説明

高信頼相互無線アクセステクノロジーコアネットワークトンネル

メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定し、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージをフィルタリングし、そのメッセージがメッセージの第二の集合に属している場合にはそのメッセージを送信することを含む移動交換局の方法。装置からメッセージを受信し、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定し、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージを廃棄することを含むインターワーキングソリューションの方法。メッセージの第一の集合がユーザ装置にトンネリングするためのサポートされていない1x固有メッセージであり、メッセージの第二の集合が回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするためのサポートされている1x固有メッセージである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本願は、2009年8月18日に出願した「高信頼相互無線アクセステクノロジーコアネットワークトンネル(Reliable Inter-Radio Access Technology Core Network Tunnel)」と言う名称の米国仮出願通し番号61/234,951の利益を主張する。この米国仮出願は、この言及により全体的にここに明確に含まれる。
【0002】
本開示は、一般に通信システムに関し、特に、高信頼相互無線アクセステクノロジーコアネットワークトンネルに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システム(Wireless communication systems)は、電話通信、ビデオ、データ、メッセージング、同報通信(broadcasts)などの様々な電気通信サービス(telecommunication services)を提供するために広く展開されている。典型的な無線通信システムは、利用可能なリソース(例えば、帯域幅、送信パワー)を共有することによって多数のユーザとの通信をサポートすることのできる多元接続技術(multiple-access technologies)を採用することができる。このような多元接続技術の例には、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)システム、時分割多元接続(TDMA:time division multiple access)システム、周波数多重分割(FDMA:frequency division multiple access)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA:orthogonal frequency division multiple access)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA:single-carrier frequency divisional multiple access)システム、時間分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA:time division synchronous code division multiple access)システムが含まれる。
【0004】
このような多元接続技術は、地方自治体レベルや国家レベルや広域レベルや地球規模のレベルでの通信を異なる無線装置間で行うことができるようにする共通プロトコル(a common protocol)を提供するための様々な電気通信規格(telecommunication standards)として採用されている。台頭しつつある電気通信規格の例として長期的高度化システム(LTE:Long Term Evolution)がある。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)により普及が図られている万国移動無線通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)に対する一式の拡張(a set of enhancements)である。ダウンリンク(DL:downlink)にOFDMA、アップリンク(UL:uplink)にSC−FDMA、多入力多出力(MIMO:multiple-input multiple-output)アンテナ技術を用いて他の公開されている規格とのより良い統一化、スペクトル効率の改善、低コスト、サービスの改善、新しいスペクトラムの利用によりモバイルブロードバンドインターネットアクセス(mobile broadband Internet access)をより一層サポートすることが企図されている。しかし、モバイルブロードバンドアクセス(mobile broadband access)の要求が増大し続けているのでLTE技術にはさらなる改善の必要性がある。なるべくなら、このような技術を採用している電気通信規格や他の多元接続技術にこのような改善が適用可能であることが期待されている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の態様では、方法、コンピュータプログラム製品、移動交換局(a mobile switching center)が提供され、メッセージがメッセージの第一の集合(a first set of messages)に属しているのかそれともメッセージの第二の集合(a second set of messages)に属しているのかが決定されて、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージはフィルタリングされ(filtered)、そのメッセージがメッセージの第二の集合に属している場合にはそのメッセージは送信される。
【0006】
本開示の態様では、方法、コンピュータプログラム製品、インターワーキングソリューション(an interworking solution)が提供され、メッセージが装置から受け取られ、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属しているのかそれともメッセージの第二の集合に属しているのかが決定されて、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージが廃棄される(discarded)。
【0007】
本開示の態様では、方法、コンピュータプログラム製品、移動交換局が提供され、メッセージが装置に送信される。そのメッセージは、メッセージの第一の集合かメッセージの第二の集合の一方に属している。さらに、そのメッセージがメッセージの第二の集合に属していて、しかもその送られたメッセージに関して応答(response)が受け取られていない場合には第二のメッセージが送信される。さらに、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属していて、しかもその送られたメッセージに関して応答が受け取られていない場合には、方法、コンピュータプログラム製品、および移動交換局は第二のメッセージを送信することを控える。
【0008】
本開示の態様では、方法、コンピュータプログラム製品、インターワーキングソリューションが提供され、任意のメッセージがある移動交換局から受け取られ、回線交換フォールバック手順(a circuit switched fallback procedure)のためにユーザ装置にトンネリング(tunneling)することを目指してそのメッセージが処理される。
【0009】
本開示の態様では、方法、コンピュータプログラム製品、移動交換局が提供され、回線交換フォールバック手順に関してインターワーキングソリューションにメッセージを送信することが決定される。また、A1インターフェース(A1 interface)とは異なるインターフェースでそのメッセージが送信される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、処理システムを採用している装置のためのハードウェアを実現した例を示す図である。
【図2】図2は、ネットワークアーキテクチャ(a network architecture)の例を示す図である。
【図3】図3は、アクセスネットワーク(an access network)の例を示す図である。
【図4】図4は、アクセスネットワークに用いられるフレーム構造(a frame structure)の例を示す図である。
【図5】図5は、LTEにおけるUL用の典型的なフォーマット(an exemplary format)を示す図である。
【図6】図6は、ユーザおよび制御のプレーン(the user and control plane)用の無線プロトコルアーキテクチャ(a radio protocol architecture)の例を示す図である。
【図7】図7は、アクセスネットワークにおけるユーザ装置と進化したノードB(an evolved Node B)の例を示す図である。
【図8】図8は、1x無線伝送技術回線交換(1x Radio Transmission Technology circuit switched)への回線交換フォールバック(circuit switched fallback)用の基準アーキテクチャ(a reference architecture)である。
【図9】図9は、進化した1x回線交換フォールバック動作用のメッセージ(messages for enhanced 1x circuit switched fallback operation)および1x固有動作用のメッセージ(messages for 1x native operation)の集合を示す図である。
【図10】図10は、1x無線伝送技術回線交換への回線交換フォールバック用の典型的なアーキテクチャである。
【図11】図11は、無線通信(wireless communication)の第一の方法のフローチャートである。
【図12】図12は、第一の典型的な装置の機能を示す概念的なブロック図である。
【図13】図13は、無線通信の第二の方法のフローチャートである。
【図14】図14は、第二の典型的な装置の機能を示す概念的なブロック図である。
【図15】図15は、無線通信の第三の方法のフローチャートである。
【図16】図16は、第三の典型的な装置の機能を示す概念的なブロック図である。
【図17】図17は、無線通信の第四の方法のフローチャートである。
【図18】図18は、第四の典型的な装置の機能を示す概念的なブロック図である。
【図19】図19は、無線通信の第五の方法のフローチャートである。
【図20】図20は、第五の典型的な装置の機能を示す概念的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面に関連して以下に示す詳細な説明は様々な構成の描写を意図しているのであって、ここに開陳する諸概念の一つ一つについてそれぞれの概念を実施することのできる唯一の構成を描写することなど意図していない。詳細な説明には、様々な概念の完全な理解に資するために特定の細目が含まれている。しかし、このような特定の細目がなくてもこれらの概念を実施することができることは当業者には明らかである。場合によっては、前記の諸概念が曖昧になることを避けるために周知の構造や構成要素がブロック図の形式で示されている。
【0012】
通信システムの幾つかの側面が様々な装置や方法との関連でこれから提示される。これらの装置や方法は、以下の詳細な説明に詳しく述べられているだけでなく、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、工程、処理過程、アルゴリズム、その他(一括して「諸要素(elements)」と言う)により添付図面に図示されている。これらの諸要素は、電子的なハードウェア、コンピュータソフトウェア、両者の任意な組み合わせにより実現することができる。これらの諸要素をハードウェアとして実現するのかそれともソフトウェアとして実現するのかはシステム全体に課される特定の用途や設計に関する制約に依存する。
【0013】
例として、ある要素、またはある要素の任意の部分、または諸要素の任意の組み合わせを一台以上のプロセッサを備えた「処理システム」で実現することができる。プロセッサの例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSPs:digital signal processors)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(FPGAs:field programmable gate arrays)、プログラム可能な論理装置(PLDs:programmable logic devices)、状態機械(state machines)、ゲート論理(gated logic)、個別のハードウェア回路(discrete hardware circuits)、この開示全体に亘って記載されている様々な機能を実行するように構成されているその他の適切なハードウェアが含まれる。処理システムの一台以上のプロセッサはソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語(hardware description language)、その他として記載されていようとなかろうと、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行形式のファイル(executables)、実行のスレッド(threads of execution)、処理手順(procedures)、機能(functions)、その他を広く意味すると解釈されなければならない。ソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能媒体(a computer-readable medium)の上に存在している場合もある。コンピュータ読み取り可能媒体は、一時的でないコンピュータ読み取り可能媒体(a non-transitory computer-readable medium)であっても構わない。一時的でないコンピュータ読み取り可能媒体には、例として、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ(magnetic strip))、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード(a smart card)、フラッシュメモリ装置(例えば、カード、スティック(stick)、キードライブ(key drive))、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラム可能なROM(PROM)、消去可能なPROM(EPROM)、電気的な消去が可能なPROM(EEPROM)、レジスター、取り外し可能なディスク、コンピュータによるアクセスおよび読み取りが可能な命令やソフトウェアを格納するためのその他の適切な媒体が含まれる。コンピュータ読み取り可能媒体には、例として、搬送波(a carrier wave)、伝送線(a transmission line)、コンピュータによるアクセスおよび読み取りが可能な命令やソフトウェアを伝送するためのその他の適切な媒体も含まれる。コンピュータ読み取り可能媒体は処理システムの中や処理システムの外部に常駐したり、処理システムを含む多数の構成要素に分散されたりすることができる。コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータプログラム製品に取り入れられていても良い。例として、コンピュータプログラム製品には包装されているコンピュータ読み取り可能媒体(a computer-readable medium in packaging materials)が含まれることもある。この開示全体に亘って記述し提示した機能をどのように実現するのが最良であるのかはシステム全体に課されている特定の用途や全体的な設計に関する制約に応じて決まることは当業者であれば当然認識している。
【0014】
図1は、処理システム114を採用している装置100用のハードウェアを実現した例を示す概念図である。この例では、バス102で一般的に示されるバスアーキテクチャで処理システム114を実現することができる。バス102には任意の数の相互接続バスやブリッジ(any number of interconnecting busses and bridges)が含まれるが、それらの数は処理システム114の特定の用途や全体的な設計による制約に依存する。バス102は、プロセッサ104により一般的に示されている一台以上のプロセッサとコンピュータ読み取り可能媒体106により一般的に示されているコンピュータ読み取り可能媒体とを含む様々な回路を相互に接続する。バス102は、タイミング源、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などの様々な他の回路をも接続するが、どの回路もこの技術分野では周知であるからこれ以上説明しない。バスインターフェース108はバス102とトランシーバ110との間のインターフェースを提供する。トランシーバ110は、伝送媒体による様々な他の装置との通信のための手段を提供する。プロセッサ104は、コンピュータ読み取り可能媒体106に格納されているソフトウェアの実行を含む一般的な処理やバス102の管理を担当している。ソフトウェアは、プロセッサ104により実行されると、任意の特定の装置のための以下に述べる様々な機能を処理システム114に実行させる。コンピュータ読み取り可能媒体106はソフトウェアを実行する際にプロセッサ104が処理するデータの格納にも使用されることがある。
【0015】
図2は、様々な装置100(図1を参照すること)を採用しているLTEネットワークアーキテクチャ200を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ200を進化したパケットシステム(EPS:Evolved Packet System)200と言うこともある。EPS200には、一台以上のユーザ装置(UE:user equipment)202、進化したUMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:an Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)204、進化したパケットコア(EPC: Evolved Packet Core)210、ホームサブスクライバーサーバー(HSS:a Home Subscriber Server)220、オペレータのIPサービス(Operator's IP Services)222が含まれている。EPSは、他のアクセスネットワークと相互接続をすることができるが簡略化のためにそれらの実体やインターフェースは示されていない。図示されているようにEPSはパケット交換サービス(packet-switched services)を提供するが、当業者であれば容易に分かるように、この開示全体に亘って提示する様々な概念は回線交換サービスを(circuit-switched services)提供するネットワークに拡張することができる。
【0016】
E−UTRANには、進化したノードB(eNB:evolved Node B)206や他のeNBs(他のeNodeBs)208が含まれる。eNB206は、ユーザや制御のプレーンプロトコルターミネーション(user and control plane protocol terminations)をUE202に提供する。eNB206は、X2インターフェース(an X2 interface)(すなわち、バックホール(backhaul))により他のeNBs208に接続されている可能性がある。eNB206は、当業者により基地局、トランシーバ基地局(a base transceiver station)、無線基地局、無線トランシーバ(a radio transceiver)、トランシーバ機能(a transceiver function)、基本サービスセット(BSS:a basic service set)、拡張サービスセット(ESS:an extended service set)と呼ばれることもあれば、その他の適切な用語で呼ばれることもある。eNB206は、UE202のためにEPC210にアクセスポイント(an access point)を提供する。UEs202の例には、小型携帯移動電話機(a cellular phone)、スマートフォン(a smart phone)、セッション開始プロトコル(SIP:a session initiation protocol)フォン、ラップトップ(a laptop)、個人用携帯型情報端末(PDA:a personal digital assistant)、衛星ラジオ(a satellite radio)、全地球測位システム(GPS:a global positioning system)、マルチメディア装置、ビデオ装置、デジタルオーディオプレーヤー(例えば、MP3プレーヤー)、カメラ、ゲームコンソール(a game console)、あらゆるその他の類似した機能を果たす装置を挙げることができる。UE202は、当業者により移動局、加入者設備、移動ユニット、加入者ユニット)、無線ユニット、遠隔ユニット(a remote unit)、移動装置、無線装置、無線通信装置、遠隔装置、移動加入者設備(a mobile subscriber station)、アクセスターミナル、移動ターミナル、無線ターミナル、遠隔ターミナル、ハンドセット、ユーザエージェント、移動クライアント(a mobile client)、クライアントと呼ばれることもあれば、その他の適切な用語で呼ばれることもある。
【0017】
eNB206は、S1インターフェースによりEPC210に接続されている。EPC210には、移動管理エンティティ(MME:a Mobility Management Entity)212、他のMMEs214、サービングゲートウェイ(a Serving Gateway)216、パケットデータネットワーク(PDN: Packet Data Network)ゲートウェイ218が含まれている。MME212は、UE202とEPC210との間のシグナリング(signaling)を処理する制御ノードである。一般に、MME212はベアラと接続の管理(bearer and connection management)を提供する。全ユーザIPパケット(All user IP packets)はサービングゲートウェイ216を通って転送される。サービングゲートウェイ216自体はPDNゲートウェイ218に接続されている。PDNゲートウェイ218は、UE IPアドレス割り当て(UE IP address allocation)も提供すれば、他の諸機能も提供する。PDNゲートウェイ218は、オペレータのIPサービス222に接続されている。オペレータのIPサービス222には、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS: IP Multimedia subsystem)、PSストリーミングサービス(PSS: PS Streaming Service)が含まれている。
【0018】
図3は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワークの例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク300は幾つものセルラー領域(セル)302に分割されている。一個以上の低パワークラスのeNBs308、312が一個以上のセル302と重複するセルラー領域310、314をそれぞれ有している場合がある。低パワークラスのeNBs308、312はフェムトセル(femto cells)(例えば、ホームeNBs(HeNBs:home eNBs))であるかも知れないし、ピコセル(pico cells)やマイクロセル(micro cells)のいずれかであるかも知れない。より高いパワークラスまたはマクロeNB(A higher power class or macro eNB)304がセル302に割り当てられていてセル302に在圏している全てのUEs306にEPC210のアクセスポイントを提供するように構成されている。アクセスネットワーク300のこの例では集中制御装置(a centralized controller)はないが別の構成では集中制御装置が用いられていても良い。eNB304は、無線ベアラ制御(radio bearer control)、入圏管理(admission control)、移動性制御(mobility control)、スケジューリング(scheduling)、セキュリティー(security)、サービングゲートウェイ216(図2参照)への接続性(connectivity)を含む全ての無線関連機能(all radio related functions)を担当している。
【0019】
アクセスネットワーク300が採用している変調や多元接続の方式(The modulation and multiple access scheme)は展開している特定の電気通信規格に応じて変わり得る。LTEの用途では、周波数分割複信(FDD:frequency division duplexing)と時分割複信(TDD:time division duplexing)の両者をサポートするためにOFDMがDLに用いられていてSC−FDMAがULに用いられている。ここに示す様々な概念がLTEの用途に良く適していることは当業者であれば以下に示す詳細な説明により容易に理解できることである。しかし、別の変調や多元接続の技術を採用している別の電気通信規格にこれらの概念を容易に拡張することができる。一例として、エボルーションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)やウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)にこれらの概念を拡張することができる。EV−DOやUMBは、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:the 3rd Generation Partnership Project 2)により、ブロードバンドインターネットアクセスを移動局に提供するためにCDMAを使用するCDMA2000系の規格の一部として公表されたエアインターフェース規格(air interface standards)である。これらの概念は、広帯域CDMA(W−CDMA:Wideband-CDMA)やCDMAのその他の変形、例えば、TD−SCDMAなどを採用している万国地上無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用している移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、進化したUTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、OFDMAを採用しているフラッシュOFDM(Flash−OFDM)にも拡張することができる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、GSMは、3GPP組織からの文書類に記載されている。CDMA2000およびUMBは3GPP2組織からの文書類に記載されている。採用されている実際の無線通信規格や多元接続技術はシステムに課される特定の用途や全体的な設計に関する制約に依存している。
【0020】
eNB304は、MIMO技術をサポートしている複数のアンテナ(multiple antennas)をおそらく有している。MIMO技術を使用することによりeNB304は空間ドメイン(spatial domain)を活用して空間多重化(spatial multiplexing)、ビームフォーミング(beamforming)、伝送ダイバーシチ(transmit diversity)をサポートすることができるようになる。
【0021】
空間多重化は、データの異なるストリーム(different streams of data)を同じ周波数で同時に伝送するために使用することができる。データのストリームは、データ転送速度(data rate)を高めるために一台のUE306に伝送することもできれば、総体的なシステム容量を高めるために複数台のUEs306に伝送することもできる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディング(spatially precoding)してから空間的にプリコーディングされた各ストリームをダウンリンクの異なる伝送アンテナから伝送することにより達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは異なる空間署名(different spatial signatures)を有しているUE(s)306に到達する。空間署名は、UE(s)306の各々がそれぞれのUE306に向けられている一本以上のデータストリームを回復(recover)することを可能にする。アップリンクでは、各UE306は空間的にプリコーディングされているデータストリームを伝送する。空間的にプリコーディングされているデータストリームは空間的にプリコーディングされているデータストリームのそれぞれのソースをeNB304が特定することを可能にする。
【0022】
空間多重化は、チャネル条件が良い時に一般に用いられる。チャネル条件が余り好ましくない場合には、ビームフォーミングを用いて伝送エネルギーを一方向以上に集中させることがある。これは、多くのアンテナから伝送するためにデータを空間的にプリコーディングすることにより達成することができる。セルの縁をより良い有効範囲に収めるために単一ストリームビームフォーミング送信(a single stream beamforming transmission)を送信ダイバーシチと組み合わせて用いても良い。
【0023】
次の詳細な説明ではダウンリンクでOFDMをサポートしているMIMOシステムとの関連でアクセスネットワークの様々な側面が記載される。OFDMは、OFDMシンボル(an OFDM symbol)内で多数のサブキャリアにデータを変調するスペクトル拡散技術(a spread-spectrum technique)である。サブキャリアは正確な周波数で互いに離隔している。この間隔は、受信機がサブキャリアからデータを回復することを可能にする「直交性(orthogonality)」を提供する。時間ドメイン(time domain)では、OFDMシンボル干渉(inter-OFDM-symbol interference)を除去するために各OFDMシンボルにガードインターバル(a guard interval)(例えば、サイクリックプレフィックス(cyclic prefix))を付加され得る。アップリンクは、高いピーク対平均電力比(PARR:peak-to-average power ratio)を補償するためにDFT拡散OFDM信号(a DFT-spread OFDM signal)の形式のSC−FDMAを用いることができる。
【0024】
DLやULの伝送をサポートするために様々なフレーム構造を用いることができる。図4を参照してDLフレーム構造の例を示す。但し、当業者であれば容易に理解することができるように、任意の特定の用途のためのフレーム構造は任意の数の要因により異なることがあり得る。この例では、あるフレーム(10ms)が10個の等しいサイズのサブフレームに分割されている。各サブフレームは2個の連続するスロットを含んでいる。
【0025】
1つのリソースグリッド(A resource grid)は二つのタイムスロット(time slots)を表すために使用されることができる。各タイムスロットは1つのリソースブロック(a resource block)を含んでいる。前記リソースグリッドは複数のリソースエレメント(multiple resource elements)に分割されている。LTEにおいてリソースブロックは、周波数ドメイン(frequency domain)に12個の連続したサブキャリアと各OFDMシンボル内の正規のサイクリックプレフィックスのために時間ドメインに7個の連続したOFDMシンボルとを、つまり84個のリソースエレメントを包含している。リソースエレメント404の幾つかは、R402、404として示されているように、DLリファレンスシグナル(DL−RS:DL reference signal)を有している。DL−RSには、セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)(共通RS(common RS)とも時々呼ばれる)402やUE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)404が含まれている。UE−RS404はリソースブロックにのみ伝送される。ここで、対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)がマッピングされる。各リソースエレメントにより搬送されるビットの数は変調の方式に依存している。したがって、UEが受信するリソースブロックが多くて変調の方式が高等であるほどUEにとってデータ転送速度が高い。
【0026】
図5を参照してULフレーム構造500の例を次に示す。図5は、LTEにおけるULの典型的なフォーマットの例を示している。ULに利用可能なリソースブロックはこれをデータセクションと制御セクションとに区画することができる。制御セクションは、システム帯域幅の両端に形成されていても構わないし、設定可能なサイズ(configurable size)を有していても構わない。制御セクション内のリソースブロックは制御情報の送信用にUEsに割り当てられることができる。データセクションは、制御セクションに含まれていない全てのリソースブロックを含むことができる。図5の設計では連続したサブキャリア(contiguous subcarriers)がデータセクションに含まれていることになり、データセクション内の連続したサブキャリアの全てを一台のUEに割り当てることができる。
【0027】
制御情報をeNBに送信するために制御セクションのリソースブロック510a、510bを一台のUEに割り当てることができる。データをeNBに送信するためにデータセクションのリソースブロック520a、520bをそのUEに割り当てることもできる。UEは、制御セクションにおいて割り当てられたリソースブロックに基づく物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)で制御情報を送信することができる。UEは、データセクション内の割り当てられているリソースブロックに基づく物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)で制御情報とデータの両者またはデータのみを送信することができる。UL送信はサブフレームの両スロットに亘ることもあれば、図5に示されているように周波数を横切ってホップする(hop across)こともある。
【0028】
図5に示すように、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)530で最初のシステムアクセスの実行とUL同期の達成をするために一組のリソースブロックを用いることができる。PRACH530はランダムシーケンス(a random sequence)を搬送するがULのデータやシグナリングを搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)は6個の連続したブロックに対応する帯域幅を専有する。ネットワークにより開始周波数(starting frequency)が指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は特定の時間および周波数のリソースに制限される。PRACHに周波数ホッピング(frequency hopping)はない。PRACHの試みは単一のサブフレーム(1ms)で搬送され、UEはPRACHの試みをフレーム(10ms)毎に一回だけしか行うことができない。
【0029】
LTEにおけるPUCCH、PUSH、PRACHが公に入手可能な「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と言う表題の3GPP TS 36.211に記載されている。
【0030】
無線プロトコルアーキテクチャは特定の用途に応じて様々な形態をとる。図6を参照してLTEシステムの例を次に提示する。図6は、ユーザや制御のプレーン用無線プロトコルアーキテクチャの例を示す概念図である。
【0031】
図6に戻る。UEおよびeNB用の無線プロトコルアーキテクチャがレイヤ1、レイヤ2、レイヤ3の三層で示されている。レイヤ1は、最下層のレイヤであり様々な物理層信号処理機能を実行する。レイヤ1は、ここでは物理層606として言及される。レイヤ2(L2レイヤ)608は物理層606の上にあり、物理層606の上でUEとeNBとの間のリンクを担当している。
【0032】
ユーザプレーンでは、L2レイヤ608はメディアアクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ610、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ612、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)614サブレイヤを含んでいて、ネットワーク側のeNBで終端している。図示していないが、ネットワーク側のPDNゲートウェイ208(図2参照)で終端しているネットワークレイヤ(例えば、IPレイヤ)や接続の他端(例えば、遠位端のUE、サーバー、その他)で終端するアプリケーションレイヤを含む幾つかの上位層をL2レイヤ608の上にUEが有していることもある。
【0033】
PDCPサブレイヤ614は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を提供する。PDCPサブレイヤ614は、無線伝送オーバーヘッドを減らすための上部レイヤデータパケットのヘッダの圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティー、複数のeNBsに跨るUEsのハンドオーバのサポート(handover support for UEs between eNBs)を提供する。RLCサブレイヤ612は、上部レイヤデータパケットの分割と再組み立て(segmentation and reassembly)、失ったデータパケットの再送信、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による順不同の受信を補償するためのデータパケットの再順序付け(reordering)を提供する。MACサブレイヤ610は論理チャネルやトランスポートチャネル(logical and transport channels)間の多重化を提供する。MACサブレイヤ610は、一つのセルの中の様々な無線リソース(例えば、リソースブロック)を様々なUEsに割り当てることも担当している。MACサブレイヤ610はHARQ動作を担当している。
【0034】
制御プレーンでは、UEやeNB用の無線プロトコルアーキテクチャは物理層606やL2レイヤ608と実質的に同じである。但し、制御プレーンにはヘッダ圧縮機能がない。制御プレーンにはレイヤ3の無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ616も含まれる。RRCサブレイヤ616は無線リソース(すなわち、無線ベアラ)の取得やeNBとUEとの間のRRCシグナリングを用いた下層の構成を担当している。
【0035】
図7は、アクセスネットワークでUE750と通信をしているeNB710のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位層パケットがコントローラやプロセッサ775に提供される。コントローラやプロセッサ775は、図6を参照して先に説明したL2レイヤの機能を実行する。DLでは、コントローラやプロセッサ775は、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットの分割と再順序付け、論理チャネルやトランスポートチャネル間の多重化、様々な優先順位の高いメトリクス(various priority metrics)に基づくUE750への無線リソースの割り当てを提供する。コントローラやプロセッサ775は、HARQ動作、失ったパケットの再送信、UE750へのシグナリングをも担当している。
【0036】
TXプロセッサ716はL1レイヤ(すなわち、物理層)のために様々な信号処理機能を実行する。信号処理機能には、UE750で前方誤り訂正(FEC:forward error correction)を促進するコーディングやインターリーブ(coding and interleaving)、様々な変調方式(例えば、2相位相変調(BPSK:binary phase-shift keying)、4相位相変調(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M相位相変調(M−PSK:M-phase-shift keying)、M直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づくシグナルコンステレーション(signal constellations)へのマッピングが含まれる。コード化され変調された記号はその後並列するストリームに分割される。個々のストリームは、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間や周波数のドメインの両者または一方でリファレンスシグナル(例えば、パイロット(pilot))と共に多重化され、次に高速逆フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を用いて一緒に結合されて時間ドメインOFDMシンボルストリーム(a time domain OFDM symbol stream)を搬送する物理チャネルを生成する。このOFDMストリームは、空間的にプリコードされて複数の空間ストリーム(multiple spatial streams)を生成する。チャネル推定器774からのチャネル推定を空間的な処理だけでなくコーディングや変調の方式を決めるのに用いることができる。チャネル推定は、UE750により送信されるチャネル状態フィードバックやリファレンスシグナルの両者または一方から導き出すことができる。各空間ストリームは、異なる送信機718TXを経由して異なるアンテナ720に供給される。各送信機718TXは送信用の個々の空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0037】
UE750では、各受信機754RXがそれぞれのアンテナ752により信号を受信する。各受信機754RXは、RFキャリア上で変調されている情報を受信して受信機(RX)プロセッサ756に情報を供給する。
【0038】
RXプロセッサ756は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実行する。RXプロセッサ756は、情報に空間的処理を施してUE750に向けられている任意の空間ストリームを回復する。多数の空間ストリームがUE750向けである場合にはRXプロセッサ756によりそれらが相互に結合されて単一のOFDMシンボルストリームになる。次に、RXプロセッサ756は高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を用いてOFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインに変換する。周波数ドメイン信号は、OFDM信号のサブキャリア毎に別個のOFDMシンボルストリームから成っている。各サブキャリアに載っている前記シンボルやリファレンスシグナルはeNB710により送信される最も有望なシグナルコンステレーションポイント(the most likely signal constellation points)を決定することにより回復されたり復調されたりする。このような軟判定(soft decisions)はチャネル推定器758により算出されたチャネル推定に基づいていることができる。軟判定は、その後、復号化されたりデインターリーブされたりして物理チャネルのeNB710により元々送信されたデータや制御の信号が回復される。データや制御の信号は次にコントローラやプロセッサ759に提供される。
【0039】
コントローラやプロセッサ759は図6を参照して先に説明したL2レイヤを実行する。コントローラやプロセッサ759はULではトランスポートチャネルや論理チャネルの間の逆多重化(demultiplexing)、パケットの再組み立て、復号化、ヘッダの復元、制御信号処理を提供してコアネットワークからの上位層パケットを回復する。上位層パケットは、L2レイヤよりも上の全プロトコルレイヤを表すデータシンク762に提供される。L3処理のために様々な制御信号がデータシンク762に提供されることができる。コントローラやプロセッサ759は、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK:acknowledgement)および否定応答(NACK:negative acknowledgement)のプロトコルの両者または一方を用いた誤り検出をも担当している。
【0040】
ULでは、上位層パケットをコントローラやプロセッサ759に提供するためにデータソース767が用いられる。データソース767は、L2レイヤ(L2)より上の全プロトコルレイヤを表している。eNB710により送信されたDLとの関連で述べた機能と同じようにコントローラやプロセッサ759はヘッダ圧縮、暗号化、パケットの分割と再順序付け、eNB710による無線リソース割り当てに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルの間の多重化を提供してユーザプレーンや制御プレーンのためにL2レイヤを実現する。コントローラやプロセッサ759は、HARQ動作、失われたパケットの再送信、eNB710へのシグナリングをも担当している。
【0041】
eNB710により送信されるフィードバックやリファレンスシグナルからチャネル推定器758により導き出されるチャネル推定を適切な符号化や変調の方式の選択や空間的処理の促進にTXプロセッサ768は利用することができる。TXプロセッサ768により生成される空間ストリームは別個の送信機754TXを経由して異なるアンテナ752に提供される。各送信機754TXは送信用のそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0042】
UE750における受信機の機能に関して説明した方法に類似した方法でUL送信がeNB710で処理される。各受信機718RXは、それぞれのアンテナ720を通じて信号を受信する。個々の受信機718RXは、RFキャリア上で変調されていた情報を回復してRXプロセッサ770に情報を提供する。RXプロセッサ770はL1レイヤを実現する。
【0043】
コントローラやプロセッサ759は、図6を参照して先に説明したL2レイヤを実現する。ULでは、コントローラやプロセッサ759はトランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケット再組み立て、復号化、ヘッダの復元、制御信号処理を提供してUE750からの上位層パケットを回復する。コントローラやプロセッサ775からの上位層パケットをコアネットワークに提供しても良い。コントローラやプロセッサ759は、HARQ動作をサポートするためのACKおよびNACKの両者または一方のプロトコルを用いた誤り検出をも担当している。
【0044】
図8は、CDMA 1x無線伝送技術(RTT:Radio Transmission Technology)回線交換(CS:circuit switched)への回線交換(CS)フォールバック用参照アーキテクチャ800である。図8に示したように、1xCS回線交換フォールバック(1xCSFB:1x circuit switched fallback)UE802はE−UTRAN804に結合されている。E−UTRAN804は、S1−Uインターフェースを介してサービングやPDNのゲートウェイ806に結合されている。サービングやPDNのゲートウェイ806はSGiインターフェースを介してオペレータのIPサービス222(図2参照)に結合されている。E−UTRAN804は、S1−MMEインターフェースを介してMME808に結合されている。そして、サービングやPDNのゲートウェイ806はS11インターフェースを介してMME808に結合されている。MME808は、S102インターフェースを介して1xCSインターワーキングソリューション(IWS)810に結合されている。1xCS IWS 810は3GPP2 1xCS用のインターワーキング機能である。1xCS IWS 810はA1インターフェースを介して1xRTT移動交換局(MSC)814に結合されている。1xRTT MSC814はA1インターフェースを介して1xRTT CSアクセス812に結合されている。1xCS IWS 810は論理的に1x基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)である。
【0045】
1xRTT MSC814はA1メッセージ816をIWS810に送信する。するとIWS810は、対応する1xRTTメッセージを生成して、それを1xCSFB UE802にトンネルで送信する。IWS810は、トンネリングした1xRTTメッセージを1xCSFB UE802から受信する。するとIWSは、対応するA1メッセージを生成して、それを1xRTT MSC814に送信する。トンネリングした1xRTTメッセージ816は、1xRTTへの1xCSFBに関連した手順を取り扱うために1xCSFB UE802とIWS810との間にあるMME808やE−UTRAN804をトンネリングして通り抜けた(tunneled through)メッセージである。1xRTTへの1xCSFBの手順は、移動性の管理(mobility management)や移動体による発呼(mobile originated calls)や移動体で終端する呼(mobile terminated calls)を含んでいて、「3rd Generation Partnership Project (3GPP); Technical Specification (TS) Group Services and System Aspects; Circuit Switched (CS) fallback in Evolved Packet System (EPS); Stage 2」と言う名称の3GPP TS 23.272に定義されている。
【0046】
EPSにおける1xRTT用のCSフォールバックは、例えば、UE820がE−UTRANのサービスを受けている時に1xCSインターフェース(812、814)の再使用による例えばショートメッセージサービス(SMS:Short Message Service)やCS音声(CS voice)のようなCSドメインサービス(CS-domain services)の引渡しを可能にする。CSフォールバックは、モバイルブロードバンド用のLTEを採用していながら音声呼び出しやSMSのための現存する第二世代や第三世代のネットワーク(2G/3G networks)をキャリアが使用することを可能にする。CSフォールバックの可能なUEは、E−UTRANに接続されていても1xRTTアクセスを用いてCSドメイン内で一個以上のCSサービスを確立するために1xRTT CSドメインに登録することができる。CSフォールバック機能は、E−UTRANの有効範囲が1xRTTの有効範囲と重複している場合に利用できるだけである。CSフォールバックオプションは、UE802がLTEに留まっていたりLTEで作動していたりした場合にUE発でUE着の呼(UE originated and UE terminated calls)を従来のCSシステムに「転送(redirect)」する機構を実現する。UEで終端する呼(a UE terminated call)については、ページングメッセージ(a paging message)を介して掛かってくるCS音声呼(an incoming CS voice call)のためにUS802が呼び出される(be paged for)。UE802は、(UE802´として示すように)呼を受けるために無線技術に切り替わる。1xトラフィックチャネル(1x traffic channel)によるショートメッセージの配信がサポートされているならばUE発の音声やSMSの呼でも同様の切り替えが起きる。
【0047】
1xCS CSFB UE802は、E−UTRAN804やEPC(すなわち、サービングやPDNのゲートウェイ806およびMME808)へのアクセスをサポートしているだけでなく1xRTTによる1xCSドメインへのアクセスもサポートしていなければならない。さらに、1xCSFB UE802は、次の付加機能をサポートしている。すなわち、E−UTRAN接続(E-UTRAN attachment)をUEが完了してしまった後のEPSによる1xRTT CS登録、移動性(mobility)による1xRTT CS再登録、1xCSFBにより音声サービスが提供されている場合には1xRTT CSドメイン音声サービス用に指定されているCSフォールバック手順、トンネリングによりEPSを通り抜けて(tunneled over)SMSがS102インターフェースにより提供されている場合にはS102をもトンネリングにより通り抜けた移動体発移動体終端SMSの手順を1xCSFB UE802はサポートしている。1xCSFB手順には、1xRTTへの拡張CSフォールバック機能表示(enhanced CS fallback to 1xRTT capability indication)がUE機能の一部として含まれていることがある他に、1xRTTへの拡張CSフォールバックの可能なUE(enhanced CS fallback to 1xRTT capable UE)によりサポートされている場合には並行1xRTT(concurrent 1xRTT)および高速パケットデータ(HRPD:high rate packet data)機能表示がUE無線機能の一部として含まれていることがある。
【0048】
1xCSFBでは、MME808は次の付加機能をサポートしている。すなわち、カプセル化した3GPP2 1xCSシグナリングメッセージのUE802による送受信のためのS102インターフェースによる3GPP2 1xCS IWS810に向かうシグナリングトンネリング終点(a signaling tunneling end point)、CSFB手順のための1xCS IWS810選択、MME再配置(MME relocation)の場合におけるS102トンネル転送(S102 tunnel redirection)の引き渡し、アイドル状態にあるUEsのためにS102を介して受信したメッセージのバッファリングとして機能することをサポートしている。さらに、1xCSFBの可能なE−UTRAN804は次の付加機能をサポートしている。すなわち、1xCS登録をUEに行わせる制御情報の提供、1xRTT CS呼び出し要求(1xRTT CS paging request)のUEへの転送、1xRTT CS関連メッセージのMME808とUE802との間での転送、1xCSフォールバックに連携してPSハンドオーバ(PS handover)が行われない場合に1xRTT CSへのCSフォールバックの呼び出し(a page for CS fallback to 1xRTT CS)に続いてUE802がE−UTRANの有効範囲を立ち去った後におけるE−UTRANリソースの解放、ネットワークとUEの両者によりサポートされている場合には拡張1xCSフォールバック手順と同時に最適であるか最適でないかのいずれかのPSハンドオーバ手順を呼び出すことをサポートしている。
【0049】
図9は、拡張1xCSFB(e1xCSFB:enhanced 1xCSFB)動作用のメッセージ(e1xCSFB用メッセージ)904と1x固有動作用のメッセージ902との集合の例900を示している。1x固有動作用のメッセージ902には次のメッセージを含めることができる(もっと多くのメッセージや命令のあることが3GPP2 C.S0005−Eにより分かる。)。
【0050】
● 命令群(Orders)
○ パワーサイクル、要メンテナンス、ロック解除のいずれかまでロックの命令(Lock Until Power Cycled, Maintenance Required or Unlock Orders)
○ 短縮警報命令(Abbreviated Alert Order)
○ 登録許可命令(Registration Accepted Order)、登録拒否命令(Registration Rejected Order)、登録要求命令(Registration Request Order)
○ 監査命令(Audit Order)
○ 基地局肯定応答命令(Base Station Acknowledgement Order)
○ 基地局呼び掛け確認命令(Base Station Challenge Confirmation Order)
○ 再命令(Reorder)
○ インタセプト命令(Intercept Order)
○ 解放命令(Release Order)
○ スロットモード命令(Slotted Mode Order)
○ 再試行命令(Retry Order)
○ Rel A メッセージ − 基地局拒否命令(Rel A Message − Base Station Reject Order)
○ Rel D メッセージ − 高速呼び出し設定命令(Rel D Message − Fast Call Setup Order)
○ 移動局拒否命令(Mobile Station Reject Order)
○ 基地局呼び掛け命令(Base Station Challenge Order)
○ SSD更新の確認または拒否の命令(SSD Update Confirmation/Rejection Order)
● メッセージ群(Messages)
○ チャネル割り当てメッセージ(Channel Assignment Message)
○ ハンドオフ指示メッセージ(Handoff Direction Message)
○ TMSI割り当てメッセージ(TMSI Assignment Message)
○ 機能通知メッセージ(Feature Notification Message)
○ データバーストメッセージ(Data Burst Message)
○ 状態要求メッセージ(Status Request Message)
○ 認証呼び掛けメッセージ(Authentication Challenge Message)
○ 共用秘密データ(SSD)更新メッセージ(Shared Secret Data (SSD) Update Message)
○ サービス転送メッセージ(Service Redirection Message)
○ PACAメッセージ(PACA Message)
○ Rel A メッセージ − セキュリティーモードコマンドメッセージ(Rel A Message − Security Mode Command Message)
○ 認証要求メッセージ(Authentication Request Message)
○ 呼び出しメッセージ(Page Message)
○ 登録メッセージ(Registration Message)
○ 発信メッセージ(Origination Message)
○ 呼び出し応答メッセージ(Page Response Message)
○ 認証呼び掛け応答メッセージ(Authentication Challenge Response Message)
e1xCSFB動作のメッセージ904には次のメッセージを含めることができる。いずれも「トンネルメッセージ(Tunneled Message)」と呼ばれている。
【0051】
● 命令群(Orders)
○ 登録許可命令(Registration Accepted Order)、登録拒否命令(Registration Rejected Order)、登録要求命令(Registration Request Order)
○ 基地局呼び掛け確認命令(Base Station Challenge Confirmation Order)
○ 再命令(Reorder)
○ 解放命令(Release Order)
○ 移動局拒否命令(Mobile Station Reject Order)
○ 基地局呼び掛け命令(Base Station Challenge Order)
○ SSD更新の確認または拒否の命令(SSD Update Confirmation/Rejection Order)
● メッセージ群(Messages)
○ チャネル割り当てメッセージ(Channel Assignment Message)
○ ハンドオフ指示メッセージ(Handoff Direction Message)
○ データバーストメッセージ(Data Burst Message)
○ 認証呼び掛けメッセージ(Authentication Challenge Message)
○ 共用秘密データ(SSD)更新メッセージ(Shared Secret Data (SSD) Update Message)
○ 呼び出しメッセージ(Page Message)
○ 登録メッセージ(Registration Message)
○ 発信メッセージ(Origination Message)
○ 呼び出し応答メッセージ(Page Response Message)
○ 認証呼び掛け応答メッセージ(Authentication Challenge Response Message)
1xRTT MSC814は、1xCS IWS810へのA1インターフェース818により集合B1がサポートされているかも知れないことを予期して1x固有動作用のA1メッセージを送信するように構成されている。しかし、LTEは集合B2のe1xCSFBメッセージ904をサポートしているだけである。これが問題になる可能性がある。そのような問題に対処するために第一の構成では1xCS IWS810に結合されている特定のA1インターフェース(例えば、A1インターフェース818)で幾つかのメッセージをフィルタリングすること(filter)ができるように1xRTT MSC814が構成されていても差し支えない。このような構成では1xRTT MSC814は、集合B2内にはなく集合B1に含まれているメッセージの集合である、メッセージの集合B2─すなわち、集合B2の補集合、の生成を促すA1メッセージをフィルタリングして除去する(filters out)。1xRTT MSC814が1xCS IWS810に送信するべきであるのかそれともべきでないのかのメッセージを1xRTT MSC814は1xCS IWS810により通知されることもある。フィルタリング(filtering)は動作、運営、管理(OAM:operations, administration, and management)に基づく設定である。このような構成により1x固有動作902のためのメッセージのサブセット(subset)だけがサポートされるようになる。
【0052】
第二の構成では1xCS IWS810は、1x固有動作のためのどのような種類のメッセージ902がトンネルにより交換することができるのかを知っている。サポートされていないメッセージ(例えば、メッセージの集合B2に含まれるメッセージの生成を引き起こすメッセージ)を1xCS IWS810が1xRTT MSC814から受け取ると、1xCS IWS810はサポートされていないメッセージを音も立てずに廃棄する(silently discarding)ことによりサポートされていないメッセージをフィルタリングする。この構成により1xRTT MSC814はサポートされていないメッセージを繰り返し送信することになるかも知れない。第三の構成では、1xCS IWS810はサポートされていないメッセージをフィルタリングし、1xRTT MSC814は1xRTT MSC814が送信するメッセージの幾つかに関する非受信の応答(not receiving responses)に対処するように構成されている。1xRTT MSC814は、サポートされていないメッセージに対する応答が受信されていない場合にメッセージの送信を控えることにより非受信の応答に対処する。第四の構成では、1xCS CSFB UE802が活動停止(idle)である間に1xRTT MSC814から送信されてくる可能性のある全てのメッセージがサポートされている。このような構成では、集合B2は集合B1に等しい。
【0053】
図10は、1xRTT CSへのCSFB用の典型的なアーキテクチャ1000である。第五の構成では、インターフェースA1 818とは異なるインターフェースA1’820を1xRTT MSC814が有しているので、1xRTT MSC814はメッセージの集合B2の生成を促すメッセージのサブセットを1xCS IWS810に送信するだけでよい。第一ないし第五の構成から明らかなように、サポートされていないメッセージを1xCS IWS810に送信するように1xRTT MSC814が構成されている場合には1xRTT MSC814および1xCS IWS810は両者または一方がサポートされていないメッセージをフィルタリングしなければならない。1xRTT MSC814は、e1xCSFB手順のためにサポートされているメッセージのみを送信すること、または1xRTT MSC814が送信するサポートされていないメッセージに対する非受信の応答に対処することのいずれかを通じて1xCS IWS810とのe1xCSFBメッセージングにおけるそれ自体の役割を果たさなければならないこともある。
【0054】
図11は、無線通信の第一の方法のフローチャート1100である。この方法はMSC814により実行される。ここでMSC814はフィルタリングを行う。この方法では、どのメッセージがフィルタリングされなければならないのかまたはされてはならなのかに関する情報をMSC814は受信することもある(1102)。メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかをMSC814は決定する(1104)。MSC814は、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージをフィルタリングし(1106)、そのメッセージがメッセージの第二の集合に属している場合にはそのメッセージを送信する(1108)。ある構成では、MSCに結合されている装置によりサポートされていないメッセージがメッセージの第一の集合に含まれていて、当該装置によりサポートされているメッセージがメッセージの第二の集合に含まれている。メッセージの第一の集合はIWSにおいてメッセージB2の生成を促すメッセージの集合に対応していて、メッセージの第二の集合はIWSにおいてメッセージB2の生成を促すメッセージの集合に対応している。ある構成では、装置はIWSであり、サポートされていないメッセージはユーザ装置にトンネリングするための、IWSによりサポートされていない1x固有メッセージであり、サポートされているメッセージは回線交換フォールバックのためにユーザ装置にトンネリングするための、IWSによりサポートされている1x固有メッセージである。ある構成では、工程1102で受信した情報はIWSから受信している。ある構成では、メッセージはA1インターフェースによって送信される。
【0055】
図12は、典型的な装置100の機能を示す概念的なブロック図1200である。装置100はMSC814であり、このMSC814がフィルタリングを行う。装置100には、メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのかそれともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定するモジュール1202が含まれている。さらに、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージをフィルタリングするモジュール1204やそのメッセージがメッセージの第二の集合に属している場合にはそのメッセージを送信するモジュール1206が装置100に含まれている。
【0056】
図13は、無線通信の方法のフローチャート1300である。この方法はIWS810により実行され、IWS810は幾つかのメッセージを廃棄する。この方法では、IWS810はメッセージを装置から受信する(1302)。そのメッセージがメッセージの第一の集合に属しているのかそれともメッセージの第二の集合に属しているのかをIWS810が決定する(1304)。そのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはIWS810はそのメッセージを廃棄する(1306)。そのメッセージがメッセージの第二の集合に属している場合にはIWS810はそのメッセージを処理する(1308)。ある構成では、メッセージがMSCから受信される。ある構成では、回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするための、サポートされていないメッセージがメッセージの第一の集合に含まれていて、回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするための、サポートされているメッセージがメッセージの第二の集合に含まれている。ある構成ではそのメッセージがA1インターフェースで受信される1x固有動作のためのメッセージである。
【0057】
図14は、典型的な装置100の機能を示す概念的なブロック図1400である。装置100はIWS810であり、このIWS810が幾つかのメッセージを廃棄する。装置100には、装置からメッセージを受信するモジュール1402が含まれている。さらに、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定するモジュール1404が装置100に含まれている。さらに、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージを廃棄するモジュール1406が装置100に含まれている。
【0058】
図15は、無線通信の方法のフローチャート1500である。この方法はMSC814により実行され、IWS810が幾つかのメッセージを廃棄したときにMSC814は非受信の応答に対処する。この方法ではMSC814はメッセージを装置に送信する(1502)。そのメッセージは、メッセージの第一の集合かメッセージの第二の集合の一方に属している(1502)。さらに、そのメッセージがメッセージの第二の集合に属していて、しかもその送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合にはMSC814は第二のメッセージを送信する(1504)。さらに、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属していてしかもその送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合にはMSC814は第二のメッセージの送信を控える(1506)。ある構成ではそのメッセージがUEにトンネリングするためのものである。ある構成では装置はIWS810である。ある構成では、そのメッセージがA1インターフェースによりサポートされている1x固有動作のための任意のメッセージである。
【0059】
図16は、典型的な装置100の機能を示す概念的なブロック図1600である。装置100はMSC814であり、IWS810が幾つかのメッセージを廃棄した場合にMSC814が非受信の応答に対処する。装置100には、メッセージを装置に送信するモジュール1602が含まれている。そのメッセージはメッセージの第一の集合かメッセージの第二の集合の一方に属している。さらに、そのメッセージがメッセージの第二の集合に属していてしかもその送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合には第二のメッセージを送信するモジュール1604が装置100に含まれている。さらに、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属していてしかもその送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合には第二のメッセージの送信を控えるモジュール1606が装置100に含まれている。
【0060】
図17は、無線通信の方法のフローチャート1700である。この方法はIWS810により実行され、A1インターフェースにより1x固有動作のための全ての可能なメッセージをIWS810はサポートしている。この方法では、IWS810はMSC814から任意のメッセージを受信して(1702)、回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするためのそのメッセージを処理する(1704)。そのメッセージは、A1インターフェースでサポートされている1x固有動作のためのどのようなメッセージでも構わない。
【0061】
図18は、典型的な装置100の機能を示す概念的なブロック図1800である。装置100はIWS810であり、このIWS810はA1インターフェースを通じて1x固有動作のための全ての可能なメッセージをサポートしている。装置100には、任意のメッセージをMSC814から受信するモジュール1802や回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするためのメッセージを処理するモジュール1804が含まれている。
【0062】
図19は、無線通信の方法のフローチャート1900である。この方法はMSC814により実行され、1xCSFB手順のための1xメッセージのみをサポートしているIWS810へのインターフェースA1’をMSC814が有している。この方法では、回線交換フォールバック手順に関してメッセージをIWS810に送信することをMSC814が決定する(1902)。さらに、インターフェースA1’に関するメッセージをMSC814は送信する(1904)。インターフェースA1’はA1インターフェースとは異なっている(1904)。インターフェースA1’は、A1インターフェースによりサポートされているメッセージのサブセットだけを含んでいて、IWS810においてメッセージB2の集合の生成を促すメッセージの集合だけに対応している。ある構成では、そのメッセージはUEにトンネリングするための1x固有メッセージである。ある構成では、インターフェースA1’は回線交換フォールバック手順のためにトンネリングしたメッセージだけをサポートしている。
【0063】
図20は、典型的な装置100の機能を示す概念的なブロック図2000である。装置100はMSC814であり、1xCSFB手順のための1xメッセージだけをサポートしているIWS810へのインターフェースA1’をMSC814は有している。装置100には、回線交換フォールバック手順に関してIWS810にメッセージを送信することを決定するモジュール2002が含まれている。さらに、インターフェースA1’に関するメッセージを送信するモジュール2004が装置100に含まれている。インターフェースA1’はA1インターフェースとは異なっている。
【0064】
図1に関してある構成では装置100はMSCで差し支えないが、メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのかそれともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定するための手段やそのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージをフィルタリングする手段やそのメッセージがメッセージの第二の集合に属している場合にはそのメッセージを送信する手段を含んでいる。どのメッセージがフィルタリングされなければならないのか、またはされてはならないなのかに関する情報を受信する手段を装置100がさらに含むことができる。前述の諸手段は、前述の諸手段として記載した諸機能を実行するように構成されているMSCの処理システム114である。
【0065】
ある構成では装置100は、IWSであり得るが、装置からメッセージを受信するための手段やそのメッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定するための手段やそのメッセージがメッセージの第一の集合に属している場合にはそのメッセージを廃棄するための手段を含んでいる。装置100は、そのメッセージがメッセージの第二の集合に属している場合にそのメッセージを処理するための手段をさらに含むことができる。前述の諸手段は、前述の諸手段として記載した諸機能を実行するように構成されているIWSの処理システム114である。
【0066】
ある構成では装置100はMSCであり得るが、装置にメッセージを送信するための手段を含んでいる。そのメッセージはメッセージの第一の集合かメッセージの第二の集合の一方に属している。さらに装置100は、そのメッセージがメッセージの第二の集合に属していてしかもその送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合に第二のメッセージを送信するための手段や、そのメッセージがメッセージの第一の集合に属していてしかもその送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合に第二のメッセージを送信することを控える手段を含んでいる。前述の諸手段は、前述の諸手段として記載した諸機能を実行するように構成されているMSCの処理システム114である。
【0067】
ある構成では装置100はIWSで差し支えないが、任意のメッセージをMSCから受信するための手段や回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするためのメッセージを処理するための手段を含んでいる。前述の諸手段は、前述の諸手段として記載した諸機能を実行するように構成されているIWSの処理システム114である。
【0068】
ある構成では装置100はMSCであり得るが、回線交換フォールバック手順に関してメッセージをIWSに送信することを決定するための手段やインターフェースに関するメッセージを送信するための手段を含んでいる。このインターフェースはA1インターフェースとは異なっている。前述の諸手段は、前述の諸手段として記載した諸機能を果たすように構成されているMSCの処理システム114である。
【0069】
開示した処理に含まれる諸工程の特定の順序や階層は典型的な取り組み方の例示であることが理解される。処理に関する特定の順序や階層は設計の好みに応じて並べ替えることができることが理解される。添付した方法の請求項は例示的な順番で様々な工程の要素を提示しているが提示した特定の順序や階層に限定されることを意味していない。
【0070】
以上の説明は、当業者であればここに記載した様々な態様を実施することができるように提示されている。当業者であればこれらの態様に対する様々な修正は直ちに明らかである。また、ここに定義した一般的な原則は他の諸態様にも適用することができる。したがって特許請求の範囲は、ここに示した諸態様に限定されることが意図されているのではなくて特許請求の範囲の表現と整合している完全な範囲に一致するものと解釈されるべきである。また、ある要素が単数形で表現されていても特に断りのない限り「唯一無二(one and only one)」の意味が意図されているのではなくて、むしろ「一つ以上(one or more)」の意味が意図されている。また、別段の記載が特にない限り用語「幾つかの(some)」は一つ以上のことである。この開示全体に亘って記載されている様々な態様の諸要素に構造や機能の点で均等であり、しかも当業者の間で知られているか後々に知られるようになったものはこの言及によりいずれもここに明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に含まれることが意図されている。さらに、ここに開示されているものが特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかには係わりなくいずれも公に捧げられることは意図されていない。表現「のための手段(means for)」を用いて要素が明確に記載されている場合や方法の請求項では表現「のためのステップ(step for)」を用いて要素が記載されている場合を除いて米国特許法第112条第6段落の規定の下で解釈される請求項の要素はない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのかそれともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定すること、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属している場合には、前記メッセージをフィルタリングすること、
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属している場合には、前記メッセージを送信すること
を含む移動交換局(MSC)の方法。
【請求項2】
メッセージの第一の集合が前記MSCに結合されている装置によってサポートされていないメッセージを含み、メッセージの第二の集合が前記装置によってサポートされているメッセージを含む、請求項1の方法。
【請求項3】
前記装置がインターワーキングソリューション(IWS)であり、前記サポートされていないメッセージがユーザ装置にトンネリングするための、前記IWSによってサポートされていない1x固有メッセージであり、前記サポートされているメッセージが回線交換フォールバック手順のために前記ユーザ装置にトンネリングするための、前記IWSによってサポートされている1x固有メッセージである、請求項2の方法。
【請求項4】
どのメッセージが、フィルタリングされるべきであるのか、またはされるべきでないのかに関する情報を受信することをさらに含む請求項1の方法。
【請求項5】
前記情報が、結合されているインターワーキングソリューション(IWS)から受信される請求項4の方法。
【請求項6】
メッセージがA1インターフェースで送信される請求項1の方法。
【請求項7】
装置からメッセージを受信すること、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定すること、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属している場合には、前記メッセージを廃棄すること
を含む、インターワーキングソリューション(IWS)の方法。
【請求項8】
前記メッセージが移動交換局(MSC)から受信される請求項7の方法。
【請求項9】
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属している場合には、前記メッセージを処理することをさらに含む請求項7の方法。
【請求項10】
メッセージの第一の集合が回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするためのサポートされていないメッセージを含み、メッセージの第二の集合が回線交換フォールバック手順のために前記ユーザ装置にトンネリングするためのサポートされているメッセージを含む、請求項7の方法。
【請求項11】
前記メッセージがA1インターフェースで受け取られた1x固有動作のためのメッセージである、請求項7の方法。
【請求項12】
メッセージを装置に送信することであって、前記メッセージはメッセージの第一の集合またはメッセージの第二の集合の一方に属している、送信することと、
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属していて、しかも前記送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合には第二のメッセージを送信することと、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属していて、しかも前記送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合には第二のメッセージを送信することを控えることと
を含む移動交換局(MSC)の方法。
【請求項13】
前記メッセージがユーザ装置にトンネリングするためのものである、請求項12の方法。
【請求項14】
前記装置がインターワーキングソリューション(IWS)である、請求項12の方法。
【請求項15】
前記メッセージがA1インターフェースによりサポートされている1x固有動作のための任意のメッセージである、請求項12の方法。
【請求項16】
移動交換局(MSC)から任意のメッセージを受信することと、
回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするための前記メッセージを処理することと
を含むインターワーキングソリューション(IWS)の方法。
【請求項17】
前記メッセージがA1インターフェースでサポートされている1x固有動作のための任意のメッセージである、請求項16の方法。
【請求項18】
回線交換フォールバック手順に関してインターワーキングソリューション(IWS)にメッセージを送信することを決定することと、
インターフェースで前記メッセージを送信することであって、前記インターフェースがA1インターフェースとは異なっている、送信することと
を含む移動交換局(MSC)の方法。
【請求項19】
前記メッセージがユーザ装置にトンネリグするための1x固有メッセージである、請求項18の方法。
【請求項20】
前記インターフェースが回線交換フォールバック手順のためのトンネリングしたメッセージだけをサポートしている請求項18の方法。
【請求項21】
メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定するための手段と、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属している場合に前記メッセージをフィルタリングするための手段と、
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属している場合に前記メッセージを送信するための手段と
を含む移動交換局(MSC)。
【請求項22】
前記メッセージの第一の集合が、前記のMSCに結合されている装置によりサポートされていないメッセージを含んでいて、前記メッセージの第二の集合が前記装置によりサポートされているメッセージを含んでいる請求項21のMSC。
【請求項23】
前記装置がインターワーキングソリューション(IWS)であり、前記サポートされていないメッセージがユーザ装置にトンネリングするための、IWSによりサポートされていない1x固有メッセージであり、前記サポートされているメッセージが回線交換フォールバック手順のために前記ユーザ装置にトンネリングするための、IWSによりサポートされている1x固有メッセージである、請求項22のMSC。
【請求項24】
どのメッセージがフィルタリングされるべきであるのか、またはされるべきでないのかに関する情報を受信する手段をさらに含む、請求項21のMSC。
【請求項25】
前記情報が、結合されているインターワーキングソリューション(IWS)から受信される請求項24のMSC。
【請求項26】
前記メッセージがA1インターフェースで送信される請求項21のMSC。
【請求項27】
装置からメッセージを受信するための手段と、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定するための手段と、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属している場合に前記メッセージを廃棄するための手段と
を含むインターワーキングソリューション(IWS)。
【請求項28】
前記メッセージが移動交換局(MSC)から受信される請求項27のIWS。
【請求項29】
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属している場合に前記メッセージを処理するための手段をさらに含む請求項27のIWS。
【請求項30】
メッセージの第一の集合が、回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするための、サポートされていないメッセージを含んでいて、メッセージの第二の集合が回線交換フォールバック手順のために前記ユーザ装置にトンネリングするための、サポートされているメッセージを含んでいる請求項27のIWS。
【請求項31】
前記メッセージが、A1インターフェースで受信される1x固有動作のためのメッセージである、請求項27のIWS。
【請求項32】
メッセージを装置に送信するための手段と、前記メッセージがメッセージの第一の集合かメッセージの第二の集合の一方に属していることと、
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属していて、しかも前記送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合に第二のメッセージを送信するための手段と、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属していて、しかも前記送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合に第二のメッセージを送信することを控えるための手段と
を含む移動交換局(MSC)
【請求項33】
前記メッセージがユーザ装置にトンネリングするためのものである、請求項32のMSC。
【請求項34】
前記装置がインターワーキングソリューション(IWS)である、請求項32のMSC。
【請求項35】
前記メッセージがA1インターフェースによりサポートされている1x固有動作のためのメッセージである、請求項32のMSC。
【請求項36】
移動交換局(MSC)から任意のメッセージを受信するための手段と
回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするための前記メッセージを処理するための手段と
を含むインターワーキングソリューション(IWS)。
【請求項37】
前記メッセージがA1インターフェースでサポートされている1x固有動作のための任意のメッセージである、請求項36のIWS。
【請求項38】
回線交換フォールバック手順に関してメッセージをインターワーキングソリューション(IWS)に送信することを決定するための手段と
インターフェースで前記メッセージを送信するための手段と、前記インターフェースがA1インターフェースとは異なることと
を含む移動交換局(MSC)。
【請求項39】
前記メッセージがユーザ装置にトンネリングするための1x固有メッセージである、請求項38のMSC。
【請求項40】
前記インターフェースが回線交換フォールバック手順のためにトンネリングしたメッセージだけをサポートする請求項38のMSC。
【請求項41】
メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定し、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属する場合には、前記メッセージをフィルタリングし、
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属する場合には、前記メッセージを送信する
ためのコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体
を含む、移動交換局(MSC)のコンピュータプログラム製品。
【請求項42】
前記メッセージの第一の集合が前記MSCに結合されている装置によってサポートされていないメッセージを含み、前記メッセージの第二の集合が前記装置によってサポートされているメッセージを含む、請求項41のコンピュータプログラム製品。
【請求項43】
前記装置がインターワーキングソリューション(IWS)であり、前記サポートされていないメッセージが、ユーザ装置にトンネリングするための、IWSによりサポートされていない1x固有メッセージであり、前記サポートされているメッセージが、回線交換フォールバック手順のために前記ユーザ装置にトンネリングするための、IWSによりサポートされている1x固有メッセージである、請求項42のコンピュータプログラム製品。
【請求項44】
前記コンピュータ読み取り可能媒体はどのメッセージがフィルタリングされるべきであるのか、またはされるべきでないのかに関する情報を受信するためのコードをさらに含む請求項41のコンピュータプログラム製品。
【請求項45】
前記情報が、結合されているインターワーキングソリューション(IWS)から受信される請求項44のコンピュータプログラム製品。
【請求項46】
前記メッセージがA1インターフェースで送信される請求項41のコンピュータプログラム製品。
【請求項47】
メッセージを装置から受信し、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのかそれともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定し、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属する場合に前記メッセージを廃棄する
ためのコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体
を含む、インターワーキングソリューション(IWS)のコンピュータプログラム製品。
【請求項48】
前記メッセージが移動交換局(MSC)から受信される請求項47のコンピュータプログラム製品。
【請求項49】
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属している場合に前記メッセージを処理するためのコードをコンピュータ読み取り可能媒体がさらに含む請求項47のコンピュータプログラム製品。
【請求項50】
メッセージの第一の集合が、回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするためのサポートされていないメッセージを含み、メッセージの第二の集合が、回線交換フォールバック手順のために前記ユーザ装置にトンネリングするためのサポートされているメッセージを含む、請求項47のコンピュータプログラム製品。
【請求項51】
前記メッセージが、A1インターフェースで受信される1x固有動作のためのメッセージである、請求項47のコンピュータプログラム製品。
【請求項52】
メッセージを装置に送信することであって、但し前記メッセージがメッセージの第一の集合またはメッセージの第二の集合の一方に属している、送信することと、
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属していて、しかも前記送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合に第二のメッセージを送信することと、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属していて、しかも前記送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合に第二のメッセージを送信することを控えること
のためのコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体
を含む、移動交換局(MSC)のコンピュータプログラム製品。
【請求項53】
前記メッセージがユーザ装置にトンネリングするためのものである、請求項52のコンピュータプログラム製品。
【請求項54】
前記装置がインターワーキングソリューション(IWS)である、請求項52のコンピュータプログラム製品。
【請求項55】
前記メッセージが、A1インターフェースによりサポートされている1x固有動作のための任意のメッセージである、請求項52のコンピュータプログラム製品。
【請求項56】
移動交換局(MSC)から任意のメッセージを受信し、
回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするための前記メッセージを処理する
ためのコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体
を含む、インターワーキングソリューション(IWS)のコンピュータプログラム製品。
【請求項57】
前記メッセージが、A1インターフェースでサポートされている1x固有動作のための任意のメッセージである、請求項56のコンピュータプログラム製品。
【請求項58】
回線交換フォールバック手順に関してインターワーキングソリューション(IWS)にメッセージを送信することを決定することと、
A1インターフェースとは異なるインターフェースで前記メッセージを送信することと
のためのコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体
を含む、移動交換局(MSC)のコンピュータプログラム製品。
【請求項59】
前記メッセージが、ユーザ装置にトンネリングするための1x固有メッセージである、請求項58のコンピュータプログラム製品。
【請求項60】
前記インターフェースが、回線交換フォールバック手順のためにトンネリングしたメッセージだけをサポートする請求項58のコンピュータプログラム製品。
【請求項61】
メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのかそれともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定し、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属している場合には前記メッセージをフィルタリングし、
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属している場合には前記メッセージを送信する
ように構成されている処理システム
を含む移動交換局(MSC)。
【請求項62】
メッセージの第一の集合が前記MSCに結合されている装置によりサポートされていないメッセージを含み、メッセージの第二の集合が前記装置によりサポートされているメッセージを含む、請求項61のMSC。
【請求項63】
前記装置がインターワーキングソリューション(IWS)であり、前記サポートされていないメッセージがユーザ装置にトンネリングするための、IWSによりサポートされていない1x固有メッセージであり、前記サポートされているメッセージが回線交換フォールバック手順のために前記ユーザ装置にトンネリングするための、IWSによりサポートされている1x固有メッセージである、請求項62のMSC。
【請求項64】
どのメッセージがフィルタリングされるべきであるのか、またはされるべきでないのかに関する情報を受信するように前記処理システムがさらに構成されている請求項61のMSC。
【請求項65】
結合されているインターワーキングソリューション(IWS)から前記情報が受信される請求項64のMSC。
【請求項66】
前記メッセージがA1インターフェースで送信される請求項61のMSC。
【請求項67】
装置からメッセージを受信し、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属しているのか、それともメッセージの第二の集合に属しているのかを決定し、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属している場合には前記メッセージを廃棄する
ように構成されている処理システム
を含むインターワーキングソリューション(IWS)。
【請求項68】
前記メッセージが移動交換局(MSC)から受信される請求項67のIWS。
【請求項69】
前記処理システムは、前記メッセージがメッセージの第二の集合に属している場合には前記メッセージを処理するようにさらに構成されている請求項67のIWS。
【請求項70】
前記メッセージの第一の集合が回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするためのサポートされていないメッセージを含み、前記メッセージの第二の集合が回線交換フォールバック手順のために前記ユーザ装置にトンネリングするためのサポートされているメッセージを含む請求項67のIWS。
【請求項71】
前記メッセージが、A1インターフェースで受け取られた1x固有動作のためのメッセージである、請求項67のIWS。
【請求項72】
装置にメッセージを送信し、前記メッセージがメッセージの第一の集合またはメッセージの第二の集合の一方に属していて、
前記メッセージがメッセージの第二の集合に属していて、しかも前記送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合には第二のメッセージを送信し、
前記メッセージがメッセージの第一の集合に属していて、しかも前記送信したメッセージに関して応答が受信されていない場合には第二のメッセージを送信することを控える
ように構成されている処理システムを含む
移動交換局(MSC)。
【請求項73】
前記メッセージがユーザ装置にトンネリングするためのものである、請求項72のMSC。
【請求項74】
前記装置がインターワーキングソリューション(IWS)である、請求項72のMSC。
【請求項75】
前記メッセージが、A1インターフェースによりサポートされている1x固有動作のための任意のメッセージである、請求項72のMSC。
【請求項76】
移動交換局(MSC)から任意のメッセージを受信し、
回線交換フォールバック手順のためにユーザ装置にトンネリングするための前記メッセージを処理する
ように構成されている処理システム
を含むインターワーキングソリューション(IWS)。
【請求項77】
前記メッセージが、A1インターフェースでサポートされている1x固有動作のための任意のメッセージである、請求項76のIWS。
【請求項78】
回線交換フォールバック手順に関してインターワーキングソリューション(IWS)にメッセージを送信することを決定し、
あるインターフェースで前記メッセージを送信する、但し前記インターフェースがA1インターフェースとは異なっている、
ように構成されている処理システム
を含む移動交換局(MSC)。
【請求項79】
前記メッセージがユーザ装置にトンネリングするための1x固有メッセージである、請求項78のMSC。
【請求項80】
前記インターフェースが回線交換フォールバック手順のためのトンネリングしたメッセージだけをサポートしている請求項78のMSC。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2013−502843(P2013−502843A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525671(P2012−525671)
【出願日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【国際出願番号】PCT/US2010/045916
【国際公開番号】WO2011/022498
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】