説明

飲食注文処理システム及びプログラム

【課題】調理に時間を要する長時間メニューを効率良く短時間で提供することができる飲食注文処理システムを実現する。
【解決手段】飲食注文処理システム1は、複数の飲食注文を受け取るサーバ装置2と、複数の飲食注文を、飲食注文を受け付けた 時系列的順番に並べて一覧表示する厨房表示端末3a・3bとを備え、厨房表示端末3a・3bは、複数の飲食注文のうち調理に時間を要する長時間メニューの飲食注文を、調理に時間を要しない短時間メニューの飲食注文よりも上位に優先して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の飲食注文を受け取るサーバと、複数の飲食注文を、飲食注文を受け付けた時系列的順番に並べて一覧表示する厨房表示端末とを備えた飲食注文処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
写真現像などの分野において、一連の処理作業の中から優先順位を定め、作業効率を高める構成が知られている(特許文献1)。また、通常の処理に優先して処理することにより通常よりも短い納期(例えば、注文の受付から数分程度)での処理を行う短納期処理(特急モード)が選択的に実行可能である構成が知られている(特許文献2:段落[0033])。
【特許文献1】特開2006−146384号公報(平成18年6月8日公開)
【特許文献2】特開2007−164507号公報(平成19年6月28日公開)
【特許文献3】特開2006−178251号公報(平成18年7月6日公開)
【特許文献4】特開2007−18434号公報(平成19年1月25日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
飲食店業界では、複数の飲食注文を、飲食注文を受け付けた時系列的順番に並べて一覧表示する構成が知られている。しかしながら、オーダーが入った順番に並べたオーダー一覧表示においては、茶碗蒸しや揚げ物などの調理に時間を要するメニューの注文に対しては、他のメニューに比較して、オーダーが入ってから商品が供給されるまでに長い時間を要するという問題がある。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、調理に時間を要する長時間メニューを効率良く短時間で提供することができる飲食注文処理システム及びプログラムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る飲食注文処理システムは、複数の飲食注文を受け取るサーバと、前記複数の飲食注文を、前記飲食注文を受け付けた時系列的順番に並べて一覧表示する厨房表示端末と、調理に時間を要するメニューとして予め優先提供メニューを定めるために必要な情報を設定する情報設定手段とを備えた飲食注文処理システムであって、前記厨房表示端末は、前記複数の飲食注文のうち優先提供メニューの飲食注文を、前記優先提供メニューの飲食注文を受け付けた時系列的順番よりも上位に優先して表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0006】
この特徴によれば、複数の飲食注文のうち優先提供メニューの飲食注文を、前記優先提供メニューの飲食注文を受け付けた時系列的順番よりも上位に優先して表示するので、優先提供メニューの調理を、時系列的に先に受け付けた他のメニューよりも予め設定された順位分だけ上位に表示させることで、他のメニューの調理よりも先に調理開始することができる。この結果、長時間メニューを効率良く短時間で提供することができる。
【0007】
本発明に係る飲食注文処理システムでは、前記優先提供メニューの飲食注文を、前記優先提供メニューの飲食注文を受け付けた時系列的順番よりも上位に優先して表示する優先モードと、前記複数の飲食注文を、前記サーバが受け取った時系列的順番に並べて一覧表示する通常モードとのいずれかを選択する選択手段をさらに備えることが好ましい。
【0008】
上記構成によれば、飲食時間帯として混み合う時間帯は優先モードに設定し、飲食店が空いている時間帯は通常モードに設定することができる。
【0009】
本発明に係る飲食注文処理システムでは、前記情報設定手段は、前記優先提供メニューを直接設定するようになされ、前記サーバおよび厨房表示端末のいずれかは、前記優先提供メニューを記憶しており、前記厨房表示端末は、前記受け取った飲食注文のメニューが前記優先提供メニューであると、前記飲食注文を上位に優先して表示することが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、簡単な構成によって、長時間メニューの飲食注文を、上位に優先して表示することができる。
【0011】
本発明に係る飲食注文処理システムでは、前記情報設定手段は、優先提供メニューを設定するための優先提供メニュー設定時間を入力するようになされ、前記サーバおよび厨房表示端末のいずれかは、前記優先提供メニュー設定時間を記憶しており、前記サーバおよび厨房表示端末のいずれかは、各メニューの予定調理時間を記憶しており、前記厨房表示端末は、受け付けた飲食注文のメニューの前記予定調理時間が前記優先提供メニュー設定時間を超えている場合に、前記飲食注文を上位に優先して表示することが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、所定時間を変更可能に構成することにより、長時間メニューであるか否かの判定基準を調整可能に構成することができる。
【0013】
本発明に係る飲食注文処理システムでは、前記複数の飲食注文を入力するための注文入力表示端末をさらに備えることが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、飲食注文を自動的にサーバに入力することができる。
【0015】
本発明に係る飲食注文処理システムでは、複数個かつ所定の個数までの調理が同時にできるメニューを並列調理可能メニューとして設定できるとともに、調理前の並列調理可能メニューが存在しており、かつ前記並列調理可能メニューより後に並列調理可能メニューが注文されるとともに両並列調理可能メニューの合計数が、前記所定の個数以下の場合、両並列調理可能メニューを一度に調理するようになされていることが好ましい。
【0016】
上記飲食注文処理システムは、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記いずれかの構成の各手段としてコンピュータを動作させるプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る飲食注文処理システムは、複数の飲食注文のうち調理に時間を要するメニューの飲食注文を、当該メニュー飲食注文を受け付けた時系列的順番よりも上位に優先して表示するので、調理に時間を要するメニューを効率良く短時間で提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の一実施形態について図1〜図5に基づいて説明すると以下の通りである。図1は、実施の形態に係る飲食注文処理システム1の構成を示すブロック図である。飲食注文処理システム1は、サーバ装置2を備えている。サーバ装置2は、ネットワーク5によって、厨房表示端末3a・3bに接続されている。サーバ装置2及び厨房表示端末3a・3bは、厨房エリアKAに配置されている。
【0019】
サーバ装置2は、厨房表示端末3aに対応する複数の注文入力表示端末4aにネットワーク5を介して接続されており、また、厨房表示端末3bに対応する複数の注文入力表示端末4bにネットワーク5を介して接続されている。複数の注文入力表示端末4a・4bは、飲食エリアEAに配置されている。ネットワーク5は、イーサネット(登録商標)などからなるローカルエリアネットワーク(LAN)を含むような通信ネットワークである。
【0020】
サーバ装置2は、厨房エリアKAから離れた事務室などに設けてもよい。注文入力表示端末4a・4bは、飲食エリアEA内のカウンター席やテーブル席に設けられており、各注文入力表示端末4a・4bには、各席の番号が割り当てられている。サーバ装置2は、注文入力表示端末4a・4bに表示するためのメニューデータを作成・編集する機能のほか、厨房表示端末3a・3bおよび注文入力表示端末4a・4bの注文処理状況を管理する機能を有する汎用のコンピュータである。なお、サーバ装置2は、上記機能を有する専用のコンピュータであってもよい。
【0021】
注文入力表示端末4a・4bは、CPUなどの演算処理装置を備えた表示装置であってタッチパネルを有しているものであり、サーバ装置2において作成されたメニューデータに基づいて、特有の操作機能および表示機能を実現する専用コンピュータである。厨房表示端末3a・3bには、各注文入力表示端末4a・4bからの注文状況を示す一覧表などが表示され、これにより提供担当者(調理者)は、提供すべき飲食物を把握することができる。注文入力表示端末4a・4bには、メニューの映像などが表示され、客は、注文入力表示端末4a・4bをタッチ操作することにより、所望のメニューを注文することができる。
【0022】
図2は、注文入力表示端末4aの構成を示すブロック図である。注文入力表示端末4aは、通信処理部31、ディスプレイ32、タッチパネル33、記憶部34およびHMI処理部35を備えている。通信処理部31は、サーバ装置2と通信するためのインターフェースである。ディスプレイ32は、注文入力表示端末4aを薄型に構成するために、液晶ディスプレイや、ELディスプレイや、プラズマディスプレイのような平板型ディスプレイが好適に用いられる。タッチパネル33は、ディスプレイ32の表示画面上でタッチ入力を行うために設けられている入力装置である。
【0023】
記憶部34は、サーバ装置2から転送されたメニューデータを格納するメモリである。より具体的には、注文入力表示端末4aの記憶部34には、注文入力用メニューデータが記憶される。HMI処理部35は、記憶部34に記憶されたメニューデータに基づいてディスプレイ32に画像を表示させたり、タッチパネル33を介した操作に基づいて所定の注文処理をしたりする。注文入力表示端末4bも、注文入力表示端末4aと同様に構成されている。
【0024】
図3は、サーバ装置2の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、通信処理部6を備えている。通信処理部6は、厨房表示端末3a・3bおよび注文入力表示端末4a・4bと通信するためのインターフェースである。サーバ装置2には、注文入力メニューデータ記憶部11が設けられている。注文入力メニューデータ記憶部11は、注文入力表示端末4a・4bに表示するために作成・編集された注文入力用メニューデータを記憶する。注文入力メニューデータ記憶部11に記憶された注文入力用メニューデータは、通信処理部6によって注文入力表示端末4a・4bに転送される。
【0025】
サーバ装置2は、表示データ作成部10を有している。表示データ作成部10は、注文入力表示端末4a・4bによって受け付けられた複数の飲食注文を、通信処理部6を介して受け取って、この複数の飲食注文を、注文入力表示端末4a・4bが飲食注文を受け付けた時系列的順番に並べて一覧表示する表示データを作成する。
【0026】
サーバ装置2には、選択部9が設けられている。選択部9は、通常モードを表すデータと優先モードを表すデータとのいずれかを表示データ作成部10に供給する。
【0027】
図4は、厨房表示端末3aの通常モードにおける表示例を示す図である。図4に示す注文一覧画面には、注文を受け付けた時刻、メニューの種類、数量および注文のあった注文入力表示端末4a・4bが設けられている席の番号が表示され、さらに、各メニューに対応して消し込みのための「消込」ボタンが設けられている。
【0028】
厨房表示端末3aの注文一覧画面には、注文入力表示端末4aによって受け付けられた複数の飲食注文が、その飲食注文を受け付けた時系列的順番に並べられて一覧表示されている。同様に厨房表示端末3bの注文一覧画面には、注文入力端末4bによって受け付けられた複数の飲食注文が、その飲食注文を受け付けた時系列的順番に並べられて一覧表示されている。なお、厨房表示端末と注文入力端末との組み合わせは、これに限定されず、種々の組み合わせで用いることができる。図4に示す例では、11時41分にテーブル番号5のテーブルにおいてメニュー「えび」の注文が1個とメニュー「たい」の注文が3個受け付けられ、11時42分にテーブル番号8においてメニュー「はまち」の注文が2個受け付けられ、11時44分にテーブル番号1においてメニュー「はまち」の注文が3個とメニュー「えび」の注文が4個受け付けられ、11時57分にテーブル番号3においてメニュー「茶碗蒸し」の注文が2個受け付けられたことが示されている。
【0029】
提供担当者(調理者)は、原則として注文時刻の早いメニューから提供し、メニューの提供が完了すると、提供が完了したメニューに対応する「消込」ボタンをタッチする。これにより、提供が完了したメニューは、注文一覧画面から削除される。
【0030】
再び図3を参照すると、サーバ装置2は、メニューデータベース8(情報設定手段)を備えている。メニューデータベース8には、通信処理部6が注文入力表示端末4a・4bから受け取った飲食注文のメニューが、調理に時間を要する長時間メニュー(優先提供メニュー)であるか、調理に時間を要しない短時間メニューであるかを示すメニュー種別情報が格納されている。なお、長時間メニューであるか短時間メニューであるかは適宜設定すればよい。たとえば、ある場合には調理に5分以上を要するメニューを長時間メニューとして設定し、他の場合には調理に3分以上を要するメニューを長時間メニューとして設定すればよい。この時間の変更は店の混み具合などにより適宜選択すればよい。
【0031】
サーバ装置2には、優先メニュー判定部7が設けられている。優先メニュー判定部7は、メニューデータベース8に格納されたメニュー種別情報に基づいて、注文入力表示端末4a・4bから受け取った飲食注文のメニューが長時間メニューであるか、短時間メニューであるかを判定し、その判定結果を表示データ作成部10に供給する。
【0032】
表示データ作成部10は、優先モードを表すデータを選択部9から供給されたときは、優先メニュー判定部7によって長時間メニューと判定された飲食注文を、短時間メニューと判定された飲食注文よりも上位に優先して表示する。
【0033】
表示データ作成部10は、通常モードを表すデータが選択部9から供給されたときは、作成した表示データを、通信処理部6を介して厨房表示端末3a・3bに転送する。厨房表示端末3a・3bは、通信処理部6を介して表示データ作成部10から転送された表示データを表示する。厨房表示端末3a・3bには注文入力端末4a・4bからの飲食注文が、受け付けた時系列的順番に並べて一覧表示される。
【0034】
図5は、厨房表示端末3aの優先モードにおける表示例を示す図である。図5に示す例は、優先メニュー判定部7によって、メニュー「えび」、「たい」、及び「はまち」は短時間メニューであると判定され、メニュー「茶碗蒸し」は長時間メニューと判定された例である。長時間メニューと判定されたメニュー「茶碗蒸し」の飲食注文は、短時間メニューと判定されたメニュー「えび」、「たい」、及び「はまち」の飲食注文よりも受付時間が後であるにもかかわらず、メニュー「えび」、「たい」、及び「はまち」の飲食注文よりも上位に優先して表示されている。長時間メニューと判定された飲食注文が複数個あるときは、その長時間メニューと判定された飲食注文の中で時系列的順番に表示される。
【0035】
選択部9は、通常モードと優先モードとのいずれかを手動によって選択して設定可能に構成してもよいし、飲食時間帯として混み合う時間帯は自動的に優先モードに設定され、その他の空いている時間帯は自動的に通常モードに設定されるように構成してもよい。
【0036】
メニューデータベース8は、飲食注文のメニューが、長時間メニューであるか、短時間メニューであるかを示すメニュー種別情報が格納されている例を示したが、本発明はこれに限定されない。各メニューの調理時間情報(予定調理時間)をメニューデータベース8に格納し、その調理時間が予め定められた所定時間を超えるメニューを長時間メニューであると優先メニュー判定部7が判定するように構成してもよい。
【0037】
さらに、優先メニュー判定部7にあるいは優先メニュー判定部7とは別個に以下の機能を有する判定部を設けてもよい。たとえば、茶碗蒸しの場合、一人前を調理するのに必要な時間と二人前を調理するのに必要な時間は実質上変わらない。そこで、このようなメニュー(以下、並列調理可能メニューと呼ぶ)が注文され、かつまだ調理にかかっていない状態の場合に、あらたに並列調理可能メニューが注文された場合に、まだ調理にかかっていない並列調理可能メニューの数に、後から注文された並列調理可能メニューの数を加え、二つの注文にかかるメニューを同時に調理する。このようにすれば、調理にかかる時間を短縮することができる。なお、並列調理可能メニューで同時に調理可能な数は厨房設備などにより定まる。先に注文された並列調理可能メニューと後から注文された並列調理可能メニューとの合計数が同時調理可能な数を超えている場合は、先に注文された並列調理可能メニューのみを調理するようにしてもよいし、調理可能な並列調理可能メニューを調理するようにしてもよい。さらに、並列調理可能メニューを優先メニューとして設定してもよい。
【0038】
また、厨房表示端末3aは、対応する注文入力表示端末4aで受け付けた飲食注文を一覧表示するように構成してもよいし、注文入力表示端末4a・4bの全体で受け付けた飲食注文を一覧表示するように構成してもよい。また、両者を選択可能に表示するように構成してもよい。厨房表示端末3bについても、厨房表示端末3aと同様に構成される。
【0039】
以上のように本実施の形態によれば、調理時間のかかるメニューが優先メニューとして厨房側の厨房表示端末3a・3bにおける注文一覧表の上位に表示される。このため、調理時間のかかるメニューを他の注文メニューよりも先に調理し始めることができる。この結果、注文メニューの調理及び提供を効率よく行うことができる。
また、上記実施形態においては、調理に時間を要するメニューを優先提供メニューとして、注文を受け付けた時系列的順番よりも上位に優先して表示させるようにしたが、これに限らず、たとえば、味噌汁などの予め調理され、温めればすぐに提供できるような調理にほとんど時間を要しないメニューを優先提供メニューとして注文を受け付けた時系列的順番よりも上位に優先して表示させる構成としてもよい。
【0040】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0041】
なお、上記実施形態の飲食注文処理システムの各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の飲食注文処理システムの各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
【0042】
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0043】
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0044】
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
【0045】
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
【0046】
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、複数の飲食注文を受け取るサーバと、複数の飲食注文を、飲食注文を受け付けた時系列的順番に並べて一覧表示する厨房表示端末とを備えた飲食注文処理システム及びプログラムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】実施の形態に係る飲食注文処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記飲食注文処理システムに設けられた注文入力表示端末の構成を示すブロック図である。
【図3】上記飲食注文処理システムに設けられたサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】上記飲食注文処理システムに設けられた厨房表示端末の通常モードにおける表示例を示す図である。
【図5】上記厨房表示端末の優先モードにおける表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
1 飲食注文処理システム
2 サーバ装置(サーバ)
3a、3b 厨房表示端末(表示手段)
4a、4b 注文入力表示端末
5 ネットワーク
6 通信処理部
7 優先メニュー判定部
8 メニューデータベース(情報設定手段)
9 選択部(選択手段)
10 表示データ作成部
11 注文入力メニューデータ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の飲食注文を受け取るサーバと、
前記複数の飲食注文を、前記飲食注文を受け付けた時系列的順番に並べて一覧表示する厨房表示端末と、
調理に時間を要するメニューとして予め優先提供メニューを定めるために必要な情報を設定する情報設定手段とを備えた飲食注文処理システムであって、
前記厨房表示端末は、前記複数の飲食注文のうち優先提供メニューの飲食注文を、前記優先提供メニューの飲食注文を受け付けた時系列的順番よりも上位に優先して表示する表示手段を備えることを特徴とする飲食注文処理システム。
【請求項2】
前記優先提供メニューの飲食注文を、前記優先提供メニューの飲食注文を受け付けた時系列的順番よりも上位に優先して表示する優先モードと、前記複数の飲食注文を、前記サーバが受け取った時系列的順番に並べて一覧表示する通常モードとのいずれかを選択する選択手段をさらに備える請求項1記載の飲食注文処理システム。
【請求項3】
前記情報設定手段は、前記優先提供メニューを直接設定するようになされ、
前記サーバおよび厨房表示端末のいずれかは、前記優先提供メニューを記憶しており、
前記厨房表示端末は、前記受け取った飲食注文のメニューが前記優先提供メニューであると、前記飲食注文を上位に優先して表示する請求項1または2のいずれかに記載の飲食注文処理システム。
【請求項4】
前記情報設定手段は、優先提供メニューを設定するための優先提供メニュー設定時間を入力するようになされ、
前記サーバおよび厨房表示端末のいずれかは、前記優先提供メニュー設定時間を記憶しており、
前記サーバおよび厨房表示端末のいずれかは、各メニューの予定調理時間を記憶しており、
前記厨房表示端末は、受け付けた飲食注文のメニューの前記予定調理時間が前記優先提供メニュー設定時間を超えている場合に、前記飲食注文を上位に優先して表示する請求項1または2のいずれかに記載の飲食注文処理システム。
【請求項5】
前記複数の飲食注文を入力するための注文入力表示端末をさらに備える請求項1〜4のいずれかに記載の飲食注文処理システム。
【請求項6】
複数個かつ所定の個数までの調理が同時にできるメニューを並列調理可能メニューとして設定できるとともに、
調理前の並列調理可能メニューが存在しており、かつ前記並列調理可能メニューより後に並列調理可能メニューが注文されるとともに両並列調理可能メニューの合計数が、前記所定の個数以下の場合、両並列調理可能メニューを一度に調理するようになされている、請求項1〜5に記載の飲食注文処理システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の各手段としてコンピュータを動作させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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