装置50からの選曲入力を受け付けたり、前記カラオケ装置10から電子早見本装置50へ所定の処理を実行させるための指令を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置10と電子早見本装置50との間における相互の情報のやりとりを行う。
【0017】
前記映像情報デコーダ14は、所定の映像情報に基づいてその映像情報に対応する映像を再生(デコード)する映像再生装置であり、例えば、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク32に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生する。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ14により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。前記CRTコントローラ36は、前記CPU26において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置であり、前記ビデオミキサ16は、前記CPU26において生成され且つ前記CRTコントローラ36から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ14により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置12に表示させる映像合成装置である。
【0018】
前記シンセサイザ40は、前記ハードディスク32から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ40により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ18へ送られる。そのアンプミキサ18では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン22を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ20から出力される。前記A/Dコンバータ46は、後述するカラオケ演奏評価処理のために、前記マイクロフォン22から入力される音声をディジタル信号に変換して前記CPU26に供給する。
【0019】
図2は、前記カラオケ装置10のハードディスク32に設けられた各種データベースを説明する図である。この図2に示すように、前記ハードディスク32には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケ情報を記憶するカラオケデータベース54と、背景映像を出力させるための複数の背景映像情報を記憶する背景映像データベース56と、曲間広告を出力させるための複数の曲間広告情報を記憶する曲間広告データベース58とが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた前記カラオケ装置10は、前記モデム34を介して公衆電話回線等の通信回線52に接続されており、そのカラオケ装置10によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、或いは所定の背景映像や曲間広告が出力可能とされるように、随時新たなカラオケ情報、背景映像情報、曲間広告情報等が図示しないカラオケサービス提供会社のセンタ装置から上記通信回線52を介して配信され、前記ハードディスク32のカラオケデータベース54、背景映像データベース56、曲間広告データベース58等に記憶されるようになっている。すなわち、前記カラオケ装置10は、所定の通信回線を介してカラオケ情報をはじめとするコンテンツを取得する通信カラオケ装置である。
【0020】
前記カラオケ情報は、演奏音を生成するための演奏情報及び歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報から成るものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。上記カラオケデータベース54には、例えば、選曲番号により識別される各演奏曲のカラオケ情報すなわち曲名、歌手名、及びジャンル等を含むタイトル情報、MIDI形式の演奏情報、及び歌詞情報等が記憶されるようになっている。
【0021】
前記背景映像情報は、前記背景映像を出力させるための映像情報であり、例えば、MPEG形式の映像データである。この背景映像情報は、それぞれ前記演奏曲のジャンルと対応付けられており、前記カラオケ装置10による演奏曲の出力に際して、その演奏曲のジャンルと対応付けられた背景映像情報が前記背景映像データベース56から読み出されて前記映像情報デコーダ14に送られ、その映像情報デコーダ14により復号された後、前記ビデオミキサ16において歌詞文字映像と合成されて前記映像表示装置12に表示される。
【0022】
前記曲間広告情報は、その店舗において販売されているフードやドリンクの紹介をはじめとする文字情報(テロップ)を含む映像から成る広告や、新譜情報及び選曲ランキング等の文字情報、或いは前記カラオケ装置10の起動が行われてからカラオケ演奏曲の出力が開始されるまでの間に前記映像表示装置12に表示される初期情報等であり、コンテンツIDであるファイル名により識別される。この曲間広告情報は、カラオケ演奏曲の出力が行われていない曲間に前記曲間広告データベース58から読み出され、前記CRTコントローラ36や映像情報デコーダ14等を介して前記映像表示装置12に表示される。
【0023】
図3は、前記カラオケ装置10のCPU26に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図3に示す演奏評価手段60は、カラオケ演奏曲の出力に伴って音声入力装置である前記マイクロフォン22から入力される利用者の音声に応じてその利用者によるカラオケ演奏の内容を評価する。例えば、前記マイクロフォン22により入力されて前記A/Dコンバータ46によりディジタル信号に変換された音声情報と、前記シンセサイザ40により出力される音楽情報とを比較し、メロディなどの基本音程と入力される音声から抽出される音程との相対的なずれやその音声の絶対的な声量などを基準として採点を行う。
【0024】
曲間広告選択手段62は、予め定められた複数種類の曲間広告から前記演奏評価手段60による評価結果に応じて何れかの曲間広告を選択する。前記曲間広告データベース58には、好適には、所定のテーマ毎にAランク、Bランク、Cランクというようにランク付けされた複数種類の曲間広告情報が記憶されている。例えば、その店舗において販売されているドリンク(ビール)を紹介する曲間広告に関して、「素晴らしい! ドリンク1品2割引します!」という文字情報を含むAランクの曲間広告情報、「まあまあですね。熱唱でほてったノドを潤す冷たいビールはいかがですか?」という文字情報を含むBランクの曲間広告情報、及び「ダメダメですね。罰として皆さんにドリンクを1杯ずつおごってあげて下さい」という文字情報を含むCランクの曲間広告情報が、相互に関連付けられて記憶されている。前記曲間広告データベース58には、例えば、上記演奏評価手段60による処理結果がAランクに対応する評価結果(例えば、80〜100点)であった場合には、Aランクの曲間広告情報を選択し、Bランクに対応する評価結果(例えば、60〜79点)であった場合には、Bランクの曲間広告情報を選択し、Cランクに対応する評価結果(0〜59点)であった場合には、Cランクの曲間広告情報を選択するような関係が記憶されており、上記曲間広告選択手段62は、その関係に基づいて何れかの曲間広告情報を選択して前記RAM30等に読み出す。
【0025】
曲間広告表示手段64は、前記演奏評価手段60による評価結果に応じた曲間広告を前記CRTコントローラ36や映像情報デコーダ14等を介して前記映像表示装置12に表示させる。好適には、上記曲間広告選択手段62により選択された曲間広告を表示させる。例えば、上記曲間広告選択手段62により「素晴らしい! ドリンク1品2割引します!」という文字情報を含むAランクの曲間広告情報が選択された場合には、図4に示すような映像を表示させ、「まあまあですね。熱唱でほてったノドを潤す冷たいビールはいかがですか?」という文字情報を含むBランクの曲間広告情報が選択された場合には、図5に示すような映像を表示させ、「ダメダメですね。罰として皆さんにドリンクを1杯ずつおごってあげて下さい」という文字情報を含むCランクの曲間広告情報が選択された場合には、図6に示すような映像を表示させる。また、好適には、図4乃至図6に示すように、前記演奏評価手段60による評価結果すなわち「92点」等といった採点結果と、その評価結果に応じた曲間広告とを、前記映像表示装置12に同期して乃至は同時に表示させる。
【0026】
また、好適には、前記曲間広告表示手段64は、前記曲間広告と同期して乃至は同時にその曲間広告に関するキーワードを表示させる。このキーワードは、前記映像表示装置12に該当する曲間広告が確かに表示されたことを利用者の側で証明するために用いられる符号乃至は語句であり、例えば、店舗の側で任意に設定できるようになっている。図4に示すように、割引の確約等の特典を含む曲間広告を表示させてサービスを行う場合、その曲間広告が実際に表示されたか否かが問題となるが、店舗の側で予め「愛」等のサービスキーワードを設定しておき、「※ご注文の際に店員にサービスキーワード『愛』とお伝え下さい」といった文字情報を含む映像を表示させることで、その曲間広告が表示されたことの確認が可能とされるのである。
【0027】
図7は、前記カラオケ装置10のCPU26による曲間広告出力制御について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0028】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、カラオケ演奏が開始されたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S2において、演奏評価モードが設定されているか否かが判断される。このS2の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S2の判断が肯定される場合には、S3において、カラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等に基づいてカラオケ演奏制御が行われる。次に、S4において、前記マイクロフォン22により入力されて前記A/Dコンバータ46によりディジタル信号に変換された音声情報と、前記シンセサイザ40により出力される音楽情報とが比較され、メロディなどの基本音程と入力される音声から抽出される音程との相対的なずれやその音声の絶対的な声量などを基準として演奏評価が実行される。次に、S5において、カラオケ演奏終了であるか否かが判断される。このS5の判断が否定される場合には、S3以下の処理が再び実行されるが、S5の判断が肯定される場合には、S6において、S4における演奏評価に応じてカラオケ演奏曲の演奏を通しての総合的な点数が採点される。次に、前記曲間広告選択手段62の動作に対応するS7において、前記曲間広告データベース58に記憶された複数種類の曲間広告情報からS6における採点結果に応じて何れかの曲間広告情報が選択されて読み出される。次に、前記曲間広告表示手段64の動作に対応するS8において、S7にて読み出された曲間広告情報に対応する映像が前記CRTコントローラ36や映像情報デコーダ14等を介して前記映像表示装置12に表示された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S4及びS6が前記演奏評価手段54の動作に対応する。
【0029】
このように、本実施例によれば、前記演奏曲の出力に伴って音声入力装置である前記マイクロフォン22から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段60(S4及びS6)と、その演奏評価手段60による評価結果に応じた曲間広告を表示させる曲間広告表示手段64(S8)とを、含むことから、利用者が必然的に注目する演奏評価を反映した曲間広告とすることで、その広告効果を高めることができる。すなわち、利用者の目を惹く広告効果の高い曲間広告を出力させるカラオケ装置10を提供することができる。
【0030】
また、予め定められた複数種類の曲間広告から前記演奏評価手段60による評価結果に応じて何れかの曲間広告を選択する曲間広告選択手段62(S7)を含み、前記曲間広告表示手段64は、その曲間広告選択手段62により選択された曲間広告を表示させるものであるため、実用的な態様で利用者の目を惹く広告効果の高い曲間広告を出力させることができる。
【0031】
また、前記曲間広告表示手段64は、前記演奏評価手段60による評価結果とその評価結果に応じた曲間広告とを同期して表示させるものであるため、利用者が必然的に注目する演奏評価と同期して曲間広告を表示させることで、その広告効果を可及的に高めることができる。
【0032】
また、前記曲間広告表示手段64は、前記曲間広告と同期してその曲間広告に関するキーワードを表示させるものであるため、その曲間広告と同期して表示されるキーワードを覚える等することで、その曲間広告が確かに表示されたことを利用者の側で証明できる。
【0033】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0034】
例えば、前記曲間広告は、前記演奏曲と関連付けられたものであってもよく、例えば、図8に示すように、その演奏曲の歌手(アーティスト)の肖像を含む映像を表示させると共に、文字情報(テロップ)によりその歌手の最新CD等を紹介する広告であってもよい。このように、前記演奏曲と曲間広告とを関連付けることで、その演奏曲のジャンルや歌手等に応じた特徴的な文言を用いる等、前記曲間広告に多様性を与えることができ、その広告効果を更に高めることができる。
【0035】
また、前述の実施例において、前記演奏評価手段60は、演奏評価として数値的な点数を採点するものであったが、例えば、予め定められたAランク、Bランク、Cランクといったランクのうち何れに該当するか判定する判定手段等であってもよく、必ずしも採点を行うものでなくとも構わない。また、前記曲間広告表示手段64は、必ずしも数値的な点数を表示させなくともよいことは言うまでもない。
【0036】
また、前述の実施例では、専ら映像から成る曲間広告を出力させる態様について説明したが、音声を含む曲間広告も当然に考えられ、前記演奏評価手段60による評価結果を斯かる音声に反映させても構わない。
【0037】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の音楽再生装置の一実施例であるカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図2】図1のカラオケ装置のハードディスクに設けられた各種データベースを説明する図である。
【図3】図1のカラオケ装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図1のカラオケ装置の映像表示装置に表示される曲間広告を例示する図であり、比較的演奏評価が高い場合の映像を示している。
【図5】図1のカラオケ装置の映像表示装置に表示される曲間広告を例示する図であり、演奏評価が平均程度である場合の映像を示している。
【図6】図1のカラオケ装置の映像表示装置に表示される曲間広告を例示する図であり、比較的演奏評価が低い場合の映像を示している。
【図7】図1のカラオケ装置のCPUによる曲間広告出力制御について説明するフローチャートである。
【図8】図1のカラオケ装置の映像表示装置に表示される曲間広告を例示する図であり、演奏曲の歌手の肖像を含む映像を表示させると共に、その歌手の最新CDを紹介する広告を示している。
【符号の説明】
【0039】
10:カラオケ装置(音楽再生装置)
22:マイクロフォン(音声入力装置)
60:演奏評価手段
62:曲間広告選択手段
64:曲間広告表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択された所望の演奏曲を出力させると共に、該演奏曲の出力が行われていない曲間に所定の曲間広告を出力させる音楽再生装置であって、
前記演奏曲の出力に伴って音声入力装置から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段と、
該演奏評価手段による評価結果に応じた曲間広告を表示させる曲間広告表示手段と
を、含むことを特徴とする音楽再生装置。
【請求項2】
予め定められた複数種類の曲間広告から前記演奏評価手段による評価結果に応じて何れかの曲間広告を選択する曲間広告選択手段を含み、前記曲間広告表示手段は、該曲間広告選択手段により選択された曲間広告を表示させるものである請求項1の音楽再生装置。
【請求項3】
前記曲間広告表示手段は、前記演奏評価手段による評価結果と該評価結果に応じた曲間広告とを同期して表示させるものである請求項1又は2の音楽再生装置。
【請求項4】
前記曲間広告表示手段は、前記曲間広告と同期して該曲間広告に関するキーワードを表示させるものである請求項1から3の何れかの音楽再生装置。
【請求項5】
前記曲間広告は、前記演奏曲と関連付けられたものである請求項1から4の何れかの音楽再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−162915(P2006−162915A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−353632(P2004−353632)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】