説明

高周波加熱装置

【課題】二次側の分割した二次コイル巻回部に二次コイルを巻回した時、巻回時の巻きムラや二次コイルの緩みを発生しない昇圧トランスを備えた加熱調理器を提供する。
【解決手段】マグネトロン31に電源を供給するインバータ電源30の昇圧トランス32は、二次側コイル35を巻回する二次側コイル巻回部44を分割し、分割した二次側コイル巻回部44の間に中間巻回部51と、中間巻回部51と二次側コイル巻回部44との間に位置する鍔45を備え、二次側コイル35の巻き始め側の鍔45aには、二次側コイル巻回部44aに巻回した二次側コイル35bの高さより低い位置まで切り欠いた切り欠き部46を設け、巻き終り側の鍔45bには、ボビン巻回面33bに達する切り欠き部47を設け、中間巻回部51のボビン巻回面33aは、切り欠き部46と切り欠き部47とを緩やかな円弧状の勾配で結んだ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マグネトロンに高周波出力を発生させるための電源を供給するインバータ電源において、該インバータ電源に用いる昇圧トランスの二次側コイルの信頼性を向上させた高周波加熱装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の高周波加熱装置において、高周波を発生するマグネトロンへの電源の供給方法はインバータ電源に置き換わり、インバータ電源を搭載した高周波加熱装置の台数も多くなってきた。
【0003】
インバータ電源に使用される昇圧トランスは、二次側に1000Vrms以上の電圧を20KHz〜40KHzの高周波で発生させる必要がある。
【0004】
そこで、昇圧トランスの構造は、一次側コイルに線径の細い銅線にワニスで絶縁した素線を複数本撚った太い撚り線を巻回し、二次側コイルには、線径の細い銅線にワニスにて絶縁した素線を数本撚った撚り線を巻回している。
【0005】
また、二次側コイルは発生電圧が高いので、コイル巻回部に鍔を設けて巻回する二次側コイルを複数に分割し、ひとつのコイルで発生する電圧を低く抑えるようにしている。
【0006】
特許文献1に示すものは、図8及び図9に示すように、分割周溝142aと分割周溝142bとの間に中間週溝144を設け、鍔片141bには浅い溝153を形成し、鍔片141cには分割周溝142aと142bの溝面にまで至る深さのスリット154を同じ位置の角度に形成している。
【0007】
そして、二次コイル149は、巻き始めを分割周溝142aに巻き付け、巻き終り側を浅い溝153を介して跨いで中間周溝144に巻き込み、さらに、鍔片141cのスリット154に差し渡して分割周溝142bに、その溝面から再び巻き始めることで均一な巻回を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平10−208504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載されたものは、二次コイル149の巻き始めを分割周溝142aに巻き付け、巻き終り側を鍔片141bに設けた浅い溝153を跨いで中間周溝144に巻き込み、さらに鍔片141cのスリット154に差し渡して分割周溝142bにその溝面から再び巻き始めるもので、巻き始めの分割周溝142aに巻き終わった位置から鍔片141bに設けた浅い溝153を介して中間周溝144に巻き込むようにしている。
【0010】
コイルボビン140に二次コイル149を巻回する時は、該二次コイル149に一定の張りを持たせて巻回し、巻回したコイルに緩みが生じないようにするものであるが、二次コイル149の巻き始めを分割周溝142aに巻き付け、巻き終り側を鍔片141bに設けた浅い溝153部から中間周溝144にて巻き込み、溝面まで急激に巻回する径が細くなるので、巻きムラが発生し易く、浅い溝53部の角での断線や二次コイルに緩みが発生し易くなる問題がある。
【0011】
また、浅い溝153と、スリット154の位置が同一角度にあるため、差し渡しの線が緩むことで差し渡しの線と二次コイル149との間で接触し、部分加熱による断線が発生する問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、請求項1では、高周波出力を発生するマグネトロンと、該マグネトロンで発生する高周波出力を設定する入力手段と、該入力手段にて設定された高周波出力を前記マグネトロンに発生させるための電源を供給するインバータ電源を備え、
該インバータ電源は、前記マグネトロンに供給する高周波出力の電源を生成するために電圧を昇圧する昇圧トランスと、該昇圧トランスへの通電をON−OFFし前記昇圧トランスの一次側コイルに電圧を印加するスイッチング素子を備え、
前記昇圧トランスは、ボビンの二次側コイルを巻回する二次側コイル巻回部を分割し、該分割した二次側コイル巻回部の間に中間巻回部と、該中間巻回部と前記分割した二次側コイル巻回部との間に位置する鍔を備え、
前記二次側コイルの巻き始め側にある前記鍔には、前記二次側コイル巻回部に巻回した前記二次側コイルの高さより低い位置まで切り欠いた切り欠き部を設け、
前記二次側コイルの巻き終り側にある前記鍔には、前記二次側コイル巻回部のボビン巻回面まで切り欠いた切り欠き部を設け、前記中間巻回部のボビン巻回面は前記各々の鍔に設けた切り欠き部と緩やかな円弧状の勾配で結んだものである。
【0013】
請求項2では、前記二次側コイルの巻き始め側にある前記鍔に設けた前記切り欠き部と、前記二次側コイルの巻き終り側にある前記鍔に設けた切り欠き部の位置は角度をずらして設けるものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ボビンの分割した二次側コイル巻回部に二次コイルを巻回した時に、二次コイルの整列巻きが可能で、巻回時の巻きムラが発生しなくなり、断線や二次側コイルの緩みも発生することはない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の高周波加熱装置を前面側から見た斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】同高周波加熱装置のインバータ電源の説明図である。
【図4】同高周波加熱装置のインバータ電源の概略斜視図である。
【図5】同高周波加熱装置のインバータ電源に使用する昇圧トランスのボビン図である。
【図6】同高周波加熱装置のインバータ電源に使用する昇圧トランスの正面図である。
【図7】(a)(b)は、図6のB−B,C−C断面図である。
【図8】背景技術のコイルボビンの底面図である。
【図9】同二次コイルの巻回過程を示すコイルボビンの一部縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
【0017】
図1から図2において、高周波加熱装置の本体について説明する。
【0018】
高周波加熱装置の本体1は、加熱室17に加熱調理する食品を入れ、マイクロ波やヒータの熱,飽和水蒸気,過熱水蒸気を使用して食品を加熱調理する。
【0019】
ドア2は、加熱室17の開口部を開閉し、食品を出し入れできるようにするもので、ドア2を閉めることで加熱室17を密閉状態にし、食品を加熱調理する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、ヒータの熱や過熱水蒸気を封じ込め、効率良く加熱調理することを可能にする。
【0020】
取っ手7は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
【0021】
操作パネル3は、加熱調理時の熱の影響を受け難いようにドア2の下部に設けられ、そこに入力手段5が設けられている。
【0022】
入力手段5には、マイクロ波加熱やヒータ加熱等の加熱手段や加熱する時間などを入力する操作部5bと入力された内容や加熱の進行状態を表示する表示部5aが設けられている。
【0023】
さらに、操作部5bからの入力を表示部5aに表示し、入力された情報を加熱調理の制御を司る制御部4が設けられている。
【0024】
機械室18は、加熱室底面17aと本体1の底板24との間の空間部に設けられ、底板24上には食品を加熱するためのマグネトロン31,マグネトロン31に接続された導波管21,制御部4,インバータ電源30、その他後述する各種部品等が取り付けられている。
【0025】
被加熱物を加熱するためのマイクロ波エネルギーは、マグネトロン31に接続されたインバータ電源30から電源が供給されることでマグネトロン31より放射する。
【0026】
該放射したマイクロ波エネルギーは、導波管21,回転アンテナ駆動手段23の出力軸23aが貫通する開孔部22を通し、加熱室底面17aの略中央部に設置した回転アンテナ19の下面に流入し、該回転アンテナ19で拡散されて加熱室17に放射される。
【0027】
回転アンテナ19は、回転アンテナ駆動手段23の出力軸23aに連結されている。
【0028】
加熱室17の後部には、熱風ユニット11が取り付けられ、該熱風ユニット11内には加熱室17の空気を効率良く循環させる熱風ファン15が取り付けられ、加熱室奥壁面17bには空気の通り道となる熱風吸気孔と熱風吹出し孔が設けられている。
【0029】
熱風ファン15は、熱風ユニット11の外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。
【0030】
加熱室17の天面の裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室17の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室17の天面を加熱して加熱室17内の食品を輻射熱によって焼くものである。
【0031】
また、加熱室17の後部上方には、加熱室17の温度を検出する温度検出手段16が設けられている。該温度検出手段16は、グリル加熱手段12及び熱風ユニット11のからの熱の影響を直接受けない位置に設けられている。
【0032】
一方、加熱室底面17aには、食品を載置するためのテーブルプレート20が載置されている。
【0033】
テーブルプレート20は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱とマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
【0034】
次に、図3〜図7のインバータ電源に関して詳細な構造を説明する。
【0035】
図3はインバータ電源の説明用に簡易的な回路図を示したものである。
【0036】
40は商用電源を表し、49は商用電源40を供給するために接続する端子である。商用電源40は、一般家庭では100V(50Hz/60Hz)の電源である。
【0037】
インバータ電源30では、商用電源40を整流し、平滑した後にスイッチング素子37を使用して昇圧トランス32の一次側コイル34に高周波の電源を供給し、ON−OFF制御する。そして、共振コンデンサと昇圧トランス32の一次側コイル34のインダクタンスによってスイッチング素子37がONからOFFした後も、昇圧トランス32の一次側コイル34に電流を交流的に流し、昇圧トランス32の二次側コイル35に電圧を誘起する。
【0038】
昇圧トランス32の二次側コイル35には、高電圧(1000Vrms以上)・高周波(20KHz〜40KHz)の電圧が誘起される。
【0039】
そして、昇圧トランス32の二次側コイル35に発生した電圧を倍電圧回路50で倍電圧整流した後マグネトロン31に供給される。
【0040】
マグネトロン31は、電気的構成としては、カソード(ヒータと兼用)とアノードからなり、ヒータに電流を流して該ヒータを発熱させ、ヒータが温まると、カソードとアノード間に陽極電流が流れ、マグネトロン31は発振を開始して高周波エネルギーを放射して食品を加熱するものである。
【0041】
そして、マグネトロン31の高周波出力の調整は、スイッチング素子37のON時間とOFF時間の比率を変更することで行われ、制御部4は、操作部5bより入力された高周波出力の情報をインバータ電源30の制御手段38に伝達し、制御手段38は、設定された高周波出力となるようにスイッチング素子37のON−OFFの時間を決定し、駆動回路39を介してスイッチング素子37を駆動する。
【0042】
この時の駆動周波数は、20KHz〜40KHzの高周波で駆動される。
【0043】
高周波加熱装置で必要とされる高周波出力は概ね500W〜1000Wで、昇圧トランス32の一次側コイル34に流れる電流は、全体の効率を約55〜70%とした場合に約10〜14A前後流れることになる。
【0044】
以上のことから、昇圧トランス32の一次側コイル34に使用される線材34aは、銅線に絶縁用のワニスを施した線径が0.18mmの素線を使用し、この素線を15本の束ねて撚った一次撚り線をさらに7本束ねて撚ったものを使用し、一次側巻回部43(図4)に18回巻いている。
【0045】
また、二次側コイル35に使用される線材35aは、銅線に絶縁用のワニスを施した線径が0.18mmの素線を使用し、この素線を3本束ねて撚ったものを二次側コイル巻回部44(図4)に285回巻いている。
【0046】
次に、図4に示すインバータ電源の概略斜視図と、図5に示すインバータ電源に使用する昇圧トランスのボビン図と、図6に示すインバータ電源に使用する昇圧トランスの正面図と、図7に示すインバータ電源に使用する昇圧トランスの各断面図を用いて説明する。
【0047】
41は放熱フィンで、スイッチング素子37などの発熱する部品の放熱面積を大きくして、該部品の温度上昇率を低減するものであり、該部品の近傍に位置するように基板42上に取り付けられている。
【0048】
基板42は、表面に張られた銅箔によって部品と部品とを電気的に接続するものである。
【0049】
昇圧トランス32のボビン33には、一次側コイル34の線材34aを巻回するための一次側コイル巻回部43と二次側コイルの線材35aを巻回するための二次側コイル巻回部44を設けている。
【0050】
そして、二次側コイル巻回部44は、二次側コイル巻回部44aと二次側コイル巻回部44bとに分割され、その間に中間巻回部51を設け、二次側コイル巻回部44aと中間巻回部51の間と、中間巻回部51と二次側コイル巻回部44bの間に鍔45(45a,45b)が設けられている。
【0051】
二次側コイル巻回部44aと中間巻回部51との間に設けられた鍔45aには、二次側コイル巻回部44aに巻回した二次側コイル35bの線材35aを中間巻回部51に渡すための切り欠き部46が設けられ、中間巻回部51と二次側コイル巻回部44bとの間に設けられた鍔45bには、中間巻回部51から二次側コイル巻回部44bに二次側コイル35の線材35aを渡すための切り欠き部47が設けられている。
【0052】
切り欠き部46は、二次側コイル35bの巻回を完了した高さより低い位置まで切り欠き、切り欠き部47は二次側コイル巻回部44bのボビン巻回面33bまで切り欠いている。
【0053】
そして、切り欠き部46から切り欠き部47までのボビン巻回面33aは、緩やかな円弧状の勾配で結んだ形状となっている。
【0054】
また、切り欠き部46と切り欠き部47の位置は角度をずらして設けている。
【0055】
一次側コイル巻回部43に巻回する一次側コイルの線材34aは、銅線に絶縁用のワニスを施した線径が0.18mmの素線を用い、この素線を15本の束ねて撚った一次撚り線cをさらに7本束ねて撚ったもので、その仕上り外径は約2.85mmと太いものである。
【0056】
そのため、昇圧トランス32と基板42の銅箔との接続は、一次側コイル34の巻き始めと巻き終わりの引出し線34bの先端部34cを基板42に設けた穴(図示せず)に挿入し接続している。
【0057】
二次側コイル35は、ボビン33に立てたピン48に二次側コイル35に線材35aを絡げて半田付けし、ピン48を基板42に設けた穴(図し無し)に挿入して接続している。
【0058】
本実施例は、以上の構成からなり、次にボビン33に二次側コイル35の線材35aを巻回する作業について図5,図6,図7を用いて詳細に説明する。
【0059】
二次コイル35は、始めに、ピン48aに二次コイルの線材35aを絡げ、二次コイル巻回部44aのボビン巻回面33bから巻き始め、総巻回数の半分の142回巻いた後、鍔45aに設けた切り欠き部46を乗り越え、中間巻回部51のボビン巻回面33aに沿って巻きながら巻回半径を小さくして鍔45bに設けられた切り欠き部47を通り二次コイル巻回部44bへと進み、二次コイル巻回部44bのボビン巻回面33bから線材35aを残りの回数巻回した後、ピン48bに絡げて巻回を終了する。
【0060】
中間巻回部51では、ボビン巻回面33aに沿って巻きながら巻回半径を小さくするので、巻回時に急激な変移点が無くなるので巻回時の巻きムラの発生が無くなり、結果、二次側コイル35の緩みの発生も無くなる。
【0061】
また、切り欠き部46と切り欠き部47の位置は角度をずらして設けているので、二次側コイル35に緩みが生じても差し渡しの線と巻回した二次側コイルとの接触を防止できる。
【0062】
その後、ピン48に絡げた線材35aが解けないように半田付け処理を行う。
【0063】
一次側コイル34は、ボビン33の一次側コイル巻回部43に18回巻回して巻き作業を終了し、引出し線34cの切断する個所を切断後に撚り線が解けないように半田処理して切断する。
【0064】
その後、フェライトコア36などを取り付けて昇圧トランス32は完成する。
【0065】
以上説明したように、本発明によれば、ボビンの分割した二次側コイル巻回部に二次コイルを巻回した時に、二次コイルの整列巻きが可能で、巻回時の巻きムラも発生しなくなり、断線や二次側コイルの緩みも発生することはない。
【符号の説明】
【0066】
30 インバータ電源
31 マグネトロン
32 昇圧トランス
33a ボビン巻回面
34 一次側コイル
35 二次側コイル
44 二次側コイル巻回部
45 鍔
46,47 切り欠き部
51 中間巻回部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波出力を発生するマグネトロンと、
該マグネトロンで発生する高周波出力を設定する入力手段と、
該入力手段にて設定された高周波出力を前記マグネトロンに発生させるための電源を供給するインバータ電源を備え、
該インバータ電源は、前記マグネトロンに供給する高周波出力の電源を生成するために電圧を昇圧する昇圧トランスと、
該昇圧トランスへの通電をON−OFFし前記昇圧トランスの一次側コイルに電圧を印加するスイッチング素子を備え、
前記昇圧トランスは、ボビンの二次側コイルを巻回する二次側コイル巻回部を分割し、該分割した二次側コイル巻回部の間に中間巻回部と、該中間巻回部と前記分割した二次側コイル巻回部との間に位置する鍔を備え、
前記二次側コイルの巻き始め側にある前記鍔には、前記二次側コイル巻回部に巻回した前記二次側コイルの高さより低い位置まで切り欠いた切り欠き部を設け、
前記二次側コイルの巻き終り側にある前記鍔には、前記二次側コイル巻回部のボビン巻回面まで切り欠いた切り欠き部を設け、
前記中間巻回部のボビン巻回面は前記各々の鍔に設けた切り欠き部と緩やかな円弧状の勾配で結んだことを特徴とする高周波加熱装置。
【請求項2】
前記二次側コイルの巻き始め側にある前記鍔に設けた前記切り欠き部と、前記二次側コイルの巻き終り側にある前記鍔に設けた切り欠き部の位置は角度をずらして設けることを特徴とする請求項1記載の高周波加熱装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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