説明

食品鑑定システムおよびDNAチップ装置

【課題】消費者が容易に食品を真偽鑑定し得る食品鑑定システムおよびDNAチップ装置を提供する。
【解決手段】食品サンプル10に含まれているDNAを検出用DNAとして有しているDNAチップ装置20と、検出用DNAから食品サンプル10のDNA鑑定を行う食品鑑定装置30とからなる食品鑑定システムを提供する。さらに、この食品鑑定装置30は、DNAチップ装置20を該食品鑑定装置30に接続する接続部31と、食品サンプル10から被検出用DNAを取り出す取出部32と、検出用DNAと被検出用DNAとのハイブリダイゼーションの生成量からDNA鑑定を行う鑑定部34と、鑑定部34により鑑定された結果を出力する出力部35とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品の真偽鑑定を容易に行うための食品鑑定システムおよびDNAチップ装置に係り、特に、消費者が容易に食品の真偽鑑定を可能とする食品鑑定システムおよびDNAチップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、食品の偽装表示が問題化している。例えば、輸入牛肉を国産牛肉と偽装して販売するなどの不祥事が少なからず生じている。このような食品の偽装表示が表面化するにつれて、食品の偽装問題に対する消費者の意識も高まっている。そのため、消費者が容易に食品の真偽鑑定を実行できるようなシステムが望まれている。
【0003】
例えば、特許文献1には、商品売買に於いて予め商品の生産者個人を特定する為のDNA遺伝子の登録解析データと商品に貼付・印刷されたDNA遺伝子のアミノ酸の分子配列のデジタル信号データをメモリーした2次元バーコード又はRFIDタグのデータをスキャナーで読取り、比較検証を行い消費者が購入する商品の真偽判定を可能ならしめる物品検証システムが記載されている。
【特許文献1】特開2002−157570号公報(第3段落)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した物品認証システムは、商品に貼付・印刷された2次元バーコードやRFIDタグを検証するため、食品そのものを鑑定するものではない。また、本発明者らの検討によれば、他に有効な食品鑑定システムも実現されてはいない。すなわち、依然として消費者は、食品を購入する際に、それが「本物」か「贋物」かの判定について、食品自体と食品に添付された表示とを見比べて判定するしかない。そして、商品の知識に乏しい消費者にとって商品の真偽の判定は容易ではない現状となっている。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、消費者が商品の知識に乏しい場合でも容易に食品の真偽を鑑定し得る食品鑑定システムおよびDNAチップ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に対応する発明は、鑑定対象の食品に含まれているDNAを検出用DNAとして有しているDNAチップ装置と、前記検出用DNAから前記食品のDNA鑑定を行う食品鑑定装置とからなる食品鑑定システムであって、前記食品鑑定装置は、前記DNAチップ装置を該食品鑑定装置に接続する接続手段と、前記食品から被検出用DNAを取り出す取出手段と、前記被検出用DNAを前記DNAチップ装置の検出用DNAにハイブリダイゼーションさせ、当該ハイブリダイゼーションの生成量からDNA鑑定を行う鑑定手段と、前記鑑定手段によるDNA鑑定の結果を出力する出力手段とを備えた食品鑑定システムである。
【0007】
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する食品鑑定システムであって、前記食品鑑定装置は、前記取出手段により取り出された被検出用DNAを増幅させる増幅手段を更に具備した食品鑑定システムである。
【0008】
請求項3に対応する発明は、請求項1または請求項2に対応する食品鑑定システムに用いられるDNAチップ装置において、前記検出用DNAは前記食品のDNAマーカーであるDNAチップ装置である。
【0009】
請求項4に対応する発明は、請求項3に対応するDNAチップ装置において、前記検出用DNAが抽出された前記食品の部位を表す部位情報が記録される記録手段を備え、前記取出手段に、前記記録手段内の部位情報に従って被検出用DNAを取り出させるDNAチップ装置である。
【0010】
請求項5に対応する発明は、請求項3または請求項4に対応するDNAチップ装置において、前記検出用DNAと前記被検出用DNAとのハイブリダイゼーションの生成量を電流により前記食品鑑定装置に検知させるための電流出力手段を備えたDNAチップ装置である。
【0011】
<作用>
従って、請求項1に対応する発明は以上のような手段を講じたことにより、食品に含まれているDNAを検出用DNAとして有しているDNAチップ装置と検出用DNAから食品のDNA鑑定を行う食品鑑定装置とからなる食品鑑定システムを備えた構成により、消費者はDNAチップ装置を用いて直接的に食品を鑑定できるので、偽装表示の不安を無くしつつ、容易に食品の真偽を鑑定することができる。
【0012】
請求項2に対応する発明は、被検出用DNAを増幅させる増幅手段を更に具備した構成により、請求項1に対応する作用に加えて、ハイブリダイゼーションの生成量を増加させることができ、精度の高い食品鑑定を行うことができる。
【0013】
請求項3に対応する発明は、検出用DNAとして食品のDNAマーカーを有しているDNAチップ装置であるので、ハイブリダイゼーションの生成量を増加させて食品鑑定に寄与することができるDNAチップ装置を提供することができる。
【0014】
請求項4に対応する発明は、前記検出用DNAが抽出された前記食品の部位を表す部位情報が記録されたDNAチップ装置であるので、請求項3に対応する作用に加え、食品鑑定装置に被検出用DNAを効率良く取り出させることができるDNAチップ装置を提供することができる。
【0015】
請求項5に対応する発明は、ハイブリダイゼーションの生成量を電流により食品鑑定装置に検知させるDNAチップ装置であるので、請求項3〜4に対応する作用に加え、食品鑑定装置に信号処理を容易にさせるDNAチップ装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、消費者が容易に食品の真偽を鑑定できる食品鑑定システムおよびDNAチップ装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係る食品鑑定システムの構成を示す模式図である。
【0019】
この食品鑑定システムは、食品サンプル10の真偽をDNA鑑定するためのものであり、DNAチップ装置20および食品鑑定装置30を備えている。
【0020】
食品サンプル10は、消費者が真偽鑑定を行おうとしている食品のサンプルである。食品サンプル10の特徴的なDNAであるDNAマーカーが、DNAチップ装置20に保持されている。
【0021】
DNAチップ装置20は、食品サンプル10に含まれているDNAを検出用DNAとして電極(図示せず)上に有しているDNAチップ装置である。検出用DNAは食品サンプル10の固有の特徴をもつDNAマーカーである。また、検出用DNAが抽出された食品サンプル10の部位の部位情報が記録されており、取出部32に部位情報に従って被検出用DNAを取り出させている。そして、検出用DNAと被検出用DNAとのハイブリダイゼーションの生成量を、電流値により食品鑑定装置30に検知させている。
【0022】
食品鑑定装置30は、接続部31、取出部32、増幅部33、鑑定部34、出力部35および制御部36を備えている。
【0023】
接続部31は、DNAチップ装置20を食品鑑定装置30に電気的及び機械的に接続するものである。
【0024】
取出部32は、食品サンプル10から被検出用DNAを取り出すものであり、具体的には、被検出用DNAを取り出す際に、DNAチップ装置20の図示しないメモリ(記録部)に記録されている食品サンプル10の部位情報を読込み、該当する部位の被検出用DNAを取り出す機能を持っている。
【0025】
増幅部33は、取出部32により取り出された被検出用DNAを増幅させるものであり、増幅後の被検出用DNAをDNAチップ装置20の図示しない電極に供給する機能を持っている。
【0026】
鑑定部34は、接続部31で接続されたDNAチップ装置20が有している検出用DNAと、増幅部33で増幅された被検出用DNAとのハイブリダイゼーションの生成量からDNA鑑定を行うものである。また、DNA鑑定の結果を出力部35に伝達する。
【0027】
出力部35は、鑑定部34によりDNA鑑定された結果を出力するものである。
【0028】
制御部36は、食品鑑定装置30全体を制御するものであり、各処理部間のデータの授受等を実行する。
【0029】
また、食品鑑定装置の外観は、例えば図2に示すような外観である。すなわち、食品鑑定装置30aの外表面には、DNAチップ挿入口31a、食品サンプル挿入口32aおよび出力画面35aが備えられている。
【0030】
DNAチップ挿入口31aは、DNAチップ装置20が挿入される開口部である。DNAチップ装置20が挿入されると、接続部31により食品鑑定装置30に接続される。
【0031】
食品サンプル挿入口32aは、食品サンプル10が挿入される開口部である。食品サンプル10が挿入されると、取出部32により被検出用DNAが取り出される。
【0032】
出力画面35aは、鑑定部34によりDNA鑑定された結果を出力する液晶パネル等である。
【0033】
次に、以上のように構成された食品鑑定システムの動作を図3のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明において、同一部分には同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0034】
また、本実施形態においては、図4に示すように、DNAチップ装置20は消費者P1がDNAチップ装置提供者P3から購入して所有するものであり、食品Aのサンプル10および食品鑑定装置30は小売店P2に設置されているものとする。なお、DNAチップ装置提供者P3とは、食品AのDNAを有するDNAチップを製造する事業者である。
【0035】
まず、消費者P1は、真偽鑑定を行おうとする食品Aに対応したDNAチップ装置20aを、DNAチップ装置提供者P3から購入する(S1)。次に、消費者P1は、食品Aを購入するために小売店P2へ外出する。この際、DNAチップ装置20aを携帯して持参する。そして、消費者P1は、小売店P2で真偽鑑定を行おうとする食品Aのサンプル10aを入手する(S2)。消費者P1は、小売店P2に設置された食品鑑定装置30aにDNAチップ装置20aを挿入するとともに、食品Aのサンプル10aを挿入する(S3)。
【0036】
食品鑑定装置30aでは、DNAチップ装置20aを接続部31が接続するとともに、取出部32で食品Aのサンプル10aから被検出用DNAを取り出す。被検出用DNAを取り出す際には、DNAチップ装置20に記録されている食品Aのサンプル10aの部位情報を読込み、該当する部位の被検出用DNAを取り出している。
【0037】
取り出された被検出用DNAは、ハイブリダイゼーションの精度を高めるため、増幅部33で増幅されてDNAチップ装置20aの図示しない電極に供給される。しかる後、被検出用DNAは、DNAチップ装置20aの電極上で検出用DNAとハイブリダイゼーションさせられる(S4)。
【0038】
鑑定部34では、接続部31で接続されたDNAチップ装置20aが有している検出用DNAと、増幅部33で増幅された被検出用DNAとのハイブリダイゼーションの生成量からDNA鑑定を行う。
【0039】
この際、ハイブリダイゼーションの生成量は電流により検知される。一定値以上の電流値が検出された場合、ハイブリダイゼーションされたと判断され、一定値以上の電流値が検出されなかった場合、ハイブリダイゼーションはされなかったと判断される。
【0040】
鑑定部34では、ハイブリダイゼーションされた場合は「本物」と鑑定し(S4−Yes)、ハイブリダイゼーションされなかった場合は「贋物」と鑑定する(S4−No)。そして、DNA鑑定の結果を出力部35に伝達する。
【0041】
出力部35は、DNA鑑定の結果を出力画面35aに表示する。
【0042】
上述したように、本実施形態によれば、食品サンプル10に含まれているDNAを検出用DNAとして有しているDNAチップ装置20と検出用DNAから食品のDNA鑑定を行う食品鑑定装置30とからなる食品鑑定システムを備えた構成により、消費者はDNAチップ装置20を用いて直接的に食品を鑑定できるので、偽装表示の不安を無くしつつ、容易に食品の真偽を鑑定することができる。
【0043】
また、小売店にとっては、本物の食品を販売することを証明することができ、揺るぎがたい信用を確立することが可能となる。また、食品そのものを分別するため、食品ごとにDNAチップが必要となり、DNAチップやその装置の需要の拡大を見込むことができる。
【0044】
また、被検出用DNAを増幅させる増幅部33を更に具備した構成により、ハイブリダイゼーションの生成量を増加させることができ、精度の高い食品鑑定を行うことができる。
【0045】
さらに、DNAチップ装置20としては、検出用DNAとして食品のDNAマーカーを有しているので、ハイブリダイゼーションの生成量を増加させて食品鑑定に寄与することができる。
【0046】
また、DNAチップ装置20としては、検出用DNAが抽出された食品サンプル10の部位を表す部位情報が記録されているので、食品鑑定装置30に被検出用DNAを効率良く取り出させることができる。
【0047】
さらに、DNAチップ装置20としては、ハイブリダイゼーションの生成量を電流により食品鑑定装置に検知させるので、食品鑑定装置30に信号処理を容易に実行させることができる。
【0048】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、図5に示すように、前提条件として、DNAチップ装置20の所有者を消費者P1ではなく小売店P2としたものである。
【0049】
DNAチップ装置20および食品鑑定装置30の動作は第1の実施形態と同様である。以下では前提条件の違いによる効果を主に説明する。
【0050】
小売店P2においては、例えば図6に示すように、食品Kのサンプル10k、食品Yのサンプル10y、食品KのDNAマーカーを有しているDNAチップ装置20k、食品YのDNAマーカーを有しているDNAチップ装置20yが陳列されている。
【0051】
このように、DNAチップ装置の所有者を消費者P1ではなく小売店P2にすることにより、消費者P1はDNAチップ装置20を予め購入する必要がなくなり、食品購入時に持参する必要がなくなる。小売店P2にとっても、無料でDNA鑑定をさせることで信用を確立することが可能となる。なお、小売店P2において、DNAチップ装置20を再利用させるために食品と一緒に販売しても良いことは言うまでもない。
【0052】
また、改めて言うまでもないが、DNAチップ装置20の携帯性により、消費者の目の前で、食品のサンプル10およびDNAチップ装置20を食品鑑定装置30と接続させて、消費者が容易に食品の真偽鑑定を可能とする食品鑑定システムおよびDNAチップ装置を提供している。この消費者の目の前でDNA鑑定を実演する行為自体が、消費者からの信用を確立しているのである。
【0053】
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、図7に示すように、前提条件として、食品鑑定装置30の設置場所を小売店P2ではなくDNA検査センターP4としたものである。
【0054】
すなわち、食品のサンプル10は小売店P2に設置しておき、DNAチップ装置20および食品鑑定装置30はDNA検査センターP4に設置しておく。なお、DNA検査センターP4とは、小売店P2から食品のDNA鑑定の依頼を受け、鑑定結果を小売店P2に通知する事業者である。
【0055】
DNAチップ装置20および食品鑑定装置30の動作は第1の実施形態と同様である。以下では前提条件の違いによる効果を主に説明する。
【0056】
食品鑑定装置30における鑑定部34において、ハイブリダイゼーション反応には、ある程度の時間を要する場合がある。この場合、消費者は即時にDNA鑑定を得ることができないので、食品鑑定装置30を小売店P2に設置する意義が乏しくなる。また、複数の食品鑑定装置30を複数の小売店舗に設置するよりも、特定のDNA検査センターP4に設置した方が、コストを削減し易くなる。食品鑑定装置30の大きさ等を考慮しても、商品の売り場に設置するより、特定のDNA検査センターP4に設置した方が良い場合もある。
【0057】
さらに、食品鑑定装置30をDNA検査センターP4に設置する構成により、食品サンプル10をDNA検査センターP4に送付して一旦、食品を購入した後、DNA鑑定の結果を受け取り、偽の鑑定結果であればリコールが可能なシステムを提供することも可能となる。
【0058】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る食品鑑定システムの構成を示す模式図である。
【図2】同実施形態における食品鑑定装置の外観を示す図である。
【図3】同実施形態における食品鑑定システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】同実施形態における食品鑑定システムの前提条件を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における食品鑑定システムの前提条件を示す図である。
【図6】同実施形態における食品のサンプルとDNAチップ装置の陳列の様子を示す図である。
【図7】本発明第3の実施形態における食品鑑定システムの前提条件を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
10・・・食品サンプル、20・・・DNAチップ装置、30・・・食品鑑定装置、31・・・接続部、32・・・取出部、33・・・増幅部、34・・・鑑定部、35・・・出力部、36・・・制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鑑定対象の食品に含まれているDNAを検出用DNAとして有しているDNAチップ装置と、
前記検出用DNAから前記食品のDNA鑑定を行う食品鑑定装置と
からなる食品鑑定システムであって、
前記食品鑑定装置は、
前記DNAチップ装置を該食品鑑定装置に接続する接続手段と、
前記食品から被検出用DNAを取り出す取出手段と、
前記被検出用DNAを前記DNAチップ装置の検出用DNAにハイブリダイゼーションさせ、当該ハイブリダイゼーションの生成量からDNA鑑定を行う鑑定手段と、
前記鑑定手段によるDNA鑑定の結果を出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする食品鑑定システム。
【請求項2】
請求項1に記載の食品鑑定システムであって、
前記食品鑑定装置は、前記取出手段により取り出された被検出用DNAを増幅させる増幅手段を更に具備したことを特徴とする食品鑑定システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の食品鑑定システムに用いられるDNAチップ装置において、
前記検出用DNAは前記食品のDNAマーカーであることを特徴とするDNAチップ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のDNAチップ装置において、
前記検出用DNAが抽出された前記食品の部位を表す部位情報が記録される記録手段を備え、
前記取出手段に、前記記録手段内の部位情報に従って被検出用DNAを取り出させることを特徴とするDNAチップ装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のDNAチップ装置において、
前記検出用DNAと前記被検出用DNAとのハイブリダイゼーションの生成量を電流により前記食品鑑定装置に検知させるための電流出力手段を備えたことを特徴とするDNAチップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−75023(P2006−75023A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−259966(P2004−259966)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】