説明

飲食組成物

【課題】 更年期の女性における体重増加や骨密度減少等を比較的穏和に且つ効果的に抑制し得る飲食組成物の提供。
【解決手段】 発酵大豆胚芽抽出物とアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物を含有する飲食組成物、並びに、その飲食組成物からなる、更年期の女性における体重増加抑制用飲食組成物及び骨密度減少抑制用飲食組成物。発酵大豆胚芽抽出物は、大豆胚芽の製麹処理生成物において含有する蛋白質及びイソフラボン化合物配糖体が加水により分解されたものからの抽出物であり、イソフラボンアグリコンを30重量%含有する。アカントパナクス・センティコサス・ハルムス根の抽出物は、アカントパナクス・センティコサス・ハルムスの根部の熱水及びエタノールによる抽出物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食組成物、更年期の女性における体重増加抑制用飲食組成物、更年期の女性における骨密度減少抑制用飲食組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
更年期の女性には、体重増加、骨密度減少等の好ましくない症状が発症しがちである。このような症状を抑え効果に優れたイソフラボンを多量に含む生成物及びその製法並びに高純度に精製されたイソフラボン及びその製法については、例えば、特許第3014145号公報(特許文献1)及び特表2003−520794号公報(特許文献2)に記載されている。
【0003】
特許第3014145号公報には、豆類に麹菌を接種して製麹し、この製麹処理による生成物に加水することにより当該生成物中の蛋白質を加水分解するとともに前記豆類中のイソフラボン化合物の配糖体を分解して、アグリコンを多量に含むイソフラボン化合物を生成して、前記豆類を原料とした生成物を製造する方法、並びに、豆類に麹菌を接種して製麹し、この製麹処理による生成物に加水することにより当該生成物中の蛋白質を加水分解するとともに前記豆類中のイソフラボン化合物の配糖体を分解して、アグリコンを多量に含むイソフラボン化合物を生成することにより製造された前記豆類を原料とした生成物を含有していることを特徴とする豆類を原料とした生成物を含有する食品が記載されている。
【0004】
また特表2003−520794号公報には、a乃至dの工程からなるアルファ型結晶イソフラボンを製造する方法:(a) イソフラボンを含む植物材料を水性有機溶媒混合物と接触させて抽出溶液を得ることによりイソフラボンを含む植物材料からイソフラボンを抽出する;(b) イソフラボンより高い分子量を持つ植物材料の量を減らすために抽出溶液をろ過する;(c) イソフラボンのアルファ型結晶化を生じさせるためにろ過した溶液の溶媒を減少させる;そして(d) アルファ型結晶イソフラボンを回収する、並びに、この方法により製造したアルファ型結晶イソフラボンが記載されている。
【0005】
更年期の女性における体重増加や骨密度減少等をより効果的に抑える手段としては、女性ホルモンの投与が可能であるが、その場合、女性ホルモンの効果が強すぎることにより副作用が生じるおそれがある。従って、副作用を回避し得る範囲において更年期の女性における体重増加や骨密度減少等をより効果的に抑えることが求められる。
【特許文献1】特許第3014145号公報
【特許文献2】特表2003−520794号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術に存した上記のような課題に鑑み行われたものであって、その目的とするところは、更年期の女性における体重増加や骨密度減少等を比較的穏和に且つ効果的に抑制し得る飲食組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の飲食組成物は、
発酵大豆胚芽抽出物とアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物を含有することを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成する本発明の更年期の女性における体重増加抑制用飲食組成物は、上記本発明の飲食組成物からなる。
【0009】
また、上記目的を達成する本発明の更年期の女性における骨密度減少抑制用飲食組成物は、上記本発明の飲食組成物からなる。
【0010】
本発明の飲食組成物における発酵大豆胚芽抽出物の乾燥重量とアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根の抽出物の乾燥重量の比は、1:0.3乃至1:30であることが望ましい。より好ましくは1:1乃至1:5、更に好ましくは1:2乃至1:4である。
【0011】
また、本発明の飲食組成物は、発酵大豆胚芽抽出物とアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物の他にラフマ葉抽出物を含有するものとすることができる。この場合、発酵大豆胚芽抽出物の乾燥重量とラフマ葉抽出物の乾燥重量の比が1:0.03乃至1:10であるものとすることができる。好ましくは1:0.1乃至1:4、より好ましくは1:0.2乃至1:2である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の飲食組成物によれば、更年期の女性(特に閉経後の女性)における体重増加及び骨密度減少を比較的穏和に且つ効果的に抑制することができる。
【0013】
また、本発明の体重増加抑制用飲食組成物及び骨密度減少抑制用飲食組成物によれば、それぞれ更年期の女性(特に閉経後の女性)における体重増加及び骨密度減少を比較的穏和に且つ効果的に抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明における飲食組成物は、発酵大豆胚芽抽出物とアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物を含有する。
【0015】
上記発酵大豆胚芽抽出物は、大豆胚芽の製麹処理生成物において含有する蛋白質及びイソフラボン化合物配糖体が加水により分解されたものからの抽出物、好ましくは、含水エタノールによる抽出物であることが望ましい。
【0016】
また、上記発酵大豆胚芽抽出物は、イソフラボンアグリコン(アグリコン型のイソフラボン)を5重量%以上(好ましくは10重量%以上、より好ましくは15重量%以上)、95重量%以下(或いは、80重量%以下、50重量%以下、又は40重量%以下)含有するものであることが望ましく、例えば、5−80重量%、10−50重量%、15−40重量%、又は20−35重量%含有するものとすることができる。
【0017】
上記アカントパナクス・センティコサス・ハルムス根の抽出物は、アカントパナクス・センティコサス・ハルムスの根部の熱水及びエタノールによる抽出物であることが望ましい。また、上記アカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物は、アカントパナクス・センティコサス・ハルムスの根部からの熱水及びエタノールによる抽出物であって、その乾燥物において、原生薬比が20:1乃至80:1(好ましくは30:1乃至60:1)であるものとすることが好ましい。
【0018】
上記ラフマ葉抽出物は、含水エタノールによる抽出物であるものとすることができ、好ましくは、含水エタノールによる抽出物であって、その乾燥物において、原生薬比が3:1乃至10:1、或いは4:1乃至6:1(例えば5:1)であるものとすることができる。
【0019】
本発明における飲食組成物、更年期の女性における体重増加抑制用飲食組成物、又は更年期の女性における骨密度減少抑制用飲食組成物は、例えば、噴霧乾燥又は凍結乾燥等によって乾燥粉末化した状態で、或いは、液体(例えば濃縮液)として用いることができる。乾燥粉末の場合、例えば、そのままの状態、他の成分(例えば賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等)と混合した状態、各種食品に配合した状態、カプセルに内包した状態、錠剤若しくは顆粒剤等とした状態で、食し又は服用し得る。液体の場合、例えば、そのままの状態、他の液体や添加剤等(例えば安定剤、矯味矯臭剤等)と混合した状態、各種飲料に溶解させた状態、カプセルに内包した状態等で飲用又は服用し得る。
【0020】
ヒトの服用量は、例えば100乃至1200mg/日、好ましくは300乃至700mg/日とすることができる。
【実施例】
【0021】
[1]試験材料及び試験方法
1.被験物質及び試薬
1)被験物質
【0022】
(1-1) 発酵大豆胚芽抽出物(商品名:AglyMax30 ニチモウ社製)[以下、「大豆抽出」と略すこともある。]
大豆胚芽に麹菌を接種して製麹し、この製麹処理による生成物に加水することにより当該生成物中の蛋白質を加水分解するとともに前記大豆胚芽中のイソフラボン化合物の配糖体を分解したものからの含水エタノールによる抽出物を濃縮し、その濃縮抽出液を噴霧乾燥することにより得られた、イソフラボンアグリコンを30重量%以上含有する乾燥粉末。
【0023】
(1-2) アカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物(以下、「ウコギ抽出」と略すこともある。)の製造
【0024】
アカントパナクス・センティコサス・ハルムス(Acanthopanax senticosus Harms)根部41.4重量部から、熱水抽出及びエタノール抽出によって、濃縮抽出液2.3重量部を得た。この濃縮抽出液をスプレードライヤーにより噴霧乾燥し、含水率4重量%以下のアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根の抽出物の乾燥粉末1重量部を得た。
【0025】
(1-3) ラフマ葉抽出物の製造(以下、「ラフマ抽出」と略すこともある。)
【0026】
ラフマ(Apocynum venetum L.)の葉5重量部から、含水エタノール抽出によって得た抽出液を、濃縮した。この濃縮抽出液をスプレードライヤーにより噴霧乾燥することにより、ラフマ葉抽出物の乾燥粉末1重量部を得た。
2)試薬
【0027】
(1)陽性対照物質
17β-エストラジオール(SIGMA社製)
(2)抗生物質
【0028】
ピクシリンゾル-15%明治(アンピシリンを有効成分とする明治製菓社製の抗生物質の商品名)
(3)デオキシピリジノリン測定キット
【0029】
オステオリンクスDPD(商品名,住友製薬バイオメディカル社製)
(4)オステオカルシン測定キット
【0030】
RAT OSTEOCALCIN EIA KIT(Biomedical Technologies Inc.社製)
2.使用動物及び飼育環境
【0031】
11週齢のCrj:CD(SD)IGS (SPF) 雌性ラットを使用した。入荷後の検疫及び馴化期間を経て卵巣摘出処置を実施した際の動物の体重は223乃至275gであった。
【0032】
動物は個別に収容した。動物を飼育した環境は、試験期間を通じ、温度22±3℃、湿度50±20%、換気回数13乃至17回/時間、照明時間8:00乃至20:00(明12時間、暗12時間)とした。
【0033】
飼料については、入荷日より投与開始日までの期間は基礎飼料[粉末飼料CRF-1(オリエンタル酵母工業社製)]を自由に与えた。被験物質投与期間中は、週に1度調製した各種被験物質配合飼料又は基礎飼料を、いずれも4週に1度の18時間の期間を除いて自由に与えた。水はポリサルフォン製給水器(先管ステンレス製)により水道水を、飼育期間を通じて自由に与えた。
【0034】
被験物質は、その投与量と体重及び摂餌量の最新データを用いて、餌に対する配合量を毎週調製前に算出した。
3.試験方法
【0035】
1)卵巣摘出処置
12週齢のCrj:CD(SD)IGS雌性ラットに、エーテル麻酔下で卵巣摘出手術(Ovariectomy。以下"OVX"と略する。)又は偽手術(以下"Sham"とする)を施した。
【0036】
OVXは、腹側部より切開後、輸卵管を含めて左右の卵巣を摘出した。
【0037】
Shamは、腹側部より切開後、左右の卵巣の存在を確認した上でそれを摘出せずに縫合した。
【0038】
手術終了直後及び手術後1日(手術日を手術後0日とする)に、感染症に対する処置として抗生物質を200μL/ratの割合で背部皮下に投与した。
2)群構成
【0039】
すべての動物について、手術後3日及び8日に体重測定を、手術後7乃至8日にかけて餌重量測定を実施した。餌重量測定より算出した摂餌量は、被験物質配合飼料の調製に使用した。
【0040】
群構成は、表1に示す通りである。
【0041】
【表1】

【0042】
すなわち、Sham処置後、基礎飼料で飼育した群(群A;Sham群)、OVX処置後、基礎飼料で飼育した対照群(群B;OVX-Control)の2群を対照群とした。被験物質の投与群は、OVX処置後、大豆抽出配合飼料で飼育した群(群C;OVX-大豆抽出単独投与群)、大豆抽出及びウコギ抽出配合飼料で飼育した群(群D;OVX-大豆抽出+ウコギ抽出併用投与群)、大豆抽出、ウコギ抽出及びラフマ抽出配合飼料で飼育した群(群E;OVX-大豆抽出+ウコギ抽出+ラフマ抽出併用投与群)の3群を設定した。さらに、OVX処置後、陽性対照物質配合飼料で飼育した陽性対照群(群F;OVX-17β-エストラジオール投与群)を1群設定した。試験群は以上の6群を設定した。
3)投与量
【0043】
各群について、それぞれ表1に示す量の被験物質を投与した。
4)投与方法
【0044】
群C、群D及び群E並びに群Fへの投与は、それぞれ被験物質及び17β-エストラジオールを基礎飼料に配合して動物に供与する混餌投与とした。投与は群分け直後より開始(群分け翌日である投与1日目、,投与1週目)し、84日間(投与12週目,投与84日目まで)連続で摂取させた.
5)検査項目
【0045】
(1)体重
週に1回の割合で実施した。
(2)摂餌量
【0046】
2週に1回の割合で実施した。1日あたりの摂餌量は、2日連続して測定した給餌量及び残餌量(給餌器量を含む)その差とした。
(3)海綿骨密度測定
右脛骨の形態計測(海綿骨密度測定)を行った。
【0047】
[2]試験結果
【0048】
1.一般状態および生死の確認
投与期間を通して、いずれの群の動物においても一般状態に変化は認められず、死亡した動物も認められなかった。
2.体重
体重の推移を図1並びに表2及び表3に示す。
【0049】
【表2】

【0050】
【表3】

【0051】
Sham群は、手術日(投与開始の9日前)で239.5 ± 2.7 g("平均値 ± 標準誤差"を示す。以下同様。)を、手術後3日(投与開始の6日前)で239.8 ± 2.7 gを、投与開始日(投与0日)で231.4 ± 3.9 gを示した。その後、投与期間を通して増加し、投与開始後28日(4週)、56日(8週)及び84日(12週)には、それぞれ268.8 ± 6.5 g、283.8 ± 8.3 g及び306.1 ± 9.5 gを示した。
【0052】
OVX-Controlは、手術日で243.0 ± 3.4 gを、手術後3日で256.9 ± 5.9 gを、投与開始日で268.9 ± 5.7 gを示した。その後、投与期間を通して増加し、投与開始後28日、56日及び84日には、それぞれ373.1 ± 10.2 g、404.5 ± 12.3 g及び430.1 ± 12.8 gを示した。OVX-ControlはSham群と比較して、手術後3日より試験終了までの期間におけるいずれの測定ポイントにおいても有意な高値が認められた。
【0053】
OVX-大豆抽出単独投与群は、手術日で245.9 ± 6.0 gを、手術後3日で254.4 ± 7.0 gを、投与開始日で263.9 ± 7.6 gを示した。その後、投与期間を通して増加し、投与開始後28日、56日及び84日には、それぞれ344.3 ± 11.6 g、363.7 ± 11.2 g及び378.7 ± 11.2 gを示した。OVX-大豆抽出単独投与群はOVX-Controlと比較して、投与開始後63日、77日及び84日のいずれの測定ポイントにおいても有意な低値が認められた。
【0054】
OVX-大豆抽出+ウコギ抽出併用投与群は、手術日で246.8 ± 5.3 gを、手術後3日で255.1 ± 4.4 gを、投与開始日で266.1 ± 6.9 gを示した。その後、投与期間を通して増加し、投与開始後28日、56日及び84日には、それぞれ323.9 ± 11.3 g、345.6 ± 15.5 g及び356.6 ± 16.0 gを示した。OVX-大豆抽出+ウコギ抽出併用投与群はOVX-Controlと比較して、投与開始後21日、28日、42日及び56日より試験終了までの期間におけるいずれの測定ポイントにおいても有意な低値が認められ、OVX-大豆抽出単独投与群と比較しても優れた体重増加抑制が認められた。
【0055】
OVX-大豆抽出+ウコギ抽出+ラフマ抽出併用投与群は、手術日で239.6 ± 4.3 gを、手術後3日で253.9 ± 4.1 gを、投与開始日で260.1 ± 6.1 gを示した。その後、投与期間を通して増加し、投与開始後28日、56日及び84日には、それぞれ327.4 ± 10.4 g、342.1 ± 11.4 g及び348.0 ± 11.5 gを示した。OVX-大豆抽出+ウコギ抽出+ラフマ抽出併用投与群はOVX-Controlと比較して、投与開始後21日、28日、42日及び56日より試験終了までの期間におけるいずれの測定ポイントにおいても有意な低値が認められ、OVX-大豆抽出単独投与群と比較しても優れた体重増加抑制が認められた。
【0056】
OVX-E2投与群は、手術日で247.8 ± 3.6 gを、手術後3日で252.9 ± 3.8 gを、投与開始日で261.3 ± 3.0 gを示した。投与開始後7日の測定で、一旦減少して251.1 ± 2.8 gを示したものの、その後試験期間を通してSham群とほぼ同様の推移を示し、投与開始後28日、56及び84日には、それぞれ276.3 ± 3.9 g、284.0 ± 4.3 g及び301.6 ± 4.8 gを示した。OVX-E2投与群はOVX-Controlと比較して、投与開始後7日より試験終了までの期間におけるいずれの測定ポイントにおいても有意な低値が認められた。
3.海綿骨密度測定
【0057】
骨形態計測(右脛骨海綿骨密度)の結果を図2及び表4に示す。
【0058】
【表4】

【0059】
Sham群の海綿骨単位骨量は25.75 ± 1.77 %を示した。
【0060】
OVX-Controlは7.03 ± 0.69 %を示し、Sham群と比較して有意な低値が認められた。
【0061】
OVX-大豆抽出単独投与群は10.69 ± 0.67 %を示し、OVX-Controlと比較して有意差は認められなかった。
【0062】
OVX-大豆抽出+ウコギ抽出併用投与群は12.11 ± 0.93 %を示し、OVX-Controlと比較して有意な高値が認められ、OVX-大豆抽出単独投与群に比較して優れた骨密度減少抑制が認められた。
【0063】
OVX-大豆抽出+ウコギ抽出+ラフマ抽出併用投与群は11.90 ± 0.74 %を示し、OVX-Controlと比較して有意な高値が認められ、OVX-大豆抽出単独投与群に比較して優れた骨密度減少抑制が認められた。
【0064】
80
OVX-E2投与群は23.92 ± 1.58 %を示し、OVX-Controlと比較して有意な高値が認められた。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】体重変化の推移である。
【図2】海綿骨密度測定結果である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発酵大豆胚芽抽出物とアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物を含有することを特徴とする飲食組成物。
【請求項2】
上記発酵大豆胚芽抽出物が、大豆胚芽の製麹処理生成物において含有する蛋白質及びイソフラボン化合物配糖体が加水により分解されたものからの抽出物である請求項1記載の飲食組成物。
【請求項3】
上記発酵大豆胚芽抽出物が、含水エタノールによる抽出物である請求項2記載の飲食組成物。
【請求項4】
上記アカントパナクス・センティコサス・ハルムス根の抽出物が、アカントパナクス・センティコサス・ハルムスの根部の熱水及びエタノールによる抽出物である請求項1、2又は3記載の飲食組成物。
【請求項5】
上記発酵大豆胚芽抽出物が、イソフラボンアグリコンを10重量%以上含有する請求項1乃至4の何れかに記載の飲食組成物。
【請求項6】
上記アカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物が、アカントパナクス・センティコサス・ハルムスの根部からの熱水及びエタノールによる抽出物であって、その乾燥物において、原生薬比が20:1乃至80:1である請求項1乃至5の何れかに記載の飲食組成物。
【請求項7】
発酵大豆胚芽抽出物の乾燥重量とアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根の抽出物の乾燥重量の比が1:0.3乃至1:30である請求項1乃至5の何れかに記載の飲食組成物。
【請求項8】
発酵大豆胚芽抽出物とアカントパナクス・センティコサス・ハルムス根抽出物の他にラフマ葉抽出物を含有する請求項1乃至7の何れかに記載の飲食組成物。
【請求項9】
上記ラフマ葉抽出物が含水エタノールによる抽出物である請求項8記載の飲食組成物。
【請求項10】
上記ラフマ葉抽出物が含水エタノールによる抽出物であって、その乾燥物において、原生薬比が3:1乃至10:1である請求項9記載の飲食組成物。
【請求項11】
発酵大豆胚芽抽出物の乾燥重量とラフマ葉抽出物の乾燥重量の比が1:0.1乃至1:20である請求項1乃至10の何れかに記載の飲食組成物。
【請求項12】
請求項1乃至11の何れかに記載の飲食組成物からなる更年期の女性における体重増加抑制用飲食組成物。
【請求項13】
請求項1乃至11の何れかに記載の飲食組成物からなる更年期の女性における骨密度減少抑制用飲食組成物

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2007−269728(P2007−269728A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−99447(P2006−99447)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(596120326)株式会社サン・クロレラ (8)
【Fターム(参考)】