説明

飲料自動注出装置

【課題】ビール樽等の飲料容器内の飲料が無くなったときでも、注出コックから飲料が吹き出さない飲料自動注出装置を提供する。
【解決手段】飲料自動注出装置20においては、飲料容器(ビール樽)Bを飲料冷却装置10の飲料冷却管12に接続するビールホースB1に飲料切れセンサ64を介装して、ビールを注出中に飲料切れセンサ64により飲料切れを検知すると、マイクロコンピュータ70は、コック駆動装置40のコック駆動モータ42を駆動させることでスライダ43によりレバーを中立位置となるようにして注出コック30からビールの注出を停止するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビール等の飲料を自動注出する飲料自動注出装置に関し、特に、飲料冷却装置と離れてカウンター等の設置台に設置される飲料自動注出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲料供給装置においては、特許文献1に記載のように、カウンター等の下方空間に設置された飲料冷却装置と、この飲料冷却装置から離れてカウンター等の上面に設置された飲料注出装置とからなり、炭酸ガスボンベから送られる炭酸ガスの圧力によりビヤ樽内から送られたビールを飲料冷却装置で冷却して、飲料冷却装置で冷却されたビールを飲料供給管により飲料注出装置の注出コックに供給して注出するものである。上記の飲料供給装置においては、飲料注出装置と飲料冷却装置とは、それぞれ異なるユニットとして取り扱われており、種々のタイプの飲料注出装置と、種々のタイプの飲料冷却装置とを組み合わせることで、ユーザーが所望の飲料注出装置と飲料冷却装置とを組み合わせた飲料供給装置として取り扱われている。
【特許文献1】特開2004−123180号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の飲料注出装置においては、注出コックのレバーを操作するコック駆動装置により注出コックから所定量のビールを自動注出する飲料自動注出装置とすることができるが、自動注出中にビヤ樽内のビールが無くなったときに、ビールの自動注出を中止して注出コックからビールが炭酸ガスとともに勢いよく吹き出すのを防止するために、飲料切れセンサを設ける必要がある。このような飲料自動注出装置は、一つのユニットとして提供されているので、飲料切れセンサを飲料自動注出装置本体内のコック駆動装置やその制御をする制御基板と接続する必要があり、飲料切れセンサを注出コックが設けられた装置本体内を通る飲料供給管に介装するようにしていた。飲料切れセンサを飲料自動注出装置本体内を通る飲料供給管に介装したときには、飲料供給管における飲料切れセンサを介装された位置から注出コックまでに残る飲料がわずかであるので、飲料切れセンサが飲料切れを検知してもコック駆動装置により注出コックのレバーを操作して内部の弁を閉止するのに時間を要してしまい、その結果、注出コックの近傍に残るビールが炭酸ガスの圧力により注出コックから勢いよく吹き出して、ビールジョッキ等で過剰に発泡することとなり正常なビールを提供することができなかった。よって、本発明は、ビール樽等の飲料容器内の飲料が無くなったときでも、飲料が勢いよく吹き出すことのない飲料自動注出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記課題を解決するため、 ビヤ樽等の飲料容器から飲料を送る飲料導管をカウンター等の設置台の下方空間に設置した冷却槽内の冷却水に浸漬した冷却器に接続して、飲料容器に付与される炭酸ガスの圧力により飲料導管から冷却器を通して冷却されて飲料供給管により供給される冷却飲料を注出する注出コックと、注出コックの弁を開閉制御する電気制御部とを備えて、冷却槽から離れてカウンター等の設置台の上面に設置する飲料自動注出装置において、飲料導管に飲料切れを検知する飲料切れセンサを設け、飲料切れセンサが飲料切れを検知すると電気制御部が注出コックの弁を閉止するように制御したことを特徴とする飲料自動注出装置を提供するものである。
【0005】
上記のように構成した飲料自動注出装置においては、飲料容器内の飲料が無くなって飲料導管を通る飲料が切れたときに、電気制御部が注出コックの弁を閉止するように制御しているので、飲料が勢いよく吹き出すことがない。特に、飲料切れセンサを飲料導管に設けるようにしたので、飲料切れを検知してから電気制御部によって注出コックの弁を閉止するのに時間を要しても、冷却器及び飲料供給管に残る飲料が注出コックから注出されることになるので、飲料が勢いよく吹き出すことはない。なお、飲料がビール等の発泡飲料であるときには、飲料が勢いよく吹き出すとジョッキ等で過剰に発泡する等して正常な飲料を提供することができなくなるが、飲料が勢いよく吹き出すことがなくなって正常な飲料を提供することができる。
【0006】
上記のように構成した飲料自動注出装置においては、電気制御部が直流電源により電力が供給されるものであり、注出コックが設けられた装置本体と離して飲料切れセンサに近接する位置に交流電源を直流電源に変換するとともに電圧を下げる変換機を配設してこの変換された直流電源から電力を供給されるようにするのが好ましく、このようにしたときには、飲料自動注出装置の装置本体から変換機をなくしているので装置本体内を通る飲料供給管の飲料が変換機からの発熱によって温められることがなく、特に飲料が発泡飲料のときに過剰に発泡することがない。また、装置本体から変換機を無くすことができたのでカウンター等の上面に設置される装置本体の構造をコンパクトにすることができる。
【0007】
上記のように構成した飲料自動注出装置においては、飲料切れセンサと変換機とは互いに区画した室に収納するのが好ましく、このようにしたときには、飲料切れセンサ及び飲料切れセンサを設けた飲料導管内を通る飲料が変換機からの発熱によって温められることがなく、特に飲料が発泡飲料のときに過剰に発泡することがない。また、飲料切れセンサ及び飲料切れセンサを設けた飲料導管から飲料が漏れたときでも、漏れた飲料が変換機に流れて漏電することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。本発明に係る飲料自動注出装置は、ビヤ樽等の飲料容器Bから飲料を送るビールホース(飲料導管)B1をカウンター等の設置台Cの下方空間に設置した冷却槽11内の冷却水に浸漬した飲料冷却管(冷却器)12に接続して、ビヤ樽Bに付与される炭酸ガスの圧力によりビールホースB1から飲料冷却管12を通して冷却されて飲料供給管13により供給されるビール(冷却飲料)を注出する注出コック30と、同注出コック30の弁機構部(弁)を開閉制御する電気制御部(コック駆動装置40、電気制御回路E)とを備えて、冷却槽11から離れてカウンター等の設置台Cの上面に設置され、ビールホースB1に飲料切れを検知する飲料切れセンサ64を設け、この飲料切れセンサ64が飲料切れを検知すると電気制御部(コック駆動装置40、電気制御回路E)が注出コック30の弁を閉止するように制御したことを特徴とするものである。
【0009】
図1〜図2は、本発明に係る飲料自動注出装置が適用される飲料供給装置を示しており、飲料供給装置は、カウンター等の設置台Cの下方空間に設置される飲料冷却装置10と、カウンター等の設置台Cの上面で飲料冷却装置10から離れて設置される飲料自動注出装置20とを備えている。なお、飲料冷却装置10と飲料自動注出装置20は、それぞれ異なるユニットとして取り扱われているものであり、ここで説明する飲料冷却装置10は、種々のタイプの飲料冷却装置の中から選択されたものであって、本発明に係る飲料自動注出装置20は、この飲料冷却装置10とを組み合わせたものに限られものでない。
【0010】
飲料冷却装置10は、図1に示すように、炭酸ガスボンベGからガス管G1を通って送られる炭酸ガスの圧力により圧送されるビヤ樽(飲料容器)B内のビール(飲料)を冷却するものである。飲料冷却装置10には、飲料を冷却する冷却水を貯える冷却槽11が設けられており、冷却槽11内には、コイル状の金属管部材よりなる飲料冷却管(冷却器)12が配置されて冷却水に浸漬されている。飲料冷却管12は、管内を通過するビールを冷却槽11内の冷却水と熱交換することで冷却するものであり、その流入端部には、ビヤ樽Bに接続されたビールホース(飲料導管)B1が連通接続されている。また、飲料冷却管12の流出端部は、飲料自動注出装置20にビールを送る飲料供給管13に連通接続されている。飲料供給管13の周囲には、冷却槽11内の冷却水がポンプ14aにより循環する冷却導管14が配置されている。冷却導管14は、冷却槽11内の冷却水を飲料自動注出装置20に向けて送る冷却水供給管14bと、この冷却水供給管14bにより送られた冷却水を冷却槽11に還流させる冷却水還流管14cとからなり、これら冷却水供給管14bと冷却水還流管14cは、飲料供給管13とともに束ねられていて、これらの管13、14b、14cを束ねた周囲は断熱材に覆われている。
【0011】
冷却槽11の下側には、図1に示すように、冷却槽11内の冷却水を冷却する冷凍装置15が冷却槽11の内周壁に配置された蒸発器15aを除いて設けられている。冷凍装置15は、圧縮機により圧縮した冷媒ガスを凝縮器により冷却して液化させ、この液化冷媒を膨張弁を通して蒸発器15aに導き気化させることで蒸発器15aの周囲に氷Iを形成して冷却槽11内の冷却水を冷却する。なお、冷凍装置15は、蒸発器15aの周囲に形成される氷Iを所定の厚さの氷となるように図示しない制御基板によって制御されている。
【0012】
冷却槽11の上方には図1に示すように、プロペラ16a付きの撹拌モータ16が設けられており、撹拌モータ16によりプロペラ16aを回転させることで、冷却槽11内の冷却水を流動させ、冷却槽11内の冷却水の温度を均一化するとともに飲料冷却管12内の飲料と熱交換効率を良くする。上述した飲料冷却装置10は、一般の家庭用電源として用いられる交流電源(AC100V)から供給される電力によりポンプ14a、冷凍装置15、制御基板、撹拌モータ16を運転するものである。
【0013】
飲料自動注出装置20は、飲料冷却装置10により冷却されたビールを注出するものであり、カウンター等の設置台Cに設置される装置本体20aに注出コック30と、コック駆動装置40と、ジョッキ台50と、ジョッキ台駆動装置51とを備え、カウンター等の設置台Cに設置される装置本体20aと離れた位置で電源ボックス60とを備えている。
【0014】
注出コック30は、図2に示すように、コック本体31の内部に設けた弁機構部(弁)をレバー32の傾倒操作によって開閉させることにより、液注出ノズル33または泡注出ノズル34からビールを液状態または泡状態で注出するものであり、レバー32を前方に傾倒させることでビールを液状態で液注出ノズル33から注出し、レバー32を後方に傾倒させることでビールを泡状態で泡注出ノズル34から注出する。注出コック30は、中空のコック軸35を固定ブラケットを介して装置本体20aの前面パネルに取り付けて固定されており、コック軸35の流入端部には飲料供給管13が連通接続され、コック軸35の注出端部にはコック本体31が取付固定されている。なお、コック軸35は、冷却導管14を循環する冷却水により冷却されている。
【0015】
注出コック30の直上には、注出コック30のレバー32の傾倒操作をするコック駆動装置40が設けられおり、コック駆動装置40は、その前面にある操作パネルの操作スイッチ41の入力により、内部のギアモータであるコック駆動モータ42の回転をラックピニオン機構によりスライダ43の前後方向の移動に切り換え、前後方向に移動するスライダ43によりレバー32を前後方向に傾倒させるものである。なお、コック駆動装置40による注出コック30のレバー32の操作は、急な注出及び注出の停止操作によってビールが過剰に発泡しないようになっている。また、コック駆動装置40のハウジング内には後述する電気制御回路Eを備える制御基板44が設けられている。なお、本願特許請求範囲に記載の電気制御部は、制御基板44にある電気制御回路Eとこの電気制御回路Eにより制御されているコック駆動装置40とにより構成されている。
【0016】
注出コック30の下側には、ジョッキ等を載置するジョッキ台50と、このジョッキ台50を傾動させるジョッキ台駆動装置51とが設けられている。ジョッキ台駆動装置51は、内部のギアモータであるジョッキ台駆動モータ52を回転させることで、上端を回動可能に軸支されたジョッキ台50の下端を上方に傾動させるものである。これにより、ジョッキ台50に載置されるジョッキは、注出コック30から注出されるときに傾斜して注出されて過剰な泡の発生が抑制される。
【0017】
電源ボックス60は、電源変換ボックス61と飲料切れセンサボックス63とを備え、装置本体20aと離れた位置に設置されている。電源変換ボックス61内には、家庭用電源等の交流電源を直流電源に変換するとともに電圧を下げる変換機62が設けられている。本実施形態における変換機62は、AC100Vの電源をDC12Vの電源に変換するものである。
【0018】
飲料切れセンサボックス63内には、飲料切れセンサ64が設けられており、この飲料切れセンサ64は、ボックス63内でビールホースB1に介装されている。飲料切れセンサ64は、ビールホースB1を通る飲料を検知することで、ビヤ樽B内のビールの有無を検知する。すなわち、飲料切れセンサ64が、ビールホースB1内に液(ビール)を検知したときにはビヤ樽B内にビールがあることを検知し、ビールホースB1内にガス(炭酸ガス)を検知したときにはビヤ樽B内にビールがないことを検知する。変換機62と飲料切れセンサ64とは、電源ボックス60内での互いに区画した室として電源変換ボックス61内と飲料切れセンサボックス63内とに収納されている。変換機62から電力を送る電線62a及び飲料切れセンサ64から検知結果を送る信号線64aは、電源ボックス60内から束ねた状態で制御基板44に接続されている。
【0019】
この飲料自動注出装置20は、図2に示すように、操作スイッチ41、コック駆動モータ42、ジョッキ台駆動モータ52、飲料切れセンサ64に接続された制御基板44に電気制御回路Eを備えている。電気制御回路Eは、マイクロコンピュータ70を備えており、このマイクロコンピュータ70は、操作スイッチ41の入力信号及び飲料切れセンサ64からの検知結果に基づき、コック駆動モータ42及びジョッキ台駆動モータ52の運転を制御する。なお、マイクロコンピュータ70には、タイマ71が接続されている。
【0020】
飲料自動注出装置20の操作スイッチ41、コック駆動モータ42、ジョッキ台駆動モータ52、飲料切れセンサ64は、直流電源(DC12V)から電力を供給される規格となっていて、これらの各部品41、42、52、64は、家庭用電源等の交流電源(AC100V)から変換機62により直流電源(DC12V)に変換されて電線62aを通って供給される。
【0021】
上記のように構成した飲料供給装置におけるビールの注出について説明する。この飲料供給装置の電源を入れると、飲料冷却装置10では、冷凍装置15を運転させることで、冷却槽11の内周壁に配置した蒸発器15aの周囲に氷Iを所定の厚さに形成させて冷却槽11内の冷却水を冷却する。このとき、冷却槽11内の冷却水は撹拌モータ16により流動してその温度を均一となる。また、冷却槽11内の冷却水は、ポンプ14aの運転により冷却導管14を通ってコック軸35内及び飲料供給管13内のビールを冷却する。
【0022】
このような状態で操作パネルの操作スイッチ41を操作してビールを注出させると、マイクロコンピュータ70は、ジョッキ台駆動モータ52を駆動させてジョッキ台50を所定の角度に傾動させる。ジョッキ台50が所定の角度に傾くと、マイクロコンピュータ70は、コック駆動モータ42を駆動させることで、スライダ43によりレバー32を前方に傾倒させて液注出ノズル33から液状態のビールを所定時間注出する。タイマ71により所定時間経過すると、マイクロコンピュータ70は、ジョッキ台50の載置面が水平となるようにジョッキ台駆動モータ52を駆動させるとともに、コック駆動モータ42を駆動させることでスライダ43によりレバー32を後方に傾倒させて泡状態のビールを所定時間注出する。タイマ71により所定時間経過すると、マイクロコンピュータ70は、コック駆動モータ42を駆動させることでスライダ43によりレバー32を中立位置にしてビールの注出を停止させる。
【0023】
上記のように、コック駆動モータ42を駆動させることで、スライダ43によりレバー32を前方又は後方に傾倒させてビールを液状体または泡状態で注出しているときに、飲料切れセンサ64が飲料切れを検知してその検知結果をマイクロコンピュータ70に出力すると、マイクロコンピュータ70は、直ちにコック駆動モータ42を駆動させることでスライダ43によりレバー32を中立位置にして弁機構部(弁)を閉止して注出コック30からビールの注出を停止させる。このとき、飲料切れセンサ64は、ビールホースB1の中間部に介装されているので、飲料切れを検知したときに、コック駆動モータ42の駆動により移動するスライダ43により傾倒するレバー32が中立位置に戻るのに時間を要しても、飲料冷却管12及び飲料供給管13内に残るビールが注出されることになる。よって、本発明に係る飲料自動注出装置20においては、飲料切れを検知しても、炭酸ガスボンベGから送られる炭酸ガスによって、ビールが注出コック30から炭酸ガスとともに勢いよく吹き出してジョッキ等で過剰に発泡する等して正常なビールを提供できなくなることがない。
【0024】
また、飲料自動注出装置20の各部品41、42、52、64は直流電源により電力が供給されるものであり、注出コック30が設けられた装置本体20aと離して飲料切れセンサ64に近接する位置に交流電源を直流電源に変換するとともに電圧を下げる変換機62を配設して、この変換された直流電源から電線62aにより電力を供給されるようになっている。このように、飲料自動注出装置20の装置本体20aから変換機62を離しているので、装置本体20a内を通る飲料供給管13の飲料が変換機62からの発熱によって温められることがなく、特に飲料がビール等の発泡飲料のときに過剰に発泡することがない。さらに、装置本体20aから変換機62を無くすことができたので、カウンター等の設置台C上面に設置される装置本体20aの構造をコンパクトにすることができるようになった。
【0025】
また、飲料切れセンサ64と変換機62とは互いに区画した室(飲料切れセンサボックス63と電源変換ボックス61)に収納されているので、飲料切れセンサ64及び飲料切れセンサ64を設けたビールホースB1内を通る飲料が変換機62からの発熱によって温められることがなく、特に飲料がビール等の発泡飲料のきに過剰に発泡することがない。また、飲料切れセンサ64及び飲料切れセンサ64を設けたビールホースB1から飲料が漏れたときでも、漏れた飲料が変換機62に流れて漏電することがない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の飲料自動注出装置が適用される発泡飲料供給装置の概略図である。
【図2】飲料自動注出装置の電気制御回路のブロック図である。
【符号の説明】
【0027】
11…冷却槽、12…飲料冷却管(冷却器)、13…飲料供給管、20…飲料自動注出装置、30…注出コック、40…電気制御部(コック駆動装置)、44…電気制御部(制御基板)、62…変換機、64…飲料切れセンサ、B…飲料容器(ビヤ樽)、B1…飲料導管(ビールホース)。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビヤ樽等の飲料容器から飲料を送る飲料導管をカウンター等の設置台の下方空間に設置した冷却槽内の冷却水に浸漬した冷却器に接続して、前記飲料容器に付与される炭酸ガスの圧力により前記飲料導管から前記冷却器を通して冷却されて飲料供給管により供給される冷却飲料を注出する注出コックと、同注出コックの弁を開閉制御する電気制御部とを備えて、前記冷却槽から離れて前記カウンター等の設置台の上面に設置する飲料自動注出装置において、
前記飲料導管に飲料切れを検知する飲料切れセンサを設け、同飲料切れセンサが飲料切れを検知すると前記電気制御部が前記注出コックの弁を閉止するように制御したことを特徴とする飲料自動注出装置。
【請求項2】
前記電気制御部が直流電源により電力が供給されるものであり、前記注出コックを設けた装置本体と離して前記飲料切れセンサに近接する位置に交流電源を直流電源に変換するとともに電圧を下げる変換機を配設してこの変換された直流電源から電力を供給されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の飲料自動注出装置。
【請求項3】
前記飲料切れセンサと前記変換機とは互いに区画した室に収納したことを特徴とする請求項2に記載の飲料自動注出装置。

【図1】
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【図2】
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