飲料抽出機
【課題】簡単な構成で、操作手順が簡素化された飲料抽出機を提供する。
【解決手段】容器２の飲料水を加熱する加熱装置３と、粉末飲料などを密閉保存した飲料パック８を収納固定するパック収納部１０の前面開放部を覆い外部操作で開閉するパックドアー１２と、飲料パック８を開封し熱湯を中に吐出するインジェクタ１３を保持した状態で往復動作し飲料パック８より遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニット２８（以下「ユニット２８」という）と、ユニット２８に接触して往復動作させるカム２９と、パックドアー１２の閉操作に連動してカム２９を回動させてユニット２８を飲料パック８を開封する方向に移動させる開封連動装置２０を備え、カム２９の形状で、ユニット２８の付勢力で、パックドアー１２の閉方向の終端近傍で、パックドアー１２を閉方向に付勢するもので、パックドアーの閉操作だけで飲料パックを開封することができる。
【解決手段】容器２の飲料水を加熱する加熱装置３と、粉末飲料などを密閉保存した飲料パック８を収納固定するパック収納部１０の前面開放部を覆い外部操作で開閉するパックドアー１２と、飲料パック８を開封し熱湯を中に吐出するインジェクタ１３を保持した状態で往復動作し飲料パック８より遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニット２８（以下「ユニット２８」という）と、ユニット２８に接触して往復動作させるカム２９と、パックドアー１２の閉操作に連動してカム２９を回動させてユニット２８を飲料パック８を開封する方向に移動させる開封連動装置２０を備え、カム２９の形状で、ユニット２８の付勢力で、パックドアー１２の閉方向の終端近傍で、パックドアー１２を閉方向に付勢するもので、パックドアーの閉操作だけで飲料パックを開封することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、コーヒー・紅茶・ココアなどの飲料を一杯づつ密封した飲料パックによりいつでも新鮮でおいしい飲料が手軽に飲める飲料抽出機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種の飲料抽出機は、開閉可能な飲料固定部を操作レバーの押し下げ操作により開き、飲料パックを、開いた飲料固定部にセットし、飲料固定部を閉じ、操作レバーを押し下げキャッチにより操作レバーを保持することによりパック開封後抽出を行う構成となっている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００１−０７０１６５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、従来の飲料抽出機の構成では、飲料パックをセットした後、飲料固定部を閉じる操作とパック開封操作を、操作レバーの押し下げ操作で行うため、２段階の操作が必要となり、操作手順が多くなってしまい、またキャッチにより操作レバーを保持するため、部品点数が多く、構造が複雑になるという課題を有していた。
【０００４】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、操作手順を簡素化し、かつ簡単な構造が実現できる飲料抽出機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
従来の課題を解決するために、本発明の飲料抽出機は、容器内の飲料水を加熱保温する加熱装置と、粉末飲料などを内部に密閉保存した飲料パックを収納固定するパック収納部と、前記パック収納部の前面開放部を覆うと共に外部操作で開閉するパックドアーと、前記飲料パックを開封し前記容器内の熱湯を前記飲料パック内に吐出するインジェクタと、前記インジェクタを保持した状態で往復動作すると共にバネなどで前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットと、前記インジェクターユニットに接触し前記インジェクターユニットを往復動作させるカムと、前記パックドアーの閉操作に連動して前記カムを回動させて前記インジェクターユニットを、前記飲料パックを開封する方向に移動させる開封連動装置と、前記容器内の熱湯を前記インジェクタに送る抽出装置とを備え、前記カムの前記インジェクターユニットと接触する部分の形状で、前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢された前記インジェクターユニットの付勢力により、前記パックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーを閉方向に付勢するようにしたもので、パックドアーの閉操作のみに連動した開封連動装置を介して、インジェクタにより飲料パックを開封することができ、操作手順の簡素化ができ、またカムの搭載により操作レバー保持用のキャッチなどの構造部品が不要で、構造の簡素化ができ、さらに付勢されたインジェクターユニットとカムの形状により、パックドアーの閉時にパックドアー自身を付勢し、閉操作後のパックドアーをさらに開方向に付勢し、パックドアーのガタツキをなくし簡単な構成でしかもパックドアーの閉後の商品品位を向上させるものである。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の飲料抽出機は、パックドアーの閉操作のみにより飲料パックを開封することができるので操作手順を簡素化し、また操作レバー保持用のキャッチなどの構成部品が不要で、簡単な構成で実現し、しかも付勢されたインジェクターユニットとカム形状によりパックドアーの閉時のガタツキをなくすことにより商品の品位を向上させた飲料抽出機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
第１の発明は、容器内の飲料水を加熱保温する加熱装置と、粉末飲料などを内部に密閉保存した飲料パックを収納固定するパック収納部と、前記パック収納部の前面開放部を覆うと共に外部操作で開閉するパックドアーと、前記飲料パックを開封し前記容器内の熱湯を前記飲料パック内に吐出するインジェクタと、前記インジェクタを保持した状態で往復動作すると共にバネなどで前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットと、前記インジェクターユニットに接触し前記インジェクターユニットを往復動作させるカムと、前記パックドアーの閉操作に連動して前記カムを回動させて前記インジェクターユニットを、前記飲料パックを開封する方向に移動させる開封連動装置と、前記容器内の熱湯を前記インジェクタに送る抽出装置とを備え、前記カムの前記インジェクターユニットと接触する部分の形状で、前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢された前記インジェクターユニットの付勢力により、前記パックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーを閉方向に付勢するようにしたもので、パックドアーの閉操作のみに連動した開封連動装置を介して、インジェクタにより飲料パックを開封することができ、操作手順の簡素化ができ、またカムの搭載により操作レバー保持用のキャッチなどの構造部品が不要で、構造の簡素化ができ、さらに付勢されたインジェクターユニットとカムの形状により、パックドアーの閉時にパックドアー自身を付勢し、閉操作後のパックドアーをさらに開方向に付勢し、パックドアーのガタツキをなくし簡単な構成でしかもパックドアーの閉後の商品品位を向上させるものである。
【０００８】
第２の発明は、特に、第１の発明のパックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーをさらに閉方向に付勢するために、インジェクターユニットの往復動作の動作線に直角な線に対し、前記インジェクターユニットとカムとの接触角をカム形状で傾斜させたもので、インジェクターユニットとカムとの接触角を傾斜させるという極めて簡単な構成で、パックドアーの閉後のパックドアーのガタツキをなくし商品品位を向上させることができるものである。
【０００９】
第３の発明は、特に、第１又は第２の発明のパックドアーの開方向の終端近傍で、飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットの付勢力により、前記インジェクターユニットとカムとの接触部の形状により、前記パックドアーをさらに開方向に付勢するようにしたもので、カムの形状のみによる簡単な構造で、パックドアー開後のガタツキをなくし、パックドアー開後のパックドアーのガタツキをなくし商品品位を向上させることができるものである。
【００１０】
第４の発明は、特に、第１〜３のいずれか一つの発明のパックドアーの開方向の終端位置で、前記パックドアーがさらに開くのを阻止するストッパー部を、カムのインジェクターユニットが接触する部分に形成したもので、カム形状のみによりパックドアーの開後のパックドアーのガタツキをなくすことができ、構成が簡単で、しかも商品の品位を向上させることができるものである。
【００１１】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１２】
（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１における飲料抽出機の全体構成図、図２（ａ）は、同飲料抽出機のパックドアー閉時の部分図でパックドアーとカム装置の関係を示したもの、図２（ｂ）は、同パックドアー閉時の部分図でインジェクターユニットによる飲料パック開封状態を示したもの、図２（ｃ）は、同パックドアー閉時のカム装置とローラーの接触関係を示した部分図である。
【００１３】
図１、２において、本実施の形態における飲料抽出機は、本体１と、本体１内に収納された容器２と、容器２の底面に配され、容器２内の飲料水を加熱保温する加熱装置３と、容器２の上部開放部を液密に覆い蒸気通路４を有する蓋５と、固定用フランジ６を形成したノズル７を有する飲料パック８と、前面部を開放し飲料パック８の固定用フランジ６を固定する固定部９を有するパック収納部１０と、パック収納部１０の前面開放部を覆い下方の水平方向に回転軸１１を有し本体１に回動自在に軸支され外部操作で開閉するパックドアー１２と、容器２内の熱湯を飲料パック８内に吐出するインジェクタ１３を有する飲料パック８の開封装置１４と、容器２の底面の出湯口１５と開封装置１４のインジェクタ１３を連通する抽出経路１６と、抽出経路１６の途中に配され容器２内の熱湯を飲料パック８に送る抽出装置１７と、抽出装置１７とインジェクタ１３の間の抽出経路１６の途中から分岐した空気経路１８と、空気経路１８の一端に接続された空気ポンプ１９と、パックドアー１２の開閉動作を、飲料パック８を開封する開封装置１４に連動する開封連動装置２０と、本体１の上部の前面に配した表示操作部２１と、容器２底の加熱装置３の中央部に配された温度センサー２２と、飲料パック８の有無を検知する飲料パック有無検知装置（図示せず）と、パックドアー１２の閉成を検知するドアー閉検知装置（図示せず）と、表示操作部２１、飲料パック有無検知装置、ドアー閉検知装置（図示せず）、温度センサー２２等からの信号により加熱装置３、空気ポンプ１９、抽出装置１７の電気的制御を行う制御装置２３と、抽出飲料を受けるコップ２４を置くカップスタンド２５と、本体１に対し着脱可能でこぼれた飲料を受けるトレイ２６とを備えている。
【００１４】
パックドアー１２の回転軸１１部周辺には、第１のリンク腕２７を一体形成している。
【００１５】
開封装置１４は、インジェクタ１３を一体成形したインジェクターユニット２８と、カム２９と第二のリンク腕３０を一体形成したカム装置３１が回動自在に本体１に軸支され、インジェクターユニット２８とカム２９との接触部のインジェクターユニット２８上端にローラー３２を回動自在に装着し、インジェクターユニット２８はばね（図示せず）により上方に付勢された状態で、すなわち飲料パック８より遠ざかる方向に付勢された状態で、上下方向にスライドするように本体１に支持され、第一のリンク腕２７の先端の回転軸２７ａとカム装置３１の第二のリンク腕３０の先端の回転軸３０ａとを、開封連動装置２０の第二のリンク３３で連動した構成としている。
【００１６】
パックドアー１２の閉状態において、インジェクターユニット２８のローラー３２とカム２９との接触部は、インジェクターユニット２８の上下動作の動作線３４に直角な線３５に対し傾斜Ａを持たせたカム２９の形状とし、インジェクターユニット２８がばねによる上方への付勢力によりカム２９が図において右回転するように付勢されている。
【００１７】
以上のように構成された本実施の形態における飲料抽出機について、以下にその動作、作用を説明する。
【００１８】
容器２内に飲料水をいれ、その飲料水を加熱装置３により湯沸しし、温度センサー２２により検知した温度に応じて制御装置２３により所定の温度に保温する。
【００１９】
パックドアー１２を外部操作により開き、飲料パック８をパック収納部１０の所定位置にセット固定する。
【００２０】
パックドアー１２を閉じ、パックドアー１２に形成された第一のリンク腕２７から開封連動装置２０の第二のリンク３３を介し、カム装置３１の第二のリンク腕３０からカム２９を介しインジェクターユニット２８のローラー３２からインジェクターユニット２８に伝導され、インジェクタ１３が下方に移動しインジェクタ１３の先端部が飲料パック８の
ノズル７を突き刺し、飲料パック８を開封する。
【００２１】
このパックドアー１２を閉じた状態の時、ローラー３２とカム２９との接触部の形状のみにより、インジェクターユニット２８のばねによる上方への付勢力によりカム２９が、図において右回転するように付勢され、パックドアー１２の先端近傍が本体１に接触し、なおかつ付勢された状態でパックドアー１２にガタツキなく確実に閉じることができるものである。
【００２２】
その後、抽出装置１７が駆動し、あらかじめ決められたプログラムにより熱湯を飲料パック８に送り、飲料パック８の４辺の内、下方を熱湯で開封し、さらに内部のコーヒーや紅茶などの飲料を抽出し、次に空気ポンプ１９を駆動し飲料パック８内の残り飲料を空気でコップ２４に排出し飲料パック８を火傷の心配なく、取り出せる構成としている。
【００２３】
本実施の形態における飲料抽出機は、以上のように構成されているため、パックドアー１２の閉操作のみに連動して飲料パック８を開封することができ、操作手順及び構造の簡素化を図ることができる。また、インジェクターユニット２８のローラー３２とカム２９との接触部が、インジェクターユニット２８の上下動作の動作線３４に直角な線３５に対し傾斜Ａを持たせたカム２９の形状としているため、パックドアー１２の閉方向の終端近傍でパックドアー１２がさらに閉方向に付勢され、パックドアー１２の先端近傍が本体１に接触しパックドアー１２のガタツキがなく、商品品位を向上させた飲料抽出機を提供することができるものである。
【００２４】
（実施の形態２）
図３（ａ）は、本発明の実施の形態２における飲料抽出機のパックドアー開時の部分図でパックドアーとカム装置の関係を示したもの、図３（ｂ）は、同パックドアー開時の部分図でインジェクターユニットによる飲料パック開封前の状態を示したもの、図３（ｃ）は、同カム装置とローラーとの接触関係を示した部分拡大図である。尚、実施の形態１と同一要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００２５】
本発明の第１の実施の形態と異なる点について以下に述べる。
【００２６】
本実施の形態は、図３に示すように、パックドアー１２の開方向の終端近傍の、インジェクターユニット２８のローラー３２とカム２９との接触部が、インジェクターユニット２８の上下動作の動作線３４に直角な線３６に対し傾斜Ｂを持たせたカム２９の形状とし、インジェクターユニット２８のばねによる上方への付勢力により、カム２９が図の左方向に回転するように付勢したものである。
【００２７】
またパックドアー１２の回転軸１１の近傍の本体１側に、ドアーストッパー３７が形成され、パックドアー１２の開時に、第一のリンク腕２７がドアーストッパー３７に当接するようにしている。
【００２８】
本実施の形態における飲料抽出機は、以上のように構成されているので、パックドアー１２の開方向の終端近傍で、インジェクターユニット２８が、飲料パック８より遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニット２８の付勢力により、インジェクターユニット２８とカム装置３１の接触部のカム２９形状により、パックドアー１２をさらに開方向に付勢したことにより、第１の実施の形態による効果に加え、カム２９の形状のみにより簡単な構造でパックドアー１２開後のガタツキをなくし、パックドアー１２開後の商品品位を向上させることができるものである。
【００２９】
（実施の形態３）
図４（ａ）は、本発明の実施の形態３における飲料抽出機のパックドアー開時の部分図でパックドアーとカム装置の関係を示したもの、図４（ｂ）は、同パックドアー開時の部分図でカム装置とインジェクターユニットの関係を示したもの、図４（ｃ）は、同カム装置とローラーとの接触関係を示した部分拡大図である。尚、上記実施の形態１、２と同一要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００３０】
実施の形態１、２と異なる内容について以下に述べる。
【００３１】
本実施の形態は、図４に示すように、パックドアー１２の開方向の終端位置で、インジェクターユニット２８とカム装置３１の接触部のカム２９側に、パックドアー１２がさらに開く方向に回動するのを阻止するストッパー部３８を形成したものである。
【００３２】
本実施の形態における飲料抽出機は、以上のように構成されているので、上記第１、第２の実施の形態における効果に加え、本体１側にドアーストッパー３７を構成する必要がなく、カム２９の形状のみで、パックドアー１２の開後のパックドアー１２の位置を固定でき、しかもパックドアー１２のガタツキをなくすことができ、構成が簡単で、しかも商品の品位を向上させることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
以上のように本発明に係る飲料抽出機は、パックドアーの閉操作だけで飲料パックを開封することができるので操作手順を簡素化し、また操作レバー保持用のキャッチなどの構成部品が不要で、簡単な構成で実現し、しかも付勢されたインジェクターユニットとカム形状によりパックドアーの閉時のガタツキもなく、商品の品位を向上させたもので、家庭用、業務用の各種飲料抽出機に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】本発明の実施の形態１における飲料抽出機の全体構成図
【図２】（ａ）同飲料抽出機のパックドアー閉時の部分図（パックドアーとカム装置の関係を示したもの）（ｂ）同パックドアー閉時の部分図（インジェクターユニットによる飲料パック開封状態を示すもの）（ｃ）同パックドアー閉時のカム装置とローラーの接触関係を示した部分図
【図３】（ａ）本発明の実施の形態２における飲料抽出機のパックドアー開時の部分図（パックドアーとカム装置の関係を示したもの）（ｂ）同パックドアー開時の部分図（インジェクターユニットによる飲料パック開封前の状態を示したもの）（ｃ）同カム装置とローラーとの接触関係を示した部分拡大図
【図４】（ａ）本発明の実施の形態３における飲料抽出機のパックドアー開時の部分図（パックドアーとカム装置の関係を示したもの）（ｂ）同パックドアー開時の部分図（カム装置とインジェクターユニットの関係を示したもの）（ｃ）同カム装置とローラーとの接触関係を示した部分拡大図
【符号の説明】
【００３５】
２ 容器
３ 加熱装置
５ 蓋
６ フランジ
７ ノズル
８ 飲料パック
１０ パック収納部
１２ パックドアー
１３ インジェクタ
１４ 開封装置
１５ 出湯口
１６ 抽出経路
１７ 抽出装置
２０ 開封連動装置
２８ インジェクターユニット
２９ カム
３１ カム装置
３４ 動作線
３５ 動作線に直角な線
３６ 動作線に直角な線
３８ ストッパー部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、コーヒー・紅茶・ココアなどの飲料を一杯づつ密封した飲料パックによりいつでも新鮮でおいしい飲料が手軽に飲める飲料抽出機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種の飲料抽出機は、開閉可能な飲料固定部を操作レバーの押し下げ操作により開き、飲料パックを、開いた飲料固定部にセットし、飲料固定部を閉じ、操作レバーを押し下げキャッチにより操作レバーを保持することによりパック開封後抽出を行う構成となっている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００１−０７０１６５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、従来の飲料抽出機の構成では、飲料パックをセットした後、飲料固定部を閉じる操作とパック開封操作を、操作レバーの押し下げ操作で行うため、２段階の操作が必要となり、操作手順が多くなってしまい、またキャッチにより操作レバーを保持するため、部品点数が多く、構造が複雑になるという課題を有していた。
【０００４】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、操作手順を簡素化し、かつ簡単な構造が実現できる飲料抽出機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
従来の課題を解決するために、本発明の飲料抽出機は、容器内の飲料水を加熱保温する加熱装置と、粉末飲料などを内部に密閉保存した飲料パックを収納固定するパック収納部と、前記パック収納部の前面開放部を覆うと共に外部操作で開閉するパックドアーと、前記飲料パックを開封し前記容器内の熱湯を前記飲料パック内に吐出するインジェクタと、前記インジェクタを保持した状態で往復動作すると共にバネなどで前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットと、前記インジェクターユニットに接触し前記インジェクターユニットを往復動作させるカムと、前記パックドアーの閉操作に連動して前記カムを回動させて前記インジェクターユニットを、前記飲料パックを開封する方向に移動させる開封連動装置と、前記容器内の熱湯を前記インジェクタに送る抽出装置とを備え、前記カムの前記インジェクターユニットと接触する部分の形状で、前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢された前記インジェクターユニットの付勢力により、前記パックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーを閉方向に付勢するようにしたもので、パックドアーの閉操作のみに連動した開封連動装置を介して、インジェクタにより飲料パックを開封することができ、操作手順の簡素化ができ、またカムの搭載により操作レバー保持用のキャッチなどの構造部品が不要で、構造の簡素化ができ、さらに付勢されたインジェクターユニットとカムの形状により、パックドアーの閉時にパックドアー自身を付勢し、閉操作後のパックドアーをさらに開方向に付勢し、パックドアーのガタツキをなくし簡単な構成でしかもパックドアーの閉後の商品品位を向上させるものである。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の飲料抽出機は、パックドアーの閉操作のみにより飲料パックを開封することができるので操作手順を簡素化し、また操作レバー保持用のキャッチなどの構成部品が不要で、簡単な構成で実現し、しかも付勢されたインジェクターユニットとカム形状によりパックドアーの閉時のガタツキをなくすことにより商品の品位を向上させた飲料抽出機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
第１の発明は、容器内の飲料水を加熱保温する加熱装置と、粉末飲料などを内部に密閉保存した飲料パックを収納固定するパック収納部と、前記パック収納部の前面開放部を覆うと共に外部操作で開閉するパックドアーと、前記飲料パックを開封し前記容器内の熱湯を前記飲料パック内に吐出するインジェクタと、前記インジェクタを保持した状態で往復動作すると共にバネなどで前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットと、前記インジェクターユニットに接触し前記インジェクターユニットを往復動作させるカムと、前記パックドアーの閉操作に連動して前記カムを回動させて前記インジェクターユニットを、前記飲料パックを開封する方向に移動させる開封連動装置と、前記容器内の熱湯を前記インジェクタに送る抽出装置とを備え、前記カムの前記インジェクターユニットと接触する部分の形状で、前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢された前記インジェクターユニットの付勢力により、前記パックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーを閉方向に付勢するようにしたもので、パックドアーの閉操作のみに連動した開封連動装置を介して、インジェクタにより飲料パックを開封することができ、操作手順の簡素化ができ、またカムの搭載により操作レバー保持用のキャッチなどの構造部品が不要で、構造の簡素化ができ、さらに付勢されたインジェクターユニットとカムの形状により、パックドアーの閉時にパックドアー自身を付勢し、閉操作後のパックドアーをさらに開方向に付勢し、パックドアーのガタツキをなくし簡単な構成でしかもパックドアーの閉後の商品品位を向上させるものである。
【０００８】
第２の発明は、特に、第１の発明のパックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーをさらに閉方向に付勢するために、インジェクターユニットの往復動作の動作線に直角な線に対し、前記インジェクターユニットとカムとの接触角をカム形状で傾斜させたもので、インジェクターユニットとカムとの接触角を傾斜させるという極めて簡単な構成で、パックドアーの閉後のパックドアーのガタツキをなくし商品品位を向上させることができるものである。
【０００９】
第３の発明は、特に、第１又は第２の発明のパックドアーの開方向の終端近傍で、飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットの付勢力により、前記インジェクターユニットとカムとの接触部の形状により、前記パックドアーをさらに開方向に付勢するようにしたもので、カムの形状のみによる簡単な構造で、パックドアー開後のガタツキをなくし、パックドアー開後のパックドアーのガタツキをなくし商品品位を向上させることができるものである。
【００１０】
第４の発明は、特に、第１〜３のいずれか一つの発明のパックドアーの開方向の終端位置で、前記パックドアーがさらに開くのを阻止するストッパー部を、カムのインジェクターユニットが接触する部分に形成したもので、カム形状のみによりパックドアーの開後のパックドアーのガタツキをなくすことができ、構成が簡単で、しかも商品の品位を向上させることができるものである。
【００１１】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１２】
（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１における飲料抽出機の全体構成図、図２（ａ）は、同飲料抽出機のパックドアー閉時の部分図でパックドアーとカム装置の関係を示したもの、図２（ｂ）は、同パックドアー閉時の部分図でインジェクターユニットによる飲料パック開封状態を示したもの、図２（ｃ）は、同パックドアー閉時のカム装置とローラーの接触関係を示した部分図である。
【００１３】
図１、２において、本実施の形態における飲料抽出機は、本体１と、本体１内に収納された容器２と、容器２の底面に配され、容器２内の飲料水を加熱保温する加熱装置３と、容器２の上部開放部を液密に覆い蒸気通路４を有する蓋５と、固定用フランジ６を形成したノズル７を有する飲料パック８と、前面部を開放し飲料パック８の固定用フランジ６を固定する固定部９を有するパック収納部１０と、パック収納部１０の前面開放部を覆い下方の水平方向に回転軸１１を有し本体１に回動自在に軸支され外部操作で開閉するパックドアー１２と、容器２内の熱湯を飲料パック８内に吐出するインジェクタ１３を有する飲料パック８の開封装置１４と、容器２の底面の出湯口１５と開封装置１４のインジェクタ１３を連通する抽出経路１６と、抽出経路１６の途中に配され容器２内の熱湯を飲料パック８に送る抽出装置１７と、抽出装置１７とインジェクタ１３の間の抽出経路１６の途中から分岐した空気経路１８と、空気経路１８の一端に接続された空気ポンプ１９と、パックドアー１２の開閉動作を、飲料パック８を開封する開封装置１４に連動する開封連動装置２０と、本体１の上部の前面に配した表示操作部２１と、容器２底の加熱装置３の中央部に配された温度センサー２２と、飲料パック８の有無を検知する飲料パック有無検知装置（図示せず）と、パックドアー１２の閉成を検知するドアー閉検知装置（図示せず）と、表示操作部２１、飲料パック有無検知装置、ドアー閉検知装置（図示せず）、温度センサー２２等からの信号により加熱装置３、空気ポンプ１９、抽出装置１７の電気的制御を行う制御装置２３と、抽出飲料を受けるコップ２４を置くカップスタンド２５と、本体１に対し着脱可能でこぼれた飲料を受けるトレイ２６とを備えている。
【００１４】
パックドアー１２の回転軸１１部周辺には、第１のリンク腕２７を一体形成している。
【００１５】
開封装置１４は、インジェクタ１３を一体成形したインジェクターユニット２８と、カム２９と第二のリンク腕３０を一体形成したカム装置３１が回動自在に本体１に軸支され、インジェクターユニット２８とカム２９との接触部のインジェクターユニット２８上端にローラー３２を回動自在に装着し、インジェクターユニット２８はばね（図示せず）により上方に付勢された状態で、すなわち飲料パック８より遠ざかる方向に付勢された状態で、上下方向にスライドするように本体１に支持され、第一のリンク腕２７の先端の回転軸２７ａとカム装置３１の第二のリンク腕３０の先端の回転軸３０ａとを、開封連動装置２０の第二のリンク３３で連動した構成としている。
【００１６】
パックドアー１２の閉状態において、インジェクターユニット２８のローラー３２とカム２９との接触部は、インジェクターユニット２８の上下動作の動作線３４に直角な線３５に対し傾斜Ａを持たせたカム２９の形状とし、インジェクターユニット２８がばねによる上方への付勢力によりカム２９が図において右回転するように付勢されている。
【００１７】
以上のように構成された本実施の形態における飲料抽出機について、以下にその動作、作用を説明する。
【００１８】
容器２内に飲料水をいれ、その飲料水を加熱装置３により湯沸しし、温度センサー２２により検知した温度に応じて制御装置２３により所定の温度に保温する。
【００１９】
パックドアー１２を外部操作により開き、飲料パック８をパック収納部１０の所定位置にセット固定する。
【００２０】
パックドアー１２を閉じ、パックドアー１２に形成された第一のリンク腕２７から開封連動装置２０の第二のリンク３３を介し、カム装置３１の第二のリンク腕３０からカム２９を介しインジェクターユニット２８のローラー３２からインジェクターユニット２８に伝導され、インジェクタ１３が下方に移動しインジェクタ１３の先端部が飲料パック８の
ノズル７を突き刺し、飲料パック８を開封する。
【００２１】
このパックドアー１２を閉じた状態の時、ローラー３２とカム２９との接触部の形状のみにより、インジェクターユニット２８のばねによる上方への付勢力によりカム２９が、図において右回転するように付勢され、パックドアー１２の先端近傍が本体１に接触し、なおかつ付勢された状態でパックドアー１２にガタツキなく確実に閉じることができるものである。
【００２２】
その後、抽出装置１７が駆動し、あらかじめ決められたプログラムにより熱湯を飲料パック８に送り、飲料パック８の４辺の内、下方を熱湯で開封し、さらに内部のコーヒーや紅茶などの飲料を抽出し、次に空気ポンプ１９を駆動し飲料パック８内の残り飲料を空気でコップ２４に排出し飲料パック８を火傷の心配なく、取り出せる構成としている。
【００２３】
本実施の形態における飲料抽出機は、以上のように構成されているため、パックドアー１２の閉操作のみに連動して飲料パック８を開封することができ、操作手順及び構造の簡素化を図ることができる。また、インジェクターユニット２８のローラー３２とカム２９との接触部が、インジェクターユニット２８の上下動作の動作線３４に直角な線３５に対し傾斜Ａを持たせたカム２９の形状としているため、パックドアー１２の閉方向の終端近傍でパックドアー１２がさらに閉方向に付勢され、パックドアー１２の先端近傍が本体１に接触しパックドアー１２のガタツキがなく、商品品位を向上させた飲料抽出機を提供することができるものである。
【００２４】
（実施の形態２）
図３（ａ）は、本発明の実施の形態２における飲料抽出機のパックドアー開時の部分図でパックドアーとカム装置の関係を示したもの、図３（ｂ）は、同パックドアー開時の部分図でインジェクターユニットによる飲料パック開封前の状態を示したもの、図３（ｃ）は、同カム装置とローラーとの接触関係を示した部分拡大図である。尚、実施の形態１と同一要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００２５】
本発明の第１の実施の形態と異なる点について以下に述べる。
【００２６】
本実施の形態は、図３に示すように、パックドアー１２の開方向の終端近傍の、インジェクターユニット２８のローラー３２とカム２９との接触部が、インジェクターユニット２８の上下動作の動作線３４に直角な線３６に対し傾斜Ｂを持たせたカム２９の形状とし、インジェクターユニット２８のばねによる上方への付勢力により、カム２９が図の左方向に回転するように付勢したものである。
【００２７】
またパックドアー１２の回転軸１１の近傍の本体１側に、ドアーストッパー３７が形成され、パックドアー１２の開時に、第一のリンク腕２７がドアーストッパー３７に当接するようにしている。
【００２８】
本実施の形態における飲料抽出機は、以上のように構成されているので、パックドアー１２の開方向の終端近傍で、インジェクターユニット２８が、飲料パック８より遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニット２８の付勢力により、インジェクターユニット２８とカム装置３１の接触部のカム２９形状により、パックドアー１２をさらに開方向に付勢したことにより、第１の実施の形態による効果に加え、カム２９の形状のみにより簡単な構造でパックドアー１２開後のガタツキをなくし、パックドアー１２開後の商品品位を向上させることができるものである。
【００２９】
（実施の形態３）
図４（ａ）は、本発明の実施の形態３における飲料抽出機のパックドアー開時の部分図でパックドアーとカム装置の関係を示したもの、図４（ｂ）は、同パックドアー開時の部分図でカム装置とインジェクターユニットの関係を示したもの、図４（ｃ）は、同カム装置とローラーとの接触関係を示した部分拡大図である。尚、上記実施の形態１、２と同一要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００３０】
実施の形態１、２と異なる内容について以下に述べる。
【００３１】
本実施の形態は、図４に示すように、パックドアー１２の開方向の終端位置で、インジェクターユニット２８とカム装置３１の接触部のカム２９側に、パックドアー１２がさらに開く方向に回動するのを阻止するストッパー部３８を形成したものである。
【００３２】
本実施の形態における飲料抽出機は、以上のように構成されているので、上記第１、第２の実施の形態における効果に加え、本体１側にドアーストッパー３７を構成する必要がなく、カム２９の形状のみで、パックドアー１２の開後のパックドアー１２の位置を固定でき、しかもパックドアー１２のガタツキをなくすことができ、構成が簡単で、しかも商品の品位を向上させることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
以上のように本発明に係る飲料抽出機は、パックドアーの閉操作だけで飲料パックを開封することができるので操作手順を簡素化し、また操作レバー保持用のキャッチなどの構成部品が不要で、簡単な構成で実現し、しかも付勢されたインジェクターユニットとカム形状によりパックドアーの閉時のガタツキもなく、商品の品位を向上させたもので、家庭用、業務用の各種飲料抽出機に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】本発明の実施の形態１における飲料抽出機の全体構成図
【図２】（ａ）同飲料抽出機のパックドアー閉時の部分図（パックドアーとカム装置の関係を示したもの）（ｂ）同パックドアー閉時の部分図（インジェクターユニットによる飲料パック開封状態を示すもの）（ｃ）同パックドアー閉時のカム装置とローラーの接触関係を示した部分図
【図３】（ａ）本発明の実施の形態２における飲料抽出機のパックドアー開時の部分図（パックドアーとカム装置の関係を示したもの）（ｂ）同パックドアー開時の部分図（インジェクターユニットによる飲料パック開封前の状態を示したもの）（ｃ）同カム装置とローラーとの接触関係を示した部分拡大図
【図４】（ａ）本発明の実施の形態３における飲料抽出機のパックドアー開時の部分図（パックドアーとカム装置の関係を示したもの）（ｂ）同パックドアー開時の部分図（カム装置とインジェクターユニットの関係を示したもの）（ｃ）同カム装置とローラーとの接触関係を示した部分拡大図
【符号の説明】
【００３５】
２ 容器
３ 加熱装置
５ 蓋
６ フランジ
７ ノズル
８ 飲料パック
１０ パック収納部
１２ パックドアー
１３ インジェクタ
１４ 開封装置
１５ 出湯口
１６ 抽出経路
１７ 抽出装置
２０ 開封連動装置
２８ インジェクターユニット
２９ カム
３１ カム装置
３４ 動作線
３５ 動作線に直角な線
３６ 動作線に直角な線
３８ ストッパー部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
容器内の飲料水を加熱保温する加熱装置と、粉末飲料などを内部に密閉保存した飲料パックを収納固定するパック収納部と、前記パック収納部の前面開放部を覆うと共に外部操作で開閉するパックドアーと、前記飲料パックを開封し前記容器内の熱湯を前記飲料パック内に吐出するインジェクタと、前記インジェクタを保持した状態で往復動作すると共にバネなどで前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットと、前記インジェクターユニットに接触し前記インジェクターユニットを往復動作させるカムと、前記パックドアーの閉操作に連動して前記カムを回動させて前記インジェクターユニットを、前記飲料パックを開封する方向に移動させる開封連動装置と、前記容器内の熱湯を前記インジェクタに送る抽出装置とを備え、前記カムの前記インジェクターユニットと接触する部分の形状で、前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢された前記インジェクターユニットの付勢力により、前記パックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーを閉方向に付勢するようにした飲料抽出機。
【請求項２】
パックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーをさらに閉方向に付勢するために、インジェクターユニットの往復動作の動作線に直角な線に対し、前記インジェクターユニットとカムとの接触角をカム形状で傾斜させた請求項１に記載の飲料抽出機。
【請求項３】
パックドアーの開方向の終端近傍で、飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットの付勢力により、前記インジェクターユニットとカムとの接触部の形状により、前記パックドアーをさらに開方向に付勢するようにした請求項１または２に記載の飲料抽出機。
【請求項４】
パックドアーの開方向の終端位置で、前記パックドアーがさらに開くのを阻止するストッパー部を、カムのインジェクターユニットが接触する部分に形成した請求項１〜３のいずれか１項に記載の飲料抽出機。
【請求項１】
容器内の飲料水を加熱保温する加熱装置と、粉末飲料などを内部に密閉保存した飲料パックを収納固定するパック収納部と、前記パック収納部の前面開放部を覆うと共に外部操作で開閉するパックドアーと、前記飲料パックを開封し前記容器内の熱湯を前記飲料パック内に吐出するインジェクタと、前記インジェクタを保持した状態で往復動作すると共にバネなどで前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットと、前記インジェクターユニットに接触し前記インジェクターユニットを往復動作させるカムと、前記パックドアーの閉操作に連動して前記カムを回動させて前記インジェクターユニットを、前記飲料パックを開封する方向に移動させる開封連動装置と、前記容器内の熱湯を前記インジェクタに送る抽出装置とを備え、前記カムの前記インジェクターユニットと接触する部分の形状で、前記飲料パックより遠ざかる方向に付勢された前記インジェクターユニットの付勢力により、前記パックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーを閉方向に付勢するようにした飲料抽出機。
【請求項２】
パックドアーの閉方向の終端近傍で、前記パックドアーをさらに閉方向に付勢するために、インジェクターユニットの往復動作の動作線に直角な線に対し、前記インジェクターユニットとカムとの接触角をカム形状で傾斜させた請求項１に記載の飲料抽出機。
【請求項３】
パックドアーの開方向の終端近傍で、飲料パックより遠ざかる方向に付勢されたインジェクターユニットの付勢力により、前記インジェクターユニットとカムとの接触部の形状により、前記パックドアーをさらに開方向に付勢するようにした請求項１または２に記載の飲料抽出機。
【請求項４】
パックドアーの開方向の終端位置で、前記パックドアーがさらに開くのを阻止するストッパー部を、カムのインジェクターユニットが接触する部分に形成した請求項１〜３のいずれか１項に記載の飲料抽出機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００９−２７３６８２（Ｐ２００９−２７３６８２Ａ）
【公開日】平成２１年１１月２６日（２００９．１１．２６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１２８０１７（Ｐ２００８−１２８０１７）
【出願日】平成２０年５月１５日（２００８．５．１５）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１１月２６日（２００９．１１．２６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年５月１５日（２００８．５．１５）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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