説明

鶏の脂質由来の調味料

【課題】本来、鶏の脂質にはコレステロール値を下げる不飽和脂肪酸が多く含まれ、また鶏本来の好ましい風味、コクを有するものであったが脂質には臭みが強く食用としては不適応であった。
【解決手段】鶏の脂質を複数の香味野菜と共に煮沸し、臭みを抜きさらに上澄みの脂質だけを別鍋に移し火にかけわずかに残った水分も飛ばす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、不飽和脂肪酸を多く含む鶏の脂質から生成する調味料に関する。
【背景技術】
【0002】
鶏の脂質は主にメスの内臓を包むように存在する。不飽和脂肪酸を多く含み、血中のコレステロール値を下げる働きがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本来、鶏の脂質にはコレステロール値を下げる不飽和脂肪酸が多く含まれ、また鶏本来の好ましい風味、コクを有するものであるが脂質には臭みが強く食用としては不適応であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、鶏の脂質を、葱、生姜、にんにく等の香味野菜を加えて沸騰させた鍋に加え、脂が液体になるまで煮沸し臭みを抜き、さらにその脂だけを別鍋に移し火にかけ、わずかに残った水分をも飛ばしかすかな臭みも残さないことを特徴とする調味料である。
また、第二発明は、臭みを抜いたこの脂質に0,5パーセントの食塩で味付けしたことを特徴とする調味料である。
【発明の効果】
【0005】
第一発明、または第二発明によれば、鶏の脂質は香味野菜の効果により臭みが抜ける。また、液体の脂をさらに煮詰めることでわずかな水分をも飛ばし、水分に含まれているかすかな臭みも抜くことが可能で、0,5パーセントの食塩で味付けをすることにより鶏本来の風味、コクが強調される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】鶏の脂質由来の調味料の生成法を示した説明図である。
【0007】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、香味野菜の働きで鶏の脂質からは臭みが抜けている。したがって鶏本来の好ましい風味、コクが脂質に残ることになり口当たりも良く多量の不飽和脂肪酸を摂取することも可能となる。さらにこの脂質に0,5パーセントの食塩を加えることで風味、コクが増し、調味料としての旨みが増す。
「他の実施形態」
図1の実施形態では、0,5パーセントの食塩で味付けをしたが、他の実施形態では、味付けは他の調味料での味付けでも良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏の脂質を、葱、生姜、にんにく等の香味野菜を加えて沸騰させた鍋に加え、脂が液体になるまで煮沸し臭みを抜き、さらにその脂だけを別鍋に移し火にかけ、わずかに残った水分をも飛ばしかすかな臭みも残さないことを特徴とする調味料である。
【請求項2】
臭みを抜いたこの脂質に0,5パーセントの食塩で味付けしたことを特徴とする請求項1記載の調味料である。

【図1】
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【公開番号】特開2011−30552(P2011−30552A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192528(P2009−192528)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(509236896)
【Fターム(参考)】