説明

飲食店における商品提供方法およびその装置

【課題】確実かつ効率良く注文品提供を行う。
【解決手段】商品を進退自在に搬送させる搬送路16を備えた飲食店において、皿14に注文客のテーブル特定情報を記録した識別ID22を配し、搬送路16を進退自在に搬送される搬送台18上に載置された注文品皿14を搬送路16外周のテーブル20側へ押出す押出機構24を配し、押出機構24にて押出された注文品皿14をテーブル20先端側へ搬送すべく搬送機構32を配し、搬送台18上に載置された注文品皿14の識別ID情報を読取る読取手段34を配し、各テーブルに配した注文端末46にて受注した注文品を盛付けた皿14を搬送台18上に供給し、この皿14の識別ID情報を読取手段34にて読取り、読取情報に基づいて搬送先のテーブル20を特定し、搬送台18をそのテーブル20まで搬送させ、押出機構24、搬送機構32にて注文品皿14を搬送先テーブル20上へ移送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店、主に商品を進退自在に搬送させる搬送路にて提供する飲食店において、注文品を注文客に個別に提供する商品提供方法およびその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店、例えば回転飲食台を設置した飲食店において、商品である寿司は、皿上に盛付けて巡回路上を巡回搬送させている。
【0003】
この巡回搬送されている商品とは別に個別注文品を注文客に提供する際には、注文品と表示した載置台上に注文品を盛付けた皿を載置させ、提供することが知られている。
【0004】
この種の注文品を注文客へ提供する手段として、皿にICタグを内装させ、このICタグに注文客の座席位置情報、注文情報等を記録し、注文客の客席へ注文品が搬送された際、制御手段により巡回路に配した排出機構を作動させ、注文品を注文客に提供するもの(例えば特許文献1、2参照)、注文品を巡回路へ供給する際に、注文客の座席位置情報を制御手段に入力することにより、制御手段が巡回路の搬送速度、客席位置情報を基に注文客席までの到達時間を計算し、到達時間に各客席に配した排出機構あるいは注文品停止機構を作動させ、注文客に注文品を提供するもの(例えば特許文献3、4参照)があった。
【0005】
【特許文献1】特許第3066373号公報(第2−3頁、図1、3、4)
【特許文献2】特開2002−219043号公報(第3−5頁、図1、7、8、11)
【特許文献3】特開2002−219044号公報(第2−5頁、図1−4)
【特許文献4】特開2004−187922号公報(第5−10頁、図1、2、4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来は前記の通り、特許文献1−4においては、注文客席位置、および提供時間を特定するための複雑な制御システムが不可欠となり、コストが高騰する要因となっていた。
【0007】
また、特許文献1−4においては、注文品供給における次順注文品の提供効率を向上させる配慮が何らなされていない。
【0008】
また、特許文献1、4においては、注文品提供時に、注文品を盛付けた皿を傾斜させて移送させるため、注文品が皿から落下する等の危険性が非常に高く、落下した際には再度注文品を調理して再提供する作業が必要となるばかりか、装置から落下物を取除く作業が必要となり、その間使用不能となる。
【0009】
また、注文品が複数一度に提供される場合については何ら開示されておらず、このため注文品を複数一度に提供することが不可能であった。
【0010】
本発明は、簡易システムにより、確実かつ効率良く注文品提供ができる飲食店における商品提供方法および装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、基台の上方に商品を進退自在に搬送させる搬送路が設けられてなる飲食台において、客からの注文品を盛付ける皿に、各注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した識別IDを配し、搬送路を進退自在に搬送される搬送台上に載置させた注文品皿を搬送路外周のテーブル側へ押出す押出機構を、各テーブル毎に配し、押出機構により搬送台上から押出された注文品皿をテーブル先端側へ搬送すべく搬送機構を、配し、搬送台上に載置された注文品皿の識別IDに記録された情報を読取る読取手段を、搬送路基端側に配し、各テーブル毎に注文端末を配し、各注文端末にて受注した注文品を盛付けた皿を、搬送路上の搬送台上に供給し、皿の識別IDに記録された情報を、読取手段により読取り、読取った情報に基づいて搬送先のテーブルを特定し、搬送台をそのテーブルまで搬送させ、対応する押出機構を作動させ、搬送台上から注文品皿を搬送機構側へ押出し、搬送機構によりテーブル先端側へ搬送させることにより、客に注文品を提供する、一方、注文品の搬送機構側への押出完了後、この搬送台を搬送路基端側へ返戻させて次順の注文品提供に備えることを特徴とするもの、
または、次順の注文品皿が、押出機構により搬送機構側へ押出される際、搬送機構にて既押出皿を先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とするもの、
または、搬送路の基端側に、注文品皿供給手段を配し、搬送台の搬送路基端側への返戻完了後、この供給手段上にストックされた次順の注文品皿を、供給手段にて搬送台上に供給することにより、注文品の提供効率を向上させたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る飲食店における商品提供方法およびその装置によれば、注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した皿に、注文端末にて受注した注文品を、盛付け、この注文品皿を搬送路を搬送される搬送台上に供給し、搬送路基端側に配した読取手段により搬送先のテーブルを特定し、搬送台をそのテーブルまで搬送させ、対応する押出機構を作動させ、注文品皿を注文客テーブルの搬送機構へ押出し、搬送機構によりテーブル先端側へ注文品皿を搬送し、注文客に注文品を提供するため、制御が極めて簡易となるばかりか、注文品を注文客に確実に提供することができる。
【0013】
また、注文品皿は常時水平に搬送、移送されるため、搬送、移送時に注文品が皿から落下することがなく、装置内に落下物が浸入することもなく、常時使用に供することができ、安定した注文品提供を行うことができる。
【0014】
また、次順の注文品皿が、押出機構により搬送機構側へ押出される際、搬送機構により既押出皿を先端側へ搬送させることにより、強制的に供給スペースを確保し、連続して複数の注文品が一度に提供されても注文品を注文客側へ搬送ストックすることができるため、注文品提供効率が向上する。
【0015】
また、搬送路基端側に、注文品供給手段を配することにより、この供給手段上に複数の注文品皿をストックさせ、搬送台の搬送路基端側への返戻完了後、この供給手段上の次順の注文品皿を供給手段にて搬送台上に供給するため、注文品の供給効率が極めて向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
簡易システムにより、確実かつ効率良く注文品提供をする目的を、各注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した識別IDを配した皿と、皿の搬送先テーブルまで搬送する搬送台と、搬送台上から注文品皿を押出す押出機構と、押出機構により押出された皿を搬送する搬送機構と、皿の識別IDに記録された情報を読取る読取手段と、各テーブルに配した注文端末と、により実現させた。
【実施例1】
【0017】
本発明に係る飲食店における商品提供装置は、図1〜図4に示すように、以下の構成からなるものである。
【0018】
本例において、飲食店は、平面視略I型の基台12の上方に、商品、本発明においては寿司を盛付けた皿14を載置して搬送路16を進退自在に搬送される搬送台18が設けられ、基台12の外周縁にはテーブル20(T1、T2、・・・)が設けられてなる飲食台を設置した飲食店である。
【0019】
搬送路16は、凹溝からなる搬送台18の走行路である。
【0020】
搬送台18は、搬送路16内を進退自在に走行する台車であり、例えば図示は省略するが、搬送路16内に無端チェーンを水平あるいは垂直方向に巡回自在に配し、この無端チェーンに支持させた走行自在の台車であり、上面に複数の皿14を載置できる大きさとしてある。
【0021】
各皿14に、注文客のテーブル20を特定すべく情報を記録した識別ID22を配してある(図4参照)。
【0022】
この識別ID22は、IDタグ、ICタグと呼ばれるものであり、一般にデータキャリアとして知られており、非接触にてデータを読取りまたは書込みできる情報担体であり、後述の読取手段34と電波により交信する。本例ではICタグを採用しており、通信能力を向上させるため、その形状は、皿14裏面の糸底内方ほぼ全域を被覆する円形シール型としてある。
【0023】
搬送路16を進退自在に搬送される搬送台18上に載置させた注文品皿14を、搬送路16外周のテーブル20側へ押出すための押出機構24を、各テーブル20毎に配してある。
【0024】
本例において、搬送路16の外周にテーブル20を配してあるため、押出機構24は、搬送路16の幅方向の外側へ皿14を押出す機構としてあり、ガイド26を内側へ弾性部材等により付勢させ、このガイド26を付勢力に抗して外側へ押出す偏心カム28とにより構成し、後述の読取手段34の読取った皿14の識別ID22に記録された情報に基づき搬送先であるテーブル20を特定し、対応する押出機構24を作動させるべく制御手段30により制御されている。
【0025】
制御手段30はコンピュータである。
【0026】
搬送路16の各押出機構24の押出側のテーブル20上面には、押出された皿14をストック、およびテーブル20の先端側へ搬送すべく搬送機構32を、それぞれ配してある。
【0027】
本例において、搬送機構32は、コンベア体であり、さらに次順の注文品皿が押出された際に既押出皿を先端側へ搬送すべく制御手段30により搬送制御させてある。
【0028】
搬送路16の基端側(図1において左側)に、搬送路16を搬送される搬送台18上に載置された注文品皿14の識別ID22に記録された情報を読取る読取手段34を、配してある。
【0029】
本例において、読取手段34は搬送路16側方に配してある。
【0030】
この読取手段34は、IDタグリーダ/ライタであり、押出機構24、搬送機構32と同様、制御手段30に接続されている。
【0031】
この読取手段34が読取った情報に基づき搬送先のテーブル20を特定し、制御手段30により、搬送台18を搬送先テーブル20まで搬送させ、対応する押出機構24を作動させ、注文品皿14を搬送台18上から搬送先テーブル20の搬送機構32側へ押出し、注文品を注文客へ提供する。
【0032】
各テーブル20毎に、報知機能および注文機能を兼備させた注文端末36を、配してある。
【0033】
本例において、注文端末36はタッチパネルであり、各種メニュー表示、注文品選択、注文決定画面表示、注文品の到着を知らせる報知文表示、報知音の拡声、各種広告情報表示、各種音楽の拡声、その他の機能を備えた電子機器ある。
【0034】
また、注文端末36は、テーブル20上面に載置させてある。
【0035】
搬送路16の基端側に、搬送路16基端側に返戻された搬送台18上に次順の注文品皿14を供給するため、および複数の注文品皿14をストックするための注文品皿供給手段38を、配してある。
【0036】
本例において、注文品皿供給手段38はコンベア体であり、ストックされた注文品皿14を検出する皿検出センサー40が複数配設され、注文品皿14を1個ずつ搬送路16の搬送台18上に供給するべく、制御手段30により制御されている。
【0037】
なお、図中42は注文品皿14の有無を検出させるべく各押出機構24に配した検出センサー、44は搬送台18に配した車輪、46は給湯手段、48は作業台を示す。
【0038】
本装置を使用して注文品を注文客に提供する方法を以下に詳述する。
【0039】
まず、客は注文端末36にて注文品を注文する。
【0040】
次に、調理人がその注文品を調理し、注文客のテーブル20を特定すべく情報が記録された識別ID22の皿14に盛付ける。
【0041】
この際、識別ID22に記録された各テーブル20(T1、T2、・・・)を特定すべく情報に対応した色彩を施すことにより、皿14を探す作業を簡略化することができる。
【0042】
次に、この注文品を盛付けた皿14を注文品皿供給手段38上へ供給する。
【0043】
次に、制御手段30が、搬送路16の基端側に搬送台18が返戻されていることを検出し、検出確認後、注文品皿供給手段38を作動させ、搬送台18上へ注文品皿14を供給する。
【0044】
この際、次順の注文品皿14が同一注文客のテーブル20へ供給すべきものである場合にのみ、次順の注文品皿14も搬送台18上へ供給する。
【0045】
また、注文品皿供給手段38上には複数の注文品皿14をストックすることができるため、調理人は搬送台18の搬送路16基端側への返戻を確認することなく、順次注文品皿14を注文品皿供給手段38上へ供給すればよく、作業効率および注文品供給効率が極めて向上する。
【0046】
次に、読取手段34により搬送台18上に供給された注文品皿14の識別ID22に記録された情報を読取り、読取った情報に基づいて搬送先のテーブル20を特定し、搬送台18をそのテーブル20まで搬送させ、対応する押出機構24を作動させ、搬送台18上から注文品皿14を注文客テーブル20の搬送機構32上へ押出し、搬送機構32によりテーブル20先端側へ搬送することにより、客に注文品を提供する。
【0047】
このため、注文品皿14が、注文客のテーブル20の搬送機構32上に、強制的に押出され、注文品を注文客へ確実に提供することができる。
【0048】
この際、押出機構24による搬送機構32側への注文品皿14の押出しと共に、搬送機構32を作動させることにより、押出された注文品皿14の搬送機構32への移送がよりスムーズに行われるばかりか、注文品皿14の搬送機構32からの脱落が皆無となる。
【0049】
加えて、注文品皿14は、注文品供給手段38から搬送路16の搬送台18を経て搬送先のテーブル20の搬送機構32へ、常時水平に搬送、移送されるため、皿14から注文品が落下することがなく、装置内に落下物が浸入することもなく、常時安定した注文品提供を行うことができる。
【0050】
また、次順の注文品皿14が同一の搬送台18上から押出機構24により搬送機構32上へ押出される際、既押出皿14を搬送機構32の作動により先端側へ搬送させ、強制的に供給スペースを確保し、連続して複数の注文品皿14が一度に提供されても搬送機構32上にストックすることができ、注文品提供効率を向上させることができる。
【0051】
また、搬送機構32上へ押出された注文品皿14が満杯となった場合には、注文端末36の報知機能により報知することにより、注文客へ皿14の取出しを促すと共に、報知されても、皿14が取出されない場合には、押出機構24を作動させることなく、搬送台18をそのまま待機あるいは一旦返戻させ、一定時間経過後再び報知することにより、注文品の過剰提供を回避し、客の食事ペースを損なうことを防止することができる。
【0052】
また、注文端末36の報知機能により注文品の到達予告を報知することも可能である。
【0053】
この際、各テーブル20毎に注文端末36からの報知音を変えることにより、注文客への報知効果がより一層向上する。
【0054】
また、飲食を終えた客の退店時に、その注文端末36の注文履歴をリセットし、次の客の注文に備える。
【0055】
以上のように本発明によれば、注文品供給手段38、搬送台18、読取手段34、押出機構24、搬送機構32、注文端末36を制御する制御システムにより、注文品をその注文客へ安全、確実、かつ効率良く提供することができる。
【実施例2】
【0056】
また、図5に本発明の別の実施例が示してある。
【0057】
本例は、同一の搬送台18上に搬送先が異なる注文品皿14(A、B)を載置させて各注文客へ注文品皿14を提供する方法であり、以下に詳述する。
【0058】
まず、搬送台18をテーブルT1まで搬送させ、搬送台18上の注文品皿AをテーブルT1の搬送機構32上へ押出す。
【0059】
次に、搬送台18をテーブルT2まで搬送させ、搬送台18上の注文皿BをテーブルT2の搬送機構32上へ押出す。
【0060】
このように、同一搬送台18を使用して別々のテーブルに着座した注文客へ搬送台18を返戻させることなく注文品を順次提供することが可能となる。
【0061】
また、その他の構成および使用方法は実施例1と同様であるため、省略する。
【0062】
なお、両施例において、皿14の識別ID22には各テーブルを特定する情報を予め記録してもよく、供給する毎に注文客のテーブルを特定する情報を入力することは自由である。
【0063】
また、各皿14に配した、識別ID22は、円形シール型ICタグであるが、コイン型、リング型、その他形状のICタグ、IDタグ、情報担体とすることは自明である。
【0064】
また、搬送台18は搬送路16内に巡回自在に配した無端チェーンに支持させて進退自在に走行させるものであるが、搬送台18に搬送機構を配備させて自走式とすること、その他の進退自在の走行手段を採用することは自明である。
【0065】
また、搬送台18は、上面に複数の皿14を載置可能な大きさであるが、1個あるいは3個以上の皿を載置可能な大きさとすることは自明であり、3個以上の皿を載置可能な大きさとすることにより、同一搬送台18による複数個所への注文品提供が可能となる。
【0066】
また、押出機構24はガイド26、偏心カム28によるものであるが、ロッド型エアシリンダーとすること、あるいは皿14を搬送台18上から搬送機構32側へ押出す、あるいは移送することができる他の機構を採用すること、さらにその押出個所を皿14の外周縁あるいは糸底部外周とすること、は自由である。
【0067】
また、制御手段30を、マイコン、マイクロプロセッサユニット(MPU)等の処理機器とすることは自明である。
【0068】
また、制御手段30に抽選機能を付加し、注文数に応じて抽選を行い、当選した際に景品あるいは各種サービスを表示したカードの発行機能を付加してもよく、別体のレシート発行手段、カード発行手段、景品発行手段、を備えた装置を付設し、この装置から提供することは自明である。
【0069】
また、搬送機構32はコンベア体であるが、コンベア以外の各種搬送機器とすることは自明である。
【0070】
また、各テーブル20に配した搬送機構32を省略し、押出機構24により押出された皿14をそのままテーブル20上面へ移送することは自明である。
【0071】
また、読取手段34は、搬送路16基端側側方に配してあるが、搬送路16上方、あるいは近部に設置することは自明である。
【0072】
また、報知機能は、注文機能を備えた注文端末36に兼備させてあるが、注文端末36と別体の報知機器とすることは自明である。
【0073】
また、注文端末36はテーブル20上面に載置させてあるが、その配置個所はテーブル20近部であれば、特に限定されない。
【0074】
また、注文品供給手段38を配してあるが、調理人が搬送台18上に直接注文品皿14載置させることにより省略できることは自明である。
【0075】
また、搬送路16の形状は平面視略I型に限定されることはなく、平面視略L型、コ字型、半円型、その他の形状とすること、および複線型とすることは自明である。
【0076】
また、搬送台18、テーブル20、搬送機構24、読取手段34、注文端末36の設置数は、搬送路長に応じて適宜増減させることは自明である。
【0077】
また、皿14は商品を直接盛付ける小型のものであるが、複数の商品、例えばセットメニューの複数の食器を載置できる大型の盆形状とすること、その他の形状とすることは自明である。
【0078】
また、搬送路16としてクレセントチェーン、無端チェーン、無端ベルト、その他の搬送機構を採用できることは自明である。
【0079】
また、商品は寿司に限定されることはなく、例えばデザート類、サラダ、焼き物類、揚げ物類とすることは自由であり、その際には皿を、商品を収納、盛付けた容器とすることは、自明である。
【0080】
また、本発明の方法に使用する装置は本例に限定されることはない。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明に係る商品提供方法および装置は、飲食店に限定されることはなく、各種商品を販売する販売店、各種製品の製造工程においても転用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明に係る商品提供装置を示す概略平面図。
【図2】同、要部拡大平面図。
【図3】同、要部拡大正面図。
【図4】皿を示す、(イ)は平面図、(ロ)は底面図。
【図5】同一搬送台による複数個所への注文品提供を示す要部概略平面図。
【符号の説明】
【0083】
12 基台
14 皿
16 搬送路
18 搬送台
20 テーブル
22 識別ID
24 押出機構
30 制御手段
32 搬送機構
36 注文端末
38 注文品皿供給手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台(12)の上方に商品を進退自在に搬送させる搬送路(16)が設けられてなる飲食台において、
客からの注文品を盛付ける皿(14)に、各注文客のテーブル(20)を特定すべく情報を記録した識別ID(22)を配し、
搬送路(16)を進退自在に搬送される搬送台(18)上に載置させた注文品皿(14)を搬送路(16)外周のテーブル(20)側へ押出す押出機構(24)を、各テーブル(20)毎に配し、
押出機構(24)により搬送台(18)上から押出された注文品皿(14)をテーブル(20)先端側へ搬送すべく搬送機構(32)を、配し、
搬送台(16)上に載置された注文品皿(14)の識別ID(22)に記録された情報を読取る読取手段(34)を、搬送路(16)基端側に配し、
各テーブル(20)毎に注文端末(36)を配し、
各注文端末(36)にて受注した注文品を盛付けた皿(14)を、搬送路(16)の搬送台(18)上に供給し、
皿(14)の識別ID(22)に記録された情報を、読取手段(34)により読取り、読取った情報に基づいて搬送先のテーブル(20)を特定し、搬送台(18)をそのテーブル(20)まで搬送させ、対応する押出機構(24)を作動させ、搬送路(16)の搬送台(18)上から注文品皿(14)を搬送機構(32)側へ押出し、搬送機構(32)によりテーブル(20)先端側へ搬送させることにより、客に注文品を提供する、
一方、注文品皿(14)の搬送機構(32)側への押出完了後、この搬送台(18)を搬送路(16)基端側へ返戻させて次順の注文品提供に備えることを特徴とする飲食店における商品提供方法。
【請求項2】
次順の注文品皿(14)が、押出機構(24)により搬送機構(32)側へ押出される際、搬送機構(32)にて既押出皿(14)を先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とする請求項1記載の飲食店における商品提供方法。
【請求項3】
搬送路(16)の基端側に、注文品皿供給手段(38)を配し、搬送台(18)の搬送路(16)基端側への返戻完了後、この供給手段(38)上にストックされた次順の注文品皿(14)を、供給手段(38)にて搬送台(18)上に供給することにより、
注文品の提供効率を向上させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の飲食店における商品提供方法。
【請求項4】
基台(12)の上方に商品を進退自在に搬送させる搬送路(16)が設けられてなる飲食台において、
客からの注文品を盛付ける皿(14)に、各注文客のテーブル(20)を特定すべく情報を記録した識別ID(22)を配し、
搬送路(16)を搬送される搬送台(18)上の注文品皿(14)を搬送路(16)外周のテーブル(20)側へ押出す押出機構(24)を、各テーブル(20)毎に配し、
押出機構(24)により搬送台(18)上から押出された皿(14)をテーブル(20)先端側へ搬送すべく搬送機構(32)を、配し、
搬送台(18)上に載置された注文品皿(14)の識別ID(22)に記録された情報を読取る読取手段(34)を搬送路(16)基端側に配し、
各テーブル(20)毎に注文端末(36)を配し、
皿の識別ID(22)に記録された情報を、読取手段(34)にて読取り、読取った情報に基づいて搬送先のテーブル(20)を特定し、搬送台(18)の進退、対応する押出機構(24)、搬送機構(32)を作動制御するための制御手段(30)を配したことを特徴とする飲食店における商品提供装置。
【請求項5】
次順の注文品皿(14)が、押出機構(24)により搬送機構(32)側へ押出される際、搬送機構(32)にて既押出皿(14)を先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とする請求項4記載の飲食店における商品提供装置。
【請求項6】
搬送路(16)の基端側に、注文品皿供給手段(38)を配し、進退自在の搬送台(18)の搬送路(16)基端側への返戻完了後、この供給手段(38)上にストックされた次順の注文品皿(14)を、供給手段(38)にて搬送台(18)上に供給することにより、
注文品提供効率を向上させたことを特徴とする請求項4または請求項5記載の飲食店における商品提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−50507(P2009−50507A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220760(P2007−220760)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000228475)日本クレセント株式会社 (19)
【Fターム(参考)】