説明

高蛋白質、低炭水化物ベーカリ用調製物

【課題】高蛋白質、低炭水化物ベーカリ用調製物を提供する。
【解決手段】第1の蛋白質性原材料と、小麦蛋白質単離物、濃縮小麦蛋白質、非活性小麦グルテン、分画小麦蛋白質、脱アミド小麦グルテン、加水分解小麦蛋白質、およびこれらの組合せからなる群から選ばれる第2の蛋白質性原材料とを含む、高蛋白質、低炭水化物ベーカリ用調製物を提供する。好ましいベーカリ用調製物は、更に、易消化性炭水化物の一部に取って代わる一定量の難消化性でんぷんを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、同等の従来のベーカリ用調製物およびドウ生地と比較して高蛋白質、低炭水化物である改良ベーカリ用調製物(特に、小麦含有ベーカリ用調製物およびドウ生地)に関する。本発明に係る調製物は第1の蛋白質性源ならびに第2の蛋白質性原材料を含んでなり、一定量の難消化性でんぷんを任意に含む。
【背景技術】
【0002】
高蛋白質ダイエットの人気が高まったことにより、ベーカリ用調製物などの、炭水化物の含有量が高い食品に取って代わる、高蛋白質で、しかもその結果低炭水化物である代用品に対する需要が増加した。これらの調製物の組成において、粉の代わりに蛋白質源を代用することにより炭水化物レベルを低減するという試みが多くなされてきた。このアプローチは高蛋白質、低炭水化物調製物を提供するという課題は達成するものの、結果としての調製物が、取扱い特性、塊の大きさ、中身の木目、風合い、または香味といった従来のベーカリ用調製物が持つ特性を持ち合わせていないことが多い。
【0003】
例えば、パン生地の製造に活性小麦グルテンを大量に使用した場合、生地の強度が高すぎる、またはバッキーであり、混合、分割、圧延(sheeting)、および成形の際の取扱いが難しい。また、大豆蛋白質などの高レベルの蛋白質が香味に悪い影響を与えることや、塊特性やクラム(crumb)の木目特性が許容レベルでないことがある。
【0004】
従って、この分野では、従来のベーカリ用調製物に近似した、高蛋白質、低炭水化物ベーカリ用調製物の必要性が高まっている。これらのベーカリ用調製物は、従来のベーカリ用調製物と同様の生地取扱い性、加工性、パン容積、クラムの木目、および香味の特性を提示しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決し、従来のベーカリ用調製物と同様の、生地の取扱い、パン容積、クラムの木目、および香味の特性を示す、高蛋白質、低炭水化物ベーカリ用調製物を提供する。ここで使用される“高蛋白質、低炭水化物ベーカリ用調製物”とは、従来のタイプの調製物と比べて、蛋白質含有量が高く、炭水化物含有量が低い組成物を言う。“ベーカリ用調製物”は、白パン、全粒小麦パン(スポンジやドウブレッドを含む)、ケーキ、プレッツエル、マフィン、ドーナッツ、ブラウニー、クッキー、パンケーキ、ビスケット、ロール、クラッカー、パイクラスト、ピザクラスト、ハンバーガーバーンズ、ピタパン、およびトルティーヤなどの膨化した、または膨化しない従来の粉ベースの調製物を含むが、これに限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一定量の粉(特に小麦粉)の含有に加えて、本発明に係る好ましいベーカリ用調製物(ドウ生地を含む)は、少なくともおよそ70重量%の蛋白質を含有するおよそ1〜150ベーカーズパーセント(好ましくは5〜60ベーカーズパーセント)の第1の蛋白質性原材料と、
(a)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの小麦蛋白質単離製品、
(b)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの濃縮小麦蛋白質製品、
(c)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの非活性小麦グルテン製品、
(d)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの分画小麦蛋白質製品、
(e)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの脱アミド小麦グルテン製品、
(f)およそ0.5〜30ベーカーズパーセントの加水分解小麦蛋白質製品、および
(g)これら(a)〜(f)の原材料の任意の組合せからなる群から選ばれる第2の蛋白質性原材料(好ましくは第1の原材料と異なる)とを含む。
【0007】
“ベーカーズパーセント(対粉%)”とは粉を基準とした重量パーセントのことで、調製物内の粉の重さを100%とする。
さらに、すべての蛋白質の重量パーセントは、特に指定しない限り、Nx6.25乾燥基準とする。
【0008】
小麦蛋白質単離物は、一般に、酸性またはアルカリ性pH値におけるグルテンの溶解度を利用して小麦グルテンから生成される。小麦グルテンは酸性またはアルカリ性pH値を有する水溶液中で溶融し、pH6.5〜7.0に最低溶解度または等電点を有する古典的なU字型溶解度曲線を示す。グルテンを溶解することにより、ろ過や遠心分離、または膜処理した後、噴霧乾燥するなどの処理を用いて、蛋白質を非蛋白質成分から分離することができる。あるいは、小麦粉の湿式処理からの湿性グルテンを、繰返し捏ね、水洗し、脱水して、不純でんぷんなどの非蛋白質成分を除去し、その後噴霧乾燥してもよい。これらの技術により、蛋白質含有量の高い小麦蛋白質単離製品が生成され、その含有量は少なくとも85重量%、より好ましくは90重量%(N x 6.25 乾燥基準)である。小麦蛋白質単離物は、小麦グルテンに比べ、弾力はないが、伸びが良い。好ましい小麦蛋白質単離物の例としては、MGP Ingredients社(Atchison, Kansas州)から入手可能なArise 3000、AriseTM 5000、およびAriseTM 6000が含まれる。
【0009】
濃縮小麦蛋白質は、蛋白質性組成物であり、その蛋白質含有量は少なくとも70重量%、好ましくは82重量%(N x 6.25 乾燥基準)であることが好ましい。濃縮小麦蛋白質には様々な種類があり、多様な方法で製造される。活性小麦グルテンは、濃縮小麦蛋白質の1つのタイプであり、その蛋白質含有量は少なくとも82重量%(N x 6.25 乾燥基準)である。活性小麦グルテンは、粘弾性蛋白質であり、噴霧乾燥方法により製造される。この他にアンモニア水溶液中で湿性グルテンを分散して噴霧乾燥させるタイプの濃縮小麦蛋白質もある。このタイプの濃縮蛋白質は、活性小麦グルテンに比べ、粘弾特性は低いが、伸びが優れている傾向がある。後者のタイプの小麦濃縮物には、MGP Ingredients社から入手可能なFP 300、FP 500、FP 600およびFP 800が含まれる。
【0010】
小麦グルテンは、蒸気、熱、圧力、せん断応力、酵素、および/または化学物質を加えることにより、非活性化する(または、非活性状態にする)ことができる。非活性化グルテンは、蛋白質の変性を特徴とし、構造の変化が起こってある一定の結合が破壊され、その結果、非結束性であり、粘弾性のない製品になる。この非活性化を行う、一般的な処理装置には、押出機、ジェットクッカー、およびドラム乾燥機などがある。例えば、小麦グルテンに、押し出し成形処理を施し、一般的な小麦グルテンと同等の粘弾特性を示さない、人造製品を製造してもよい。すなわち、非活性グルテンは水和すると、ゴムのような弾力性および/または伸張性のある生地を形成しない。非活性小麦グルテンは、好ましくは蛋白質含有量が少なくとも60重量%、より好ましくは70重量%(N x 6.25 乾燥基準)である。本発明で使用される非活性小麦グルテンの例としては、MGP Ingredients社から入手可能な、WheatexTM 16、 WheatexTM 120、 WheatexTM 240、 WheatexTM 751、 WheatexTM 1501、 WheatexTM 2120、 WheatexTM 2240、 WheatexTM 2400、 WheatexTM 3000、 WheatexTM 6000、 および WheatexTM 6500 がある。
【0011】
小麦グルテンはグリアジンとグルテニンンの二元混合物である。これらの成分は、アルコール蒸留、または、有機酸を使用する非アルコール処理(米国特許第5,610,277号に開示)により分離することができる。グリアジンは、60〜70%のアルコールに可溶であり、30,000〜50,000ダルトンの範囲の分子量を持つ低分子蛋白質を含有する。これらの蛋白質は、低pH時の電気泳動中の移動性によってアルファ、ベータ、ガンマ、およびオメガのグリアジンとして分類される。グリアジンは、主に小麦グルテンの延伸特性を提供する。グルテニンはアルコール不溶解留分であり、主に小麦グルテンの弾性、またはゴム特性を提供する。グルテニンは、連鎖間のジスルフィド結合で安定化された高分子蛋白質であり、高分子量サブユニットと低分子量のサブユニットで構成される。総体的には、グルテニンは100万ダルトンを超える分子量を示す。好ましい分画小麦蛋白質製品は、グリアジンについては、少なくともおよそ85重量%、より好ましくは90重量%の蛋白質を含有し、グルテニンについては、少なくともおよそ75重量%、より好ましくは80重量%の蛋白質を含有する。ここで、すべての蛋白質はNx6.25、乾燥基準の単位で表されるものとする。
【0012】
脱アミド小麦蛋白質製品は、各種の技術により製造することができる。それらの技術の1つは、小麦グルテンを高温において低濃度塩酸で処理し、脱アミド化する、あるいは、蛋白質内に残留するグルタミンおよびアスパラギンアミノ酸を各々、グルタミン酸およびアスパラギン酸に変換するものである。他には、小麦グルテンを、アルカリ溶液、またはトランスグルタミナーゼなどの酵素で処理する技術などがある。この変性処理によって、蛋白質の等電点が、およそ中性pHからおよそpH4に移行する。これは、脱アミド小麦蛋白質製品は少なくとも、pH4でほとんど溶解せず、中性pHで溶解することを意味する。脱アミド小麦蛋白質製品は、好ましくは、蛋白質含有量が少なくとも75重量%、より好ましくは83重量%(N x 6.25 乾燥基準)である。
本発明で使用する脱アミド小麦蛋白質製品の例としては、MGP Ingredients社のWPI 2100がある。
【0013】
加水分解小麦蛋白質製品を製造するには、小麦グルテンの水性分散液を、エンド型および/またはエキソ型の活動性を有する食品用蛋白質分解酵素を用いて、反応させ、蛋白質を加水分解し、低分子量ペプチドとポリペプチドの混合物にする。次にこの加水分解混合物を乾燥する。加水分解小麦蛋白質製品は、一般に、少なくともおよそ50%の溶解度を示す。加水分解小麦蛋白質製品は、好ましくは、蛋白質含有量が少なくとも70重量%であり、より好ましくは82重量%(6.25 x N 乾燥基準)である。本発明で使用する脱アミド小麦蛋白質製品の例としては、MGP Ingredients社のHWG 2009、 FP 1000、およびFP 1000 Isolateなどがある。
【0014】
好ましくは、本発明に係る高蛋白質ベーカリ用調製物はおよそ1〜150ベーカーズパーセント、より好ましくはおよそ5〜60ベーカーズパーセントの第1の蛋白質性原材料を含有する。好ましい第1の蛋白質性原材料は少なくとも70重量%の蛋白質、より好ましくは82重量%(6.25 x N 乾燥基準)の蛋白質を含有する。代表的な好ましい第1の蛋白質性原材料には活性小麦グルテン、濃縮大豆蛋白質、大豆蛋白質単離物、乳漿蛋白質、カゼインナトリウム、無脂肪粉乳、乾燥卵白、小麦蛋白質単離物、濃縮小麦蛋白質、非活性小麦グルテン、分画小麦蛋白質、脱アミド小麦グルテン、加水分解小麦蛋白質、およびこれらの混合物が含まれる。
【0015】
本発明に係るベーカリ用調製物は化学的膨化、またはイースト膨化(発酵)されてもよい。好ましい化学的膨化剤には、重炭酸ナトリウム、モノカルシウムホスフェート、リン酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ジカルシウムホスフェート、酒石酸カリウム、およびグルコノデルタラクトンが含まれる。
【0016】
好ましいイースト膨化ベーカリ用調製物およびドウ生地の総蛋白含有量はおよそ5〜53重量%、より好ましくはおよそ20〜28重量%である。好ましい化学的膨化ベーカリ用調製物およびドウ生地の総蛋白質含有量はおよそ4〜18重量%、より好ましくはおよそ6〜12重量%である。
【0017】
好ましくは、本発明に係るベーカリ用調製物は、一定量の難消化性でんぷんを含有する。この難消化性でんぷんは、従来のベーカリ用調製物を構成する粉の少なくとも一部分の代わりに使用してもよく、それによって、ベーカリ用調製物の「正味」の炭水化物総量を効果的に低減することができる。後で詳述されるように、一般に、難消化性でんぷんは消化の良いものではなく、食物繊維と同様の特性を示す。
【0018】
1987年に、MRC ダン臨床栄養センタ(英国、ケンブリッジ)のイングリスト(Englyst)およびカミングス(Cummings)が、ビボでの消化特性に基づいた、でんぷんの分類を提案した。彼らは、でんぷんの各種の消化特性を模倣する、ビトロでの評価方法も考案した。食物でんぷんについて次の3分類が提案された。
(1)高速消化でんぷん(RDS、Rapidly Digestible Starch)、RDSは人間の小腸内で高速に消化されやすい。この例としては調理したての米やジャガイモ、およびインスタントの朝食用シリアルなどがある。
(2)低速消化でんぷん(SDS、Slowly Digestible Starch)、SDSは小腸内でゆっくり消化されやすいが、完全に消化される。この例としては生の穀類でんぷん、調理されたパスタなどがある。
(3)難消化性でんぷん(RS、Resistant Starch)RSは小腸内で消化し難い。したがって、RSは、健康な個人の小腸で吸収されにくいでんぷんおよびでんぷん劣化製品の総和として定義される。RSは、難消化性を起こす原因によって、次の4つのカテゴリに分けることができる(Englyst et al.,Eur. J. Clin. Nutr. 46 (suppl 2): S33, 1992; Eerlingen et al., Cereal Chem. 70:339, 1993)。
【0019】
RS 顆粒をプロテインマトリクス内、または植物細胞壁内に閉じ込めることによって、物理的にでんぷんに接触できないもので、部分的に製粉された穀物、または冷却した豆などがある。
RS ジャガイモやグリーンバナナなどの生のでんぷん顆粒。アルファアミラーゼによる消化を阻止するもので、これらの顆粒の表面に微小孔がないことが理由とされている。
RS でんぷん、またはでんぷん食品の加熱/加湿処理により形成された退化アミロース。加熱/冷却ジャガイモやコーンフレークなどに発生する。
RS アセチル化でんぷん、ヒドロキシプロピル化でんぷん、または架橋結合でんぷんなど、アルファアミラーゼによる消化を阻止する、化学的変質でんぷん。これらの変質でんぷんはRSのビトロアッセイよって検出されるが、RSの一部は腸内では発酵されない。
RS、RS、RSはでんぷんの物理的変質形態であり、水酸化ナトリウム、またはジメチルスルホキシド内で可溶化されると、アルファアミラーゼによって消化可能になる。化学的に置換されているRSは、溶解してもアルファアミラーゼによる消化を阻止する。架橋結合によって生成されたRSは溶解を阻止する。
【0020】
RS分類に属する高度に架橋結合された小麦でんぷんは、米国特許第5,855,946号および米国特許第6,299,907号に開示されている工程によって製造してもよい。これらのRS製品の一般的な食物繊維の総含有量(AOAC法 991.43)は10%から70%以上の範囲であってよい。本発明に使用するRS製品の例としては、MGP Ingredients社のFiberStar 70などのFiberStarシリーズがある。
【0021】
本発明に係る好ましい調製物は、およそ5〜120ベーカーズパーセント、より好ましくはおよそ20〜90ベーカーズパーセントの難消化性でんぷんを含む。
表1に、本発明に係る調製物に使用する各種の蛋白質性原材料の許容範囲および好ましい範囲を示す。表に示す各種の重量パーセントは粉の重量を基準にしたもの(ベーカーズパーセント)である。
【表1】

【0022】
本発明に従って作製された好ましい調製物は、栄養学上および機能上の利点を示す。これらの調製物は、蛋白質含有量が増加し、炭水化物による総カロリー量が低下しているため、良好な栄養源である。各種の蛋白質源はアミノ酸の良好な補強になる。また、良好な繊維源(難消化性でんぷんの存在に起因)となるほか、これらの調製物は低いグリセリン指数を示す。上述したように、発明による組成により、ドウ生地の取扱性および機械処理性が向上し、ドウ生地がバッキーになるのを防ぎ、調製物の香味が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下の実施例では、本発明に係る好ましい調製物を記載する。なお、これらの実施例は説明のために提供されているものであり、本発明の全範囲を限定するものではない。
【0024】
実施例1〜11では、次に記載する混合および焼成手順を用いた。まず、全ての乾燥原材料を完全に均質になるように配合した。全ての液体原材料を加え、Hobart A200 ミキサー(Hobart社製)を用いてドウ生地を低速で1分間混合した。次にらせん状のドウフックを用いて、高速で2〜2.5分混合した。過度の生地生成や、過度に硬い、ゴム状パンになるのを避けるために、混合は比較的短い時間にした。ドウ生地のスケーリング重量は、2.00から2.05の受け皿ファクタに従った。ドウ生地のスケーリング重量(オンス)はブレッドパンのトップの面積(平方インチ)をパンファクタで除することによって決定する。ドウ生地は、温度110°F、相対湿度85%でホイロを取り、390°Fで37〜42分間焼成した。
【実施例1】
【0025】
高蛋白質、低炭水化物パン
【表2】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なARISETM 5000
注2 MGP Ingredients社から入手可能なHWG 2009
【実施例2】
【0026】
高蛋白質、低炭水化物パン
【表3】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なARISETM 5000
【実施例3】
【0027】
高蛋白質、低炭水化物パン
【表4】

【実施例4】
【0028】
高蛋白質、低炭水化物パン
【表5】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なARISETM 5000
【実施例5】
【0029】
高蛋白質、低炭水化物パン
【表6】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なFP 500
【実施例6】
【0030】
高蛋白質、低炭水化物パン
【表7】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なFP 500
注2 MGP Ingredients社から入手可能なWheatexTM 16
【実施例7】
【0031】
高蛋白質、低炭水化物全粒小麦パン
【表8】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
【実施例8】
【0032】
高蛋白質、低炭水化物全粒小麦パン
【表9】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
【実施例9】
【0033】
高蛋白質、低炭水化物白パン
【表10】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
【実施例10】
【0034】
高蛋白質、低炭水化物白パン
【表11】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【実施例11】
【0035】
高蛋白質、低炭水化物白パン
【表12】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
注3 MGP Ingredients社から入手可能なWheatex 16
【実施例12】
【0036】
高蛋白質、低炭水化物全粒小麦パン
【表13】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
注2 MGP Ingredients社から入手可能なHWG 2009
注3 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0037】
この実施例12では、全ての乾燥原材料を一緒にして、完全に均質になるまで配合した。次に液体原材料を加え、らせん状のドウフックを備えるHobart ミキサー(Hobart社製)を用いて低速で5.5分間混合した。ドウ生地のスケーリング重量は、2.05のパンファクタに従った。ドウ生地のスケーリング重量はブレッドパンのトップの面積(平方インチ)を2.05で除することによって決定する。ドウ生地は、温度110°F(43°C)、相対湿度85%でホイロを取り、400°F(204°C)で25分間焼成した。
【実施例13】
【0038】
高蛋白質、低炭水化物ベーグル
【表14】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なFP 500
【0039】
実施例13では、全ての乾燥全材料を完全に均質になるまで配合した。配合した原材料に水を加え、最適な生地生成がなされるまでHobart ミキサー(Hobart社製)を用いて混合した。およそ4.3オンスのベーグルドウ生地を測り、軽くホイロを取り、390°F(199°C)のオーブン(スチーム付き)で17〜22分間焼成した。
【実施例14】
【0040】
フレンチクルーラドーナツ
【表15】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なWPI 2100
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0041】
フレンチクルーラドーナツは、本発明に従って、化学的膨化を行い、揚げた調製物の例である。全ての全材料(水と卵以外)を均質になるまで混合した。温水(125〜130°F(52〜54°C))を加え、バッター生地を低速で30秒間混合した。ミキサー速度を中速に上げ、バッター生地を更に2分間混合し、ここで、卵を加え、バッター生地を低速で1分間混合した。更に、バッター生地を中速で3分間混合した。バッター生地の温度は85〜90°F(29〜32°C)であった。ドーナツの第1の側を2 3/4分間揚げ、ひっくり返して第2の側を3分間揚げ、最後にもう一度ひっくり返して15秒揚げた。
【実施例15】
【0042】
チョコレートケーキドーナツ
【表16】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 5000
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0043】
チョコレートドーナツ製造(本発明に従って化学的膨化を行い、揚げた調製物)では、乳化剤と砂糖を合わせてクリーム状にした。クリーム状になった砂糖の上に全ての乾燥原材料を入れて、パドルの付いたキッチンエイドミキサー(Hobart社製)の速度2で、10分間混ぜ合わせた。81°F(27°C)の水を加え、速度1で1分間混合し、さらに速度2で1分間35秒混合した。水の量は、乾燥ミックスの重量の46〜48%の間であった。バッター生地の温度は76〜78°F(24〜26°C)の間であった。バッター生地は室温で6分間寝かせ、その後、各側を1分間づつ揚げた。
【実施例16】
【0044】
ブルーベリーマフィンミックス
【表17】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なグリアジン
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0045】
ブルーベリーマフィンミックスは、本発明に従って、化学的膨化を行い、焼成した調製物である。砂糖、塩、およびショートニングを合わせて均質になるまで配合した。その他の原材料(卵と水を除く)を加え、均質になるまで混合した。卵は、半分の水と共に加え、バッター生地を、ミキサーで、中速で2分間混合した。次に残りの水を加え、バッター生地を低速で更に2分間混合した。ブルーベリーを丁寧にバッター生地に包み込み、マフィンカップに注いだ。焼く時間と温度は、マフィンのサイズによって大きく異なるが、大体、75グラムのマフィンは、440°F(227°C)で、20分間焼く。
【実施例17】
【0046】
パウンドケーキ
【表18】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なWheatexTM 16
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0047】
このパウンドケーキは、本発明に従って、化学的膨化を行い、焼成した調製物の例である。全ての原材料(卵と水を除く)を均質になるまで配合した。水を加え、バッター生地を滑らかになるまで混合した。次に卵を3回に分けて加え、バッター生地が均質になり、ふっくらとするまで混合した。ケーキを、375°F(191°C)で45〜50分間焼いた。
【実施例18】
【0048】
チョコレートケーキ
【表19】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 3000
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【実施例19】
【0049】
イエローまたはホワイトケーキ
【表20】

注1 イエローケーキの場合は1/2の全卵と1/2の卵黄を卵混合物として用い、ホワイトケーキの場合は1/2の全卵と1/2の卵白を卵混合物として用いる。
注2 MGP Ingredients社から入手可能なHWG 2009
注3 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0050】
このイエロー、またはホワイトケーキは、本発明に従って、化学的膨化を行い、焼成した調製物の例である。全ての原材料(水と卵は除く)を合わせ、均質になるまで配合した。水の60%を加え、バッター生地を中速で3分間混合した。卵を加え、バッター生地を中速で3分間混合した。残りの水を加え、バッター生地を低速で更に2〜3分間混合した。ケーキは350°F(177°C)で20分間、または、中心に火が通るまで焼いた。
【実施例20】
【0051】
チョコレートチップクッキー
【表21】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なWheatexTM 16
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0052】
チョコレートチップクッキーは、本発明に従って、化学的膨化を行い、焼成した調製物の例である。全ての原材料(ペストリー用粉を除く)を低速でおよそ3分間配合した。ペストリー用粉を加え、ドウ生地を低速で更に1分間混合した。次に所望の量のチョコレートチップを加え、チョコレートチップが均一に配分されるようにドウ生地を混合した。ドウ生地をボール状にして、370〜380°F(188〜193°C)の温度で、10〜12分間焼いた。
【実施例21】
【0053】
フライドパイクラスト
【表22】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なグルテニン
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0054】
フライドパイクラストの原材料を合わせて配合し、均質になるまで混合した。次にドウ生地を形成し、中身を詰めて、350°F(177°C)の油で、琥珀色になるまで(およそ3〜4分間)揚げた。
【実施例22】
【0055】
パイ生地
【表23】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なFP 600
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0056】
パイ生地の乾燥原材料を合わせて、均質になるまで配合した。低速で1〜1.5分間配合しならが、ショートニングを入れた。次に冷水を加え、ドウ生地を低速で更に30秒間混合した。最後に、ドウ生地をパイクラストに形成した。
【実施例23】
【0057】
低脂肪クランチバー
【表24】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なWheatexTM 120
注2 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
【0058】
低脂肪クランチバーの全ての原材料(チョコレートコーティングを除く)を合わせ、均質になるまで混合した。混合物をバー状に形成し、チョコレートでコーティングし、包装した。
【実施例24】
【0059】
プレッツェル生地
【表25】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0060】
全ての乾燥原材料を合わせて混合した。水を加え、ドウ生地をHobart社のHobartミキサーに入れ、低速で1分間、および中速で8〜10分間混合した。ドウ生地は30分間(110°F(43°C)、相対湿度85%)ホイロを取り、その後、所望の形に成形した。ドウ生地を5分間そのまま寝かせ、185〜190°F(85〜88°C)の0.25%水酸化ナトリウム溶液に25秒間浸した。その後、475〜500°F(246〜260°C)で、3分間焼成し、次に400〜425°F(204〜218°C)で3.5分間焼成した。プレッツェルを、220〜300°F(104〜149°C)の乾燥オーブンに30分間入れた。
【実施例25】
【0061】
押出し成形朝食用シリアルミックス
【表26】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なHWG 2009
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0062】
全ての乾燥原材料を合わせて均質になるまで配合し、単一または双スクリューの押出機で、従来の方法で処理し、フルーツ、ループタイプの調製物を製造した。調湿機、ならびに、バレル内に注入した蒸気によって加湿した。
【実施例26】
【0063】
高蛋白質全粒小麦パン(スポンジおよびドウ生地)
この実施例では本発明に係るスポンジおよびドウブレッドの作製を説明する。それぞれの組成は下記のとおりである。
【表27】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM 6000
注2 MGP Ingredients社から入手可能なHWG 2009
【0064】
スポンジの原材料を、最初に、低速で1分間混合し、次に、高速で更に1分間混合した。次にスポンジを3時間発酵させた。ドウ生地の作製では、スポンジに、全てのドウ生地の原材料を加え、低速で1分間混合し、その後高速で1分間混合した。ドウ生地は5分間のフロアタイムを取り、次に、所望の重量に分けた。ドウ生地は106〜110°F(41〜43°C)の間の温度で、45分間ホイロを取った。ドウ生地を蒸気を加えながら、390°F(199°C)で、36分間焼成した。
【実施例27】
【0065】
イースト発酵ドーナツ
【表28】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なAriseTM
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
【0066】
全ての乾燥原材料を合わせて混合し、次に水を加えた。ドウフックを備えたHobart社のHobartミキサーで、ドウ生地を低速で1分間、中速で9.5分間混合した。ドウ生地を室温で1時間寝かせた。ドウ生地を各ピースに分割し、室温で15〜20分間寝かせた。ドウピースを伸ばして、ドーナツカッターで所望の重量に分割した。ドウ生地は、95〜115°F(35〜46°C)で、25〜35分間、ホイロを取った。ドーナツの各面を45から60秒間づつ揚げた。
【実施例28】
【0067】
粉トルティーヤ
【表29】

注1 MGP Ingredients社から入手可能なFiberStar 70
注2 MGP Ingredients社から入手可能なFP 600
【0068】
実施例28では、乾燥原材料を、パドルを備えたHobartミキサー(Hobart社製)で、低速で2分間混合した。次に、ショートニングを加え、低速で更に6分間混合した。95°F(35°C)の水を加え、フック金具を用いて、低速で1分間、中速で4分間混合した。ドウ生地を92〜95°F(33〜35°C)、相対湿度70%のホイロ室で5分間寝かせた。5分間の後、分割機/ラウンダーを用いて、ドウ生地をボール状に成形した。ドウボールは、再び、ホイロ室(温度92〜95°F(33〜35°C)、相対湿度70%)内で10分間寝かせた。次に、加熱プレスを用いて、ドウボールを押して円盤状にした。加熱プレスの上下の圧盤を、温度743°F(395°C)、滞留時間1.35秒、圧力1100psiに設定した。円盤状ドウ生地を3層オーブン(350〜360°F(177〜182°C))で30秒焼成した。これらのトルティーヤを1.5分間冷却し、低密度ポリエチレンの袋に入れた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともおよそ70重量%の蛋白質を含有するおよそ1〜150ベーカーズパーセントの第1の蛋白質性原材料と、
(a)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの小麦蛋白質単離製品、
(b)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの濃縮小麦蛋白質製品、
(c)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの非活性小麦グルテン製品、
(d)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの分画小麦蛋白質製品、
(e)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの脱アミド小麦グルテン製品、
(f)およそ0.5〜30ベーカーズパーセントの加水分解小麦蛋白質製品、および
(g)これら(a)〜(f)の原材料の任意の組合せからなる群から選ばれる第2の蛋白質性原材料とを含む小麦含有ベーカリ用調製物。
【請求項2】
前記第1の蛋白質性原材料が、活性小麦グルテン、濃縮大豆蛋白質、大豆蛋白質単離物、乳漿蛋白質、カゼインナトリウム、無脂肪粉乳、乾燥卵白、小麦蛋白質単離物、濃縮小麦蛋白質、非活性小麦グルテン、分画小麦蛋白質、脱アミド小麦グルテン、加水分解小麦蛋白質、およびこれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項1に記載の調製物。
【請求項3】
前記調製物がおよそ5〜60ベーカーズパーセントの前記第1の蛋白質性原材料を含む、請求項1に記載の調製物。
【請求項4】
前記調製物が化学的膨化されている請求項1の調製物。
【請求項5】
前記調製物が、重炭酸ナトリウム、モノカルシウムホスフェート、リン酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ジカルシウムホスフェート、酒石酸カリウム、およびグルコノデルタラクトンからなる群から選ばれる化学的膨化剤を含む、請求項4の調製物。
【請求項6】
前記調製物の総蛋白質含有量がおよそ4〜18重量%である請求項4の調製物。
【請求項7】
前記調製物がイースト膨化されている請求項1の調製物。
【請求項8】
前記調製物の総蛋白質含有量がおよそ5〜35重量%である請求項7の調製物。
【請求項9】
およそ1〜150ベーカーズパーセントの第1の蛋白質性原材料と、
(a)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの小麦蛋白質単離製品、
(b)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの濃縮小麦蛋白質製品、
(c)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの非活性小麦グルテン製品、
(d)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの分画小麦蛋白質製品、
(e)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの脱アミド小麦グルテン製品、
(f)およそ0.5〜30ベーカーズパーセントの加水分解小麦蛋白質製品、および
(g)これら(a)〜(f)の原材料の任意の組合せからなる群から選ばれる第2の蛋白質性原材料と、
およそ5〜120ペーカーズパーセントの難消化性でんぷんとを含む、小麦含有ベーカリ用調製物。
【請求項10】
前記難消化性でんぷんが、蛋白質マトリクスまたは植物細胞壁の内側に閉じ込められた物理的に接触不可能なでんぷん、アルファアミラーゼによる消化を阻止する生でんぷん顆粒、退化アミロース、および化学的改質でんぷんからなる群から選ばれる請求項9の調製物。
【請求項11】
前記難消化性でんぷんが化学的改質でんぷんである、請求項10の調製物。
【請求項12】
前記第1の蛋白質性原材料が、活性小麦グルテン、濃縮大豆蛋白質、大豆蛋白質単離物、乳漿蛋白質、カゼインナトリウム、無脂肪粉乳、乾燥卵白、小麦蛋白質単離物、濃縮小麦蛋白質、非活性小麦グルテン、分画小麦蛋白質、脱アミド小麦グルテン、加水分解小麦蛋白質、およびこれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項9の調製物。
【請求項13】
前記調製物が、およそ5〜60ベーカーズパーセントの第1の蛋白質性原材料を含み、前記第1の原材料は、少なくとも70重量%の蛋白質含有量を有する活性小麦グルテンである請求項9の調製物。
【請求項14】
前記調製物が化学的に膨化されている、請求項9の調製物。
【請求項15】
前記調製物が、重炭酸ナトリウム、モノカルシウムホスフェート、リン酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ジカルシウムホスフェート、酒石酸カリウム、およびグルコノデルタラクトンからなる群から選ばれる化学的膨化剤を含む、請求項14の調製物。
【請求項16】
前記調製物の総蛋白質含有量がおよそ4〜18重量%である、請求項14の調製物。
【請求項17】
前記調製物がイースト膨化されている、請求項9の調製物。
【請求項18】
前記調製物の総蛋白質含有量がおよそ5〜35重量%である、請求項17の調製物。
【請求項19】
前記調製物が、およそ20〜90ベーカーズパーセントの難消化性でんぷんを含む、請求項9の調製物。
【請求項20】
一定量の粉と、
少なくともおよそ70重量%の量の蛋白質を含むおよそ1〜150ベーカーズパーセントの第1の蛋白質性原材料と、
(a)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの小麦蛋白質単離製品、
(b)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの濃縮小麦蛋白質製品、
(c)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの非活性小麦グルテン製品、
(d)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの分画小麦蛋白質製品、
(e)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの脱アミド小麦グルテン製品、
(f)およそ0.5〜30ベーカーズパーセントの加水分解小麦蛋白質製品、および
(g)これら(a)〜(f)の原材料の任意の組合せからなる群から選ばれる第2の蛋白質性原材料とを含むドウ生地。
【請求項21】
前記第1の蛋白質性原材料が、活性小麦グルテン、濃縮大豆蛋白質、大豆蛋白質単離物、乳漿蛋白質、カゼインナトリウム、無脂肪粉乳、乾燥卵白、小麦蛋白質単離物、濃縮小麦蛋白質、非活性小麦グルテン、分画小麦蛋白質、脱アミド小麦グルテン、加水分解小麦蛋白質、およびこれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項20のドウ生地。
【請求項22】
前記ドウ生地がおよそ5〜60ベーカーズパーセントの前記第1の蛋白質性原材料を含有する、請求項20のドウ生地。
【請求項23】
前記ドウ生地が化学的に膨化されている、請求項20のドウ生地。
【請求項24】
前記ドウ生地が、重炭酸ナトリウム、モノカルシウムホスフェート、リン酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ジカルシウムホスフェート、酒石酸カリウム、およびグルコノデルタラクトンからなる群から選ばれる化学的膨化剤を含有する、請求項21のドウ生地。
【請求項25】
前記ドウ生地の総蛋白質含有量がおよそ4〜18重量%である、請求項23のドウ生地。
【請求項26】
前記ドウ生地がイースト膨化されている、請求項18のドウ生地。
【請求項27】
前記ドウ生地の総蛋白質含有量がおよそ5〜35重量%である、請求項26のドウ生地。
【請求項28】
一定量の粉と、
1〜150ベーカーズパーセントの第1の蛋白質性原材料と、
(a)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの小麦蛋白質単離製品、
(b)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの濃縮小麦蛋白質製品、
(c)およそ0.5〜100ベーカーズパーセントの非活性小麦グルテン製品、
(d)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの小麦蛋白質分画製品、
(e)およそ0.5〜20ベーカーズパーセントの脱アミド小麦グルテン製品、
(f)およそ0.5〜30ベーカーズパーセントの加水分解小麦蛋白質製品、および
(g)これら(a)〜(f)の原材料の任意の組合せからなる群から選ばれる第2の蛋白質性原材料と、
およそ5〜120ベーカーズパーセントの難消化性でんぷんとを含むドウ生地。
【請求項29】
前記難消化性でんぷんが、蛋白質マトリクスまたは植物細胞壁の内側に閉じ込められた物理的に接触不可能なでんぷん、アルファアミラーゼによる消化を阻止する生でんぷん顆粒、退化アミロース、および化学的改質でんぷんからなる群から選ばれる請求項28のドウ生地。
【請求項30】
前記難消化性でんぷんが化学的改質でんぷんである、請求項29のドウ生地。
【請求項31】
前記第1の蛋白質性原材料が、活性小麦グルテン、濃縮大豆蛋白質、大豆蛋白質単離物、乳漿蛋白質、カゼインナトリウム、無脂肪粉乳、乾燥卵白、小麦蛋白質単離物、濃縮小麦蛋白質、非活性小麦グルテン、分画小麦蛋白質、脱アミド小麦グルテン、加水分解小麦蛋白質、およびこれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項28のドウ生地。
【請求項32】
前記ドウ生地が、およそ5〜60ベーカーズパーセントの第1の蛋白質性原材料を含有し、前記第1の原材料は、少なくとも70重量%の蛋白質含有量を有する活性小麦グルテンである請求項28のドウ生地。
【請求項33】
前記ドウ生地が化学的に膨化されている、請求項28のドウ生地。
【請求項34】
前記ドウ生地が、重炭酸ナトリウム、モノカルシウムホスフェート、リン酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ジカルシウムホスフェート、酒石酸カリウム、およびグルコノデルタラクトンからなる群から選ばれる化学的膨化剤を含有する、請求項33のドウ生地。
【請求項35】
前記ドウ生地がおよそ4〜18重量%の総蛋白質含量を有する、請求項33のドウ生地。
【請求項36】
前記ドウ生地がイースト膨化されている、請求項28のドウ生地。
【請求項37】
前記ドウ生地の総蛋白質含有量がおよそ5〜35重量%である、請求項36のドウ生地。
【請求項38】
前記ドウ生地がおよそ20〜90ベーカーズパーセントの前記難消化性でんぷんを含有する、請求項28のドウ生地。

【公表番号】特表2007−521794(P2007−521794A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520150(P2006−520150)
【出願日】平成16年3月29日(2004.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2004/009889
【国際公開番号】WO2005/016004
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(505367121)
【Fターム(参考)】