説明

駐車ブレーキのロック装置

【課題】始動のオフ時に電源が供給されない状態で変速モードを維持して、バッテリーの放電を防止することができる駐車ブレーキのロック装置を提供する。
【解決手段】パーキングレバーと、パーキングレバーに復原力を提供するパーキングレバースプリングと、オイルホールが形成されたシリンダーと、パーキングレバーに連結されたピストンロッド、及びシリンダーの内部に備えられたピストン本体を含み、オイルホールを通してオイルの供給あるいは排除によってシリンダーの長さ方向に沿って移動可能に備えられたピストンと、ソレノイドバルブと、ソレノイドバルブに電源が印加された時に、ピストンのロックを解除し、ソレノイドバルブに印加された電源が解除された時に、ピストンをロックするようにシリンダー内に備えられたロック機構と、で構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車ブレーキのロック装置に関し、より詳細には、電流の解除時にもロック状態を維持することができる駐車ブレーキのロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動変速機には、P段(parking range)で、出力軸上に備えられた駐車ギヤをスプラグに結合させて車両の駐車状態を維持するパーキング装置が備えられている。
【0003】
図4は従来のパーキング装置の断面図である。従来の技術によるパーキング装置は、変速レバー10に連結されて、変速レバー10の駐車モードの選択によって回転運動するディテントレバー12、ディテントレバー12の一側に連結されて、ディテントレバー12の回転運動によって直線運動し、その一端にローラ28が備えられた駐車ロッド14、ヒンジ30を中心に回転可能に備えられて、その一端に嵌合突起34が形成されたスプラグ18、ヒンジ30に備えられて、スプラグ18を弾性支持するリターンスプリング32、選択的に嵌合突起34と噛み合う係止溝20が形成された駐車ギヤ22で構成されている。そして、駐車ロッド14には、復原力を与えるロッドスプリング26が装着される。
【0004】
このように構成された従来の技術によるパーキング装置は、運転者が変速レバー10を駐車モードに位置させると、変速レバー10に連結されたディテントレバー12が回転し、それによってディテントレバー12に連結された駐車ロッド14が直線移動する。また、駐車ロッド14の終端に装着されたローラ28がスプラグ18を回転させる。
【0005】
この時、スプラグ18の嵌合突起34と駐車ギヤ22の係止溝20とが嵌合して駐車ギヤ22を固定することによって、駐車状態を維持する。
【0006】
また、変速レバー10が駐車モードから他の変速モードに移動すると、駐車ロッド14がロッドスプリング26によって元の状態に戻り、スプラグ18がリターンスプリング32の弾性力によって元の状態に戻り、嵌合突起34と係止溝20とが分離されて駐車を解除する。
【0007】
最近は、シャフトバイワイヤ(Shift By Wire)を使用することによって、使用者の意志をトランスミッション制御ユニット(TCU)に伝達し、油圧または空圧で機械的にパーキングを解除するので、従来のトランスミッションギヤーシフト(Transmission Gear Shift)レバー(P/R/N/D)に比べて遥かに小さい力で動かすことができ、運転者にとっての利便性が大きいくなってきている。
【0008】
パーキングが解除されたD段で走行中に、パーキングピストンの作動油圧が突然低下したときに変速機が機械的にパーキングに進入するのを防止するために、ソレノイドバルブ及びロック機構を備えている。しかし、これは、電流が印加されている状態でロック状態を維持する構造であるため、例えばN段で始動がオフされて電源が遮断されると駐車ブレーキが締結される。このような構成は、駐車空間が狭い消費者には不便であった。
【0009】
駐車ブレーキのロック装置については、電動ディスクブレーキに適用してロック機構が作動して不用意に駐車ブレーキがかかることがないロック装置〔特許文献1〕、エンジン作動状態で車両を停車し、作業を行なう場合において、作業の安全性を高めるために駐車ブレ−キに重ねて使用するブレ−キロツク装置〔特許文献2〕などの報告がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008−275053号公報
【特許文献2】特開平06−255460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、始動のオフ時に変速モードを維持するロック装置を提供する。また、始動のオフ時にも電源が供給されない状態で変速モードを維持して、バッテリーの放電を防止することができる駐車ブレーキのロック装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施形態による駐車ブレーキのロック装置は、パーキングレバーと、パーキングレバーに復原力を提供するパーキングレバースプリングと、オイルホールが形成されたシリンダーと、パーキングレバーに連結されたピストンロッド、及びシリンダーの内部に備えられたピストン本体を含み、オイルホールを通してオイルの供給あるいは排除によってシリンダーの長さ方向に沿って移動可能に備えられたピストンと、ソレノイドバルブと、ソレノイドバルブに電源が印加された時に、ピストンのロック(locking)を解除し、ソレノイドバルブに印加された電源が解除された時に、ピストンをロックするようにシリンダー内に備えられたロック機構と、を有して構成される。
【0013】
特に、ロック機構は、ソレノイドバルブに電源が印加された時に、ピストンの長さ方向に沿って移動可能に備えられて、傾斜部が形成された制御ロッドと、ヒンジを中心に回転可能にシリンダーの内部に備えられて、その一端に突起が形成された調節部と、制御ロッドの一端に備えられたプレートと、制御ロッドに移動可能に備えられて、調節部と接触するシートと、プレートとシートとの間に備えられて、シートに復原力を提供するシートスプリングと、を有し、ピストン本体には、突起が選択的に係止する係止部が形成されている。
【0014】
ソレノイドバルブに電源が印加されると、傾斜部が調節部の端部を押し、調節部がヒンジを中心に回転して、突起と係止部との結合が解除される。
【0015】
ソレノイドバルブに印加された電源が解除されると、シートスプリングの復原力によって調節部がヒンジを中心に回転して、突起と係止部とが結合される。
【0016】
駐車ブレーキのロック装置の好ましい形態では、ソレノイドバルブに電源が印加された時に、制御ロッドをピストンの長さ方向に移動させるように制御ロッドと結合するフランジャーと、ソレノイドバルブに印加された電源が解除された時に、フランジャーを移動させるように復原力を提供するフランジャースプリングと、をさらに有している。
【0017】
また、駐車ブレーキのロック装置は、制御ロッドを案内して、フランジャースプリングを支持するロッドガイドをさらに有している。
【0018】
また、駐車ブレーキのロック装置は、ピストンロッドの移動を制限するようにピストンロッドに備えられた留め金をさらに有している。
【0019】
また、駐車ブレーキのロック装置は、シートを案内するようにシリンダー内に形成されたシートガイドをさらに有する。
【0020】
また、本発明の実施形態による駐車ブレーキのロック装置は、パーキングレバーと、パーキングレバーに復原力を提供するパーキングレバースプリングと、オイルホールが形成されたシリンダーと、パーキングレバーに連結されたピストンロッド、及びシリンダーの内部に備えられて、係止部が形成されたピストン本体を含み、オイルホールを通したオイルの供給あるいは排除によってシリンダーの長さ方向に沿って移動可能に備えられるピストンと、ソレノイドバルブと、ソレノイドバルブに電源が印加された時に、ピストンの長さ方向に移動するフランジャーと、ソレノイドバルブに印加された電源が解除された時に、フランジャーを移動させるように復原力を提供するフランジャースプリングと、フランジャースプリングを支持するロッドガイドと、ソレノイドバルブに電源が印加された時に、ピストンをロック(locking)するようにシリンダー内に備えられたロック機構と、を有し、そのロック機構が、ソレノイドバルブに電源が印加された時に、ピストンの長さ方向に沿って移動可能にフランジャーに連結され、ロッドガイドに案内されて、傾斜部が形成された制御ロッドと、ヒンジを中心に回転可能にシリンダーの内部に備えられて、その一端に突起が形成された調節部と、制御ロッドの一端に備えられたプレートと、制御ロッドに移動可能に備えられて、調節部と接触するシートと、プレートとシートとの間に備えられて、シートに復原力を与えるるシートスプリングと、を有して構成される。
【0021】
レノイドバルブに電源が印加されると、傾斜部が調節部を押し、調節部がヒンジを中心に回転して、突起と係止部との結合が解除される。
【0022】
ソレノイドバルブに印加された電源が解除されると、シートスプリングの復原力によって調節部がヒンジを中心に回転して、突起と係止部とが結合される。
【0023】
駐車ブレーキのロック装置は、ピストンロッドの移動を制限するようにピストンロッドに備えられた留め金をさらに有している。
【0024】
また、駐車ブレーキのロック装置は、シートを案内するようにシリンダー内に形成されたシートガイドをさらに有している。
【発明の効果】
【0025】
本発明の駐車ブレーキのロック装置によれば、ソレノイドバルブに電流が印加されなくてもパーキング状態を維持することができて、バッテリーの放電を防止することができる。また、N段で始動のオフ時にもN段を維持することによって、駐車空間が狭いところでも容易に駐車することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例によるR/N/D段作動時のロック装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例によるP段作動時のロック装置の断面図である。
【図3】図1のAを拡大した図面である。
【図4】従来のパーキング装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付した図面を参照しつつ本発明に係る駐車ブレーキのロック装置を説明する。
図1は本発明の実施形態によるR/N/D段作動時のロック装置の断面図であり、図2はP段作動時のロック装置の断面図である。
【0028】
図1及び図2を参照すると、本発明の実施形態によるロック装置は、パーキングレバー110、パーキングレバー110に復原力を与えるパーキングレバースプリング100、オイルホール310が形成されたシリンダー300、パーキングレバー110に連結されたピストンロッド210、シリンダー300の内部に備えられたピストン本体240を有し、さらに、オイルホール310を通してのオイル供給あるいは排除によってシリンダー300の長さ方向に沿って移動可能に備えられたピストン200、ソレノイドバルブ600、及びソレノイドバルブ600に電源印加時にピストン200のロック(locking)を解除し、ソレノイドバルブ600への電源の解除時にピストン200をロックするようにシリンダー300内に備えられたロック機構400を有して構成される。
【0029】
ロック機構400は、ソレノイドバルブ600に電源が印加されている時に、ピストン200の長さ方向に沿って移動可能に備えられ、傾斜部415が形成された制御ロッド410、ヒンジ430を中心に回転可能にシリンダー300内部に備えられてその一端に突起440が形成された調節部420、制御ロッド410の一端に備えられたプレート412、制御ロッド410に移動可能に備えられて調節部420と接触するシート450、及びプレート412とシート450との間に備えられてシート450に復原力を提供するシートスプリング414を有して構成される。
【0030】
そして、ピストン本体240には、係止部250が形成されていて、突起440が選択的に係止する。
【0031】
駐車ブレーキのロック装置は、さらに、ソレノイドバルブ600に電源が印加されている時に、制御ロッド410をピストン200の長さ方向に移動させるように制御ロッド410と結合するフランジャー550、及びソレノイドバルブ600に印加された電源が解除された時に、フランジャー550を移動させるように復原力を与えるフランジャースプリング555を有している。
【0032】
駐車ブレーキのロック装置は、さらに、制御ロッド410を案内して、フランジャースプリング555を支持するロッドガイド500を有している。
【0033】
ソレノイドバルブ600に電源が印加されると、コイル610に磁気力が発生し、フランジャー550を押して、制御ロッド410が図1の左側方向に移動するようになる。
反対に、ソレノイドバルブ600に印加された電源が解除されると、フランジャースプリング555の復原力によってフランジャー550と制御ロッド410が図1の右側方向に移動するようになる。
【0034】
駐車ブレーキのロック装置は、ピストンロッド210の移動を制限するように、留め金220がピストンロッド210に備えらている。
駐車ブレーキのロック装置は、シート450を案内するようにシリンダー300内に形成されたシートガイド455を有している。
【0035】
ソレノイドバルブ600に電源が印加されると、傾斜部415が調節部420の端部を押し、調節部420がヒンジ430を中心に回転して、突起440と係止部250との結合が解除される。
逆に、ソレノイドバルブ600に印加された電源が解除されると、シートスプリング414の復原力によって調節部420がヒンジ430を中心に回転して、突起440と係止部250とが結合される。
【0036】
本発明の実施形態において、ロック状態とは、ピストン200がロック機構400に係止して移動が制限される状態を意味し、ロック状態の解除とは、ピストン200がロック機構400に係止しないで移動が可能な状態を意味している。
【0037】
以下で、駐車モードは、図2に示したように、シリンダー300の内部のオイル151が排除された状態であり、駐車モード以外のモードでは、シリンダー300の内部にオイル151が供給されて、図1に示したようにピストン200が図面の右側に移動した状態である。
【0038】
パーキングレバー110の回転位置によって、図4のスプラグ18と駐車ギヤ22は、駐車モードでは噛み合い、駐車モード以外のモードでは噛み合いが解除される。
このようなパーキングレバー10(110)とスプラグ18との結合構成は、当業者には自明な事項であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0039】
以下、本発明の実施形態による駐車ブレーキのロック装置の作動過程について説明する。先ず、図1を参照して、駐車モード以外のモード、例えばR/N/D段での作動過程について説明する。
ピストン200は、駐車モード以外のモードでは、オイルホール310を通してオイル151が供給され、ピストン200が相対的にシリンダー300内に押入れて、スプラグ18と駐車ギヤ22との噛み合いを解除する(図4参照)。
【0040】
ソレノイドバルブ600には電源が供給されず、シートスプリング414の弾性力によってシート450が調節部420の一端を押して、突起440が係止部250に係止するようになる。つまり、ロック機構400によってロック状態となる。
【0041】
このような状態、例えば車両がD段で走行中の状態で、オイル151の圧力が下降しても、突起440と係止部250との結合によってパーキング装置が作動しない。また、例えば車両がN段で始動がオフされても、突起440と係止部250との結合によってパーキング装置が作動しない。
【0042】
本発明の実施形態によるソレノイドバルブ600は、電流の供給が中断されてもその状態をそのまま維持するノルマルハイ(normal high)タイプであるので、電流の供給が中断されても図1の状態が維持される。このようにしてロック状態が維持されて、始動のオフ時にも中立モードを維持するようになる。
【0043】
つまり、駐車モード以外のモード、特にN段で始動をオフにすると、油圧が解除されて、スプリング100の復原力によってピストン200がスプリング100に向かって移動しようとするが、係止部250が突起440に係止していてピストン200が移動できなくなる。
【0044】
この時は、始動がオフされた状態であるため、ソレノイドバルブ600に電流の供給が中断されている状態である。結局、N段で始動をオフにしても、N段を維持することができるのである。
【0045】
本発明の実施形態による駐車ブレーキのロック装置は、始動のオフ時にもソレノイドバルブに電源を供給せずに変速モードを維持して、バッテリーの放電を防止することができる。
【0046】
図2を参照して、駐車モード(P段)での本発明の実施形態による駐車ブレーキのロック装置の作動過程について説明する。
本発明の実施形態による駐車モードでは、ソレノイドバルブ600に電流を印加して、ロックを解除する。ソレノイドバルブ600に電流が印加されると、フランジャー550と制御ロッド410が図面の左側に移動するようになる。また、傾斜部415が調節部420の端部を押し、調節部420がヒンジ430を中心に回転して、突起440と係止部250との結合が解除される。つまり、図2のBのように、ロック機構400のロックが解除されて、駐車モードとなる。
【0047】
同時に、オイルホール310を通してオイル151が排除されて、ピストン200は、パーキングレバースプリング100によって図面の左側に移動するようになる。そうすると、図4に示したスプラグ18と駐車ギヤ22とが噛み合って、駐車モードとなる。
【0048】
再び、車両が駐車モード以外のモード、例えばR/N/D段で作動するようになると、図1のように、オイルホール310にオイル151が供給されて、ピストン200が図面の右側に移動するようになって、ソレノイドバルブ600には電源が供給されずに、フランジャー550と制御ロッド410がフランジャースプリング555によって図面の右側に移動する。
【0049】
また、シートスプリング414の弾性力によってシート450が調節部420の一端を押し、突起440が係止部250に係止して、ロック機構400によってロック状態となる。
【0050】
本発明の実施形態によれば、上記したように、N段で始動のオフ時にも別途のソレノイドバルブ600に電流を印加せずに駐車モード以外の状態でロック状態を維持することができ、N段の維持時にバッテリーの放電を防止することができる。
また、走行中にロック状態が維持されるので、シリンダーに供給される油圧が下降しても、パーキング装置が作動せずにエネルギー効率を向上させることができる。
【0051】
以上で、本発明に関する好ましい実施形態を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されず、当業者によって容易に変更されて均等だと認められる範囲の全ての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0052】
10;変速レバー
12;ディテントレバー
14;駐車ロッド
18;スプラグ
20;係止溝
22;駐車ギヤ
26;ロッドスプリング
28;ローラ
30;ヒンジ
32;リターンスプリング
34;嵌合突起
100;パーキングレバースプリング
110;パーキングレバー
151;オイル
200;ピストン
210;ピストンロッド
220;留め金
240;ピストン本体
250;係止部
300;シリンダー
310;オイルホール
400;ロック機構
410;制御ロッド
412;プレート
414;シートスプリング
415;傾斜部
420;調節部
430;ヒンジ
440;突起
450;シート
455;シートガイド
500;ロッドガイド
550;フランジャー
555;フランジャースプリング
600;ソレノイドバルブ
610;コイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーキングレバーと、
前記パーキングレバーに復原力を提供するパーキングレバースプリングと、
オイルホールが形成されたシリンダーと、
前記パーキングレバーに連結されたピストンロッド、及び前記シリンダーの内部に備えられたピストン本体を含み、オイルホールを通してオイルの供給あるいは排除によって前記シリンダーの長さ方向に沿って移動可能に備えられたピストンと、
ソレノイドバルブと、
前記ソレノイドバルブに電源が印加された時に、前記ピストンのロック(locking)を解除し、前記ソレノイドバルブに印加された電源が解除された時に、前記ピストンをロックするように前記シリンダー内に備えられたロック機構と、
を有することを特徴とする駐車ブレーキのロック装置。
【請求項2】
前記ロック機構は、
前記ソレノイドバルブに電源が印加された時に、前記ピストンの長さ方向に沿って移動可能に備えられて、傾斜部が形成された制御ロッドと、
ヒンジを中心に回転可能に前記シリンダーの内部に備えられて、その一端に突起が形成された調節部と、
前記制御ロッドの一端に備えられたプレートと、
前記制御ロッドに移動可能に備えられて、前記調節部と接触するシートと、
前記プレートと前記シートとの間に備えられて、前記シートに復原力を提供するシートスプリングと、を有し、
前記ピストン本体には、前記突起が選択的に係止する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項3】
前記ソレノイドバルブに電源が印加されると、前記傾斜部が前記調節部の端部を押し、前記調節部が前記ヒンジを中心に回転して、前記突起と前記係止部との結合が解除されることを特徴とする請求項2に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項4】
前記ソレノイドバルブに印加された電源が解除されると、前記シートスプリングの復原力によって前記調節部が前記ヒンジを中心に回転して、前記突起と前記係止部とが結合されることを特徴とする請求項2に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項5】
前記駐車ブレーキのロック装置が、
前記ソレノイドバルブに電源が印加された時に、前記制御ロッドを前記ピストンの長さ方向に移動させるように前記制御ロッドと結合するフランジャーと、
前記ソレノイドバルブに印加された電源が解除された時に、前記フランジャーを移動させるように復原力を提供するフランジャースプリングと、をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項6】
前記駐車ブレーキのロック装置が、
前記制御ロッドを案内して、前記フランジャースプリングを支持するロッドガイドをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項7】
前記駐車ブレーキのロック装置が、
前記ピストンロッドの移動を制限するように前記ピストンロッドに備えられた留め金をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項8】
前記駐車ブレーキのロック装置が、
前記シートを案内するように前記シリンダー内に形成されたシートガイドをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項9】
パーキングレバーと、
前記パーキングレバーに復原力を提供するパーキングレバースプリングと、
オイルホールが形成されたシリンダーと、
前記パーキングレバーに連結されたピストンロッド、及び前記シリンダーの内部に備えられて、係止部が形成されたピストン本体を含み、前記オイルホールを通したオイルの供給あるいは排除によって前記シリンダーの長さ方向に沿って移動可能に備えられるピストンと、
ソレノイドバルブと、
前記ソレノイドバルブに電源が印加された時に、前記ピストンの長さ方向に移動するフランジャーと、
前記ソレノイドバルブに印加された電源が解除された時に、前記フランジャーを移動させるように復原力を提供するフランジャースプリングと、
前記フランジャースプリングを支持するロッドガイドと、
前記ソレノイドバルブに電源が印加された時に、前記ピストンをロック(locking)するように前記シリンダー内に備えられたロック機構と、を有し、
前記ロック機構が、
前記ソレノイドバルブに電源が印加された時に、前記ピストンの長さ方向に沿って移動可能に前記フランジャーに連結され、前記ロッドガイドに案内されて、傾斜部が形成された制御ロッドと、
ヒンジを中心に回転可能に前記シリンダーの内部に備えられて、その一端に突起が形成された調節部と、
前記制御ロッドの一端に備えられたプレートと、
前記制御ロッドに移動可能に備えられて、前記調節部と接触するシートと、
前記プレートと前記シートとの間に備えられて、前記シートに復原力を与えるるシートスプリングと、
を有することを特徴とする駐車ブレーキのロック装置。
【請求項10】
前記ソレノイドバルブに電源が印加されると、前記傾斜部が前記調節部を押し、前記調節部が前記ヒンジを中心に回転して、前記突起と前記係止部との結合が解除されることを特徴とする請求項9に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項11】
前記ソレノイドバルブに印加された電源が解除されると、前記シートスプリングの復原力によって前記調節部が前記ヒンジを中心に回転して、前記突起と前記係止部とが結合されることを特徴とする請求項9に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項12】
前記駐車ブレーキのロック装置が、
前記ピストンロッドの移動を制限するように前記ピストンロッドに備えられた留め金をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の駐車ブレーキのロック装置。
【請求項13】
前記駐車ブレーキのロック装置が、
前記シートを案内するように前記シリンダー内に形成されたシートガイドをさらに有することを特徴とする請求項9に記載の駐車ブレーキのロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−24415(P2013−24415A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255399(P2011−255399)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【出願人】(511284041)株式会社ユニック (1)
【Fターム(参考)】