説明

骨形成促進剤

【課題】日常的に摂取可能で副作用がなく、そして大量にかつ容易に製造し得る骨形成促進剤を提供すること。
【解決手段】本発明の骨形成促進剤は、リゾレシチンを有効成分として含有する。本発明の骨形成促進剤は、日常的に摂取可能で副作用がないので、骨疾患の予防効果および治療効果が期待できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨形成促進剤に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高齢化社会が進むにつれて、骨粗鬆症、骨折、腰痛などの骨疾患が急増している。骨組織には、骨芽細胞および破骨細胞が存在し、健康な骨は、骨芽細胞による骨の形成と破骨細胞による骨の再吸収とのバランスが保たれている。骨疾患は、このような骨の形成と骨の再吸収とのバランスが崩れることによって引き起こされる。現在、骨疾患を治療するために、エストロゲン類、ビタミンDなどの薬剤または注射用剤が使用されている。しかし、これらの薬剤または注射用剤は、副作用のおそれがある。
【0003】
骨疾患を予防するためには、カルシウム塩のサプリメント、牛乳、小魚などのようなカルシウムリッチな食品などを、日常的に摂取する必要がある。しかし、これらのサプリメント、食品などは、摂取しても速やかに体内に吸収されにくいため、カルシウムの吸収量には限界がある。したがって、骨疾患を予防するために、骨の形成を促進する骨形成促進剤、骨の吸収を抑制する骨吸収抑制剤などの新たな薬剤または食品が求められている。
【0004】
例えば、乳清成分タンパク質およびそのペプチド画分が、骨の形成促進および骨の吸収抑制作用を有し、その作用によって骨が強化されることが開示されている(特許文献1〜4)。乳清成分タンパク質以外のタンパク質としては、乳、血漿、および臓器成分に含まれるアンジオジェニンを含有する骨形成促進または骨吸収防止剤(特許文献5)、HMGProteinおよびアンホテリンのようなタンパク質を含有する骨形成促進または骨吸収防止剤(特許文献6)、コラーゲンまたはゼラチンから得られるトリペプチドを有効成分とする骨の強化または密度向上剤(特許文献7)、およびラクトパーオキシダーゼおよびその酵素分解物を有効成分とする骨形成促進剤(特許文献8)が開示されている。
【0005】
タンパク質以外の成分を含有する骨形成促進剤などとしては、キノコから単離された(22E,24R)−エルゴスタ−7,22−ジエン−3β,5α,6β−トリオールで表される骨形成促進剤(特許文献9)、食用キノコから抽出されるエストロゲン様活性物質を含む骨粗鬆症の予防食品および治療薬(特許文献10)、動物の血漿抽出物を含有する骨形成促進および骨吸収抑制剤(特許文献11)、動物の骨などの天然硬組織を可食性酸または果汁に溶解させた骨疾患予防食品(特許文献12)、植物の抽出物を含有する食品組成物(特許文献13および14)、全卵または卵黄からの抽出物を含有する骨強化組成物(特許文献15)、およびα−オキシ脂肪酸およびスフィンゴシン骨格を有する化合物を有効成分とする骨形成促進剤(特許文献16)が開示されている。
【0006】
しかし、これらの骨形成促進剤は、天然物などから有効成分を単離して調製される。単離方法としては、例えば、有機溶媒による抽出、クロマトグラフィーによる精製、電気泳動による精製などの方法が挙げられる。より効果の高い有効成分を得るためには、これらの単離方法を複数組み合わせた多段階の工程を経なければならず、有効成分の収率は非常に低くなり、コストも高くなる。さらに、大量に摂取すると、副作用のおそれがある成分もある(例えば、エストロゲン様活性物質など)。
【0007】
したがって、安価で大量に製造し得、副作用の心配もなく、かつ優れた効果を有する骨形成促進剤は、未だに開発されていない。
【特許文献1】特許第2802436号公報
【特許文献2】特許第3092874号公報
【特許文献3】特許第3604159号公報
【特許文献4】特許第3073439号公報
【特許文献5】特開平10−7585号公報
【特許文献6】特許第3018313号公報
【特許文献7】特開2002−255847号公報
【特許文献8】特開2005−60321号公報
【特許文献9】特開2002−284689号公報
【特許文献10】特開2004−277414号公報
【特許文献11】特開2005−104909号公報
【特許文献12】特開平9−328433号公報
【特許文献13】特表2005−512553号公報
【特許文献14】特表2005−513078号公報
【特許文献15】特開2005−21087号公報
【特許文献16】特開2004−231616号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、日常的に摂取可能で副作用がなく、そして大量にかつ容易に製造し得る骨形成促進剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、リゾレシチンを有効成分とする、骨形成促進剤を提供する。
【0010】
1つの実施態様においては、上記リゾレシチンは、リゾホスファチジルエタノールアミンである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、リゾレシチンを有効成分とする骨形成促進剤が提供される。この骨形成促進剤は、日常的に摂取可能で生体親和性に優れ、副作用がなく、そして大量にかつ容易に製造し得る。本発明の骨形成促進剤は、日常的に摂取することができるので、骨疾患の予防効果および治療効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(骨の形成)
骨の形成は、次のような過程によって行われる。まず、骨芽細胞前駆細胞が、破骨細胞によって形成された骨吸収窩上で活発に増殖する。次いで、増殖した骨芽細胞前駆細胞が、骨芽細胞に分化する。このとき、骨芽細胞の増殖・分化のマーカーの1つであるアルカリホスファターゼ(ALP)が発現して、このALPの活性が上昇する。次いで、コラーゲンI、オステオカルシンなどの細胞外骨基質タンパク質が合成され、骨基質にハイドロキシアパタイトなどのリン酸カルシウムが沈着し石灰化が進行し、骨芽細胞中のカルシウムの沈着量が増加する。次いで、骨芽細胞は、周囲の骨基質に埋め込まれて骨細胞となり、造骨活動は停止する。
【0013】
骨を健康に保つためには、骨を強くする、すなわち上述のように骨の形成を促進させる必要がある。あるいは、骨吸収の抑制、すなわち破骨細胞前駆細胞の増殖抑制、破骨細胞への分化の抑制、成熟破骨細胞の機能の抑制などによっても、骨を健康に保つことができる。
【0014】
(リゾレシチン)
本発明の骨形成促進剤に用いられるリゾレシチンは、リゾリン脂質の1種であり、レシチンのグリセロールの1位または2位に結合している脂肪酸1分子が脱離した化合物である。リゾレシチンには、1−アシルリゾレシチンおよび2−アシルリゾレシチンの2種が存在する。本発明においては、これらのうちのいずれか1種を用いてもよく、2種の混合物を用いてもよい。
【0015】
リゾレシチンは、例えば、天然レシチンと酵素との酵素反応によって得られる。天然レシチンとしては、例えば、大豆、なたね、魚などの水産物、卵黄などに由来するレシチンが挙げられる。酵素としては、好ましくは、リパーゼ、ホスホリパーゼD、ホスホリパーゼA1、およびホスホリパーゼA2からなる群より選択される少なくとも1種が用いられる。酵素反応条件は、用いる酵素に応じて、当業者により適宜決定され得る。
【0016】
本明細書において、「リゾレシチン」とは、リゾレシチン誘導体も含む。リゾレシチン誘導体としては、例えば、リゾホスファチジルエタノールアミンが挙げられる。リゾホスファチジルエタノールアミンには、1−アシル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンおよび2−アシル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンが存在する。本発明においては、これらのうちのいずれか1種を用いてもよく、2種の混合物を用いてもよい。
【0017】
リゾホスファチジルエタノールアミンもリゾレシチンと同様に、天然レシチンから得られ得る。上述の酵素反応において、さらに、適量のエタノールアミンを添加して反応を行えばよい。
【0018】
(骨形成促進剤)
本発明の骨形成促進剤は、上述のようにリゾレシチンを有効成分として含有する。リゾレシチンは、本発明の骨形成促進剤中に、好ましくは1〜100質量%、より好ましくは10〜100質量%の割合で含有される。本発明の骨形成促進剤は、リゾレシチンを有効成分として含有するため、骨芽細胞前駆細胞の増殖および骨芽細胞への分化を促進し、アルカリホスファターゼ(ALP)活性を増強させる。
【0019】
本発明の骨形成促進剤は、必要に応じて、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤などのその他の成分を含有してもよい。
【0020】
本発明の骨形成促進剤は、食品または医薬品として利用されることが好ましい。例えば、本発明の骨形成促進剤を、そのまま食品または医薬品として利用してもよく、その他の食品原料、医薬品原料などと組み合わせて、食品または医薬品として利用してもよい。このような食品または医薬品は、日常的に摂取しやすくなり、そのため骨疾患の予防および治療が可能となる。
【実施例】
【0021】
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明は、この範囲に限定されるものではない。
【0022】
(調製例1:リゾホスファチジルエタノールアミンの調製)
大豆レシチンSLP−PC70(辻製油株式会社製)200gにヘプタンとアセトンとの混液(3:1(容量比))を加えて溶解し、全量を2Lとした(大豆レシチン溶液とする)。次いで、20,000UのホスホリパーゼD(ナガセケムテックス株式会社製)および2.7モルのエタノールアミンを含む酵素溶液(pH=8.0)740mLを調製した。この酵素溶液を大豆レシチン溶液に添加して、撹拌しながら30℃で20時間酵素反応させた。次いで、分液後、ホスファチジルエタノールアミン(PEという場合がある)を含む有機溶媒層を、エバポレーターで減圧濃縮(約3倍濃縮)した。濃縮後、濃縮物の5倍容量のアセトンを加え、不溶物として得られるPEを減圧乾燥してPE晶析物180gを得た。
【0023】
次いで、270,000UのホスホリパーゼA2(PLA2ナガセ:ナガセケムテックス株式会社製)を含む緩衝液(0.1Mトリス緩衝液、50mM塩化カルシウム、pH8)に、得られたPE晶析物180gを分散させ、1.8Lとなるように調製した。次いで、撹拌しながら30℃で20時間酵素反応させた。反応終了後、反応液にエタノール16Lを添加してLPEを抽出し、減圧ろ過によってLPE抽出液を得た。このLPE抽出液をエバポレーターで減圧濃縮(約3倍濃縮)した。濃縮後、濃縮物の5倍容量のアセトンを加え、不溶物として得られるLPEをろ過によって回収し、減圧乾燥してLPE晶析物120gを得た。得られた晶析物中には、LPEが70質量%含まれていた。
【0024】
(実施例1:ALP活性の測定)
(1)前培養
10容量%牛胎児血清含有のα−MEM培地(以下、α−MEM培地と略する)(Gibco)で、MC3T3−E1細胞(新生マウス頭蓋冠由来骨芽細胞様細胞:独立行政法人理化学研究所)を、2×10cells/mLとなるように調製した。次いで、24ウェルプレートに1ウェルあたり2mLの割合でMC3T3−E1細胞を播種して、37℃、5%CO雰囲気下で3日間培養した。
【0025】
(2)分化培地の調製(培地交換の当日に調製)
(基礎分化培地の調製)
上記α−MEM培地に、HEPESを10mMおよびβ−グリセロリン酸2ナトリウム塩を10mM混合して、基礎分化培地を調製した。
【0026】
(サンプル入り分化培地の調製)
上記基礎分化培地に、LPEを10μg/mLとなるように添加して、サンプル入り分化培地1を調製した。さらに、LPEを100μg/mLとなるように添加したこと以外は、サンプル入り分化培地1と同様の手順で、サンプル入り分化培地2を調製した。
【0027】
(陽性対照入り分化培地の調製)
上記基礎分化培地に、ケンフェロール(Kaempferol:Wako製)を20μMとなるように添加して、陽性対照入り分化培地1を調製した。
【0028】
(3)培養
上記前培養で用いた10容量%牛胎児血清含有のα−MEM培地を除去した後、前培養を行った細胞に、上記基礎分化培地(対照)、陽性対照入り分化培地1(陽性対照)、サンプル入り分化培地1、およびサンプル入り分化培地2を、それぞれ2mL添加して、6日間培養を行った。培養開始から3日目に、これらの培地を、それぞれ新しい培地に交換した。
【0029】
6日間の培養終了後、それぞれのウェル中の培地を捨て、37℃に加温した0.25Mスクロース溶液で細胞を3回洗浄した。次いで、1ウェルあたり0.9mLの反応緩衝液(50mM炭酸緩衝液(pH9.8)、スクロースを25mM、およびMgClを1mMの濃度で含有)を添加して、30℃で10分間インキュベートした。インキュベート後、2.5mMパラ−ニトロフェニルリン酸2ナトリウム塩の水溶液を、1ウェルあたり0.1mL添加して、室温で15分間振とうを行った。15分後、それぞれのウェル中の反応生成物(パラ−ニトロフェノール)の量を、OD420nm吸光度を測定することによって、ALP活性を求めた。結果を図1に示す。図1には、対照である基礎分化培地で培養した細胞のALP活性を100とした場合の相対値を示す。
【0030】
図1に示すように、LPEは、ALP活性増強作用を有することがわかった。
【0031】
(実施例2:石灰化の測定)
MC3T3−E1細胞内の石灰化を、アリザリンレッドS染色法によって、目視で評価した。アリザリンレッドは、キレート反応によってカルシウムに吸着するため、石灰化が進んでいるほど、細胞は濃く染色される。
【0032】
(1)前培養
α−MEM培地で、MC3T3−E1細胞を2×10cells/mLとなるように調製した。次いで、24ウェルプレートに1ウェルあたり2mLの割合でMC3T3−E1細胞を播種して、37℃、5%CO雰囲気下で3日間培養した。
【0033】
(2)分化培地の調製(培地交換の当日に調製)
(サンプル入り分化培地の調製)
上記α−MEM培地に、LPEを20μg/mLとなるように添加して、サンプル入り分化培地3を調製した。さらに、LPEを100μg/mLとなるように添加したこと以外は、サンプル入り分化培地3と同様の手順で、サンプル入り分化培地4を調製した。
【0034】
(陽性対照入り分化培地の調製)
上記α−MEM培地に、イプリフラボン(Ipriflavone:Wako製)を10μMおよびケンフェロールを10μMとなるように添加して、陽性対照入り分化培地2を調製した。
【0035】
(3)培養
上記前培養で用いたα−MEM培地を除去した後、前培養を行った細胞に、上記α−MEM培地(対照)、陽性対照入り分化培地2(陽性対照)、サンプル入り分化培地3、およびサンプル入り分化培地4を、それぞれ2mL添加して、7日間、14日間、および21日間培養を行った。培養開始から3日おきに、これらの培地を、それぞれ新しい培地に交換した。
【0036】
各培養期間終了後、それぞれのウェル中の培地を捨て、37℃に加温したPBS(−)で細胞をそれぞれ3回洗浄し、50%エタノールで細胞を固定した。次いで、アリザリンレッドSを0.1g含む10mLの水溶液に28%アンモニア水溶液を10μL添加してアリザリンレッドS溶液とし、このアリザリンレッドS溶液を、1ウェルあたり0.5mL添加して染色した。石灰化の評価は、対照であるα−MEM培地で培養した細胞の色と比較し、下記の基準で評価した。結果を表1に示す。
【0037】
(評価基準)
対照培地で培養された細胞と色の濃さが同程度の場合 :±
対照培地で培養された細胞より、やや色が濃い場合 :+
対照培地で培養された細胞より、色が濃い場合 :++
対照培地で培養された細胞より、非常に色が濃い場合 :+++
【0038】
【表1】

【0039】
表1に示すように、LPEを含む培地(サンプル入り分化培地3および4)で培養した細胞は、培養開始から14日目以降では、対照と比較して色が濃くなっていることがわかる。すなわち、α−MEM培地で培養した細胞と比較して、石灰化が進んでいることがわかった。
【0040】
(実施例3:細胞内のカルシウム濃度の測定)
(1)前培養
α−MEM培地で、MC3T3−E1細胞を2×10cells/mLとなるように調製した。次いで、24ウェルプレートに1ウェルあたり2mLの割合でMC3T3−E1細胞を播種して、37℃、5%CO雰囲気下で3日間培養した。
【0041】
(2)分化培地の調製(培地交換の当日に調製)
(サンプル入り分化培地の調製)
上記実施例2で用いたサンプル入り分化培地3およびサンプル入り分化培地4を使用した。
【0042】
(陽性対照入り分化培地の調製)
上記α−MEM培地に、イプリフラボンを20μMおよびケンフェロールを20μMとなるように添加して、陽性対照入り分化培地3を調製した。
【0043】
(3)培養
上記前培養で用いたα−MEM培地を除去した後、前培養を行った細胞に、上記α−MEM培地(対照)、陽性対照入り分化培地3(陽性対照)、サンプル入り分化培地3、およびサンプル入り分化培地4を、それぞれ2mL添加して、14日間および21日間培養を行った。培養開始から3日おきに、これらの培地を、それぞれ新しい培地に交換した。
【0044】
各培養期間終了後、それぞれのウェル中の培地を捨てて、PBS(−)で得られた細胞をそれぞれ3回洗浄した。次いで、1Nの塩酸を1ウェルあたり0.5mL添加して、カルシウムを溶出させた。カルシウム濃度の測定は、カルシウムCテストワコー(和光純薬)を用いて行った。結果を図2および3に示す。
【0045】
図2および3に示すように、LPEを含む培地(サンプル入り分化培地3および4)で培養された細胞は、α−MEM培地で培養された細胞よりもカルシウム量が多いことがわかった。特に、図3に示すように、培養開始から21日目では、LPEを100μg/mLの割合で含むサンプル入り分化培地4で培養した細胞内に含まれるカルシウム量は、陽性対照である陽性対照入り分化培地3で培養した細胞のカルシウム量よりも多いことがわかった。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明によれば、リゾレシチンを有効成分として含有することにより、日常的に摂取可能で生体親和性に優れ、副作用がない骨形成促進剤を大量にかつ容易に製造し得る。したがって、本発明の骨形成促進剤は、骨疾患の予防効果および治療効果が期待できるので、食品分野および医薬品分野で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】種々の物質を添加した培地で培養したMC3T3−E1細胞のALP活性を示すグラフである。
【図2】種々の物質を添加した培地での培養開始から14日目におけるMC3T3−E1細胞中のカルシウム濃度を示すグラフである。
【図3】種々の物質を添加した培地での培養開始から21日目におけるMC3T3−E1細胞中のカルシウム濃度を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リゾレシチンを有効成分とする、骨形成促進剤。
【請求項2】
前記リゾレシチンが、リゾホスファチジルエタノールアミンである、請求項1に記載の骨形成促進剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−137804(P2007−137804A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−332002(P2005−332002)
【出願日】平成17年11月16日(2005.11.16)
【出願人】(000214250)ナガセケムテックス株式会社 (173)
【出願人】(000214272)長瀬産業株式会社 (137)
【Fターム(参考)】