説明

食品用包装容器

【課題】 結露によって発生する水滴が開封時に外部に漏れることがない上に、収容する食品が発生した水滴に浸かってしまうことのない食品用包装容器を提供する。
【解決手段】 上部が開放した容器本体と、容器本体の上部を覆うための蓋体とを備え、容器本体は、食品を載置する底部と、底部の外周から起立し、少なくとも上端部に内側へ先下りした上向きの傾斜面が形成された周壁部とを備え、蓋体は、少なくとも底部と対向する蓋本体部と、蓋本体部の外周から下方に向けて延出した環状垂下部とを備えた食品用包装容器において、蓋本体部は、下方に向けて突出して傾斜面に当接可能な複数の凸部が周方向に間隔をあけて形成され、周壁部は、傾斜面に対する凸部の当接位置と対応するように、該当接位置よりも内側の位置に貯液用凹部が形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を収容するための食品用包装容器に関し、特には、食品を収容したまま電子レンジで加熱処理される食品用包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、食品を収容する食品用包装容器として、図9(a)に示す如く、上部が開放した容器本体50と、容器本体50の上部を覆うための蓋体60とを備えたものが提供されている。
【0003】
かかる食品用包装容器5は、一般的に、容器本体50が食品を載置する底部(図示しない)と、該底部の外周から起立した周壁部51とを備え、蓋体60が少なくとも底部と対向する蓋本体部61と、蓋本体部61の外周から下方に向けて延出した環状垂下部62とを備え、環状垂下部62を周壁部51の上端部に外嵌した状態で、周壁部51の上端部と蓋本体部61の外周端部とが面接触するようになっている。
【0004】
これにより、上記構成の食品用包装容器5は、蓋体60を容器本体50に対して位置決めした上で、容器本体50の上部を蓋体60で覆うことができるようになっている。
【0005】
ところで、食品用包装容器5に食品を収容したまま電子レンジで加熱すると、食品に含まれる水分が結露することがあるが、上記構成の食品用包装容器5では、周壁部51の上端部に蓋本体部61の外周端部が全周に亘って面接触しているため、結露した水滴が表面張力によって周壁部51と蓋本体部61との面接触した部分に溜まってしまい、蓋体60を容器本体50から外す際に、水滴が外部に漏れて手を濡らしてしまうといった問題がある。
【0006】
そこで、このような問題を解決すべく、結露によって発生する水滴を容器本体内に流し落とすことで、蓋体を容器本体から取り外す際に水滴が外部に漏れるのを抑制した食品用包装容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
かかる食品用包装容器は、図9(b)に示す如く、上述のものと同様に、容器本体50’と蓋体60’とを備えている。該食品用包装容器5’は、容器本体50’(周壁部51’)の上端部に内側へ先下りに傾斜した傾斜部52’が形成されており、蓋体60’(蓋本体部61’)の外周端部を傾斜部52’の上端又は傾斜部52’に形成される上向きの傾斜面(図においては、傾斜部52’の上端)に全周に亘って線接触させることで、蓋体60’を容器本体50’に対して位置決めした上で、容器本体50’の上部を蓋体60’で覆うことができるようになっている。
【0008】
そして、前記食品用包装容器5’は、蓋体60’(蓋本体部61’)の外周端部と傾斜部52’との境界に留まろうとする水滴が傾斜部52’(傾斜)によって誘導されて容器本体50’内に流れ落ちるようになっている。これにより、容器本体50’(周壁部51’)の上端部と蓋体60’(蓋本体部61’)の外周端部との間に水滴が留まらないため、容器本体50’から蓋体60’を取り外す際に、水滴が外部に漏れて手を濡らしてしまうといった事態が回避される。
【0009】
そして、上記構成の食品用包装容器5’は、容器本体50’内に水滴を流し落とすようにしているため、底部の上面に複数の突起(図示しない)が形成されており、該突起上に食品を配置することで、流れ落ちた水滴が食品に付着するのを防止できるようになっている。
【特許文献1】特許第3114859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述の如く、複数の突起上に食品を配置しても水滴の付着を防止できない場合がある。すなわち、食品には柔らかいものがあり、このような食品を突起上に配置しても突起よりも下方に垂れ下がってしまうため、容器本体50’内に流れ落ちた水滴(結露水)に食品が浸かってしまう場合がある。
【0011】
そのため、水滴(結露水)に食品が浸かったままで放置されると衛生上好ましくない状態になってしまう。また、お好み焼き等の加工食品の場合、加工食品が水滴に浸かってしまうとふやけてしまい、加熱直後に食しても本来の味や食感を味わうことができないといった問題がある。
【0012】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、結露によって発生する水滴が開封時に外部に漏れることがない上に、収容する食品が発生した水滴に浸かってしまうことのない食品用包装容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る食品用包装容器は、上部が開放した容器本体と、容器本体の上部を覆うための蓋体とを備え、容器本体は、食品を載置する底部と、該底部の外周から起立し、少なくとも上端部に内側へ先下りした上向きの傾斜面が形成された周壁部とを備え、蓋体は、少なくとも底部と対向する蓋本体部と、蓋本体部の外周から下方に向けて延出した環状垂下部とを備え、環状垂下部を周壁部の上端部に外嵌して容器本体の上部を蓋体で覆うように構成された食品用包装容器において、前記蓋本体部は、下方に向けて突出して前記傾斜面に当接可能な複数の凸部が周方向に間隔をあけて形成され、前記周壁部は、傾斜面に対する凸部の当接位置と対応するように、該当接位置よりも内側の位置に貯液用凹部が形成されていることを特徴とする。なお、ここで「上向きの傾斜面」とは、傾斜面であって、平面視において視認可能な面を意味する。
【0014】
上記構成の食品用包装容器によれば、蓋体の環状垂下部を周壁部に外嵌した状態、すなわち、容器本体を上方から蓋体で覆った状態で、蓋体(蓋本体部)に形成された複数の凸部が周壁部の傾斜面に対して部分的に当接(点接触)することになる。そして、食品を収容した状態で加熱処理することで水滴(結露水)が発生した場合、その水滴は、蓋体の内面を伝って外周に向けて流れることになる。そうすると、上述の如く、各凸部が傾斜面に点接触しているため、水滴は表面張力によって凸部周辺(当接部位周辺)に留まろうとするが、該凸部の当接した傾斜面が先下りに傾斜しており、また、凸部と傾斜面との接触面積が非常に小さいため、水滴は、凸部を起点にして底部側に向かって周壁部の内面を伝うことになる。
【0015】
そうすると、前記周壁部は、傾斜面に対する凸部の当接位置と対応するように、該当接位置よりも内側の位置に貯液用凹部が形成されているため、底部に向かって周壁部の内面を伝う水滴は、貯液用凹部内に入り込むことになる。従って、水滴が底部に到達することがないため、底部上に配置した食品が水滴(結露水)に浸かってしまうことが確実に防止される。
【0016】
本発明の一態様として、前記蓋体は、蓋本体部の凸部間から環状垂下部にかけて外方に向けて膨出した膨出部が形成され、環状垂下部を周壁部に外嵌した状態で膨出部と周壁部との間に蒸気排出用の間隙が形成されるように構成されていることが好ましい。このようにすれば、加熱処理中に発生する蒸気を膨出部と周壁部との間の間隙から外部に放出させることができるため、水滴(結露)の発生を抑制することができる。
【0017】
本発明の他態様として、前記容器本体及び蓋体は、平面視の輪郭が略四角形状に形成され、蓋体は、四つの角部のうちの少なくとも一つに前記凸部が設けられていることが好ましい。通常、平面視の輪郭が略四角形状に形成される容器本体及び蓋体を備える食品用包装容器は、蓋体を容器本体から取り外す際、蓋体の角部を持ち上げるようにして取り外されるため、蓋体の角部に凸部を設けることで、該凸部(凸部と周壁部との接触点)が蓋体を持ち上げる際の支点となり、蓋体を容易に取り外すことができる。
【0018】
本発明の別の態様として、前記周壁部は、内側へ先下りに傾斜し、下端が底部の外周に接続された起立部と、起立部の上端外周に連設されたフランジ部とを備え、該フランジ部には、前記傾斜面が起立部よりも小さな傾斜角度で形成され、前記貯液用凹部は、起立部に形成されていることが好ましい。このようにすることで、凸部が傾斜角度の大きな部位に当接することがないため、傾斜面上で凸部に滑り作用が生じにくく、容器本体に対して蓋体を位置決めした状態で安定して取り付けることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る食品用包装容器によれば、結露によって発生する水滴が開封時に外部に漏れることがない上に、収容する食品が発生した水滴に浸かってしまうことがないという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係る食品用包装容器について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0021】
かかる食品用包装容器は、図1、及び図2(a)に示す如く、食品Fを収容するためのもので、本実施形態においては、収容する食品Fとして「お好み焼き」を対象としている。そして、本実施形態に係る食品用包装容器1は、図1及び図2に示す如く、上部が開放した容器本体10と、容器本体10の上部を覆うための蓋体20とを備えている。
【0022】
前記容器本体10は、合成樹脂シートを用いた熱成型法によって成形されたものである。ここで、熱成形法とは、熱可塑性樹脂シートを加熱して軟化させた状態で、所定形状に形状を整えて冷却することで成形品を形成する製法で、例えば、真空成形や圧空成形、真空圧空成形等を含む概念であり、本実施形態に係る容器本体10は、合成樹脂シートを加熱しつつ真空や圧空、或いはこれらの組み合わせで金型に押し付け、該合成樹脂シートを一方の面側に所定の形状に膨出させた後、冷却して膨出させた周囲を切断(打ち抜く)ことで作製される。
【0023】
該容器本体10は、図1、図2(a)、及び図3(a)に示す如く、食品Fを載置する底部100と、該底部100の外周から起立し、少なくとも上端部に内側へ先下りした上向きの傾斜面Sが形成された周壁部110とを備えている。本実施形態において、該容器本体10は、平面視角形状(正方形状)に形成されている。なお、「上向きの傾斜面S」とは、傾斜した面であって、平面視において視認可能な面を意味する。すなわち、斜め上方に向く面であって、上方から容器本体10を見たときに視認し得る面を意味する。
【0024】
前記底部100は、平面視矩形状に形成されている。本実施形態において、収容する食品Fとして輪郭が略円形状の「お好み焼き」を対象としているため、底部100は、お好み焼きFの外周が略内接円となるように平面視正方形状に形成されている。該底部100の上面には、複数の凸条101…が所定間隔をあけて並列に形成されている。これにより、該容器本体10は、複数の凸条101…で食品Fを支持し、仮に底部100上に水滴(水)が溜まっても該水が食品Fに付着しないようになっている。本実施形態において、各凸条101…は、平面視波線状に形成されており、各凸条101…において非直線状に食品Fを支持し、柔らかい食品Fであっても型くずれしにくい、すなわち、食品Fが凸条101…よりも下方に垂れ下がりにくくなっている。
【0025】
前記周壁部110は、底部100の外周から斜め上方に向けて延出するように形成されている。すなわち、周壁部110は、図2(a)に示す如く、底部100を画定する四つの辺のそれぞれから延出した四つの壁部110a,110b,110c,110dが周方向に連続することで形成されている。各壁部110a,110b,110c,110dは、上方に向かうにつれて外側に位置するように傾斜しており、隣り合う壁部110a,110b,110c,110dに接続されている。
【0026】
本実施形態に係る容器本体10は、上述の如く、平面視略正方形状に形成されるため、四つの壁部110a,110b,110c,110dのそれぞれが略台形状に形成されており、上辺(長手の辺と平行な短手の辺)が底部100の辺に接続されており、隣接する壁部110a,110b,110c,110dの斜辺同士が接続されることで周壁部110が形成されている。そして、該周壁部110は、四つの壁部110a,110b,110c,110dが台形状に形成され互いの斜辺同士が接続された態様をなすため、壁部110a,110b,110c,110d同士の境界は、平面視正方形状をなす容器本体10の対角線上に位置する。なお、便宜上、図2(a)には、各壁部110a,110b,110c,110d同士の境界(斜辺)を仮想線(二点鎖線)で示している。
【0027】
本実施形態に係る周壁部110は、図1、図2(a)、及び図3に示す如く、内側へ先下りに傾斜し、下端が底部100の外周に接続された起立部111と、起立部111の上端外周に連設されたフランジ部115とを備えている。
【0028】
本実施形態に係る食品用包装容器1は、容器本体10の上部を蓋体20で覆った状態で、周壁部110の上端部に形成された傾斜面Sに対して蓋体20の後述する凸部201が当接するように構成されている。これを前提に、前記周壁部110は、図2(a)に示す如く、傾斜面Sに対する凸部201の当接位置P1,P2と対応するように、該当接位置P1,P2よりも内側の位置に貯液用凹部112…が形成されている。
【0029】
本実施形態に係る周壁部110は、上述の如く、起立部111とフランジ部115とを備えているため、フランジ部115よりも内側にある起立部111に対して貯液用凹部112…が形成されている。より具体的には、本実施形態に係る食品用包装容器1は、容器本体10及び蓋体20が平面視四角形状をなすため、その四角形状の輪郭を形成する四つの辺のそれぞれにおいて、両端と中央との間の二箇所に凸部201の当接位置P1,P1(以下、この当接位置P1,P1を中間当接位置という)が設定され、また、四つの角部のそれぞれにも凸部の当接位置P2(以下、この当接位置P2を角部当接位置という)が設定されている。
【0030】
これに伴い、本実施形態に係る容器本体10は、各壁部110a,110b,110c,110dに対して二つの中間当接位置P1に対応する貯液用凹部112…が形成されるとともに、隣り合う壁部110a,110b,110c,110dに跨るように角部当接位置P2に対応した貯液用凹部112…が形成されている。なお、貯液用凹部112…は、当接位置P1,P2毎に設けてもよいが、本実施形態においては、壁部110a,110b,110c,110dに形成される貯液用凹部112…は、二箇所の中間当接位置P1に対して共通したもの、すなわち、容器本体10の輪郭を構成する各辺の延びる方向において長手をなす溝の如く形成されている。
【0031】
前記起立部111は、図3(a)に示す如く、内周面が内側に向けて先下りした傾斜面Sになっている。なお、本実施形態に係る起立部111は、上述の如く、傾斜するように形成されているが、底部100に接続された下端部のみが略直立するように形成されており、底部100と周壁部110の下端部とで受け皿の如く態様をなしている。
【0032】
前記フランジ部115は、起立部111の上端から外方に延出した容器側鍔部116と、容器側鍔部116の外周から垂下した垂下部117と、該垂下部117の下端から横方向外方に延出した延出部118とを備えている。
【0033】
前記容器側鍔部116は、内側に向けて先下りに傾斜するように形成されている。これにより、容器側鍔部116の上面(周壁部110の上端面)は、内側に向けて先下りした傾斜面Sになっている。そして、本実施形態において、容器側鍔部116(傾斜面S)は、起立部111よりも小さな傾斜角度に設定されている。
【0034】
前記容器側鍔部116は、図2(a)に示す如く、平面視において四角形状の領域を画定するように形成されている。本実施形態に係る容器側鍔部116(上面)は、図3に示す如く、上下方向で波打つように形成されている。ここで、周壁部110を各壁部110a,110b,110c,110dに分割した状態で説明すると、各壁部110a,110b,110c,110dにおける容器側鍔部116(上面)は、平面視帯状をなしており、長手方向で内側の領域を画定し、該長手方向と直交する方向において、内側に向けて先下りするように傾斜している。
【0035】
そして、本実施形態において、各壁部110a,110b,110c,110dの容器側鍔部116(上面)は、上下方向において、長手方向の両端部及び中央部が高く、その間で両端部及び中央部よりも低くなるように、波打った態様(横方向から見て波状)に形成されている。
【0036】
前記垂下部117は、容器側鍔部116の全周に亘って接続されており、略四角形状の枠の如く形成されている。
【0037】
本実施形態に係る容器本体10は、上述の如く、合成樹脂シートを用いた熱成形法によって成形されたものであり、外方に向けて延出した前記延出部118が成形されている。
【0038】
前記延出部118には、周方向において多数の凹凸(図示しない)が交互に形成されており、延出部118の外周(エッジ)で誤って手が切ってしまうような事態になるのを防止できるようになっている。すなわち、延出部118は、多数の凹凸を形成することで外周(先端)の鋭さを抑えるようにしたセーフティーエッジ加工が施されている。この凹凸は、合成樹脂シートを成形する際に形成される。
【0039】
なお、特に言及しなかったが、本実施形態に係る容器本体10は、熱成型法によって成形されるものであるため、上述の各部の境界部分は連続しており、また、必要に応じた曲率半径で湾曲した(丸みを持たせた)態様で形成されている。
【0040】
前記蓋体20は、容器本体10と同様、合成樹脂シートを用いた熱成型法によって成形されたものである。これにより、蓋体20についても、外側と内側の形状は対応した凹凸関係になっている。
【0041】
前記蓋体20は、図1、図2(b)、及び図4に示す如く、少なくとも底部100と対向する蓋本体部200と、蓋本体部200の外周から下方に向けて延出した環状垂下部210とを備えている。
【0042】
蓋本体部200は、下方に向けて突出して周壁部110の上端部にある傾斜面S(容器側鍔部116の上面又は起立部111の内面)に当接可能な複数の凸部201…が周方向に間隔をあけて形成されている。本実施形態に係る蓋本体部200は、容器本体10の底部100及び起立部111と対向し、容器本体10の開放した部分を閉塞する閉塞部202と、該閉塞部202の外周から外方に延出した蓋側鍔部203とを備えており、該蓋側鍔部203に複数の凸部201…が形成されている。
【0043】
これにより、蓋体20で容器本体10を上方側から覆った状態で、各凸部201…が周壁部110の傾斜面Sに当接する結果、蓋側鍔部203は、凸部201…間で周壁部110の傾斜面Sに対して間隔があくように形成されている。すなわち、本実施形態に係る食品用包装容器1は、凸部201…と傾斜面Sとの当接で、蓋側鍔部203と周壁部110との間に間隙が形成されるように構成されている。
【0044】
閉塞部202は、図1、図2(b)、図4(a)及び図4(b)に示す如く、平面視四角形状の天部202aと、該天部202aの外周から垂下した蓋周壁部202bとを備えている。本実施形態に係る天部202aは、底部100と略同サイズに形成されている。これに伴い、蓋周壁部202bは、下方に向かうにつれて拡大するように形成されており、蓋体20を容器本体10に取り付けた状態で、周壁部110の起立部111と対向するように形成されている。
【0045】
前記蓋側鍔部203は、図4(a)及び図4(b)に示す如く、蓋体20を容器本体10に取り付けた際に容器側鍔部116と対向する鍔本体部203aと、該鍔本体部203aと蓋周壁部202bとを接続する鍔接続部203bとを備えている。本実施形態に係る蓋体20は、蓋側周壁部202bの下端が鍔本体部203aよりも下方側に位置するように形成されているため、前記鍔接続部203bは、鍔本体部203aから蓋側周壁部202b(内側)に向けて先下りに傾斜するように形成されている。該蓋側鍔部203(鍔本体部203a)は、容器側鍔部116と対応するように、上下方向で波打った形態で形成されている。すなわち、蓋側鍔部203(鍔本体部203a)は、図4(c)に示す如く、平面視における各角部と角部間の中央が最も高く、角部と中央との間で低くなるように、上下方向で波打った形態で形成されている。
【0046】
本実施形態において、前記容器側鍔部116(上面)が上下に波打った態様で形成されているため、蓋体20の凸部201…は、容器側鍔部116(上面)の上下方向で低くなった部位(両端と中央との間)に対応して設けられている。また、本実施形態においては、上述の如く、図2(b)に示す如く、容器本体10及び蓋体20が平面視四角形状に形成されているため、四つの角部の少なくとも一つ(本実施形態においては四つの角部の全て)に対応する位置にも凸部201…が設けられている。なお、本実施形態に係る蓋体20は、蓋側鍔部203における角部が上方に向けて膨出しており、該膨出した部位の内側に前記凸部201…が形成されている。なお、本実施形態において、角部に設けられた凸部201…に限り、起立部111の上端部(傾斜面S)に当接するように配置されている。
【0047】
本実施形態に係る蓋体20は、図1、図2(b)、図4(a)及び図4(c)に示す如く、蓋本体部200の凸部201…間から環状垂下部210にかけて外方に向けて膨出した膨出部220が形成されている。これにより、図5に示す如く、環状垂下部210を周壁部110(壁部110a,110b,110c,110d)に外嵌した状態で膨出部220と周壁部110との間に蒸気排出用の間隙Gが形成されるようになっている。本実施形態においては、凸部201…間に二つの膨出部220が形成されている。
【0048】
前記環状垂下部210は、延出部118に対して外嵌できるサイズに設定されている。より具体的には、本実施形態に係る環状垂下部210は、図4(b)及び図4(c)に示す如く、蓋側鍔部203の外周から垂下して容器本体10の垂下部117に外嵌可能に形成された第一垂下部211と、該第一垂下部211の下端から外方に向けて延出し、容器本体10の延出部118上に載置可能な蓋側延出部212と、該蓋側延出部212の外周から垂下して延出部118の外周に外嵌可能な第二垂下部213とで構成されている。
【0049】
そして、図1に示す如く、前記第二垂下部213の角部に対応した部位には、延出部118の角部に傾動可能な係合凸部214…が内側に向けて突出して形成されている。これにより、第一垂下部211が容器本体10の垂下部117に外嵌されるとともに、第二垂下部213が延出部118に外嵌され、蓋側延出部212が延出部118上に載った状態で、各角部において係合凸部214…が延出部118に係合する結果(図8参照)、蓋体20を取り付けた状態で維持できるようになっている。
【0050】
なお、かかる蓋体20についても、合成樹脂シートを用いた熱成形法によって成形されたものであるので、図4に示す如く、成形後の打ち抜きの余裕代215が環状垂下部210(第二垂下部213)の下端から外方に向けて延出した状態で残っている。そして、この余裕代215にも、周方向において多数の凹凸(図示しない)が交互に形成されており、延出部118の外周(エッジ)で誤って手が切れないようになっている。すなわち、蓋体20の余裕代にも、セーフティーエッジ加工が施されている。
【0051】
本実施形態に係る食品用包装容器1は、以上の構成からなり、次に、かかる食品用包装容器1の使用態様について説明すると、容器本体10の底部100上に食品F(お好み焼きF)を載置した上で、容器本体10を蓋体20で覆っておく。この状態で、図6〜図8に示す如く、各凸部201…が周壁部110の上端部にある傾斜面S(容器側鍔部116の上面又は起立部111の上端部の内面)に当接した状態になるが、本実施形態においては、角部以外の凸部201…が起立部111よりも小さな傾斜角度で傾斜した傾斜面S(容器側鍔部116)に当接しているため、傾斜面S上で凸部201…に滑り作用が生じにくく、容器本体10に対して蓋体20を位置決めした状態で安定して取り付けられる。
【0052】
そして、食品Fを食すべく、食品Fが収容された食品用包装容器1をそのまま電子レンジで加熱処理する。そうすると、食品Fに含まれる水分が加熱される結果、食品用包装容器1内に蒸気が充満することになるが、上記構成の食品用包装容器1は、図5及び図7に示す如く、蓋体20に膨出部220が形成されることで内外を連通させる蒸気排出用の間隙Gが蓋体20と容器本体10との間に形成されるため、発生した蒸気がこの間隙Gから外部に出て行くことになる。
【0053】
これにより、食品用包装容器1内に残留する蒸気が少なくなる結果、加熱処理後に結露しても水滴の発生量が少なくなる。そして、加熱処理後に食品用包装容器1内に残留した蒸気が結露して水滴が発生し、水滴は表面張力によって凸部201…周辺(当接部位周辺)に留まろうとしても、各凸部201…が傾斜面Sに点接触して凸部201…と傾斜面Sとの接触面積が非常に小さく、また、凸部201…の当接した傾斜面Sが内側に向けて先下りに傾斜しているため、水滴は、凸部201…を起点にして底部100側に向かって周壁部110の内面を伝うことになる。
【0054】
そうすると、前記周壁部110は、傾斜面Sに対する凸部201…の当接位置P1,P2と対応するように、該当接位置P1,P2よりも内側の位置に貯液用凹部112…が形成されているため、底部100に向かって流れる水滴は貯液用凹部112…内に入り込むことになる。従って、水滴が底部100に到達することがないため、底部100上に配置した食品Fが水滴(結露水)に浸かってしまうことが確実に防止される。
【0055】
そして、食品Fを食すべく、蓋体20を取り外すことになるが、このとき、図8に示す如く、角部に設けられた凸部201…(凸部201…と周壁部110との接触点)を支点にするように蓋体20を持ち上げることで、蓋体20を容易に取り外すことができる。そして、上述の如く、結露による水滴は、貯液用凹部112…に回収されているため、上述の如く、蓋体20を取り外す際に水滴が外部に漏れることがない。従って、水滴が手に付着することなく蓋体20が取り外されることになる。
【0056】
以上のように、上記構成の食品用包装容器1によれば、蓋本体部200は、下方に向けて突出して容器本体10の周壁部110の上端部に形成される傾斜面Sに当接可能な複数の凸部201…が周方向に間隔をあけて形成され、前記周壁部110は、上端部の傾斜面Sに対する凸部201…の当接位置P1,P2と対応するように、該当接位置P1,P2よりも内側の位置に貯液用凹部112…が形成されているため、凸部201…を起点にして結露によって発生した水滴を傾斜面Sの傾斜で誘導して貯液用凹部112…に回収することができる。従って、水滴が底部100に到達することがないため、底部100上に配置した食品Fが水滴(結露水)に浸かってしまうことが確実に防止される。また、このように水滴が回収されることにより、蓋体20を取り外す際に水滴が外部に漏れることがなく、水滴が手に付着するといった事態になることも回避することができる。
【0057】
また、前記蓋体20は、凸部201…間から環状垂下部210にかけて外方に向けて膨出した膨出部220が形成され、環状垂下部210を壁部110a,110b,110c,110dに外嵌した状態で膨出部220と周壁部110との間に蒸気排出用の間隙が形成されるように構成されているので、加熱処理中に発生する蒸気を膨出部220と周壁部110との間の隙間から外部に放出させることができ、水滴(結露)の発生を抑制することができる。
【0058】
さらに、前記容器本体10及び蓋体20は、平面視の輪郭が略四角形状に形成され、蓋体20は、四つの角部のうちの少なくとも一つに前記凸部201…が設けられているので、凸部201…(凸部201…と周壁部110との接触点)を、蓋体20を持ち上げる際の支点にすることで、蓋体20を容易に取り外すことができる。
【0059】
また、前記周壁部110は、内側へ先下りに傾斜し、下端が底部100の外周に接続された起立部111と、起立部111の上端外周に連設されたフランジ部115とを備え、該フランジ部115には、前記傾斜面Sが起立部111よりも小さな傾斜角度で形成され、前記貯液用凹部112…は、起立部111に形成されているので、凸部201…が傾斜角度の大きな部位に当接することがない。これにより、傾斜面S上で凸部201…に滑り作用が生じにくく、容器本体10に対して蓋体20を位置決めした状態で安定して取り付けることができる。
【0060】
尚、本発明の食品用包装容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0061】
例えば、上記実施形態において、容器本体10及び蓋体20を平面視四角形状に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、容器本体10及び蓋体20を平面視において四角形状以外の多角形状に形成したり、円形状に形成したりしてもよい。
【0062】
また、上記実施形態において、容器本体10の周壁部110を起立部111とフランジ部115とで構成し、起立部111についても内側へ先下りに傾斜させたが、これに限定されるものではなく、例えば、起立部111を略垂直に形成し、フランジ部115(蓋側鍔部203)のみに傾斜面Sを形成するようにしてもよい。この場合、起立部111が真っ直ぐに起立するので、例えば、凸部201…と傾斜面Sとの当接位置P1,P2に対応し、且つ当接位置P1,P2よりも先下り側に位置することを前提として、蓋側鍔部203に貯液用凹部112…を形成すればよい。
【0063】
また、周壁部110を内側に向けて傾斜した起立部111のみで構成し、その起立部111の内面(傾斜面S)に蓋体20の凸部201…を当接させるようにしてもよい。すなわち、少なくとも周壁部110の上端部に上向きの傾斜面Sを形成し、その傾斜面Sに蓋体20の凸部201…を当接させればよい。この場合も、蓋体20の環状垂下部210を起立部111の上端部に外嵌することで容器本体10の上部を蓋体20で覆うようになる。但し、上述の如く、容器本体10を熱成型法で形成する場合には、シートの打ち抜きによる工程が必要で、起立部111の上端から外方に延出した部分(余裕代)が形成されるため、この部分に蓋体20の環状垂下部210を外嵌させることになる。なお、余裕代には、上述の如く、セーフティーエッジ加工を施すことが好ましいことは言うまでもない。
【0064】
上記実施形態において、傾斜面S(傾斜した起立部111)に貯液用凹部112を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、傾斜面Sの先下りした先端(終端)に隣接して貯液用凹部112を設けるようにしてもよい。すなわち、貯液用凹部112は、傾斜面Sを伝って流れる水滴が流れ込む位置に設ければよい。
【0065】
上記実施形態において、容器側鍔部116及び蓋側鍔部203を上下方向に波打った形態に形成し、平面視の角部間において、蓋体20の凸部201…を容器側鍔部116の低い部分に当接させるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、角部の凸部201…と同様に、容器側鍔部116における上下方向で高くなった中央部に対して凸部201…を当接させるようにしてもよい。
【0066】
上記実施形態において、容器側鍔部116及び蓋側鍔部203を上下方向に波打った形態に形成したが、これに限定されるものではなく、容器側鍔部116及び蓋側鍔部203を横方向に真っ直ぐに延びるように形成してもよい。
【0067】
上記実施形態において、蓋体20に膨出部220を形成し、容器本体10と蓋体20との間に蒸気抜き用の間隙Gを形成するようにしたが、膨出部220は必要に応じて設ければよい。但し、加熱処理時の蒸気を外部に放出することで結露が抑制されることは上述の通りであるので、上記実施形態のように蓋体20に膨出部220を設けたり、該膨出部220に加え、或いは、膨出部220に換えて蓋本体部200に蒸気抜き用の孔を設けたりすることが好ましいことは言うまでもない。
【0068】
上記実施形態において、蓋体20における角部に凸部201…を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、凸部201…の配置は容器本体10及び蓋体20の形態に応じて適宜変更可能である。但し、蓋体20の取り外しやすさを考慮すれば、上記実施形態のように容器本体10及び蓋体20を平面視四角形状に形成する場合や平面視多角形状に形成する場合、蓋体20(蓋側鍔部203)の角部に凸部201…を設けることが好ましいことは言うまでもない。
【0069】
上記実施形態において、蓋体20の環状垂下部210に蓋側延出部212を形成し、容器本体10の上部を蓋体20で覆ったときに蓋側延出部212が容器本体10の延出部118に当接するように構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、環状垂下部210を真っ直ぐ下方に延びるように形成してもよい。このようにしても、蓋体20の凸部201…が容器本体10(周壁部110)の傾斜面Sに当接することで、蓋体20を容器本体10に対して位置決した状態で取り付けることができる。
【0070】
上記実施形態において、包装(収容)する食品Fとしてお好み焼きFを一例に挙げたが、これに限定されるものではなく、電子レンジで加熱処理される種々の食品Fであればよい。
【0071】
上記実施形態において、蓋側鍔部203を鍔本体部203aと鍔接続部203bとで構成したが、これに限定されるものではなく、蓋側鍔部203を鍔本体部203aのみで構成し、該鍔本体部203aを蓋周壁部202bの下端に接続するようにしてもよい。この場合、鍔本体部203aを略水平に延びるように形成したり、鍔本体部203a全体を内側に向けて先下りに傾斜させるように形成したりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の一実施形態に係る食品用包装容器の斜視図であって、容器本体から蓋体を取り外した状態を示す。
【図2】同実施形態に係る食品用包装容器の説明図であって、(a)は、容器本体の平面図を示し、(b)は、蓋体の平面図を示す。
【図3】同実施形態に係る食品用包装容器の容器本体の説明図であって、(a)は、図2(a)のI−I断面を示し、(b)は、図2(a)のII−II断面を示す。
【図4】同実施形態に係る食品用包装容器の蓋体の説明図であって、(a)は、図2(b)のIII−III断面を示し、(b)は、図2(b)のIV−IV断面を示し、(c)は、図2(b)のV−V断面を示す。
【図5】同実施形態に係る食品用包装容器の説明図であって、容器側鍔部に対して突起部が当接した部分を含んだ食品用包装容器の部分断面図を示す。
【図6】同実施形態に係る食品用包装容器の説明図であって、容器側鍔部と膨出部との間に間隙が形成された部分を含んだ食品用包装容器の部分断面図を示す。
【図7】同実施形態に係る食品用包装容器の説明図であって、容器本体に蓋体を取り付けた状態における容器側鍔部及び蓋側鍔部の半断面図を示す。
【図8】同実施形態に係る食品用包装容器の部分拡大断面図であって、平面視における角部での縦拡大断面図を示す。
【図9】従来の食品用包装容器の説明図であって、(a)は、周壁部の上端部に蓋本体部の外周端部が面接触するように構成された食品用包装容器の部分拡大断面図を示し、(b)は、蓋体(蓋本体部)の外周端部を全周に亘って傾斜面又は容器本体の上端(傾斜面の基端)に接触させるように構成された食品用包装容器の部分拡大断面図を示す。
【符号の説明】
【0073】
1…食品用包装容器、10…容器本体、20…蓋体、100…底部、101…凸条、110…周壁部、110a,110b,110c,110d…壁部、111…起立部、112…貯液用凹部、115…フランジ部、116…容器側鍔部、117…垂下部、118…延出部、200…蓋本体部、201…凸部、202…閉塞部、202a…天部、202b…蓋周壁部、203…蓋側鍔部、203a…鍔本体部、203b…鍔接続部、210…環状垂下部、211…第一垂下部、212…蓋側延出部、213…第二垂下部、214…係合凸部、215…余裕代、220…膨出部、F…食品、P1…中間当接位置(当接位置)、P2…角部当接位置(当接位置)、G…間隙、S…傾斜面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が開放した容器本体と、容器本体の上部を覆うための蓋体とを備え、容器本体は、食品を載置する底部と、該底部の外周から起立し、少なくとも上端部に内側へ先下りした上向きの傾斜面が形成された周壁部とを備え、蓋体は、少なくとも底部と対向する蓋本体部と、蓋本体部の外周から下方に向けて延出した環状垂下部とを備え、環状垂下部を周壁部の上端部に外嵌して容器本体の上部を蓋体で覆うように構成された食品用包装容器において、前記蓋本体部は、下方に向けて突出して前記傾斜面に当接可能な複数の凸部が周方向に間隔をあけて形成され、前記周壁部は、傾斜面に対する凸部の当接位置と対応するように、該当接位置よりも内側の位置に貯液用凹部が形成されていることを特徴とする食品用包装容器。
【請求項2】
前記蓋体は、蓋本体部の凸部間から環状垂下部にかけて外方に向けて膨出した膨出部が形成され、環状垂下部を周壁部に外嵌した状態で膨出部と周壁部との間に蒸気排出用の間隙が形成されるように構成されている請求項1に記載の食品用包装容器。
【請求項3】
前記容器本体及び蓋体は、平面視の輪郭が略四角形状に形成され、蓋体は、四つの角部のうちの少なくとも一つに前記凸部が設けられている請求項1又は2記載の食品用包装容器。
【請求項4】
前記周壁部は、内側へ先下りに傾斜し、下端が底部の外周に接続された起立部と、起立部の上端外周に連設されたフランジ部とを備え、該フランジ部には、前記傾斜面が起立部よりも小さな傾斜角度で形成され、前記貯液用凹部は、起立部に形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の食品用包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−18312(P2010−18312A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−180141(P2008−180141)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000239138)株式会社エフピコ (98)
【Fターム(参考)】