説明

項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラム

【課題】設定項目の文字列が編集可能な操作画面上の表示可能幅よりも長い場合に、設定項目の文字列を省略して表示することができる項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】操作画面上に表示される設定項目をユーザの操作に基づいて設定する項目設定装置は、設定項目の表示可能幅が固定タブよりも短くユーザが登録内容を編集可能な編集可能タブに登録するための指示を受け付ける受付部201と、指示を受け付けた場合、設定項目に含まれる文字列の長さと編集可能タブの設定項目の表示可能幅とを比較する比較部202と、文字列の長さが編集可能タブの設定項目の表示可能幅よりも長い場合、文字列が前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅に収まるように文字列の後部を省略する編集手段204と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムに関する。本発明は、特に、操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷システムにおいて、ユーザがプリンタで印刷を実行する場合、ユーザは、PC(パーソナルコンピュータ)上でプリンタドライバと呼ばれる制御プログラムを用いて、各設定項目を所望の設定値に設定して印刷条件を設定し、プリンタに印刷を実行させる。プリンタの性能が向上し、さまざまな印刷条件を設定することができるようになるにつれて、プリンタドライバにおける設定項目は増加する傾向にある。
【0003】
そこで、複数の設定項目を関連機能別に分類しタブで関連付けることにより、プリンタドライバの視認性および操作性を向上させることが行われている。ここで、ユーザが所望の印刷条件を設定する場合、ユーザは、タブを選択して操作画面を切り替え、所望の設定項目を表示させ、当該設定項目の設定(変更)を行っていた。
【0004】
そのため、ユーザが、異なるタブに関連付けられる複数の設定項目を変更して印刷条件を設定せざるを得ない場合、印刷条件の設定作業が複雑になっていた。
【0005】
このような背景において、本来属性が異なり相互の設定項目の移動ができない設定項目を、ユーザが意図する設定項目として自由に入れ替え可能にして、属性の異なる設定項目を含む画面をユーザが自在に設計変更できる技術が提案されている(下記特許文献1参照)。
【0006】
しかし、このような編集可能な操作画面にユーザが所望する設定項目を集約する機能を有するプリンタドライバでは、ユーザが設定項目の文字列(機能名)を上記編集可能な操作画面の表示可能領域に配置する際、その表示可能幅よりも設定項目の文字列が長い場合には当該文字列を表示できない場合が生ずる。
【0007】
また、プリンタドライバの印刷設定画面では、キーボードによって各機能にアクセスできるように設定項目の文字列の一部にショートカットキーが割り当てられているため、設定項目の文字列全体が表示できないと、ショートカットキーが動作しなくなる虞がある。特に2バイト(byte)系言語では、設定項目の文字列の末尾に括弧をつけてショートカットキーが配置されているため、すべての文字列が表示できないとショートカットキーが機能しなくなるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−53137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、設定項目の文字列が編集可能な操作画面上の表示可能幅よりも長い場合に、設定項目の文字列を省略して表示することができる項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムを提供することである。
【0010】
また、本発明の他の目的は、設定項目の文字列にショートカットキーが割り当てられている場合に、当該文字列を省略してもショートカットキーの機能を動作させることができる項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0012】
(1)操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置であって、固定タブに予め登録されている設定項目を、設定項目の表示可能幅が前記固定タブよりも短くユーザにより登録内容を編集可能な編集可能タブに登録するための指示を受け付ける受付部と、前記指示が受け付けられた場合、前記編集可能タブに登録しようとする設定項目に含まれる文字列の長さと前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅とを比較する比較部と、前記文字列の長さが前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅よりも長い場合、前記文字列が前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略する編集手段と、を有することを特徴とする項目設定装置。
【0013】
(2)前記編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともに後部が省略されていることを示す記号を末尾に付加することを特徴とする上記(1)に記載の項目設定装置。
【0014】
(3)前記文字列の後部の省略により、キーを使って前記設定項目にアクセスする機能を提供するショートカットキーが働かなくなる場合、前記編集手段は、前記ショートカットキーを使用可能に復元することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の項目設定装置。
【0015】
(4)前記ショートカットキーが括弧付き文字により割り当てられている場合、前記編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともに省略された前記括弧付き文字を最末尾に付加することを特徴とする上記(3)に記載の項目設定装置。
【0016】
(5)前記ショートカットキーが前記文字列中の1つに割り当てられており当該ショートカットキーに割り当てられている文字が省略された場合、前記編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともにショートカットキーを別の文字に割り当て直すことを特徴とする上記(3)に記載の項目設定装置。
【0017】
(6)前記設定項目は、印刷条件を設定するための設定項目であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の項目設定装置。
【0018】
(7)操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御方法であって、固定タブに予め登録されている設定項目を、設定項目の表示可能幅が前記固定タブよりも短くユーザにより登録内容を編集可能な編集可能タブに登録するための指示を受け付けるステップ(a)と、前記指示が受け付けられた場合、前記編集可能タブに登録しようとする設定項目に含まれる文字列の長さと前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅とを比較するステップ(b)と、前記文字列の長さが前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅よりも長い場合、前記文字列が前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略するステップ(c)と、を有することを特徴とする制御方法。
【0019】
(8)前記ステップ(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともに後部が省略されていることを示す記号が末尾に付加されることを特徴とする上記(7)に記載の制御方法。
【0020】
(9)前記文字列の後部の省略により、キーを使って前記設定項目にアクセスする機能を提供するショートカットキーが働かなくなる場合、前記ステップ(c)において、前記ショートカットキーが使用可能に復元されることを特徴とする上記(7)または(8)に記載の制御方法。
【0021】
(10)前記ショートカットキーが括弧付き文字により割り当てられている場合、前記ステップ(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともに省略された前記括弧付き文字が最末尾に付加されることを特徴とする上記(9)に記載の制御方法。
【0022】
(11)前記ショートカットキーが前記文字列中の1つに割り当てられており当該ショートカットキーに割り当てられている文字が省略された場合、前記ステップ(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともにショートカットキーが別の文字に割り当て直されることを特徴とする上記(9)に記載の制御方法。
【0023】
(12)前記設定項目は、印刷条件を設定するための設定項目であることを特徴とする上記(7)〜(11)のいずれか1項に記載の制御方法。
【0024】
(13)操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御プログラムであって、固定タブに予め登録されている設定項目を、設定項目の表示可能幅が前記固定タブよりも短くユーザにより登録内容を編集可能な編集可能タブに登録するための指示を受け付ける手順(a)と、前記指示が受け付けられた場合、前記編集可能タブに登録しようとする設定項目に含まれる文字列の長さと前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅とを比較する手順(b)と、前記文字列の長さが前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅よりも長い場合、前記文字列が前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略する手順(c)と、を前記項目設定装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
【0025】
(14)前記手順(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともに後部が省略されていることを示す記号が末尾に付加されることを特徴とする上記(13)に記載の制御プログラム。
【0026】
(15)前記文字列の後部の省略により、キーを使って前記設定項目にアクセスする機能を提供するショートカットキーが働かなくなる場合、前記手順(c)において、前記ショートカットキーが使用可能に復元されることを特徴とする上記(13)または(14)に記載の制御プログラム。
【0027】
(16)前記ショートカットキーが括弧付き文字により割り当てられている場合、前記手順(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともに省略された前記括弧付き文字が最末尾に付加されることを特徴とする上記(15)に記載の制御プログラム。
【0028】
(17)前記ショートカットキーが前記文字列中の1つに割り当てられており当該ショートカットキーに割り当てられている文字が省略された場合、前記手順(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともにショートカットキーが別の文字に割り当て直されることを特徴とする上記(15)に記載の制御プログラム。
【0029】
(18)前記設定項目は、印刷条件を設定するための設定項目であることを特徴とする上記(13)〜(17)のいずれか1項に記載の制御プログラム。
【0030】
(19)上記(13)〜(18)のいずれか1項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0031】
(20)操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置であって、前記設定項目に含まれる文字列の長さと前記操作画面内における前記設定項目の表示可能幅とを比較する比較部と、前記文字列の長さが前記表示可能幅よりも長い場合、前記文字列が前記表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略する編集手段と、を有し、前記文字列の後部の省略により、キーを使って前記設定項目にアクセスする機能を提供するものであって括弧付き文字により割り当てられているショートカットキーが働かなくなる場合、前記編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともに省略された前記括弧付き文字を最末尾に付加して、前記ショートカットキーを使用可能に復元することを特徴とする項目設定装置。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、比較部は設定項目に含まれる文字列の長さと編集可能な操作画面内における前記設定項目の表示可能幅とを比較し、前記文字列の長さが前記表示可能幅よりも長い場合に、編集手段は前記文字列が前記表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略する。したがって、印刷条件等の設定項目の文字列の長さが編集可能な操作画面上の表示可能幅よりも長い場合にも、当該文字列を省略して表示することができる。
【0033】
さらに、編集手段は、設定項目の文字列にショートカットキーが割り当てられている場合に、ショートカットキーの再割り当てを行うように構成すれば、当該文字列を省略してもショートカットキーの機能を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されるPCの構成を示すブロック図である。
【図3】プリンタドライバがインストールされているPCのモジュール構成を示す図である。
【図4】Myタブ処理モジュールの概略構成を示すブロック図である。
【図5】プリンタドライバによってディスプレイに表示される印刷設定画面の一例を示す図である。
【図6】図1に示されるプリンタの構成を示すブロック図である。
【図7】PCにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図7から続く、PCにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】「その他タブ」が選択されたときの印刷設定画面の一例を示す図である。
【図10】Myタブの編集方法の一例を説明するための図である。
【図11】Myタブ画面における設定項目の配置についての課題を説明するための図である。
【図12】文字列省略処理後のMyタブ画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【0037】
図1に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、PC1とプリンタ2とを備える。PC1とプリンタ2とは、ネットワーク3を介して相互に通信可能に接続されている。
【0038】
ネットワーク3は、例えば、イーサネット(登録商標)、トークンリング、およびFDDI等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したLAN、またはLAN同士を専用線で接続したWAN等の各種のネットワークからなる。なお、ネットワーク3に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。また、PC1は、ネットワーク3を介することなく、プリンタ2と直接機器間で接続(ローカル接続)されていてもよい。
【0039】
図2は、図1に示すPCの構成を示すブロック図である。項目設定装置(印刷条件設定装置)としてのPC1は、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、ディスプレイ15、入力装置16、および通信インタフェース17を含み、これらは信号をやり取りするためのバス18を介して相互に接続されている。
【0040】
CPU11は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行する。ROM12は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する。ハードディスク14は、オペレーティングシステム(OS)を含む各種プログラム、および各種データを格納する。
【0041】
ディスプレイ15は、例えば、CRTあるいはLCDであり、各種の情報を表示する。入力装置16は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードであり、各種の入力を行うために使用される。
【0042】
通信インタフェース17は、ネットワーク3を介してプリンタ2等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によるネットワークインタフェースのほか、USB、IEEE1394等のシリアルインタフェース、SCSI、IEEE1284等のパラレルインタフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、HomeRF、IrDA等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられ得る。
【0043】
ハードディスク14には、例えば、文書ファイル作成アプリケーションと、プリンタドライバとがインストールされている。プリンタドライバは、後述する印刷設定画面を用いたユーザの操作に基づいて印刷条件に関する各項目を設定するとともに、文書ファイル作成アプリケーションから渡されたデータに基づいて、プリンタ2で処理可能な形式の印刷データを生成する。
【0044】
図3は、プリンタドライバがインストールされているPCのモジュール構成を示す図である。
【0045】
図3に示すように、PC1では、OS(オペレーティングシステム)の管理下でプリンタドライバが稼働する。プリンタドライバは、ユーザインタフェースモジュールおよびグラフィック処理モジュールを有し、ユーザインタフェースモジュールは、Myタブ処理モジュールおよびUI表示モジュールを有する。Myタブ処理モジュールは、Myタブ機能配置処理部、Myタブ文字列比較処理部、Myタブ文字列省略処理部、およびMyタブショートカットキー再割り当て処理部を含んでいる。
【0046】
図4は、Myタブ処理モジュールの概略構成を示すブロック図である。図4に示すように、Myタブ処理モジュール200は、例えば、PC1のハードディスク14にプリンタドライバがインストールされることにより、印刷設定の操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置を構成する。すなわち、Myタブ処理モジュール200は、印刷設定画面における基本設定タブやレイアウトタブ等の固定タブに予め登録されている設定項目(通常複数の項目(コントロール)から構成されている)を、設定項目の表示可能幅が上記固定タブよりも短くユーザにより登録内容を編集可能な編集可能タブとしてのMyタブに登録するための指示を受け付ける機能配置要求受付部201を備えている。
【0047】
このMyタブ処理モジュール200は、機能配置要求受付部201に要求(指示)が受け付けられた場合に、Myタブに登録しようとする設定項目に含まれる文字列の長さとMyタブの設定項目の表示領域の表示可能幅とを比較するMyタブ文字列比較処理部202を有している。Myタブ文字列比較処理部202は、設定項目の文字列長さがMyタブの設定項目の表示可能幅よりも短い場合に、Myタブに設定項目(機能)を配置(登録)する機能配置処理部203を有している。Myタブに配置(登録)された設定項目は、Myタブがユーザによりクリックされて選択された場合に表示される操作画面(Myタブ画面)内に配置されることになる。
【0048】
また、Myタブ処理モジュール200は編集手段204を有し、この編集手段204は、上記文字列の長さがMyタブの設定項目の表示可能幅よりも長い場合に、上記文字列がMyタブの設定項目の表示可能幅に収まるように上記文字列の後部を省略する文字列省略処理部205を備えている。さらに、この編集手段204は、上記文字列の後部の省略により、キーを使って設定項目にアクセスする機能を提供するショートカットキーが働かなくなる場合に、当該ショートカットキーを再割り当てして使用可能に復元するショートカットキー再割り当て処理部206を備えている。なお、ショートカットキーの機能は、例えば「Alt」キーと指定されたアルファベットキーとを同時に押下することにより、動作させることができる。
【0049】
そして、Myタブ処理モジュール200の編集手段204により編集された文字列はUI表示モジュール210によりMyタブ画面に表示される。
【0050】
図5は、プリンタドライバによってディスプレイ15に表示される印刷設定画面の一例を示す図である。
【0051】
図5に示すように、印刷設定画面100は、操作画面を切り替えるための複数のタブ101〜108を有する。
【0052】
複数のタブ101〜108は、一般的なタブ101〜107とMyタブ108とを有する。複数のタブ101〜108には操作画面が関連付けられており、タブが選択されることにより操作画面が切り替えられる。一般的なタブ101〜107に対応する操作画面には、印刷条件を特定する複数の設定項目が機能別(属性別)に分類されて表示される。Myタブ108に対応する操作画面であるMyタブ画面には、一般的なタブ101〜107に対応する操作画面に表示される複数の設定項目のうち、ユーザの操作により登録される少なくとも一つの設定項目が配置される。
【0053】
図5の例では、Myタブ画面には、基本設定タブ102の操作画面から登録された「原稿の向き」111、「原稿サイズ」112、「出力方法」113および「部数」114、レイアウトタブ103の操作画面から登録された「印刷種類」115および「カラー選択」116が配置されている。また、図5中に表された設定項目の末尾のアンダーラインのある括弧付きのアルファベット文字はショートカットキーを表している。例えば、基本設定タブ102の「原稿の向き」111の設定項目は、ソースコードでは、次のように記述される。
【0054】
GROUPBOX”原稿の向き(&N)”,IDC_ORIENTATION_GP,150,30,120,35
RADIO”縦”,IDC_PORTRAIT_RADIO,180,35,80,10
RADIO”横”,IDC_LANDSCAPE_RADIO,180,50,80,10
IMAGE””,IDC_ORIENTATION_IMAGE,155,35,20,20
Myタブ画面は、ユーザにより編集可能に構成されており、ユーザの選択に基づいて設定項目が登録される。このようにMyタブ画面は、ユーザが複数の項目を設定可能なように配置画面が左右の列に分割されるようになっている。Myタブ画面に表示される一の設定項目と、一般的なタブ101〜107に対応する操作画面に表示される同一の設定項目とは連動している。したがって、一方の操作画面において設定項目の設定値が変更されれば、他方の操作画面における設定項目の設定値も変更される。
【0055】
また、印刷設定画面100には、Myタブ画面の画面構成を編集するためのMyタブの編集ボタン122等の各種操作ボタンが設けられている。
【0056】
図6は、図1に示されるプリンタ2の構成を示すブロック図である。プリンタ2は、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、操作パネル25、印刷部26、および通信インタフェース27を含み、これらの各部は信号をやり取りするためのバス28を介して相互に接続されている。なお、プリンタ2の上記各部のうち、PC1の上記各部と同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
【0057】
操作パネル25は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、およびストップボタン等の要素を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。印刷部26は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データに基づく画像を用紙等の記録媒体上に印刷する。
【0058】
なお、PC1およびプリンタ2は、それぞれ、上記構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【0059】
以上のように構成される本実施形態における印刷システムにおいて、プリンタ2で実行される印刷ジョブには、ページ割付、カラー選択、印刷種類等の印刷条件に関する設定項目が適用され得る。ユーザは、PC1のディスプレイ15に表示されるMyタブ画面等の印刷設定画面100において、必要に応じて設定項目やその設定値を変更することにより印刷条件を設定する。
【0060】
次に、図7〜図12を参照しつつ、PC1において印刷設定項目のMyタブへの登録(配置)時の文字列省略処理を行う方法について説明する。
【0061】
図7および図8は、PC1における処理の手順を示すフローチャートである。図9は、「その他タブ」107が選択されたときの印刷設定画面の一例を示す図である。図10は、Myタブの編集方法の一例を説明するための図である。図11は、Myタブ画面における設定項目の配置についての課題を説明するための図である。図12は、文字列省略処理後のMyタブ画面の一例を示す図である。なお、図7および図8のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のハードディスク14等の記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU11によって実行される。
【0062】
図9に示すように、「その他タブ」107の画面には、「MS−Excelによるジョブ分割を抑制する(J)」の設定項目131、「MS−PowerPoint(登録商標)用にオーバーレイを最適化する(B)」の設定項目132、および「極細線を描画する(S)」の設定項目133が配置されている。前述したように、Myタブ画面では設定項目が左右に分割されて配置される。図10に示すように、ユーザは「その他タブ」107の画面における項目(コントロール)を右クリックすることにより、Myタブ画面の左側表示領域または右側表示領域のいずれかへの配置を指示することができる。
【0063】
本実施形態では、図7および図8のフローチャートに基づく設定項目の文字列の編集処理の流れを、上記「その他タブ」107の「MS−PowerPoint用にオーバーレイを最適化する(B)」の設定項目132のコントロールをMyタブ108に配置(登録)する場合を例に挙げて、具体的に説明する。
【0064】
図7に示すように、例えば、ユーザが文書作成アプリケーションの印刷ウインドウを開き、プロパティボタンを選択すると、プリンタドライバの印刷設定画面100が表示される(S101)。この印刷設定画面100の固定タブ、即ち本実施形態では「その他タブ」107において、例えば、ユーザが「MS−PowerPoint用にオーバーレイを最適化する(B)」の設定項目132を選択し、Myタブ処理モジュール200の機能配置要求受付部201に、「MS−PowerPoint用にオーバーレイを最適化する(B)」の設定項目132のコントロールの「Myタブ」108への配置要求があると(S102)、Myタブ処理モジュール200は、Myタブ108に配置要求のあったコントロールの表示領域長さ(横幅:ここでは「226」である)をMyタブ108の表示領域長さ(固定値:ここでは「115」である)で置き換える(S103)。この固定値で置き換えたコントロールの表示領域長さを取得し(S104)、この取得した値を比較対象Aとする。なお、ここで扱う表示領域長さの数値はダイアログボックス単位となる。これにより、コントロールの表示領域がMyタブ画面に収まるようになる。
【0065】
次に、Myタブ処理モジュール200は、配置するコントロールの文字列を取得する(S105)。本実施形態では、「MS−PowerPoint用にオーバーレイを最適化する(B)」の設定項目132のコントロールの文字列を取得するが、このように文字列の末尾にショートカットキーが括弧付きで指定されている場合は当該ショートカットキーも含めて文字列として取得する(図9参照)。
【0066】
次に、Myタブ処理モジュール200は、取得したコントロール文字列の長さを表示領域の幅に変換して取得する(S106)。この取得した値(ここでは「147」となる)を比較対象Bとする。ここで、文字列の長さには、文字列の先頭文字よりも前方の空間の幅も考慮される。
【0067】
次に、Myタブ処理モジュール200のMyタブ文字列比較処理部202は、Myタブ108の表示領域の長さ(表示可能幅)と文字列の長さとを比較する(S107)。ここで比較対象となるのは、Myタブ108に配置要求のあったコントロールの表示領域長さをMyタブ108の表示領域長さ(表示可能幅)で置き換えた(比較対象A)と、取得した文字列の長さを表示領域の幅に変換した(比較対象B)となる。これらを比較して、コントロールの表示領域長さ(表示可能幅)(比較対象A)よりも文字列長さ(比較対象B)の方が短い場合は(S107:Yes)、当該文字列が表示領域からはみ出さないので、Myタブ処理モジュール200の機能配置処理部203は、そのままMyタブ108にコントロールを配置する(S108)。一方、コントロールの表示領域長さ(表示可能幅)(比較対象A)よりも文字列長さ(比較対象B)の方が長い場合は(S107:No)、Myタブ処理モジュール200の編集手段204に備えられた文字列省略処理部205は、文字列の省略処理を行う(S109)。
【0068】
ここで、長い文字列で表されたコントロールを何も処理せずにMyタブ画面の左側表示領域または右側表示領域に配置しようとすると、その表示可能幅よりもコントロールの文字列が長いので、表示領域から当該文字列がはみ出してしまうことになる。この場合、当該文字列の全体の表示ができなくなる。例えば、図11の符号「300」で示すように、最後の文字が途中で欠ける虞もある。
【0069】
そこで、図12(a)の符号「400」に示すように、例えば、「MS−PowerPoint用にオーバーレイを最適化する(B)」の設定項目132の文字列の長さと、Myタブ108の表示領域の長さ(表示可能幅)を比較し、配置するコントロールの文字列が長い場合には、表示領域に収まるように末尾から省略(削除)し、省略していることが容易に理解できるように「…」のような後部が省略されていることを示す記号(省略記号)をつける。なお、図12(b)は、図12(a)の要部拡大図である。
【0070】
この文字列の省略処理では、文字列の末尾から文字列後部を削除していくが、2byte系言語の場合、ショートカットキーを文字列の末尾に(B)等の括弧付きで指定しているため、そのまま文字列を省略すると上記ショートカットキーが省略されてしまい、その機能が動作しなくなる。そこで、ショートカットキーが(B)等の括弧付きで指定されている場合は、この(B)等を一時保存領域に格納した後、文字列を削除し、末尾に「…」およびショートカットキー(B)をつける。
【0071】
すなわち、図8に示すように、Myタブ処理モジュール200は、ショートカットキーが括弧付きで指定されているか否かを判断する(S109)。この括弧付きショートカットキーの指定の有無の判断は、例えば、前述したように、括弧付きショートカットキー(B)はソースコード上では(&B)として指定されているため、文字列の末尾が「)」、その2つ前が「&」、さらにその前が「(」の3つの条件を満たした場合にショートカットキーが括弧付きで指定されていると判断する。
【0072】
ショートカットキーが括弧付きで指定されている場合は(S109:Yes)、Myタブ処理モジュール200の編集手段204は、括弧付きショートカットキー(B)をRAM13等の保存領域に格納したうえで、括弧付きショートカットキー(B)を文字列から削除した後(S110)、後述のステップS111へ移行する。一方、ショートカットキーが括弧付きで指定されていない場合は(S109:No)、Myタブ処理モジュール200の編集手段204は、文字列の末尾から1文字削除し、削除した末尾に「…」の省略記号をつける(S111)。
【0073】
次に、Myタブ処理モジュール200は、保存領域に括弧付きショートカットキーが格納されているかを判断する(S112)。保存領域に括弧付きショートカットキーが格納されている場合は(S112:Yes)、編集手段204に備えられたショートカットキー再割り当て処理部206は、文字列の末尾の「…」の後に括弧付きショートカットキー(B)をつけ(S113)、後述するステップS116へ移行する。一方、保存領域に括弧付きショートカットキーが格納されていない場合は(S112:No)、Myタブ処理モジュール200は、文字列の1文字にショートカットキーが割り当てられているか否かを判断する(S114)。
【0074】
ショートカットキーが割り当てられていない場合は(S114:No)、ショートカットキー再割り当て処理部206は、「…」の1つ前方の文字にショートカットキーを割り当てて(S115)、後述するステップS116へ移行する。一方、文字列の1文字にショートカットキーが割り当てられている場合は(S114:Yes)、ショートカットキー再割り当て処理部206は、そのままステップS116へ移行する。
【0075】
図7に示すように、ステップS116では、Myタブ処理モジュール200は、文字列の省略処理で一文字削除した文字列「MS−PowerPoint用にオーバーレイを最適化す…(B)」を再度取得し、取得した文字列の長さを表示領域の幅に変換し取得する。これを比較対象Bとして比較対象Aと比較し、比較対象Bの方が長い場合は再度、前述の文字列省略処理を行う。2回目以降の文字列省略処理では、先に末尾に「…」の省略記号がついているため、これを除く文字列を一文字削除する。ステップS111において、末尾よりも前に「…」が存する場合は、「…」を二重につけないようにする。
【0076】
以上のような一連の処理を繰り返し実行し、文字列比較処理にて、コントロール文字列よりもMyタブ108の表示領域の長さ(表示可能幅)の方が長くなった時点で、処理を終了し、Myタブ108に配置する(S108)。その結果、図8(b)に示すように、「MS−PowerPoint用にオーバーレイ…(B)」の状態でMyタブ108に配置される。
【0077】
以上説明したように、本実施形態のMyタブ処理モジュール200において、Myタブ文字列比較処理部202は、設定項目に含まれる文字列の長さと編集可能な操作画面内における前記設定項目の表示可能幅とを比較する。そして、Myタブ文字列比較処理部202の比較判断において、前記文字列の長さが前記表示可能幅よりも長い場合、編集手段204の文字列省略処理部205は、前記文字列が前記表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略する。したがって、印刷条件等の設定項目の文字列の長さが編集可能な操作画面上の表示可能幅よりも長い場合にも、当該文字列を省略して表示することができる。
【0078】
さらに、設定項目の文字列にショートカットキーが割り当てられており、上記省略処理することによりキーを使って上記設定項目にアクセスする機能を提供するショートカットキーが働かなくなる場合、編集手段204のショートカットキー再割り当て処理部206は、ショートカットキーの再割り当てを行って使用可能に復元するので、当該文字列を省略してもショートカットキーの機能を動作させることができる。
【0079】
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0080】
例えば、上記実施形態では、印刷条件を設定するための項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば他のサービスの条件を設定するための項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置にも適用され得る。
【0081】
また、上記実施形態では、ユーザにより選択された設定項目がMyタブ画面に登録された。しかしながら、設定項目をMyタブ画面に登録する方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えばMyタブ画面内の編集ボタン122を押下することにより表示される専用の編集画面を用いて、ユーザが所望する設定項目がMyタブ画面に登録されてもよい。
【0082】
また、上記実施形態では、固定タブに予め登録されている設定項目を、設定項目の表示可能幅が固定タブよりも短くユーザにより登録内容を編集可能な編集可能タブに登録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、設定項目に含まれる文字列の長さと操作画面内における設定項目の表示可能幅とを比較する比較部と、文字列の長さが表示可能幅よりも長い場合、文字列が前記表示可能幅に収まるように文字列の後部を省略する編集手段と、を有し、文字列の後部の省略により、キーを使って設定項目にアクセスする機能を提供するものであって括弧付き文字により割り当てられているショートカットキーが働かなくなる場合、編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともに省略された括弧付き文字を最末尾に付加して、ショートカットキーを使用可能に復元することを特徴とする項目設定装置にも適用可能である。
【0083】
本実施形態の項目設定装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、フレキシブルディスクおよびCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、項目設定装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込んでもよい。
【符号の説明】
【0084】
1 PC、
11 CPU
12 ROM、
13 RAM、
14 ハードディスク、
15 ディスプレイ、
16 入力装置、
17 通信インタフェース、
2 プリンタ、
3 ネットワーク、
100 印刷設定画面、
101〜107 固定タブ、
108 Myタブ、
111〜116 設定項目、
131〜133 設定項目、
200 Myタブ処理モジュール、
201 Myタブ機能配置要求受付部、
202 文字列比較処理部、
203 機能配置処理部、
204 編集手段、
205 文字列省略処理部、
206 ショートカットキー再割り当て処理部、
210 UI表示モジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置であって、
固定タブに予め登録されている設定項目を、設定項目の表示可能幅が前記固定タブよりも短くユーザにより登録内容を編集可能な編集可能タブに登録するための指示を受け付ける受付部と、
前記指示が受け付けられた場合、前記編集可能タブに登録しようとする設定項目に含まれる文字列の長さと前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅とを比較する比較部と、
前記文字列の長さが前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅よりも長い場合、前記文字列が前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略する編集手段と、
を有することを特徴とする項目設定装置。
【請求項2】
前記編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともに後部が省略されていることを示す記号を末尾に付加することを特徴とする請求項1に記載の項目設定装置。
【請求項3】
前記文字列の後部の省略により、キーを使って前記設定項目にアクセスする機能を提供するショートカットキーが働かなくなる場合、前記編集手段は、前記ショートカットキーを使用可能に復元することを特徴とする請求項1または2に記載の項目設定装置。
【請求項4】
前記ショートカットキーが括弧付き文字により割り当てられている場合、前記編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともに省略された前記括弧付き文字を最末尾に付加することを特徴とする請求項3に記載の項目設定装置。
【請求項5】
前記ショートカットキーが前記文字列中の1つに割り当てられており当該ショートカットキーに割り当てられている文字が省略された場合、前記編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともにショートカットキーを別の文字に割り当て直すことを特徴とする請求項3に記載の項目設定装置。
【請求項6】
前記設定項目は、印刷条件を設定するための設定項目であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の項目設定装置。
【請求項7】
操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御方法であって、
固定タブに予め登録されている設定項目を、設定項目の表示可能幅が前記固定タブよりも短くユーザにより登録内容を編集可能な編集可能タブに登録するための指示を受け付けるステップ(a)と、
前記指示が受け付けられた場合、前記編集可能タブに登録しようとする設定項目に含まれる文字列の長さと前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅とを比較するステップ(b)と、
前記文字列の長さが前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅よりも長い場合、前記文字列が前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略するステップ(c)と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
前記ステップ(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともに後部が省略されていることを示す記号が末尾に付加されることを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
前記文字列の後部の省略により、キーを使って前記設定項目にアクセスする機能を提供するショートカットキーが働かなくなる場合、前記ステップ(c)において、前記ショートカットキーが使用可能に復元されることを特徴とする請求項7または8に記載の制御方法。
【請求項10】
前記ショートカットキーが括弧付き文字により割り当てられている場合、前記ステップ(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともに省略された前記括弧付き文字が最末尾に付加されることを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
前記ショートカットキーが前記文字列中の1つに割り当てられており当該ショートカットキーに割り当てられている文字が省略された場合、前記ステップ(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともにショートカットキーが別の文字に割り当て直されることを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項12】
前記設定項目は、印刷条件を設定するための設定項目であることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項13】
操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御プログラムであって、
固定タブに予め登録されている設定項目を、設定項目の表示可能幅が前記固定タブよりも短くユーザにより登録内容を編集可能な編集可能タブに登録するための指示を受け付ける手順(a)と、
前記指示が受け付けられた場合、前記編集可能タブに登録しようとする設定項目に含まれる文字列の長さと前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅とを比較する手順(b)と、
前記文字列の長さが前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅よりも長い場合、前記文字列が前記編集可能タブの設定項目の表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略する手順(c)と、
を前記項目設定装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項14】
前記手順(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともに後部が省略されていることを示す記号が末尾に付加されることを特徴とする請求項13に記載の制御プログラム。
【請求項15】
前記文字列の後部の省略により、キーを使って前記設定項目にアクセスする機能を提供するショートカットキーが働かなくなる場合、前記手順(c)において、前記ショートカットキーが使用可能に復元されることを特徴とする請求項13または14に記載の制御プログラム。
【請求項16】
前記ショートカットキーが括弧付き文字により割り当てられている場合、前記手順(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともに省略された前記括弧付き文字が最末尾に付加されることを特徴とする請求項15に記載の制御プログラム。
【請求項17】
前記ショートカットキーが前記文字列中の1つに割り当てられており当該ショートカットキーに割り当てられている文字が省略された場合、前記手順(c)において、前記文字列の後部が省略されるとともにショートカットキーが別の文字に割り当て直されることを特徴とする請求項15に記載の制御プログラム。
【請求項18】
前記設定項目は、印刷条件を設定するための設定項目であることを特徴とする請求項13〜17のいずれか1項に記載の制御プログラム。
【請求項19】
請求項13〜18のいずれか1項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項20】
操作画面上に表示される設定項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置であって、
前記設定項目に含まれる文字列の長さと前記操作画面内における前記設定項目の表示可能幅とを比較する比較部と、
前記文字列の長さが前記表示可能幅よりも長い場合、前記文字列が前記表示可能幅に収まるように前記文字列の後部を省略する編集手段と、を有し、
前記文字列の後部の省略により、キーを使って前記設定項目にアクセスする機能を提供するものであって括弧付き文字により割り当てられているショートカットキーが働かなくなる場合、前記編集手段は、前記文字列の後部を省略するとともに省略された前記括弧付き文字を最末尾に付加して、前記ショートカットキーを使用可能に復元することを特徴とする項目設定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図5】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−165153(P2010−165153A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−6525(P2009−6525)
【出願日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】