説明

高速ダウンリンク共有チャネルを介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を送受信するための方法および装置

【課題】HS−DSCH(高速ダウンリンク共有チャネル)を介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を送受信する。
【解決手段】WTRU(無線送受信ユニット)は、前記WTRUが、Cell_FACH状態、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態にあることを条件に、HS−DSCH(高速ダウンリンク共有チャネル)伝送を受信し、および前記WTRUに関連付けられたH−RNTI(HS−DSCH無線ネットワーク一時識別子)に基づいて前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
ダウンリンク伝送およびアップリンク伝送のための高速共有チャネルが、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)Release 6システムにおいて利用可能である。現在、これらのチャネルは、UE(ユーザ機器)がCell_DCH状態にある場合だけにしか利用可能でない。UEは、専用チャネルがUEに割り当てられている場合、Cell_DCH状態にある。接続されたモードのその他のRRC(無線リソース制御)状態(すなわち、Cell_FACH状態、Cell_PCH状態、およびURA_PCH状態)においては、UEには、専用チャネルが割り当てられない。UEとの通信は、Cell_FACH状態においてRACH(ランダムアクセスチャネル)およびFACH(順方向アクセスチャネル)を介して行われ、Cell_PCH状態およびURA_PCH状態においてPCH(ページングチャネル)を介して行われる。
【0003】
図1および図2は、ネットワークにおける従来のMAC(媒体アクセス制御)エンティティ、およびUEにおける従来のMACエンティティをそれぞれ示す。複数のサブMACエンティティが、MACエンティティの中に含まれる。MAC−bエンティティは、BCH(ブロードキャストチャネル)を制御する。MAC−c/sh/mは、HS−DSCH(高速ダウンリンク共有チャネル)を除いて、すべての共通トランスポートチャネルへのアクセスを制御する。MAC−dは、MAC−c/sh/mおよびMAC−hcに向かうすべての専用トランスポートチャネルへのアクセスを制御する。MAC−hsは、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)固有の機能を扱い、HS−DSCHへのアクセスを制御する。MAC−e/esは、E−DCH(拡張専用チャネル)へのアクセスを制御する。
【0004】
ダウンリンクにおいてFACHチャネル上で利用可能なデータ転送速度は、RNC(無線ネットワークコントローラ)が、FACHによるサービスを受ける様々なUEの要件に適応するようにそのコントローラの伝送電力または変調−符号化スキームを変更することができないため、実際には、低い値に制限される。このデータ転送速度制限は、UEのための専用チャネルをセットアップするのに必要とされる所要時間が、比較的長く、このことが、エンドユーザ体感(experience)を低下させる長いコールセットアップ時間をもたらすことを意味する。このことのため、UEがCell_FACH状態にある間、HS−DSCHの使用を許すことが提案されてきた。また、Cell_PCH状態およびURA_PCH状態でのページングのためにHS−DSCHの使用を許すことも提案されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Cell_FACH状態、Cell_PCH状態、およびURA_PCH状態においてHS−DSCHの利用を許すことは、システム性能を向上させるが、効率の悪さを回避するために解決される必要があるいくつかの課題が、存在する。MACアーキテクチャは、他のRRC状態におけるHS−DSCHの利用を許すように変更されなければならない。また、MACサブエンティティが、以下の課題を解決するように変更されなければならない。すなわち、HS−DSCHを介して伝送されるデータが属するUEをどのように効率的に識別するのか、HS−DSCHを介して伝送されるデータが属する論理チャネルのタイプをどのように効率的に識別するのか、およびこの特徴をサポートしないレガシーUEをどのように扱うのかの課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
HS−DSCHを介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を送受信するための方法および装置を、開示する。ネットワークにおけるMAC−hsエンティティが、MAC−c/sh/m PDU(プロトコルデータユニット)および/またはMAC−d PDUを運ぶMAC−hs PDUを生成し、HS−DSCHを介して、このMAC−hs PDUを送信する。UE固有のH−RNTI(HS−DSCH無線ネットワーク一時識別子(identifier))が、MAC−d PDUに関して使用されることが可能であり、セル固有のH−RNTIが、MAC−c/sh/b PDUに関して使用されることが可能である。代替として、MAC−hsエンティティは、UEがCell_FACH状態にある場合に、セル固有のH−RNTIと、C−RNTI(セルRNTI)あるいはU−RNTI(ユニバーサル地上無線アクセスネットワークRNTI)のいずれか一つとを使用してもよい。論理チャネルのタイプおよびID(アイデンティティ:identity)は、MAC−hs PDUヘッダ内に挿入されることが可能である。識別可能なH−RNTIを使用して、論理チャネルのタイプおよびIDを識別することが可能である。共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプは、MAC−c/sh/m PDUヘッダ内で識別されることが可能である。論理チャネルのタイプおよびIDは、キューIDによって識別されることが可能である。
【0007】
例示として与えられ、添付の図面と併せて理解されるべき以下の説明から、より詳細な理解を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】ネットワークにおける従来のMACエンティティを示す図である。
【図2】UEにおける従来のMACエンティティを示す図である。
【図3】ネットワークにおけるMAC−c/sh/mエンティティを示す図である。
【図4】WTRU(無線送信/受信ユニット)におけるMAC−c/sh/mエンティティを示す図である。
【図5】ネットワークにおけるMAC−hsエンティティを示す図である。
【図6】一実施形態によるWTRUにおけるMAC−hsエンティティを示す図である。
【図7】別の実施形態によるWTRUにおけるMAC−hsエンティティを示す図である。
【図8】ネットワークにおけるMAC−d エンティティを示す図である。
【図9】WTRUにおけるMAC−d エンティティを示す図である。
【図10】多重化が許される場合における例示的なMAC−hs PDUフォーマットを示す図である。
【図11】多重化が許されない場合における例示的なMAC−hs PDUフォーマットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以降、言及される場合、「UE」という用語には、WTRU(無線送信/受信ユニット)、移動局、固定契約者ユニットもしくは移動契約者ユニット、ポケットベル、セルラー電話機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、コンピュータ、または無線環境において動作することができる他の任意のタイプのユーザデバイスが含まれるが、以上には限定されない。以降、言及される場合、「ノードB」という用語には、基地局、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント)、または無線環境において動作することができる他の任意のタイプのインタフェースデバイスが含まれるが、以上には限定されない。
【0010】
ネットワークおよびUEにおける従来のMACエンティティが、共通論理チャネルおよび共有論理チャネル(以降、ひとまとめにして「共通論理チャネル」)、および専用論理チャネルをHS−DSCH上にマップすることを可能にし、さらに、HS−DSCH伝送に関するUEおよび/または論理チャネルを識別するように変更される。共通論理チャネルには、PCCH(ページング制御チャネル)、CCCH(共通制御チャネル)、BCCH(ブロードキャスト制御チャネル)、SHCCH(共有チャネル制御チャネル)、CTCH(共通トラフィックチャネル)、MTCH(MBMS(マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス)トラフィックチャネル)、MSCH(MBMSスケジューリングチャネル)、MCCH(MBMS制御チャネル)などが含まれるが、以上には限定されない。専用論理チャネルには、DCCH(専用制御チャネル)およびDTCH(専用トラフィックチャネル)が含まれるが、以上には限定されない。図3〜図9に示されるとおり、ネットワークおよびUEにおけるサブMACエンティティの中で新たな機能が追加される、または従来の機能が変更される。
【0011】
図3は、ネットワークにおけるMAC−c/sh/mエンティティ300を示す。MAC−c/sh/mエンティティ300は、共通論理チャネル(例えば、PCCH、BCCH、SHCCH、CCCH、CTCH、MCCH、MSCH、MTCHなど)を介してMAC SDU(サービスデータユニット)を受信し、MAC−dエンティティからMAC−d PDUを受信する。MAC−c/sh/mエンティティ300は、HS−DSCHを介して送信するために、MAC−c/sh/m PDUをMAC−hsエンティティに出力することができる。代替として、MAC−c/sh/mエンティティ300は、従来技術の場合のように、共通トランスポートチャネル(RACH、FACHなどの)を介して共通論理チャネルからMAC SDUを送信してもよい。
【0012】
MAC−c/sh/mエンティティ300は、F1機能ユニット302を含む。F1機能ユニット302は、共通論理チャネルを介してMAC SDUを受信し、フロー制御ユニット304を介してMAC−dエンティティ800からMAC−d PDUを受信する。F1機能ユニット302は、論理チャネルが、HS−DSCHにマップされるべきか、または従来技術の場合のように、別のトランスポートチャネルにマップされるべきかを動的に決定する。そのような決定は、レガシーUEは、Cell_DCH状態以外のRRC状態においてHS−DSCHを利用する能力を有さない可能性があるため、情報が向けられたUEが知られている場合、そのUEの能力の知識に基づくことが、可能である。F1機能ユニット302は、論理チャネルID(例えば、TCTF(ターゲットチャネルタイプフィールド))をMAC−c/sh/m PDUの中に挿入することができるが、このことは、後段で詳細に説明する。
【0013】
F1機能ユニット302によって処理されたMAC SDUおよびMAC−d PDUは、HS−DSCHを介して送信するために、フロー制御ユニット306を介してMAC−hsエンティティ500に送信されることが可能である。代替として、F1機能ユニットによって処理されたMAC SDUおよびMAC−d PDUは、スケジューリング/バッファリング/優先処理/逆多重化ユニット308によってまず、処理され、その後、フロー制御ユニット306を介してMAC−hsエンティティ500に転送されることが可能である。
【0014】
MAC−c/sh/mエンティティ300は、適切なタイミング情報をMAC−hsエンティティ500に与えて、BCCH情報およびPCCH情報が適切な時点で送信されることを確実にしなければならない。
【0015】
図4は、UE内の対応するMAC−c/sh/mエンティティ400を示す。MAC−c/sh/mエンティティ400は、F2機能ユニット402を含む。F2機能ユニット402は、MAC−hsエンティティ600からMAC−hs SDUを受信する。F2機能ユニット402は、ヘッダ内の論理チャネルID(例えば、TCTF)を検出し、論理チャネルとトランスポートチャネルの間でマッピングを行う。
【0016】
図5は、ネットワークにおけるMAC−hsエンティティ500を示す。MAC−hsエンティティ500は、MAC−c/sh/m PDUおよびMAC−d PDUを受信し、HS−DSCHを通じて搬送するMAC−hs PDUを出力する。MAC−hsエンティティ500は、スケジューリング−優先処理ユニット502、HARQエンティティ504、およびTFRC(トランスポートフォーマット−リソース組合せ)選択ユニット506を含む。スケジューリング−優先処理ユニット502は、HS−DSCHリソースを、HARQエンティティ504とデータフローの間で、これらのリソースの優先度に従って管理する。また、スケジューリング−優先処理ユニット502は、サービスを受ける新たな各MAC−hs PDUに関するキューIDおよびTSNを決定する。HARQエンティティ504は、UEに関するHARQ機能を扱う。TFRC選択ユニット5〜6は、HS−DSCH上で伝送されるべきデータに関する適切なトランスポートフォーマットおよびリソースを選択する。さらに、TFRC選択ユニット506は、機能F3を実行して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルID(例えば、TCTFおよびCVT Mux)をMAC−hsヘッダの中に挿入し、かつ/またはH−RNTI(HS−DSCH無線ネットワーク一時ID)を選択し、「UE−ID」フィールドおよび/または「UE−ID タイプ」フィールドをMAC−hsヘッダの中に挿入するが、このことは、後段で詳細に説明する。
【0017】
図6は、UEにおける対応するMAC−hsエンティティ600を示す。MAC−hsエンティティ600は、HARQエンティティ602、並べ替えキュー分配ユニット604、複数の並べ替えキュー606、および複数の分解ユニット608、610を含む。HARQエンティティ602は、HARQ機能を実行する。並べ替えキュー分配ユニット604は、受信されたMAC−hs PDUを、キューIDに基づいて、正しい並べ替えキュー606に分配する。また、並べ替えキュー分配ユニット604は、機能F4を実行して、受信されたMAC−hs PDUを正しい並べ替えバッファに分配する。この分配は、論理チャネルをシグナルするのに使用される方法に依存して、論理チャネルIDに基づくこと、または検出されたH−RNTIに基づくこと、あるいはその両方に基づくことが可能である。異なるキュー、または異なる論理チャネルが、1つのMAC−hs PDUの中に多重化される場合、並べ替えキュー分配ユニット604(より具体的には、ユニット604の中の機能4)は、MAC−hs PDUをそれぞれの論理チャネルまたはキューに逆多重化すること、または分解することを実行することができる。この分解/逆多重化は、並べ替えに先立って行われなければならない。
【0018】
分解エンティティ608、610は、MAC−hs PDUの分解を担う。MAC−hs PDUが分解されると、MAC−hsヘッダが取り除かれ、MAC−d PDUまたはMAC−c/sh/m PDUが抽出され、パディングビットが取り除かれる。次に、MAC−d PDUまたはMAC−c/sh/m PDUは、MAC−dエンティティまたはMAC−c/sh/mエンティティにそれぞれ配信される。分解ユニット608が、MAC−d PDUに関して機能F5dを実行し、分解ユニット610が、MAC−c/sh/m PDUに関して機能F5cを実行する。分解ユニット608が、MAC−hsヘッダ(例えば、その論理チャネルを示すC/Tフィールドまたは他のフィールド)に基づいて、MAC−hs PDUを逆多重化する。分解ユニット610が、MAC−hsヘッダ(例えば、その論理チャネルを示すTCTFまたは他のフィールド)に基づいて、MAC−hs PDUを逆多重化する。
【0019】
図7は、UEにおける代替のMAC−hsエンティティ700を示す。MAC−hsエンティティ700は、HARQエンティティ702、並べ替えキュー分配ユニット704、複数の並べ替えキュー706、および複数の分解ユニット708を含む。異なるキュー、および/または異なる論理チャネルが、1つのMAC−hs PDUの中に多重化される場合、並べ替えキュー分配ユニット704(より具体的には、ユニット704の中の機能4)は、MAC−hs PDUをそれぞれの論理チャネルまたはキューに逆多重化すること、または分解することを実行することができる。この分解/逆多重化は、並べ替えに先立って行われなければならない。並べ替えキュー分配ユニット704は、受信された、分解されたMAC−hs PDUを正しい並べ替えバッファに分配することを実行する。MAC−hs PDUのこの分配は、論理チャネルIDに基づくこと、および/または検出されたH−RNTIに基づくことが可能である。分解ユニット708は、MAC−hsヘッダ(例えば、論理チャネル識別子(identifier)を示すフィールド)に基づいて、機能F5を実行してMAC−hs PDUを逆多重化する。
【0020】
利用可能な物理リソースに基づくMAC−hsセグメント化/連結が、ノードBにおいて実行される場合、分解ユニット608、610、708は、セグメント化されたパケットの再組み立て、および連結されたパケットの分解を実行することができる。受信されたMAC−hs PDUは、同一の並べ替えキューに属する並べ替えSDUのグループに分解される。並べ替えSDUのグループは、並べ替えキューに分配されて並べ替えられる。並べ替えSDUの連結グループは、並べ替えが実行された後、完全なMAC−hs SDU、またはMAC−hs SDUセグメントに分解される。これらのMAC−hs SDUセグメントは、完全なMAC−hs SDUに再組み立てされる。完全なMAC−hs SDUは、MAC−hsヘッダ内の論理チャネル識別子に基づいて、逆多重化される。セグメント化情報および連結情報は、MACヘッダ内で識別されなければならない。
【0021】
図8は、ネットワークにおけるMAC−dエンティティ800を示す。MAC−dエンティティ800は、F6機能ユニット802を含む。F6機能ユニット802は、論理チャネルIDを示すC/T MuxフィールドをMAC−dヘッダ内に挿入する。
【0022】
図9は、UEにおけるMAC−dエンティティ900を示す。MAC−dエンティティ900は、F7機能ユニット902を含む。F7機能ユニット902は、C/T Muxフィールドを抽出する。
【0023】
HS−DSCH伝送に関するUE IDについて、以降、説明する。UE IDは、UEが、HS−DSCH伝送を読み取って(または読み取ろうと試みて)、その伝送をMACエンティティの上の層に通すべきであるかを決定するのをUEに許すように、HS−DSCHの伝送のために、提供されなければならない。
【0024】
第1の実施形態によれば、ネットワークにおけるMAC−hsエンティティ500の中のTFRC選択ユニット506は、HS−DSCHにマップされた専用論理チャネル(すなわち、DTCHおよびDCCH)に関してUE固有のH−RNTIを使用し、HS−DSCHにマップされた共通論理チャネルに関してセル固有のH−RNTIを使用する。UE固有のH−RNTIは、C−RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子)と一緒に(またはC−RNTIの代わりに)、より高位の層によってUEに与えられる。セル固有のH−RNTIは、セル上に留まっているUE、またはセルに接続されたUEに与えられる。第1の実施形態によれば、ネットワークにおけるMAC−c/sh/mエンティティ300の中のF1機能ユニット302は、共通トランスポートチャネルにマップされた着信するすべてのMAC−d PDUのMACヘッダに「UE ID」フィールドおよび「UE ID Type」フィールドを追加することは要求されない。UEにおけるMAC−c/sh/mエンティティ400は、MAC−d PDUヘッダの中の「UE ID」フィールドを読み取ることを要求されない。
【0025】
PCCHに関して、ネットワークは、UE ID(IMEI(国際移動機器ID)またはIMSI(国際移動体契約者ID)など)からUE固有のH−RNTIを導き出すことができる。また、ネットワークは、UE IDに加えて、セル固有のID、またはセル固有のH−RNTIから、UE固有のH−RNTIを導き出すこともできる。代替として、一意のH−RNTIが使用されてもよく、IMEI/IMSIベースのIDが、HS−DSCH上でシグナル(信号で送出)される。このことは、UEがCell_PCH状態またはURA_PCH状態にある場合に使用されることが可能である。
【0026】
第2の実施形態によれば、セル固有のH−RNTIは、UEがCell_FACH状態にある場合に、HS−DSCHにマップされた専用論理チャネルに関して使用される。Cell_PCH状態またはURA_PCH状態において、セル固有のH−RNTI、または一意のH−RNTIのどちらかが、使用され、IMEI/IMSIベースのIDが、HS−DSCH上でシグナルされる。UEは、UEが、マップされたFACHを有する場合、従来技術の場合のように、C−RNTIまたはU−RNTIで(「UE−ID Type」フィールドおよび「UE−ID」フィールド内で)で識別される。UEが、HS−DSCHの受信をするように構成されている場合、UEは、FACHをもはや受信することはない0。
【0027】
ネットワークにおけるMAC−hsエンティティ500内のTFRC選択ユニット503は、「UE−ID Type」フィールドおよび「UE−ID」フィールドをMAC−hsヘッダ内に挿入する。「UE−ID type」フィールドおよび「UE−ID」フィールドは、MAC−c/sh/mエンティティの中のすべてのMAC SDUに関するヘッダの中には、もはや挿入されない。MAC−c/sh/mヘッダは、適用されない。MAC−hs PDUヘッダの新たなバージョンが、「UE−ID type」フィールドおよび「UE−ID」フィールドを含むように定義される。
【0028】
代替として、HS−SCCH(高速共有制御チャネル)伝送が、「UE−ID type」フィールドおよび「UE−ID」フィールドを組み込んでもよい。この新たな情報は、既存のH−RNTI符号化が維持され得るような独特な仕方でCRC(巡回冗長検査)オーバレイに適用される。
【0029】
MAC−hs PDUの中で異なるUEからの論理チャネルの多重化が許される場合、複数の「UE−ID Type」フィールド、および複数の「UE−ID」フィールドが、SID(サイズインデックス識別子)、N(MAC−d PDUSの数)フィールド、およびF(フラグ)フィールドと一緒にMAC−hsヘッダに含められて、そのデータが属するUEが識別されることが可能である。代替として、この情報は、HS−SCCH伝送の中に含められてもよい。
【0030】
さらに、別個のTSN(伝送シーケンス番号)が各UEに関して含められることが可能である。このことは、UEが、並べ替えを行う際、そのUEを宛先としていない情報を無視することを可能にする。具体的には、UEはまず、MAC−hs PDUを逆多重化し、そのUEを宛先とする情報だけを保ち、次に、MAC−hs PDUのこの部分に関連するTSNを使用して、並べ替えを実行する。
【0031】
論理チャネルのIDについて、以降、説明する。共通論理チャネルは、HS−DSCHを介して送信されることが可能であるので、ネットワークは、ネットワークから受信されたMAC SDUが、いずれの論理チャネルに属するかを識別しなければならない。
【0032】
第1の実施形態によれば、UEがCell_FACH状態にある場合に、論理チャネルタイプ、または論理チャネルタイプと論理チャネルIDが、MAC−hs PDUの中で示される。MAC−hsエンティティの中のTFRC選択ユニット503が、MAC−hsヘッダの中に論理チャネルIDを挿入する。MAC−hs PDUに関する新たなバージョンが、論理チャネルのタイプおよびIDを識別するためのさらなるフィールドを含むVF(バージョンフィールド)の新たな値によって定義され、示される。例えば、「TCTF」フィールドおよび「C/T Mux」フィールドを利用して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDを示すことが可能である。
【0033】
TCTFフィールドは、論理チャネルタイプ(すなわち、論理チャネルが、BCCH、CCCH、CTCH、SHCC、MCCH、MTCH、MSCH、または専用論理チャネル情報のどれを扱うのか)を示す。C/T Muxフィールドは、複数の論理チャネルが、同一のトランスポートチャネル上、または同一のMAC−dフロー上で伝送される場合の、論理チャネルの例示を示す。「C/T Mux」フィールドは、論理チャネルが専用論理チャネル(すなわち、DTCHおよび/またはDCCH)であることを「TCTF」フィールドが示し、かつ、HS−DSCHにマップされた複数の専用論理チャネルが存在する場合に限って、要求される。
【0034】
MAC−hs PDUヘッダのフォーマットは、MAC−hs PDUの中で論理チャネルの多重化が許されるかどうかに依存する。図10は、多重化が許される場合における例示的なMAC−hs PDUフォーマットを示す。MAC−hs PDU1000は、MAC−hsヘッダ1010およびMAC−hsペイロード1020を含む。MAC−hsペイロード1020は、1つまたは複数のMAC−hs SDU1022、およびオプションとして、パディング1024を含む。MAC−hsヘッダ1010は、VFフィールド、キューIDフィールド、TSNフィールド、SIDnフィールド、Nnフィールド、Fnフィールド、TCTFnフィールド、およびC/T Muxnフィールドを含む。VFフィールドは、MAC−hs PDUフォーマットの拡張能力をもたらす1ビットフラグである。キューIDフィールドは、異なる並べ替えキューに属するデータの非依存のバッファ処理をサポートするために、並べ替えキューの識別をもたらす。TSNフィールドは、より高位の層への順序正しい配信をサポートするように、並べ替え目的で使用される。SIDnフィールドは、連続するMAC−d PDUのセットのサイズを識別する。Nnフィールドは、等しいサイズを有する、連続するMAC−d PDUの数を識別する。Fnフィールドは、MAC−hsヘッダの中にさらなるフィールドが存在するか否かを示す。
【0035】
図11は、多重化が許されない場合における例示的なMAC−hs PDU1100を示す。MAC−hs PDU1100は、MAC−hs PDUヘッダ1110の中以外は、MAC−hs PDU1000と同様であり、1つのTCTFおよび1つのC/T Muxフィールドだけが含まれる。図10および図11に示されるMAC−hs PDUフォーマットは、例示的であり、キュー多重化、キュー並べ替え、および/またはキューセグメント化(該当する場合)が実施される特定の仕方に依存して異なることが可能であることに留意されたい。
【0036】
論理チャネルタイプは、UEがCell_PCH状態またはURA_PCH状態にある場合、PCCHであると暗黙に示されることが可能である。代替として、TCTFフィールドのさらなる値が、PCCHに関して定義されてもよい。
【0037】
MAC−hs PDUヘッダは、図10および図11に示されるとおり、MAC−hs PDU全体に関して単一のTSN、および単一のキューIDを含むことが可能である。代替的に、MAC−hs PDUヘッダは、異なるキューの多重化が許される場合、複数のTSN、および複数のキューIDを含んでもよい。この場合、並べ替えは、キューの逆多重化の後に実行される。代替として、TSNが、MAC−hs PDUヘッダの中で全くシグナルされなくてもよく、並べ替えが、MAC−hsエンティティより上位で実行されてもよい。
【0038】
第2の実施形態によれば、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDは、UEに割り当てられた別個のH−RNTIによって識別される。TFRC選択ユニット506が、MAC−hs PDUに関してH−RNTIを選択し、並べ替えキュー分配ユニット604が、受信されたMAC−hs PDUを、検出されたH−RNTIに基づいて、適切な並べ替えキュー606に分配する。H−RNTIと論理チャネルタイプの間のマッピングは、RRCシグナリングを介してUEにシグナルされる。
【0039】
第3の実施形態によれば、論理チャネルタイプは、H−RNTIによって或る程度、識別され、さらに、MAC−hs PDUヘッダの中の「TCTF」フィールドおよび/または「C/T Mux」フィールド、および/またはHS−SCCH伝送によって或る程度、識別される。例えば、UEに、専用論理チャネルトラフィックに関するH−RNTI、および共通論理チャネルトラフィックに関する別のH−RNTIが割り当てられることが可能である。TFRC選択ユニット506が、共通論理チャネルトラフィックおよび専用論理チャネルトラフィックに関する適切なH−RNTIを選択する。専用論理チャネルトラフィックに関して、MAC−hsエンティティの中のTFRC選択ユニット506が、論理チャネルIDを識別する「C/T Mux」フィールドをMAC−hs PDUヘッダの中に挿入する一方で、共通論理チャネルトラフィックに関して、TFRC選択ユニット506は、共通論理チャネルタイプを識別する「TCTF」フィールドをMAC−hs PDUヘッダの中に挿入する。UE内部で、並べ替えキュー分配ユニット604、704が、H−RNTIを検出し、MAC−hs PDUを、検出されたH−RNTIに基づいて、適切な並べ替えキュー606、706に分配し、分解ユニット608、610、708が、「TCTF」フィールドまたは「C/T Mux」フィールドを抽出して、その「TCTF」フィールドまたは「C/T Mux」フィールドに基づいて、MAC SDUまたはMAC−d PDUを、より高位の層に転送する。
【0040】
第4の実施形態によれば、論理チャネルタイプは、従来技術の場合のとおり、MAC−c/sh/m PDUの中で識別される(すなわち、「TCTF」フィールドが、F1機能ユニットによってすべてのMAC SDUのMACヘッダの中に含められる)。「TCTF」フィールドは、共通トランスポートチャネルにマップされたMAC−d PDUの中に含められる。専用論理チャネルに関する論理チャネルIDは、従来技術の場合のとおり、MAC−d PDUの中で示される(すなわち、複数の専用論理チャネルがHS−DSCHにマップされる場合に、「C/T Mux」フィールドが、F6機能ユニット802によってMAC−d PDUヘッダの中に含められる)。UEにおいて、F2機能ユニット402が、「TCTF」フィールドを抽出し、MAC−hs PDUを適切な論理チャネルに、またはMAC−dエンティティにマップする。次に、F7機能ユニット902が、論理チャネルIDを識別する「C/T Mux」フィールドを抽出する。
【0041】
第5の実施形態によれば、論理チャネルタイプおよび/または論理チャネルIDが、MAC−hs PDUヘッダの「キューID」によって或る程度、または完全に識別される。マッピングは、優先キューと、論理チャネルタイプまたは論理チャネルタイプのグループとの間で定義される。マッピングが、優先キューと論理チャネルタイプのグループの間で定義される場合、F1機能ユニット302が、グループ化された論理チャネルタイプの1つからの各MAC SDUのヘッダに「TCTF」フィールドを追加する。UEにおいて、並べ替えキュー分配ユニット604が、キューIDに基づいてMAC−hs PDUを分配する。
【0042】
専用論理チャネルに関する論理チャネルIDは、オプションとして、論理チャネルタイプがキューIDによって識別される場合に限って、MAC−hs PDUヘッダまたはMAC−d PDUヘッダの中の「C/T Mux」フィールドによって識別される。
【0043】
1つのMAC−hs PDUの中で異なるキューを多重化することが、実行されることが可能である。前述したとおり、MAC−hs PDUは、キューID値とTSN値の単一のペアを含む、キューID値とTSN値の複数のペアを含む、またはTSNをどこにも(MAC−d PDUヘッダにも、MAC−hs PDUヘッダにも)含まないことが可能である。
【0044】
テーブル1およびテーブル2は、UE IDおよび論理チャネルIDの様々な実施形態による、サブMACエンティティの中の機能ユニットによって実行される機能の要約である。
【0045】
(実施形態)
【0046】
1.HS−DSCHを介する共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を送信するためのノードB。
【0047】
2.共通論理チャネルSDUに関するMAC−c/sh/m PDUと、専用論理チャネル SDUに関するMAC−d PDUの少なくともいずれかを搬送するMAC−hs PDUを生成するため、およびHS−DSCHを介して、このMAC−hs PDUをUEに送信するためのMAC−hsエンティティを含む実施形態1のノードB。
【0048】
3.MAC−hsエンティティは、MAC−d PDUが宛先とするUEを識別するためにUE固有のH−RNTIを使用し、MAC−c/sh/b PDUが宛先とするUEを識別するためにセル固有のH−RNTIを使用する実施形態2のノードB。
【0049】
4.MAC−hs PDUを送信するための物理層を含む実施形態2〜3のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0050】
5.MAC−hsエンティティは、論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかをMAC−hs PDUヘッダの中に挿入する実施形態2〜4のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0051】
6.複数の論理チャネルが、1つのMAC−hs PDUの中に多重化され、複数の論理チャネルタイプ、および複数の論理チャネルIDが、MAC−hs PDUヘッダの中に挿入される実施形態5のノードB。
【0052】
7.UEが、Cell_PCH状態とURA_PCH状態のいずれかにある場合、論理チャネルタイプが、PCCHであると暗黙に示される実施形態6のノードB。
【0053】
8.MAC−hsエンティティは、別個のH−RNTIを選択して論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDを識別する実施形態2〜7のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0054】
9.MAC−hsエンティティは、別個のH−RNTIを選択して論理チャネルタイプを識別し、論理チャネルIDを示す論理チャネルIDフィールドをMAC−hs PDUヘッダの中に挿入する実施形態2〜7のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0055】
10.共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプが、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中で識別される実施形態2〜7のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0056】
11.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダのキューIDフィールドによって識別される実施形態2〜10のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0057】
12.論理チャネルタイプのグループが、キューIDによって示され、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中のTCTFが、グループ化された論理チャネルタイプの或る論理チャネルタイプを示す実施形態11のノードB。
【0058】
13.専用論理チャネルに関する論理チャネルIDが、C/T Muxフィールドによって識別される実施形態11〜12のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0059】
14.MAC−hs PDUは、キューIDとTSNの複数のペアを含む実施形態11〜13のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0060】
15.複数の論理チャネルが、MAC−hs PDUの中に多重化され、複数の論理チャネルIDが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態2〜14のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0061】
16.論理チャネルIDのそれぞれに関して1つのTSNが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態15のノードB。
【0062】
17.HS−DSCHを介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を送信するためのノードB。
【0063】
18.共通論理チャネルSDUに関するMAC−c/sh/m PDUと、専用論理チャネルSDUに関するMAC−d PDUの少なくともいずれかを搬送するMAC−hs PDUを生成するため、およびHS−DSCHを介して、このMAC−hs PDUをUEに送信するためのMAC−hsエンティティを含む実施形態17のノードB。
【0064】
19.MAC−hsエンティティは、UEが、Cell_FACH状態にある場合、セル固有のH−RNTI、およびC−RNTIとU−RNTIのいずれかを使用する実施形態18のノードB。
【0065】
20.MAC−hs PDUを送信するための物理層を含む実施形態18〜19のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0066】
21.MAC−hsエンティティは、UEが、Cell_PCH状態およびURA_PCH状態にある場合、セル固有のH−RNTIと一意H−RNTIのいずれかを使用する実施形態18〜20のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0067】
22.MAC−hsエンティティは、MAC−hs PDUヘッダの中にUE−ID TypeフィールドおよびUE−IDフィールドを挿入する実施形態19〜21のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0068】
23.HS−SCCH伝送が、UE−ID TypeフィールドおよびUE−IDフィールドを組み込む実施形態19〜21のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0069】
24.MAC−hsエンティティは、論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかをMAC−hs PDUヘッダの中に挿入する実施形態18〜23のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0070】
25.UEが、Cell_PCH状態とURA_PCH状態のいずれかにある場合、論理チャネルタイプが、PCCHであると暗黙に示される実施形態24のノードB。
【0071】
26.MAC−hsエンティティは、別個のH−RNTIを選択して論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDを識別する実施形態18〜25のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0072】
27.MAC−hsエンティティは、別個のH−RNTIを選択して論理チャネルタイプを識別し、論理チャネルIDを示す論理チャネルIDフィールドをMAC−hs PDUヘッダの中に挿入する実施形態18〜25のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0073】
28.共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプが、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中で識別される実施形態18〜25のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0074】
29.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダのキューIDフィールドによって識別される実施形態18〜28のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0075】
30.論理チャネルタイプのグループが、キューIDによって示され、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中のTCTFが、グループ化された論理チャネルタイプの或る論理チャネルタイプを示す実施形態29のノードB。
【0076】
31.専用論理チャネルに関する論理チャネルIDが、C/T Muxフィールドによって識別される実施形態29〜30のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0077】
32.MAC−hs PDUは、キューIDとTSNの複数のペアを含む実施形態29〜31のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0078】
33.複数の論理チャネルが、MAC−hs PDUの中に多重化され、複数の論理チャネルIDが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態18〜32のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0079】
34.論理チャネルIDのそれぞれに関して1つのTSNが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態33のノードB。
【0080】
35.各UEに関して別個のTSNが使用される実施形態18〜34のいずれか1つの実施形態におけるとおりのノードB。
【0081】
36.HS−DSCHを介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を受信するためのUE。
【0082】
37.専用論理チャネル伝送に関するMAC−d PDUを処理するためのMAC−dエンティティを含む実施形態36のUE。
【0083】
38.共通論理チャネル伝送に関するMAC−c/sh/m PDUを処理するためのMAC−c/sh/mエンティティを含む実施形態36〜37のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0084】
39.HS−DSCHを介して送信されたMAC−hs PDUを処理するためのMAC−hsエンティティを含み、MAC−hs PDUは、MAC−c/sh/m PDUとMAC−d PDUの少なくともいずれかを搬送する実施形態36〜38のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0085】
40.MAC−hsエンティティは、MAC−d PDUが、そのUEを宛先とすることを割り出すためにUE固有のH−RNTIを使用し、MAC−c/sh/m PDUが、そのUEを宛先とすることを割り出すためにセル固有のH−RNTIを使用する実施形態39のUE。
【0086】
41.MAC−hsエンティティは、MAC−hs PDUヘッダの中の論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかを抽出する実施形態39〜40のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0087】
42.MAC−hsエンティティは、別個のH−RNTIを使用して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDを識別する実施形態39〜41のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0088】
43.MAC−hsエンティティは、H−RNTIと、MAC−hs PDUヘッダの中に含まれる論理チャネル情報の両方を使用して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDを識別する実施形態39〜41のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0089】
44.MAC−c/sh/mエンティティは、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中に含まれる情報を使用して、共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプを識別する実施形態39〜43のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0090】
45.MAC−hsエンティティは、MAC−hs PDUヘッダの中のキューIDフィールドを使用して、論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかを識別する実施形態39〜44のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0091】
46.MAC−hs PDUは、キューIDとTSNの複数のペアを含む実施形態39〜45のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0092】
47.MAC−hs PDUは、論理チャネルIDとTSNの複数のペアを含む実施形態39〜46のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0093】
48.複数の論理チャネルが、MAC−hs PDUの中に多重化され、複数の論理チャネルIDが、MAC−hs PDUヘッダの中に含められる実施形態39〜47のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0094】
49.論理チャネルIDのそれぞれに関して1つのTSNが、MAC−hs PDUヘッダの中に含められる実施形態48のUE。
【0095】
50.HS−DSCHを介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を受信するためのUE。
【0096】
51.専用論理チャネル伝送に関するMAC−d PDUを処理するためのMAC−dエンティティを含む実施形態50のUE。
【0097】
52.共通論理チャネル伝送に関するMAC−c/sh/m PDUを処理するためのMAC−c/sh/mエンティティを含む実施形態50〜51のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0098】
53.HS−DSCHを介して送信されたMAC−hs PDUを処理するためのMAC−hsエンティティを含み、MAC−hs PDUは、MAC−c/sh/m PDUとMAC−d PDUの少なくともいずれかを搬送する実施形態50〜52のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0099】
54.UEが、Cell_FACH状態にある場合、MAC−hs PDUが、そのUEを宛先としているかどうかを割り出すのに、セル固有のH−RNTI、およびC−RNTIとU−RNTIのいずれかが使用される実施形態53のUE。
【0100】
55.MAC−hsエンティティは、UEが、Cell_PCH状態およびURA_PCH状態にある場合、セル固有のH−RNTIと一意H−RNTIのいずれかを使用する実施形態53〜54のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0101】
56.MAC−hsエンティティは、MAC−hs PDUヘッダの中のUE−ID TypeフィールドおよびUE−IDフィールドを抽出して、MAC−hs PDUが、そのUEを宛先としているかどうかを割り出す実施形態53〜55のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0102】
57.UE−ID TypeフィールドおよびUE−IDフィールドが、HS−SCCHを介して送信される実施形態53〜55のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0103】
58.MAC−hsエンティティは、MAC−hs PDUヘッダの中の論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかを抽出する実施形態53〜57のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0104】
59.MAC−hsエンティティは、別個のH−RNTIを使用して論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDを識別する実施形態53〜58のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0105】
60.MAC−hsエンティティは、別個のH−RNTIを使用して論理チャネルタイプを識別し、共通論理チャネルタイプを識別するTCTF、および専用論理チャネルIDを識別するC/T Muxフィールドを抽出する実施形態53〜59のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0106】
61.MAC−c/sh/mエンティティは、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中に含まれる情報を使用して、共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプを識別する実施形態53〜60のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0107】
62.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダのキューIDフィールドによって識別される実施形態53〜61のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0108】
63.MAC−hs PDUは、キューIDとTSNの複数のペアを含む実施形態53〜62のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0109】
64.複数の論理チャネルが、MAC−hs PDUの中に多重化され、複数の論理チャネルIDが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態53〜63のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0110】
65.論理チャネルIDのそれぞれに関して1つのTSNが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態64のUE。
【0111】
66.各UEに関して別個のTSNが使用される実施形態53〜65のいずれか1つの実施形態におけるとおりのUE。
【0112】
67.HS−DSCHを介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を送信するための方法。
【0113】
68.共通論理チャネルSDUに関するMAC−c/sh/m PDUと、専用論理チャネルSDUに関するMAC−d PDUの少なくともいずれかを搬送するMAC−hs PDUを生成することを含む実施形態67の方法。
【0114】
69.HS−DSCHを介してMAC−hs PDUを送信することを含み、UE固有のH−RNTIが、MAC−d PDUが宛先とするUEを識別するために使用され、さらに、MAC−c/sh/m PDUが宛先とするUEを識別するためにセル固有のH−RNTIを使用することを含む実施形態68の方法。
【0115】
70.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダの中に挿入される実施形態68〜69のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0116】
71.複数の論理チャネルが、1つのMAC−hs PDUの中に多重化され、複数の論理チャネルタイプ、および複数の論理チャネルIDが、MAC−hs PDUヘッダの中に挿入される実施形態68〜70のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0117】
72.別個のH−RNTIを使用して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDが識別される実施形態71の方法。
【0118】
73.別個のH−RNTIを使用して、論理チャネルタイプが或る程度、識別され、TCTFおよびC/T Muxフィールドを使用して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDが明確に識別される実施形態71の方法。
【0119】
74.共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプが、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中で識別される実施形態68〜73のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0120】
75.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダのキューIDフィールドによって識別される実施形態68〜73のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0121】
76.論理チャネルIDのそれぞれに関して1つのTSNが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態68〜75のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0122】
77.MAC−hs PDUは、キューIDとTSNの複数のペアを含む実施形態68〜76のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0123】
78.複数の論理チャネルが、MAC−hs PDUの中に多重化され、複数の論理チャネルIDが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態68〜77のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0124】
79.論理チャネルIDのそれぞれに関して1つのTSNが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態78の方法。
【0125】
80.HS−DSCHを介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を送信するための方法。
【0126】
81.共通論理チャネルSDUに関するMAC−c/sh/m PDUと、専用論理チャネルSDUに関するMAC−d PDUの少なくともいずれかを搬送するMAC−hs PDUを生成することを含む実施形態80の方法。
【0127】
82.HS−DSCHを介してMAC−hs PDUを送信することを含み、UEが、Cell_FACH状態にある場合、セル固有のH−RNTI、およびC−RNTIとU−RNTIのいずれかが、MAC−hs PDUが宛先とするUEを識別するために使用される実施形態81の方法。
【0128】
83.UEが、Cell_PCH状態およびURA_PCH状態にある場合、セル固有のH−RNTIと一意H−RNTIのいずれかが、使用される実施形態81〜82のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0129】
84.UE−ID TypeフィールドおよびUE−IDフィールドが、MAC−hs PDUヘッダの中に挿入される実施形態81〜83のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0130】
85.UE−ID TypeフィールドおよびUE−IDフィールドが、HS−SCCHを介して送信される実施形態81〜83のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0131】
86.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダの中に挿入される実施形態81〜85のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0132】
87.別個のH−RNTIを使用して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDが識別される実施形態81〜86のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0133】
88.別個のH−RNTIを使用して、論理チャネルタイプが或る程度、識別され、TCTFおよびC/T Muxフィールドを使用して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDが識別される実施形態81〜87のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0134】
89.共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプが、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中で識別される実施形態81〜88のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0135】
90.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダのキューIDフィールドによって識別される実施形態81〜89のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0136】
91.各UEに関して別個のTSNが使用される実施形態81〜90のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0137】
92.MAC−hs PDUは、キューIDとTSNの複数のペアを含む実施形態81〜91のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0138】
93.複数の論理チャネルが、MAC−hs PDUの中に多重化され、複数の論理チャネルIDが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態81〜92のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0139】
94.論理チャネルIDのそれぞれに関して1つのTSNが、MAC−hsヘッダの中に含められる実施形態93の方法。
【0140】
95.HS−DSCHを介して共通論理チャネル伝送と専用論理チャネル伝送の少なくともいずれかを受信するための方法。
【0141】
96.HS−DSCHを介してMAC−hs PDUを受信することを含み、MAC−hs PDUは、MAC−c/sh/m PDUとMAC−d PDUの少なくともいずれかを搬送する実施形態95の方法。
【0142】
97.UE固有のH−RNTIを使用して、MAC−d PDUが、そのUEを宛先としているかどうかを検出し、セル固有のH−RNTIを使用して、MAC−c/sh/m PDUが、そのUEを宛先としているかどうかを検出することを含む実施形態96の方法。
【0143】
98.MAC−hs PDUを、同一の並べ替えキューに属する並べ替えSDUのグループに分解することをさらに含む実施形態97の方法。
【0144】
99.並べ替えのために並べ替えキューに並べ替えSDUのグループを分配することをさらに含む実施形態98の方法。
【0145】
100.並べ替えが実行された後、並べ替えSDUの連結されたグループを完全なMAC−hs SDU、またはMAC−hs SDUセグメントに分解することをさらに含む実施形態99の方法。
【0146】
101.MAC−hs SDUセグメントを完全なMAC−hs SDUに再組み立てすることをさらに含む実施形態100の方法。
【0147】
102.MAC−hsヘッダの中の論理チャネル識別子に基づいて、完全なMAC−hs SDUを逆多重化することをさらに含む実施形態101の方法。
【0148】
103.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダの中の情報を使用して抽出される実施形態96〜102のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0149】
104.論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDが、別個のH−RNTIを使用して検出される実施形態96〜103のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0150】
105.論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDが、H−RNTIと、MAC−hs PDUヘッダの中に含まれる情報の両方を使用して検出される実施形態96〜104のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0151】
106.共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプが、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中に含まれる情報を使用して識別される実施形態96〜105のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0152】
107.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダの中のキューIDフィールドを使用して識別される実施形態96〜106のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0153】
108.HS−DSCHを介して共通論理チャネル伝送および専用論理チャネル伝送を受信するための方法。
【0154】
109.HS−DSCHを介してMAC−hs PDUを受信することを含み、MAC−hs PDUは、MAC−c/sh/m PDUとMAC−d PDUの少なくともいずれかを搬送する実施形態108の方法。
【0155】
110.UEが、Cell_FACH状態にある場合、セル固有のH−RNTI、およびC−RNTIとU−RNTIのいずれかを使用して、MAC−hs PDUが、そのUEを宛先としているかどうかを検出することを含む実施形態109の方法。
【0156】
111.MAC−hs PDUを、同一の並べ替えキューに属する並べ替えSDUのグループに分解することをさらに含む実施形態110の方法。
【0157】
112.並べ替えのために並べ替えキューに並べ替えSDUのグループを分配することをさらに含む実施形態111の方法。
【0158】
113.並べ替えが実行された後、並べ替えSDUの連結されたグループを完全なMAC−hs SDU、またはMAC−hs SDUセグメントに分解することをさらに含む実施形態112の方法。
【0159】
114.MAC−hs SDUセグメントを完全なMAC−hs SDUに再組み立てすることをさらに含む実施形態113の方法。
【0160】
115.MAC−hsヘッダの中の論理チャネル識別子に基づいて、完全なMAC−hs SDUを逆多重化することをさらに含む実施形態114の方法。
【0161】
116.UEが、Cell_PCH状態およびURA_PCH状態にある場合、セル固有のH−RNTIと一意H−RNTIのいずれかが、使用される実施形態110〜115のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0162】
117.MAC−hs PDUヘッダの中のUE−ID TypeフィールドおよびUE−IDフィールドが抽出されて、MAC−hs PDUが、そのUEを宛先としているかどうかが割り出される実施形態110〜116のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0163】
118.UE−ID TypeフィールドおよびUE−IDフィールドが、HS−SCCHを介して送信される実施形態110〜116のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0164】
119.MAC−hs PDUヘッダの中で論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、抽出される実施形態110〜118のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0165】
120.別個のH−RNTIを使用して、論理チャネルタイプおよび論理チャネルIDが識別される実施形態110〜119のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0166】
121.別個のH−RNTIを使用して、論理チャネルタイプが或る程度、識別され、TCTFおよびC/T Muxフィールドを使用して、論理チャネルIDが明確に識別される実施形態110〜120のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0167】
122.共通論理チャネルに関する論理チャネルタイプが、MAC−c/sh/m PDUヘッダの中に含まれる情報を使用して識別される実施形態110〜121のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0168】
123.論理チャネルタイプと論理チャネルIDの少なくともいずれかが、MAC−hs PDUヘッダのキューIDフィールドによって識別される実施形態110〜122のいずれか1つの実施形態におけるとおりの方法。
【0169】
実施形態における特徴および要素は、特定の組合せで説明されるものの、各特徴または各要素は、その他の特徴および要素なしに単独で使用されてもよく、あるいは他の特徴および要素とともに、または他の特徴および要素なしに様々な組合せで使用されてもよい。与えられる方法または流れ図は、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読記憶媒体として実体化されたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアとして実施されることが可能である。コンピュータ可読記憶媒体の例には、ROM(読み取り専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクやリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクやDVD(デジタルバーサタイルディスク)などの光媒体が含まれる。
【0170】
適切なプロセッサには、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、および/または状態マシンが含まれる。
【0171】
ソフトウェアに関連するプロセッサが、WTRU(無線送受信ユニット)、UE(ユーザ機器)、端末装置、基地局、RNC(無線ネットワークコントローラ)、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実施するように使用されることが可能である。UEは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話機、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロホン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、LCD(液晶ディスプレイ)ディスプレイユニット、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のWLAN(無線ローカルエリアネットワーク)モジュールなどの、ハードウェアおよび/またはソフトウェアとして実施されるモジュールと連携して使用されることが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
WTRU(無線送受信ユニット)において使用する方法であって、
前記WTRUが、Cell_FACH状態、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態にあることを条件に、HS−DSCH(高速ダウンリンク共有チャネル)伝送を受信すること、および
前記WTRUに関連付けられたH−RNTI(HS−DSCH無線ネットワーク一時識別子)に基づいて前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定すること
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定することは、前記H−RNTIが前記WTRUに割り当てられているという条件で、および前記HS−DSCH伝送が専用論理チャネル伝送を含むという条件で実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定することは、前記HS−DSCH伝送が専用論理チャネル伝送を含むという条件で、前記WTRUに関連付けられたU−RNTI(ユニバーサル地上無線アクセスネットワークRNTI)を使用することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定することは、前記HS−DSCH伝送が共通論理チャネル伝送を含むという条件で、前記WTRUに関連付けられたU−RNTI(ユニバーサル地上無線アクセスネットワークRNTI)を使用することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記HS−DSCH伝送を受信することは、HS−SCCH(高速共有制御チャネル)伝送を受信することを含み、
前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定することは、前記H−RNTIに前記受信したHS−SCCH伝送に関連付けられたCRCを割り当てることを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記HS−DSCH伝送を受信することは、前記HS−DSCH伝送から第1のMAC(媒体アクセス制御)PDU(プロトコルデータユニット)を得ることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第1のMACエンティティにおいて、前記第1のMAC PDUから第2のMAC PDUを得ることであって、前記第1のMACエンティティは、前記HS−DSCHに関連付けられていること、
前記第2のMAC PDUを第2のMACエンティティに送信することであって、前記第2のMACエンティティは、前記第2のMAC PDUが共通論理チャネル伝送に関連付けられるという条件で、共通論理チャネルに関連付けられること、および
前記第2のMAC PDUを第3のMACエンティティに送信することであって、前記第3のMACエンティティは、前記第2のMAC PDUが専用論理チャネル伝送に関連付けられるという条件で、専用論理チャネルに関連付けられること
をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
WTRU(無線送受信ユニット)であって、
前記WTRUが、Cell_FACH状態、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態にあることを条件に、HS−DSCH(高速ダウンリンク共有チャネル)伝送を受信するように構成されたアンテナと、
専用論理チャネルに関連付けられた第1のMACエンティティ、
共通論理チャネルに関連付けられた第2のMACエンティティ、および
前記HS−DSCHを処理するように構成された第3のMACエンティティを含み、H−RNTI(HS−DSCH無線ネットワーク一時識別子)を使用して前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定するように構成された回路と
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項9】
前記回路は、前記H−RNTIが前記WTRUに割り当てられているという条件で、および前記HS−DSCH伝送が専用論理チャネル伝送を含むという条件で、前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記回路は、前記HS−DSCH伝送が専用論理チャネル伝送を含むという条件で、前記WTRUに関連付けられたU−RNTI(ユニバーサル地上無線アクセスネットワークRNTI)を使用して、前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項11】
前記回路は、前記HS−DSCH伝送が共通論理チャネル伝送を含むという条件で、前記WTRUに関連付けられたU−RNTI(ユニバーサル地上無線アクセスネットワークRNTI)を使用して、前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項12】
前記アンテナは、HS−SCCH(高速共有制御チャネル)伝送を受信するように構成され、
前前記回路は、前記H−RNTIに前記受信したHS−SCCH伝送に関連付けられたCRCを割り当てることにより、前記HS−DSCH伝送を処理すべきか否かを決定するように構成されたことを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項13】
前前記回路は、前記HS−DSCH伝送からMAC(媒体アクセス制御)PDU(プロトコルデータユニット)を得るように構成されたことを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項14】
前記第3のMACエンティティは、
前記第1のMAC PDUから第2のMAC PDUを得て、
前記第2のMAC PDUが共通論理チャネル伝送に関連付けられるという条件で、前記第2のMAC PDUを前記第2のMACエンティティに送信し、および
前記第2のMAC PDUが専用論理チャネル伝送に関連付けられるという条件で、前記第2のMAC PDUを第1のMACエンティティに送信するように構成されたことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−239207(P2012−239207A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−164033(P2012−164033)
【出願日】平成24年7月24日(2012.7.24)
【分割の表示】特願2009−544854(P2009−544854)の分割
【原出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(512192152)ニューフロント モバイル コミュニケーションズ テクノロジー カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】