説明

高機能な船舶

本発明は高機能な船舶に関するもので、船舶において横風による空気抵抗を最小化し、横風によって電力を生産して推進電力又は内部電力として使うことで船舶の効率性を向上するものである。
即ち、本発明は船舶の横風による横風発電装置を備えるものである。
従って、本発明は船舶に横風発電装置を備えて実施することで、横風抵抗を吸収すると共に横風を利用して発電して推進力の向上と、内部電源として使用することができるので、その船舶の効率性が向上されるのである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は高機能な船舶に関するもので、より詳しくは油槽船やガス運搬船、コンテナー船、バルク船及び航空母艦などの、大型または超大型船舶において、横風発電装置を備えて、船舶が運航する際、横風による空気抵抗を最小化すると共に、横風を利用して電力を生産し、これを推進電力または内部電力として使うことで、船舶の効率性を高くすることを目的とする。
【背景技術】
【0002】
一般的に船舶の船首や船尾は流線型になっていて、外部からの空気抵抗や強い海風を大分解消するような設計である。
【0003】
以上のように船舶は船首と船尾が流線型になっていて、航海において船首や船尾からの海風の影響はあまり大きくないが、むしろ影響の大きな横風に対する対策構造は特にないのが実態である。
【0004】
特に、幅40〜80m以上、長さ300〜460m以上で、重さは10〜30万トン以上にもなる油槽船やガス運搬船、コンテナー船、バルク船及び航空母艦などの、大型または超大型船舶の場合は、横の露出面積も広くて、航海する際横風の影響がかなり大きいので、エネルギーロスや航海スピードが遅くなるなどの問題がある状態であった。
【0005】
しかし、上述したように従来の船舶は船首や船尾が流線型になっているだけで、横風の影響が大きくなる。特に、幅40〜80m以上、長さ300〜460m以上で重さは10〜30万トン以上にもなる油槽船やガス運搬船、コンテナー船、バルク船及び航空母艦である場合、横風の影響が非常に大きくて、航海の際エネルギーロスや航海スピードが遅くなるという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように従来の船舶には横風に対する対策構造が備えられていないので、エネルギーのロスが発生する問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
つまり、本発明は横風の船舶への航海抵抗を最小化し、発電する横風発電装置を設けるものである。
【発明の効果】
【0008】
これにより本発明は、船舶に横風発電装置を備えて実施することで、横風の抵抗を吸収すると共に、横風を利用して発電することで、推進力の向上と内部電源として使う事ができるので、船舶の効率性が向上されるのである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明による一実施例を示す例示図
【図2】本発明による発電空気流路を示す例示図
【図3】本発明による発電空気流路の他実施例を示す例示図
【図4】本発明による発電空気流路のさらに他の実施例を示す例示図
【図5】本発明による横風誘導羽根が備えられている例示図
【図6】本発明による横風誘導羽根の主要制御構成図
【符号の説明】
【0010】
10:発電空気流路
11:横風流入部 12:横風流出部
21:横風誘導羽根
22:稼動アクチュエーター 23:横風角のセンサー 24:横風コントローラー
30:横風発電機
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面から詳しく説明する。
【0012】
本発明は船舶の横風抵抗を最小化し、横風を利用して電気を生産して使うものである。
【0013】
即ち、本発明は船首と船尾が流線型として形成されている船舶において、船舶に横風を利用して発電するように横風発電装置を設けているものである。
【0014】
上記横風発電装置は、船舶の側部の一方以上に横風が流入される横風流入部を形成し、船舶の他方に上記横風流入部(11)から流入された横風を排気する横風流出部(12)を形成して構成されている発電空気流路(10)と、上記発電流路(10)内に流入された横風によって回転発電する横風発電機(30)が構成されているものである。
【0015】
上記横風流入部(11)は多量の空気を流入して、空気圧をあげることができるように拡大縮小管で形成して実施することが望ましい。
【0016】
また、本発明の実施において、船舶に対して横方法へ斜めに流入される横風を横風流入部(11)へ誘導するように横風誘導羽根(21)を形成し、上記横風誘導羽根(21)を横風の流入角によって回転させる稼動アクチュエーター(22)と、上記横風の流入角を感知する横風角センサー(23)と、この横風角センサー(23)で感知する横風角によって上記稼動アクチュエーター(22)を稼動する横風コントローラー(24)を備えて構成するものである。
【0017】
また、本発明の実施において、横風流入部(11)を船首から船尾の方向へ斜めに形成し、中央で集められるようにして、上記横風流入部(11)が集められた中央部分に、船首から船尾まで通る横風流出部(12)を形成して実施するのが望ましい。
【0018】
一方、上記横風流入部(11)を船首から船尾へ斜めに形成し、両側に形成されている横風流入部(11)から流入されている空気を集めて排出するため、船首から船尾に通す横風流出部(12)を両方に形成して実施することもできる。
【0019】
また、本発明の実施において、横風流入部(11)と横風流出部(12)が船首から船尾の方へジグザグ状に形成されるように実施することが望ましい。
【0020】
以下、本発明の動作過程に対して説明する。
【0021】
上述のように、船首と船尾が流線型として形成されている船舶において、船舶に横風を利用して発電することができる横風発電装置を備え、上記横風発電装置は船舶の横部の一側に横風を流入する横風流入部(11)を形成し、船舶の他方には前記横風流入部(11)から流入された横風を排気する横風流出部(12)を形成している発電空気流路(10)と、上記発電空気流路(10)内に流入された横風によって回転発電する横風発電機(30)を備えて構成されている発明を船舶に適用して実施することにより、船舶にかかる横風が船舶の発電空気流路(10)に吸収されて横風に対する抵抗が減り、航海抵抗がなくなり、発電空気流路へ流入された横風が横風発電機(30)を駆動し電気を生産して、推進用電源又は内部電源として供給できるので、航海のためのエネルギーの消費が最小化することができる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明は船舶に横風発電装置を備えて実施することによって、横風抵抗を吸収するとともに横風を利用して発電をすることで、推進の向上と内部電源として使うことができるので、その船舶の効率性が向上されるのである。
【0023】
特に、幅40〜80m以上、長さ300〜460m以上で、重さは10〜30万トン以上にもなる、油槽船やガス運搬船、コンテナー船、バルク船及び航空母艦のような、大型及び超大型船舶のように露出される側面積が広くて空気抵抗が大きい場合に適用した場合、空気抵抗が減るので航海において燃料の消費も減り、多量の横風で発電を行い、推進電力又は内部電源として使うことで無給油航海を最大化するように誘導するのである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
船首と船尾が流線型になっている高機能な船舶において、
船舶に横風を利用して発電することができる横風発電装置を具備し、
上記横風発電装置は船舶の側部の一方以上に横風を流入する横風流入部(11)を形成し、船舶の他方には上記横風流入部(11)から流入された横風を排気する横風流出部(12)を形成して構成されている発電空気流路(10)と、
上記発電空気流路(10)内に流入される横風によって回転発電できる横風発電機(30)を備えて構成していることを特徴とする
高機能な船舶。
【請求項2】
上記横風流入部(11)は多量の空気を流入して空気圧をあげるように拡大縮小管で形成し、
船舶に対して横方法へ斜めに流入される横風を横風流入部(11)へ誘導する横風誘導羽根(21)と、
上記横風誘導羽根(21)を横風の流入角によって回転させる稼動アクチュエーター(22)と、
上記横風の流入角を感知する横風角センサー(23)と、
この横風角センサー(23)で感知する横風角によって上記稼動アクチュエーター(22)を稼動する横風コントローラー(24)とで構成することを特徴とする
請求項1記載の高機能な船舶。
【請求項3】
横風流入部(11)から横風流出部(12)は船首から船尾へ斜めに形成し、
上記横風流入部(11)が集められる中央部に、船首から船尾への横風流出部(12)を形成するものと、
両側に形成されている横風流入部(11)に流入された空気を集めて排出することができるように、船首から船尾への横風流出部(12)を各々形成しているものと、どちらか一つを選んで形成することを特徴とする
請求項1または請求項2記載の高機能な船舶。
【請求項4】
横風流入部(11)と横風流出部(12)が船首から船尾の方向へジグザグ状に形成されることを特徴とする
請求項1または請求項2記載の高機能な船舶。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−527377(P2012−527377A)
【公表日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512943(P2012−512943)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001962
【国際公開番号】WO2011/034268
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(508137589)
【Fターム(参考)】