説明

高速ダウンリンク共有チャネルを介したページング

【課題】HSDPA接続モードCELL_PCHまたはURA−PCH状態におけるページング方法を提供する。
【解決手段】WTRUは、候補PICHのリストを編集し、WTRUのU−RNTIに基づいてPICH情報を選択することすることによって、(システム情報ブロック5/5bisの「HSDPA関連PICH info」情報要素で)基地局ブロードキャストされる様々なPICH情報を選択するように構成される。WTRUは、選択されたPICH情報に基づいてページングメッセージを受信するように構成される。WTRUが、PICH、HS−SCCHおよびHS−PDSCHに基づいて、ページングメッセージを受信するように構成される。ある期間の間WTRUがHS−SCCHまたはHS−PDSCHをリッスンし、ページングメッセージが受信されない場合はスリープモードに戻り得るように時間遅延パラメータが使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High−Speed Downlink Packet Access)は、広帯域符号分割多重接続(WCDMA:wideband code division multiple access)無線通信ネットワークのための第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)規格のリリース5に導入された。HSDPAの重要な動作原理は、高速ダウンリンク(DL:downlink)パイプを共有することである。高速DLパイプの一例として、高速ダウンリンク物理共有チャネル(HS−DPSCH:high−speed downlink physical shared channel)がある。ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN:UMTS Terrestrial Radio Access Network)は、最大15個のHS−DPSCHを構成する場合もある。各々のHS−DPSCHは、伝送時間間隔(TTI:transmission time interval)単位に、例えば2ミリ秒ごとに、ネットワーク内で動作するすべての無線送受信装置(WTRU:wireless transmit/receive unit)によって共有することができる。その結果、ダウンリンクチャネルについての情報は、2ミリ秒間隔ごとに、異なるWTRUに送ることができる。
【0003】
WTRUがHS−DPSCH共有チャネル上の情報の所有権を決定できるようにするため、基地局は、1つまたは複数の並列の高速共有制御チャネル(HS−SCCH:high−speed shared control channel)も送信する。特に、HS−SCCHは、受信側WTRUが、HS−DPSCH上で送信されたどの情報が特定のWTRUに宛てられているかを決定できるようにし、また特定のWTRUが、送信された情報を回復できるようにする詳細なデータを提供する。
【0004】
HSDPAでは、基地局は、高速データ伝送を達成するために重要な3つの概念を用いる。重要な3つの概念は、適応変調符号化(AMC:adaptive modulation and coding)、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid−automatic repeat request)を使用した再送、および基地局スケジューリングである。
【0005】
基地局は、基地局と通信しているWTRUによって検知される、変化するチャネル状態を利用することができる。これを遂行するために、基地局は、例えば基地局に近いWTRUについては16直交振幅変調(QAM:quadrature amplitude modulation)を使用し、またセルの周縁(edge)のWTRUについては四位相偏移変調(QPSK:quadrature phase shift keying)を使用して、DLスループットを最大にするように送信をスケジューリングすることができる。こうした高速スケジューリングは、HARQを使用して補完することができ、WTRUで受信される、誤りを含むトランスポートブロックの再送が可能となる。HARQは、物理層に実装され、最大限に活用するために、複数のHARQプロセスを同時に行うことが許される。
【0006】
現状、HSDPAに準拠したネットワークにおいて発生している問題は、UTRAN内の待ち時間、特にパケットスイッチ(PS:packet switched)および回路スイッチ(CS:circuit switched)呼出しのための設定遅延である。WTRU状態遷移中の遅延を低減することは、ネットワーク性能を向上させる1つの手法である。
【0007】
図1に示すように、現在の規格に準拠している場合、WTRUは、接続モードにあるときの4つの可能な状態、すなわちCELL_DCH、CELL_FACH、URA_PCHまたはCELL_PCHのうちの1つの状態にある。WTRUの状態は、WTRUトラフィック量および移動性に基づいて定まる。WTRUは、Cell_FACHまたはCell_DCHの状態である場合にだけ、UTRANと通信することができる。Cell_PCHおよびURA_PCH状態は、省電力動作のためのものである。URA_PCHは、セルが頻繁に変更されるような非常に移動性の高いWTRUによって使用される。これらの省電力状態の双方とも、WTRUは、UTRANにトラフィックを送るためのアップリンク機構を有さない。しかし、WTRUは、Cell_FACH状態またはCell_DCH状態へと状態を変更するようにそれに通知するために呼び出される場合がある。
【0008】
ページング手順は、2ステップのプロセスである。バッテリ電力節約のために、WTRUは、WTRUの受信機回路(receiver chain)を周期的に止める不連続の受信(DRX:discontinuous reception)サイクルで構成される。これは、スリープモードとして知られている。WTRUは、ページング機会として知られている特定のフレームの間だけ覚醒している(受信機回路がオンである)。各々のページング機会内で、WTRUは、ページングインジケータチャネル(PICH:Paging Indicator Channel)上でページングインジケータを聴取する。ページングインジケータは、2次共通制御物理チャネル(S−CCPCH:Secondary Common Control Physical Channel)に載せて運ばれるページングチャネル(PCH:paging channel)を監視するようにWTRUに指示する。PCHは、論理ページング制御チャネル(PCCH:Paging Control Channel)にマップされるトランスポートチャネルである。
【0009】
複数のS−CCPCHを使用することもできる。WTRUは、初期WTRU識別情報(Identity)に基づいて複数のS−CCPCHのうちから選択する。選択されたS−CCPCHは、単一のPICHに関連付けられる。これは、ページング表示のためにWTRUが監視するPICHである。PICHと、S−CCPCH上の関連するページングメッセージとの間に厳密な遅延要件がある。この遅延オフセットは、WTRUがPICHを、次いでページングメッセージを受信できるようにするように定義される。3GPPリリース6では、このオフセットは7,680チップ、または2ミリ秒と指定されている。PCCHを回復した後に、WTRUは、Cell_FACH状態に入って、CELL UPDATEを実行し、または次のページング機会までスリープモードに戻ることができる。
【0010】
この状態遷移時間を低減するための1つの技術として、PCHではなく高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)にPCCHをマップすることができる。ダウンリンク速度が速くなると、ページングメッセージの伝送時間が短くなり、状態遷移が速くなる。このプロトコルスタック構造を図2に示す。ここで、PCCHをHS−DSCHにマップするときに存在する複数の問題が認識される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
第1に、HSDPAは現時点では、Cell_DCH状態でだけしか許されておらず、WTRU変数HS−DSCH_RECEPTIONによって制御される。
【0012】
第2に、HS−DSCHは、ダウンリンクで動作するように構成しなければならない。これに伴って、WTRUにアドレスHS−DSCH無線ネットワーク仮識別子(H−RNTI:HS−DSCH Radio Network Temporary Identifier)を割り当てること、HS−SCCHチャネライゼーションコードを構成すること、HARQプロセス数およびメモリ分割などのHARQ情報も構成しなければならない。現在、Cell_PCHおよびURA_PCH状態でこうした構成を可能にするように定義された機構はない。
【0013】
第3に、アップリンク通信が可能ではないので、Cell_PCHまたはURA_PCH状態のWTRUは、UTRANにチャネル品質指標(CQI:channel quality indication)情報を送ることができない。したがって、基地局は、HSDPAが必要とするAMC技術を十分に利用することができない。
【0014】
第4に、WTRUは、PICH上でページングインジケータを受信すると、関連するS−CCPCH内のページングメッセージを予測する。しかし、このS−CCPCHは、PICHの7,680チップ後に生じる。HSDPAでは、基地局は、WTRUトラフィックをスケジューリングする。したがって、PICHとHS−DSCHとの間で厳密なタイミング関係を維持することは可能であるが、この関係を維持することによって、HS−DSCHを介した伝送の柔軟な基地局スケジューリングが制限される。柔軟なHS−DSCHの基地局スケジューリングが制限されるため、他のタイプのトラフィック(例えば個別トラフィックチャネル(DTCH:dedicated traffic channel)および個別制御チャネル(DCCH:dedicated control channe)も、HS−DSCHを介して運ばれることから望ましくないこととなる。
【0015】
したがって、上記に言及された欠点を伴わない、CELL_PCHおよびURA_PCH状態のWTRUのHSDPAページングが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
HSDPA接続モードCELL_PCHまたはURA_PCH状態におけるページングのための装置および方法が提供される。好ましくは、WTRUは、基地局によってブロードキャストされる様々なPICH情報を選択するように構成される。WTRUは好ましくは、選択されたPICH情報に基づいてページングメッセージを受信するように構成される。一実施形態において、好ましいWTRUは、PICH、HS−SCCHおよびHS−PDSCHに基づいてページングメッセージを受信するように構成される。別の実施形態において、好ましいWTRUは、PICHおよびHS−PDSCHに基づいてページングメッセージを受信するように構成される。両方の実施形態において、WTRUがある期間の間HS−SCCHまたはHS−PDSCHをリッスンし、ページングメッセージが受信されない場合はスリープモードに戻り得るように、時間遅延パラメータが好ましくは使用される。
【0017】
より詳細な理解は、添付の図面と併せて、例示するために与えられた以下の説明から得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】無線リソース制御(RRC:radio resource control)接続モードのための従来のWTRU状態のブロック図である。
【図2】論理ページング制御チャネル(PCCH)をマップするための従来のページングチャネル(PCH)プロトコルスタック構造を、HSDPAページングのためのPCCHからHS−DSCHへのマッピング、およびHSPDAページングのためのDCCH/DTCHからHS−DSCHへのマッピングと比べた比較を提供する比較スタック図である。
【図3】受信されたシステム情報ブロードキャストからPICH情報を選択するための方法のフローチャートである。
【図4】本発明の教示による複数のHSDPAページング手順を示す手順図である。
【図5】PICHフレームと、関連する高速共有制御チャネル(HS−SCCH)サブフレームとの間のタイミング関係を示すタイミング図である。
【図6】PICHフレームと、関連するHS−PDSCHサブフレームとの間のタイミング関係を示すタイミング図である。
【図7】本発明の教示に従ってページングを行うように構成されたHSDPAネットワークの図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書では、用語「無線送受信装置(WTRU:wireless transmit/receive unit)」には、これに限られないが、ユーザ装置(UE:user equipment)、移動局、固定または移動加入者装置、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、コンピュータ、または無線環境で動作することができる他の任意の種類のユーザ装置が含まれる。本明細書では、用語「基地局」には、これに限られないが、Node B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP:access point)、または無線環境内で動作することができる他の任意のタイプのインターフェース装置が含まれる。
【0020】
以下、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)無線通信システム内のCell_PCHおよびURA_PCH状態におけるページングのための装置および方法を説明する。すなわち、3つの好ましいWTRU構成および方法を説明するが、その1つでは、ページングインジケータチャネル(PICH)の使用は任意選択による。第1の好ましい構成および方法では、PICHおよびページンググループが使用される。第2の好ましい構成および方法では、PICHを使用するのではなく、ページンググループが使用され、高速共有制御チャネル(HS−SCCH)シグナリング手順によって、各ページンググループをそれ自体のグループ高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI:HS−DSCH radio network transaction identifier)に関連付けることが可能となる。ただし、PICHは任意選択により、従来の(legacy)WTRUをサポートするために維持することもできる。第3の好ましい構成および方法では、PICHおよび高速ダウンリンク物理共有チャネル(HS−DPSCH)が使用される。
【0021】
以上の3つの好ましい構成および方法のすべてにおいて、ページング制御チャネル(PCCH)をHS−DSCHにマップするためには、高速チャネル構成情報をWTRUに提供しなければならない。この構成情報は、既存のシステム情報ブロック(SIB:system information block)に新しい情報要素を追加し、かつ/または新しいSIBおよび関連するスケジュールを定義することによって、システム情報の一部として基地局のブロードキャストにおいて受信することができる。
【0022】
ブロードキャストされる構成情報は、HSDPAを介したPCCHの能力、ページングメッセージ用に使用される共通HS−DSCH無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)、HS−SCCHスクランブリングコードおよびチャネライゼーションコードを含む共通高速ダウンリンク物理共有チャネル(HS−PDSCH)情報並びにHARQプロセスの数、メモリ分割に関連するパラメータなどを含む共通HARQ情報を含むことができる。
【0023】
ブロードキャストされる例示的な構成情報メッセージは、以下の表1に示される。「必要性」の欄は、その情報要素(IE:information element)が必須か、それとも任意のパラメータかを示す。MDは、そのIEが「必須」であり、その機能を使用することができるように、ブロードキャストされ、UEが受信できなければならないことを示す。「マルチ」の欄は、親パラメータについて、子パラメータのいくつのインスタンスが許容されるかを示す。例えば、HSDPAサポートのページングリストでは、1から<maxSCCPCH>のPICHが存在することができる。
【0024】
【表1】

【0025】
表1に示すHSDPA関連のPICH情報要素は、CELL_FACH状態で動作するWTRUのために使用する情報要素DL−HSPDSCHシステム情報と共にブロードキャストし、また受信することもでき、あるいはこれらの要素は、CELL_PCHまたはURA_PCH状態で動作するWTRUだけにブロードキャストしてもよい。
【0026】
図3を参照すると、適切に構成されたWTRUについて、HSPDAベースのページングに関するPICH情報を選択するための方法300を示している。方法300は、「HSDPA関連PICH info」情報要素(IE)を受信すること(ステップ310)から開始する。このIEは、基地局から送信され、またブロードキャストすることもできる。IEを受信した後、WTRUは、HSDPA情報のための候補PICHのリストを編集し、候補の数に対応する値kを決定する(ステップ320)。次いで、WTRUは、式(1)に従ってPICH候補選択指数IndexPICHを計算する。
IndexPICH=U_RNTI mod k 式(1)
ただし、U−RNTIは、UTRAN無線ネットワーク仮識別子である(ステップ330)。WTRUは最後に、計算されたIndexPICHに基づいて、編集されたリストからPICH情報を選択する(ステップ340)。
【0027】
図4を参照すると、本明細書で開示した好ましいHSDPAページング手順の信号フロー図400には、サービス無線ネットワーク制御装置(SRNC:Serving Radio Network Controller)405、制御無線ネットワーク制御装置(CRNC:Controlling Radio Network Controller)410、基地局415およびWTRU420が含まれている。信号フロー図400は一般に、WTRU物理層、WTRU−L1 425とWTRU RRC430層の両方を示しているWTRU420を除いて、示されたすべてのエンティティの無線リソース制御(RRC:radio resource control)層を示している。しかし、様々な層が、個々で説明する諸機能を実装することができることを理解されたい。例示的な信号フロー図400は、不連続受信(DRX)モードのWTRUに基づいたものである。
【0028】
基地局415は、WTRU420に宛てられたページングメッセージのスケジューリングのためにWTRU420のDRX情報を使用する。このようにして、基地局415は、WTRU420がスリープモードでないときに、WTRU420に宛てられたページングメッセージをスケジューリングし、それによって、WTRU420がHS−SCCHを監視しなければならない時間量を減少させる。WTRU420は、CELL_PCHまたはURA_PCH状態に入ると、HSDPAページングチャネルを構成するためにシステム情報を受信する(ステップ435)。WTRU420は、HS−SCCHおよび/またはHS−PDSCH、並びにHARQ設定詳細とともに、その共通のページングH−RNTIを決定してもよい。あるいは、WTRU固有のH−RNTIをページングのために使用することができる。ページングチャネルに関連する任意の数のHS−SCCHがあってもよく、WTRU420は、初期WTRU識別情報に基づくものなど、当業者に知られた手順を使用して、これらうちから選択することができる。
【0029】
次に図4のケース1を具体的に参照すると、UTRANがWTRU420を呼び出す必要があると、SRNC405において信号を受信する。SRNC405は、必要ならば、Iurインターフェースを介してCRNC410にメッセージを転送する(ステップ440)。CRNC410は、WTRUに宛てられたメッセージ(例えばページングタイプ1メッセージ)をIubインターフェースを介して基地局415に転送する(ステップ445)。WTRU−L1 425のDRXタイミングに関する情報を有する基地局415内に常駐するスケジューラ機能は、WTRUが動作している間しかメッセージを送らないことを保証する。これは、当業者には明らかな様々なやり方で実装することができる。例えば、単に、基地局415は、基地局415がサービスしているすべてのWTRUに共通のページング送信キューを維持してもよい。WTRU−L1 425がそのDRXモードのアウェイク状態に入る直前に、基地局415のスケジューリング機能は、メッセージがWTRU−L1 415に宛てられているかどうか判断するためにページング送信キューに問い合わせを行う。判断が肯定である場合、基地局415は、PICH上でページングインジケータを送信する(ステップ450)。
【0030】
最小時間遅延τPICH_HSSCCH_MINと最大時間遅延τPICH_HSSCCH_MAXとの間の時間間隔τPICHの後、基地局415は、HS−SCCH上で、共通またはWTRU固有のページングH−RNTIアドレスを使用し、対応するメッセージを送信し(ステップ455)、メッセージはHS−PDSCHにマップされる(ステップ460)。パラメータτPICH_HSSCCH_MINはハードコードして、予め定めておくことができる。パラメータτPICH_HSSCCH_MAXは、システム情報あるいは他のシステム送信またはブロードキャストの一部として、基地局415からブロードキャストすることもできる。時間遅延パラメータτPICHは、数学的に以下のように定義することができる。
τPICH_HSSCCH_MIN≦τPICH≦τPICH_HSSCCH_MAX 式(2)
【0031】
PICHおよび後続の伝送チャネルの送信のタイミングを取るための別の方法を使用することができる。メッセージがCRNC410によって基地局415に転送されると、基地局415は、WTRU固有の送信キューにメッセージを再び格納する。基地局415のスケジューリング機能は、WTRU420のDRX情報に基づいて、アウェイク時間の間、WTRU420に送信するメッセージをスケジューリングする。メッセージは、将来の伝送時間間隔(TTI)の間にスケジューリングされる。換言すると、メッセージは、現在のTTI(TTICurrent)に時間デルタΔを足した値に基づいて送信するようにスケジューリングされる。基地局415は、WTRU−L1 425のDRXサイクルに基づいてΔを計算する。時間間隔Δの間、基地局415は、いずれかのMAC−hsパケットデータ単位(PDU:packet data unit)が現在のTTI、TTIcurrent内の送信を必要とするかどうか判断するために、さらなるスケジューリングアルゴリズムを実装してもよい。基地局415は、スケジューリングされた将来時間(TTIcurrent+Δ)の直前に、PICH上でページングインジケータを送信することもできる。PICHと、関連するTTIとの間の時間は、固定であっても、可変であってもよく、システム情報の一部としてハードコードしてもよく、ブロードキャストしてもよい。
【0032】
WTRU−L1 425は、ページングインジケータを探して覚醒中にPICHを監視する。ページングインジケータが見つかる場合、WTRU−L1 425は、上記実施形態のうちのいずれが使用されるかに応じて、時間間隔τPICH、すなわちΔの間、HS−SCCHを監視し、H−RNTIを探索する。ページングインジケータが見つからない場合は、WTRU−L1 425は、スリープモードに再び入り、次に来るページングインジケータを待つ。WTRU−L425は、ページングインジケータ、および共通またはWTRU固有のページングH−RNTIの受信に成功した場合、HS−PDSCHからメッセージを取り出し、上位層のWTRU RRC430にメッセージを転送する(ステップ465)。
【0033】
あるいは、図4に示すケース2では、PICHは使用されない。基地局415は、Iubインターフェースを介してCRNC410から、ページングタイプIメッセージなどのメッセージを受信すると、Uuインターフェースを介してHS−SCCH上でWTRU−L1 425にメッセージを送信する(ステップ470)。ここで、グループまたはWTRU固有のいずれかのH−RNTIを使用することができる。ページングメッセージは、WTRU420のスケジューリングされたDRXウェイクアップ時間の後、予め定められた数のTTI内に送信してもよいし、上述したように時間間隔ウィンドウ(time interval window)τPICH内に送信してもよい。WTRU420が、ページングインジケータが存在しており、WTRU420に宛てられていると判断すると、適切なHS−PDSCHは、WTRU−L1 425によって監視され(ステップ475)、メッセージは受信されて上位層に転送される(ステップ480)。
【0034】
あるいは、図4に示すケース3で、PICHは使用されるが、HS−SCCHは不要である。Iubインターフェースを介してCRNC410から、ページングタイプIメッセージなどのメッセージを受信すると、基地局415は、Uuインターフェースを介してPICH上でWTRU−L1 425にメッセージを送信する(ステップ485)。式(3)を参照して以下に述べるようにτPICH_HSPDSCH_MINとτPICH_HSPDSCH_MAXとの間の時間間隔τPICHの後、基地局415は、HS−PDSCHを送信する(ステップ490)。WTRU420が共通のH−RNTIで動作するように構成されている(換言すると、専用のH−RNTIが割り当てられていない)場合、WTRU−L1 425は、PICHの検出後、τPICH_HSSCCH_MINとτPICH_HSSCCH_MAXとの間に送信された送信済みHS−PDSCHを受信する。すなわち、HS−SCCHは必要とされない。HS−PDSCHのうちの1つまたはいずれかのソフト合成(soft−combination)から肯定的なCRCが得られる場合、受信したメッセージは、上位層に転送される(ステップ495)。
【0035】
上述のケースにおいて、定められた時間間隔(τPICHすなわちΔ)内に様々なチャネルのいずれを介してもメッセージが受信されない場合、WTRUは、スリープモードに再び入ってもよい。上述の様々な実施形態において、WTRU420がページングメッセージを受信し処理した後、当業者に知られているセル更新手順を実行してもよい(ステップ500)。
【0036】
図4のケース1では、ページングインジケータを含むPICHフレームと、WTRUで受信された関連するHS−SCCHの第1の受信サブフレームとの間に、時間遅延が存在する。PICHと、HS−SCCHを介して送信された後続メッセージとの間の遅延τPICHは、式(2)によって上記に定義されており、τPICH_HSSCCH_MINとτPICH_HSSCCH_MAXの間にある。一般に、基地局は、PICH送信のτPICH_HSSCCH_MIN後、HS−SCCHの送信を開始する。しかし、基地局は、HS−SCCHを送信するため、τPICH_HSSCCH_MAXまで待つことがある。このタイミング関係を図5に示す。関連するHS−SCCHの第1のサブフレームは、送信されたPICHフレームの時間遅延τPICH後に開始する。
【0037】
図4のケース3では、時間遅延が、ページングインジケータを含むPICHフレームと、関連するHS−PDSCHの第1の受信サブフレームとの間に存在する。上記の式(2)と同様に、PICHと、HS−PDSCHを介して送信される後続メッセージとの間の遅延τPICHは、以下のように定義される。
τPICH_HSPDSCH_MIN≦τPICH≦τPICH_HSPDSCH_MAX 式(3)
一般に、基地局は、PICH送信のτPICH_HSPDSCH_MIN後にHS−PDSCHの送信を開始する。しかし、基地局は、HS−PDSCHを送信するため、τPICH_HSPDSCH_MAXまで待つことがある。このタイミング関係を図6に示す。関連するHS−PDSCHの第1のサブフレームは、送信されたPICHフレームの後、時間遅延τPICH後に開始する。
【0038】
上述の構成および方法に加えて、ブール変数HS_DSCH_RECEPTIONを評価するための規則は、Cell_PCH状態およびURA_PCH状態におけるHSDPA受信を可能にするように修正してもよい。特に、この変数は、WTRUがCell_PCHおよびURA_PCH状態であり、DL無線リンクがサービスHS−DSCH無線リンクとして構成され、またHS−DSCHにマップされた少なくとも1つの無線ベアラがある場合には、評価結果が真であるべきである(すなわちHSDPAを介したページングがサポートされる)。
【0039】
図7を参照すると、HSDPA対応の無線通信ネットワーク700は、WTRU710、基地局720、RNC730およびコアネットワーク740を備えている。基地局720は、本明細書で説明するように、PICH、HS−SCCHおよびHS−PDSCHを介したページングメッセージのスケジューリングのためのスケジューラ750を備える。スケジューラ750は、さらに基地局720トランシーバ760を介してRNC730とWTRU710の両方から受信された様々な基地局情報を処理する処理能力を有することもできる。WTRU710は、プロセッサ770と、トランシーバ780とを備える。プロセッサ770は好ましくは、図3および図4を参照して上述したものなど、WTRU710が必要とする様々な処理タスクを実行するよう構成される。プロセッサ770は好ましくは、WTRU710のDRXサイクルを制御し、要望に応じて基地局720にDRX情報を提供するようにさらに構成される。トランシーバ780は好ましくは、PICH、HS−SCCHおよびHS−PDSCHを含め、基地局720によって送信された様々なチャネルを受信するように構成される。
【0040】
特徴および要素について、上記では特定の組合せで説明したが、それぞれの特徴または要素は、他の特徴および要素なしで単独に使用してもよいし、他の特徴および要素を伴うまたは伴わない様々な組合せで使用してもよい。本明細書に提供された諸方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータ読取り可能記憶媒体内に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウェアに実装してもよい。コンピュータ読取り可能記憶媒体の例には、読取り専用メモリ(ROM:read only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体記憶装置、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気媒体、磁気光媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disk)などの光媒体が含まれる。
【0041】
適切なプロセッサには、例を挙げると、汎用プロセッサ、特別目的プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC:integrated circuit)および/またはステートマシンが含まれる。
【0042】
無線送受信装置(WTRU)、ユーザ装置(UE)、端末、基地局、無線ネットワーク制御装置(RNC:radio network controller)または任意のホストコンピュータで使用する無線周波数トランシーバを実装するために、ソフトウェアに関連するプロセッサを使用してもよい。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカフォン、振動装置、スピーカ、マイクロホン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM:frequency modulated)無線装置、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)表示装置、有機発光ダイオード(OLED:organic light−emitting diode)表示装置、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ビデオゲームプレーヤーモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)モジュールや超広帯域(UWB:Ultra Wide Band)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されたモジュールと共に使用してもよい。
【0043】
実施態様
1.高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)無線通信ネットワーク内で動作する無線送受信装置(WTRU)を呼び出す方法であって、
ページングインジケータチャネル(PICH)情報を含む情報要素を受信するステップと、
PICH情報を含む受信された情報要素の数を決定するステップと
を備える方法。
2.ページングメッセージを受信する際に使用するPICH情報を選択するステップをさらに備える実施態様1の方法。
3.選択は、WTRUのユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)無線ネットワークトランザクション識別情報(U−RNTI)に基づく実施態様2の方法。
4.PICH情報は、kを受信されたPICH情報要素の数として、U−RNTI mod kに基づいて選択される実施態様3の方法。
5.選択されたPICH情報を使用してPICHを介してページングメッセージを受信するステップをさらに備える実施態様1ないし4のいずれかに記載の方法。
6.PICH情報に基づく期間の間待つステップ をさらに備える実施態様5の方法。
7.高速共有制御チャネル(HS−SCCH)を介して高速専用共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を受信するステップをさらに備える実施態様6の方法。
8.高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を受信するステップをさらに備える実施態様7の方法。
9.HS−PDSCHの受信は、受信されたH−RNTIに基づく実施態様8の方法。
10.選択されたPICH情報を使用してPICHを介してページングメッセージを受信するステップをさらに備える実施態様1ないし4のいずれかに記載の方法。
11.PICH情報に基づく期間の間待つステップをさらに備える実施態様10の方法。
12.共通高速専用共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を使用して高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を受信するステップをさらに備える実施態様11の方法。
13.WTRUはCELL_PCH状態である実施態様1〜12のいずれかに記載の方法。
14.WTRUはURA_PCH状態である実施態様1〜12のいずれかに記載の方法。
15.ページングインジケータチャネル(PICH)情報を含む情報要素を受信する前にスリープモードから目覚めるステップをさらに備える実施態様1〜14のいずれかに記載の方法。
16.H−RNTIが受信されない場合、スリープモードに戻るステップをさらに備える実施態様15の方法。
17.期間は最小時間に基づく実施態様6の方法。
18.最小時間は予め定められた値である実施態様17の方法。
19.最小時間はハードコードされる実施態様18の方法。
20.期間は最大時間に基づく実施態様6の方法。
21.最大時間は基地局から送信される実施態様20の方法。
22.最大時間は基地局からブロードキャストされる実施態様21の方法。
23.最大時間は、受信されたPICH情報に基づく実施態様20の方法。
24.高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)無線通信ネットワーク内で動作するように構成された無線送受信装置(WTRU)であって、
ページングインジケータチャネル(PICH)情報を含む情報要素を受信するように構成された受信機を備えるWTRU。
25.受信されたPICH情報要素の数を決定するように構成されたプロセッサをさらに備える実施態様24のWTRU。
26.プロセッサは、ページングメッセージを受信する際に使用するPICH情報を選択するようにさらに構成される実施態様25のWTRU。
27.PICH情報選択は、WTRUのユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)無線ネットワークトランザクション識別情報(URNTI)に基づく実施態様26のWTRU。
28.PICH情報は、kを受信されたPICH情報要素の数として、U−RNTI mod kに基づいて選択される実施態様27のWTRU。
29.受信機は、PICHを介してページングメッセージを受信するようにさらに構成される実施態様24ないし28のいずれかに記載のWTRU。
30.選択されたPICH情報は、PICHを介してページングメッセージを受信するために使用される実施態様29のWTRU。
31.受信機は、ある期間の間待つようにさらに構成される実施態様29〜30に記載のWTRU。
32.期間は、PICH情報に基づく実施態様31のWTRU。
33.受信機は、高速共有制御チャネル(HS−SCCH)を介して高速専用共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を受信するようにさらに構成される実施態様31ないし32に記載のWTRU。
34.受信機は、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を受信するようにさらに構成される実施態様33のWTRU。
35.HS−PDSCHの受信は、受信されたH−RNTIに基づく実施態様34のWTRU。
36.受信機は、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を受信する
ようにさらに構成される実施態様32のWTRU。
37.HS−PDSCHは、共通高速専用共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を使用して受信される実施態様36のWTRU。
38.プロセッサは、ページングインジケータチャネル(PICH)情報を含む情報要素を受信する前にスリープモードから目覚めるようにさらに構成される実施態様25ないし37のいずれかに記載のWTRU。
39. プロセッサは、H−RNTIが受信されない場合、スリープモードに戻るようにさらに構成される実施態様38のWTRU。
40.期間は最小時間に基づく実施態様31のWTRU。
41.最小時間は予め定められた値である実施態様40のWTRU。
42.最小時間はハードコードされる実施態様40のWTRU。
43.期間は最大時間に基づく実施態様31のWTRU。
44.最大時間は基地局から送信される実施態様43のWTRU。
45.最大時間は基地局からブロードキャストされる実施態様43のWTRU。
46.最大時間は、受信されたPICH情報に基づく実施態様43のWTRU。
47.高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)無線通信ネットワーク内で動作する無線送受信装置(WTRU)を呼び出す方法であって、
ページングインジケータチャネル(PICH)情報を含む情報要素を送信するステップを備える方法。
48.PICH情報は最大伝送時間遅延を含む実施態様47の方法。
49.PICHを介してメッセージを送信するステップ
をさらに備える実施態様48の方法。
50.高速共有制御チャネル(HS−SCCH)を介して高速専用共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を送信するステップをさらに備える実施態様49の方法。
51.H−RNTIは最大伝送時間遅延の前に送信される実施態様50の方法。
52.高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を介してメッセージを送信するステップをさらに備える実施態様51の方法。
53.高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)無線通信システムで無線送受信装置(WTRU)を呼び出すための基地局であって、
最大伝送時間遅延を含むページングインジケータチャネル(PICH)情報を含む情報要素を送信する
ように構成された送信機を備える基地局。
54.送信機はさらに、PICHを介してメッセージを送信するように構成される実施態様53の基地局。
55.送信機はさらに、高速共有制御チャネル(HS−SCCH)を介して高速専用共有チャネル(HS−DSCH)無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を送信するように構成される実施態様54の基地局。
56.H−RNTIは最大伝送時間遅延の前に送信される実施態様55の基地局。
57.送信機はさらに、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を介してメッセージを送信するように構成される実施態様55ないし56に記載の基地局。
58.WTRU DRXスケジュールに基づいて、WTRUがいつアウェイク状態およびスリープ状態になるか決定するように構成されたプロセッサをさらに備える実施態様53〜57のいずれかに記載の基地局。
59.WTRUがアウェイク状態になると決定されるときWTRUへの送信をスケジューリングするように構成されたスケジューラをさらに備える実施態様58の基地局。
60.WTRUはCELL_PCH状態である実施態様53〜59のいずれかに記載の基地局。
61.WTRUはURA_PCH状態である実施態様53〜59のいずれかに記載の基地局。
62.高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を介してメッセージを送信するステップをさらに備える実施態様49の方法。
63.メッセージは最大伝送時間遅延の前にHS−PDSCHを介して送信される実施態様62の方法。
64.高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)無線通信システム内で無線送受信装置(WTRU)を呼び出すための基地局であって、
最大伝送時間遅延を含むページングインジケータチャネル(PICH)情報を含む情報要素を送信するように構成された送信機を備える基地局。
65.送信機はさらに、PICHを介してメッセージを送信するように構成される実施態様64の基地局。
66.送信機はさらに、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を介してメッセージを送信するように構成される実施態様64〜65に記載の基地局。
67.WTRU DRXスケジュールに基づいて、WTRUがいつアウェイク状態およびスリープ状態になるか決定するように構成されたプロセッサをさらに備える実施態様64ないし66のいずれかに記載の基地局。
68.WTRUがアウェイク状態になると決定されるときWTRUへの送信をスケジューリングするように構成されたスケジューラをさらに備える実施態様67の基地局。
69.WTRUはCELL_PCH状態である実施態様64〜68のいずれかに記載の基地局。
70.WTRUはURA_PCH状態である実施態様64〜68のいずれかに記載の基地局。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)無線通信におけるページングを無線送受信装置(WTRU)内で実行する方法であって、
前記WTRUがURA_PCHおよびはCELL_PCHのうちの1つの状態にあるとき、ページングインジケータチャネル(PICH)情報を含むHSDPA関連PICH info情報要素を受信するステップと、
HSDPAのための候補となるPICHのリストを編集するステップと、
前記候補の数に対応する値kを判定するステップと、
U_RNTI mod kに等しい選択指数を計算するステップであって、該U_RNTIは、前記WTRUのユニバーサル移動通信システム(UMTS)の地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)の無線ネットワークトランザクション識別情報(U−RNTI)であるステップと、
前記選択指数に基づいて前記候補となるPICHのリストから1つのPICHを選択するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
1つのPICHを介してページングインジケータを受信するステップと、
前記PICH情報に基づく期間の間待機するステップと、
高速共有制御チャネル(HS−SCCH)を介して、高速専用共有チャネル(HS−DSCH)の無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を受信するステップと、
前記受信したH−RNTIに基づいて、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を受信するステップと
をさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記PICHを介してページングインジケータを受信するステップと、
前記PICH情報に基づく期間の間待機するステップと、
共通高速専用共有チャネル(HS−DSCH)の無線ネットワークトランザクション識別子(H−RNTI)を使用して、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)を受信するステップと
をさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−17217(P2013−17217A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−195130(P2012−195130)
【出願日】平成24年9月5日(2012.9.5)
【分割の表示】特願2009−549098(P2009−549098)の分割
【原出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】