説明

食品又は化学品の粉粒体、惣菜等の量目調整方法及び、充填機、定量分割機又は形成機。

【課題】惣菜等をドラム表面の型で定量分割する際に、ホッパ−ブリッジが解消され、切断時に筋等の発生も起こらず、量目を自在に調整できる惣菜等の定量分割機または形成機を提供する。
【解決手段】惣菜等が供給する逆テーパー状のホッパ−16と、吸い込み口34と、円筒状のシリンダ3内にピストン5が密接状に嵌め込れられている。シリンダ3内にはピストン5が移動することで惣菜等を受け入れる受け入れ口35が開口される。吸い込み口34と歪断面の噛合い部の間に、逃がし部37と切れ刃部38を設けることを特徴とする。また、切れ刃付き吸い込み口34及び偏心軸9の自在調整を可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キンピラごぼう、ほうれん草のおしたし、佃煮昆布、鶏肉、牛肉、豚肉、筋肉入り惣菜等の定量分割機又は形成機に関する。
【背景技術】
【0002】
惣菜等を定量分割して、トレイ等に入れるのに、従来の容積式機械等で分割すると、塊が大きく、定量性が出ない。誤差が大きく、多めに入れるため、ロスが大きくコスト高になる。
【0003】
素材等に高価な物を含み、付加価値が高く、極限の定量性を要求されるので手作業を余儀なくされる。
【0004】
佃煮昆布等の小分け分割する場合には、容器の形状を小さく余儀なくされる。そこで、供給ホッパ−もおのずから小さくなる。
【0005】
毛足の長い物や、塊の大きい物はブリッジ現象が生じて、強制押し込み装置で押すと、より硬くなり、下に落ちない。
【0006】
又、ホッパー形状は、底狭口のテ−パー状の物が、通常である。
【特許文献1】特許第3581860号 特願2005−122914
【発明の開示】

【発明が解消しょうとする課題】
【0007】
最近、単人数等の小分け分割商品が、必要不可欠で、容器の形状を小さく余儀なくされる。
【0008】
毛足の長い物や、塊の大きい物はブリッジ現象が生じて、定量分割が出来ないが、惣菜等は、そうゆう物が多く、解決出来るものが、必要不可欠である。
【0009】
惣菜の食品の場合、定量分割機械等に掛けると、誤差が大きすぎる。
【0010】
佃煮の昆布等は、その日の気候の湿度や、産地等で炊き上がり状態が微妙に違い、量目を細かく調整が必要不可欠である。
【0011】
定量分割時に、作業中に、外部から調整が容易に出来る機構が必要不可欠である。
【0012】
今、問題となっている二次感染の菌やウイルスや異物混入を防ぐ方法が不可欠である。
【0013】
惣菜の多くは既に仕上がった物が多く、再加熱をすることが少ない物が多い、定量分割時点で無菌状態が要求される。
【0014】
本発明は、人員を無くして省人化でコストダウンをはかり、安全な食品の提供を目的とした。
【発明を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成する為、本発明は、特許第3581860号及び特願2005−122914記載で定量分割した。
【0016】
角ホッパー等で、底広口の、逆テーパーの形状にした。
【0017】
そして、クランクシャフトを、軸心から外方向に調整自在にした。
【0018】
受容容積を、外部から自在に任意の位置に調整可能な機構にした。
【0019】
吸い込み口部に、シリンダとの歪断噛合い部に、切れ刃を設けた。
【0020】
又は吐出部に歪断切れ刃を設けた。
【0021】
又、吐出部にエアーレーションの機構を設けた。
【0022】
上記のように機構を構成した。定量性が容易になり、分割後の盛り付けが良く可能になった。
【0023】
又、受容部に入った余分な空気及び水等は、真空ポンプ等で排出されて、見掛け比重が小さくなり密度が一定となる。最大でも真空圧が1Paのため、プラス圧力の受容のときと違って、差圧が小さいため、容積内に確実に切断して、受容する為、重量が安定して定量分割又は成形が容易になる。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果をうながす。
【0025】
ホッパーの形状を、底広口テーパーにしたため、ブリッジ現象が解消された。
【0026】
惣菜の形状等に左右されず、総ての物の分割が可能となった。
【0027】
ほうれん草のおしたしを定量分割して、トレイに充填するとした場合、当本発明者の、特許第3581860号及び特願2005−122914記載で定量分割した。
【0028】
吸い込み口とシリンダの歪断噛合い部で、しごく状態になり、繊維状の筋ができ、見た目にも悪く、また食感も悪い。
【0029】
当該発明の切れ刃付きにすると、和ハサミで切ったようになるため、筋がまったく出来ない。
【0030】
牛丼具材の肉の場合は、肉が筋で綱なったが、切れ刃付きにすると、和ハサミで切ったようになるため、筋が出来なく誤差が解消された。
【0031】
刻み佃煮昆布の場合は、噛合い部で綱な吊り、累積され誤差が生じたが、解消された。
【0032】
歪断応力も切断面全体に、掛からないため、衝撃も小さいく、音、モーター馬力も小さくてすむ。
【0033】
ほうれん草おしたしの場合、真空のため、吸着された状態で、見た目にも悪く、量も小さくなる。
【0034】
ポテトサラダの場合は、表面がヘラで撫でたようになる。
【0035】
当該発明は、分割後にエアーレーションするため、真空から開放されて、加圧する為、膨化状態になり、ふっくらとして、手盛りより盛り付けが良くなる。
【0036】
本発明は構成全体が簡単である。そので、惣菜等は、少量多品種の物が多く、アレルギー物質の物は、完全洗浄が要求される。段取り替え等にも短時間で容易に出来る。
【0037】
コンピュータースケールやロボット機構等の場合は、大きなスペースを必要とされるが、本発明は小さなスペースで出来るのと、安価の為小規模の会社でも使用が可能である。
【0038】
又、人手に触れる事無く、食品の定量分割及び形成が容易となるので、異物混入や二次感染及び増殖がなくなり安全な食品を提供出来る。
【0039】
そして、省人化でコストダウンとなる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0040】
以下、本発明の実施の形態を図I〜図IIIに基づいて説明する。
【0041】
吸い込みの、角ホッパーの形状を、底広口の逆テーパー状にした。
【0042】
吸い込み口とシリンダのピストン挿入口の歪断噛合い部に、軸心方向に、開口又は閉口する切れ刃を設けた。
【0043】
又は、吐出口とシリンダのピストン挿入口の噛合い部に、軸心方向に、開口又は閉口する切れ刃を設けた。
【0044】
外部から、クランクシャフトを、軸心から外方向に、自在に任意の位置に、調整可能な機構を設けた。
【実施例】
【0045】
この発明の惣菜等の定量分割機又は、形成機の実施例に基づいて説明すると、図Iないし図IIにおいて、角ホッパー16を底広口31の逆テーパー32状にした。上33を47mm角、底31を52mm角のテーパー32状に形成した。底広口の為、ブリッジ現象が解消され、総て下まで落ちて、惣菜の形状等に、左右されなくなった。略直方形の横置きケーシング1と、これに内装された円等状のシリンダ3に配された偏芯軸9と、ピストン5スライダ7をふくんでいる。ケーシング1には一端を開放するシリンダ径と同径のシリンダ室2形成されており、このシリンダ2にシリンダ3が密接状に嵌め入れられている。
34はケーシング1の上面に形成された品物の吸い込み口34で、その吸い込み口34の下部に、シリンダのピストン受け入れ口35と導通する、切れ刃付き吸い込み口36を設けた。吸い込み口34と歪断面の噛合い部の間に、逃がし部37を設けてある、逃がし37が、切れ刃部38に平行して設けてある。逃がし部38の長さは、切れ刃部38より長ければ良い。円形の切れ刃付き吸い込み口の場合は、円形切れ刃より外形が大きければ良い。そして、歪断面は、シリンダのピストンの噛合い面に、開口39した刃付きが形成されている。またシリンダにも同様に刃付けが可能である。図IIIの様に、ハの字形になり、歪断応力が点当りになる。その刃先は、シリンダの噛合い部から斜めに逃がし、歪断面はシリンダのピストンの噛合い面に、開口した刃付きが形成されている。又は、歪断面は、シリンダのピストンの噛合い面に、開口39した刃付きが形成されている。図IIIの様になり、歪断応力が点当り40になる。34吸い込み口でピストン径より小さく配されて、ケーシング1の下面にピストン径より大きく開放された品物の吐出口13が配されている。11はケーシングのシリンダ室2の開放口を塞ぐフロンとカバーで、これにセンターより偏心位置に偏心軸9が配されて、シリンダ3にはその軸心を直交し貫通するピストン穴4が形成されている。尚、ピストン5及びシリンダ2のピストン穴4は、形成の形状の型にすれば形成機となる。ピストン5がピストン穴4内に、摺動自在に嵌め入れられている。そして、シリンダ3のピストン穴4にはピストン5の両端面とシリンダ室2内面とによって囲まれた受容体積室Aが形成されている。ピストン5には中央に直径方向に貫通するスライダ穴6内に摺動自在のスライダ7が配されている。更に、ピストン5にはスライダ穴6と同レベルで、かつ穴と直交する円周方向に長穴10が形成されている。長穴10の大きさは偏心量の許容する大きさであればよい。偏心軸9はピストン5の長穴10を通ってスライダ7を貫通していると共に、反対側は、シリンダ軸心と直交する方法に、調整自在なスライダ50が設けてある。その、スライダ50に、シリンダ軸心と平行する、偏心量の調整用の、貫通穴51設けてある。その貫通穴51に、偏心軸9が貫通ならしめ、ネジ42で固定されている。スライダ50の両側は、0リング43でシールされている。当該スライダ50の両側は、シリンダ軸心に直交する方向に、調整自在な範囲内の長穴44が、フロントカバー11に設けてあり、その長穴44に偏心軸8が、ゆるく嵌められている。スライダ50の一端は、直交軸心上に、回転自在な雄ネジ付き45が設けてある。雄ネジ付き軸45の一端から、抜け止め機構の溝部46に、虫ネジ47で回転自在に、固定されている。雄ネジ部45は、フロントカバー11に設けた雌ネジ部48にネジ込まれている。ネジ付き軸45がシリンダ直交方向に調整自在に出来る。雄ネジ付き軸45の一端は、回転が容易にする為の、ハンドル49が設けてある。ハンドル49を廻すことにより、スライダ50に貫通され設置された偏心軸9は、スライダ50の両側の長穴44め入れられて、回転を阻止され、シリンダの軸心と直交する方向にしか、余儀なく、動かなく、偏心量を自在に調整が出来る。任意に,ハンドル49を廻すことで、外から、目的の偏心量の位置に、セットならしめることが出来る。空気、水等の排出穴14と受容体積室Aが導通した位置でシリンダ3を停止状態にした。シリンダ3停止状態で、受容体積室内A全体に品物が吸引される位置にシリンダ3停止位置決めにした。ホッパー16をブリッジ現象の無い逆テーパー32の角パイプにした。27はこの駆動軸を駆動するキーを配する駆動軸、24はケーシング1と軸受けブラケット25の間に配された筒状に収められた受け部、25は軸受けブラット、29はこの軸受けブラット25に取り付けられたベアリングである。シリンダ駆同軸27は軸受けメタル部24及び軸受けベアリング29よって回転自在に支持されている。そして、次いで図I、IIで説明すると、ケーシング1に受容体積室に導通する、品物の直径より小さい穴を1個又は複数個の排出穴14を配し、排出穴14と外部に設けた減圧及び真空ポンプと導通せしめた。
【0046】
そして、ほうれん草のおしたしで定量分割及び形成の場合の詳細を、回転方向は左右両回転が可能ですが、右回転の実施例での説明をすると、図IIはシリンダが停止状態で、ホッパ−16と切れ刃付き吸引口34、受容体積内Aと真空排出穴14と導通した位置でシリンダ3は停止状態にあり、受容体積内A全体にほうれん草等が吸引される。余分の空気及び水等は排出され、密度が小さくなり定量受容される。この位置が下死点である。受容体積室内に真空吸引される。吸引受容は完了する。右にシリンダ3が回転にともない、更に右回転にくる。停止状態の反対位置の上死点にきた時ピストン端とシリンダ外周28とが面一となり、定量分割及び形成工程は完了する。更に、右回転につれてピストン5が下がり受容体積室部が形成される。更に右回転し停止位置の下死点で最大の受容体積室となり、元のほうれん草等の吸引工程が始まる。当工程を繰り返し作業が進行する。
【0047】
手作業分割以上に良くなり、定量性は0〜1グラムの誤差でおさまった。
又、手作業の場合は、熟練者でも1分間に8個しか定量分割が出来ない。当発明は1分間に25個が定量分割可能で、手作業の3倍の能力を撥揮できる。容器の自動供給機を使用すると、安全な食品が無人化で提供できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
商品の形状等に左右されなく、総ての物が定量分割出来る。
【0049】
惣菜メーカー、冷凍食品業界、中食産業、菓子業者等にとっては、今まで必要不可欠である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】この発明の実施例を示す、側面縦断面図である。
【図2】図IIはC−C矢視の停止状態の、正面縦断面図である。
【図3】切れ刃付き吸い込み口とローターとの、噛合い部の歪断平面の図である。
【符号の説明】
1、ケーシング 2、シリンダ室 3、シリンダ 4、ピストン穴 5、ピストン 6、スライダ穴 7、スライダ 8、偏心穴 9、偏心軸 10、ピストン長穴 11、フロントカバー 12、品物供給口 13、吐出口 14、排出穴 16、逆テーパーホッパ− 21、間隙 22、シリンダ外周 24、メタル受け部 25、ブラケット 27、駆動軸 28、ベアリング A、受容体積室 31、底広口 32、逆テーパー、 33、上 34、吸い込み口 35、ピストン受け入れ口 36、切れ刃付き吸い込み口 37、逃がし部 38、切れ刃部 39、開口 40、点当たり、 42、ネジ 43、0リング 44、長穴 45、雄ネジ付き軸 46、溝部 47、虫ネジ 48、雌ネジ 49、ハンドル 50、スライダ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特許第3581860号記載又は請求項2で、吸い込み口又は吐出口のいずれかに、シリンダとの歪断噛合い面に対して、開口又は閉口する、切れ刃を設けた、惣菜等の定量分割機又は形成機。
【請求項2】
特許第3581860号記載又は、クランク又はカム機構等のいずれかで、シリンダの回転にともなって、ピストンの往復等を可能に構成し、そして、シリンダのピストン受け入れ部の歪断噛合い部に、切れ刃を設けた、惣菜等の定量分割機又は形成機。
【請求項3】
請求項2で、受容容積をクランク軸で、軸心から、外方向に、自在に調整可能な、機構を設けた、惣菜等の定量分割機又は形成機。
【請求項4】
請求項1,2又は3項のいずれかで、ホッパーの形状を、底広口の逆テパー状にした、惣菜等の定量分割機又は形成機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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