説明

音響処理装置

【課題】ユーザに仮想スピーカが定位される様子が認識でき、バーチャルサラウンド機能を実感することができる音響処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】入力された音声信号にバーチャルサラウンド処理を行って処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段(110)と、音声信号及びバーチャルサラウンド処理手段から出力される処理済音声信号が入力され且つ所定時間毎に出力を音声信号と処理済音声信号とで切替る切替手段(107)を有することを特徴とする音響処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響処理装置に関するものであり、特にバーチャルサラウンド信号処理を行う音響処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スピーカを受聴者の側方や後方に実際に置かなくても、側方や後方から音響が連続的に聞こえてくるようにする音場再生装置、所謂バーチャルサラウンド装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような、バーチャルサラウンド装置では、受聴者の前面にスピーカを配置するだけで、受聴者の側方や後方に定位された仮想スピーカから音響が連続的に聞こえてくるようにすることができるので、臨場感のある音響再生をリアルタイムで行うことが可能となる。
【0003】
このようなバーチャルサラウンド装置では、バーチャルサラウンド機能をOFFからONに切換えた時点で、最もユーザに仮想スピーカが定位される様子が認識でき、本来の効果を実感することができる。しかしながら、常に、バーチャルサラウンド機能をONにしておくと、仮想スピーカが定位されている様子が低く感じられ、本来の効果を発揮することができない場合があった。
【0004】
【特許文献1】特開平7−288900号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記の問題点を解決することを可能とする音響処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、ユーザに仮想スピーカが定位される様子が認識でき、バーチャルサラウンド機能を実感することができる音響処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る音声処理装置は、入力された音声信号にバーチャルサラウンド処理を行って処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段と、音声信号及びバーチャルサラウンド処理手段から出力される処理済音声信号が入力され且つ所定時間毎に出力を音声信号と処理済音声信号とで切替る切替手段を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる音響処理装置は、音声信号を出力するソースを更に有すること、又は、切替手段からの信号を出力する出力部を更に有することが好ましい。
【0008】
本発明に係る音響処理装置は、音声信号が入力され且つ音声信号にバーチャルサラウンド処理を行った処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段を備え、バーチャルサラウンド処理手段は所定時間毎にバーチャルサラウンド処理の処理レベルを制御することを特徴とする。
また、本発明に係る音響処理装置では、音声信号を出力するソースを更に有すること、又は、バーチャルサラウンド処理手段からの信号を出力する出力部を更に有することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る音響処理装置によれば、必ず、バーチャルサラウンド処理機能をOFFした状態を聴かせた後に、バーチャルサラウンド処理機能をONした状態を聴かせるので、OFF状態とON状態との比較として確実にバーチャルサラウンド処理機能を感じることができ、バーチャルサラウンド処理機能をONした効果を最大限にユーザに与えることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下図面を参照して、本発明に係る音響処理装置について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0011】
図1は、本発明に係る音響処理装置を備える車両1におけるスピーカの配置例を示した図である。
【0012】
車両1は、助手席12、運転席13、後部座席17を有し、助手席用ヘッドレスト21、運転席ヘッドレスト22、後部座席左ヘッドレスト23及び後部座席右ヘッドレスト24等を有している。助手席12には、前席用第1スピーカ40及び第2スピーカ41が装備されている。また、運転席13には、前席用第3スピーカ42及び第4スピーカ43が装備されている。さらに、後部座席左ヘッドレスト23には、後席用第1スピーカ50及び第2スピーカ51が装備され、後部座席右ヘッドレスト24には、後席用第3スピーカ52及び第4スピーカ53が装備されている。前席用第1スピーカ40〜第4スピーカ43、及び後席用第1スピーカ50〜第4スピーカ53は、音響信号処理装置100によって駆動される。
【0013】
図2は、後部座席におけるスピーカの配置例を示した図である。
【0014】
後部座席17の後部座席左ヘッドレスト23の両脇には2つのスピーカ50及び51が装着されており、後部座席右ヘッドレス路24の両脇にも2つのスピーカ52及び53が装着されている。なお、後部座席用のスピーカの数は、ヘッドレスト毎に2つずつに限定されるものではなく、1つずつであっても、さらに多くのスピーカを設けるようにしても良い。また、本例では、後部座席に2つのヘッドレストが配置されているが、これに限定されるものではなく、3つのヘッドレストを設けるように構成しても良い。
【0015】
図4は、ヘッドレストを示す図である。
【0016】
図4に示すヘッドレストは後部座席17だけでなく助手席12及び運転席13にも利用することができる。なお、前席用第1スピーカ40〜第4スピーカ43及び後席用第1スピーカ50〜第4スピーカ53は、指向性の強くない、一般のコーン型スピーカである。
【0017】
図4は、音響処理システムの概要構成を示す図である。
【0018】
音響処理システムは、音響信号処理装置100及び各種スピーカ(前席用第1スピーカ40〜第4スピーカ43及び後席用第1スピーカ50〜第4スピーカ53)等から構成される。
【0019】
音響信号処理装置100は、CPU、ROM及びRAM等を含む制御部101、記録媒体等から構成されるメモリ102、各種ボタン等を含む操作部103、DVD再生器104、CD/MD再生部105、ラジオ受信部106、切替回路107、バーチャルサラウンド処理回路110、分配回路120、信号増幅部130等から構成される。なお、音声信号を出力するソースとして機能するDVD再生器104、CD/MD再生部105及びラジオ受信部106は、音響信号処理装置100とは別体であっても良いし、音響処理システムは、TV受信部、HD(ハードディスク)再生部及びナビゲーション部等の他のソースを有していても良い。図4においては、音響信号処理装置100が各種ソースを有するように構成したが、各種ソースを音響信号処理装置100と別体としても良い。また、音響信号処理装置100自体が各種スピーカを含んで構成されるようにしても良い。
【0020】
制御部101によって選択されたソース(例えば、DVD再生部104)から出力された音声信号は、切替回路107及びバーチャルサラウンド処理回路110に入力される。
【0021】
制御部101がバーチャルサラウンド機能処理をOFFとする場合には、選択されたソースから出力された音声信号が、そのまま分配回路120へ出力されるように切替回路107が制御される。分配回路120へ入力された音声信号は、所定のスピーカから出力されるように分配され、信号増幅部130で増幅されて、各スピーカへ出力される。なお、信号増幅部130は、前席用第1スピーカ40〜第4スピーカ43の各スピーカユニットに対応したアンプと、後席用第1スピーカ50〜第4スピーカ53に対応したアンプを有している。
【0022】
一方、制御部101がバーチャルサラウンド機能処理をONとする場合には、バーチャルサラウンド処理回路110においてバーチャルサラウンド処理済みの音声信号が、分配回路120へ出力されるように切替回路107が制御される。分配回路120へ入力された処理済音声信号は、分配回路120で所定のスピーカから出力されるように分配され、信号増幅部130で増幅されて、各スピーカへ出力される。なお、バーチャルサラウンド処理回路110は、常にバーチャルサラウンド処理済みの音声信号を出力するように構成されている。
【0023】
即ち、制御部101がバーチャルサラウンド機能処理をONすると、例えば、助手席12に座る搭乗者10にとっては、実際に配置される第1スピーカ40及び第2スピーカ41の他に、図1に44及び45として示す位置にあたかも出力音声が定位されているように(仮想スピーカが存在するように)知覚される。このようなバーチャルサラウンド機能によって、助手席12に座る搭乗者10は、2つのスピーカのみによって、四方から出力音声を知覚できるので、迫力及び臨場感のある音声をリアルタイムで受聴することが可能となる。
【0024】
図5は、切替タイミングを示す図である。
【0025】
図5(a)は切替回路107の第1の制御タイミングを示す図である。図5(a)において、時刻t1は、ソースからの音声信号の出力が開始した時点(例えば、音響処理システムの電源をONしてDVDを再生し始めた時点)を示している。時刻t1からt2では、ソース(例えば、DVD再生部104)からの音声信号が、そのまま分配回路120へ出力されるように、制御部101が切替回路107を制御している。
【0026】
時刻t2になると、制御部101は切替回路107を制御して、バーチャルサラウンド処理回路110からの処理済音声信号のみを、分配回路120へ出力するように切替制御を行う。なお、制御部101と切替回路107は一体として構成されても良い。
【0027】
即ち、図5(a)に示すタイミング制御の場合、ユーザは、音声を聴き始めた当初は、通常の音声出力(バーチャルサラウンド機能処理がなされていない音声出力)を受聴するが、その時刻t2で、バーチャルサラウンド機能処理がなされている音声出力を受聴し始めるので、バーチャルサラウンド機能が良く機能していると実感することができるようになる。
【0028】
図5(a)における時刻t1からt2までの時間は予め定められており(例えば、2秒)、制御データとしてメモリ102等に記憶されている。
【0029】
図5(b)は切替回路107の第2の制御タイミングを示す図である。図5(b)において、時刻t1は、ソースからの音声信号の出力が開始した時点(例えば、音響処理システムの電源をONしてDVDを再生し始めた時点)を示している。時刻t1からt2では、ソース(例えば、DVD再生部104)からの音声信号が、そのまま分配回路120へ出力されるように、制御部101が切替回路107を制御している。
【0030】
次に、時刻t2から時刻t3において、制御部101は切替回路107を制御して、バーチャルサラウンド処理回路110からの処理済音声信号を徐々に増加させながら分配回路120へ出力するように制御し、同時に時刻t2まで出力されていたソースからの音声信号を徐々に低減させながら分配回路120へ出力するように制御する(クロスフェード処理)。なお、徐々に切替える処理は、クロスフェード処理に限らず、例えば、バーチャルサラウンド処理のフィルタ係数の連続的な更新など、他の処理方法を用いても良い。
【0031】
したがって、時刻t3では、制御部101は切替回路107を制御して、完全にバーチャルサラウンド処理回路110からの処理済音声信号のみが、分配回路120へ出力することとなる。また、バーチャルサラウンド処理回路110からの処理済音声信号を徐々に低減させながら分配回路120へ出力するように制御し、同時にソースからの音声信号を徐々に増加させながら分配回路120へ出力するように制御するようにしても良い。
【0032】
即ち、図5(b)に示すタイミング制御の場合、ユーザは、音声を聴き始めた当初は、通常の音声出力(バーチャルサラウンド機能処理がなされていない音声出力)を受聴するが、その後徐々に(突然ではなく)、バーチャルサラウンド機能処理がなされている音声出力を受聴し始めるので、バーチャルサラウンド機能が良く機能していると実感することができるようになる。
【0033】
図5(b)における時刻t1からt2までの時間及び時刻t2からt3までの時間は、予め定められており(例えば、2秒及び1秒)、制御データとしてメモリ102等に記憶されている。
【0034】
図5(a)及び(b)において、時刻t1をソースからの音声信号の出力が開始した時点としたが、例えば、ソースの切替時(例えば、DVD再生部104からラジオ受信部106への切替時)としても良い。即ち、ソースの切替時には、図5(a)又は(b)に示したように、最初は通常の音声出力を行い、所定時刻後にバーチャルサラウンド機能処理の処理済音声出力を出力するように制御しても良い。
【0035】
また、ソースとしてDVD再生部104、CD/MD再生部105又はラジオ受信部106を利用している場合、DVDのチャプタ変更時、CD/MDのトラック変更時、又はラジオ選局変更時は、図5(a)又は(b)に示したように、最初は通常の音声出力を行い、所定時刻後にバーチャルサラウンド機能処理の処理済音声出力を出力するように制御しても良い。
【0036】
さらに、上記に示す音響処理システムでは、車載スピーカを用いて説明したが、本発明に係る音響処理システムは、車載スピーカ以外、例えば、床置きタイプのスピーカやイヤホン等にも利用することが可能である。
【0037】
図6は、バーチャルサラウンドの原理を説明するための図である。
【0038】
バーチャルサラウンド処理回路110は、原音場(仮想スピーカ4及び5を知覚する領域)特性付加部111と、クロストークキャンセル処理部112等を有している。
【0039】
原音場特性付加部111では、仮想スピーカ4からユーザの左耳までの経路SL、仮想スピーカ4からユーザの右耳までの経路SR、仮想スピーカ5からユーザの左耳までの経路SL´、仮想スピーカ5からユーザの右耳までの経路SR´に対応する特性が、バーチャルサラウンド処理回路110に入力されるLチャンネル信号及びRチャンネル信号に付加される。
【0040】
クロストークキャンセル処理部112では、実際のスピーカ2からユーザの左耳までの経路LL、実際のスピーカ2からユーザの右耳までの経路LR、実際のスピーカ3からユーザの左耳までの経路RL、実際のスピーカ3からユーザの右耳までの経路RRに対応する特性が、更に付加されて、実際のスピーカ2への音声信号TL及び実際のスピーカ3への音声信号TRとして出力される。
【0041】
ここで、Lチャンネル信号に対しては、TL=(SL*RR−SR*RL)/D、TR=(SR*LL−SL*LR)/D、D=LL*RR−LR*RLである。なお、Rチャンネル信号については、上記の式において、SLをSL´に、SRをSR´に置き換える。
このような信号処理を行うことによって、仮想スピーカ4及び5が、図7に示す位置にあたかも存在するように知覚することが可能となる。
【0042】
なお、図4に示すバーチャルサラウンド処理回路110は、図6に示す原理に基づいて、実際のスピーカと仮想スピーカを定位させたい位置とを考慮して、構成されるものであるが、バーチャルサラウンド処理回路110自体は、他の原理に基づいて動作されるものであっても良い。
【0043】
図7は、スピーカの他の配置例を示した図である。
【0044】
図7では、前述した前席用第1スピーカ40及び第2スピーカ41の代わりに、第1アレースピーカ70及び第2アレースピーカ71を、助手席12の背もたれの肩口の部分にそれぞれ配置している。このように、本発明では、前述した前席用第1スピーカ40及び第2スピーカ41の代わりに、アレースピーカを利用することも可能である。
【0045】
また、図示されるように、第2アレースピーカ71が有する4つのスピーカユニット75〜78は、助手席12の搭乗者10の右耳との距離が全て等しくなるように円弧状に配置されている。なお、図示してはいないが、第1アレースピーカ70の各スピーカユニットと助手席12の搭乗者10の左耳60との距離が全て等しくなるように設定されている。このような配置構成によって、第1アレースピーカ70から出力された音声は、助手席の搭乗者10の左耳近傍に定位し、第2アレースピーカ71から出力された音声は、助手席の搭乗者10の右耳近傍に定位することとなる。なお、アレースピーカのスピーカユニット数は4つに限定される訳ではなく、必ずしも、助手席12の搭乗者10の右耳との距離が全て等しくなるように円弧状に配置されている必要もない。また、図7では、助手席12について説明したが、運転席13についても同様に変更可能である。
【0046】
図8は、他の音響処理システムの概要構成を示す図である。
【0047】
図8に示す音響処理システムと図4に示した音響処理システムとの違いは、図8に示す音響処理システムの音響信号処理装置200では切替回路107を持たず、バーチャルサラウンド処理回路210自体を制御部101がON/OFF制御する点のみである。図8において、図4と同様の構成には、同じ番号を付し説明を省略する。
【0048】
バーチャルサラウンド処理回路210は、制御部101からの制御に基づいて、バーチャルサラウンド機能処理をONすることによって、処理済音声信号を分配回路に出力し、バーチャルサラウンド機能処理をOFFすることによって、ソースからの音声信号をそのまま分配回路に出力する。したがって、図8に示す音響処理システムでは、切替回路107を有していなくても、図4に示す音響処理システムと同様に、図5に示すような切替処理を行うことが可能となる。
【0049】
図9は、切替タイミングの他の例を示す図であり、バーチャルサラウンド処理回路210の処理レベルの増減にのみ注目したものである。
【0050】
図9に示すように、時刻t1以前及び時刻t4以後は、バーチャルサラウンド処理回路210はバーチャルサラウンド機能処理をOFFした状態であって、ソースからの音声信号をそのまま分配回路に出力している。また、時刻t1から時刻t2では、バーチャルサラウンド処理回路210は処理レベルを徐々に増加させており、時刻t2から時刻t3ではバーチャルサラウンド処理回路210は処理レベルを一定に保持しており、時刻t3から時刻t4では、バーチャルサラウンド処理回路210は処理レベルを徐々に低減させている。即ち、時刻t1から時刻t4では、バーチャルサラウンド処理回路210はバーチャルサラウンド機能処理をONした状態であって、処理済音声信号が、分配回路120へ出力することとなる。なお、図9の処理レベルの切替タイミングは一例であって、例えば、図5(a)に示すように、ある時刻で、処理レベルのON/OFFを切替えるように制御しても良い。
【0051】
図9における時刻t1からt2までの時間及び時刻t3からt4までの時間は、予め定められており(例えば、1秒)、制御データとしてメモリ102等に記憶されている。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明に係る音響処理システムを備える車両1におけるスピーカの配置例を示した図である。
【図2】スピーカの配置例を示した図である。
【図3】ヘッドレストを示す図である。
【図4】本発明に係る音響処理システムの概要構成を示す図である。
【図5】切替タイミングを示す図である。
【図6】バーチャルサラウンドの原理を説明するための図である。
【図7】スピーカの他の配置例を示した図である。
【図8】本発明に係る他の音響処理システムの概要構成を示す図である。
【図9】他の切替タイミングを示す図である。
【符号の説明】
【0053】
12 運転席
13 助手席
17 後部座席
21〜24 ヘッドレスト
40〜43 スピーカ
50〜53 スピーカ
100、200 音響信号処理装置
101 制御部
103 操作部
107 切替回路
110、210 バーチャルサラウンド処理回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された音声信号にバーチャルサラウンド処理を行って処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段と、
前記音声信号及び前記バーチャルサラウンド処理手段から出力される前記処理済音声信号が入力され、所定時間毎に出力を前記音声信号と前記処理済音声信号とで切替る切替手段と、
を有することを特徴とする音響処理装置。
【請求項2】
前記切替手段は前記音声信号を徐々に低減且つ前記処理済音声信号を徐々に増加、又は、前記処理済音声信号を徐々に低減且つ前記音声信号を徐々に増加させるようにして、前記音声信号から処理済音声信号に切替を行うことを特徴とする請求項1に記載の音響処理装置。
【請求項3】
音声信号を出力するソースと、
前記音声信号にバーチャルサラウンド処理を行って処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段と、
前記音声信号及び前記バーチャルサラウンド処理手段から出力される前記処理済音声信号が入力され、所定時間毎に出力を前記音声信号と前記処理済音声信号とで切替る切替手段と、
を有することを特徴とする音響処理装置。
【請求項4】
音声信号を出力するソースと、
前記音声信号にバーチャルサラウンド処理を行って処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段と、
前記音声信号及び前記バーチャルサラウンド処理手段から出力される前記処理済音声信号が入力され、所定時間毎に出力を前記音声信号と前記処理済音声信号とで切替える切替手段と、
前記切替手段からの信号を出力する出力部と、
を有することを特徴とする音響処理装置。
【請求項5】
音声信号が入力され、該音声信号にバーチャルサラウンド処理を行った処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段を有し、
前記バーチャルサラウンド処理手段は、所定時間毎にバーチャルサラウンド処理の処理レベルを制御することを特徴とする音響処理装置。
【請求項6】
前記バーチャルサラウンド処理手段は、前記処理レベルを徐々に増加または減少させる、請求項5に記載の音響処理装置。
【請求項7】
音声信号を出力するソースと、
前記音声信号が入力され、前記音声信号にバーチャルサラウンド処理を行った処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段と、を有し、
前記バーチャルサラウンド処理手段は、所定時間毎にバーチャルサラウンド処理の処理レベルを制御することを特徴とする音響処理装置。
【請求項8】
音声信号を出力するソースと、
前記音声信号が入力され、前記音声信号にバーチャルサラウンド処理を行った処理済音声信号を出力するバーチャルサラウンド処理手段と、該バーチャルサラウンド処理手段は所定時間毎にバーチャルサラウンド処理の処理レベルを制御し、
前記バーチャルサラウンド処理手段からの信号を出力する出力部と、
を有することを特徴とする音響処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−141524(P2008−141524A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−326099(P2006−326099)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】