説明

鶏卵容器用ラベル貼付装置

【課題】鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器を容易に区別できるように、鶏卵容器にラベルを貼り付けることのできる鶏卵容器用ラベル貼付装置を提供することである。
【解決手段】鶏卵を収納する鶏卵容器を順次搬送路上を移動させて搬送する搬送機構120と、搬送路上の所定位置の鶏卵容器Pに対して台紙に仮着されたラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるラベル貼付機構110とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置であって、搬送される前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されているか否かを判定する判定手段20と、該判定手段にて前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定されたときに、前記ラベル貼付機構による前記ラベルの当該鶏卵容器への貼り付けを禁止する制御手段10とを有する構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鶏卵を収納する鶏卵容器に対して台紙に仮着されたラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるようにした鶏卵容器用ラベル貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の鶏卵を収納する鶏卵容器にラベルを貼付する装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置は、鶏卵が収納されていない状態の鶏卵容器(卵容器)内部の平坦な面に接着剤を塗布し、その接着剤の塗布された面にラベルを供給してそのラベルを押えつけることにより当該ラベルを鶏卵容器に貼り付ける。そして、そのようにラベルの貼り付けられた鶏卵容器に所定数の鶏卵が収納される。このような装置によれば、鶏卵容器に収納されるべき鶏卵の生産者や品質を表示したラベルをその鶏卵容器に自動的に貼り付けることができるようになる。
【0003】
また、鶏卵容器に収納された個々の鶏卵に対してラベルを貼り付けるラベル貼付装置も提案されている(特許文献2参照)。この装置では、蓋が開放された状態で鶏卵を収納する鶏卵パックが搬送される過程で、その搬送速度に等しい速度で、かつ、鶏卵の頂上面が所定の供給点に到来するタイミングで、台紙に仮着されたラベルが、当該台紙から剥離されて当該供給点に供給され、鶏卵の頂上面に貼り付けられる。このような装置によれば、鶏卵パックに収納される個々の鶏卵に対してラベルを自動的に貼り付けることができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−122435号公報
【特許文献2】特許第3877814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述した鶏卵容器にラベルを貼り付ける装置では、鶏卵が収納されていない状態の鶏卵容器の内部にラベルが貼り付けられるので、実際に鶏卵がその鶏卵容器に収納されると、鶏卵容器の外部からラベルに印字されている情報が見難い。そこで、前述した鶏卵容器(鶏卵パック)に収納された鶏卵にラベルを貼り付ける技術を適用すれば、鶏卵を収納した状態の鶏卵容器にラベルを貼付することができるようになる。
【0006】
しかしながら、鶏卵を収容した状態の鶏卵容器にラベルを貼付する装置では、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器、例えば、収納されるべき鶏卵に抜けがあったり、割れていてその中身が出てしまっている鶏卵があったりする鶏卵容器に対しても正常な鶏卵容器と同様にラベルを貼り付けてしまう。このような場合、貼付されたラベルによって鶏卵容器の内側が視認し難くなることから、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器を見落としてしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器を容易に区別できるように、鶏卵容器にラベルを貼り付けることのできる鶏卵容器用ラベル貼付装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置は、鶏卵を収納する鶏卵容器を順次搬送路上を移動させて搬送する搬送機構と、搬送路上の所定位置の鶏卵容器に対して台紙に仮着されたラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるラベル貼付機構とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置であって、搬送される前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されているか否かを判定する判定手段と、該判定手段にて前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定されたときに、前記ラベル貼付機構による前記ラベルの当該鶏卵容器への貼り付けを禁止する制御手段とを有する構成となる。
【0009】
このような構成により、搬送路上を順位移動する鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定されると、ラベル貼付機構によるラベルの当該鶏卵容器への貼り付けが禁止されるので、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器には本来貼られるべきラベルが貼られないようになる。
【0010】
本発明に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置は、鶏卵を収納する鶏卵容器を順次搬送路上を移動させて搬送する搬送機構と、搬送路上の所定位置の鶏卵容器に対して台紙に仮着されたラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるラベル貼付機構とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置であって、搬送される前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されているか否かを判定する判定手段と、該判定手段での判定結果の違いに応じて前記ラベルの当該鶏卵容器への貼付位置を変えるように前記ラベル貼付機構を制御するラベル貼付位置制御手段とを有する構成となる。
【0011】
このような構成により、搬送路上を順次移動する鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていると判定された場合と、その鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定された場合とで、ラベルの当該鶏卵容器への貼付位置が変わるようにラベル貼付機構が制御されるので、鶏卵が正常に収納されている鶏卵容器に貼られるラベルの位置と、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器に貼られるラベルの位置とが異なるようになる。
【0012】
本発明に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置において、前記ラベル貼付位置制御手段は、前記判定手段での判定結果の違いに応じて前記ラベル貼付機構による前記ラベルの鶏卵容器への貼付タイミングを変える貼付タイミング制御手段を有する構成とすることができる。
【0013】
このような構成により、搬送路上を順次移動する鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていると判定された場合と、その鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定された場合とで、ラベルの当該鶏卵容器への貼付タイミングが変えられるので、鶏卵が正常に収納されている鶏卵容器に貼られるラベルの位置と、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵に貼られるラベルの位置とが異なるようになる。
【0014】
また、本発明に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置は、鶏卵を収納する鶏卵容器を順次搬送経路上を移動させて搬送する搬送機構と、台紙に仮着されたラベルに情報を印字するラベル印字機構と、搬送路上の所定位置の鶏卵容器に対して台紙に仮着された印字済みのラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるラベル貼付機構とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置であって、搬送される前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段での判定結果の違いに応じて前記ラベルに印字される情報を変えるように前記ラベル印字機構を制御する印字制御手段とを有し、前記判定手段での判定結果の違いに応じて異なる情報の印字されたラベルが前記鶏卵容器に貼付される構成となる。
【0015】
このような構成により、搬送路上を順次移動する鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていると判定された場合と、その鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定された場合とで、鶏卵容器に貼付されるラベルに印字される情報が変えられるので、鶏卵が正常に収納されている鶏卵容器に貼られるラベルに印字される情報と、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵に貼られるラベルの情報とが異なるようになる。
【0016】
本発明に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置において、前記判定手段は、前記鶏卵容器内に割れている鶏卵があるか否かにを判定する鶏卵良否判定手段を有し、該鶏卵良否判定手段が前記鶏卵容器内に割れている鶏卵があると判定したときに前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定し、該鶏卵良否判定手段が前記鶏卵容器内に割れている鶏卵がないと判定したときに前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていると判定する構成とすることができる。
【0017】
このような構成により、鶏卵容器内に割れている鶏卵の有無に応じて、当該鶏卵容器に貼り付けられるラベルの有無が変えられ、当該鶏卵容器に貼られるラベルの位置が変えられ、あるいは当該鶏卵容器に貼れるラベルに印字される情報が変えられるようになる。
【0018】
更に、本発明に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置において、前記判定手段は、前記鶏卵容器内に収納されるべき鶏卵に抜けがあるか否かを判定する鶏卵抜け判定手段を有し、該鶏卵抜け判定手段が前記鶏卵容器内に収容されるべき鶏卵に抜けがあると判定したときに前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定し、該鶏卵抜け判定手段が前記鶏卵容器内に収納されるべき鶏卵に抜けがないと判定したときに前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていると判定する構成とすることができる。
【0019】
このような構成により、鶏卵容器内に収納されるべき鶏卵の抜けの有無に応じて、当該鶏卵容器に貼り付けられるラベルの有無が変えられ、当該鶏卵容器に貼られるラベルの位置が変えられ、あるいは当該鶏卵容器に貼れるラベルに印字される情報が変えられるようになる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置によれば、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器には本来貼られるべきラベルが貼られないようになるので、その貼られるラベルの有無によって、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器を鶏卵を正常に収納されている鶏卵容器から容易に区別できるようになる。
【0021】
また、鶏卵が正常に収納されている鶏卵容器に貼られるラベルの位置と、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器に貼られるラベルの位置とが異なるようになるので、その貼られるラベルの位置によって、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器を鶏卵を正常に収納されている鶏卵容器から容易に区別できるようになる。
【0022】
更に、鶏卵が正常に収納されている鶏卵容器に貼られるラベルに印字される情報と、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵に貼られるラベルの情報とが異なるようになるので、その貼られるラベルに印字された情報によって、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器を鶏卵が正常に収納されている鶏卵容器から容易に区別できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置の構造を示す正面図である。
【図2】図1に示す鶏卵容器用ラベル貼付装置における鶏卵パック(鶏卵容器)の投入側の構造を示す図である。
【図3】(a)が、図1に示す鶏卵容器用ラベル貼付装置にてラベルを貼付すべき鶏卵パック(鶏卵容器)を示す側面図である。 (b)が、図1に示す鶏卵容器用ラベル貼付装置にてラベルを貼付すべき鶏卵パック(鶏卵容器)を示す平面図である。
【図4】図1に示す鶏卵容器用ラベル貼付装置がラベルを鶏卵パックに貼付する動作を示す図である。
【図5】(a)が、鶏卵パックに貼られるラベルを示す図である。 (b)が、ラベルが貼られた鶏卵パックを示す図である。
【図6】図1に示す鶏卵容器用ラベル貼付装置の制御系を示すブロック図である。
【図7】図6に示す制御系における判定回路の構成例を示す回路ブロック図である。
【図8】(a)が、鶏卵パックと第1鶏卵センサ、第2鶏卵センサ及び第1製品センサの各出力信号波形との関係(その1)を示す図である。 (b)が、鶏卵パックと第1鶏卵センサ、第2鶏卵センサ及び第1製品センサの各出力信号波形との関係(その2)を示す図である。 (c)が、鶏卵パックと第1鶏卵センサ、第2鶏卵センサ及び第1製品センサの各出力信号波形との関係(その3)を示す図である。
【図9】(a)が、鶏卵パックと第1鶏卵センサ、第2鶏卵センサ及び第1製品センサの各出力信号波形との関係(その4)を示す図である。 (b)が、鶏卵パックと第1鶏卵センサ、第2鶏卵センサ及び第1製品センサの各出力信号波形との関係(その5)を示す図である。
【図10】図8(a)に示すように収納される鶏卵が正常な状態の鶏卵パックを検出した際の判定回路の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。
【図11】図8(b)に示すように収納される鶏卵に抜けがある状態の鶏卵パックを検出した際の判定回路の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。
【図12】図8(c)に示すように収納される鶏卵に抜けがある状態の鶏卵パックを検出した際の判定回路の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。
【図13】図9(a)に示すように割れた鶏卵を含む鶏卵パックを検出した際の判定回路の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。
【図14】図9(b)に示すように割れた鶏卵を含む鶏卵パックを検出した際の判定回路の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。
【図15】鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックにラベルが貼付された状態を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置の構造及びラベル貼付動作を示す図である。
【図17】図17に示す鶏卵容器用ラベル貼付装置の制御系を示すブロック図である。
【図18】(a)が、鶏卵が正常に収納されている鶏卵パックに貼付されるラベルを示す図である。 (b)が、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックに貼付されるラベルの第1の例を示す図である。 (c)が、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックに貼付されるラベルの第2の例を示す図である。 (d)が、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックに貼付されるラベルの第3の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0025】
本発明の第1の実施の形態に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置は、図1に示すように構成される。
【0026】
図1において、この鶏卵容器用ラベル貼付装置(以下、単に、ラベル貼付装置という)100は、ラベル貼付機構110、搬送機構120及び各種情報を表示するための表示部14を有している。搬送機構120は、テーブル122上でコンベア121(搬送経路)が一方向に移動するようになっており、そのテーブル122が支持脚部123にて水平に維持されるように支持されている。コンベア121上に投入された鶏卵パックP(鶏卵容器)は、コンベア121の移動に伴って一方向に所定の速度で移動する。
【0027】
ラベル貼付機構110は、搬送機構120の上方に設けられ、送出しローラ111と巻取りローラ112との間に、複数の案内ローラ114a、114b、114c、114d、114e、114f及び剥離板113が配置された構造となっている。また、一端部を中心に回動自在となる支持腕116の他端部に回転自在に支持された押えローラ115が剥離板113の前方に臨むように配置されている。台紙51に複数のラベルが仮着されてなるラベル用紙50が送出しローラ111から送り出され、案内ローラ114a、114b、114c、114dにて案内され、更に剥離板113にて折り返されている。剥離板113での折返しによりラベルが剥離されて残った台紙51が案内ローラ114e、114fにて案内されて巻取りローラ112に巻き取られるようになっている。剥離板113は、コンベア121とともに移動する鶏卵パックPの上面に臨むように配置され、支持腕116にて支持される押えローラ115が、剥離板113にて台紙51から剥離されたラベルを移動する鶏卵パックPの上面に押え付けるようになっている。
【0028】
図2に示すように、搬送機構120の鶏卵パックPがガイド122に沿ってコンベア121に投入される部分には、鶏卵パックP内の鶏卵Eを検出するための第1鶏卵センサ11a及び第2鶏卵センサ11bが鶏卵パックPの上面に対向するように、支持プレート125aに固定されている。また、鶏卵パックPの有無を検出するための第1製品センサ12aが投入される鶏卵パックPの側面に対向するように、支持プレート125aから垂下するブラケット125bに固定されている。更に、図1に示すように、コンベア121に沿って、剥離板113が臨む位置より上流側の所定位置に第2製品センサ12bが設けられている。
【0029】
ラベルが貼付されるべき鶏卵パックPは、図3(a)及び図3(b)に示すように構成されている。この鶏卵パックPは、透明のプラスチックにて形成され、10個の鶏卵Eが5個ずつの2列になって収納される。各鶏卵Eを受ける凹部の形成された本体部分Poに対して、上面が平坦になった蓋部分Pcの一方の長手側辺部がヒンジ結合し、他方の長手側辺部が熱融着あるいはステイプラーにて固定されている。前述した第1製品センサ12a(図2参照)は、図3(a)に示すように、コンベア121にて移動する鶏卵パックPの本体部分Poの側面をラインLpに沿って光学的に走査するように配置されており、鶏卵パックPの有無に応じた検出信号を出力する。また、前述した第1鶏卵センサ11aは、鶏卵パックPに収納された一方の1列分(5個)の鶏卵Eをその頂部を通るラインLe1に沿って光学的に走査するように配置されており、鶏卵パックP内の当該一方の列における鶏卵Eの有無に応じた検出信号を出力する。前述した第2鶏卵センサ11bは、鶏卵パックPに収容された他方の一列分(5個)の鶏卵Eをその頂部を通るラインLe2に沿って光学的に走査するように配置されており、鶏卵パックP内の他方の列における鶏卵Eの有無に応じた検出信号を出力する。
【0030】
前述したような構造のラベル貼付装置110では、図4に示すように、送出しローラ111から送り出されるラベル用紙50の剥離板113での折返しによって台紙51に仮着されたラベル52が当該台紙51から剥離され、コンベア121にて移動する鶏卵パックPの上面と押えローラ115との間にそのラベル52が繰り出される。鶏卵パックPの移動に同期してラベル52の剥離及び繰り出しがなされることにより、ラベル52が移動する鶏卵パックPの上面に供給され、押えローラ115によって押えられることによりラベル52が鶏卵パックPの上面に貼り付けられる。
【0031】
送出しローラ111にセットされるラベル用紙50の台紙51に仮着された各ラベル52には、例えば、図5(a)に示すように、鶏卵パックPに収納されるべき鶏卵Eについての所定の情報が予め印字されている。このラベル52が、前述したラベル貼付装置110により、図5(b)に示すように、鶏卵パックPの上面の略全体を覆うように貼り付けられる。
【0032】
ラベル貼付装置110の制御系は、図6に示すように構成されている。
【0033】
図6において、この制御系は、制御ユニット10及び判定回路20を有している。制御ユニット10は、コンベア121が所定の速度で駆動するように搬送機構120の各駆動部(モータ等)を制御する。また、制御ユニット10は、第2製品センサ12bからの検出信号に基づいてラベル貼付機構110を制御する。具体的には、制御ユニット10は、第2製品センサ12bから鶏卵パックPの先頭が通過したことを表す検出信号を入力すると、その検出位置からコンベア121によって鶏卵パックPが移動してラベル52を貼付すべき位置に達すると見込まれるタイミングにて、ラベル52が台紙51から剥離されて繰り出されるように(図4参照)、ラベル貼付機構110の各駆動部(モータ等)を制御する。
【0034】
判定回路20は、具体的には後述するように、第1鶏卵センサ11a及び第2鶏卵センサ11b及び第1製品センサ12aからの検出信号に基づいてラベルを貼り付けるべき鶏卵パックPに鶏卵Eが正常に収納されているか否かを判定し、その判定結果を表す判定信号を出力する。制御ユニット10は、判定回路20からの判定信号が表す判定結果に応じて鶏卵パックPに貼られるラベル52の位置が変わるようにラベル貼付機構110を制御する。
【0035】
なお、制御ユニット10には、表示部14及び操作部15(図1には表れていない)が接続されており、ユーザによって操作される操作部15からの信号に基づいてラベル貼付機構110及び搬送機構20を制御(例えば、始動、停止、中断等)し、また、ユーザに提供すべき各種情報を表示部14に表示させる。
【0036】
判定回路20は、図7に示すように構成されている。
【0037】
図7において、判定回路20は、第1鶏卵センサ11aからの検出信号と第1製品センサ12aからの検出信号とに基づいて、鶏卵パックPに収納された第1鶏卵センサ11aが走査する列(図3(b)のラインLe1参照)の鶏卵Eが正常であるか否かの判定を行う第1判定回路200aと、第2鶏卵センサ11bからの検出信号と第1製品センサ12aからの検出信号とに基づいて、鶏卵パックPに収納された第2鶏卵センサ11bが走査する列(図3(b)のラインLe2参照)の鶏卵Eが正常であるか否かの判定を行う第2判定回路200bとを有している。
【0038】
第1判定回路200aと第2判定回路200bとは同じ構成であるので、第1判定回路200aの構成についてだけ説明する。
【0039】
第1判定回路200aは、第1鶏卵センサ11aからの検出信号を鶏卵Eの有無に応じてON(Hレベル)、OFF(Lレベル)する矩形波形に整形する波形整形回路201と、波形整形回路201からの矩形波信号の立ち下りで短いパルスを出力する立下り検出回路202と、波形整形回路201からの矩形波信号の立ち上りで短いパルスを出力する立上り検出回路203と、立下り検出回路202からの出力信号によってセットされ、立上り検出回路203からの出力信号によってリセットされるFF回路206と、立下り検出信号202からの出力信号によってトリガされて所定幅の単一パルスを出力する1パルス発生回路204と、1パルス発生回路204かから出力されるパルスの立下りで短いパルスを出力する立下り検出回路205と、FF回路206の出力信号と立下り検出回路205の出力信号とを入力し、それらの信号の論理積信号を出力するAND回路207とを有している。
【0040】
第1判定回路200aは、更に、立上り検出回路203の出力信号によってトリガされて所定幅の単一パルスを出力する1パルス発生回路208と、立下り検出回路202の出力信号と1パルス発生回路208の出力信号とを入力し、それらの信号の論理積信号を出力するAND回路209とを有している。
【0041】
判定回路20は、第1判定回路200a及び第2判定回路200bのほかに、鶏卵パックPの側面を走査する(図3(a)のラインLp参照)第1製品センサ12aからの検出信号を鶏卵パックPの有無に応じてON(Hレベル)、OFF(Lレベル)する矩形波形に整形する波形整形回路221と、波形整形回路221からの出力信号の立ち上がりでトリガされて所定幅の単一パルスを出力する1パルス発生回路222と、1パルス発生回路222の立ち下りで短いパルスを出力する立下り検出回路223とを有している。
【0042】
前述した第1判定回路200aは、更に、波形整形回路201から出力される矩形波信号を反転させる反転回路210と、反転回路210の出力信号と立下り検出回路223の出力信号(パルス)とを入力し、それらの信号の論理積信号を出力するAND回路211と、AND回路211の出力信号、前述したAND回路207の出力信号及びAND回路209の出力信号を入力して、それらの信号の論理和信号を出力するOR回路212と、OR回路212からの出力信号の立ち上がりにてセットされ、波形整形回路221からの出力信号の立ち上がりにてリセットされるFF回路213とを有している。
【0043】
FF回路206は、波形整形回路221の出力信号がON(Hレベル)となるときに有効(イネーブル)となり、その出力信号がOFF(Lレベル)となるときに無効(ディスエーブル)となる。
【0044】
第1判定回路200aにおけるFF回路213の出力信号は、後述するように、第1鶏卵センサ11aが走査する(図3(b)のラインLe1参照)列の5つの鶏卵Eが鶏卵パックPに正常に格納されているか否かを表す第1判定信号である。また、第2判定回路200bにおける同様のFF回路213の出力信号は、第2鶏卵センサ11bが走査する(図3(b)のラインLe2参照)列の5つの鶏卵Eが鶏卵パックPに正常に格納されているか否かを表す第2判定信号である。判定回路20は、第1判定回路200a(FF回路213)からの第1判定信号と、第2判定回路200b(FF回路213)からの第2判定信号とを入力し、それらの論理和信号を出力するOR回路225を有している。そして、OR回路225の出力信号が最終的な判定信号として判定回路20から制御ユニット10に入力される。
【0045】
鶏卵パックPに10個の鶏卵Eが正常に収納されている場合、図8の(a)に示すように、一方の5つの鶏卵Eの列(ラインLe1参照)を走査する第1鶏卵パック11aからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力及び他方の5つの鶏卵Eの列(ラインLe2参照)を走査する第2鶏卵パック11bからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力のそれぞれは、鶏卵Eのある部分でON(Hレベル)となり、鶏卵Eの無い部分でOFF(Lレベル)となる矩形波信号となる。また、鶏卵パックPの側面を走査する(図3(a)のLp参照)第1製品センサ12aからの検出信号を入力する波形整形回路221の出力は、移動する鶏卵パックPの先頭端でON(Hレベル)となり、その鶏卵パックPの後端でOFF(Lレベル)となる矩形波信号となる。
【0046】
例えば、図8の(b)に示すように、第1鶏卵センサ11aが走査する鶏卵Eの列(ラインLe1参照)において3番目の鶏卵Eが抜けている場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力は、残りの4つの鶏卵Eの有無に応じてON(Hレベル)、OFF(Lレベル)となり、3番目の鶏卵Eの抜けNEに対応した期間(図8の(b)において、NEから延びる破線矢印参照)がOFFに維持された状態になる。また、例えば、図8(c)に示すように、第2鶏卵センサ11bが走査する鶏卵Eの列(ラインLe2参照)において1番目の鶏卵Eが抜けている場合、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力は、残りの4つの鶏卵Eの有無に応じてON(Hレベル)、OFF(Lレベル)となり、1番目の鶏卵Eの抜けNEに対応した期間(図8において、NEから延びる破線矢印参照)がOFFに維持された状態になる。
【0047】
更に、例えば、図9(a)に示すように、第1鶏卵センサ11aが走査する鶏卵Eの列(ラインLe1参照)において3番目の鶏卵Eが割れて中身が出てしまった(中身落ち)場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力は、残りの4つの鶏卵Eの有無に応じてON(Hレベル)、OFF(Lレベル)となり、3番目の鶏卵Eに対応した期間におけるON(Hレベル)がその割れEDに対応してOFF(Lレベル)になった(図9(a)において割れEDから延びる破線矢印参照)波形となる。また、例えば、図9(b)に示すように、第2鶏卵センサ11bが走査する鶏卵Eの列(ラインLe2参照)において1番目の鶏卵が割れて中身が出てしまった場合、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力は、残りの4つの鶏卵Eの有無に応じてON(Hレベル)、OFF(Lレベル)となり、1番目の鶏卵Eに対応した期間において割れEDに対応してOFF(Lレベル)に維持(図9(b)において、割れEDから延びる破線矢印参照)された後にON(Hレベル)になる。
【0048】
更に、10個の鶏卵Eが正常に収納されている鶏卵パックPがコンベア121によって移動して第1鶏卵センサ11a、第2鶏卵センサ11b及び第1製品センサ12aによって走査された場合(図8(a)参照)、第1鶏卵センサ11a及び第1製品センサ12aからの検出信号に基づいた第1判定回路200aにおける各部の信号波形は、図10に示すようになる。なお、この場合、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する第2判定回路200bの各部の信号波形も同じである。
【0049】
図10において、第1鶏卵センサ11aからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力は、鶏卵Eの有無に応じてON(Hレベル)、OFF(Lレベル)となる矩形波信号であり、その立ち上がり毎に立上り検出回路203からパルスが出力されるとともに、その立ち下り毎に立下り検出回路202からパルスが出力される。その過程で、立下り検出回路202からのパルスにてセットされ、立上り検出回路203からのパルスにてリセットされるFF回路206から、波形整形回路201からの矩形波信号の立下りから立ち上がりまでの間ON(Hレベル)となるパルス信号が出力される。このFF回路206からのパルスは、走査の過程で鶏卵Eが無い期間に相当している。
【0050】
立下り検出回路202からパルスが出力される毎に1パルス発生回路204から所定幅の単一パルスが出力される。この単一パルスの幅は、鶏卵の抜けNE(図8(b)参照)を検査するための検査時間として決められるものであり、例えば、鶏卵1個分の時間幅(波形整形回路201のON出力時間幅)以下で、かつ、その時間幅の1/2以上の範囲内で任意に設定することができる。そして、1パルス発生回路204から出力される単一パルスの立下り毎に立下り検出回路205からパルスが出力される。
【0051】
また、第1製品センサ12aからの検出信号を入力する波形整形回路221の出力は、鶏卵パックPの前端でON(Hレベル)となり後端でOFF(Lレベル)になる矩形波信号であり、その立ち上がりで1パルス発生回路222から所定幅の単一パルスが出力される。そして、その単一パルスの立ち下がりで立下り検出回路223からパルスが出力される。1パルス発生回路22から出力される単一パルスの幅は、1番目の鶏卵の抜けNE(図8(c)参照)を検査するための検査時間として決められるものであり、鶏卵1個分の時間幅(波形整形回路201のON出力時間)より短い時間幅に設定することができる。
【0052】
更に、立上り検出回路203からパルスが出力される毎に1パルス発生回路208から所定幅の単一パルスが出力される。この単一パルスの幅は、鶏卵の割れ(中身抜け)ED(図9(a)、図9(b)参照)を検出するための検査時間として決められるものであり、上記鶏卵の抜けNEを検出するための検査時間の場合と同様に、例えば、鶏卵1個分の時間幅(波形整形回路201のON出力時間幅)以下で、かつ、その時間幅の1/2以上の範囲内で任意に設定することができる。
【0053】
鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されている場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号に基づいた波形整形回路201からの矩形波信号の立ち上がりと立ち下がりとの間の期間(鶏卵Eが無い部分に相当)、即ち、FF回路206の出力がON状態となる期間は比較的短く、波形整形回路201から出力される矩形波信号の立下りから所定時間(検査時間:1パルス発生回路204の出力参照)経過するまで、FF回路206の出力がON状態に維持されることはない。従って、AND回路207の出力はOFF(Lレベル)に維持される。
【0054】
また、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されている場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号に基づいた波形整形回路201からの矩形波信号では、1番目の鶏卵Eに対応した最初のON状態が当該鶏卵1個分の期間維持されるので、第1製品センサ12aからの検出信号に基づいた波形整形回路221からの矩形波信号の立ち上がりから所定時間(検査時間:1パルス発生回路222の出力参照)経過後に前記波形整形回路201からの矩形波形における1番目の鶏卵に対応する最初のON状態がOFFに切換ることはない。従って、波形整形回路201からの矩形波信号を反転させる反転回路210の出力と前記1パルス発生回路222からの単一パルスの立ち下がりで立下り検出回路223から出力されるパルスとを入力するAND回路211の出力はOFF(Lレベル)に維持される。
【0055】
更に、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されている場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号に基づいた波形整形回路201からの矩形波信号の立ち下がりは、鶏卵1個分の間隔にて繰り返される。このため、波形整形回路201からの矩形波形の立ち上がりから所定時間(検査時間:1パルス発生回路208の出力参照)内に当該矩形波信号の立ち下がりは無い。従って、立下り検出回路202から出力されるパルスと1パルス発生回路208から出力されるパルスを入力するAND回路209の出力はOFF(Lレベル)に維持される。
【0056】
このように、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されている場合、AND回路207、209、211の出力は全てOFF(Lレベル)に維持されるので、FF回路213がセットされることはなく、FF回路213の出力はOFF(Lレベル)に維持される。その結果、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されていることを表すOFF(Lレベル)に維持された第1判定信号が第1判定回路200aから出力され、その第1判定信号がOR回路225を介して最終的な判定信号として判定回路20から出力される。
【0057】
次に、鶏卵パック内の鶏卵Eが正常に収納されていない場合について説明する。
【0058】
例えば、鶏卵パックPの第1鶏卵センサ11aにて走査される鶏卵Eの列(図8(b)のラインLe1参照)において3番目の鶏卵Eが抜けている場合(図8(b)参照)、第1鶏卵センサ11a及び第1製品センサ12aからの検出信号に基づいた第1判定回路200aにおける各部の信号波形は、図11に示すようになる。なお、この場合、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する第2判定回路200bの各部の信号波形は、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されている場合のもの(図10参照)と同様である。
【0059】
この場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力は、3番目の鶏卵Eに対応する期間がOFFに維持された状態になる(図11の太い矢印NE参照)。このような波形整形回路201からの矩形波信号の立ち上がりにてセットされ、その立下りでリセットされるFF回路206が、3番目の鶏卵Eに対応する期間においてリセットされない。そのため、波形整形回路201から出力される矩形波信号の2個目の鶏卵Eに対応して立ち下がるタイミングから所定時間(検査時間:1パルス発生回路204の出力参照)経過してもFF回路206の出力がON(H状態)に維持されている。従って、FF回路206の出力がON(Hレベル)に維持された状態で、1パルス発生回路204からの単一パルスの立ち下がりで立下り検出回路205からパルスが出力されるので、AND回路207の出力は、立下り検出回路205からパルスが出力されるタイミングでOFF(Lレベル)からON(Hレベル)に切換る。そして、このAND回路207からの出力のON(Hレベル)への立ち上がりによってFF回路213がセットされる。その結果、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されていないことを表すON(Hレベル)に立ち上がった第1判定信号が第1判定回路200aから出力され、その第1判定信号がOR回路225を介して最終的な判定信号として判定回路20から出力される。
【0060】
例えば、鶏卵パックPの第2鶏卵センサ11bにて走査される鶏卵Eの列(図8(c)のラインLe2参照)において1番目の鶏卵Eが抜けている場合(図8(c)参照)、第2鶏卵センサ11b及び第1製品センサ12aからの検出信号に基づいた第2判定回路200bにおける各部の信号波形は、図12に示すようになる。なお、この場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号を入力する第1判定回路200aの各部の信号波形は、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されている場合のもの(図10参照)と同様である。
【0061】
この場合、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力は、1番目の鶏卵Eに対応する期間がOFFに維持された状態になる(図12の太い矢印NE参照)。そして、第1製品センサ12aからの検出信号に基づいた波形整形回路221からの矩形波信号の立ち上がりから所定時間(検査時間:1パルス発生回路222の出力参照)経過後でも、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する波形整形回路201からの矩形波信号における1番目の鶏卵に対応する期間がOFF(Lレベル)に維持された状態になる。従って、波形整形回路201からの出力を反転させる反転回路210の出力がON(Hレベル)に維持された状態で、1パルス発生回路222からの単一パルスの立ち下りで立下り検出回路223からパルスが出力されるので、AND回路211の出力は、立下り検出回路223からパルスが出力されるタイミングでOFF(Lレベル)からON(Hレベル)に切換る。そして、このAND回路211からの出力のON(Hレベル)への立ち上がりによってFF回路213がセットされる。その結果、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されていないことを表すON(Hレベル)に立ち上がった第2判定信号が第2判定回路200bから出力され、その第2判定信号がOR回路225を介して最終的な判定信号として判定回路20から出力される。
【0062】
例えば、鶏卵パックPの第1鶏卵センサ11aにて走査される鶏卵Eの列(図9(a)ラインLe1参照)において3番目の鶏卵Eが割れて中身が出てしまった場合(図9(a)参照)、第1鶏卵センサ11a及び第1製品センサ12aからの検出信号に基づいた第1判定回路200aにおける各部の信号波形は、図13に示すようになる。なお、この場合、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する第2判定回路200bの各部の信号波形は、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されている場合のもの(図10参照)と同様である。
【0063】
この場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号を入力する波形整形回路201の矩形波形となる出力は、3番目の鶏卵Eに対応した期間におけるON(Hレベル)がその割れEDに対応してOFF(Lレベル)になる(図13の太い矢印ED参照)。そして、この3番目の鶏卵Eに対応する期間では、1パルス発生回路208から出力される単一パルスの時間幅より短い周期で立上り検出回路203からパルスが出力されるので、1パルス発生回路208の出力がON(Hレベル)に維持された状態で立上り検出回路203からの複数のパルスによってトリガがかけられて、1パルス発生回路208の出力は、3番目の鶏卵Eに対応する期間より長くON(Hレベル)に維持される。従って、その1パルス発生回路208からの出力がON(Hレベル)に維持された状態で、波形整形回路201からの矩形波信号の立ち下がりで立下り検出回路202からパルスが出力されるので、AND回路209は、立下り検出回路202からそのパルスが出力されるタイミングでOFF(Lレベル)からON(Hレベル)に切換る。そして、このAND回路209からの出力のON(Hレベル)への立ち上がりによってFF回路213がセットされる。その結果、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されていないことを表すON(Hレベル)に立ち上がった第1判定信号が第1判定回路200aから出力され、その第1判定信号がOR回路225を介して最終的な判定信号として判定回路20から出力される。
【0064】
第2鶏卵センサ11bが走査する鶏卵Eの列(図9(b)ラインLe2参照)において1番目の鶏卵が割れて中身が出てしまった場合(図9(b)参照)、第2鶏卵センサ11b及び第1製品線センサ12aからの検出信号に基づいた第2判定回路200bにおける各部の信号波形は、図14に示すようになる。なお、この場合、第1鶏卵センサ11aからの検出信号を入力する第1判定回路200aの各部の信号波形は、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されている場合のもの(図10参照)と同様である。
【0065】
この場合、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力は、1番目の鶏卵Eに対応した期間において割れEDに対応してOFF(Lレベル)に維持された後にON(Hレベル)に切換る(図13の太い矢印ED参照)。1番目の鶏卵Eに対応した期間では、第2鶏卵センサ11bからの検出信号を入力する波形整形回路201の出力の立ち上がりは、割れEDに相当する期間だけ遅れ、その後、正常な場合と同様にON(Hレベル)とOFF(Lレベル)とを繰り返す。このため、1パルス発生回路208は、波形整形回路201からの出力の遅れた立ち上がりにてトリガがかけられた後に単一パルスのON期間よりも短い時間内で波形整形回路201からの出力の立ち上がりにて再度トリガがかけられて、1パルス発生回路208の出力は、1番目の鶏卵Eに対応する期間を越えてON(Hレベル)に維持される。従って、その1パルス発生回路208からの出力がON(Hレベル)に維持された状態で、波形整形回路201からの矩形波信号の立ち下がりで立下り検出回路202からパルスが出力されるので、AND回路209は、立下り検出回路202からそのパルスが出力されるタイミングでOFF(Lレベル)からON(Hレベル)に切換る。そして、このAND回路209からの出力のON(Hレベル)への立ち上がりによってFF回路213がセットされる。その結果、鶏卵パックP内に鶏卵Eが正常に収納されていないことを表すON(Hレベル)に立ち上がった第2判定信号が第2判定回路200bから出力され、その第2判定信号がOR回路225を介して最終的な判定信号として判定回路20から出力される。
【0066】
上述したように、判定回路20は、鶏卵パックPに収納される鶏卵Eが正常である場合には、OFF(Lレベル)に維持された信号を判定信号として制御ユニット10に出力する。また、鶏卵パックに収納される鶏卵Eが正常ではない場合、具体的には、抜けNEがある場合、あるいは、割れEDがあって中身が抜けている鶏卵がある場合には、判定回路20は、OFF(Lレベル)からON(Hレベル)に切換る信号を判定信号として制御ユニット10に出力する。
【0067】
制御ユニット10は、判定回路20から入力する前記判定信号に基づいてラベル貼付機構110の駆動制御を次のように行う。
【0068】
判定回路20からの判定信号が鶏卵パックPに正常に鶏卵Eが収納されていることを表す場合、制御ユニット10は、コンベア121により移動する当該鶏卵パックPの前端が第2製品センサ12bにて検出されたことを判定すると、剥離板113が臨む所定位置にその鶏卵パックP達するタイミングにてラベル貼付機構110を駆動させる。その結果、コンベア121にて移動される鶏卵パックPの上面の正規の位置にラベル52が貼り付けられる(図5(a)参照)。
【0069】
一方、判定回路20からの判定信号が鶏卵パックPに正常に鶏卵Eが収納されていないことを表す場合、コンベア121により移動する当該鶏卵パックPの前端が第2製品センサ12bにて検出されたことを判定しても、ラベル貼付機構110を駆動させない(ラベル貼付の禁止。)その結果、鶏卵パックPは、ラベル52が貼り付けることなく、コンベア121によってそのまま後工程に搬送される。
【0070】
このような鶏卵容器用ラベル貼付装置100によれば、鶏卵Eが正常に収納されている鶏卵パックPにはラベル52が貼り付けられる一方、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックPにはそのラベル52が貼り付けられないので、その貼られるラベル52の有無によって、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックPを鶏卵を正常に収納されている鶏卵パックPから容易に区別できるようになる。
【0071】
制御ユニット10は、正常に鶏卵Eが収納されていない鶏卵パックPに対して、全くラベ52を貼らないのではなく、ラベル52をずらして貼るようにラベル貼付機構110を制御することもできる。この場合、鶏卵パックPに正常に鶏卵Eが収納されていないことを表す判定信号を判定回路20から入力した制御ユニット10は、コンベア121により移動する当該鶏卵パックPの前端が第2製品センサ12bにて検出されたことを判定すると、正規のタイミングより所定期間だけ遅れたタイミングでラベル貼付機構110を駆動させるように制御する。その結果、コンベア121にて移動される鶏卵パックPの上面にラベル52が、例えば、図15に示すように下流側にずれて貼り付けられる。
【0072】
このように、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックPにはラベル52がずれて貼り付けられるようになるので、その貼られるラベル52の位置によって、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックPを鶏卵が正常に収納されている鶏卵パックPから容易に区別できるようになる。
【0073】
本発明の第2の実施の形態に係るラベル貼付装置は、図16に示すように構成される。このラベル貼付装置は、基本的には、図1、図2及び図4に示す第1の実施の形態に係るラベル貼付装置と同じ構成となるが、印字ユニット130を備えている点で異なる。なお、図16において、図4に示す部分と同じ部分については同じ参照番号が付されている。
【0074】
図16において、このラベル貼付装置は、前述した第1の実施の形態の場合(図1及び図4参照)と同様に、送出しローラ111から送り出されるラベル用紙50の剥離板113での折返しによって台紙51に仮着されたラベル52が当該台紙51から剥離され、コンベア121にて移動する鶏卵パックPの上面と押えローラ115との間にそのラベル52が繰り出されるようになっている。そして、鶏卵パックPの移動に同期してラベル52の剥離及び繰り出しがなされることにより、ラベル52が移動する鶏卵パックPの上面に供給され、押えローラ115によって押えられることによりラベル52が鶏卵パックPの上面に貼り付けられる。更に、剥離板113に比較的近い所定位置にラベル用紙50に対向するように印字ユニット130が設けられている。印字ユニット130は、ラベル用紙50のラベル52に後述する制御ユニット10から指示される情報を印字する。
【0075】
また、制御系は図17に示すように構成される。この制御系は、前述した第1の実施の形態の場合(図6参照)と同様に、制御ユニット10及び判定回路20を有し、判定回路20が、第1鶏卵センサ11a、第2鶏卵センサ11b及び第1製品センサ12aからの検出信号に基づいて鶏卵パックPに鶏卵Eが正常に収納されているか否かを表す判定信号を生成して出力するようになっている。制御ユニット10は、搬送機構120を制御するとともに、第2製品センサ12bからの検出信号に基づいてラベル52が鶏卵パックPの正規の位置に貼り付けられるようにラベル貼付機構110を制御する。更に、制御ユニット10は、第2製品センサ12bからの検出信号及び判定回路20からの鶏卵パックPに鶏卵Eが正常に収納されているか否かを表す判定信号に基づいて印字ユニット130を制御する。
【0076】
なお、制御ユニット10には、前述した第1の実施の形態の場合(図6参照)と同様に、表示部14及び操作部15が接続されている。
【0077】
この本発明の第2の実施の形態に係るラベル貼付装置は、次のように動作する。
【0078】
ラベル用紙50の各ラベルには、図18(a)に示す「消費期限」の年月日を表す数字以外の情報が予め印字されている。そして、制御ユニット10は、鶏卵パックPに鶏卵Eが正常に収納されていることを表す判定信号を判定回路20から入力すると、第2製品センサ12bからの検出信号に基づいた所定のタイミングで、予め操作部15から入力されて保存された「消費期限」の年月日を表す数字が図18(a)に示すようにラベル52に印字されるように印字ユニット130を制御する。そして、制御ユニット10に制御されるラベル貼付機構110により、移動する鶏卵パックPの上面の正規の位置(図5(b)参照)に「消費期限」の年月日を表す数字の印字されたラベル52が貼り付けられる。
【0079】
一方、制御ユニット10は、鶏卵パックPに鶏卵が正常に収納されていないことを表す判定信号を判定回路20から入力すると、前記所定のタイミングで、図18(b)に示すように、前記「消費期限」の年月日を表す数字に代えて、所定のマーク「×」がラベル52に印字されるように印字ユニット130を制御する。そして、制御ユニット10に制御されるラベル貼付機構110により、移動する鶏卵パックPの上面の正規の位置に前記マークl「×」の印字されたラベル52が貼り付けられる。
【0080】
このようなラベル貼付装置によれば、鶏卵Eが正常に収納されている鶏卵パックPには「消費期限」が正しく印字されたラベル52が貼り付けられる一方、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックPには「消費期限」の年月日を表す数字に代えて所定のマーク「×」の印字されたラベル52が貼付されるので、その貼られるラベル52に印字される情報の違いによって、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックPを鶏卵が正常に収納されている鶏卵パックPから容易に区別できるようになる。
【0081】
更に、鶏卵Eが正常に収納されていない鶏卵パックPに貼られるべきラベル52に、その正常ではない理由を印字することも可能である。この場合、判定回路20から、前述した判定信号とともに、正常ではない理由を表す判定回路20における各AND回路207、209、211(図7参照)の出力信号が制御ユニット10に入力される。AND回路207及びAND回路211の出力は、本来あるべき鶏卵Eが無い(玉抜け)場合に、OFF(Lレベル)からON(Hレベル)に変化する。即ち、AND回路207及びAND回路211の出力信号は、「玉抜け」という正常ではない理由を表す。また、AND回路209の出力は、鶏卵Eが割れて中身が出てしまった(中身抜け)場合に、OFF(Lレベル)からON(Hレベル)に変化する。即ち、AND回路209の出力信号は、「中身抜け」という正常ではない理由を表す。
【0082】
この場合、制御ユニット10は、鶏卵パックPに鶏卵が正常に収納されていないことを表す判定信号と、OFF(Lレベル)からON(Hレベル)に変化するAND回路207またはAND回路211からの出力信号とを入力すると、前記所定のタイミングで、図18(c)に示すように、「消費期限」の年月日を表す数字に代えて、所定のマーク「×」及び前記AND回路207またはAND回路211からの出力信号が表す正常ではない理由「玉抜け」の文字がラベル52に印字されるように印字ユニット130を制御する。そして、制御ユニット10に制御されるラベル貼付機構110により、移動する鶏卵パックPの上面の正規の位置に前記マークl「×」及び「玉抜け」の文字が印字されたラベル52が貼り付けられる。
【0083】
また、制御ユニット10は、鶏卵パックPに鶏卵が正常に収納されていないことを表す判定信号と、OFF(Lレベル)からON(Hレベル)に変化するAND回路209からの出力信号とを入力すると、前記所定のタイミングで、図18(d)に示すように、「消費期限」の年月日を表す数字に代えて、所定のマーク「×」及び前記AND回路209からの出力信号が表す正常ではない理由「中身抜け」の文字がラベル52に印字されるように印字ユニット130を制御する。そして、制御ユニット10に制御されるラベル貼付機構110により、移動する鶏卵パックPの上面の正規の位置に前記マークl「×」及び「中身抜け」の文字が印字されたラベル52が貼り付けられる。
【0084】
このようなラベル貼付装置によれば、貼られるラベル52に印字される情報の違いによって、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックPを鶏卵が正常に収納されている鶏卵パックPから容易に区別できるようになるとともに、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵パックPに対して、その正常に収納されていない理由(「玉抜け」、「中身抜け」)も分かるようになる。
【0085】
前述した各ラベル貼付装置では、透明プラスチック製の鶏卵容器(鶏卵パックP)を対象としたものであったが、透明でない、例えば、紙製の容器であってもよい。この場合、静電容量、超音波等を利用して非接触にて鶏卵容器内の鶏卵の状態を検出することのできるセンサが用いられる。
【0086】
また、鶏卵が正常に収納されていなことの理由は、前述した、鶏卵の抜け、鶏卵の割れによる中身の抜けに限られず、何らかの手法で外部から検出可能であるものであればよい。例えば、鶏卵容器中に本来収納されるべきでない物が混入していることを検出し、その物が混入している鶏卵容器を鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器として、前述したのと同様のラベル貼付に係る処理を行うこともできる。
【0087】
なお、実施例の説明は判定回路20を回路ブロックで説明したが、第1鶏卵センサ11aと第2鶏卵センサ11bと第1製品センサ12aの出力を制御ユニット10に接続して、判定回路20と同様の処理を制御ユニット10内に設けられているCPUで制御するプログラムによる判定を行うことも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0088】
以上、説明したように、本発明に係る鶏卵容器用ラベル貼付装置は、鶏卵が正常に収納されていない鶏卵容器を容易に区別できるように、鶏卵容器にラベルを貼り付けることができるという効果を有し、鶏卵を収納する鶏卵容器に対して台紙に仮着されたラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるようにした鶏卵容器用ラベル貼付装置として有用である。
【符号の説明】
【0089】
10 制御ユニット
11a 第1鶏卵センサ
11b 第2鶏卵センサ
12a 第1製品センサ
12b 第2製品センサ
14 表示部
15 操作部
20 判定回路
100 鶏卵容器用ラベル貼付装置
110 ラベル貼付機構
120 搬送機構
130 印字ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏卵を収納する鶏卵容器を順次搬送路上を移動させて搬送する搬送機構と、搬送路上の所定位置の鶏卵容器に対して台紙に仮着されたラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるラベル貼付機構とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置であって、
搬送される前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されているか否かを判定する判定手段と、
該判定手段にて前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定されたときに、前記ラベル貼付機構による前記ラベルの当該鶏卵容器への貼り付けを禁止する制御手段とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置。
【請求項2】
鶏卵を収納する鶏卵容器を順次搬送路上を移動させて搬送する搬送機構と、搬送路上の所定位置の鶏卵容器に対して台紙に仮着されたラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるラベル貼付機構とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置であって、
搬送される前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されているか否かを判定する判定手段と、
該判定手段での判定結果の違いに応じて前記ラベルの当該鶏卵容器への貼付位置を変えるように前記ラベル貼付機構を制御するラベル貼付位置制御手段とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置。
【請求項3】
前記ラベル貼付位置制御手段は、前記判定手段での判定結果の違いに応じて前記ラベル貼付機構による前記ラベルの鶏卵容器への貼付タイミングを変える貼付タイミング制御手段を有する請求項2記載の鶏卵容器用ラベル貼付装置。
【請求項4】
鶏卵を収納する鶏卵容器を順次搬送経路上を移動させて搬送する搬送機構と、台紙に仮着されたラベルに情報を印字するラベル印字機構と、搬送路上の所定位置の鶏卵容器に対して台紙に仮着された印字済みのラベルを当該台紙から剥離して貼り付けるラベル貼付機構とを有する鶏卵容器用ラベル貼付装置であって、
搬送される前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段での判定結果の違いに応じて前記ラベルに印字される情報を変えるように前記ラベル印字機構を制御する印字制御手段とを有し、
前記判定手段での判定結果の違いに応じて異なる情報の印字されたラベルが前記鶏卵容器に貼付される鶏卵容器用ラベル貼付装置。
【請求項5】
前記判定手段は、前記鶏卵容器内に割れている鶏卵があるか否かにを判定する鶏卵良否判定手段を有し、該鶏卵良否判定手段が前記鶏卵容器内に割れている鶏卵があると判定したときに前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定し、該鶏卵良否判定手段が前記鶏卵容器内に割れている鶏卵がないと判定したときに前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていると判定する請求項1乃至4のいずれかに記載の鶏卵容器用ラベル貼付装置。
【請求項6】
前記判定手段は、前記鶏卵容器内に収納されるべき鶏卵に抜けがあるか否かを判定する鶏卵抜け判定手段を有し、該鶏卵抜け判定手段が前記鶏卵容器内に収容されるべき鶏卵に抜けがあると判定したときに前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていないと判定し、該鶏卵抜け判定手段が前記鶏卵容器内に収納されるべき鶏卵に抜けがないと判定したときに前記鶏卵容器に鶏卵が正常に収納されていると判定する請求項1乃至5のいずれかに記載の鶏卵容器用ラベル貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−51627(P2012−51627A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−196837(P2010−196837)
【出願日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(307010993)株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】(000130581)サトーホールディングス株式会社 (1,153)
【Fターム(参考)】