説明

風力発電機増速機用潤滑剤組成物

【課題】水素脆性による剥離寿命を長くした、風力発電機増速機用潤滑剤組成物を提供すること。
【解決手段】組成物の全質量を基準として、1.5〜20質量%の有機スルホン酸亜鉛、0.8〜10質量%のジチオリン酸亜鉛、及び基油を含有する風力発電機増速機用潤滑剤組成物

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風力発電機増速機用潤滑剤組成物に関する。詳しくは、風力発電装置においてブレードに接続された主軸の回転を増速して出力軸に伝達する増速機を潤滑するための潤滑剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
風力発電機の主な設備は、ブレード、ブレードが取り付けられている主軸、主軸支持用転がり軸受、増速機、発電機等である。風力を受けることによってブレードが回転し、その回転を増速機で増速して発電機のロータを回転させ、発電する。
ここで、風力発電用の風車の主軸を支持する主軸用軸受、または主軸の回転を受けて回転する回転部材、例えば発電機のロータに接続されたロータ軸、発電機用軸受、また増速機の内部において回転する回転軸及び増速機用軸受などを含む風力発電用転がり軸受においては、風力の増減に合わせて動作するため、回転速度の増減が大きく、潤滑状態の変動が激しい。特に、増速機の内部において回転する回転軸及び増速機用軸受は、風力が弱い時には極めて低い回転数で回転するため、油膜が十分に形成されず、金属接触が容易におきるため、表面起点型のはく離が発生する問題がある。
【0003】
このような表面起点型はく離を抑制するために、増速機の潤滑油には、低速時の油膜を確保することを目的に、比較的粘度の高いギヤ油が使用されているのが一般的である。
【0004】
但し、近年では表面起点型のはく離ではなく、金属内部組織の変化を伴った内部起点型のはく離が発生する現象が認められることがあり、問題となってきている。これは、水素脆性はく離と呼ばれ、自動車電装補機転がり軸受の分野で認められる現象でもある。このタイプのはく離は、大気中の水分、もしくは潤滑剤が分解することによって発生した水素が起因とされており、油膜を厚くしても改善されない(非特許文献1、2)。
【0005】
この水素脆性はく離を対策するためには、例えば、摩耗により生じる新生面の触媒作用を抑制するために、グリース中に不動態化酸化剤を添加し、金属表面を酸化して表面の触媒活性を抑制し、潤滑剤の分解による水素発生を抑制することが提案されている(例えば、特許文献1)。また、潤滑剤の分解による水素発生を抑制するために、グリースの基油としてフェニルエーテル系合成油を使用することが提案されている(例えば、特許文献2)。特定の基油に特定の増ちょう剤、不動態化酸化剤及び有機スルホン酸塩を添加することが提案されている(例えば、特許文献3)。トライボロジー金属材料や各種部材さらに水が侵入しやすい部位に使用される軸受に封入されるグリースとして、水素を吸収するアゾ化合物を添加することが提案されている(例えば、特許文献4)。水の浸入を受けても水素脆性による剥離を起こすことが無く、長寿命の転がり軸受用として、基油にフッ素化ポリマー油、増ちょう剤にポリテトラフルオロエチレン、及び導電性物質を添加したグリース組成物が提案されている(例えば、特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平3−210394号公報
【特許文献2】特開平3−250094号公報
【特許文献3】特開平5−263091号公報
【特許文献4】特開2002−130301号公報
【特許文献5】特開2002−250351号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】玉田、前田、対馬:「電装・補機用軸受に見られる新しいタイプのミクロ組織変化」、NTN Technical Review、61(1992)、29
【非特許文献2】遠藤、董、今井、山本:「水素雰囲気での転がり疲れに関する研究」、トライボロジスト、第49巻、第10号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、水素脆性による剥離寿命を長くした、風力発電機増速機用潤滑剤組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、上記潤滑剤組成物を封入した風力発電機用増速機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、有機スルホン酸亜鉛及びチオリン酸亜鉛とを組合せ、基油中にこれらの特定量を含ませることにより、風力発電機増速機における水素脆性剥離の抑制に有効であるということを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、以下に示す風力発電機増速機用潤滑剤組成物及び風力発電機を提供するものである。
1.組成物の全質量を基準として、
有機スルホン酸亜鉛 1.5〜20質量%、
ジチオリン酸亜鉛 0.8〜10質量%、及び
基油
を含有する風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
2.前記有機スルホン酸亜鉛が、下記式(1)で表される前記1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
(R1−SO3)-Zn-(SO3−R2) ・・・ (1)
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数4〜24のアルキルシクロアルキル基、炭素数6〜34のアリール基、炭素数7〜34のアルキルアリール基、又は石油高沸点留分残基を表す。)
3.前記ジチオリン酸亜鉛が、下記式(2)で表される前記1又は2項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
【0010】
【化1】

【0011】
(式中、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ独立して、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数4〜24のアルキルシクロアルキル基、炭素数6〜18のアリール基、又は炭素数7〜18のアルキルアリール基である。)
4.有機スルホン酸亜鉛とジチオリン酸亜鉛との質量比が、ジチオリン酸亜鉛1に対して有機スルホン酸亜鉛が1〜5である請求項1〜3のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
5.有機スルホン酸亜鉛とジチオリン酸亜鉛の総量が、組成物の全質量を基準として30%を超えないことを特徴とする前記1〜4のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
6.基油が、40℃における動粘度が95〜750mm2/sの鉱油及び合成炭化水素油からなる群から選ばれる少なくとも1種である前記1〜5のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
7.基油が、ISO VG150〜680のギヤ油である前記1〜6のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
8.前記1〜7のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物を封入した風力発電機。
【発明の効果】
【0012】
本発明の潤滑剤組成物は、水素脆性による剥離寿命を長くすることができるので、風力発電機増速機の機械部材、特に風力発電機増速機の内部において回転する回転軸及び増速機用軸受、更に特に転がり軸受等の潤滑に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例1の潤滑油組成物を用いて転がり4球試験を行った後の上球の断面の電子顕微鏡写真を示す。
【図2】比較例1の潤滑油組成物を用いて転がり4球試験を行った後の上球の断面の電子顕微鏡写真を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
有機スルホン酸亜鉛
本発明の潤滑剤組成物に使用する有機スルホン酸亜鉛(Znスルホネート)は、下記式(1)で表されるものが好ましい。式(1)に示すとおり、Znスルホネートは、親油基である有機基を有したスルホン酸の亜鉛塩である。
(R1−SO3)-Zn-(SO3−R2) ・・・ 式(1)
式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数4〜24のアルキルシクロアルキル基、炭素数6〜34のアリール基、炭素数7〜34のアルキルアリール基、又は石油高沸点留分残基を表す。R1及びR2がいずれも炭素数7〜34のアルキルアリール基であるのが好ましい。アルキル基及びアルケニル基は、直鎖状でも分岐状でもよいが、直鎖が好ましい。アルキル基及びアルケニル基はまた、第1級、第2級及び第3級のいずれであってもよい。
【0015】
スルホン酸としては潤滑油留分中の芳香族炭化水素成分、石油高沸点留分のスルホン化によって得られる石油スルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸や重質アルキルベンゼンスルホン酸のような合成スルホン酸等があげられる。
有機スルホン酸塩の中には酸中和作用を持たせるため、炭酸カルシウムや水酸化カルシウム微粒子等を分散させた高塩基性スルホン酸塩なども市販されており、これらも本発明の有機スルホン酸亜鉛として使用できる。
本発明において有機スルホン酸亜鉛は、中性、塩基性、高塩基性有機スルホン酸亜鉛のいずれでも良い。従って、有機スルホン酸亜鉛の塩基価は特に限定されないが、好ましくは0〜1000mgKOH/gである。好ましくは100mgKOH/g以下である。特に好ましくは50mgKOH/g以下である。1mgKOH/g以上であるのが好ましい。なお、塩基価は、JIS K 2501に従って測定される値である。
【0016】
代表的な化合物としては、ジオクチルナフタレンスルホン酸亜鉛、ジノニルナフタレンスルホン酸亜鉛、ジデシルナフタレンスルホン酸亜鉛、石油スルホン酸亜鉛、高塩基性アルキルベンゼンスルホン酸亜鉛等が挙げられる。このうち、ジノニルナフタレンスルホン酸亜鉛が好ましい。
【0017】
本発明の潤滑剤組成物中の有機スルホン酸亜鉛の量は、1.5〜20質量%、好ましくは2〜15質量%である。1質量%未満では目標とする性能が不十分になるおそれがあり、また20質量%を超えた場合は経済性が悪くなるため、適切な量とは言い難い。尚、この添加剤量は対象物質の有効成分量を指す。
【0018】
ジチオリン酸亜鉛
本発明の潤滑剤組成物に使用するジチオリン酸亜鉛(ZnDTP、ジンクジチオフォスフェート)は下記式(2)で示されるものが好ましい。
【0019】
【化2】

【0020】
式(2)中、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ独立して、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数4〜24のアルキルシクロアルキル基、炭素数6〜18のアリール基、又は炭素数7〜18のアルキルアリール基である。なお、アルキル基やアルケニル基は、直鎖状でも分岐状でもよいが、直鎖が好ましい。アルキル基やアルケニル基はまた、第1級、第2級及び第3級のいずれであってもよい。
【0021】
本発明の潤滑剤組成物中のZnDTPの量は、0.8〜10質量%、好ましくは0.8〜7質量%である。0.8質量%未満では目標とする性能が不十分になるおそれがあり、また10質量%を超えた場合は経済性が悪くなるため、適切な量とは言い難い。尚、この添加剤量は対象物質の有効成分量を指す。
【0022】
風力発電機増速機用潤滑剤として、性能の結果と経済性の面から、有機スルホン酸亜鉛とZnDTPとの混合比(質量比)が、ZnDTPの1に対して有機スルホン酸亜鉛1〜5が好ましく、特に好ましくは1〜4である。また、組成物の全質量を基準とした有機スルホン酸亜鉛とZnDTPの配合割合は30質量%を超えないことが好ましく、特に好ましくは25質量%を超えないことであり、さらに好ましくは20質量%を超えないことである。過剰添加は、環境によっては金属組織に悪影響をあたえる。
【0023】
基油
本発明に用いることのできる基油としては、使用する部材の条件に適合するものであれば、合成油及び鉱油いずれも特に制限なく用いることができる。
本発明に使用することのできる合成油としては、ジエステル、ポリオールエステルに代表されるエステル系合成油、ポリαオレフィン、ポリブテンに代表される合成炭化水素油、アルキルジフェニルエーテル、ポリプロピレングリコールに代表されるエーテル系合成油などがあげられる。本発明に使用することのできる鉱油としては、40℃における動粘度が95〜750mm2/sであるものが好ましい。動粘度が40℃で95mm2/s未満であると、高温で蒸発し易く、耐熱性が劣り、基油として適さなくなる。また、750mm2/sを超えると、充分良好な流動性が得られない。同じ理由から、200〜400mm2/sがさらに好ましい。さらに特に、流動点が−10℃以下である鉱油が好ましい。このような鉱油を用いると、低温での流動性が良好となる。合成油及び鉱油の中でもギヤ油が好ましく、ISO VGが150〜680のギヤ油が好ましく、特にVGが250〜450のギヤ油が好ましい。
本発明では、合成油と鉱油との混合油を用いることもできる。この場合、合成油と鉱油との混合比は、質量比にして、20:80〜5:95であるのが好ましい。
【0024】
風力発電機増速機を構成する部材は、特に限定されるものではないが、例えば金属材料、具体的には、鉄や各種鋼材、例えば炭素鋼、合金鋼などがあげられる。
【0025】
本発明の潤滑剤組成物には必要に応じて種々の添加剤を添加することができる。このような添加剤としては、例えば、酸化防止剤、金属腐食防止剤、油性剤、耐摩耗剤、固体潤滑剤、極圧剤、および錆止め剤等が挙げられる。本発明の組成物中のこれらの含有量は、通常0.5〜15質量%である。
【実施例】
【0026】
実施例1〜6、比較例1〜8
表1及び表2に記載した量(質量部)で、基油に、所定量のZnスルホネート及びZnDTPを添加し、潤滑剤組成物を製造した。
1.評価試験方法−転がり4球試験
直径15mmの軸受用鋼球3個を内径40mm、高さ14mmの容器に配置し、試験油約20mlを満たす。上から5/8in軸受用鋼球1個の回転球をあてがい、試験機にセットする。荷重を掛け4時間回転させて慣らし運転を行なった後、試験油に水素ガスを導入する。下の3個は自転しながら公転する。これをはく離が生じるまで連続回転させる。寿命は、はく離が生じた時点の上球の総回転数とする。これを5回繰り返し、L50寿命(50%が寿命となる回転数)の平均値を求める。L50寿命が201×106を超えたところをもって合格とし、試験を終了とする。結果を表1〜表2に示す。
また、試験終了後、上球の断面における組織変化の有無を電子顕微鏡で観察した。結果を表1,表2及び図1及び図2に示す。なお、図1は、実施例1の結果を、図2は比較例1の結果であり、それぞれ、組織変化なし、組織変化ありの代表例として示す。
【0027】
試験条件
試験鋼球 :直径15mm及び5/8in軸受用鋼球
水素ガス供給量:15-20ml/min
水素純度 :99.99%
試験荷重(W):100kgf
最大接触面圧 :4.1GPa
回転速度(n):1500rpm
試験繰り返し数:5(平均寿命:n=5の平均)
【0028】
【表1】

【0029】
【表2】

【0030】
Znスルホネート:ジノニルナフタレンスルホン酸亜鉛(塩基価 27mgKOH/g)
ZnDTP:ジチオリン酸亜鉛
ギヤ油 :市販ギヤ油 ISO VG320
鉱 油A:粘度100mm2/s@40℃
鉱 油B:粘度310mm2/s@40℃
【0031】
本発明の、有機スルホン酸亜鉛、ZnDTPおよび基油を適正配合した潤滑剤組成物の実施例1〜6は全てがL50寿命が201×106回以上と極めて長く、また組織変化なしの結果であった。
これに対して、いずれか一方又は両者を含まない比較例1〜5の潤滑剤組成物のL50寿命は138〜197×106回であり、実施例のL50寿命より短く、かつ組織変化がみられた。さらに、ZnDTP量が本発明で規定する範囲を下回る比較例6は、L50寿命と組織変化が不合格であった。また、比較例7及び8はL50寿命が201×106回以上と合格であったが、組織変化が不合格であった。
上記結果は有機スルホン酸亜鉛、ZnDTP及び基油の適正な配合により、水素脆性剥離の抑制に優れていることを明瞭に示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物の全質量を基準として、
有機スルホン酸亜鉛 1.5〜20質量%、
ジチオリン酸亜鉛 0.8〜10質量%、及び
基油
を含有する風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
【請求項2】
前記有機スルホン酸亜鉛が、下記式(1)で表される請求項1記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
(R1−SO3)-Zn-(SO3−R2) ・・・ (1)
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数4〜24のアルキルシクロアルキル基、炭素数6〜34のアリール基、炭素数7〜34のアルキルアリール基、又は石油高沸点留分残基を表す。)
【請求項3】
前記ジチオリン酸亜鉛が、下記式(2)で表される請求項1又は2記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
【化1】

(式中、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ独立して、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数4〜24のアルキルシクロアルキル基、炭素数6〜18のアリール基、又は炭素数7〜18のアルキルアリール基である。)
【請求項4】
有機スルホン酸亜鉛とジチオリン酸亜鉛との質量比が、ジチオリン酸亜鉛1に対して有機スルホン酸亜鉛が1〜5である請求項1〜3のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
【請求項5】
有機スルホン酸亜鉛とジチオリン酸亜鉛の総量が、組成物の全質量を基準として30%を超えないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
【請求項6】
基油が、40℃における動粘度が95〜750mm2/sの鉱油及び合成炭化水素油からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
【請求項7】
基油が、ISO VG150〜680のギヤ油である請求項1〜6のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項記載の風力発電機増速機用潤滑剤組成物を封入した風力発電機。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−180439(P2012−180439A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−43751(P2011−43751)
【出願日】平成23年3月1日(2011.3.1)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【出願人】(000162423)協同油脂株式会社 (165)
【Fターム(参考)】