説明

高性能電気活性ポリマトランスデューサ

【課題】
【解決手段】
電気的エネルギィを機械的エネルギィに、及び機械的エネルギィを電気的エネルギィに変換する電気活性ポリマの構造が開示されている。主題のトランスデューサ(アクチュエータ、ジェネレータ、センサ、又はこれらの組み合わせ)は、ゴムエラストマフィルム電極及び誘電性ポリマを所望の構造に予負荷するのに用いるフレーム又は固定エレメントの要件を共有している。この構造は、プッシュプル配列において一体的にバイアスされるか、別のエレメントによって予負荷/バイアスされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野
本発明は、一般的に電気エネルギィを機械エネルギィに変換する、及び機械エネルギィを電気エネルギィに変換する電気活性ポリマ構造に関する。より具体的には、本発明は、予変形ポリマアクチュエータ及びトランスデューサ用のフレーム及びウェブ構成に関する。
【0002】
背景
今日用いられている莫大な種類のデバイスは、電気エネルギィを機械エネルギィに変換する一の種類又は別の種類のアクチュエータに依存している。このアクチュエータは、これらの製品に「命を与え」、製品を稼働させる。対して、多くの発電アプリケーションは、機械的動作を電気エネルギィに変換することによって作動する。この態様を機械的エネルギィの獲得に用いると、同じタイプのアクチュエータが発電機と呼ばれる。同様に、この構造を用いて振動や圧力等の物理的刺激を測定目的で電気信号に変換すると、それはトランスデューサと呼ばれる。しかし、用語「トランスデューサ」は、あらゆるデバイスを総称して呼ぶのに用いられる。どのような名称であっても、電気活性ポリマを用いた新しいクラスの構成要素は、これらの機能を利用するように構成することができる。
【0003】
特にアクチュエータと発電機の用途においては、多数の設計配慮が、トランスデューサに基づいた高度な電気活性ポリマ技術の選択と使用を助ける。これらの配慮には、ポテンシャル力、出力密度、電力変換/消費、サイズ、重量、費用、応答時間、負荷サイクル、サービス要件、環境インパクト等が挙げられる。SRI International及び実施権者であるArtificial Muscle,Inc.社によって開発された電場応答人工筋肉(Electroactive Polymer Artificial Muscle)(EPAM(登録商標))技術は、他の可能な技術と比較してこれらの各カテゴリにおいて優れている。多くの用途で、EPAM(登録商標)技術は、圧電物質、形状記憶合金(SMA)及びモータやソレノイド等の電磁気デバイスの理想的な代替物を提供している。
【0004】
EPAM(登録商標)技術は、弾性誘電性ポリマによって分離された2つの薄いエラストマフィルム電極に電圧をかけることによって、アクチュエータとして作動する。電極に電圧差がかかると、逆に帯電した部材が互いに引き合ってその間のポリマに圧力が生じる。この圧力が電極を互いに引き寄せ、誘電性ポリマフィルムは、平面方向に拡張しながら(ポリマフィルムのx及びy軸が大きくなる)より薄くなる(z軸成分が小さくなる)。別の要因が、ポリマフィルムの薄層化と拡張を促進する。各エラストマフィルム電極に分配された同様の(同じ)電荷によって、フィルム内に埋め込まれた導電粒子が互いに反発して、弾性電極と誘電性の付着したポリマフィルムを拡張する。
【0005】
Artificial Muscle,Inc.社は、この「形状シフト」技術を用いて、非常に様々な工業、医学、民生、及び電子の応用分野において使用する一群の新しい固体デバイスを開発している。現在の製品アーキテクチャとしては:アクチュエータ、モータ、トランスデューサ/センサ、ポンプ、及び発電器が挙げられる。アクチュエータは、上記の動作によって動作可能である。発電器及びセンサは、材料が物理的に変形したときに、静電容量を変化させることによって動作可能である。
【0006】
Artificial Muscle,Inc.社は、既存のデバイスを置き換える構成単位として用いることができる基礎的な「ターンキィ」型デバイスを多数導入した。各デバイスは、支持構造又はフレーム構造を用いて、誘電性ポリマを予変形する。この予変形が、ポリマの誘電性を増強することが分かった。これによって、より高い電場電位が可能になり、電気的エネルギィと機械的エネルギィ間の変換を改良する。
【0007】
これらのアクチュエータのうち、「つる巻きバネ」型の線形アクチュエータは、つる巻きバネの周りにEPAM(登録商標)材料層を巻き付けることによって製造する。EPAM(登録商標)材料は、バネの両端でキャップ/カバーに連結されており、その位置に固定される。バネの本体は、EPAM(登録商標)上で半径方向又は円周方向の予変形を支持しており、一方で縦方向のバネの圧縮が、軸方向の予変形を提供している。電圧を印加すると、フィルムが厚さ方向に圧縮され、縦方向へ弛緩して、バネ(従って、デバイス全体)が拡張する。電極を形成して、円周上に2つ又はそれ以上の個別にアドレスされる部分を作成することによって、この一部を電気的に活性化させ、このバネを伸長させて、構造全体が曲げられてこの側から離れるようにする。
【0008】
屈曲ビームアクチュエータは、引き延ばした一又はそれ以上のEPAM(登録商標)材料層をビームの面に沿って固定することによって形成される。電圧をかけると、EPAM(登録商標)材料が、厚さ方向に収縮し、長さ方向に成長する。一方の側に沿った長さ方向におけるビームの成長により、ビームが活性化した層から離れて曲がる。
【0009】
誘電性エラストマフィルム対(又は上記の「つる巻きバネ」等の完全なアクチュエータパッケージ)は、「プッシュ−プル」構成にすることができる。一のアクチュエータから別のアクチュエータへ電圧を切り換えることで、アッセンブリの位置が前後に移動する。システムの対向する側を活性化させることによって、アッセンブリが中性点で固定する。このように構成することで、このアクチュエータは、ヒトの腕の動きを制御する対向する二頭筋及び三頭筋のように動作する。プッシュ−プル構造が、平面フレーム、又は一又はそれ以上の対向するつる巻きバネ等に固定したフィルム部分を具えているかどうかに関わらず、EPAM(登録商標)の一構造は、他に対するバイアス部材として用いることができ、その逆も可能である。
【0010】
別のクラスのデバイスは、閉リンケージ構造又はバネ−ヒンジフレーム構造中の一又はそれ以上のフィルム部分に位置している。リンケージフレームを用いる場合は、一般的に、EPAM(登録商標)フィルムの予変形にバイアスのかかったバネが用いられる。バネ−ヒンジ構造は、本質的に必要なバイアスを含んでいる。いずれの場合でも、電圧の印加により、フレーム又はリンケージ構成が変わり、これによって、所望の機械的出力を提供する。
【0011】
隔壁アクチュエータは、硬質フレームの開口の上にEPAM(登録商標)フィルムを張ることによって作られる。公知の隔壁アクチュエータの例は、バネによって、バネとEPAM(登録商標)の間の中間ロッド又はプランジャセットによって、弾力のある発泡体によって、又は空気圧によってバイアスされる(即ち、内/外又は上/下に押される)。バイアスによって、単にしわになるのではなく、電極が活性化する/厚さが収縮する時に、隔壁がバイアス方向に確実に移動する。隔壁アクチュエータは、体積を変位させることができ、ポンプ又は拡声器等に好適な使用することができる。
【0012】
より複雑なアクチュエータを構築することも可能である。「尺取り虫(Inch−worm)」型及び回転出力型デバイスがその例である。その他のデバイスと同様に、上記で参照したデバイスに関して更なる記載及び詳細を、次の特許公報及び/又は特許出願公開公報に見ることができる:
第6,812,624号 Electroactive polymers
第6,809,462号 Electroactive polymer sensors
第6,806,621号 Electroactive polymer rotary motors
第6,781,284号 Electroactive polymer transducers and actuators
第6,768,246号 Biologically powered electroactive polymer generators
第6,707,236号 Non−contact electroactive polymer electrodes
第6,664,718号 Monolithic electroactive polymers
第6,628,040号 Electroactive polymer thermal electric generators
第6,586,859号 Electroactive polymer animated devices
第6,583,533号 Electroactive polymer electrodes
第6,545,384号 Electroactive polymer devices
第6,543,110号 Electroactive polymer fabrication
第6,376,971号 Electroactive polymer electrodes
第6,343,129号 Elastomeric dielectric polymer film sonic actuator
第20040217671号 Rolled electroactive polymers
第20040263028号 Electroactive polymers
第20040232807号 Electroactive polymer transducers and actuators
第20040217671号 Rolled electroactive polymers
第20040124738号 Electroactive polymer thermal electric generators
第20040046739号 Pliable device navigation method and apparatus
第20040008853号 Electroactive polymer devices for moving fluid
第20030214199号 Electroactive polymer devices for controlling fluid flow
第20030141787号 Non−contact electroactive polymer electrodes
第20030067245号 Master/slave electroactive polymer systems
第20030006669号 Rolled electroactive polymers
第20020185937号 Electroactive polymer rotary motors
第20020175598号 Electroactive polymer rotary clutch motors
第20020175594号 Variable stiffness electroactive polymer systems
第20020130673号 Electroactive polymer sensors
第20020050769号 Electroactive polymer electrodes
第20020008445号 Energy efficient electroactive polymers and electroactive polymer devices
第20020122561号 Elastomeric dielectric polymer film sonic actuator
第20010036790号 Electroactive polymer animated devices
第20010026165号 Monolithic electroactive polymers
これらの各公報は、本明細書に記載された本発明の態様に関連する又はこの態様と組み合わせて用いることができる基礎的技術及び特徴に関して、背景及び/又は更なる詳細を提供する目的で、その全体を参照してここに組み込まれている。
【0013】
上記のデバイスは、EPAM(登録商標)技術を用いたトランスデューサの高く機能する例を提供しているが、より効率的なEPAM(登録商標)トランスデューサを開発することへの関心が継続している。本発明によるトランスデューサによって提供される効率の上昇は、予変形の改善、駆動される/駆動する構成要素とのインターフェイス、出力、製造可能性等に見られる。適用可能な利点は、当業者には明白である。
【0014】
本発明の概要
本発明は、本件の譲受人(Artificial Muscle,Inc.社)によって提供される「ターン−キィ(turn−key)」ツールラインを増やすEPAM(登録商標)トランスデューサ設計を多数提供している。この設計は全て、所望の構成のエラストマフィルム電極と誘電体ポリマの予変形に用いるフレーム又は固定要素の必要条件を共有している。
【0015】
いくつかの実施例は、プッシュ−プルサブアッセンブリを具えている。本発明の態様は、様々なタイプのアクチュエータを結合させる複合フレーム構造を組み込むことができる。本発明の別の態様は、面内及び/又は面外入力/出力用の二者択一のプッシュ−プルアクチュエータ構造を有するフレーム構造を具える。本発明の更なる他の態様は、より強固で、及び/又は容易に製造されるアクチュエータ構造を製造する方向に向いている。これに関しては、構造体の頂部にキャップを具える錘台形隔壁アクチュエータが製造される。このキャップはソリッドディスクであり、環状又はその他形状に構成されていてもよい。キャップは、対向する錘台間、及び/又はバネ等の機械的予変形を与える要素に対して安定したインターフェイスを提供する。また、本発明には主題であるトランスデューサ構造の有利な用途が含まれる。
【0016】
このような用途の1つはポンプ用である。このポンプには、片面錘台アクチュエータ又は両面錘台アクチュエータ設計を用いることができる。前者の場合には、錘台キャップは、この構造を機械的にバイアスする安定面を提供する。このような構造は、非常に強固であると同時に小型である。両面錘台設計は、追加の予変形源を必要としない。更に、両面錘台設計は二重動作ポンプとして機能するように構成することができる。加えて、直列に配置した2つのアクチュエータの使用により、1回の動作を2回にする能力を提供する。その他の直列のアクチュエータ配置も、本発明は意図している。
【0017】
もう1つの用途は、錘台型アクチュエータによってレンズ位置を操作するカメラ用である。ここでも、片面又は両面錘台設計のどちらを用いてもよい。両面錘台のアプローチは、一方の面を位置検出と予変形に、他方の面を作動用に用いることが望ましい。もう1つのカメラの用途は複合フレームを使用しており、ここでは、錘台型アクチュエータがレンズの位置を制御しており、一又はそれ以上の平面アクチュエータ部分がズームを制御している。
【0018】
主題であるトランスデューサのその他の潜在的用途としては、バルブ、又はバルブ制御部品、スピーカ隔壁、多軸位置センサ/ジョイスティック、振動器、触覚又は力フィードバック制御デバイス、多軸アクチュエータ等が挙げられる。
【0019】
「錘台」は、技術的には、2つの平行な平面間にある幾何学的な立体の一部である。錘台は、多くの場合、頂部を平面で切断することによって形成される円錐又は角錐の底部と考えられ、一般的には底面と平行である。必然的に、本発明による錘台型アクチュエータは、切頭円錐の形状であってもよく、これによって、環状横断面を有する、或いは、様々な断面構造を用いてもよい。
【0020】
その用途によって、所望の代替断面形状に、三角形、四角形、五角形、六角形等が挙げられる。多くの場合、材料性能の一致という点から、対称形状をした部材が望ましい。しかし、卵形、長方形、正方形又はその他の形状が、所定の用途−特に空間が閉じこめられているものにはよいことが分かっている。この主題である「錘台」トランスデューサの更なる変形は、その形状の頂部及び/又は底部が平坦又は平面である必要がなく、これらが平行である必要もない。最も一般的な意味では、本発明で用いられているこの「錘台」形状は、切頂された又は端部にキャップされた本体の体積と考えることができる。多くの場合、この端部は、より小さい直径又はより小さい断面積を有する。
【0021】
記載されている様々なデバイスは、本明細書に記載されている特定のアクチュエータによって、又はその他のアクチュエータによって、駆動される。更に、全部のデバイスが、その設計に隔壁を組み込んでいる。有利なことには、このアクチュエータキャップとデバイス隔壁は同じものの中にあり、これによって、サブアッセンブリを構成する。
【0022】
本発明の詳細な説明
本発明の様々な例示の実施例を以下に述べる。最初に、多数のアクチュエータ/トランスデューサの実施例が記載されている。次に、このようなデバイスを選択的に組み込むシステムが記載されている。最後に、製造技術と、及び適用可能な使用方法、及びキットが記載されており、続いて考え得る変形例が記載されている。これらの例は非限定的意味で参照される。これらは、本発明のより広く適切な態様を示すために提供されている。
【0023】
トランスデューサ
図1A及び1Bは、EPAM(登録商標)層10の対向する面を示す。この層は、弾性薄膜電極間に挟まれた誘電ポリマを具える。図1Aは、「熱」電極12及び14でパターン化した層の面を示す。各電極は、リード16に接続されている。図1Bは、単一リード16に接続した共通「接地」電極18でパターン化した層10の反対側の面を示す。
【0024】
図2に示すように、多重フィルム層10は積層されており、フレーム片20内で拡張状態で保持されている。多数の個別のEPAM(登録商標)層10を有利に積層して、複合層10’を形成する。そうすることによって、このシステムの潜在的な力を増幅する。積層する層の数は、2から10の範囲、又はそれ以上であってもよい。一般的に、偶数層を積層して、接地電極がいずれかの露出面に向くようにし、最大の安全性を提供するようにすることが望ましい。いずれの場合も、EPAM(登録商標)層、又は複数のEPAM(登録商標)層を総称して、EPAM(登録商標)「フィルム」と呼ぶ。
【0025】
1又はそれ以上の材料層をフレーム内に固定して、複合トランスデューサメカニズムの構築にこのフレームを用いることができる。図3は、この技術分野で知られているこのような構造の1つを示す。ここでは、個々のカートリッジ部分22が、二次フレーム又は本体フレーム部分24に固定されている。フィルムフレームと中間のフレーム部材を接合して、連結した(即ち、図に示されているように留め具で結合する、互いに接着する、その他)フレーム構造26を提供する。スペーサ28は、ガイドホール32を通ってフレームで受ける入力/出力ロッド30のインターフェイスを提供する。このスペーサは、スペーサと接着した、又はEPAM(登録商標)フィルムをスペーサで固定した相補的取付具34を介してフィルムに取り付ける。
【0026】
図3に従って構成されたデバイスを作動させるために、電極12又は14のどちらか一方に電圧を印加する。一方の側に電圧をかけることによって、その側面は拡張するが、他方の側面はその予変形と収縮が緩む。その他の作動モードは、上に記載されている。
【0027】
本発明による第1のデバイスは、同様に構成して動作させることができる。図4A及び4Bは、本発明に係るトランスデューサ40のアッセンブリと斜視図である。このトランスデューサは、平面作動(図3に示すデバイスのように)及び面外作動を交互に構成することができる。前図を参照して述べたデバイスと同様に、フレーム20は、外側に向いている接地電極を有する層10/10’を担持している。
【0028】
また、個々のカートリッジ部分22は、第2のフレーム24と、これらの間のスペーサ26に積層され、このスペーサは、フレームで受けている入力/出力ロッド28に対するインターフェイスを提供している。しかし、この構成におけるスペーサ26は、ほぼ正方形のキャップ42エレメントに取り付けることができる。より対称であるインターフェイス部分は、以下で説明するように、利点を提供する。図4Bは、組み立てたデバイスを示す。ここでは、フレーム26は、完全なユニットとして示されている。
【0029】
デバイスの動作に関して、図5に基本回路図を示す。ここで、接地に対して回路のA側及びB側に電力が供給されており、フレームに対してX軸に沿ってロッド30を前後に動かす。
【0030】
更に、代替の構成では、同じEPAM(登録商標)層カートリッジを用いて、面外又はZ軸入力/出力に適合したトランスデューサを作ることができる。図6A及び6Bは、このようなデバイスを示す。ここで、トランスデューサ50アッセンブリに、より厚い本体フレーム24’を用いてもよい。このようなフレームを用いることによって、及びスペーサを省略することによって、キャップ42を互いに固定したときに、これらのキャップが、互いに内側又は外側に向いた深い凹形状52を形成する。単純にZ軸に動くようにトランスデューサを作動させるためには、電圧をかけることによって一方の凹形/錘台側を拡張させ、他方の側を緩める。このような動作により、一方のキャビティ52の深さが増す一方で、他方のキャビティの深さは減る。最も単純な場合では、この動きが、キャップの面に対してほぼ垂直である。
【0031】
図7A乃至7Cは、これらの凹形/凸形又は錘台形状のアクチュエータが単純な2次元モデルで機能する方法を模式的に示す図である。図7Aは、トランスデューサの錘台形状の導出を示す。上から見たとき、又は、側面から見たとき、円錐、四角形、卵形であるかどうかに関わらず、切頭形60は、この構造の頂部(又は底部)をキャップして従来の隔壁アクチュエータ構成を修正することによって提供される。張力を受けると、キャップ42が、EPAM(登録商標)層/複数のEPAM(登録商標)層10/10’が取る形を変える。点荷重でフィルムを拡張する例では、フィルムは、(三角形の頂部62を破線で規定して示すように)円錐形状を取る。しかし、キャップをしたり、より硬い頂部構造を形成するように変形した場合は、この形状は、図7Aに実線64で示すように、錘台形になる。
【0032】
この構造をこのように修正することで、その性能が基本的に変わる。一つには、構造体66の中央に集中するであろう力が、それに代えて本体の周辺68の周りに分散される。この力の分散を有効に行うために、キャップがEPAM(登録商標)層に固定されている。接着剤を用いてもよい。代替として、構成部品を熱的接着、摩擦溶接、超音波溶接等の実行可能な技術を用いて接合してもよく、さもなければ、構成部品を互いに機械的に固定するか、又はクランプしてもよい。更に、このキャッピング構造が、加硫等のある種の熱的、機械的、又は化学的技術によって実質的により硬くしたフィルムの一部を具えていてもよい。
【0033】
一般的に、このキャップ部分は、材料にかかる応力を適切に分散させるように外周が十分な長さとなるようなサイズにする。EPAM(登録商標)層を保持するフレームの直径に対するキャップのサイズの割合は、変更することができる。明らかに、このキャップに用いられるディスク、正方形等のサイズは、より大きい応力/力の下ではより大きくなる。この構造の相対的な切頭部(点加重の円錐、圧力でバイアスしたドーム等と比較して)は、トランスデューサがトランスデューサが使用中に占める総体積又は総スペースをEPAM(登録商標)層に対する所定の予拡張量分低減するために更に重要である。更に、錘台型隔壁アクチュエータにおいては、このキャップ又は隔壁42エレメントは、能動部品(所定のシステムにおける弁座等)としての機能を果たす。
【0034】
正しい場所に形成された、或いは設置されたより硬い部分、又は実質的なキャップ部分によって、フレームに収容されているEPAM(登録商標)材が、このキャップに対して垂直方向に拡張すると(図4A/4B及び6A/6Bに示すEPAM/フレーム構成を比較することによって分かるように)、切頭構造ができる。さもなければ、EPAM(登録商標)フィルムは、ほぼ平坦面又は平面を維持する。
【0035】
図7Aに戻ると、キャップ42が安定した頂部/底面を規定しており、この構造のEPAM(登録商標)ポリマを取り付けた面がある角度を成している。作動していない場合に、EPAM(登録商標)がセットされている角度αは、15度乃至約85度の間の範囲にある。より典型的には、この角度は、約30度から約60度の範囲である。電圧がかけられて、EPAM(登録商標)材が圧縮されて、その平面次元で大きくなると、ほぼ同じ範囲に約5から約15度足した第2の角度βになる。最適な角度は、アプリケーションの仕様に基づいて決まる。
【0036】
片面が錘台のトランスデューサも、両面構造のものと同様に本発明が意図する範囲内にある。予変形のために、片面デバイスは、キャップとインターフェイスを取っているバネ(例えば、コイルバネ、定力バネ又はつる巻きバネ、板バネ等)、空圧又は液圧、磁気引力、重力(引力がこのシステムに予変形を与える)、又はこれら手段のあらゆる組み合わせ、又は他のものを用いている。
【0037】
両面が錘台のトランスデューサにおいては、通常、一方の面が他方の面に予変形を与えている。更に、このようなデバイスは、追加のバイアスの特性/部材を具えていてもよい。図7Bは、基本的な「二重錘台」構造701を示す。ここで、EPAM(登録商標)材の対向する層、又はEPAM(登録商標)フィルムの一方の面と基礎弾性ポリマの一方の面は、インターフェイス72に沿って、張力がかかった状態で互いに保持されている。インターフェイスは、多くの場合、一又はそれ以上の硬質又は半硬質キャップエレメント42を具える。しかし、このインターフェイス面で2層のポリマを互いに接着することによって、材料の結合領域が、単独で、最も基本的な態様で比較的硬い又は可撓性の低いキャップ領域を提供し、トランスデューサの安定したインターフェイス部分を提供する。
【0038】
しかしながら、組み立てると、二重錘台トランスデューサは、図7Bのように動作する。一方のフィルム面74にエネルギィを加えると、このフィルム面は弛緩してより小さい力で引っ張り、バイアス面74に蓄えられた弾性エネルギィを放出し、力とストロークによって仕事をする。このような動きは、図7Bに破線で示されている。両方のフィルムエレメントが、EPAM(登録商標)フィルムを具える場合、このアクチュエータは、二重矢印80によって示すように、ニュートラル・ポジションに対して、内/外、又は上/下に動くことができる(図7A及び7Bにそれぞれ実線によって示す)。
【0039】
動作面74/76が一方に設けられているだけの場合、強制的な運きは、ニュートラル・ポジション82の一方の面に制限される。この場合に、デバイスの非動作面は、単純に弾性ポリマを具え予変形/バイアス(上記の通り)を提供するか、或いは、静電容量の変化のみを電気的に感知するように、又は再生能においてデバイスの動作又は振動入力を回収する発電機として動作するように接続されているEPAM(登録商標)材を提供することができる。
【0040】
本発明によるトランスデューサについての更なる選択的変形例は、多角/多軸検出又は作動の提供を含む。図8は、3つ(92、94、96)の独立したアドレス可能なゾーン又は相を有する環状EPAM(登録商標)カートリッジ90構成を示す。アクチュエータとして構成されている場合、異なる電圧を印加することでこの部分が様々に拡張して、キャップ42がある角度に傾ける。このような多相デバイスは、制御方法に応じて変形と、多方向への傾斜を提供することができる。検出用に構成されている場合は、角偏向を引き起こすロッド又はその他の留め具又は取付具からキャップへの入力を、材料の静電容量の変化によって測定することができる。
【0041】
図8に示すEPAM(登録商標)部分は円形である。図9Aは、円形錘台トランスデューサ100の分解図を提供する。用いられている本体フレーム部材24はソリッドであり、上記の図4A乃至6Bに示されている組み合わせ又は交換可能な型のアクチュエータに用いられるものと類似している。しかし、図9Aに示すデバイスは、(図8に示す多相構造を用いてもよいが)専用の隔壁型アクチュエータである。このようなアクチュエータの代替の構造が、図9Bに示されている。ここでは、一体型のフレームエレメント24が、単純なフレームスペーサ24”で置き換えられている。
【0042】
図10は、別の構成変形例を示す図であり、ここでは、トランスデューサが、両面錘台デバイス100の各面に複数のカートリッジ層22を具えている。個々のキャップ42を集められている、又は互いに積み重ねられている。増加した厚さを収容するために、多重フレーム部分24も、同様に互いに積み重ねられている。
【0043】
各カートリッジ22が複合EPAM(登録商標)層10’を用いることができることを思い出されたい。いずれか一方、又は双方のアプローチを“共に”用いて、主題のデバイスの出力ポテンシャルを増やすことができる。代替的に、積み重ねたカートリッジ(デバイスの一方又は双方の面上に)少なくとも一のカートリッジ部材は、作動アクチュエータ制御又は動作確認を容易にする作動とは逆に検出用にセットアップすることができる。この制御に関して、PI又はPIDコントローラ等のあらゆる型のフィードバックアプローチをこのシステムに用いて、アクチュエータの位置を非常に高確度及び/又は高精度に制御することができる。
【0044】
図11は、錘台型トランスデューサ110の選択的出力シャフトの構成を示す側断面図である。キャップ部品の両側のねじ式突起112は、機械的出力用の連結手段を提供している。この突起は、キャップに取り付けた別々のエレメントであってもよく、又はキャップに一体化して形成したものであってもよい。内側にねじ構造が示されているが、外側のねじ式シャフトを用いることができる。このような構成は、キャップを通り、典型的なジャム−ナット配置において、ナットで両側に固定された単一シャフトを具えていてもよい。その他の留め具又は連結オプションも可能である。
【0045】
図12は、代替のトランスデューサ120の構成を示す側断面図であり、これは、互いに外方を向いている2つの凹面構造を用いる代わりに、互いに向かい合った凹/錘台の2つの部分122を用いている。このフィルムに力を加えて形作るためのEPAM(登録商標)層への予変形又はバイアスは、キャップ42間のシム又はスペーサ124によって維持される。図に示すように、この空間は環状体を具える。このキャップも、その他のものと同様に、本発明のこの変形例においては、開口部を具えている。また、図12に示す本発明の内側に向いている変形例は、個々のカートリッジ部分22間の中間フレーム部材24を必要としないことにも注目すべきである。実際、デバイスの各面上のEPAM(登録商標)層は、互いに接触することができる。従って、設置空間が制限される状況では、本発明のこの変形例が有益である。また、このデバイス構造の更なる使用は、以下に議論されている。しかし、錘台型アクチュエータ用のその他のバイアスするアプローチについて先ず述べる。
【0046】
特に、図13は、コイルバネでバイアスした片面錘台トランスデューサ130の断面斜視図である。ここでは、キャップ42と、フレーム(又はこのフレーム自身の一部)に連結されているバッフル壁134間にあるコイルバネ132が、EPAM(登録商標)構造をバイアスしている。図14に示すトランスデューサ140では、板バネ142がトランスデューサのキャップ部分をバイアスしている。この板バネは、ボルト146、又はこのキャップの他方の側のボルトとナット(図示せず)間に取り付けられたスペーサによって突起144に取り付けられている。この板バネの端部はレール148によって案内される。図15に示す別のトランスデューサの例150では、EPAM(登録商標)フィルムは、キャップ42に取り付けた、又はキャップ42に一体的に形成した単純な重り152によってバイアスすることができる。表示の目的で、上に傾いたデバイスが示されているが、通常はフラットであり、重りの重力の引きが、Z軸に沿ってトランスデューサを対称的にバイアスさせる。
【0047】
上記に基づいて、主題のトランスデューサの任意の数のパラメータを変えた、所定の用途に適合させるために変形できることは明らかである。非限定的なリストには:キャップ(ねじ式突起、スペーサ、シャフト、リング、ディスク等である)に連結した出力ファスナ又は連結手段;EPAM(登録商標)上の予変形量(大きさ、角度又は方向等);フィルムの型(シリコーン、アクリル酸、ポリウレタン等);フィルムの厚さ;活性層対非活性層;層の数;フィルムカートリッジの数;相の数;デバイス「面」の数及びデバイス面の方向;が含まれる。
【0048】
システム
いずれかの主題のトランスデューサは、より複雑なアッセンブリに用いることができる。図16に、ストローク増幅用に多数の錘台型トランスデューササブユニット100を直列に積み重ねたトランスデューサの例160を示す。更に、内側を向いた二重錘台トランスデューサ120は、そのフレーム20に取り付けることによって、第2の出力相を提供している。この部材の高さは、その内部空間(上記参照)によって安定しているが、そのフレームの位置は可動式であり、第2段階の出力又は入力を提供している。
【0049】
基本的なストロークを増幅するために、中央ステージ120の代わりに、外側のトランスデューサ100間に単純なスペーサを用いるようにしてもよい。ストロークを更に大きくするために、第1のスタックの上にこのようなスタックをもう1つセットするようにしてもよい。更に別の段階の動作を提供するために、内側を向いたトランスデューサをもう1つ用いるようにしてもよい。更に別の変形例は、内側を向いたトランスデューサを外側を向いたトランスデューサと対にして、アクチュエータセンサ対とすることを意図している。当然ながら、その他の組み合わせも、本発明の範囲内である。
【0050】
本発明によって提供されるもう1つの非常にフレキシブルな問題解決又は実験的アプローチを、図17に示す。ここでは、様々な型のトランスデューサを提供する再構成可能な探索システム170を示している。図18Aから18Cは、図17のシステムに代わる、様々な代替構成の組み立て図を示す。図18Aに示すような部品スタック構成172を用いて、システム170は平面アクチュエータとしての機能を果たすように構成されている。図18Bに示すような部品スタック構造174を用いて、システム170は隔壁アクチュエータとして機能機能するように構成されている。図18Cに示すような部品スタック構造176を用いて、システム176は膜型ポンプとして作動するように構成されている。このようなポンプを、以下に更に詳細に説明する。システム170に関しては、主題のアーキテクチャ自身が多大な柔軟性を与えると言える。
【0051】
図19Aは、本発明を用いた別のアプリケーションを示す図である。この図は、焦点を制御するために錘台型アクチュエータ182を用いたカメラレンズアッセンブリ180の詳細である。トランスデューサ184のキャップ又は隔壁は、筐体188に設置されているレンズ186に光を通すためにリング状に開いている。板バネ190は、EPAM(登録商標)フィルムをバイアスするように筐体と接触して示されている。
【0052】
図19Bに示すように、完全なカメラアッセンブリは、少なくともシュラウド又はカバー192、内部フレーム部品194、画像を取り込むためのCCD196(電荷結合素子)、及び電子部品198を含む。この電子部品が、デバイス全体を駆動するように一体化されていてもよく、若しくは、ボード200上の電子部品は、EPAM(登録商標)アクチュエータに必要な電圧設定と制御を単に提供するようにしてもよい。
【0053】
このような使用に好適な電源モジュールとしては、EMCO High Voltage Corp.(カリフォルニア所在)社製Q、E、F、Gモデルや、Pico Electronics,Inc.(ニューヨーク所在)社製Series V Vユニットが挙げられる。当然のことながら、カスタム電源を用いてもよい。いずれの場合でも、参照電源を、カメラの実施例だけでなく、主題のトランスデューサを組み込んだあらゆるシステムに用いることができる。
【0054】
図20は、別のカメラレンズアッセンブリ226を示す。しかし、この設計は、板バネの代わりに両面錘台型アクチュエータ100を用いている。ここでは、デバイス228の予変形面が、EPAM(登録商標)フィルムではなく、単にエラストマウェブである。しかし、面/層228がEPAM(登録商標)を具えているのであれば、これを、静電容量の変化による位置の検出に非常に有利に用いることができる。
【0055】
本発明の別の変形例では、図21Aは、アクチュエータの組み合わせ212を用いてズームとフォーカスをそれぞれ制御するようにしたカメラレンズアッセンブリ210を示す。既に述べたように、このデバイスは、本発明による隔壁アクチュエータ214で駆動するフォーカス段階を具える。加えて、このデバイスは、平面アクチュエータ216で成るズーム段階セットを含む。一般的に、フォーカスの調整は、0.1から2.0mmの移動を必要とし;ズームは多くの場合、5から10回のストローク数を必要とする。
【0056】
従って、ズームは、様々なタイプのアクチュエータによって操作される。図21Aでは、ズーム機能が互いに向かい合って位置する平面型トランスデューサ対216によって作動する。おもしろいことに、平面及び隔壁アクチュエータはそれぞれ、共通のフレームエレメント218上に広がっているEPAM(登録商標)フィルムによって形成されている。このような機能は、図に示す2つのレンズ構成によって提供される。レンズ186とレンズ220の間の距離を変化させてズームが達成される。レンズ186に対するレンズ220のバルク移動が、ズームレンズフレーム224に連結したアーム222によって行われる。
【0057】
組み合わせて使用するフレームは、本発明のもう1つのオプションである。これは、バルク動作と微調整を必要とする、又は(カメラ等のように)別々に移動する部品を必要とするあらゆる環境で適用される。また、図には示されていないが、組み合わせたフレームの複数面が、隔壁アクチュエータ単体又は平面アクチュエータ単体を担持することを意図している。更にまた、非直交フレーム形状を用いることもできる。
【0058】
本発明のカメラ用途に関して、上記のシステムを超小型にすることができる。このように、これらのシステムは、小型デジタルカメラ又は携帯電話のカメラ等に特に好適に使用される。
【0059】
より多くの利用可能な空間がある場合、より長い距離のズームに好適なEPAM(登録商標)ズーム/フォーカスエンジンを提供して、このデバイスの操作範囲を大きくすることが望ましい。図22A及び22Bは、ズーム制御用に平面アクチュエータの伸縮構成232を設けた代替の平面カメラシステム230を示す斜視図である。これらの図は、矢印232及び234によってそれぞれ示されているように、最小及び最大ズーム位置を示す。
【0060】
アクチュエータを連結して操作する方法は、図23Aから23Cによって提供されているトランスデューサスタック動作の段階を示す拡大図によって明らかになる。この進行動作は、最終出力バー340が設けられているフレーム部分20に連続出力カバー238(部分的に隠れている)を接続し、ロッド30をズームコンポーネントを浮かせる、或いはむしろ駆動するように残して取り付けることによって実行される。
【0061】
本発明は、複数のフロー制御手段を更に具える。これらの手段には、バルブ、ミキサァ、及びポンプが含まれる。
【0062】
図24Aは、バルブメカニズムの組み立て図である。バルブ240は、上記の二重錘台型アクチュエータ100を作成する要素を具える。即ち、バルブは、フレーム部材内で拡張しており、キャップによって固定されるEPAM(登録商標)フィルムを具える。加えて、バルブ240は、この中で受けている留め具244、246を有するカバー242を含む。
【0063】
図24B及び24Cは、バルブの動作を示す図24Aのバルブの横断面図である。図24Bでは、バルブが閉じている。キャップ/複数のキャップ42は、ニュートラルなフィルム(電力が与えられた又は与えられていない)条件で「通常閉じた」構成の作動留め具244をブロックする隔壁としての機能を果たしている。図24Cでは、トランスデューサを稼働することによってバルブが開いており、キャップ42を矢印248の方向に駆動して、このデバイス内に形成されているチャンバ250を通る流れができるようにしている。
【0064】
図25は、別の片面二重錘台隔壁バルブ260を示す。このデバイスは、テーパ付ニードルバルブ構成262を設けて、より広い制御範囲を提供している点のみが異なる。
【0065】
図26は、三つ叉混合バルブ270を示す。入口留め具272は、様々な液体/気体源(図示せず)に液通しているライン(図示せず)に連結している。出口留め具274、276は、共通出口ライン(図示せず)に連結されている。二重矢印278で示すように変化するキャップ/隔壁42の位置は、異なるフローが出口留め具に入ることができる割合を表す。当然ながら、このデバイスは、他方がここに記載されているその他のものと同様に、前述のデバイスと同様なテーパ付ニードルバルブを具える。
【0066】
図27は、インラインバルブ280を示す。前述のバルブが無孔ダイヤフラムを用いている場合、この場合の隔壁282は、貫通ホール284を含む。このように、作動留め具288によって通過可能、又は作動留め具内を通過可能なフローの量を隔壁282が調節する場合、流体は、留め具286、288を通ってデバイスの一方の面から他方の面へ通過することが可能である。
【0067】
図28は、本発明による圧力測定トランスデューサ290の側断面図である。チャンバ292に入る液圧は、EPAM(登録商標)フィルムを拡張することによって起こる静電容量の変化に対する相関によって検知される。典型的なEPAM(登録商標)隔壁トランスデューサと比較して、キャップ42は、このシステムに対して新しいレベルのロバスト性を提供する。
【0068】
図29A及び29Bは、可変「クラッキング圧」チェックバルブ294を示す。アクチュエータ296のEPAM(登録商標)材が拡張して、圧力でバルブステム244の遠位端にキャップが位置する。電圧をEPAM材にかけると、厚さが収縮し、矢印298の方向に拡張し、従って、バルブインターフェイスで予変形が小さくなる。このように緩めた場合、比較的低圧の流体が、キャップ42(又は、バルブニードル等)を通過して逃げて、留め具246を通って出て行くことができる。
【0069】
図30A及び30Bは、錘台型バルブ302が用途特定筐体300内に設置されているインラインバルブ構造300を示す。この場合は、筐体は、内燃機関の用途に用いられる蒸気キャニスターパージバルブを交換するように構成されている。図30Aは、閉じた構成のバルブを示し;図30Bは、開いた構成のバルブを示す。このバルブは、通常閉じており、EPAM(登録商標)膜に電圧をかけると開く。このバルブは、キャップ又は隔壁308と一体化したステム306を具える。バイアス用の両面錘台設計を用いる代わりに、つる巻きバネ310を片面設計で用いている。
【0070】
主題のシステムのその他の用途として、複数のポンプを以下に示す。これらのポンプは、圧力下での液体又は気体の移動に用いられ、又は真空を作るのに用いられる。バルブ構造は、ポンプ本体に適合しているか、又はポンプ本体中に/ポンプ本体と共に一体化されていてもよい。
【0071】
図31A及び31Bは、両面錘台型アクチュエータ100を用いた第1ポンプ320及び320’の変形例を示す。各デバイスは、単一チャンバ322に隔壁ポンプを具える。EPAM(登録商標)アクチュエータ部は、様々な両面錘台トランスデューサ設計に関連して、上記のような単相又は二相作動用に設定されている。このポンプは既に明らかなように、流体(気体を含む)圧力による押圧される膜328の動きが交互にバルブを開閉する受動的なチェックバルブ324対を具える。
【0072】
図31Bのポンプ320’は、キャップ/隔壁部分42に加えて、隔壁の壁330を具えていること以外は図31Aのポンプと同一である。壁330は、前述のポンプの変形例に用いられているようなEPAM(登録商標)フィルム自体よりもチャンバ壁インターフェイスが全体的に改善(例えば、弾性変形に影響を受けにくく、腐食性化学薬品とよりよい材料適合性を提供する)されている。
【0073】
前述のデバイスと同様に、図32に示されているポンプ340は、受動チェックバルブ324、326を用いている。しかしながら、一体化した二重チャンバ342、344又は二重動作ポンプを具体化する点で、このデバイスとは異なっている。また、アクチュエータは一相型又は二相型トランスデューサであってもよい。
【0074】
図33は、一室のポンプ350を示す。もちろん、図32のポンプ340にあるように、二室設計に再構成することができる。しかしながら、興味深いことには、本デバイスで用いられるチェックバルブが受動ではなく、図28に関連して上述したような、これに類似したEPAM(登録商標)バルブ352、354であることである。必然的に、その他のEPAM(登録商標)バルブ構成を用いてもよい(図24Aから24Cで示されている構成)。
【0075】
本質的に、図33は、公知のシステムに多大な利点を提供する一体型EPAM(登録商標)制御デバイスを作る様々な流体フローサブコンポーネントのアッセンブリの一例を提供する。図34は、主題のデバイスが、それら自身と、又は本発明によるその他のデバイスとどのように組み合わされるかを示す図であり、より実用性のあるシステムを提供している。図34に示されているような「完全」流体ハンドリングシステム360は、ポンプ350、フロー制御バルブ280、及び/又は圧力センサ290を具える。必然的に、このようなシステムには、必要に応じて−恐らく矢印362によって示されているように配管が為される。このようなシステムの潜在的用途の1つは、自動車シートの腰部支持材として、又はリザーバ(図示せず)を満たす、又はブラダァ又はリザーバ(図示せず)の満たすレベルを制御することである。確かに、その他の用途及びシステム構成が、同様に可能である。一般的に言えば、ポンプ室は、ポンピングで達成した圧力レベルを増加するように、又はポンピング容量を増加するように並列に連結することができる。同様に、ポンプアレイは、このような結合の組み合わせを用いて提供される。
【0076】
更に、ある種のポンプ又はフロー連結の特徴は、アクチュエータ自体の設計に一体化されている。図35は、フロー導管402がデバイス構造に一体化しているポンプ400の例を提供している。EPAM(登録商標)10/10’フィルムが拡張して、錘台/切頭隔壁部分60とチェックバルブ404の部分を各々形成する。ディスク406をフィルムに付着させ、フィルムの張力によってバルブシート408に対して予変形をかける。流体は、シートを持ち上げて、ディスクの中央を通って流れる。ディスク406は、フィルムの各面と1つになるようにフィルムに接着している。
【0077】
このような構造は、シングルフローシステムにおいてポンプとアクチュエータの双方を規定するのに、同じフィルムを用いるという点で大きな利点を有する。更に、トランスデューサ本体の横にバルブ構造をずらすことによって、構造全体を厚さが最小になる。この形状ファクタは、「より薄い」設計が望まれるある種の用途に必要である。
【0078】
図36は、ポンプ410の更に別の例を示す。ここで、チェックバルブ412は、ポンプ筐体の側板アッセンブリ414に形成されている。このような設計は、ポンプ用途における基本的なトランスデューサアーキテクチャを適用するためのモデュール的でコンパクトなアプローチを提供する。更に、本設計は、図35に示す設計と比較してより小さい「フットプリント」用のポテンシャルを提供する。第2の側板416は、このアッセンブリを完成させるために設けられているだけであり、代わりに2つのチェックバルブ型の板を用いて、図32に示すポンプと類似の概念の二重動作ポンプを提供することができる。
【0079】
主題の技術のその他の潜在的な適用に関して、図37は、振動器型デバイス370を示す。両面錘台アクチュエータ構造においては、塊372の往復運動が、トランスデューサフレーム26に連結されたより大きなデバイス筐体に伝えられる。
【0080】
塊エレメントが、振動を発生するために設けられているかどうかに関わらず、主題のトランスデューサの別の用途が、触覚フィードバックコントローラ380用に図38に示されている。コントローラは、「ジョイスティック」382を有するゲームコンソールデバイスである触知又は力フィードバック用の振動の発生器をユーザに伝える。別の変形例では、このジョイスティックは、変形したときの静電容量の変化によって、検知できる、或いは、ユーザ入力又は制御手段のユーザ操作に信号を送ることができる多層トランスデューサ384に取り付けられている。このようなデバイスは、ゲームコンソール構成から外科医に高精度インターフェイスを提供してロボット外科手術を容易にすることにまで及ぶ用途を有する。
【0081】
最後に、図39は、本発明の変形例を示しており、複数の錘台及び/又は両面錘台トランスデューサ392、394、396を用いるスピーカシステムが提供されている。「ツイータ」ドライバ392が最も小さく、次いで、「中音域」ドライバ394であり、最後が大きい「ウーファ」ドライバ396である。錘台形状の性能向上によって、大小双方の(低周波数及び高周波数に調節した)スピーカを製造することができる。これらは高出力で駆動し、典型的な電磁スピーカのように重い磁石又はコイルを必要としないので、軽量で高性能のスピーカを提供することができる。更に、トランスデューサの低プロファイルは、それ自体が、オーディオファンのスタイリングに妥協のない選択枝を提供するスピーカキャビネット398の設計の変更に役立つ。
【0082】
製造
主題のトランスデューサ用に選択された構成に関わらず、様々な製造技術が有利に用いられる。特に、マスク固定具(図示せず)を用いて、バッチ構造用の電極をパターニングするためにマスクを正確に配置することは有益である。更に、アッセンブリ固定具(図示せず)を用いて、バッチ構造用の多部品を正確に配置することは有益である。製造に関するその他の詳細は、上記の特許及び公報、また、当業者によって一般的に知られている技術に関連して明らかである。
【0083】
方法
主題のデバイスに関する方法は、これらの方法をEPAM(登録商標)アクチュエータを用いて実施することを意図している。この方法は、主題のデバイスを用いて、又はその他の手段によって実行する。この方法は、全て、好適なトランスデューサデバイスを提供する動作を具える。このような手段は、エンドユーザによって実施するようにしてもよい。言い換えれば、この「提供」は(例えば、ポンプ)、主題の方法の必須のデバイスを提供するために、エンドユーザが得る、アクセスする、アプローチする、配置する、セットアップする、作動させる、強化する、又はその他の行動を単に必要とするのみである。
【0084】
キット
本発明の更に別の態様は、ここに記載されているデバイスのあらゆる組み合わせを有するキットを含む。これは、操作使用、使用指示、その他のために指示書等のためにパッケージされた組み合わせで提供されるか、技術者によって組み立てられるかのどちらかである。
【0085】
キットは、本発明によるあらゆる数のトランスデューサを具えている。キットは、機械的又は電気的コネクタ、電源等を含むトランスデューサと共に使用するための様々なその他の部品を含んでいてよい。また、主題のキットは、デバイス又はこれらの組み立て用に書かれた指示書を含んでいてもよい。
【0086】
キットの指示書は、紙又はプラスチック等の基板上に印刷することができる。このように、指示書は、キット又はキットの部品(即ち、パッケージ又はサブパッケージと関連して)の容器の標識のパッケージ挿入物としてキット中に存在する。その他の実施例では、この指示書は、好適なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、CD−ROM、ディスケット等に存在する電気記憶データファイルとして提示される。その他の更なる実施例では、実際の指示書はキット中には存在しないが、例えばインターネットを介して、遠隔ソースから指示書を得る手段が設けられている。この実施例の例は、指示書を見ることができる、及び/又は指示書をダウンロードすることができるウェブアドレスを含むキットである。指示書を伴っている場合と同様に、指示書を得るためのこの手段は、好適な媒体に記録される。
【0087】
変形例
本発明の他の詳細に関して、材料及び代替の関連構造を、当業者のレベルの範囲内で用いることができる。同じことが、本発明の方法ベースの態様に関して一般的に又は論理的に用いられるような追加の行為に関して当てはまる。加えて、本発明は、様々な特徴が選択的に組み込まれているいくつかの例を参照して記載されているが、本発明は、本発明の各変形例に対して意図するように記載又は指示されるものに限定されない。上記の発明に様々な変更を行うことができ、等価物(本明細書中で引用されているか、簡潔にするために含まれていない)は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく置き換えられてもよい。任意の数の示されている個々の部品又はサブアッセンブリは、その設計中に一体化されていてもよい。このような変更又はその他は、アッセンブリの設計の原理によって行われ、又は導かれる。
【0088】
また、記載されている本発明の変形例の最適な特徴は、個別に、或いは本明細書に記載されている一又はそれ以上の特徴のいずれかと組み合わせて、記載され、クレームされている。単一の要素への参照は、同じ要素が複数存在する可能性を含む。より具体的には、本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いられる単数形は「一の(a)」、「一の(an)」、「前記(said)」であり、「the」は、他で特にふれない限り複数の引用を含む。言い換えれば、この冠詞の使用は、以下の特許請求の範囲と同様に上記の「少なくとも一の」主題の要素を考慮する。更に注目すべきは、特許請求の範囲は、あらゆる選択的な要素を排除するように記載することができる。このように、この記述は、「単独で(solely)」、「のみ(only)」及び特許請求の範囲の要素の記載と組み合わせてこのような排他的用語の使用、又は「否定的な」限定の使用についての先行詞として機能することが意図されている。このような排他的用語がない場合には、特許請求の範囲の用語「具える(comprising)」は、−与えられた数の要素が特許請求の範囲で列挙されるか、特徴の付加が特許請求の範囲に記載されている要素の性質を変形するとみなされているかどうかに関わりなく、あらゆる追加の要素が包含される。例えば、特許請求の範囲に示されている「隔壁」に留め具又は突起、複雑な表面形状又は別の特徴を追加することは、特許請求の範囲中の用語を被構造を読むことを避けられないであろう。その他、特に本明細書で規定されない限り、本明細書で用いられている全ての技術的科学的用語は、特許請求の範囲の妥当性を維持する一方で、可能な限り広く一般的に理解されている意味が与えられる。
【0089】
本発明の範囲は、提供される例によって限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0090】
図面は、本発明の例示的態様を示す。
【0091】
【図1A】図1Aは、EPAM(登録商標)層の対向する側面を示す。
【図1B】図1Bは、EPAM(登録商標)層の対向する側面を示す。
【図2】図2は、EPAM(登録商標)層スタックの組み立て図である。
【図3】図3は、EPAM(登録商標)平面アクチュエータの組み立て図である。
【図4A】図4Aは、平面トランスデューサ構造の組み立て図である。
【図4B】図4Bは、平面トランスデューサ構造の斜視図である。
【図5】図5は、平面アクチュエーション用に電気的接続された図4A及び4Bのデバイスの平面図である。
【図6A】図6Aは、面外のアクチュエーションに対する代替の錘台構造に設定した図4A及び4Bのトランスデューサの組み立て図である。
【図6B】図6Bは、面外のアクチュエーションに対する代替の錘台構造に設定した図4A及び4Bのトランスデューサの斜視図である。
【図7A】図7Aは、錘台形アクチュエータの配置及び操作を図示する。
【図7B】図7Bは、錘台形アクチュエータの配置及び操作を図示する。
【図7C】図7Cは、錘台形アクチュエータの配置及び操作を図示する。
【図8】図8は、多層錘台形のアクチュエータの平面図である。
【図9A】図9Aは、別の錘台形状のアクチュエータの組み立て図である。
【図9B】図9Bは、代替のフレーム構造を有する同じ基本アクチュエータの側面図である。
【図10】図10は、平列スタック型の錘台トランスデューサの部分的斜視図である。
【図11】図11は、錘台型トランスデューサを有する選択的出力シャフト配置を示す側断面図である。
【図12】図12は、代替の逆錘台トランスデューサ構造の側断面図である。
【図13】図13は、コイルバネでバイアスした片面錘台トランスデューサの断面斜視図である。
【図14】図14は、板バネでバイアスした片面錘台トランスデューサの断面斜視図である。
【図15】図15は、重量でバイアスした片面錘台トランスデューサの断面斜視図である。
【図16】図16は、ストローク増幅用に直列に設けられた錘台型トランスデューサの斜視図である。
【図17】図17は、様々なタイプのトランスデューサを提供する再構成可能な例示的システムの斜視図である。
【図18A】図18Aは、図17のシステムの様々な代替構造の組み立て図である。
【図18B】図18Bは、図17のシステムの様々な代替構造の組み立て図である。
【図18C】図18Cは、図17のシステムの様々な代替構造の組み立て図である。
【図19A】図19Aは、制御フォーカス用の錘台アクチュエータを用いるカメラレンズアッセンブリの側断面図である。
【図19B】図19Bは、図19Aで示されるシステムを有するカメラ部品の組み立て図である。
【図20】図20は、フォーカス制御用の別のタイプの錘台アクチュエータを用いたカメラレンズアッセンブリの側断面図である。
【図21A】図21Aは、ズーム及びフォーカスをそれぞれ制御するためのアクチュエータの組み合わせを用いるカメラレンズアッセンブリの側断面図である。
【図21B】図21Bは、図21Aに示すシステムを有するカメラ部品の組み立て図である。
【図22A】図22Aは、ズームを制御する代替手段を示す斜視図である。
【図22B】図22Bは、ズームを制御する代替手段を示す斜視図である。
【図23A】図23Aは、図22A及び図22Bのトランスデューサの構成のアクチュエーションの順次のステージを示す斜視図である。
【図23B】図23Bは、図22A及び図22Bのトランスデューサの構成のアクチュエーションの順次のステージを示す斜視図である。
【図23C】図23Cは、図22A及び図22Bのトランスデューサの構成のアクチュエーションの順次のステージを示す斜視図である。
【図24A】図24Aは、バルブメカニズムの組み立て図である。
【図24B】図24Bは、バルブ動作を示す図24Aのバルブの側断面図である。
【図24C】図24Cは、バルブ動作を示す図24Aのバルブの側断面図である。
【図25】図25は、様々なバルブ構造の側断面図である。
【図26】図26は、様々なバルブ構造の側断面図である。
【図27】図27は、様々なバルブ構造の側断面図である。
【図28】図28は、本発明による圧力測定トランスデューサの側断面図である。
【図29A】図29Aは、アクティブチェックバルブの側断面図である。
【図29B】図29Bは、図29Aに示す構造の斜視図である。
【図30A】図30Aは、用途が特異的な筐体内でのインラインバルブセットの側断面図である。
【図30B】図30Bは、用途特異的筐体内でのインラインバルブセットの側断面図である。
【図31A】図31Aは、錘台型アクチュエータを用いる第1のポンプの変形例を示す断面斜視図である。
【図31B】図31Bは、錘台型アクチュエータを用いる第1のポンプの変形例を示す断面斜視図である。
【図32】図32は、錘台型アクチュエータを用いる別のポンプの変形例を示す断面斜視図である。
【図33】図33は、錘台型アクチュエータを用いる別のポンプの変形例を示す断面斜視図である。
【図34】図34は、上で示した様々なバルブ及びポンプを用いる一体型フロー制御システムの斜視図である。
【図35】図35は、ポンプ錘台と共に形成した一体型チェックバルブを有するポンプ筐体を示す斜視組み立て図である。
【図36】図36は、チェックバルブを組み込んでいる別のポンプアッセンブリを示す斜視組み立て図である。
【図37】図37は、振動子の斜視図である。
【図38】図38は、触覚フィードバックコントローラの断面斜視図である。
【図39】図39は、複数の錘台及び/又は両面錘台トランスデューサを用いるスピーカーシステムの斜視図である。
【0092】
図面で示されているものの本発明の変形例が考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気活性ポリマトランスデューサにおいて:
開放フレーム及び電気活性ポリマ材料、
を具え、
前記ポリマ材料が拡張状態にある前記フレームによって保持されて、隔壁を形成し、前記隔壁の中央部分が、隣接する材料よりも可撓性が低く、
前記デバイスに対する電圧の印加が、前記隔壁を動かすことを特徴とする電気活性ポリマトランスデューサ。
【請求項2】
請求項1に記載のトランスデューサにおいて、前記隔壁が、凹形状を形成することを特徴とするトランスデューサ。
【請求項3】
請求項2に記載のトランスデューサにおいて、前記凹形状が錘台形であることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項4】
請求項1、2、又は3のいずれか1項に記載のトランスデューサにおいて、前記隔壁に取り付けられたキャップが、前記可撓性の低い中央部分を形成することを特徴とするトランスデューサ。
【請求項5】
請求項4に記載のトランスデューサにおいて、前記トランスデューサがアクチュエータであり、前記キャップが前記凹形状の深さを増減する方向に動くように構成されていることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項6】
請求項5に記載のトランスデューサにおいて、前記キャップが平面であり、前記トランスデューサが前記キャップを前記キャップの面に垂直な方向に動かすように構成されていることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項7】
請求項1に記載のトランスデューサにおいて、前記デバイスが、スピーカ、ポンプ、バルブ、振動器、カメラ、又はレンズのうちの1つを具えることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項8】
請求項1に記載のトランスデューサにおいて、前記トランスデューサがセンサ又はアクチュエータとして動作するように構成されていることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項9】
請求項1に記載のトランスデューサが、少なくとも2つの電気活性ポリマ材部分を具えることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項10】
請求項9に記載のトランスデューサにおいて、前記ポリマ材の部分が、互いに外方向を向いている凹形状に構成されていることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項11】
請求項9に記載のトランスデューサにおいて、前記ポリマ材の部分が、互いに内方向を向いている凹形状に構成されていることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項12】
請求項9に記載のトランスデューサにおいて、前記ポリマ材の部分が、実質的に平坦であることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項13】
請求項12に記載のトランスデューサにおいて、前記ポリマ材の部分が、互いに実質的に平行であることを特徴とするトランスデューサ。
【請求項14】
請求項13に記載のトランスデューサが、更に、前記ポリマ材の部分の間に配置したスペーサと、当該スペーサに取り付けたロッドを具えることを特徴とするトランスデューサ。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図7C】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18A】
image rotate

【図18B】
image rotate

【図18C】
image rotate

【図19A】
image rotate

【図19B】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21A】
image rotate

【図21B】
image rotate

【図22A】
image rotate

【図22B】
image rotate

【図23A】
image rotate

【図23B】
image rotate

【図23C】
image rotate

【図24A】
image rotate

【図24B】
image rotate

【図24C】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29A】
image rotate

【図29B】
image rotate

【図30A】
image rotate

【図30B】
image rotate

【図31A】
image rotate

【図31B】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate


【公表番号】特表2008−533973(P2008−533973A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503080(P2008−503080)
【出願日】平成18年3月21日(2006.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/010120
【国際公開番号】WO2006/102273
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(507311245)アーティフィシャル マッスル,インク. (5)
【Fターム(参考)】