説明

香料インキ印刷物

【課題】紙基材へオフセット印刷及び/又は活版印刷による香料内包マイクロカプセル型インキを使用しても、反りの発生が少なく、低コストで、使用する際にも容易である香料インキ印刷物の提供。
【解決手段】紙基材11の一方の面に香料内包マイクロカプセル入りの香料印刷層21を有し、かつ、紙基材11の他方の面の前記香料印刷層21に相対する部分に印刷層23を有することを特徴とし、上記印刷層23の絵柄が、上記香料印刷層21の絵柄と略同一であり、また印刷方法がオフセット印刷及び/又は活版印刷であり、また印刷インキが酸化重合インキ及び/又は紫外線硬化インキであり、また香料内包マイクロカプセルの平均粒径が4〜6μmであることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、香料インキ印刷物に関し、さらに詳しくは、紙基材へオフセット印刷及び/又は活版印刷による香料内包マイクロカプセル型インキを使用しても、反りの少ない香料インキ印刷物に関するものである。
【0002】
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。また、「UV」は「紫外線」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
【背景技術】
【0003】
(主なる用途)本発明の香料インキ印刷物の主なる用途としては、雑誌、カタログ、POPなどに用いる場合、印刷による紙基材の反りを解消したものである。
しかしながら、紙基材へオフセット印刷及び/又は活版印刷による香料内包マイクロカプセル型インキを使用しても、反りの少なさを必要とする用途であれば、特に限定されるものではない。
【0004】
(背景技術)紙基材に香料インキを印刷した香料インキ印刷物は、特に香料が揮散して香りが急速に失われるので、香りの飛散を防止するために、香料をマイクロカプセル化したインキを用いて印刷するが多い。しかしながら、香料内包マイクロカプセル入り印刷層は比較的厚く、及び/又は紙基材の表面へある程度吸収されるために、印刷後の香料インキ印刷物は、著しく反り(カールともいう)が発生してしまう。この反りは製本、丁合、梱包などの後加工の生産性が低下し高コストとなる。また、観察したり、香料印刷層を爪などで擦って香りを楽しむ際にも、作業しにくいという欠点がある。
従って、香料インキ印刷物は、反りの発生が少なく、低コストで、使用する際にも容易であることが求められている。
【0005】
(先行技術)従来、基材上にクツション層、シート状物層、受容層を順次設けてなり、基材裏面にカール防止処理層を設けて、保存時にカールが発生しない優れた被熱転写シートが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、カール防止処理層はコーティング法による全面塗布層であり、高価なコーティング機械を用いて、不要な部分まで層を形成するので高コストであるという欠点がある。
【0006】
【特許文献1】特開平01−44781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は上記のような問題点を解消するために、本発明者らは鋭意研究を進め、本発明の完成に至ったものである。その目的は、紙基材へオフセット印刷及び/又は活版印刷による香料内包マイクロカプセル型インキを使用しても、反りの発生が少なく、低コストで、使用する際にも容易である香料インキ印刷物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、
請求項1の発明に係わる香料インキ印刷物は、紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材の一方の面に香料内包マイクロカプセル入りの香料印刷層を有し、かつ、紙基材の他方の面の前記香料印刷層に相対する部分に印刷層を有するように、したものである。
請求項2の発明に係わる香料インキ印刷物は、上記印刷層の絵柄が、上記香料印刷層の絵柄と略同一であるように、したものである。
請求項3の発明に係わる香料インキ印刷物は、上記香料印刷層と上記印刷層の印刷方法が、オフセット印刷及び/又は活版印刷であるように、したものである。
請求項4の発明に係わる香料インキ印刷物は、上記香料印刷層と上記印刷層の印刷インキが、酸化重合インキ及び/又は紫外線硬化インキであるように、したものである。
請求項5の発明に係わる香料インキ印刷物は、上記香料印刷層の香料内包マイクロカプセルの平均粒径が4〜6μmであるように、したものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の本発明によれば、反りの発生が少なく、低コストで、使用する際にも容易である香料インキ印刷物が提供される。
請求項2の本発明によれば、印刷層が必要な部分のみに形成するので、より低コストである香料インキ印刷物が提供される。
請求項3の本発明によれば、公知で一般的な印刷技術を用いるので、より低コストである香料インキ印刷物が提供される。
請求項4の本発明によれば、反応型インキを用いるので、より耐久性に優れる香料インキ印刷物が提供される。
請求項5の本発明によれば、厚盛り印刷が可能であって、香り高い香料インキ印刷物が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施例を示す香料インキ印刷物の断面図である。
図2は、本発明の1実施例を示す香料インキ印刷物の断面図である。
図3は、本発明の1実施例を示す香料インキ印刷物の断面図である。
【0011】
(香料印刷物)本発明の香料インキ印刷物10は、図1に示すように、紙基材11の一方の面に香料内包マイクロカプセル入りの香料印刷層21を有し、紙基材11の他方の面の前記香料印刷層21の相対する部分には印刷層23を有する。即ち、香料印刷層21/紙基材11/印刷層23の構成で、紙基材11を挟んで香料印刷層21と印刷層23とが対称する構造となるので、反りが極めて発生しにくくなる。
【0012】
(紙基材)紙基材11としては、具体的には、賦型性、耐屈曲性、剛性等を持たせる基材であり、例えば、強サイズ性の晒または未晒の紙基材、あるいは純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙などの紙基材を使用することができる。上記の紙層を構成する紙基材11の坪量としては特に制限はないが、通常40〜1000g/m2程度のもの、好ましくは、60〜600g/m2位のものである。
【0013】
(香料印刷層)香料印刷層21は、香料を内包したマイクロカプセルを含むインキを用いて、印刷した層である。通常、香料のマイクロカプセルは粒径が比較的大きいので、シルクスクリーン印刷又はグラビア印刷方式で行われるのが、本発明ではオフセット印刷又は活版印刷で印刷する。該オフセット印刷又は活版印刷での印刷によれば、印圧を高くできるので、被印刷体(紙基材)への良好なインキ転移が得られる。
【0014】
(マイクロカプセル)マイクロカプセルがインキ練肉時または印刷時の圧力で破壊しないこと、インキに配合したマイクロカプセル中の香料がインキ中に抽出されないことなどから、マイクロカプセルの粒径を10μm以下、好ましくは4〜6μmにすることが好ましい。
【0015】
マイクロカプセルに封入される芳香成分は、オレンジ、レモン、ライム、ピーチ等の果物、ばらやラベンダー等の花、ミント、白檀等の香水等から使用目的に応じて好みのものを使用できる。通常、芳香成分は油性または水−アルコール溶性のものである。油性の香料として、具体的な物質名を挙げれば、フェニルエチルアルコール、リナロール、ジャスミン、ヘキシルシナミックアルデヒド、α−リネモン、α−ピネン、ブロムスチロール、シトロネラール、コロラール、テルピオネール、メントール、桂皮酸、等を挙げることができる。
【0016】
芳香成分を封入するマイクロカプセルの壁材質は、芳香成分の種類によって異なるが、一般的には、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリウレタン、アルギン酸ナトリウム、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂等のカプセル化できる材料であれば利用できる。カプセル生成手段としては、従来から慣用されている方法、例えば、コアセルベーション法、インサイチュ法、界面重合法、などを用いることができる。
【0017】
オフセット印刷または活版印刷用香料インキに用いるバインダーは油性のものが好ましいので、水系により製造されることの多いマイクロカプセルは、油性バインダーに練肉分散する前に適切な処理が必要となる。一般に、噴霧乾燥法等により完全に水分を乾燥させるか、フラッシング法等により水系から油系に完全に置換させるか、疎水基と親水基を有する分散剤を用いてバインダー中にカプセルを分散し、その後、水分を完全に除去する方法等が行われる。マイクロカプセルの2次凝集により、カプセル粒子が肥大化しない方法であれば、いずれの方法であってもよい。
【0018】
溶剤としては、香料インキとしての特性上、無臭性であることが必要であるが、同時にバインダー樹脂や香料に対する溶解性を有し、さらに、香料としての「香り立ち」成分として寄与するものが好ましい。また、溶剤は粘度調整を目的とし、印刷機上で短時間で蒸発しない溶剤が好ましく、非水溶剤、例えば、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類、プロピレングリコールメチルエーテル等のエーテル類、グリセリン脂肪酸エステル等のエステル類が挙げられる。印刷方式によっては、エタノール等のアルコール類を使用してもよい。
【0019】
(印刷層)印刷層23は紙基材11の他方の面(裏面)の香料印刷層21に相対する部分に設ける。印刷層23のインキは、特に制限はないが、好ましくは、香料印刷層21の香料を内包したマイクロカプセルを含まないメジウムインキである。該メジウムインキには透明樹脂と溶剤からなるインキであるが、必要に応じて、充填剤、可塑剤、分散剤、潤滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、防黴剤、などの添加剤を、適宜加えても良く、無色でも有色でもよい。これらの組成物を、分散、混練して、また、必要に応じて、溶剤で固形分量や粘度を調整して、インキ組成物とすればよい。
【0020】
通常、オフセット印刷インキ又は活版印刷インキには、酸化重合型インキと紫外線硬化型インキが適用できるが、紙基材への浸透の少ない点から紫外線硬化型インキが好ましい。酸化重合型インキは、油性インキと呼ばれ、ビヒクルの酸化重合による固化、不溶化によって皮膜をつくるもので、乾性油ワニス、乾性アルキドなどがこの部類に入る。酸化促進剤としてコバルトやマンガンが添加されている。
【0021】
紫外線硬化型インキの樹脂形成材料としては、プレポリマーまたはオリゴマーとして、ポリオールアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、アルキッドアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系等、モノマーとしては、モノアクリレート系、ジアクリレート系、トリアクリレート系等を使用したインキが挙げられる。このようなインキを印刷し乾燥して、必要に応じて、温度30℃〜70℃で適宜エージングしたり、紫外線硬化型インキは紫外線を照射すれば印刷層23が形成できる。
【0022】
(印刷方法)以上のように、香料印刷層21及び/又は印刷層23の印刷方法を公知で一般的な印刷技術であるオフセット印刷及び/又は活版印刷で行うことで、より低コストにすることができる。特に好ましくは、香料印刷層21及び/又は印刷層23の印刷を、同じインキ系を用いて、同じ印刷方法で行うことである。同じインキ系とは、香料印刷層21と印刷層23の印刷インキが酸化重合インキ又は紫外線硬化インキであり、同じ印刷方法とは、香料印刷層21と印刷層23を印刷オフセット印刷又は活版印刷で行うことである。このようにすることで、紙基材11を挟んだ香料印刷層21と印刷層23との対称構造がより正確となるので、反りが極めて発生しにくくなる。もちろん、それぞれを組合わせてもよい。
【0023】
(絵柄)香料印刷層21と印刷層23の絵柄は略同一の絵柄とする。印刷層23の絵柄は、図1に示すように香料印刷層21と同一でも、図2に示すように香料印刷層21より大きくても、図3に示すように香料印刷層21より小さくてもよい。但し、香料印刷層21と印刷層23の絵柄とは、表裏それぞれの面から見た場合には鏡像絵柄となるが、一方の面から透視した状態の絵柄をいい、該絵柄が略同一とすればよい。反りに影響のない範囲であれば、表裏での多少の絵柄ズレも許容されるものである。また、香料印刷層21と印刷層23の絵柄はそれぞれが、ベタ印刷だけでなく、文字、イラスト、写真、又は網点などでもよい。紙基材11を挟んだ香料印刷層21と印刷層23との対称構造は維持されるので、反りが防止される。
【0024】
(目止め印刷)紙基材11と香料印刷層21、及び/又は紙基材11と印刷層23との間に、目止め印刷を行って目止め印刷層を設けてもよい。目止め印刷層は、香料印刷層21インキ及び/又は印刷層23インキが紙基材への浸透を抑止するための印刷層である。通常は、無色のメジウムインキを印刷した印刷層が用いられる。メジウムインキは、透明樹脂と溶剤からなるインキで僅かに添加剤が添加される場合もある。現今、オフセット印刷インキまたは活版印刷インキには、酸化重合型インキと紫外線硬化型インキが多用されているが、目止め効果の点からは前記のように紫外線硬化型インキが、紙基材への浸透が少ない点から好ましい。
【0025】
酸化重合型インキは、油性インキと呼ばれ、ビヒクルの酸化重合による固化、不溶化によって皮膜をつくるもので、乾性油ワニス、乾性アルキドなどがこの部類に入る。酸化促進剤としてコバルトやマンガンが添加されている。紫外線硬化型インキの樹脂形成材料としては、プレポリマーまたはオリゴマーとして、ポリオールアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、アルキッドアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系等、モノマーとしては、モノアクリレート系、ジアクリレート系、トリアクリレート系等を使用したインキが挙げられる。着色インキの場合は、これに体質顔料や色材としての有機顔料等が添加されるが、目止め材として用いる場合は、顔料等を添加しないメジウムインキとして使用する。
【0026】
目止め印刷層を設けた香料印刷層21は、オフセット印刷及び/又は活版印刷で紙基材へ印刷しても、着肉量が多く、紙基材への香料インキの浸透もないので、十分な香りが得られる。また、目止め印刷層を設けた印刷層23は、より反り防止効果に優れる。
【実施例】
【0027】
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)紙基材11として上質紙(64g/m2)を用いた。該上質紙の一方の面に、オフセット枚葉印刷機を用いて、オレンジの香りの香料を内包する粒径4〜6μmのマイクロカプセル入りオフセット及び活版共用インキ(大日本インキ化学工業株式会社製「PIオレンジフレーバーOPニス」(紫外線硬化型インキ)を使用し、UVオフセット印刷で、ハート型模様の香料印刷層21を印刷した。次いで、上質紙の他方の面に、オフセット枚葉印刷機を用いて、無色の紫外線硬化型メジウムインキ(ザインクテック社製、商品名UV−BFSGインキ)を使用し、UVオフセット印刷で、香料印刷層21の相対する部分に、逆ハート型模様(結果的には同じ絵柄)を印刷して印刷層23を設けて、実施例1の香料インキ印刷物を得た。
【0029】
(実施例2)印刷層23のインキを酸化重合型インキ(ザインクテック社製、商品名NSインキ)を用いて、オフセット印刷する以外は実施例1と同様にして、実施例2の香料インキ印刷物を得た。
【0030】
(実施例3)UVオフセット印刷をUV活版印刷とする以外は実施例1と同様にして、実施例3の香料インキ印刷物を得た。
【0031】
(実施例4)紙基材11の両面に、紫外線硬化型メジウムインキ(エポキシアクリレート系オリゴマー)を用いて目止め印刷をオフセット枚葉印刷機で印刷した後、実施例1と同様にして、実施例4の香料インキ印刷物を得た。
【0032】
(比較例1)印刷層23を設けない以外は実施例1と同様にして、比較例1の香料インキ印刷物を得た。
【0033】
(比較例2)印刷層23を設けない以外は実施例3と同様にして、比較例2の香料インキ印刷物を得た。
【0034】
(評価)実施例及び比較例の香料インキ印刷物を100mm×100mmに切断して、常温で平らな常盤上に静置したところ、比較例1〜2の香料インキ印刷物では一端が30mmも浮き上がり反りが激しかったが、実施例1〜4の香料インキ印刷物では、5mm以下を反りが少なかった。
なお、実施例1〜4、及び比較例1〜2の香料インキ印刷物の香料印刷層21を指先で擦ると、いずれも香気を発生した。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の1実施例を示す香料インキ印刷物の断面図である。
【図2】本発明の1実施例を示す香料インキ印刷物の断面図である。
【図3】本発明の1実施例を示す香料インキ印刷物の断面図である。
【符号の説明】
【0036】
10:香料インキ印刷物
11:紙基材
21:香料印刷層
23:印刷層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙基材に対する香料インキの印刷物であって、紙基材の一方の面に香料内包マイクロカプセル入りの香料印刷層を有し、かつ、紙基材の他方の面の前記香料印刷層に相対する部分に印刷層を有することを特徴とする香料インキ印刷物。
【請求項2】
上記印刷層の絵柄が、上記香料印刷層の絵柄と略同一であることを特徴とする請求項1記載の香料インキ印刷物。
【請求項3】
上記香料印刷層と上記印刷層の印刷方法が、オフセット印刷及び/又は活版印刷であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の香料インキ印刷物。
【請求項4】
上記香料印刷層と上記印刷層の印刷インキが、酸化重合インキ及び/又は紫外線硬化インキであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の香料インキ印刷物。
【請求項5】
上記香料印刷層の香料内包マイクロカプセルの平均粒径が4〜6μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の香料インキ印刷物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−168092(P2007−168092A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−364624(P2005−364624)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】