説明

顧客案内システム

【課題】商品をどの販売員が販売登録・精算業務を行っているPOS端末まで持ち込めばよいか事前に顧客が判断可能とする。
【解決手段】顧客案内システム101は、情報表示装置107と、複数のPOS端末108と、サーバ106と、を有する。情報表示装置107は陳列商品に対応して配置される。サーバ106は、管理手段、生成手段、通知手段を備える。管理手段は、POS端末108の各々において、登録業務を行っている販売員の配置を示す販売員配置ファイルF4を管理する。生成手段は、陳列商品の取り扱いにかかる販売員が販売員配置ファイルF4により示されたPOS端末108に配置していることを、情報表示装置107に表示する表示データを生成する。通知手段は、生成された表示データを情報表示装置107へ通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、顧客案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケット等の店舗では、顧客が購入する商品の販売登録や精算を行うためのPOS端末等の販売登録装置(以下、POS端末)を複数設置している場合がある。POS端末では、販売員が予め登録されている販売員コードなどを入力して、業務を行う販売員を登録することで、販売登録・精算業務が開始される。顧客は、販売員が販売登録・精算業務を行っているいずれかのPOS端末まで店舗内に陳列された商品の中から購入対象となる商品を持ち込み、販売登録・精算を行うことで所望の商品を購入する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来技術では、購入対象となる商品をどの販売員が販売登録・精算業務を行っているPOS端末まで持ち込めばよいか事前に顧客が判断することができなかった。例えば、頭痛薬等の薬品などは、薬剤師の資格を有する販売員が販売登録・精算業務を行った方が好ましい場合がある。また、商品を大量に購入する場合には、業務年数が長く経験豊かな販売員が販売登録・精算業務を行った方が効率良く業務を行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、本発明の実施形態は、表示装置と、複数の販売登録装置と、サーバ装置と、を有することを特徴とする顧客案内システムである。表示装置は、店舗の陳列商品に対応して配置される。販売登録装置は、顧客が購入する商品を登録する。サーバ装置は、管理手段、生成手段、通知手段を備える。管理手段は、販売登録装置の各々において、登録業務を行っている販売員の配置を示す配置情報を管理する。生成手段は、陳列商品の取り扱いにかかる販売員が配置情報により示された販売登録装置に配置していることを表示装置に表示する表示データを生成する。通知手段は、生成された表示データを表示装置へ通知する。
【0005】
また、本発明の実施形態は、複数の販売登録装置と、サーバ装置と、検出装置と、表示装置と、を有することを特徴とする顧客案内システムである。販売登録装置は、顧客が購入する商品を登録する。サーバ装置は、販売登録装置の各々において、登録業務を行っている販売員の配置を示す配置情報を管理する。検出装置は、顧客が所持している陳列商品を検出する。表示装置は、検出された陳列商品の取り扱いにかかる販売員が配置情報により示された販売登録装置に配置していることを表示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、本実施形態にかかる顧客案内システムの概要を示す模式図である。
【図2】図2は、商品陳列棚に取り付けられた状態の情報表示装置の斜視図である。
【図3】図3は、本実施形態にかかる顧客案内システムの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、販売員データファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図5−1】図5−1は、タグ配置位置ファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図5−2】図5−2は、タグ配置位置ファイルにおける配置位置の指定方法の一例を示す模式図である。
【図6】図6は、商品データファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図7−1】図7−1は、販売員配置ファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図7−2】図7−2は、販売員配置ファイルにおける配置位置の指定方法の一例を示す模式図である。
【図8】図8は、販売員の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本実施形態にかかる顧客案内システムの動作の一例を示すラダーチャートである。
【図10】図10は、表示データ生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、他の実施形態にかかる顧客案内システムの概要を示す模式図である。
【図12】図12は、他の実施形態にかかる商品を例示する斜視図である。
【図13】図13は、他の実施形態にかかる顧客案内システムの電気的構成を示すブロック図である。
【図14】図14は、他の実施形態にかかる顧客案内システムの動作の一例を示すラダーチャートである。
【図15】図15は、案内データ生成処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、スーパーマーケット等の店舗に導入された顧客案内システムへの適用例について説明する。
【0008】
図1は、本実施形態にかかる顧客案内システム101の概要を示す模式図である。スーパーマーケット102は、客(顧客)に向けて商品103(図2参照)が陳列されている売場空間104と、店員が自由に出入りできるバックヤード105とに区切られている。本実施形態の顧客案内システム101は、このようなスーパーマーケット102に導入され、サーバ106、情報表示装置107、POS端末108及び無線アクセスポイント110を備えて構成されている。スーパーマーケット102において、情報表示装置107、POS端末108及び無線アクセスポイント110は売場空間104に配置されている。サーバ106はバックヤード105に配置されている。
【0009】
売場空間104には、図1に示すように、客が通行するための通路111に沿って設置されている商品陳列棚112と、客が購入しようとする商品103(図2参照)の登録や精算を行うPOS端末108が設置されたチェックアウトカウンタ113と、会計後の商品103を客が袋詰めするための袋詰め台114とが設置されている。商品陳列棚112には情報表示装置107が取り付けられており、この情報表示装置107には商品陳列棚112に陳列されている商品103に関する商品情報156や案内情報157(図2参照)が表示されている。
【0010】
バックヤード105に設置されているサーバ106はコンピュータ装置であり、キーボード126やポインティングデバイス127等の入力デバイス、及び、ディスプレイ128等の出力デバイスを備えて構成されている。このサーバ106にはHDD129(HDD:Hard Disk Drive)も備わっている。HDD129には、オペレーティングシステムOSや各種のドライバプログラムDP、アプリケーションプログラムAP等の各種のプログラムがインストールされ、サーバ106のCPU160a(図3参照)は、これらの各種のプログラムに従った処理を実行する。HDD129には、販売員データファイルF1をはじめとする各種のデータファイルも格納されている(いずれも図3参照)。
【0011】
スーパーマーケット102には、LANネットワーク130が配設されている。このLANネットワーク130は、サーバ106と無線アクセスポイント110とをデータ通信自在にネットワーク接続している。無線アクセスポイント110は、サーバ106から送信された表示データや制御命令を受信すると、無線信号に変換して出力する。情報表示装置107に備わる無線通信ユニット154(図3参照)でこの無線信号が受信されると、情報表示装置107ではその無線信号が復元され、復元された表示データが表示されたり、復元された制御命令に基づいた制御が行われたりする。また、無線アクセスポイント110は、情報表示装置107から送信される無線信号を受信すると、その無線信号を復元してサーバ106に送信する。すなわち、サーバ106及び情報表示装置107の間では、データ通信自在となっている。
【0012】
LANネットワーク130には、ルータ131も接続されている。そのため、サーバ106は、LANネットワーク130、ルータ131及びWANネットワーク132を介して、本部サーバ133ともデータ通信可能となっている。
【0013】
図2は、商品陳列棚112に取り付けられた状態の情報表示装置107の斜視図である。図2に示すように、情報表示装置107は、商品陳列棚112に陳列された商品103に対応して配置された電子棚札である。情報表示装置107は、表示部としての電子ペーパー151と、電子ペーパー151を縁取るフレーム152と、商品陳列棚112に設けられた取付用溝112aに情報表示装置107を取り付けるためのフック153と、無線アクセスポイント110との無線通信を実現する無線通信ユニット154(図3参照)と、制御部としてのマイクロコンピュータ155(図3参照)と、バッテリ(図示せず)とを備えて構成されている。無線通信ユニット154とマイクロコンピュータ155とは、情報表示装置107の背面に取り付けられている。このような構成を備えた情報表示装置107は、フック153が商品陳列棚112の取付用溝112aに掛けられることで、商品陳列棚112の前面に取り付けられる。その結果、電子ペーパー151は通路111側に向けられた状態となる。
【0014】
図1に基づく説明に戻る。本実施形態の顧客案内システム101において、サーバ106は、情報表示装置107に行う表示を統括管理している。より詳細には、サーバ106は、表示データ及び制御命令を情報表示装置107に向けて送信する。送信された表示データや制御命令は、LANネットワーク130、無線アクセスポイント110を経由して情報表示装置107に備わる無線通信ユニット154に到達した後、電子ペーパー151に表示されたり、情報表示装置107のCPU155a(図3参照)が制御命令に応じた処理を実行する際のトリガとなったりする。なお、情報表示装置107に備わるROM155b(図3参照)には、個々の情報表示装置107を特定するための特定コードが記憶されている。そこで、サーバ106から表示データとともに特定コードを送信することで、その特定コードが割り当てられている情報表示装置107に所望の表示データを表示させたり、その情報表示装置107のみを制御したりすることができる。そのため、商品陳列棚112に陳列されている商品103の近傍に情報表示装置107を取り付け、その商品103に関する商品情報156(商品の名称や価格、プロモーション情報等)、案内情報157(商品の取り扱いにかかる販売員が配置されたPOS端末108のチェックアウトカウンタ113)を特定コードに対応付けてサーバ106から送信することで、その商品103に関するさまざまな情報を情報表示装置107に表示させることができる。
【0015】
図3は、顧客案内システム101の電気的構成を示すブロック図である。顧客案内システム101は、サーバ106とPOS端末108と無線アクセスポイント110とルータ131とがLANネットワーク130を介してネットワーク接続しており、さらに、無線アクセスポイント110と情報表示装置107とが無線接続して構成されている。
【0016】
情報表示装置107は、情報表示装置107の各部を制御する制御部としてのマイクロコンピュータ155を備えている。マイクロコンピュータ155は、CPU155aと、ROM155bと、RAM155cとを備えて構成される。CPU155aは、演算処理を実行する。ROM155bには、各種のプログラム155baを含むデータが予め固定的に格納されている。プログラム155baには、CPU155aに、無線通信ユニット154が受信した無線信号を復元してCPU155aに入力する機能や、入力された表示データをRAM155cに記憶する機能や、RAM155cに記憶された表示データを電子ペーパー151に表示させる機能や、入力された制御命令に応じた処理を実行する機能を実現させるためのものも含まれている。RAM155cは、可変的なデータを書き換え自在に記憶し、CPU155aのワークエリアとして機能する。このRAM155cは、バッテリ(図示せず)によりバックアップされる不揮発性メモリであり、電子ペーパー151に表示される表示データを複数記憶できるだけのメモリ容量を有している。
【0017】
情報表示装置107に備わるマイクロコンピュータ155は、入出力回路(図示せず)を介して、電子ペーパー151、無線通信ユニット154のそれぞれとバス接続している。無線通信ユニット154は、例えば、巻回されたコイルを備えて構成されている。無線通信ユニット154で受信された無線アクセスポイント110からの無線信号は、入出力回路(図示せず)を介して、マイクロコンピュータ155に入力される。なお、情報表示装置107は、タイマ回路(図示せず)により計時を行っており、CPU155aが電子ペーパー151に表示する表示データを切り替える処理を行う際には、計時されたタイミングでその切り替えを行っている。
【0018】
サーバ106は、情報処理を実行する情報処理部160を備える。情報処理部160は、CPU160aとROM160bとRAM160cとを備えて構成されている。この情報処理部160は、入出力回路(図示せず)を介してキーボード126、ポインティングデバイス127、ディスプレイ128、LANインタフェイス161のそれぞれとバス接続している。LANインタフェイス161は、情報処理部160をLANネットワーク130に接続して通信を実行する。さらに、情報処理部160は、大容量のデータを記憶保持するHDD129と接続している。HDD129には、オペレーティングシステムOS、ドライバプログラムDP、各種のアプリケーションプログラムAPを含む各種のプログラムや、販売員データファイルF1(図4参照)とタグ配置位置ファイルF2(図5−1参照)と商品データファイルF3(図6参照)と、販売員配置ファイルF4(図7−1参照)とを含む各種のデータファイルを記憶している。アプリケーションプログラムAPには、CPU160aに、LANインタフェイス161が受信した信号を復元してCPU160aに入力する機能や、図9に示す各処理を行う機能を実現させるためのものも含まれている。
【0019】
ルータ131は、スーパーマーケット102に配設されているLANネットワーク130とスーパーマーケット102の外側で構築されているWANネットワーク132とを仲介し、サーバ106と本部サーバ133との間のデータ通信を実現する。
【0020】
図4は、販売員データファイルF1のデータ構造を示す模式図である。販売員データファイルF1は、店舗の店員であり、POS端末108で商品の販売登録や精算業務を行う販売員ごとに、販売員の属性(氏名、業務年数(年齢)、販売員が有する資格)が設定されたファイルである。この販売員データファイルF1では、販売員を識別するためのユニークな販売員コードが販売員ごとに付加されている。販売員が有する資格は、薬品の取り扱いにかかる薬剤師や、ワインなどの取り扱いにかかるソムリエなどであってよい。また、年齢が20歳以上の販売員は、例えばタバコや酒などの年齢制限のある商品を取り扱う資格を有するものとしてもよい。
【0021】
図5−1は、タグ配置位置ファイルF2のデータ構造を示す模式図である。図5−2は、タグ配置位置ファイルF2における配置位置の指定方法の一例を示す模式図である。タグ配置位置ファイルF2は、情報表示装置107にそれぞれ割り当てられている特定コードに対応付けて、その情報表示装置107が売場空間104のどの位置に配置されているかを示す配置位置を記憶可能な構造を有している。すなわち、タグ配置位置ファイルF2は、特定コードとこの特定コードにより特定される情報表示装置107が配置される売場空間104内の配置位置とを対応付けて記憶している。一例として、図5−2に示すように、予め売場空間104が所定のエリアA〜Lに分割されており、情報表示装置107が属しているエリアA〜Lの記号A〜Lを、配置位置としてタグ配置位置ファイルF2に設定する。
【0022】
図6は、商品データファイルF3のデータ構造を示す模式図である。商品データファイルF3は、売場空間104にて陳列される商品103を特定する商品コードに対応付けて、その商品コードにより特定される商品(以下、被特定商品)の名称、被特定商品の単価、被特定商品が陳列される商品陳列棚112に取り付けられる情報表示装置107の特定コード、被特定商品に関する情報表示装置107に表示される表示データ、及び、非特定商品の取り扱いにかかる販売員の属性を示す情報である販売員情報を記憶可能な構造を有している。例えば、薬品などの商品には、取り扱いにかかる販売員の属性を示す情報として薬剤師などが販売員情報に記憶される。また、ワインなどの商品にはソムリエなどが販売員情報に記憶され、タバコや酒などの年齢制限のある商品には年齢制限の取り扱いを示す情報(年齢制限取扱)が販売員情報に記憶される。
【0023】
図7−1は、販売員配置ファイルF4のデータ構造を示す模式図である。図7−2は、販売員配置ファイルF4における配置位置の指定方法の一例を示す模式図である。販売員配置ファイルF4は、販売員を識別する販売員コードに対応付けて、その販売員コードで識別される販売員がどのPOS端末108に配置されているかを示す配置位置(配置情報)を記憶可能な構造を有している。すなわち、販売員配置ファイルF4は、POS端末108の各々において、登録業務を行っている販売員の配置を示している。一例として、図7−2に示すように、予めPOS端末108が設置されたチェックアウトカウンタ113にカウンターCK1、CK2が割り当てられており、販売員コードで識別される販売員が配置しているカウンターCK1、CK2の記号CK1、CK2を、配置位置として販売員配置ファイルF4に設定する。
【0024】
次に、サーバ106の情報処理部160が行う販売員データファイルF1へ販売員を登録する登録処理について説明する。図8は、販売員の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【0025】
図8に示すように、処理が開始されると、情報処理部160は、ディスプレイ128に登録用画面を表示し、キーボード126、ポインティングデバイス127による操作入力を受け付けることで、販売員コード、販売員氏名、業務年数、販売員の有する資格の入力を受け付ける(S10〜S13)。次いで、情報処理部160は、S10〜S13で入力された販売員コード、販売員氏名、業務年数、販売員の有する資格の情報を販売員データファイルF1に保存する(S14)。次いで、情報処理部160は、登録用画面における登録終了を指示するボタン等の操作がキーボード126、ポインティングデバイス127により行われたか否かなどにより、販売員の登録処理を終了するか否かを判定する(S15)。登録終了を指示するボタン等の操作が行われない場合(S15:NO)は、次の販売員の登録を継続して行うためにS10へ処理を戻す。登録終了を指示するボタン等の操作が行われた場合(S15:YES)はそのまま処理を終了する。この登録処理により、顧客案内システム101では、販売員ごとの属性が販売員データファイルF1として設定される。
【0026】
次に、顧客案内システム101の動作について詳細に説明する。図9は、本実施形態にかかる顧客案内システム101の動作の一例を示すラダーチャートである。図9に示すように、顧客案内システム101では、先ずいずれかのPOS端末108において販売員の登録業務が開始されたものとする(S20)。
【0027】
S20において、販売員が登録業務を開始する際には、販売員コードの直接入力や、販売員データファイルF1に予め登録されている販売員の中からの選択入力などにより、登録業務を行う販売員が指定される。また、POS端末108は、指定された販売員を示す販売員コードを、複数のPOS端末の中から自機を識別するために予めユニークに割り当てられた自機コード(例えばLANネットワーク130におけるネットワークアドレスやMACアドレスなどであってよい)とともにサーバ106へ通知する。
【0028】
サーバ106は、POS端末108から通知された販売員コードやPOS端末108を識別するための自機コードなどを受信し(S21)、受信した販売員コードと自機コードとをもとに販売員配置ファイルF4を更新する(S22)。具体的には、自機コードにより識別されたPOS端末108が設置されているチェックアウトカウンタ113を示す記号を、店舗内のPOS端末108に関する情報が設定された設定ファイルから読みだし、販売員コードとともに販売員配置ファイルF4に設定する。
【0029】
販売員配置ファイルF4が更新された場合、サーバ106では、情報表示装置107の表示内容を更新するための表示データの生成を行う、表示データ生成処理を行う(S23)。すなわち、顧客案内システム101では、いずれかのPOS端末108で販売員による登録業務が開始されたことに応じて、情報表示装置107の案内情報157を更新するための表示データが生成されることとなる。これにより、販売員の配置状態に即した情報表示装置107の表示を行うことができる。
【0030】
図10は、表示データ生成処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、表示データ生成処理が開始されると、情報処理部160は、商品データファイルF3に設定されている商品の最初から処理を開始するための変数(N)の初期設定(N=1)を行う(S201)。
【0031】
次いで、情報処理部160は、商品データファイルF3に設定されているN番目の商品の情報を読み出し(S202)、その商品の名称、単価などをもとに、特定コードに応じた情報表示装置107の商品情報156に表示するための表示データを生成する(S203)。具体的には、特定コードを情報表示装置107の宛先とする、商品の名称、単価を含む表示データを生成する。次いで、情報処理部160は、N番目の商品に設定されている販売員情報を判定する(S204)。
【0032】
N番目の商品に設定されている販売員情報が「薬剤師」である場合(S204:「薬剤師」)、販売員データファイルF1及び販売員配置ファイルF4を参照して薬剤師の資格を有する販売員の配置があるか否かを判定する(S205)。具体的には、販売員データファイルF1における資格で「薬剤師」が設定されている販売員の販売員コードが販売員配置ファイルF4に設定されているか否かを判定する。
【0033】
薬剤師の資格を有する販売員の配置がある場合(S205:YES)、情報処理部160は、その販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113の案内を案内情報157に行う表示データを生成して、S203で生成した表示データに追加する(S206)。具体的には、S206では、薬剤師の資格を有する販売員がタグ配置位置ファイルF2に設定された配置位置により示されたチェックアウトカウンタ113に配置されているため、その販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113へ並ぶように促す表示データを生成する。
【0034】
薬剤師の資格を有する販売員の配置がない場合(S205:NO)、情報処理部160は、販売員データファイルF1及び販売員配置ファイルF4を参照して業務年数が長い販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113の案内を案内情報157に行う表示データを生成して、S203で生成した表示データに追加する(S207)。このように、所定の資格(例えば薬剤師)を有する販売員が配置されていない場合は、業務年数の長い経験豊かな販売員が対応できるように案内を行う表示データを生成する。具体的には、販売員データファイルF1に設定された業務年数の長い順に販売員コードを読みだし、その読み出した販売員コードで販売員配置ファイルF4を参照することで、業務年数が長い販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113を検索する。次いで、検索されたチェックアウトカウンタ113へ並ぶように促す案内データを生成する。
【0035】
N番目の商品に設定されている販売員情報が「ソムリエ」である場合(S204:「ソムリエ」)、販売員データファイルF1及び販売員配置ファイルF4を参照してソムリエの資格を有する販売員の配置があるか否かを判定する(S208)。具体的には、販売員データファイルF1における資格で「ソムリエ」が設定されている販売員の販売員コードが販売員配置ファイルF4に設定されているか否かを判定する。
【0036】
ソムリエの資格を有する販売員の配置がある場合(S208:YES)、情報処理部160は、その販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113の案内を案内情報157に行う表示データを生成して、S203で生成した表示データに追加する(S209)。具体的には、S209では、ソムリエの資格を有する販売員が販売員配置ファイルF4に設定された配置位置により示されたチェックアウトカウンタ113に配置されているため、その販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113へ並ぶように促す表示データを生成する。なお、ソムリエの資格を有する販売員の配置がない場合(S208:NO)、情報処理部160は、前述したS207へ処理を進め、業務年数が長い販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113の案内を案内情報157に行う表示データを生成して、S203で生成した表示データに追加する。
【0037】
N番目の商品に設定されている販売員情報が「年齢制限取扱」である場合(S204:「年齢制限取扱」)、販売員データファイルF1及び販売員配置ファイルF4を参照して、年齢制限がある商品を取り扱う販売員(例えば年齢が20歳以上の販売員など)が配置されたチェックアウトカウンタ113の案内を案内情報157に行う表示データを生成して、S203で生成した表示データに追加する(S210)。なお、N番目の商品に設定されている販売員情報が「なし」(例えばNULLデータなど)である場合(S204:「なし」)は、案内情報157にかかる表示データを追加することなくS211へ処理を進める。
【0038】
次いでS211において、情報処理部160は、商品データファイルF3に設定されている最後の商品まで処理が終了し、商品データファイルF3の全ての商品に対する処理が終了したか否かを判定する(S211)。全ての商品に対する処理が終了していない場合(S211:NO)、変数Nをインクリメント(N=N+1)し、S202へ処理を戻す。全ての商品に対する処理が終了した場合(S211:YES)は表示データ生成処理を終了する。
【0039】
図9に戻り、顧客案内システム101の動作の続きを説明する。表示データ生成処理(S23)の後、サーバ106は、生成された各商品の表示データを、その表示データで宛先とされている特定コードに対応した情報表示装置107へ通知する(S24)。すなわち、商品陳列棚112に設置された情報表示装置107の各々に対して、S23で生成された表示データが通知される。
【0040】
各々の情報表示装置107は、サーバ106から通知された表示データを受信し(S25)、その受信した表示データをもとに、商品情報156、案内情報157の表示を行う(S26)。
【0041】
以上のように、顧客案内システム101では、店舗の商品陳列棚112に陳列された商品103に対応して情報表示装置107が配置される。また、顧客案内システム101は、顧客が購入する商品を登録するPOS端末108を複数備えている。また、顧客案内システム101のサーバ106は、POS端末108の各々において、登録業務を行っている販売員の配置を販売員配置ファイルF4で管理している。また、サーバ106は、商品103ごとに取り扱いにかかる販売員の属性を示す情報が設定された商品データファイルF3、及び販売員ごとに販売員の属性が設定された販売員データファイルF1に基づいた、商品103の取り扱いにかかる販売員が販売員配置ファイルF4により示されたPOS端末108に配置していることを、情報表示装置107に表示する表示データを生成し、生成された表示データを情報表示装置107へ通知する。従って、顧客は、情報表示装置107の表示内容を確認することで、商品103をどのPOS端末108へ持ち込んで販売登録・精算を行えばよいかを事前に判断できる。
【0042】
次に、他の実施形態について説明する。上述した実施形態では、いわゆる電子棚札である情報表示装置107に、商品の取り扱いにかかる販売員が配置されているPOS端末108の案内を表示する場合を例示した。他の実施形態では、買い物かごなどに購入する商品を収めて所持している顧客に対して、その商品の取り扱いにかかる販売員が配置されているPOS端末の案内を表示する場合を例示する。なお、他の実施形態において、上述した実施形態と同じ要素については同じ符号を付している。
【0043】
図11は、他の実施形態にかかる顧客案内システム101aの概要を示す模式図である。スーパーマーケット102aには、客が通行するための通路111において、情報表示装置107aと、商品ごとに設置された無線タグ103a(図12参照)を読み取るための無線タグ読取装置109とが設置されている。例えば、無線タグ読取装置109は、通路111を通行する際のゲートなどに設置されており、顧客がゲートを通行する際に、その顧客が所持している商品に設置された無線タグ103aの読み取りを行う。また、情報表示装置107aは、上述したゲート横などに表示部151a(図13参照)を設置し、ゲートを通行する顧客への表示を行う。
【0044】
バックヤード105には、前述したサーバ106と同様のサーバ106aが設置されている。サーバ106aと情報表示装置107aとは、LANネットワーク130により互いにデータ通信自在となっている。
【0045】
図12は、他の実施形態にかかる商品103を例示する斜視図である。図12に示すように、商品陳列棚112には、陳列される商品103の関する情報を提示するための棚札158が設けられている。また、商品陳列棚112に陳列される商品103には無線タグ103aが設けられている。無線タグ103aは、RFID(Radio Frequency IDentification)技術により予め設定されている商品コードを無線で通知するタグである。
【0046】
図13は、顧客案内システム101aの電気的構成を示すブロック図である。図13に示すように、顧客案内システム101aは、サーバ106aとPOS端末108と情報表示装置107aとがLANネットワーク130を介してネットワーク接続しており、さらに、情報表示装置107aと無線タグ読取装置109とがバスにより接続する構成である。
【0047】
情報表示装置107aは、前述したマイクロコンピュータ155の他に、通信インタフェイス110a、電子ペーパー151、無線タグ読取装置109がバスにより接続されている。通信インタフェイス110aは、マイクロコンピュータ155をLANネットワーク130に接続して通信を実行する。電子ペーパー151は、マイクロコンピュータ155の制御の下で表示を行うディスプレイであり、例えば液晶表示ディスプレイなどであってよい。無線タグ読取装置109は、RFID技術により無線タグ103aに設定されている商品コードを読み取る。無線タグ読取装置109が読み取った商品コードはマイクロコンピュータ155へ出力される。
【0048】
次に、顧客案内システム101aの動作について詳細に説明する。図14は、他の実施形態にかかる顧客案内システム101aの動作の一例を示すラダーチャートである。図14に示すように、顧客案内システム101aでは、先ずいずれかのPOS端末108において販売員の登録業務が開始されたものとする(S30)。
【0049】
S30において、販売員が登録業務を開始する際には、販売員コードの直接入力や、販売員データファイルF1に予め登録されている販売員の中からの選択入力などにより、登録業務を行う販売員が指定される。また、POS端末108は、指定された販売員を示す販売員コードを、複数のPOS端末の中から自機を識別するために予めユニークに割り当てられた自機コード(例えばLANネットワーク130におけるネットワークアドレスやMACアドレスなどであってよい)とともにサーバ106aへ通知する。
【0050】
サーバ106aは、POS端末108から通知された販売員コードやPOS端末108を識別するための自機コードなどを受信し(S31)、受信した販売員コードと自機コードとをもとに販売員配置ファイルF4を更新する(S32)。具体的には、自機コードにより識別されたPOS端末108が設置されているチェックアウトカウンタ113を示す記号を、店舗内のPOS端末108に関する情報が設定された設定ファイルから読みだし、販売員コードとともに販売員配置ファイルF4に設定する。なお、更新した販売員配置ファイルF4は情報表示装置107aへ通知される。
【0051】
情報表示装置107aのマイクロコンピュータ155は、サーバ106aから通知された販売員配置ファイルF4を受信し、RAM155cなどに記憶する(S33)。次いで、マイクロコンピュータ155は、無線タグ読取装置109による無線タグ103aの読み取りがあるか否かを判定する(S34)。無線タグ103aの読み取りがない場合(S34:NO)、マイクロコンピュータ155は処理を待機する。無線タグ103aの読み取りがある場合(S34:YES)、マイクロコンピュータ155は、無線タグ読取装置109により読み取られた商品103の取り扱いにかかる販売員が配置されているPOS端末108の案内を表示するための案内データ生成処理を行う(S35)。
【0052】
図15は、案内データ生成処理の一例を示すフローチャートである。案内データ生成処理が開始されると、マイクロコンピュータ155は、無線タグ103aから読み取った商品コードで商品データファイルF3を参照する(S301)。具体的には、無線タグ103aから読み取った商品コードをサーバ106aに通知し、商品データファイルF3の中でその商品コードに該当する商品の情報を取得する。
【0053】
次いで、マイクロコンピュータ155は、商品コードに該当する商品の販売員情報に何らかの設定(例えば「薬剤師」、「ソムリエ」、「年齢制限取扱」など)があるか否かを判定する(S302)。設定がある場合(S302:YES)、マイクロコンピュータ155は、販売員データファイルF1及び販売員配置ファイルF4を参照して設定されている資格を有する販売員の配置があるか否かを判定する(S303)。具体的には、商品の販売情報に設定されている資格と同じ資格が販売員データファイルF1に設定されている販売員の販売員コードが販売員配置ファイルF4に設定されているか否かを判定する。
【0054】
商品の販売員情報に設定された資格を有する販売員の配置がある場合(S303:YES)、マイクロコンピュータ155は、その販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113の案内を表示部151aに行うための案内データを生成し(S304)、処理を終了する。具体的には、S304では、商品の販売員情報に設定された資格を有する販売員の販売員コードに対応する配置位置を販売員配置ファイルF4から読み出す。そして、読み出した配置位置をもとに、商品の販売員情報に設定された資格を有する販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113へ並ぶように促すメッセージを表示する案内データを生成する。
【0055】
商品の販売員情報に設定された資格を有する販売員の配置がない場合(S303:NO)、マイクロコンピュータ155は、販売員データファイルF1及び販売員配置ファイルF4を参照して業務年数が長い販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113の案内を行う表示データを生成し(S305)、処理を終了する。このように、所定の資格(例えば薬剤師)を有する販売員が配置されていない場合は、業務年数の長い経験豊かな販売員が対応できるように案内を行う案内データを生成する。
【0056】
S302において販売員情報に設定がない場合(NO)、マイクロコンピュータ155は、無線タグ読取装置109が無線タグ103aから読み取った商品103の個数が予め設定された所定の数以上であるか否かを判定する(S306)。すなわち、S306では、複数の無線タグ103aから読み取った商品コードをもとに、顧客が所持する商品の個数が所定数以上であるか否かを判定する。
【0057】
商品の個数が所定数以上である場合(S306:YES)、マイクロコンピュータ155は、前述したS305へ処理を進め、業務年数が長い販売員が配置されたチェックアウトカウンタ113の案内を行う案内データを生成する。このように、顧客が所持する商品の個数が多い場合は、業務年数の長い経験豊かな販売員が対応できるように案内を行う案内データを生成する。
【0058】
商品の個数が所定数未満である場合(S306:NO)、マイクロコンピュータ155は、販売員配置ファイルF4をもとに、販売員が配置されている全てのチェックアウトカウンタ113の案内を行う案内データを生成し(S307)、処理を終了する。
【0059】
図14に戻り、顧客案内システム101aの動作の続きを説明する。案内データ生成処理(S35)の後、情報表示装置107aは、生成された案内データを表示部151aに表示する(S36)。
【0060】
以上のように、顧客案内システム101aでは、顧客が所持している商品103を、その商品103に設けられている無線タグ103aを無線タグ読取装置109で読み出すことで検出している。また、情報表示装置107aは、検出された商品103に予め設定されたその商品103の取り扱いにかかる販売員の属性を示す情報、及び販売員ごとに販売員の属性が設定された販売員データファイルF1に基づいた、商品103の取り扱いにかかる販売員が登録業務を行っている販売員の配置位置を示す販売員配置ファイルF4により示されたPOS端末108に配置していることを表示部151aに表示する。従って、顧客は、表示部151aの表示内容を確認することで、自らが所持する商品103をどのPOS端末108へ持ち込んで販売登録・精算を行えばよいかを事前に判断できる。
【0061】
なお、上述した実施形態は一例であり、構成及び動作内容については、適宜変更してもよい。例えば、本実施形態では、販売員の資格を属性とする構成を例示したが、販売員の担当部門(食品、衣類、薬品など)を属性としてもよい。また、POS端末108の設置台数や販売員データファイルF1などの各種設定ファイルの構成も適宜変更してよい。
【符号の説明】
【0062】
101、101a 顧客案内システム
102、102a スーパーマーケット
103 商品
103a 無線タグ
106 サーバ
106a CPU
107、107a 情報表示装置
108 POS端末
109 無線タグ読取装置
112 商品陳列棚
113 チェックアウトカウンタ
129 HDD
130 LANネットワーク
151 電子ペーパー
151a 表示部
155 マイクロコンピュータ
156 商品情報
157 案内情報
160 情報処理部
F1 販売員データファイル
F2 タグ配置位置ファイル
F3 商品データファイル
F4 販売員配置ファイル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0063】
【特許文献1】特開2004−355126公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の陳列商品に対応して配置された表示装置と、
顧客が購入する商品を登録する複数の販売登録装置と、
前記販売登録装置の各々において、登録業務を行っている販売員の配置を示す配置情報を管理する管理手段、
前記陳列商品の取り扱いにかかる販売員が前記配置情報により示された販売登録装置に配置していることを、前記表示装置に表示する表示データを生成する生成手段、
生成された前記表示データを前記表示装置へ通知する通知手段、
を備えるサーバ装置と、
を有することを特徴とする顧客案内システム。
【請求項2】
顧客が購入する商品を登録する複数の販売登録装置と、
前記販売登録装置の各々において、登録業務を行っている販売員の配置を示す配置情報を管理するサーバ装置と、
前記顧客が所持している陳列商品を検出する検出装置と、
前記検出された陳列商品の取り扱いにかかる販売員が前記配置情報により示された販売登録装置に配置していることを表示する表示装置と、
を有することを特徴とする顧客案内システム。
【請求項3】
前記陳列商品の取り扱いにかかる販売員は、前記陳列商品ごとに取り扱いにかかる販売員の属性を示す情報が設定された商品管理情報、及び販売員ごとに販売員の属性が設定された販売員情報に基づいて特定されること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の顧客案内システム。
【請求項4】
前記販売員の属性は、販売員の業務年数であり、
前記表示装置は、前記検出された陳列商品の個数が予め設定された個数以上である場合に、前記販売員情報に設定された業務年数のより長い販売員が前記配置情報により示された販売登録装置に配置していることを表示すること、
を特徴とする請求項3に記載の顧客案内システム。
【請求項5】
前記検出装置は、前記陳列商品ごとに設けられた無線タグを読み取って前記顧客が所持している陳列商品を検出すること、
を特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の顧客案内システム。
【請求項6】
前記販売員の属性は、販売員が有する資格であり、
前記陳列商品の取り扱いにかかる資格と、前記販売員情報に設定された資格とがマッチする場合に、前記陳列商品の取り扱いにかかる販売員であるとすること、
を特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の顧客案内システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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