飲料コンテナ
内部空間(4)および分配バルブ(3)が備えられ、内部空間にビール(B)などのガス含有飲料が含まれ、圧力制御ユニット(6)が、内部空間内の圧力を自動的に制御するために配置され、分配バルブ(3)周りに第1結合手段(10)が延びるコンテナであって、さらに、端部で、第1結合手段と共働するための第2結合手段(14)が備えられる結合要素(12)が備えられる分配ライン(13)を有し、分配バルブがメス型バルブであり、結合要素には、端部(28)および少なくとも1つの開口部(23)を有する大部分が中空のステム(15)が備えられ、分配ラインがステムの反対の前記端部と連結し、結合手段の結合状態において、ステムが、バルブに対して、またはバルブ内に延び、かつ開放位置にバルブをもたらして維持して、飲料がバルブおよび前記少なくとも1つの開口部を介して分配ライン内に流入し得るコンテナ。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、飲料、特に炭酸飲料のコンテナに関する。
米国特許第6360923B1号明細書は、ビールまたは他の炭酸飲料などの、分配される飲料が収容されるコンパートメントが備えられた飲料コンテナであって、コンテナ内の飲料を所望の設定圧にて自動的に維持するための圧力制御バルブを有する圧力ガスホルダが設けられた、飲料コンテナを記載している。そのコンテナは、たとえば上側に、飲料が分配され得る分配バルブが備えられている。
【0002】
国際公開第02/42197Al号パンフレットは、分配バルブとして、エアロゾル技術から周知のバルブが使用される、類似のコンテナを記載している。そのようなバルブは通常、液体を霧状にするか、ガスを分配するためのエアロゾル缶において使用される。この出願においては、バルブを操作するための操作機構が記載されており、操作機構は、飲料の一部が分配されるたびに、バルブのスプリング圧に抗してバルブを繰返し開放するように配置されている。
【0003】
オランダ特許第1015359号明細書は、飲料、特にビールなどの炭酸飲料の分配装置であって、タッピングカラムおよび冷却空間を有し、飲料を収容するコンテナが冷却空間に構設され得る分配装置を記載している。冷却空間から、先端にバルブを有する分配ホースが、前記バルブがタッピングカラムの操作機構内に配置され得るように、タッピングカラムを通して挿入され得るので、バルブは操作機構によって開閉され得る。冷却空間に留まったままのホースの端部には、タッピングヘッドを用いてコンテナのバルブアセンブリに対して圧下され得る、屈曲した接続要素が備えられるので、バルブアセンブリのガスバルブおよびビールバルブが開放される。第2ラインを介してタッピングヘッドと接続される、二酸化炭素(CO2)シリンダが備えられる。タッピングヘッドを圧下すると、コンテナ内の飲料を加圧するために、ガスバルブを介して、第2ラインとコンテナの内側との間で接続要素によって開放連通が形成されるので、飲料が分配ホースを介して分配され得る。CO2の制御圧力を設定するために、タッピングヘッドおよび/またはCO2シリンダに、圧力制御手段が備えられる。
【0004】
本発明は、たとえばオランダ特許第1015359号明細書に記載されるような装置において、たとえば使用され得るコンテナであって、使用に際して単純で早く接続され得、それによって常に所望の分配圧力が使用中に得られるコンテナの提供を意図している。本発明に従うコンテナにおいて、これは請求項1または2の特徴によって達成される。
【0005】
本発明に従うコンテナにおいて、構造および使用において特に単純なカップリング要素が使用される。このカップリング要素をバルブ上またはバルブ内に押圧することによって、バルブは開放され、コンテナの結合手段と結合要素とが相互に係合するため、開放状態が維持される。結果として、飲料は、コンテナの内部空間から分配ホース内へ直接流れ得る。圧力制御ユニットによって、内部空間の圧力が常に所望の値に保持され、たとえば飲料中のガスの平衡圧に設定される。ゆえにバルブは、エアロゾルバルブとして単純に設計され得、つまり、頑丈で比較的安価なバルブが使用されるということを意味する。驚いたことに、そのようなコンテナは、ビールなどの飲料を泡立てるのにも、特に良好な分配パターンを提供することがわかった。バルブ、特にエアロゾルバルブの使用は、調達するのが安価であり、作り付けのために比較的小さい開口部のみを必要とするだけであるという、そのようなバルブの利点を提供するので、バルブへの圧力が小さく、バルブの取付けには比較的小さな力しか必要とせず、さらに飲料の汚染が単純に防止される。
【0006】
特に有利な実施形態において、圧力制御ユニットがコンテナの内部空間内に完全に含まれるので、所望の制御圧力が予め設定され得、消費者によって調整され得ない。自動的に制御される圧力は、圧力が外側から設定される必要のあるコンテナと比較して、安全性を向上させる。そのような圧力制御ユニットそれ自体は、たとえばオランダ特許第1008601C号明細書、フランス特許第2331485A号明細書、欧州特許第0349053号明細書、国際公開第95/17340号パンフレットおよび米国特許第5368207号明細書から知られており、それらの制御装置は本発明の使用に完全に適している。しかし、これらの周知の各装置において、各ホルダの上側のバルブは、分配開口部の繰返される開閉のために直接操作される必要がある。そのようなコンテナの重要な利点は、飲料のみがコンテナから排出される必要があること、およびガス等がコンテナ内に移されないこと、である。結果として、飲料の汚染は単純に防止される。
【0007】
特に有利なさらなる実施形態において、圧力制御ユニットは、圧力ガスの容積(1気圧で測定された)と分配される飲料の容積との比が少なくとも1:25よりも小さくなる量の圧力ガス、特にCO2が少なくとも含まれる内部容積で使用される。好ましくは、その比は、1:18よりも小さく、より好ましくは1:18〜1:10である。このことは、飲料が分配され得る全期間中、ケグが実質的に空である程度にまでタップされた場合も、同じタッピング挙動が保たれるという利点を提供する。好ましくは、前記内部容積において圧力ガスを少なくとも部分的に吸着および/または吸収する、活性炭、ゼオライトなどの手段、またはそれ自体周知である他の手段が、使用される。圧力制御ユニット内の圧力、特に圧力ガスの圧力は、ユニットが完全に満たされた状態で、室温で、好ましくは12バールよりも低く、より好ましくは8バールよりも低いので、圧力制御ユニットの容積と全体としての装置の容積との有利な比をさらに提供する安全な装置が得られる。
【0008】
バルブは好ましくは、コンテナの外側に得られたクリックエッジを含む接続を用いてコンテナに固定される。そこで、たとえば、そのようなクリックエッジとして使用され得る内方向または外方向に突出する折畳みエッジを有する折畳み接続が、第1結合手段として使用され得る。クリックエッジと第2結合手段との間では、使用中、好ましくは、さらに液密および気密である固定接続が形成される。結果として、生産および使用においてさらに安価である単純接続が得られた。
【0009】
共働する第1および第2結合手段は、好ましくは自己配置設計である。そこで、メス型バルブの使用においては、たとえば、第2結合手段のステムに対する先導位置において、バルブに対してステムを、従って結合手段をもセンタリングするために少し先細になっている配置エッジが、使用され得る。オス型バルブの使用においては、たとえば、第2結合手段からホースの接続開口部周りに延びるエプロンには、少し円錐形状が与えられ得、該エプロンは、配置エッジとして、結合手段およびステムをセンタリングする目的でバルブを覆って延び得る。配置エッジは、第2結合手段が第1結合手段に最終的に固定される前に、バルブと接触することが好ましい。このようにして、いくらかの相対移動の自由度が保たれる。
【0010】
結合要素は好ましくは、使用中、バルブとホースとの間の連通を形成する少なくとも2つの開口部を有する。開口部は好ましくは、少し細長い形状を有するので、比較的大きな貫流表面が得られ、バルブに対する開口部の位置はあまり重大ではなく、さらに開口部の閉塞の機会が減らされる。
【0011】
本発明に従うコンテナによれば、第2結合手段から離れたホースの端部にて、シャットオフが備えられる。シャットオフは、圧力を所望の分配圧力に自動的に調整する内部圧力制御ユニットを用いる場合でも、第1および第2結合手段の結合時に、バルブが開放されても飲料がホースから流出するのが妨げられ得るという利点を提供する。好ましくは、前記シャットオフは、閉鎖位置で供給され、コンテナを開けた後のみユーザによって開放される。そこで、シャットオフはたとえば、閉鎖位置にもたらされ得、または生産後にその位置に配置され得、または閉鎖位置にシャットオフを付勢するばね手段が備えられる。代わりの実施形態において、もちろん、ホースは、ホースコックタイプのシャットオフなどの外部手段を用いて、たとえば圧縮遮断されるなどして、閉鎖され得る。
【0012】
好ましくは、ホースおよび結合要素、ならびにもし存在するのであればシャットオフは、一緒に廃棄され得る。このことは、あらゆる場合において、それらがコンテナから一緒に引出され得、破棄のために取外され得るが、もちろんそれらがリサイクルのために互いから分離され得るように設計されてもよいことを意味すると理解されるべきである。
【0013】
本発明はさらに、特に請求項15および16に従う特徴によってそれぞれ特徴付けられる、分配ホースおよび方法に関する。
【0014】
さらなる従属請求項において、本発明に従うコンテナおよび装置のさらに有利な実施形態が記載される。
【0015】
本発明を明瞭にするために、本発明に従う装置および方法の実施形態が、図面を参照してさらに説明されるであろう。
【0016】
本明細書において、同一要素または対応要素は、同一の参照符号または対応する参照符号を有する。示される実施形態の要素のすべての可能な組合せが、本発明内に含まれる。本明細書において、ビールコンテナが記載されるが、他の流体、特に炭酸飲料も、本発明に従うコンテナにおいて使用され得ることは明確であろう。
【0017】
図1において、たとえば、プラスチックまたは好ましくは鋼鉄もしくはアルミニウムなどの金属から製造される、比較的堅い、型固定コンテナとして設計される、本発明に従うコンテナ1が図示される。コンテナ1の上面2において、分配バルブ3が配置され、そこを通って、以下にさらに記載される様式で、ビールなどの飲料がコンテナから分配され得る。示される好ましい実施形態において、分配バルブ3は、スプレ缶から周知のスプレ缶バルブまたはエアロゾルバルブとして設計され、それらは構造が単純であり、頑丈で容易に取付けられ得る。そのようなバルブは、オス型改良型(図4)、メス型改良型(図3A〜図3H)、およびティルティングバルブとして利用可能である。本発明において好ましいのは、図3においてより詳細に示される、メス型改良型である。というのも、その場合、結合要素が取外されていても、バルブ3のどの部位にもコンテナの外側から容易に接近可能ではないので、分配バルブの意図しない開放が単純な様式で防止されるからである。しかし、図4に示されるように、オス型改良型などの異なるタイプも使用され得る。
【0018】
コンテナ1の内部空間4において、バルブの下側に、ライザ管5が備えられ、そこを通って飲料がバルブ3に流れ得る。内部空間4にさらに含まれるのは、加圧下のガス、特にCO2が、場合によっては活性炭等のCO2ガス吸収および/または吸着材とともに含まれるコンテナ7を有する圧力制御装置6である。代案はたとえばゼオライトである。コンテナ7に配置されるのは、コンテナ1の内部空間4の圧力が所望の制御圧力を下回った場合に、バルブ、特にコンテナ7に接続するエアロゾルバルブを開放するように制御し得る自動操作圧力コントローラ8である。そのような圧力コントローラ8の例は、導入部において示された公報に記載されている。図1に示されるコンテナ1は、参照によって本明細書に組込まれるオランダ特許第1008601号明細書から大筋で知られている。なお、圧力コントローラおよび異なるコンパートメントに関する限り、たとえば米国特許第5368207号明細書から周知である、異なるタイプのコンテナも使用され得る。
【0019】
本発明の図1に従うコンテナにおいて、分配バルブは、当該技術で常用の折畳み接続を用いてコンテナ1の上面に固定されている。そこで、折畳みカラー9によって囲繞されるバルブ3は、バルブ3と接続されるライザ管5とともに、好ましくはコンテナがビールなどの飲料で満たされた後に、コンテナの開口部40内に挿入され、その後折畳みカラー9は、常用の折畳み接続によって開口部40の端部に固定される。そのような固定様式は、クリンチ接続としても従来から表わされる。なお、バルブは、液密および気密接続ならびに液密および気密閉鎖が得られる限り、異なる様式でも固定され得る。
【0020】
バルブ3は、図1に示されるコンテナにおける折畳みカラー9のプロファイル部41として設計される第1結合手段10によって、囲繞される。好ましくは、アンダーカット11を有するプロファイル部が使用される。
【0021】
結合要素12が分配バルブ3を操作するために備えられ、結合要素12はさらに、コンテナ1の内部空間4と、飲料を分配するための分配管13、特に、ホース13などの少なくとも部分的に比較的フレキシブルな分配管との間の流体連通をもたらす。図3に示されるのは、同じメス型バルブ3を使用するためのそのような結合要素12の一連の別の実施形態である。結合要素12は、前記第1結合手段10を係合し得、かつ所望の位置で結合要素12を保持するために第1結合手段10と共働し得る、クランピングおよび/またはスナップエッジまたはリングの形態の第2結合手段14を有する。ここで重要なのは、固定接続および好ましくは液密接続が、結合要素12、特に結合要素12のステム22と、バルブ3、特にバルブ3の通路との間で得られるように、第1および第2結合手段10,14が設計されることである。有利には、第2結合手段14は、結合要素12を保持するためのアンダーカット11の中または下で係合し得るように設計され得る。
【0022】
図3に示される結合要素12は、たとえば幾分ディスク形のフランジ16であって、フランジ16の中央部に、エプロン18から離れる方向に延びる幾分チューブ状の通路20を有するフランジ16を有する。通路20はフランジ16を通って延び、前記エプロン18によって少なくとも部分的に囲繞されるフランジ16から、通路20から離れる方向に延びるステム15の中空通路21と開放流体連通する。ステム15は、通路20から離れた端部28にて閉鎖され、少し先細りする。2つの対側にて、ステム22には、たとえば方形または卵形の、好ましくは少し細長い、開口部23が備えられ、そこを通って通路21は、環境と開放連通するか、開放連通した状態に設定され得、また、結合状態においては、コンテナ1の内部空間4と開放連通するか、開放連通した状態に設定され得る。
【0023】
メス型改良型のバルブ3には、折畳みカラー9とライザ管との間に延び、実質的に円筒形であるスリーブ24が備えられる。スリーブ24の上端にて、ステム15の通過を適切な嵌合によって可能とする開口部25が備えられる。スリーブ24に配置されるのは、ばね45によって開口部の方向に付勢されたバルブ体26であり、バルブ体26は、開口部の近位にある側に、開口部25周りでのリング27に対する隣接を封止することができるエッジ29が備えられる。前記リング27は、好ましくは少し弾性があり、それによってバルブ座を形成する。バルブ体26がばね圧に抗してバルブ座から押外される場合、分配バルブが開放され、バルブ体に沿った飲料の通路が通じる。バルブ体26内に挿入され得るステム15を用いて、分配バルブのこの開放移動が達成され得る。バルブ体26は、内部空間4と分配管13との間の貫流の所望の大きさを得るべく、開口部23がバルブ座の下に、少なくとも部分的に、好ましくは完全に配置されるまで、バルブ座から押外され得る。リング27は、ステム15の外側に対して、少なくともステム15の開口部23上側で、気密的および液密的に当接する。
【0024】
挿入方向への先導位置において、ステム15の端部28が少し先細りするので、ステム15のバルブ3への導入、特にバルブ3の開口部25およびバルブ体26への導入をかなり単純化する配置手段が得られる。さらに、前記少し先細りする端部28に開口部23の少なくとも一部を備えることによって、開口部の少なくともその部分は、正面から見て、通路の貫流チャンネル内にもたらされるので、貫流がさらに単純化される。飲料の流路に鋭角が生じることがそれによって大いに妨げられる。
【0025】
結合要素12のフランジ16の外側エッジ17に沿って、折畳みカラー9のエッジ19周りに、またはエッジ19内に、適合するエプロン18が備えられる。前記エッジは、第1結合手段10の少なくとも一部を形成する。図3Aおよび図3Bに示される実施形態において、エプロン18には、周囲の少なくとも一部に沿って、好ましくは周囲全体または実質的に周囲全体に沿って、内方向に面する側に、第2結合手段14としてスナップエッジまたはスナップフィンガなどのスナップ手段31であって、前記エッジ19の下で、外側に沿って形成されているアンダーカット11Aに係合し得るスナップ手段31が備えられる。図3Aにおいて、結合要素12が、結合手段10から離脱されて、バルブの閉鎖された状態で、示される。図3Bにおいて、バルブ3が開放した状態の結合位置が表わされる。スナップエッジ31は、材料の張力および/または形状閉鎖によって、アンダーカット11内で保持される。図3Cにおいて、エプロン18がクリンチ接続のエッジ19の内側に対してクランプで固定し、および/またはより下側付近で、エプロン18にはアンダーカット11Bに係合するクリックエッジ(部)31が備えられる、実施形態が示される。図3Dにおいて、フランジ16およびエプロン18がより小さな直径を有し、エプロン18が、外側から、ドーム30と普通呼ばれる高位に対してクランプで固定し、および/またはアンダーカット11Aに係合する。ドーム30が生じ、少なくとも高位がバルブ3のスリーブ24およびリング27を囲繞する。図3Eにおいて、図3A,図3Cおよび図3Dに従う実施形態の組合せが使用される実施形態が示される。そこで、互いにおおよそ平行に延びる3つの壁部32A、32B、32Cが、おおよそ真っすぐなフランジ16のステム15の対側に備えられる。ゆえに、比較的小さな結合要素12が得られている。なお、結合要素12はまた、適切なスナップ手段31を有する、3つの同心エプロン18A、18B、18Cによって設計され得る。そのような結合要素12は比較的強く、追加の大きなクランプ力を提供し得る。
【0026】
図3Fにおいて、図3Aに相当する結合要素12の実施形態が示されるが、通路20が、フランジ16におおよそ平行に、ステム15の長手方向におおよそ直角に、延びる。このようにして、比較的低い高さが得られている。
【0027】
図3Gにおいて、図3Dに従う実施形態に相当する実施形態が示されるが、スナップ手段31に代えて、または加えて、たとえばばねリングなどのクランピング要素31Aが、ドーム30に結合要素12を固定するのに使用される。
【0028】
図3Hにおいて、最後に、図3Eに従う実施形態に相当する実施形態が示されるが、たった2つの平行壁部32A、32Cがステム1の対側に備えられる。ここで、通路の上部20Aには、好ましくは、結合要素12の他の部位とは異なる材料、特に少し柔らかい溶接可能なプラスチックが用いられているので、ホース13は通路20において溶接され得、結合要素の他の部位は、強い形状保持材料で製造される。なお、示されるすべての実施形態は、通路の上部が溶接可能なプラスチックで製造され得、接着、クランピング、形状閉鎖などの他の接続もまた使用され得ると考えられる。
【0029】
図3に示される実施形態において、ステム15は、フランジ16の下の各エプロン18の高さよりも大きい長さを有するので、ステム15は、各エプロンが第2結合手段14によって第1結合手段10上に固定される前に、配置手段によって、特に少し先細りした端部28によって、うまくセンタリングされ得る。このようにして、適切な固定が単純化される。示される実施形態の通路20内または通路20上に、ホース13などの少しフレキシブルな分配管が、図3Aおよび図4に示されるように、固定される。分配管は、たとえば、通路20において、もしくは通路20の上でクランプ固定され得、または好ましくは溶接もしくは接着され得るので、液密接合が得られる。なお、ユーザに従う長さに調節され得、かつ使用前に結合要素12内または結合要素12上に固定され得る、非固定のホース13を(共に)供給することも可能である。ホース13は好ましくは、たとえば、説明のために明細書に組込まれているオランダ特許第1015359号明細書に記載されるような、注入管50を通る流方向に先導する目的のために配置される、タッピング装置51の注入管50を通る流方向に先導する自由端部33を通過するに足る剛性を有する。前記先導端部33付近では、図2に図式的に示されるように、たとえば、説明のために明細書に組込まれている欧州特許第1284918号明細書に記載されるような、バルブ34が含まれ得る。このバルブ34は、好ましくは、使用中、開放されるまで閉鎖されているという目的のために配置されるタッピングコック52によって、そうなるように組立てられる。このようにして、飲料の早い、および/または不所望の流出が防止される。
【0030】
本発明に従うコンテナにおいて、好ましくは、使用前、およびコンテナが満たされて圧力制御装置が内部空間に含まれた後、シャットオフバルブが配置され、たとえばキャップといった封止手段によって覆われる。さらに、好ましくは、少なくともステムおよび開口部23がバルブ34と同様に覆われるように、結合要素が、ステム15の側で覆われる。このようにして、装置の意図しない、または不所望の使用が、妨げられ得るか、少なくとも見えるようにされ得、さらに、汚染が妨げられる。これらの封止手段および/または保護手段は、使用前に、完全に、または部分的に取外され得るか、貫通可能な設計で製造され得る。
【0031】
示される各実施形態において、結合要素12は、一度に完全に分配バルブ3を開放するのに、かつ分配バルブ3を開放状態に維持するのに使用される。そこで、第1および第2結合手段10,14が共働する。本発明に従うコンテナ1の使用において、ホース13は好ましくは、結合要素12および、好ましくは、結合要素12に固定接続されたバルブ34とともに、非固定のアイテムとして供給される。コンテナは、たとえば摂氏0〜8度といった所望の温度に冷却され、該温度は飲料に応じて必然的に選択される。そこで、図2に示されるタッピング装置の冷却装置53が使用され得る。飲料を有するコンテナが冷却された後、結合要素12は、ステム15が、開口部25内に、かつバルブ体26に対して押圧されるように、バルブ3上に押圧される。同時に、第2結合手段14がその後、第1結合手段10の真上に配置され、これらは結合状態に至って保持される。好ましくは、結合要素は破損なしには取外され得ないので、再利用が防止される。結合位置において、バルブ3は開放され、圧力制御装置6によってもたらされた制御圧力の結果として、飲料、特にビールは、開放されたバルブを通って、バルブ体26に沿って、ホース13内に流れ、もし備えられるのであれば、バルブ34にまで流れる。バルブ34の開放直後、飲料は、装置41と接触することなく、ホース13、端部33から流出するだろう。コンテナ内の圧力は、圧力制御装置によって、要求されるレベルに自動的に維持される。
【0032】
コンテナは好ましくは、使い捨てコンテナとして設計され、コンテナ、ホースおよび結合要素は一緒に廃棄され得る。ホースは好ましくは、使用中、分配されるべき飲料と、タッピングカラム42、コック43、接続手段、冷却装置40などの、タッピング装置の固定部位との間で接触が存在しないことを保証するので、クリーニングの必要性は最小限に制限される。
【0033】
1リットルあたりで最小量のCO2が目標とされ、従来、ビールの1リットルあたりで40ミリリットル未満のCO2(室温にて)を利用した、公知の装置と対照的に、CO2が多くなるほど、記載したような自動圧力制御によって、タッピング装置内のタッピング挙動をかなり良くすることがわかった。驚いたことに、どのようなブロンドビールの場合でも、CO2の飲料(特にビール)に対する比が1:25未満、たとえば1:18〜1:10であるときに、有利であることがわかった。驚いたことに、そのような割合であれば、飲料全量のタッピング中のタッピング挙動は、たとえばコンテナ高のおおよそ2倍よりも大きい長さといった、比較的長いラインの場合でも、最適に維持され得る。
【0034】
図4は、部分側断面図において、結合要素12を有する、本発明に従うコンテナの分配バルブの別の実施形態を示す。分配バルブ3は、ここではオス型である。このことは、分配バルブがステム22を有し、ステム22が、ステム22を通る通路21であって、ステム22の上方において終結する通路21を通すために圧下され得ることを意味する。図4に示される実施形態において、結合要素12は、図3Aに従って実質的に設計されているが、狭窄部35のショルダ36が狭窄部35の通路周りでステム22に接し得るように、通路20は、ステム22の周りで延び、かつ狭窄部35が備えられるので、ステム22はショルダ36によって圧下され得る。ホース13は通路20内に固定される。他の部位については、図3Aの記載および参照符号に表わされる。
【0035】
図5において、本発明に従うコンテナが平面図で示される。コンテナ1上に示されるのはカラー37であり、たとえば凹部38の形態で、たとえばグリップが備えられ得る。カラー37は、ホース13が少なくとも部分的に受けられ得るアンダーカット39を有するので、カラー37はコンテナと共に単純に供給され得る。カラーには、さらに、結合要素12が挿入され得る凹部40が備えられるので、良好な保護および係止が得られる。なお、コンテナはまた、カラーなしに、または異なるカラーを備えて設計され得、ホース13は、予め搭載されるか、または、たとえば非固定のアイテムとして一括して、および/もしくはインターネットなどの別チャネルを介して別に、供給され得る。
【0036】
示されるすべての実施形態において、分配ラインは、フレキシブルな分配ホースとして設計される。しかし、この分配ラインはまた、部分的に、または実質的に完全に堅く作製され得ることが明らかであろう。
【0037】
示される実施形態において、繰返し開閉され得るバルブ3が示されている。しかし、一回だけ開放され得る閉鎖を使用することも可能である。コンテナは、示されるように直立でも、水平でも、またはバルブ3が下向きでも、あらゆる配置で使用され得、その場合、ライザ管は、除外され得るか、内部空間4の最も低い点付近に注入口を有するように異なって設計される必要がある。
【0038】
本発明は、明細書および図面に示される実施形態に決して限定されない。本発明の構想内で多くの改良型が可能である。
【0039】
たとえば、バッグインコンテナ型のコンテナが使用されてもよく、その場合、圧力制御ユニットが、バッグ内に、またはバッグとコンテナとの間に提供されてもよい。分配バルブは、異なって設計されてもよく、異なる位置に配置されてもよい。結合要素は、コンテナと液密的および気密的に接続するように設計されてもよく、それによって結合要素内に分配チャンバを形成する。結合要素は、異なる様式で設計されてもよく、たとえば、異なる部位とともに造設されてもよく、または複数の射出成形工程において、および/もしくは複数の材料から、造設されてもよい。コンテナは、コンテナが構設され得るスタンドリングを有してもよく、あらゆる適切な材料から製造されてもよい。圧力制御ユニットは、コンテナの固定部を形成してもよく、たとえばコンテナのコンパートメントに備えられてもよい。
【0040】
これらの、および類似の改良型は、請求項によって概説される発明の範囲内に含まれると理解される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に従う第1実施形態のコンテナの、部分断面図である。
【図1A】図1のX部分の拡大図である。
【図2】タッピング装置における、本発明に従うコンテナを示す図である。
【図3A】結合要素が非結合状態の、バルブアセンブリの実施形態を示す図である。
【図3B】結合要素が結合状態の、バルブアセンブリの実施形態を示す図である。
【図3C】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3D】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3E】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3F】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3G】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3H】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図4】分配バルブおよび結合要素の別の実施形態を示す図である。
【図5】分配ホースを有する、本発明に従うコンテナの平面図である。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、飲料、特に炭酸飲料のコンテナに関する。
米国特許第6360923B1号明細書は、ビールまたは他の炭酸飲料などの、分配される飲料が収容されるコンパートメントが備えられた飲料コンテナであって、コンテナ内の飲料を所望の設定圧にて自動的に維持するための圧力制御バルブを有する圧力ガスホルダが設けられた、飲料コンテナを記載している。そのコンテナは、たとえば上側に、飲料が分配され得る分配バルブが備えられている。
【0002】
国際公開第02/42197Al号パンフレットは、分配バルブとして、エアロゾル技術から周知のバルブが使用される、類似のコンテナを記載している。そのようなバルブは通常、液体を霧状にするか、ガスを分配するためのエアロゾル缶において使用される。この出願においては、バルブを操作するための操作機構が記載されており、操作機構は、飲料の一部が分配されるたびに、バルブのスプリング圧に抗してバルブを繰返し開放するように配置されている。
【0003】
オランダ特許第1015359号明細書は、飲料、特にビールなどの炭酸飲料の分配装置であって、タッピングカラムおよび冷却空間を有し、飲料を収容するコンテナが冷却空間に構設され得る分配装置を記載している。冷却空間から、先端にバルブを有する分配ホースが、前記バルブがタッピングカラムの操作機構内に配置され得るように、タッピングカラムを通して挿入され得るので、バルブは操作機構によって開閉され得る。冷却空間に留まったままのホースの端部には、タッピングヘッドを用いてコンテナのバルブアセンブリに対して圧下され得る、屈曲した接続要素が備えられるので、バルブアセンブリのガスバルブおよびビールバルブが開放される。第2ラインを介してタッピングヘッドと接続される、二酸化炭素(CO2)シリンダが備えられる。タッピングヘッドを圧下すると、コンテナ内の飲料を加圧するために、ガスバルブを介して、第2ラインとコンテナの内側との間で接続要素によって開放連通が形成されるので、飲料が分配ホースを介して分配され得る。CO2の制御圧力を設定するために、タッピングヘッドおよび/またはCO2シリンダに、圧力制御手段が備えられる。
【0004】
本発明は、たとえばオランダ特許第1015359号明細書に記載されるような装置において、たとえば使用され得るコンテナであって、使用に際して単純で早く接続され得、それによって常に所望の分配圧力が使用中に得られるコンテナの提供を意図している。本発明に従うコンテナにおいて、これは請求項1または2の特徴によって達成される。
【0005】
本発明に従うコンテナにおいて、構造および使用において特に単純なカップリング要素が使用される。このカップリング要素をバルブ上またはバルブ内に押圧することによって、バルブは開放され、コンテナの結合手段と結合要素とが相互に係合するため、開放状態が維持される。結果として、飲料は、コンテナの内部空間から分配ホース内へ直接流れ得る。圧力制御ユニットによって、内部空間の圧力が常に所望の値に保持され、たとえば飲料中のガスの平衡圧に設定される。ゆえにバルブは、エアロゾルバルブとして単純に設計され得、つまり、頑丈で比較的安価なバルブが使用されるということを意味する。驚いたことに、そのようなコンテナは、ビールなどの飲料を泡立てるのにも、特に良好な分配パターンを提供することがわかった。バルブ、特にエアロゾルバルブの使用は、調達するのが安価であり、作り付けのために比較的小さい開口部のみを必要とするだけであるという、そのようなバルブの利点を提供するので、バルブへの圧力が小さく、バルブの取付けには比較的小さな力しか必要とせず、さらに飲料の汚染が単純に防止される。
【0006】
特に有利な実施形態において、圧力制御ユニットがコンテナの内部空間内に完全に含まれるので、所望の制御圧力が予め設定され得、消費者によって調整され得ない。自動的に制御される圧力は、圧力が外側から設定される必要のあるコンテナと比較して、安全性を向上させる。そのような圧力制御ユニットそれ自体は、たとえばオランダ特許第1008601C号明細書、フランス特許第2331485A号明細書、欧州特許第0349053号明細書、国際公開第95/17340号パンフレットおよび米国特許第5368207号明細書から知られており、それらの制御装置は本発明の使用に完全に適している。しかし、これらの周知の各装置において、各ホルダの上側のバルブは、分配開口部の繰返される開閉のために直接操作される必要がある。そのようなコンテナの重要な利点は、飲料のみがコンテナから排出される必要があること、およびガス等がコンテナ内に移されないこと、である。結果として、飲料の汚染は単純に防止される。
【0007】
特に有利なさらなる実施形態において、圧力制御ユニットは、圧力ガスの容積(1気圧で測定された)と分配される飲料の容積との比が少なくとも1:25よりも小さくなる量の圧力ガス、特にCO2が少なくとも含まれる内部容積で使用される。好ましくは、その比は、1:18よりも小さく、より好ましくは1:18〜1:10である。このことは、飲料が分配され得る全期間中、ケグが実質的に空である程度にまでタップされた場合も、同じタッピング挙動が保たれるという利点を提供する。好ましくは、前記内部容積において圧力ガスを少なくとも部分的に吸着および/または吸収する、活性炭、ゼオライトなどの手段、またはそれ自体周知である他の手段が、使用される。圧力制御ユニット内の圧力、特に圧力ガスの圧力は、ユニットが完全に満たされた状態で、室温で、好ましくは12バールよりも低く、より好ましくは8バールよりも低いので、圧力制御ユニットの容積と全体としての装置の容積との有利な比をさらに提供する安全な装置が得られる。
【0008】
バルブは好ましくは、コンテナの外側に得られたクリックエッジを含む接続を用いてコンテナに固定される。そこで、たとえば、そのようなクリックエッジとして使用され得る内方向または外方向に突出する折畳みエッジを有する折畳み接続が、第1結合手段として使用され得る。クリックエッジと第2結合手段との間では、使用中、好ましくは、さらに液密および気密である固定接続が形成される。結果として、生産および使用においてさらに安価である単純接続が得られた。
【0009】
共働する第1および第2結合手段は、好ましくは自己配置設計である。そこで、メス型バルブの使用においては、たとえば、第2結合手段のステムに対する先導位置において、バルブに対してステムを、従って結合手段をもセンタリングするために少し先細になっている配置エッジが、使用され得る。オス型バルブの使用においては、たとえば、第2結合手段からホースの接続開口部周りに延びるエプロンには、少し円錐形状が与えられ得、該エプロンは、配置エッジとして、結合手段およびステムをセンタリングする目的でバルブを覆って延び得る。配置エッジは、第2結合手段が第1結合手段に最終的に固定される前に、バルブと接触することが好ましい。このようにして、いくらかの相対移動の自由度が保たれる。
【0010】
結合要素は好ましくは、使用中、バルブとホースとの間の連通を形成する少なくとも2つの開口部を有する。開口部は好ましくは、少し細長い形状を有するので、比較的大きな貫流表面が得られ、バルブに対する開口部の位置はあまり重大ではなく、さらに開口部の閉塞の機会が減らされる。
【0011】
本発明に従うコンテナによれば、第2結合手段から離れたホースの端部にて、シャットオフが備えられる。シャットオフは、圧力を所望の分配圧力に自動的に調整する内部圧力制御ユニットを用いる場合でも、第1および第2結合手段の結合時に、バルブが開放されても飲料がホースから流出するのが妨げられ得るという利点を提供する。好ましくは、前記シャットオフは、閉鎖位置で供給され、コンテナを開けた後のみユーザによって開放される。そこで、シャットオフはたとえば、閉鎖位置にもたらされ得、または生産後にその位置に配置され得、または閉鎖位置にシャットオフを付勢するばね手段が備えられる。代わりの実施形態において、もちろん、ホースは、ホースコックタイプのシャットオフなどの外部手段を用いて、たとえば圧縮遮断されるなどして、閉鎖され得る。
【0012】
好ましくは、ホースおよび結合要素、ならびにもし存在するのであればシャットオフは、一緒に廃棄され得る。このことは、あらゆる場合において、それらがコンテナから一緒に引出され得、破棄のために取外され得るが、もちろんそれらがリサイクルのために互いから分離され得るように設計されてもよいことを意味すると理解されるべきである。
【0013】
本発明はさらに、特に請求項15および16に従う特徴によってそれぞれ特徴付けられる、分配ホースおよび方法に関する。
【0014】
さらなる従属請求項において、本発明に従うコンテナおよび装置のさらに有利な実施形態が記載される。
【0015】
本発明を明瞭にするために、本発明に従う装置および方法の実施形態が、図面を参照してさらに説明されるであろう。
【0016】
本明細書において、同一要素または対応要素は、同一の参照符号または対応する参照符号を有する。示される実施形態の要素のすべての可能な組合せが、本発明内に含まれる。本明細書において、ビールコンテナが記載されるが、他の流体、特に炭酸飲料も、本発明に従うコンテナにおいて使用され得ることは明確であろう。
【0017】
図1において、たとえば、プラスチックまたは好ましくは鋼鉄もしくはアルミニウムなどの金属から製造される、比較的堅い、型固定コンテナとして設計される、本発明に従うコンテナ1が図示される。コンテナ1の上面2において、分配バルブ3が配置され、そこを通って、以下にさらに記載される様式で、ビールなどの飲料がコンテナから分配され得る。示される好ましい実施形態において、分配バルブ3は、スプレ缶から周知のスプレ缶バルブまたはエアロゾルバルブとして設計され、それらは構造が単純であり、頑丈で容易に取付けられ得る。そのようなバルブは、オス型改良型(図4)、メス型改良型(図3A〜図3H)、およびティルティングバルブとして利用可能である。本発明において好ましいのは、図3においてより詳細に示される、メス型改良型である。というのも、その場合、結合要素が取外されていても、バルブ3のどの部位にもコンテナの外側から容易に接近可能ではないので、分配バルブの意図しない開放が単純な様式で防止されるからである。しかし、図4に示されるように、オス型改良型などの異なるタイプも使用され得る。
【0018】
コンテナ1の内部空間4において、バルブの下側に、ライザ管5が備えられ、そこを通って飲料がバルブ3に流れ得る。内部空間4にさらに含まれるのは、加圧下のガス、特にCO2が、場合によっては活性炭等のCO2ガス吸収および/または吸着材とともに含まれるコンテナ7を有する圧力制御装置6である。代案はたとえばゼオライトである。コンテナ7に配置されるのは、コンテナ1の内部空間4の圧力が所望の制御圧力を下回った場合に、バルブ、特にコンテナ7に接続するエアロゾルバルブを開放するように制御し得る自動操作圧力コントローラ8である。そのような圧力コントローラ8の例は、導入部において示された公報に記載されている。図1に示されるコンテナ1は、参照によって本明細書に組込まれるオランダ特許第1008601号明細書から大筋で知られている。なお、圧力コントローラおよび異なるコンパートメントに関する限り、たとえば米国特許第5368207号明細書から周知である、異なるタイプのコンテナも使用され得る。
【0019】
本発明の図1に従うコンテナにおいて、分配バルブは、当該技術で常用の折畳み接続を用いてコンテナ1の上面に固定されている。そこで、折畳みカラー9によって囲繞されるバルブ3は、バルブ3と接続されるライザ管5とともに、好ましくはコンテナがビールなどの飲料で満たされた後に、コンテナの開口部40内に挿入され、その後折畳みカラー9は、常用の折畳み接続によって開口部40の端部に固定される。そのような固定様式は、クリンチ接続としても従来から表わされる。なお、バルブは、液密および気密接続ならびに液密および気密閉鎖が得られる限り、異なる様式でも固定され得る。
【0020】
バルブ3は、図1に示されるコンテナにおける折畳みカラー9のプロファイル部41として設計される第1結合手段10によって、囲繞される。好ましくは、アンダーカット11を有するプロファイル部が使用される。
【0021】
結合要素12が分配バルブ3を操作するために備えられ、結合要素12はさらに、コンテナ1の内部空間4と、飲料を分配するための分配管13、特に、ホース13などの少なくとも部分的に比較的フレキシブルな分配管との間の流体連通をもたらす。図3に示されるのは、同じメス型バルブ3を使用するためのそのような結合要素12の一連の別の実施形態である。結合要素12は、前記第1結合手段10を係合し得、かつ所望の位置で結合要素12を保持するために第1結合手段10と共働し得る、クランピングおよび/またはスナップエッジまたはリングの形態の第2結合手段14を有する。ここで重要なのは、固定接続および好ましくは液密接続が、結合要素12、特に結合要素12のステム22と、バルブ3、特にバルブ3の通路との間で得られるように、第1および第2結合手段10,14が設計されることである。有利には、第2結合手段14は、結合要素12を保持するためのアンダーカット11の中または下で係合し得るように設計され得る。
【0022】
図3に示される結合要素12は、たとえば幾分ディスク形のフランジ16であって、フランジ16の中央部に、エプロン18から離れる方向に延びる幾分チューブ状の通路20を有するフランジ16を有する。通路20はフランジ16を通って延び、前記エプロン18によって少なくとも部分的に囲繞されるフランジ16から、通路20から離れる方向に延びるステム15の中空通路21と開放流体連通する。ステム15は、通路20から離れた端部28にて閉鎖され、少し先細りする。2つの対側にて、ステム22には、たとえば方形または卵形の、好ましくは少し細長い、開口部23が備えられ、そこを通って通路21は、環境と開放連通するか、開放連通した状態に設定され得、また、結合状態においては、コンテナ1の内部空間4と開放連通するか、開放連通した状態に設定され得る。
【0023】
メス型改良型のバルブ3には、折畳みカラー9とライザ管との間に延び、実質的に円筒形であるスリーブ24が備えられる。スリーブ24の上端にて、ステム15の通過を適切な嵌合によって可能とする開口部25が備えられる。スリーブ24に配置されるのは、ばね45によって開口部の方向に付勢されたバルブ体26であり、バルブ体26は、開口部の近位にある側に、開口部25周りでのリング27に対する隣接を封止することができるエッジ29が備えられる。前記リング27は、好ましくは少し弾性があり、それによってバルブ座を形成する。バルブ体26がばね圧に抗してバルブ座から押外される場合、分配バルブが開放され、バルブ体に沿った飲料の通路が通じる。バルブ体26内に挿入され得るステム15を用いて、分配バルブのこの開放移動が達成され得る。バルブ体26は、内部空間4と分配管13との間の貫流の所望の大きさを得るべく、開口部23がバルブ座の下に、少なくとも部分的に、好ましくは完全に配置されるまで、バルブ座から押外され得る。リング27は、ステム15の外側に対して、少なくともステム15の開口部23上側で、気密的および液密的に当接する。
【0024】
挿入方向への先導位置において、ステム15の端部28が少し先細りするので、ステム15のバルブ3への導入、特にバルブ3の開口部25およびバルブ体26への導入をかなり単純化する配置手段が得られる。さらに、前記少し先細りする端部28に開口部23の少なくとも一部を備えることによって、開口部の少なくともその部分は、正面から見て、通路の貫流チャンネル内にもたらされるので、貫流がさらに単純化される。飲料の流路に鋭角が生じることがそれによって大いに妨げられる。
【0025】
結合要素12のフランジ16の外側エッジ17に沿って、折畳みカラー9のエッジ19周りに、またはエッジ19内に、適合するエプロン18が備えられる。前記エッジは、第1結合手段10の少なくとも一部を形成する。図3Aおよび図3Bに示される実施形態において、エプロン18には、周囲の少なくとも一部に沿って、好ましくは周囲全体または実質的に周囲全体に沿って、内方向に面する側に、第2結合手段14としてスナップエッジまたはスナップフィンガなどのスナップ手段31であって、前記エッジ19の下で、外側に沿って形成されているアンダーカット11Aに係合し得るスナップ手段31が備えられる。図3Aにおいて、結合要素12が、結合手段10から離脱されて、バルブの閉鎖された状態で、示される。図3Bにおいて、バルブ3が開放した状態の結合位置が表わされる。スナップエッジ31は、材料の張力および/または形状閉鎖によって、アンダーカット11内で保持される。図3Cにおいて、エプロン18がクリンチ接続のエッジ19の内側に対してクランプで固定し、および/またはより下側付近で、エプロン18にはアンダーカット11Bに係合するクリックエッジ(部)31が備えられる、実施形態が示される。図3Dにおいて、フランジ16およびエプロン18がより小さな直径を有し、エプロン18が、外側から、ドーム30と普通呼ばれる高位に対してクランプで固定し、および/またはアンダーカット11Aに係合する。ドーム30が生じ、少なくとも高位がバルブ3のスリーブ24およびリング27を囲繞する。図3Eにおいて、図3A,図3Cおよび図3Dに従う実施形態の組合せが使用される実施形態が示される。そこで、互いにおおよそ平行に延びる3つの壁部32A、32B、32Cが、おおよそ真っすぐなフランジ16のステム15の対側に備えられる。ゆえに、比較的小さな結合要素12が得られている。なお、結合要素12はまた、適切なスナップ手段31を有する、3つの同心エプロン18A、18B、18Cによって設計され得る。そのような結合要素12は比較的強く、追加の大きなクランプ力を提供し得る。
【0026】
図3Fにおいて、図3Aに相当する結合要素12の実施形態が示されるが、通路20が、フランジ16におおよそ平行に、ステム15の長手方向におおよそ直角に、延びる。このようにして、比較的低い高さが得られている。
【0027】
図3Gにおいて、図3Dに従う実施形態に相当する実施形態が示されるが、スナップ手段31に代えて、または加えて、たとえばばねリングなどのクランピング要素31Aが、ドーム30に結合要素12を固定するのに使用される。
【0028】
図3Hにおいて、最後に、図3Eに従う実施形態に相当する実施形態が示されるが、たった2つの平行壁部32A、32Cがステム1の対側に備えられる。ここで、通路の上部20Aには、好ましくは、結合要素12の他の部位とは異なる材料、特に少し柔らかい溶接可能なプラスチックが用いられているので、ホース13は通路20において溶接され得、結合要素の他の部位は、強い形状保持材料で製造される。なお、示されるすべての実施形態は、通路の上部が溶接可能なプラスチックで製造され得、接着、クランピング、形状閉鎖などの他の接続もまた使用され得ると考えられる。
【0029】
図3に示される実施形態において、ステム15は、フランジ16の下の各エプロン18の高さよりも大きい長さを有するので、ステム15は、各エプロンが第2結合手段14によって第1結合手段10上に固定される前に、配置手段によって、特に少し先細りした端部28によって、うまくセンタリングされ得る。このようにして、適切な固定が単純化される。示される実施形態の通路20内または通路20上に、ホース13などの少しフレキシブルな分配管が、図3Aおよび図4に示されるように、固定される。分配管は、たとえば、通路20において、もしくは通路20の上でクランプ固定され得、または好ましくは溶接もしくは接着され得るので、液密接合が得られる。なお、ユーザに従う長さに調節され得、かつ使用前に結合要素12内または結合要素12上に固定され得る、非固定のホース13を(共に)供給することも可能である。ホース13は好ましくは、たとえば、説明のために明細書に組込まれているオランダ特許第1015359号明細書に記載されるような、注入管50を通る流方向に先導する目的のために配置される、タッピング装置51の注入管50を通る流方向に先導する自由端部33を通過するに足る剛性を有する。前記先導端部33付近では、図2に図式的に示されるように、たとえば、説明のために明細書に組込まれている欧州特許第1284918号明細書に記載されるような、バルブ34が含まれ得る。このバルブ34は、好ましくは、使用中、開放されるまで閉鎖されているという目的のために配置されるタッピングコック52によって、そうなるように組立てられる。このようにして、飲料の早い、および/または不所望の流出が防止される。
【0030】
本発明に従うコンテナにおいて、好ましくは、使用前、およびコンテナが満たされて圧力制御装置が内部空間に含まれた後、シャットオフバルブが配置され、たとえばキャップといった封止手段によって覆われる。さらに、好ましくは、少なくともステムおよび開口部23がバルブ34と同様に覆われるように、結合要素が、ステム15の側で覆われる。このようにして、装置の意図しない、または不所望の使用が、妨げられ得るか、少なくとも見えるようにされ得、さらに、汚染が妨げられる。これらの封止手段および/または保護手段は、使用前に、完全に、または部分的に取外され得るか、貫通可能な設計で製造され得る。
【0031】
示される各実施形態において、結合要素12は、一度に完全に分配バルブ3を開放するのに、かつ分配バルブ3を開放状態に維持するのに使用される。そこで、第1および第2結合手段10,14が共働する。本発明に従うコンテナ1の使用において、ホース13は好ましくは、結合要素12および、好ましくは、結合要素12に固定接続されたバルブ34とともに、非固定のアイテムとして供給される。コンテナは、たとえば摂氏0〜8度といった所望の温度に冷却され、該温度は飲料に応じて必然的に選択される。そこで、図2に示されるタッピング装置の冷却装置53が使用され得る。飲料を有するコンテナが冷却された後、結合要素12は、ステム15が、開口部25内に、かつバルブ体26に対して押圧されるように、バルブ3上に押圧される。同時に、第2結合手段14がその後、第1結合手段10の真上に配置され、これらは結合状態に至って保持される。好ましくは、結合要素は破損なしには取外され得ないので、再利用が防止される。結合位置において、バルブ3は開放され、圧力制御装置6によってもたらされた制御圧力の結果として、飲料、特にビールは、開放されたバルブを通って、バルブ体26に沿って、ホース13内に流れ、もし備えられるのであれば、バルブ34にまで流れる。バルブ34の開放直後、飲料は、装置41と接触することなく、ホース13、端部33から流出するだろう。コンテナ内の圧力は、圧力制御装置によって、要求されるレベルに自動的に維持される。
【0032】
コンテナは好ましくは、使い捨てコンテナとして設計され、コンテナ、ホースおよび結合要素は一緒に廃棄され得る。ホースは好ましくは、使用中、分配されるべき飲料と、タッピングカラム42、コック43、接続手段、冷却装置40などの、タッピング装置の固定部位との間で接触が存在しないことを保証するので、クリーニングの必要性は最小限に制限される。
【0033】
1リットルあたりで最小量のCO2が目標とされ、従来、ビールの1リットルあたりで40ミリリットル未満のCO2(室温にて)を利用した、公知の装置と対照的に、CO2が多くなるほど、記載したような自動圧力制御によって、タッピング装置内のタッピング挙動をかなり良くすることがわかった。驚いたことに、どのようなブロンドビールの場合でも、CO2の飲料(特にビール)に対する比が1:25未満、たとえば1:18〜1:10であるときに、有利であることがわかった。驚いたことに、そのような割合であれば、飲料全量のタッピング中のタッピング挙動は、たとえばコンテナ高のおおよそ2倍よりも大きい長さといった、比較的長いラインの場合でも、最適に維持され得る。
【0034】
図4は、部分側断面図において、結合要素12を有する、本発明に従うコンテナの分配バルブの別の実施形態を示す。分配バルブ3は、ここではオス型である。このことは、分配バルブがステム22を有し、ステム22が、ステム22を通る通路21であって、ステム22の上方において終結する通路21を通すために圧下され得ることを意味する。図4に示される実施形態において、結合要素12は、図3Aに従って実質的に設計されているが、狭窄部35のショルダ36が狭窄部35の通路周りでステム22に接し得るように、通路20は、ステム22の周りで延び、かつ狭窄部35が備えられるので、ステム22はショルダ36によって圧下され得る。ホース13は通路20内に固定される。他の部位については、図3Aの記載および参照符号に表わされる。
【0035】
図5において、本発明に従うコンテナが平面図で示される。コンテナ1上に示されるのはカラー37であり、たとえば凹部38の形態で、たとえばグリップが備えられ得る。カラー37は、ホース13が少なくとも部分的に受けられ得るアンダーカット39を有するので、カラー37はコンテナと共に単純に供給され得る。カラーには、さらに、結合要素12が挿入され得る凹部40が備えられるので、良好な保護および係止が得られる。なお、コンテナはまた、カラーなしに、または異なるカラーを備えて設計され得、ホース13は、予め搭載されるか、または、たとえば非固定のアイテムとして一括して、および/もしくはインターネットなどの別チャネルを介して別に、供給され得る。
【0036】
示されるすべての実施形態において、分配ラインは、フレキシブルな分配ホースとして設計される。しかし、この分配ラインはまた、部分的に、または実質的に完全に堅く作製され得ることが明らかであろう。
【0037】
示される実施形態において、繰返し開閉され得るバルブ3が示されている。しかし、一回だけ開放され得る閉鎖を使用することも可能である。コンテナは、示されるように直立でも、水平でも、またはバルブ3が下向きでも、あらゆる配置で使用され得、その場合、ライザ管は、除外され得るか、内部空間4の最も低い点付近に注入口を有するように異なって設計される必要がある。
【0038】
本発明は、明細書および図面に示される実施形態に決して限定されない。本発明の構想内で多くの改良型が可能である。
【0039】
たとえば、バッグインコンテナ型のコンテナが使用されてもよく、その場合、圧力制御ユニットが、バッグ内に、またはバッグとコンテナとの間に提供されてもよい。分配バルブは、異なって設計されてもよく、異なる位置に配置されてもよい。結合要素は、コンテナと液密的および気密的に接続するように設計されてもよく、それによって結合要素内に分配チャンバを形成する。結合要素は、異なる様式で設計されてもよく、たとえば、異なる部位とともに造設されてもよく、または複数の射出成形工程において、および/もしくは複数の材料から、造設されてもよい。コンテナは、コンテナが構設され得るスタンドリングを有してもよく、あらゆる適切な材料から製造されてもよい。圧力制御ユニットは、コンテナの固定部を形成してもよく、たとえばコンテナのコンパートメントに備えられてもよい。
【0040】
これらの、および類似の改良型は、請求項によって概説される発明の範囲内に含まれると理解される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に従う第1実施形態のコンテナの、部分断面図である。
【図1A】図1のX部分の拡大図である。
【図2】タッピング装置における、本発明に従うコンテナを示す図である。
【図3A】結合要素が非結合状態の、バルブアセンブリの実施形態を示す図である。
【図3B】結合要素が結合状態の、バルブアセンブリの実施形態を示す図である。
【図3C】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3D】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3E】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3F】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3G】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図3H】コンテナ、特にコンテナの分配バルブと、結合要素との接続の実施形態を示す図である。
【図4】分配バルブおよび結合要素の別の実施形態を示す図である。
【図5】分配ホースを有する、本発明に従うコンテナの平面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間(4)および分配バルブ(3)が備えられ、内部空間(4)にビール(B)などのガス含有飲料が含まれ、圧力制御ユニット(6)が、内部空間(4)内の圧力を自動的に制御するために配置され、分配バルブ(3)周りに第1結合手段(10)が延びるコンテナであって、さらに、第1端部(33)で、または第1端部(33)付近で、飲料を分配するために配置される分配ライン(13)であって、反対の第2端部に第1結合手段(10)と共働するための第2結合手段(14)が備えられる結合要素(12)が備えられる分配ライン(13)を有し、分配バルブ(3)がメス型バルブ、特にメス型エアロゾルバルブとして設計され、結合要素(12)には、端部(28)および少なくとも1つの開口部(23)を有する大部分が中空のステム(15)が備えられ、分配ライン(13)がステム(15)の反対の前記端部と連結し、第1結合手段(10)および第2結合手段(14)の結合状態において、ステム(15)が、バルブ(3)に対して、またはバルブ(3)内に延び、かつ開放位置にバルブをもたらして維持して、飲料がバルブ(3)および前記少なくとも1つの開口部(23)を介して分配ライン(13)内に流入し得るような配置であることを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
内部空間(4)および分配バルブ(3)が備えられ、内部空間(4)にビール(B)などのガス含有飲料が含まれ、圧力制御ユニット(6)が、内部空間(4)内の圧力を自動的に制御するために配置され、分配バルブ(3)周りに第1結合手段(10)が延びるコンテナであって、さらに、第1端部(33)で、または第1端部(33)付近で、飲料を分配するために配置される分配ライン(13)であって、反対の第2端部に第1結合手段(10)と共働するための第2結合手段(14)が備えられる結合要素(12)が備えられる分配ライン(13)を有し、分配バルブ(3)がオス型バルブ、特にオス型エアロゾルバルブまたはティルティングエアロゾルバルブとして設計され、結合要素(12)には、開放端部を有する大部分中空のステムが備えられ、分配ライン(13)がステム(15)の反対の前記開放端部と連結し、第1および第2結合手段(10,14)の結合状態において、ステムがバルブのステム(15)を超えて延び、かつ開放位置にバルブ(3)をもたらして維持して、飲料がバルブを介して分配ライン内に流入し得るような配置であることを特徴とするコンテナ。
【請求項3】
ステム(15)が長手方向軸(L)を有し、分配ホース(13)が長手方向(s)を有し、ステム(15)の長手方向軸(L)がホース(13)の長手方向(s)とおおよそ一致して延びるように、分配ホース(13)が、ステム(15)と、少なくとも結合要素(12)と接続されることを特徴とする請求項1または2記載のコンテナ。
【請求項4】
結合要素(12)が、フランジであって、その長手方向端部付近から延びるカラー(18)を備えるフランジを有し、該カラー(18)には、長手方向端部から離れて、第2結合手段(14)の少なくとも一部を形成する、内方向に延びるクリック手段(31)が備えられ、第1結合手段(10)が、バルブ(3)周りに、補完的なクリックエッジ(11)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項5】
結合状態において、クリック手段(31)および補完的なクリックエッジ(11)が気密接続および液密接続を形成することを特徴とする請求項4記載のコンテナ。
【請求項6】
結合要素(12)には、特に分配ライン(13)の長手方向軸(s)が管要素(20)の長手方向軸(L)とおおよそ一致するように、分配ライン(13)が固定される管要素または通路(20)が備えられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項7】
ステム(15)が、少なくとも外側で、分配ホースから離れる方向に少し先細ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項8】
ステム(15)に、好ましくは対向して、少なくとも2つの開口部(23)が備えられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項9】
ステム(15)の各開口部(23)が、少し細長く、ステム(15)の長手方向におおよそ平行な長手方向を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項10】
分配ライン(13)が結合要素(12)と固定接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項11】
結合要素(12)には、好ましくは接続が手動で達成され得るように、分配ライン(13)との接続を形成するための手段(20)が備えられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項12】
分配ライン(13)には、第1端部(33)に、または第1端部(33)付近に、分配ホース(13)を開閉するためのバルブ(34)が備えられることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項13】
圧力ガス(7)用のホルダを有する圧力制御ユニット(6)がコンテナ(1)内に含まれることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項14】
第1および第2結合手段(10,14)が自己配置設計であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンテナで使用することを特徴とする分配ホース。
【請求項16】
コンテナから飲料を分配する方法であって、コンテナが構設され、分配ラインがコンテナと結合され、分配ラインの結合要素がコンテナのバルブ周りに延びる結合手段周りで固定され、バルブが、結合要素または結合要素の一部によって開放位置にもたらされて保持され、コンテナ内の飲料が、コンテナ内またはコンテナ上に配置される圧力制御ユニットから供給されるガスを用いて、加圧されて維持されて、バルブおよび結合要素を介して、分配ライン内に、および分配ラインを通って、案内されることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンテナが備えられる飲料分配装置であって、コンテナの分配ラインが布置され得るタッピングコックが備えられることを特徴とする装置。
【請求項1】
内部空間(4)および分配バルブ(3)が備えられ、内部空間(4)にビール(B)などのガス含有飲料が含まれ、圧力制御ユニット(6)が、内部空間(4)内の圧力を自動的に制御するために配置され、分配バルブ(3)周りに第1結合手段(10)が延びるコンテナであって、さらに、第1端部(33)で、または第1端部(33)付近で、飲料を分配するために配置される分配ライン(13)であって、反対の第2端部に第1結合手段(10)と共働するための第2結合手段(14)が備えられる結合要素(12)が備えられる分配ライン(13)を有し、分配バルブ(3)がメス型バルブ、特にメス型エアロゾルバルブとして設計され、結合要素(12)には、端部(28)および少なくとも1つの開口部(23)を有する大部分が中空のステム(15)が備えられ、分配ライン(13)がステム(15)の反対の前記端部と連結し、第1結合手段(10)および第2結合手段(14)の結合状態において、ステム(15)が、バルブ(3)に対して、またはバルブ(3)内に延び、かつ開放位置にバルブをもたらして維持して、飲料がバルブ(3)および前記少なくとも1つの開口部(23)を介して分配ライン(13)内に流入し得るような配置であることを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
内部空間(4)および分配バルブ(3)が備えられ、内部空間(4)にビール(B)などのガス含有飲料が含まれ、圧力制御ユニット(6)が、内部空間(4)内の圧力を自動的に制御するために配置され、分配バルブ(3)周りに第1結合手段(10)が延びるコンテナであって、さらに、第1端部(33)で、または第1端部(33)付近で、飲料を分配するために配置される分配ライン(13)であって、反対の第2端部に第1結合手段(10)と共働するための第2結合手段(14)が備えられる結合要素(12)が備えられる分配ライン(13)を有し、分配バルブ(3)がオス型バルブ、特にオス型エアロゾルバルブまたはティルティングエアロゾルバルブとして設計され、結合要素(12)には、開放端部を有する大部分中空のステムが備えられ、分配ライン(13)がステム(15)の反対の前記開放端部と連結し、第1および第2結合手段(10,14)の結合状態において、ステムがバルブのステム(15)を超えて延び、かつ開放位置にバルブ(3)をもたらして維持して、飲料がバルブを介して分配ライン内に流入し得るような配置であることを特徴とするコンテナ。
【請求項3】
ステム(15)が長手方向軸(L)を有し、分配ホース(13)が長手方向(s)を有し、ステム(15)の長手方向軸(L)がホース(13)の長手方向(s)とおおよそ一致して延びるように、分配ホース(13)が、ステム(15)と、少なくとも結合要素(12)と接続されることを特徴とする請求項1または2記載のコンテナ。
【請求項4】
結合要素(12)が、フランジであって、その長手方向端部付近から延びるカラー(18)を備えるフランジを有し、該カラー(18)には、長手方向端部から離れて、第2結合手段(14)の少なくとも一部を形成する、内方向に延びるクリック手段(31)が備えられ、第1結合手段(10)が、バルブ(3)周りに、補完的なクリックエッジ(11)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項5】
結合状態において、クリック手段(31)および補完的なクリックエッジ(11)が気密接続および液密接続を形成することを特徴とする請求項4記載のコンテナ。
【請求項6】
結合要素(12)には、特に分配ライン(13)の長手方向軸(s)が管要素(20)の長手方向軸(L)とおおよそ一致するように、分配ライン(13)が固定される管要素または通路(20)が備えられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項7】
ステム(15)が、少なくとも外側で、分配ホースから離れる方向に少し先細ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項8】
ステム(15)に、好ましくは対向して、少なくとも2つの開口部(23)が備えられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項9】
ステム(15)の各開口部(23)が、少し細長く、ステム(15)の長手方向におおよそ平行な長手方向を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項10】
分配ライン(13)が結合要素(12)と固定接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項11】
結合要素(12)には、好ましくは接続が手動で達成され得るように、分配ライン(13)との接続を形成するための手段(20)が備えられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項12】
分配ライン(13)には、第1端部(33)に、または第1端部(33)付近に、分配ホース(13)を開閉するためのバルブ(34)が備えられることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項13】
圧力ガス(7)用のホルダを有する圧力制御ユニット(6)がコンテナ(1)内に含まれることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項14】
第1および第2結合手段(10,14)が自己配置設計であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンテナで使用することを特徴とする分配ホース。
【請求項16】
コンテナから飲料を分配する方法であって、コンテナが構設され、分配ラインがコンテナと結合され、分配ラインの結合要素がコンテナのバルブ周りに延びる結合手段周りで固定され、バルブが、結合要素または結合要素の一部によって開放位置にもたらされて保持され、コンテナ内の飲料が、コンテナ内またはコンテナ上に配置される圧力制御ユニットから供給されるガスを用いて、加圧されて維持されて、バルブおよび結合要素を介して、分配ライン内に、および分配ラインを通って、案内されることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンテナが備えられる飲料分配装置であって、コンテナの分配ラインが布置され得るタッピングコックが備えられることを特徴とする装置。
【図1】
【図1A】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図3H】
【図4】
【図5】
【図1A】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図3H】
【図4】
【図5】
【公表番号】特表2009−530204(P2009−530204A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501369(P2009−501369)
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【国際出願番号】PCT/NL2007/050113
【国際公開番号】WO2007/108684
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(507233198)
【氏名又は名称原語表記】Heineken Supply Chain B.V.
【住所又は居所原語表記】2e Weteringplantsoen 21 Amsterdam The Netherlands
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【国際出願番号】PCT/NL2007/050113
【国際公開番号】WO2007/108684
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(507233198)
【氏名又は名称原語表記】Heineken Supply Chain B.V.
【住所又は居所原語表記】2e Weteringplantsoen 21 Amsterdam The Netherlands
【Fターム(参考)】
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