説明

飲食台ユニットおよび飲食システム

【課題】店舗面積に応じた設置を容易とし、素材、味付け等を選択可能なメニューを提供し、かつ注文品の調理レシピをも表示、指示できるシステムおよびこのシステムを一体化して配備させた飲食台ユニットを提供する。
【解決手段】外周にカウンター16を配した飲食台ユニットと、メニュー情報、素材、味付け等を選択可能な特定メニュー情報、を注文用タッチパネル22に配信し、各注文用タッチパネル22からの注文を管理し、注文情報および選択された素材、味付け情報に応じた調理レシピ情報を厨房用タッチパネル24に配信する管理装置26と、飲食台のカウンター16側に配した注文用タッチパネル22と、飲食台の厨房側に配した厨房用タッチパネル24と、により構成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食堂、レストラン等の飲食店において、客が注文用タッチパネルにより飲食物を注文し、厨房用タッチパネルにその注文に応じた注文情報および/または調理レシピを表示して調理指示し、注文を管理するシステムおよびこのシステムを配備した飲食台ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食物等の商品を印刷したメニュー表、店内に貼付したメニューから好みの商品を注文する食堂、レストラン、居酒屋等の飲食店において、メニュー表、メニューによる客からの注文は、従業者が携帯するハンディーターミナルからコントローラを介して厨房端末、POSへそのオーダー情報を送信し、POSにて精算するシステムが採用されている(例えば、特許文献1−5参照)。
【0003】
また、各客席に設置した注文端末により飲食物を注文し、注文された飲食物を、注文品搬送用ターンテーブルにて注文客に個別に提供するもの(例えば特許文献6参照)もあった。
【0004】
【特許文献1】特開2002−312857号公報(第2−3頁、図1−3)
【特許文献2】特開2002−245553号公報(第3−4頁、図1−3)
【特許文献3】特開2002−123870号公報(第3−4頁、図1−2)
【特許文献4】特開2002−123587号公報(第2−4頁、図1−4)
【特許文献5】特開2002−74524号公報(第3−11頁、図1−12)
【特許文献6】特開平10−215988号公報(第3−7頁、図1−6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、POSシステムを採用している飲食店において、従業者が携帯するハンディーターミナルにて、個々の従業者がそれぞれ各種注文情報を個別に入力する必要があった。
【0006】
また、注文端末、厨房端末を一体化して配備させたユニット型の飲食台は皆無であった。
【0007】
また、注文端末は飲食物の種類の選択は可能であったが、その素材、味付け等を個々に選択することができなかった。
【0008】
また、調理人が使用する厨房端末に、注文された注文品の調理レシピを表示するシステムは皆無であった。
【0009】
また、注文品搬送用ターンテーブルを採用する特許文献6においては、各客席毎にターンテーブルを配備させなければならず、設備費が高騰するばかりか、設備が大型化し、広い設置スペースを確保しなければならなかった。
【0010】
このため、飲食店において、客は特定メニューについてその素材、味付け等を選択することができ、調理人は注文品の調理レシピをも確認することができる飲食システム、および店舗面積に応じて容易に設置ができるユニット型の飲食台が強く要望されている。
【0011】
本発明は、この要望に対処すべく、店舗面積に応じた設置が容易であり、素材、味付け等を選択可能なメニュー提供により提供飲食物のバリエーションを増大させ、かつ注文品の調理レシピをも表示できるシステムおよびこのシステムを一体化して配備した飲食台ユニットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の飲食台ユニットは、飲食物を提供する飲食台ユニットであって、基台上面を飲食物載置部とし、基台一側外周に配したカウンターと、基台のカウンター側に配した注文用タッチパネルと、基台のカウンターと反対側の厨房側に配した、調理情報を表示する厨房用タッチパネルと、注文用タッチパネルからの注文情報を管理し、厨房用タッチパネルへ注文情報および/または注文情報に応じた調理レシピを表示して調理指示する管理手段と、を装備したことを特徴とするもの、
または、飲食台ユニットの複数連結時に、1つの飲食台ユニットの給湯装置を配備させ、他の連結飲食台ユニットに配した給湯カランへも湯を供給することにより、他の連結飲食台ユニットの給湯装置を省略することを特徴とするものである。
本発明の飲食台ユニットにおける飲食システムは、飲食物を提供する飲食システムであって、基台一側外周にカウンターを配した飲食台ユニットと、メニュー情報、メニューにより選択可能な素材情報、味付け情報、等を注文用タッチパネルに配信すると共に、注文端末からの各種注文情報および選択された素材情報、味付け情報を管理し、注文情報および/または素材情報、味付け情報に応じた調理レシピ情報を厨房端末に配信する管理装置と、飲食台のカウンター側に配した注文用タッチパネルと、飲食台の厨房側に配した厨房用タッチパネルと、により構成され、飲食台ユニットを複数組合わせて設置し、注文用タッチパネルからの注文情報および/または素材、味付け選択可能なメニューを指定した場合には、その素材、味付け情報を注文情報に付加して管理装置が、その情報に応じた調理レシピ情報を、所定の厨房用タッチパネルに表示して調理指示することを特徴とするもの、
または、管理装置に、注文用タッチパネルによる注文毎に抽選を行い、当選した場合には割引サービスされたことを注文した客の注文用タッチパネルに表示、通知する割引抽選手段を、付加したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る飲食台ユニットによれば、注文用タッチパネル、厨房用タッチパネルおよび管理装置からなる飲食システムを一体化して配備したユニットとしてあるため、店舗面積に応じて複数種々組合わせることにより、容易に設置することができ、極めて短期間で店舗オープン、開業することが可能である。
【0014】
また、飲食台ユニットを種々組み合わせる場合、1つの飲食台ユニットの給湯装置を配備させ、他の連結飲食台ユニットに配した給湯カランへも湯を供給することにより、他の連結飲食台ユニットの給湯装置を省略し、資源の有効利用および設備費を軽減させることができる。
【0015】
また、本発明に係る飲食台ユニットにおける飲食システムによれば,管理装置が各注文用タッチパネルへ、通常のメニューのみならず、素材、味付けを選択可能な特定メニューを配信するため、メニューのバリエーションが増大し、この豊富なメニューから客は好みの注文品の選定が行え、さらに特定メニューにおいて素材、味付け等を選択することができ、客の飲食意欲を高揚させ、ひいては売上を向上させる効果を奏する。
【0016】
また、管理装置が厨房用タッチパネルへ、注文された注文品および/または選択された素材、味付け情報に応じた調理レシピ情報を配信するため、調理人側においては容易に注文品を調理することができ、早急に注文に対処し、提供することができる。
【0017】
また、注文毎に割引サービスを抽選する機能を付加することにより、客は注文毎に割引サービスを受けられる可能性があることを認識するため、必然的に注文回数が増加し、売上向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
店舗面積に応じた設置を容易とし、素材、味付け等を選択可能なメニュー提供および注文情報に応じた調理レシピを提供する目的を、メニュー情報、素材情報、味付け情報および注文情報に応じた調理レシピ情報を厨房用タッチパネルに配信し、これらの情報を管理する管理装置と、注文用タッチパネルと、厨房用タッチパネルと、を一体化して配備させた飲食台ユニット、により実現させた。
【実施例1】
【0019】
本発明に係る飲食台ユニットは、図1〜図7に示すように、以下の構成からなるものである。
【0020】
基台12上面を飲食物載置部14とし、基台12一側外周にカウンター16を配し、カウンター16上方の基台12外側面に給湯カラン18を配し、基台12内に、給湯カラン18へ湯を供給する給湯装置20を配してある。
【0021】
本例において、飲食台ユニットの平面形状は長尺な直方体、短尺な直方体、または変形コ字型であり、直方体を直線部に、変形コ字型をコーナー部に配して使用する。
【0022】
また、飲食台ユニットを複数連結する場合、1つの飲食台ユニットの給湯装置20を利用し、他の連結飲食台ユニットの給湯カラン18へも湯を供給することにより、他の連結飲食台ユニットの給湯装置を省略することができる。
【0023】
この際、連結される他の飲食台ユニットには給湯カラン18への導湯管のみを配し、給湯装置20を備えた飲食台ユニットの導湯管と連結して使用する。
【0024】
基台12のカウンター16側に注文用タッチパネル22を配し、基台12のカウンター16と反対側の厨房側に厨房用タッチパネル24を配し、基台12外部あるいは内部に厨房用タッチパネル22からの注文を管理し、その注文情報を所定の厨房用タッチパネル24へ配信する管理装置26を配してある。
【0025】
本例において、注文用タッチパネル22は、基台12のカウンター16側上部に配した凹所28に、角度調整可能な固定部材30により後傾させて固定してある。
【0026】
この注文用タッチパネル22を後傾させるのは、カウンター16側に着座した客からタッチパネル画面を見易くするためである。
【0027】
さらに、タッチパネル画面を見易くするため、飲食物載置部14のタッチパネル配設部位を内方に切欠いてある。
【0028】
ここで、注文用タッチパネル22、厨房用タッチパネル24、管理装置26について、図8〜図13に基づいて、詳述する。
【0029】
注文用タッチパネル22は、画面上に表示されたメニューから客自ら注文品を選定し、注文するためのものであり、各客席部に配してある。
【0030】
管理装置26は、以下の各手段から構成されている。
【0031】
第1に、詳細説明文、商品の画像情報、ランチ等のセットメニュー情報、等を作成し、注文ボタン、注文数設定ボタン等と共にメニュー情報として表示するメニュー情報管理手段32。
【0032】
本例において、メニュー情報管理手段32により作成するメニューは、図8〜図13に示すように、一覧メニュー(図8)、短冊メニュー(図9)、詳細メニュー(図10)、画像付一覧メニュー(図11)および素材選択メニュー(図12)の5種類であり、例えば一覧メニューの握り150円部分を触れることにより短冊メニューまたは画像付一覧メニューに、その後詳細部分を触れることにより詳細メニューに、それぞれ切替わる。
【0033】
また、短冊メニュー(図9)と画像付一覧メニュー(図11)とは使用者側にて選択使用可能である。
【0034】
また、各メニュー画面には呼出ボタン、会計ボタン、戻るボタン、次頁ボタン等が含れている。
【0035】
第2に、客が注文用タッチパネル22にて入力した注文情報を管理する注文情報管理手段34。
【0036】
第3に、特定メニューにおいて、素材および味付けを選択可能にその一覧を表示して、客に選択させ、その注文を管理する素材・味付け情報管理手段36。
【0037】
本例において、素材・味付け情報管理手段36には、注文品目に応じて予め素材一覧を表示し、選択した素材に触れることにより調理方法(刺身、から揚げ、煮物、等)を順次選定する機能をも備えている(図13参照)。
【0038】
第4に、各注文用タッチパネル22からの特定メニュー品目における選択された素材、味付け、調理方法、等の情報に応じた調理レシピ情報を、構築レシピデータ中から精査し、所定の厨房用タッチパネル24に表示させて調理指示する調理レシピ管理手段38。
【0039】
第5に、各注文用タッチパネル22からの注文毎に、割引サービスの抽選を行い、当選した場合には割引サービスされたことを注文した客の注文用タッチパネル22に表示、通知する割引抽選手段40。
【0040】
第6に、注文情報、調理レシピ情報、割引サービス当選情報、等を各厨房用タッチパネル24または注文用タッチパネル22へ配信する配信手段42。
【0041】
本例において、配信手段42が各種情報を配信する先は、各注文用タッチパネル22、各厨房用タッチパネル24およびPOSレジ44であり、有線通信することが望ましいが、無線通信とすることも可能である。
【0042】
厨房用タッチパネル24は、画面上に注文情報、調理レシピ情報、等が表示されるものであり、担当調理部門毎に配され、以下の各部が配されてなるものである。
【0043】
第1に、管理装置26から配信された調理情報を表示する調理情報表示部46。
【0044】
この表示された調理情報は管理装置26にて記録、管理されるため、POSが停止し、使用不能となっても、各厨房用タッチパネル24を正常に稼働させることができ、客からの注文に対処することができる。
【0045】
第2に、客が特定メニュー品目を注文する場合に選択された素材、味付け、調理方法、等の情報に応じた調理レシピ情報を表示するレシピ情報表示部48。
【0046】
本例において、調理情報表示部46、レシピ情報表示部48は、ともに厨房用タッチパネル24の画面上に表示された表示画像である。
【0047】
なお、図中50は飲食物載置部14に配した切欠き、52は本日のおすすめ品、等の広告を表示するための広告表示部、54は商品画像を表示するための商品表示部、56は商品陳列ケース、58は花瓶、壺および装飾品を載置するための付け台、60は箸、爪楊枝、お茶のティーパック等の飲食用具を収納するための飲食用具箱を示す。
【0048】
本発明に係る飲食台ユニットにおける飲食システムを使用して、注文管理する方法を以下に詳述する。
【0049】
まず、管理装置26のメニュー情報管理手段32により、各種品目の詳細説明文、商品の画像情報、ランチ等のセットメニュー情報、素材情報、味付け情報、調理方法情報、等を作成し、メニュー情報(本例において、一覧メニュー、短冊メニューまたは画像付一覧メニュー、詳細メニュー、素材メニューの4種類)を生成する。
【0050】
次に、このメニュー情報を、管理装置26の配信手段42により各注文用タッチパネル22および厨房用タッチパネル24へ配信する。
【0051】
このようにして、メニュー情報が、管理装置26から各注文用タッチパネル22へ配信され、注文用タッチパネル22画面上にメニューが表示される。
【0052】
次に、各注文用タッチパネル22からの注文情報を管理する方法について説明する。
【0053】
各注文用タッチパネル22からの注文情報は、注文情報管理手段34にて対応する担当調理部門別に精査され、配信手段42により所定の厨房用タッチパネル24へ調理情報として配信する。
【0054】
この際、各注文用タッチパネル22からの特定メニューにおける選択された素材情報、例えば「豚肉」、味付け情報、例えば「みそ」、調理方法情報、例えば「煮物揚」、に応じた調理レシピ情報を調理レシピ管理手段38が、構築レシピデータ中から精査し、担当調理部門の厨房用タッチパネル24へそのレシピ情報を配信する。
【0055】
これを受け、各調理人は担当する厨房用タッチパネル24に表示された調理情報に基づき調理し、あるいは調理レシピに基づいて調理し、それぞれ注文客へ提供する。
【0056】
また、各注文用タッチパネル22からの注文毎に、割引抽選手段40が割引サービスの抽選を行い、当選した場合には割引サービスされたことを注文した客の注文用タッチパネル22に表示、通知する。
【0057】
また、飲食後客は、注文用タッチパネル22に表示された会計ボタンに触れることにより会計要求し、管理装置26が精算し、その金額情報をその客の注文用タッチパネル22に送信、表示させ、従業者が会計レシート、あるいは会計金額が記録された記録カード、等を持って行き、客はこのレシート、記録カード等を会計へ携行し、会計にて精算する。
【0058】
以上のように、本発明に係る飲食店ユニットにおける飲食システムによれば、注文用タッチパネル22、厨房用タッチパネル24および管理装置26からなる飲食システムを一体化して配備した飲食台ユニットとしてあるため、店舗面積に応じて複数種々組合わせることにより、容易に設置することができ、極めて短期間で店舗オープン、開業することが可能となる。
【0059】
また、飲食台ユニットを種々組み合わせる場合、1つの飲食台ユニットの給湯装置20を利用し、他の連結飲食台ユニットの給湯カラン18へも湯を供給することにより、他の連結飲食台ユニットの給湯装置を省略し、資源の有効利用および設備費を軽減させることができる。
【0060】
また、管理装置26が各注文用タッチパネル22へ、通常のメニューのみならず、素材、味付け等を選択可能な特定メニューをも配信するため、メニューのバリエーションが増大し、この豊富なメニューから客は好みの注文品の選定が行え、さらに特定メニューにおいて素材、味付け等を順次選択することができ、客の飲食意欲を高揚させる効果を奏する。
【0061】
また、管理装置26が厨房用タッチパネル24へ、注文された注文品および/または選択された素材、味付け情報に応じた調理レシピ情報を配信するため、調理人側においては素材・味付けが選択された注文品でも容易に調理することができ、早急に注文に対処し、提供することができる。
【0062】
また、注文毎に割引抽選手段40により、客は注文毎に割引サービスを受けられる可能性があることを認識するため、必然的に注文回数が増加し、売上向上を図ることができる。
【0063】
なお、本例において、メニュー情報は新たに作成するものであるが、予めPOSレジ44に記録されたデータ中、商品番号、商品名、単価、部門名等の必要な商品情報のみを取込み、修正してメニュー情報とすることは自明である。
【0064】
また、厨房用タッチパネル24に品切れ情報入力機能を付加することにより、特定種類の品目が品切れとなった際に、厨房用タッチパネル24から調理人が品切れ情報を入力すると、管理装置26を経て瞬時に各注文用タッチパネル22に品切れ表示指示し、品切れ品目を受注すること、従業者が注文客にその都度品切れを伝えに行くこと、等の弊害を回避すること、さらには品切れ品目自体を削除すること、品切れ品を他の代替品と入代え表示すること、は自明である。
【0065】
また、各種情報における商品画像として、デジタルカメラによる撮影画像を採用すること、カタログ、パンフレットの画像をスキャナ等により取込みその画像を採用すること、は自明である。
【0066】
また、メニュー情報は5種類であるが、1〜4種類とすること、あるいは6種類以上とすること、メニュー表示構成を他の形式とすることは自明である。
【0067】
また、注文用タッチパネル22のメニュー表示画面中に、会計金額表示機能、割り勘計算機能、その他の機能を付加することは自由である。
【0068】
また、各注文用タッチパネル22からの注文情報は、管理装置26を経て各厨房用タッチパネル24へ配信するものであるが、同時にPOSレジ44へも配信することは自明である。
【0069】
また、調理人側においては厨房用タッチパネル24を使用するものであるが、キッチンプリンターにて代用すること、あるいはキッチンプリンターを併用すること、は自明である。
【0070】
また、管理装置26は、注文品の素材情報、味付け情報に応じて、構築レシピデータ中から所定の調理レシピ情報を精査、抽出するものであるが、インターネット情報網から必要な調理レシピ情報を精査、抽出することは自明である。
【0071】
また、本システムにおいてPOSレジを省略することは、自明である。
【0072】
また、給湯カラン18は基台12外側面に配してあるが、カウンター16上から突出させて配すること、あるいはカウンター16側に配すること、または給湯カラン18および給湯装置20を省略すること、は自由である。
【0073】
また、注文用タッチパネル22は固定部材30により基台12のカウンター16側上部の凹所28に固定してあるが、メンテナンス、取換容易とするため、タッチパネル画面を傾斜させて配した箱型のタッチパネル筐体とすること、は自明である。
【0074】
このタッチパネル筐体を、画面サイズの異なるタッチパネルを取付け可能な数種類共用できる構造とすることは自明である。
【0075】
また、飲食台ユニットを複数組み合わせて使用に供するものであるが、1つの飲食台ユニットを単体で使用することは自明である。
【0076】
また、客が一次離席する場合に離席入力機能を付加することにより、離席時に他の客が離席した客の注文用タッチパネル操作ができないようにすることは自明である。
【0077】
また、各客席に各種クレジットカード読取器あるいは携帯電話のカード機能通信器を配し、料金精算において、客が退店する際、クレジットカードあるいはカード機能を利用して精算することは自明である。
【0078】
また、本システムに加え、予め飲食物を収納させる容器に商品情報を記録したID媒体を装着し、飲食後の容器のID媒体に記録された商品情報を読取器により読取り、精算することは自明である。
【産業上の利用可能性】
【0079】
また、本例は飲食物を調理して提供する飲食店にて使用するものであるが、コースメニューを提供するレストラン、惣菜等の調理済み食品販売店、菓子販売店においても、利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明に係るシステムの全体図。
【図2】同、構成ブロック図。
【図3】同、概略構成図。
【図4】本発明に係る飲食台ユニットの正面図。
【図5】同、要部拡大正面図。
【図6】同、平面図。
【図7】同、要部拡大縦断面図。
【図8】一覧メニュー画面を示す正面図。
【図9】短冊メニュー画面を示す正面図。
【図10】詳細メニュー画面を示す正面図。
【図11】画像付一覧メニュー画面を示す正面図。
【図12】素材・味付け選択メニュー画面を示す正面図。
【図13】素材メニュー画面を示す正面図。
【符号の説明】
【0081】
12 基台
14 飲食物載置部
16 カウンター
18 給湯カラン
20 給湯装置
22 注文用タッチパネル
24 厨房用タッチパネル
26 管理装置
32 メニュー情報管理手段
34 注文情報管理手段
36 素材・味付け情報管理手段
38 調理レシピ管理手段
40 割引抽選手段
42 配信手段
46 調理情報表示部
48 レシピ情報表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物を提供する飲食台ユニットであって、
基台(12)上面を飲食物載置部(14)とし、
基台(12)一側外周に配したカウンター(16)と、
基台(12)のカウンター(16)側に配した注文用タッチパネル(22)と、
基台(12)のカウンター(16)と反対側の厨房側に配した、調理情報を表示する厨房用タッチパネル(24)と、
注文用タッチパネル(22)からの注文情報を管理し、厨房用タッチパネル(24)へ注文情報および/または注文情報に応じた調理レシピを表示して調理指示する管理手段(26)と、
を装備した飲食台ユニット。
【請求項2】
飲食台ユニットの複数連結時に、1つの飲食台ユニットの給湯装置(20)を配備させ、他の連結飲食台ユニットに配した給湯カラン(18)へも湯を供給することにより、他の連結飲食台ユニットの給湯装置を省略することを特徴とする請求項1記載の飲食台ユニット。
【請求項3】
飲食物を提供する飲食システムであって、
基台(12)一側外周にカウンター(16)を配した飲食台ユニットと、
メニュー情報、メニューにより選択可能な素材情報、味付け情報、等を、注文用タッチパネル(22)に配信すると共に、
注文用タッチパネル(22)からの各種注文情報および選択された素材情報、味付け情報を管理し、
注文情報および/または素材情報、味付け情報に応じた調理レシピ情報を厨房用タッチパネル(24)に配信する管理装置(26)と、
飲食台のカウンター(16)側に配した注文用タッチパネル(22)と、
飲食台の厨房側に配した厨房用タッチパネル(24)と、
により構成され、
飲食台ユニットを複数組合わせて設置し、
注文用タッチパネル(22)からの注文情報および/または素材、味付け選択可能なメニューを指定した場合には、その素材、味付け情報を注文情報に付加して管理装置(26)が、その情報に応じた調理レシピ情報を、所定の厨房用タッチパネル(24)に表示して調理指示することを特徴とする飲食台ユニットにおける飲食システム。
【請求項4】
管理装置(26)に、注文用タッチパネル(22)による注文毎に抽選を行い、当選した場合には割引サービスされたことを注文した客の注文用タッチパネル(22)に表示、通知する割引抽選手段(40)を、付加したことを特徴とする請求項3記載の飲食台ユニットにおける飲食システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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